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2022/07/23パブリックセール前に完売、日本発NFTプロジェクト「MEGAMI」の正体とは?
先日、日本発のNFTプロジェクト「MEGAMI」のNFTセールが行われ、パブリックセール実施前に全てのNFTが完売しました。 All the Megamis are SOLD OUT🎉🎉 We will close the private sale now. Thank you all for joining this 'festival' and we hope you've got the Megami you like💕 — MEGAMI (@MEGAMINFT) July 18, 2022 初期セール終了時点の概算利益は1000ETH以上(現在価格約2.2億円以上)と、国内発のNFTプロジェクトのセールイベントとして成功を収めています。 本記事では、多くの日本人ユーザーのファンを抱える注目のNFTプロジェクト「MEGAMI」の概要や特徴について解説していきます。 MEGAMIの動向は、今後の国内発NFTプロジェクトに大きく影響してくることが予想されるので、是非最後までご覧ください。 MEGAMIとは? MEGAMIは『ポケモンカードゲーム』『デュエルマスターズ』等のイラストを手掛けるイラストレーターさいとう なおき氏が牽引するNFTプロジェクトです。 女性キャラクターをモチーフとしたMEAGAMIのデザインは、数十枚のイラストをパーツ毎に分解した後に、プログラムの自動生成によって作成されています。 Have you noticed an update on our mint site? You can now see how many people are liking a specific Megami! Hmmm...it seems lots of people in the world have same tastes!https://t.co/z6MA3t9YdN pic.twitter.com/JRm1gZp8gJ — MEGAMI (@MEGAMINFT) July 18, 2022 ERC-721規格で発行されているMEGAMI NFTの総供給数は10,000となっており、うち150がMEGAMIチーム、300がコミュニティへ分配。 MEGAMIのロイヤルティフィー (NFTが2次販売された際に作成者に還元される手数料) は3%に設定されています。 6.8億円までの商用利用が可能 MEGAMIの最大の特徴と言えるのが、商用利用に関してです。 MEGAMIのNFTホルダーは、最大で500万ドル(約6.8億円)までの商用利用が可能で、Tシャツ販売やゲーム作成など、自身のNFTを活用して行う経済活動が正式に許可されています。 さらに、NFTを保有していないユーザーであっても、200万ドル(約2.7億円)を上限として二次創作のNFTや同人誌の販売が可能です。(*規約あり) 既にMEGAMIのNFTをモチーフとした二次創作も行われており、インターネット上では様々なファンによる作品が見られます。 Vampire Masquerade, derivative of Megami #05797 I am a big fan of Naoki sensei and I was having so much fun while exploring such a lovely and inspiring collection, @MEGAMINFT https://t.co/13i6jnwAbZ#MEGAMI #MEGAMI_NFT pic.twitter.com/bnO5X45VYU — Lighten🌸Bee (@lightenbee) July 19, 2022 Change reserve price to 0.1E https://t.co/xj8vka0dTm THE DRAGON / #Megami 03419 DERIVATIVE#AnimeNFT pic.twitter.com/8wCcOkiovT — SWHEATZ.ETH l OPEN FOR COMMISSION!❤️ (@SWHEATZ1) July 20, 2022 完売セールまでの流れ 今回、国内発NFTプロジェクトとして数億円の売上を記録したMEGAMIが、どのような流れでコミュニティ形成を行い、先日のNFTセールを行なってきたのかを時系列でかんたんに見ていきます。 MEGAMIの公式Twitterは4月15日に開設されました。 💖 MEGAMI'S DESCENT! https://t.co/CNpGOQeYHY#megaminft pic.twitter.com/qBYgmk7fkP — MEGAMI (@MEGAMINFT) April 15, 2022 この時点ですでにNFTのデザインは公開されており、MEGAMIがさいとう なおき氏による作品であることも明示されています。 プロジェクト公開後、DiscordやTwitterを中心にMintlistと呼ばれるセール参加権を報酬としたキャンペーンがコミュニティ内で複数回開催されました。 🃏TCG Collection Contest! Show off and explain your TCG collection to enter! A hand-drawn MEGAMI logo in the photo is required. 👉Quote this tweet with your entry. Include your Discord tag and #megaminft. Ends in 7 days. Winners get WL. Will there be any Naoki Saito cards?👀 pic.twitter.com/6732PEOYGJ — MEGAMI (@MEGAMINFT) April 20, 2022 上記は、Mintlistを報酬として開催された初のキャンペーンで、自身のTCGカードとMEGAMIのロゴ(手書き)が入った写真を投稿するといったユニークな施策となっています。 💊Capsule House x MEGAMI👼@MEGAMINFT is so proud to be a partner with @capsule_house. Capsule House is led by three amazing creators and we are happy to partner with another creator lead team! We believe we can make positive impacts in creative space together!✨🌙✨ https://t.co/HSGE8WLFvw — MEGAMI (@MEGAMINFT) May 21, 2022 他のNFTプロジェクトとのコラボレーションも盛んに行われ、その度に数百個分のMintlistが報酬としてユーザーに配布されました。 動画引用元:さいとう なおき - 「1万枚のNFTアートプロジェクト、MEGAMIの紹介」 さらに、YouTube チャンネル登録者数100万人を超えるさいとう なおき氏は、自身のチャンネルの中でもMEGAMIを紹介するなど、既存のさいとう なおき氏のファンから他NFTプロジェクトのファンまで幅広くカバーされていました。 NFT ART TOKYO was held on June 28. In just 3 hours, 2,000 people visited the event. MEGAMI's team also participated, and there was a long line of people waiting to take pictures with Naoki! pic.twitter.com/yPGMLUUmK3 — MEGAMI (@MEGAMINFT) June 30, 2022 また、6月30日に都内で行われた「NFT ART TOKYO」のイベントにMEGAMIチームが参加し作品のアピールを行うなど、オンライン・オフライン共に広報活動が行われた模様です。 💖MEGAMIのMintlistの割り当てはすべて完了! Pre-Saleでの販売予定数9550点に対し9527のMintlistを割り当て。 つまり、Mintlistを持っている人は、24時間待てば確実に0.08ETHで買えるものがあるということ! https://t.co/oWu5Ar20LJ — ファオ😈ピプリクト / Fao@Piprycto (@piprycto) July 15, 2022 結果として7月16日時点で9527のMintlistを潜在ホルダーに配布。後述のプレセールでは9550点のNFTが販売予定であったため、Mintlist保有者全員がNFTを購入できる状態となっていました。 NFTセール開始 潜在ユーザーに対して十分にMEGAMIの認識を広めた上で、MEGAMIのNFTセールは行われました。 セールは、 プレセール プライベートセール パブリックセール の3段階で実施。(*プライベートセール時点で完売したためパブリックセールは未実施) プレセールでは、OriginsとAltersと呼ばれる生産数が少ないNFTと、一般的なGeneratedの販売がダッチオークション形式で行われました。 💎DUTCH AUCTION SYSTEM💎 ✅ Pre-Sale has five "waves". 1 wave = 1 hour. ✅ Each Wave consists of 2,000 Megamis, including 6 Origins, 5 Alters, and 1,989 Generated. ✅ The price drops every 30 minutes and reaches its end price in about 24 hours. (1/2) pic.twitter.com/cov4GPmAgQ — MEGAMI (@MEGAMINFT) July 4, 2022 Origins(30個):10 ETH -> 0.08 ETH Alters(24個):5 ETH -> 0.08 ETH Generated:0.2 ETH -> 0.08 ETH 販売はWave1 ~ 5の5段階で行われ、各Waveの販売NFTは2000個、価格は30分毎に下がり24時間で最低価格の0.08 ETH まで下がる仕組みが採用されました。 プレセールは7月16日~ 18日にかけて実施、プレセール終了2時間後に実施されたプライベートセールでは、開始後わずか数分で残りのNFTが売れ、パブリックセールを行う前にMEGAMIのNFTは完売となりました。 MEGAMI、完売を達成しました!! 長きにわたり開発に取り組んできた事を思うと 自分達の仕事に対して初めて、 胸の奥から込み上げてくるものを感じます。 関わって下さったみなさん。 一緒に開発に取り組んで下さったチームの皆さん 本当に..... 本当にありがとうございます😭 — さいとう なおき🍀 (@_NaokiSaito) July 18, 2022 注目ポイント 今回のMEGAMIのセールで筆者が最も気になった注目ポイントが、全てのNFTのデザインが販売前に公開されており、好きなNFTを先着順でミント出来た点です。 💖MEGAMI's demo mint site is now live 🎉🎉🎉https://t.co/z6MA3t9YdN Have fun with all the different Megamis using the filters! We're also planning to hold an event which you can get Mintlists by sharing your favorite Megami 👀 Stay tuned! — MEGAMI (@MEGAMINFT) July 9, 2022 MEGAMIは昨今のNFTプロジェクトでありがちな、ランダム形式のミントで購入後初めて自分のNFTのデザインが判明する販売形式でなく、すべてのデザインがセール前に公開され、販売開始と共に自分のMintlistの数に応じて好きなNFTがミントできました。 前述の通り、MEGAMIのNFTホルダーは500万ドルまでの商用利用が許可されているため、権利行使を考えているユーザーにとって自分が獲得するNFTのデザインは非常に重要です。 今回のMEGAMIの販売方式は、何が出るかわからないワクワク感こそないものの、ユーザーファーストな販売方式だったように筆者は感じました。 まとめ 今回は日本発のNFTプロジェクト「MEGAMI」について解説してきました。 暗号資産市場が不安定で一部ではベアマーケットと評される昨今の状況下で、日本でのNFTへ対する熱は未だ衰えを見せていません。 日本発のNFTプロジェクトであるMEGAMIはMEGAMIXと呼ばれる将来的な構想も抱いており、今後の動向に注目が集まります。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 - MEGAMI 公式リンク - 公式サイト:https://www.megami.io/ Twitter:https://twitter.com/MEGAMINFT Discord:https://discord.com/invite/megami OpenSea:https://opensea.io/collection/megaminft
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2022/07/14【ユーロ連動型】ステーブルコイン$EUROCとは?発行企業Circleも解説
米ドルと連動したステーブルコイン「USDC」を発行しているサークル・インターネット・フィナンシャル(Circle Internet Financial)は先日、ユーロに裏付けられたステーブルコイン「EUROC」の発行の開始を発表しました。 1/ Euro Coin ($EUROC) is now live via the Circle Account! Our newest #stablecoin is designed with the same full-reserve model as $USDC so that it’s always redeemable 1:1 for euros. Learn all about it: https://t.co/3PclycHxPk pic.twitter.com/5MpPjgbFPD — Circle (@circlepay) June 30, 2022 世界の通貨でユーロは米ドルに次いで2番目に取引されている通貨ですが、ユーロをペッグとした代表的なステーブルコインは未だありません。 本記事では、ステーブルコイン$EUROCや、$EUROCを発行するCircleの概要について紹介します。 是非本記事を読んで発行元のCircle、ユーロと連動したステーブルコインEUROCについて学んでみてください。 「Circle Internet Financial」について Circle Internet Financialは、米ドルにペッグされたステーブルコインUSDCと、後述するユーロにペッグされたEUROCを発行している企業です。 Circleは、2013年にアメリカ合衆国のボストンにてジェレミー・アレール氏とショーン・ネビル氏によって共同設立され、会社として以下の使命をもっています。 "To raise global economic prosperity through the frictionless exchange of financial value" -Our Mission- ”摩擦のない金融価値の交換を通じて、世界経済の繁栄を高めること”です。 また、Circleは従来の金融システムと世界をリードするパブリックブロックチェーンの橋渡しを行う企業としても活躍しています。 Circleを牽引するチームメンバー 暗号資産・ブロックチェーン業界で世界経済、暗号資産投資家、企業をより成長させる事を目的としているCircleですが、どのような経歴の方がリーダーシップをとって牽引しているのか公式サイトにて経歴を確認出来ます。 -Leadership at Circle- あらゆる業界で経験を培い実績を残してきたプロフェッショナルが集うチームメンバーではありますが、個人的に興味深い人物は、最高戦略責任者兼グローバルポリシーの責任者であるDanteです。 Danteは、米Meta(旧Facebook)が発行を計画していたDiem(旧Libra)のプロジェクト管理を担うDiem Associationの副社長を務めていたのでステーブルコインの発行・運用に関して知見が深い人物であることが推察できます。 ステーブルコインUSDCとは USDCは、1:1で米ドルとペッグされており米ドルや暗号資産と交換が可能なCircle社が手がけるステーブルコインです。 2018年に発行を開始したUSDCですが、2021年から右肩上がりで市場価値を高め、執筆時点で時価総額が$55.7Bを誇り時価総額ランキングは4位。1日の取引量は$4.15Bを記録しています。 もう少し細分化してみると2021年7月~2022年6月の期間によるUSDCの時価総額は、なだらからな曲線ではありますが、ステーブルコインの選択肢としてUSDCの需要が高まっています。 このようなことからUSDCは、ブロックチェーン間をシームレスに流動する市場インフラストラクチャの位置付けとなっています。 マーケットキャップ・ドミナンスのデータベース https://defillama.com/peggedassets/stablecoins USDC マーケットキャップ 54.67B ドミナンス 35.7% USDT マーケットキャップ 66.92B ドミナンス 43.7% 執筆時点のデータによると、USDTに対してマーケットキャップの差は12.25B、ドミナンスの差は8%であることからUSDTの時価総額、ドミナンスには及ばないものの着実とシェアを獲得しており1位であるUSDTに迫る勢いです。 ペッグされているブロックチェーン https://defillama.com/stablecoin/usd-coin USDCはどのブロックチェーンで循環しているのか時価総額の割合とシェアを見ていきましょう。 Ethereum 40.34b(73.34%) Solana 4.1b (7.45%) Tron 2.88b (5.23%) Avalanche 1.95b (3.56%) BSC 1.88b (3.42%) Polygon 1.54b (2.80%) Arbitrum 715.04m (1.30%) Fantom4 08.47m (0.74%) Algorand 244.89m (0.45%) Optimism 196.23m (0.36%) Others 722.74m (1.31%) 最も循環しているのがイーサリアムブロックチェーンで全体の7割を占めています。 ステーブルコイン「EUROC」とは 本題に入っていきましょう。 Euro Coin (EUROC)は、暗号資産市場557億$の市場価値をもつ時価総額ランキング4位であるUSDCと同じ発行元であるCircleが発行しています。 EUROCの裏付け資産であるユーロは、米国で認可されている金融機関が保管するユーロ建ての準備金によってペッグされており、Custodian(管理・保管)は、サンディエゴを拠点とする金融機関シルバーゲート銀行(Silvergate Bank)が担っています。 イーサリアムのチェーンで展開されているEUROCは、1EUROC:1EUROの比率で固定されており、ユーロとの交換が可能です。 Euro Coin (EUROC)をサポートしている企業は? 以下の取引所や企業がEuro Coin (EUROC)のサポートを表明しています。 取引所(CEX): Binance.US、Bitstamp、Bybit、FTX、Huobi Global DeFi:Compound、Curve、DFX、Uniswap Protocol カストディアン: Anchorage Digital、CYBAVO、Fireblocks ウォレット: Ledger、MetaMask Institutional グローバルな取引所が名を連ねてサポートしていますが、Binanceは米国のUSがサポートをします。 活発に取引が行われるCEXであるBinance本家へのリスティングは、今後の注目ポイントになると思います。 Euro Coin (EUROC)の考察 先に市場にローンチしているUSDCはDeFiのイールドファーミングやレンディングで利用されていることからEUROCもDeFiに使われる可能性が大いにあります。これは投資家や暗号資産トレーダーにとって利点があるポイントと言えます。 EUROCは現在イーサリアムブロックチェーンで展開されていますが、イーサリアムブロックチェーンで全体の7割の流動性の確保に成功しているUSDCの事例があるため、EUROCが浸透していくマーケティング計画があるのは間違いないでしょう。 ただし、ヨーロッパ圏の暗号資産市場で主要ステーブルコインとなる可能性が高いEUROCを、米国の企業がユーロ連動型のステーブルコインを発行、展開していく事について規制当局がどのような対応をするのかは一つの懸念点として挙げられます。 実際ECB(欧州中央銀行)の理事会は、2021年7月14日にCBDC(中央銀行デジタル通貨)を準備するデジタルユーロプロジェクトを正式に開始することを決めており、金融システムが混乱しないように慎重に準備を進めるため2026年以降に発行運用に入る模様です。 デジタルユーロ、ECBが導入準備を発表 まず2年で調査 ECB(欧州中央銀行)はMeta(旧Facebook)が企画・発行を進めていたステーブルコインDiemに強い警戒心を持っており、実用化に向けて発行・運用予定のCBDCに対しても数年かけて導入準備、検証をかけています。 基本的にインターネットに接続出来れば誰でも取引可能なEUROCですが、ユーロ連動型のステーブルコインとして今後何かしらのアクションが取られるのではないかと考えています。 まとめ こちらの記事では、ユーロと連動したステーブルコインEUROC、発行元のCircleについてご紹介しました。 Circleは、プロフェッショナルが集うチームメンバーである事、先に発行しているステーブルコインUSDCの時価総額が上位に位置付いており2021年から需要が高まっている事が分かったと思います。 長年に渡ってSECから担保の疑惑をかけられているテザー社のUSDT、市場崩壊を招いたステーブルコインUSTによって再度ステーブルコインについて問題視されていますが、新たなユーロ連動型ステーブルコインEUROCの発行運用を開始したCircleは、ステーブルコインについてかなり強気な姿勢である事がうかがえます。 今後ECB(欧州中央銀行)、規制当局とドラマを繰り広げそうな予感がするステーブルコインEUROCではありますが、ヨーロッパ圏の暗号資産市場を更に活性化させる一躍を担うプロジェクトである事間違いなしなので是非注目していきましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2022/07/04【ゼロ知識証明】プライバシー銘柄「zCloak Network」とは?テストネットのやり方も解説
先日、プライバシーソリューションを提供するzCloak Networkが、シリーズAでCoinbase VenturesやKucoin Venturesから$5.8Mの資金調達を行ったと発表しました。 Thank you all for your support! zCloak Network will keep building for user privacy solution in Web 3.0. pic.twitter.com/wuIKj4lWXP — zCloak Network (@zCloakNetwork) June 17, 2022 zCloak Networkは2022年6月6日に初のプロダクトとなるzkID.appをローンチ。特定の要件を満たしたZK証明を送信することで、記念としてPOAP NFTがエアドロップされます。 本記事では、zCloak Networkの基本的な概要やプロダクト(zkID.app)を触って、POAP NFTのエアドロップを受け取る方法について解説していきます。 zCloak Networkとは https://zcloak.network/#/ zCloak Networkは、Polkadotベースのプライバシーを保護するコンピューティングプラットフォームです。 2020年に設立されたzCloak Networkは、2020年9月にWeb3 Foundationから助成金を獲得。Polkadot ecosystemのパラチェーンにZKP(ゼロ知識証明) as a Service (ZKPaaS)を提供し、web3のプライバシー保護を行うことをプロジェクトの目的としています。 zk-STARKバーチャルマシンを搭載したzCloak Networkを使用すると、第三者のサーバーにデータを送信せずに、個人データの計算と分析が可能となり、データの漏洩や悪用の防止が可能となります。 zCloakのプロダクト「zkID.app」では、ユーザーはDeFiや認証アプリを使う際にプライバシーを保護するセルフソブリンIDを提供することで、自身のデータを第三者に公開せずに任意のエンティティに対してID属性の証明が可能となります。 ゼロ知識証明によりプライバシーを開示する事なくデータを以下主要チェーンのDapps (Defi、NFT)で使用できます。 Polkadot ・Kusamaのパラチェーン Ethereum Polygon Binance Smart Chain Solana これらのブロックチェーンのDappsは、zCloak Networkに組み込まれているZKPインフラストラクチャを使用することで、プライバシー/スケーラビリティに関連する機能をユーザーに提供できる強みが得られます。 zkID.appを触ってPOAP(Proof of Attendance Protocol)NFTを請求してみよう https://zkid.app/ zCloak Networkの最初のプロダクトであるzkID.appを触り、データを第三者に公開することなく自分であることを証明し、記念POAP NFTのエアードロップを受け取ってみましょう。 手順は以下の通りです。 ======================== Metamaskのウォレットを用意する Moonbase Alphaのネットワークを追加する zkID.appとMetamaskを接続する zCloak ID walletをインストールする zCloak kingdomを探検する ======================== 1.Metamaskのウォレットを用意する Metamaskのウォレットは下記記事で解説していますので、インストールしていない方は、ご覧になってください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 2.Moonbase Alphaのネットワークを追加する 適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistを使いMoonbase Alphaのネットワークを追加していきましょう。 「moonbase」と入力して「Add to metamask」をクリックします。 ネットワーク名、URL、チェーンIDを確認して「承認」をクリックします。 追加したことを確認します。 3. zkID.appとMetamaskを接続する zkID.appにアクセスしメタマスクに接続していきます。 この時にネットワークがMoonbase Alphaになっていることを確認してください。 「Get stared」をクリックします。 今回のガイドを行っていく際にガス代として使用するトークン (DEV)がメタマスクに配布されています。 4. zCloakID walletをインストールする Google拡張機能でzCloak ID walletをインストールしましょう。 Google chromeの拡張機能に追加します。 zCloak ID walletは、クレデンシャル (ID)の保存、ZK計算の実行、およびSTARKプルーフの生成に使用されるウォレットになります。 続いてダウンロードしたzCloak ID wlalletを起動し、パスワードを設定するために「NEXT」をクリックします。 パスワードを設定して「creat」をクリックします。 5. zCloak kingdomを探検する zkID.appの画面に戻りましょう。 画面をリロードすると、「Install」が「NEXT」と表示が切り替わってるのでこちらをクリックしましょう。 クリックすると"zCloak kingdom"というダンジョンの手紙が表示されます。 こちらでは、これからダンジョンを進めていく際に、基本的な情報入力を行い、あなたであることをzCloak ID walletを使用して証明する流れが説明されています。 その証明を検証してあなたである事が正しければ、POAP(Proof of Attendance Protocol)NFTがエアドロップされます。 続いて自分の情報を入力してクレデンシャル(ID)を取得していきます。 入力するのは、 名前 誕生日 クラス(戦士・騎士・司祭・魔法使い) です。 装備のレア度はランダムで決まるので「Random」をクリックして好きなレア度を決めましょう。 "ロボットではない"にチェックを付けて「Submit」をクリックします。 するとクレデンシャル (ID)がダウンロード出来るようになるので、ダウンロードしてjsonファイルを保管しましょう。 ダウンロード終わったら「Next」をクリックします。 zCloak ID Walletへクレデンシャルをインポートする作業に入りますので、「import credential 」をクリックします。 「import」をクリックしてjsonファイルをインポートし「confilm」をクリックします。 check the detailsをクリックします。 以下の様にクレデンシャルを請求したことに成功しています。 クレデンシャル情報を取得しましたので「next」をクリックします。 プルーフをzCloak スマとコントラクトに送信するために「generate」を押してプルーフを生成します。 その後パスワードを入力して「confirm」をクリックします。 プルーフをアプリに送信しましょう。 「submit」をクリックして、プルーフをzCloakスマートコントラクトに送信します。 MetaMask Wallet拡張機能でガス料金を確認し、STARKプルーフの検証結果を待ちましょう。 証明が検証されましたので「next」をクリックします。 STARK証明が確認されました。 POAPを取得することができるようになりますので「next」をクリックします。 請求が出来るのでclaim POAPをクリックしましょう。 メタマスクが起動して自分のウォレットに配布されるPOAPのガス料金が表示されますので進めていきましょう。 何秒か待つとPOAPを取得が完了した画面が表示されます。 あまりカッコ良くないキャラクターでしたが、プロダクトを最後まで触った記念NFTとなるので、これで達成です! お疲れ様でした。 追記) Project Galaxy × zCloakのコラボが実施中です。 🪧We are launching our https://t.co/6kGpzIXr4i guide!🔥OAT giveaway powered by @ProjectGalaxyHQ 🎁Get your first Zero-Knowledge Identity and claim a personalized POAP!Retweet and tag 3 friends!✅Complete the Gleam tasks!🔗https://t.co/zqzMtX0mOc#ProjectGalaxy #zCloakNetwork pic.twitter.com/gPXlOHFcOc— zCloak Network (@zCloakNetwork) June 22, 2022 上記の流れでPOAPを請求していれば、あとはTwitterの公式アカウントフォローなど簡単なタスクでキャンペーンに参加できますのでついでにこちらもやっておきましょう。 まとめ 【POAP NFT エアドロ】Web3×ゼロ知識証明のゲートウェイであるzCloak Networkについて、解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? プロダクトを触って請求したPOAPの閲覧や活動内容はダッシュボードでいつでも確認可能です。 そして公式ブログによるとzkID.appのユースケースは今後も増えていくと記載があります。 詳細については、Twitterやディスコードで発信していくことなので是非checkしていきましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 – zCloak Network公式リンク – web site:https://zcloak.network/ zkid.app:https://zkid.app/#/ Twitter:https://twitter.com/zcloaknetwork Medium:https://zcloaknetwork.medium.com/ Discord:https://discord.com/invite/2cxSVTHc
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2022/07/02【約3兆円規模】なぜ今「Celsius」が話題なのか?時系列で解説 (追記あり)
暗号通貨のレンディングサービスを提供するCelsius Networkが、全ての出金、スワップ、アカウント間の通貨の転送を一時停止すると発表しました。 .@CelsiusNetwork is pausing all withdrawals, Swap, and transfers between accounts. Acting in the interest of our community is our top priority. Our operations continue and we will continue to share information with the community. More here: https://t.co/CvjORUICs2 — Celsius (@CelsiusNetwork) June 13, 2022 運用資産残高がおよそ215億ドル(約2兆9000億円)とされるCelsiusの動向は、今後の暗号通貨市場に大きく影響を与える可能性があります。 本記事では、Celsiusについてやその周辺で起きている動きについて解説していきます。 Celsiusに直接資金を預けていないユーザーにも間接的に影響が及ぶ可能性も考えられるため是非最後までご覧ください。 これまで市場で起きていたこと Pick up!・暗号通貨市場全体が下落 ・Ethereumのアップデート「The Merge」が本格始動 ・stETHの乖離が拡大 現在、暗号通貨市場では価格下落が続いており、下記画像の通り、上位5通貨の直近60日間のデータを見ても大きく下落していることがわかります。 そんな中、先日EthereumがPoWからPoSへと移行する大型アップデート「The Merge」がテストネットで実装されました。 関連:【史上最大】イーサリアム「The Merge」が実装間近 | 概要を詳しく解説 Ethereumは今年夏にメインネットでThe Mergeのアップデートが行われる予定で、今後エコノミクスの変更やETHのハードフォークなど市場に大きなインパクトとなる変化が起こる可能性があります。 上記のような状況の中、流動性ステーキングプロトコル「Lido Finance」のstETHとETH間の価格乖離が広がりました。(下記チャート参照) [caption id="attachment_75838" align="aligncenter" width="800"] stETH/ETHのチャート(過去90日間):画像引用元:Coingecko[/caption] stETHとは、Lido FinanceでETHを預けることで受け取れる通貨で、ユーザーはETHを預けてstETHの保有を行うと、ETHの運用を行いながら流動性の確保ができます。 stETHには上記のようなメリットがある一方で、一度預けたETHはEthereum 2.0のアップデートが完了するまで引き出せず、途中でstETHをETHに戻したい場合、ユーザーは手数料や差額分を負担してCurveなどでstETHを売却する必要があります。 [caption id="attachment_75858" align="aligncenter" width="616"] Curveでの売買画面 | 画像引用元:https://curve.fi/steth[/caption] そんなstETHは最近、大口ウォレットが50,000 stETH(当時約117億円)を売却。さらに、Curveのプール比率が「ETH:stETH = 80% : 20%」と不均衡な状態となるなど不穏な動きを見せていました。 [caption id="attachment_75850" align="aligncenter" width="533"] Curveでのプール状況 | 画像引用元:https://curve.fi/steth/deposit[/caption] ここまでが前提となる流れとなります。 本題:Celsiusとは?なぜ騒がれているのか 2017年設立のCelsiusは、BTC、USDT、USDC、ETHといった暗号通貨を最大年利17%で運用が可能としているレンディングサービスを提供しているCeFiプラットフォームです。 6月初旬時点でAUM(運用資産残高)は215億ドルとされ、財務状況は非公開ながら、預かり資産のETHをLido Financeで運用し、40万stETH(約620億円)以上を保有していると推察されています。 そんなCelsiusが、前述のstETHとETHの価格乖離の拡大でDeFi清算リスクが危惧される中、全ての出金、スワップ、アカウント間の通貨の転送の一時停止を発表。 さらに、直近3日間でCelsiusが約104,000ETH(約180億円)と、9500BTC(約317億円)を暗号通貨取引所FTXヘ送金していることが判明しました。 Update: Celsius has transferred about 104,000 ETH to FTX in the past three days, including about 50,000 ETH today, 12,000 ETH yesterday, and 42,000 ETH the day before yesterday. In addition, Celsius also transferred about 9,500 WBTC to FTX today.https://t.co/RaiJTJIVm9 https://t.co/1RQaa9fT3u — Wu Blockchain (@WuBlockchain) June 13, 2022 前述の通り、Celsiusは215億ドル(約2兆9000億円)規模の暗号通貨を取り扱うプラットフォームであり、市場に十分な影響を与えられる量の暗号通貨を保有している点から、現在暗号通貨ユーザーの間でCelsiusの動向に注目が集まっています。 追記 (7/14): Celsiusがニューヨークでチャプター11の申し立てを行い、正式に破産申請を行なったことが分かりました。 Celsiusは申立書の中で10万人以上の債権者が存在し、指定債権者の中にはAlameda Research、ICB Solutionsといった企業が含まれているとしています。 今回のCelsiusの一件をきっかけにバーモント州、テキサス州、アラバマ州等の金融規制局はCelsiusに関する調査を実施しており、具体的な運用方法や財務状況に関して注目が集まっています。 Celsiusが今回した申請した連邦破産法第11条では、破産申請をした企業であっても債務者に対する対応を行いながら事業の継続が可能です。 記事ソース:THE BLOCK 浮かび上がったCelsiusの問題 ここからは筆者の主観を交えながら、Celsiusの問題について考察していきます。 Celsiusが前述の通り、FTXに多額の暗号通貨を現在送金しているのは、通貨を交換して自分達が提供するサービスを維持しようとしていると考えるのが妥当です。 仮に、今回の一件でユーザーのCelsiusへの不信感が募り、多くのユーザーが預け資産を引き出そうとした場合、取り付け騒ぎのようなことが起こる可能性も否定できません。 今回、このような形で注目されてしまったCelsiusの問題点は、 自分達で他の金融サービスが確立できていない 不正確とも取れる利率の表示を行なっていた 不透明な状態で高リスクな運用を行なっていた 上記の点が相互に絡み合ってる状態で、レンディングサービスを提供していたからだと筆者は考えます。 同じCeFiとしてレンディングサービスを提供しているBinanceと比較した時、Binanceはステーキングノードの運用やOTC、取引所など自分達で複数の金融サービスを手掛けており、今回のstETHの価格乖離と同じ状況が起きた場合でも自分達のコントロール可能な範囲内で複数の対策が講じられるでしょう。 [caption id="attachment_75876" align="aligncenter" width="830"] Binanceが提供するサービスの一部 | 画像引用元:Binance[/caption] 一方でレンディングサービスを主としているCelsiusは、トラブルが発生した時に講じられる対策の数に限りがあります。 そのような状態で、Celsiusはファーミングで得られるトークンの利益を含めた状態でステーブルコインの利率を表示するなど、一部ユーザーに誤解を与えかねない表示方法も行っていました。 さらに、CelsiusはCeFiとして具体的な運用方法が不透明な状態なまま、比較的高リスクな運用を行なっている点も問題として挙げられます。 実際Celsiusは、昨年6月のStakeHoundの事件で約90億円、昨年12月のBadgerDAOの事件で約56億円相当の資産を失ったとされています。 [caption id="attachment_75878" align="aligncenter" width="576"] BadgerDAOのアプリケーション | 画像引用元:BadgerDAO[/caption] さらに、先日のLUNA-UST騒動の際も、5億ドル分の資金を大幅下落の前に撤退させていたことが判明しており、このことからも高リスクな運用を行なっていることが分かるかと思います。 過去に同じCeFiとしてレンディングサービスを提供していたCredは、1億ドルから5億ドルの負債を抱えて2020年に破産しました。 CredとCelsiusとでは市場の状況もプロジェクトの構造も異なるため同じ結末を辿るとは明言できませんが、最悪のシナリオを数分で良いので想像しておくと実際にその場面に直面した時により冷静に動けます。7/14時点:破産申請中 Celsiusの動向は、今後のCeFiとDeFiを考える上でもしっかりとチェックしていきたいトピックと言えるでしょう。 まとめ 今回、暗号通貨界隈で話題になっているCelsiusについて、時系列も含めて解説してきました。 重要なトピックをしっかりと把握しておくことで、流れや浮き沈みが激しい暗号通貨市場をより楽しく、正確に眺められるかと思います。 CRYPTO TIMESでは、今後も最先端の情報をわかりやすく発信していきますので是非、情報のキャッチアップにご活用ください。 最後までありがとうございました。 記事ソース:The Block、The Block(2)、Beincrypto
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2022/06/29合成資産プロトコル「Synthetix」とは?概要や使い方を解説【収益トップクラス】
収益が高いブロックチェーンプロトコルとして、記事執筆時点でBitcoinに次ぐ第6位にランクインしているのが合成資産プロトコル「Synthetix」です。 Synthetixについて「聞いたことはあるけど中身をしっかり理解していない」という方は案外多いのではないでしょうか。 本記事では、そんな注目プロジェクト「Sythetix」について解説していきます。 Synthetixは特性上、複雑な概念がいくつかありますが、他のDeFiでは扱えないようなサービスも提供しているため、DeFiを利用している方なら一度チェックしてきたいプロジェクトとなります。 是非最後まで読んでみてください。 Synthetixとは?概要を解説 まず、はじめにSynthetixの基本的な概要や主要な機能についてご紹介していきます。 Synthetixの大枠を掴んでいきましょう。 Synthetix = 合成資産を発行 (Mint)・取引できる Synthetixは、合成資産のMintや、取引が可能なプロトコル、プラットフォームです。 Synthetixでは、合成資産を「Synths」と表記しており、現在扱っている合成資産に「法定通貨」「仮想通貨」「インデックス」が挙げられます。 また、Synthetixの合成資産には「sUSD」「sJPY」「sETH」といった形で、ティッカーの前にsが記載される点も特徴の一つ。 Synthetixの合成資産は発行に伴い「SNX(Synthetixのトークン)」を担保に用いる必要があり、この担保が合成資産の価値の源です。 仮想通貨とは直接繋がっていないような既存の資産の合成資産の扱いも可能で、今後は先物・レバレッジなどにも対応する予定となっています。 上記の画面では、Synthetixで合成資産の1つであるsUSDを発行できる画面になります。 Synthetixで合成資産を発行する際には担保が必要になるため、ステーキングを行う場所であると言えます。 後に詳しく解説しますが、少し特殊なリスクもあるため注意が必要です。 上記の画面は、Synthetixの合成資産の取引を行っている画面です。 Synthetixでは、発行した合成資産を取引することが可能な取引所を提供しています。 ただし、他の取引所と異なって「合成資産を取引する場所」に特化しており、利用にはSynthetixの合成資産が必要となっているため、注意が必要です。 Synthetixの3つの特徴 ①L2のOptimistic Ethereumに対応 ②将来的にはユニークな資産も登場 ③合成資産の発行でインセンティブが得られる 次に、Synthetixの特徴をいくつかご紹介していきます。 Synthetixの強みをチェックしていきましょう。 ①L2のOptimistic Ethereumに対応 Synthetixは、L2のOptimistic Ethereumに対応する旨を発表して以降、徐々に移行を進めてきました。 Optimistic Ethereumとは、処理性能の高さや、コストの低さで知られているL2のソリューションです。 Ethereumのガス代の高さが指摘される中、L2のソリューションを活用する流れは珍しくありません。 Optimistic Ethereumは、Uniswap・1inchなどにも導入されている著名なソリューションとなっています。 2021年11月時点、SynthetixでもOptimistic Ethereumを活用することは可能ですが、Optimistic Ethereumに対応している合成資産の数はあまり多くありません。 徐々に対応する合成資産は増えているので、今後に期待したいところです。 ②将来的にはユニークな資産も登場 Synthetixでは、法定通貨・仮想通貨・インデックスといった合成資産を扱っています。 将来的にはより幅広い合成資産を扱う予定となっており、銘柄のバリエーションが増えていく可能性があります。 執筆時点では、L2への移行のため合成資産のバリエーションが少ないですが、もともとはAmazon・Apple・Googleといった著名な株式の合成資産も扱っていました。 (L2移行に伴う合成資産の非推奨化については、コチラをご覧ください) L2で本格的に合成資産のバリエーションが増えてくると、ユニークな資産が扱える可能性も出てくるでしょう。 ③合成資産の発行でインセンティブが得られる Synthetixの合成資産の発行にはSNXを担保として利用する必要があり、SNXが担保として存在していることで、合成資産は価値を保っています。 そのため、SNXを担保として提供することと同じ意味を持つ合成資産の発行には、インセンティブがついてきます。 インセンティブはいくつか種類がありますが、代表的なものは取引手数料によるものです。 Synthetixの合成資産間の取引には手数料が発生してその手数料が元となって、インセンティブが配布されます。 SNXを持っているのみでは、SNXの価格上昇でしか利益を上げることができませんが、合成資産の発行を行うことで新たな収益を生み出すことが可能です。 Synthetixの使い方を解説 Synthetixの基本的な部分が分かったところで、Synthetixの使い方を解説していきます。 まずは事前準備が必要なのでこちらから解説していきます。 仮想通貨の購入 Synthetixを利用するには、前提として運用する元になる仮想通貨が必要です。 また、Synthetixで何らかの処理を行う際には、ガス代(手数料)としてイーサリアムの支払いが必要になります。 そのため、日本に仮想通貨取引所で予め、イーサリアムを購入しておきましょう。 イーサリアムの購入は、ビットコイン取引量日本1位で「100円から仮想通貨をスタート」できるビットフライヤーがおすすめです。 ビットフライヤーの登録などはコチラ。 ウォレットの作成 Synthetixの利用には、ウォレットが必要です。 ウォレットとは、仮想通貨を保管しておく(秘密鍵を管理)場所のようなもので、基本的にDeFiを利用する際はウォレットが必要になります。 特にこだわりが無いなら、MetaMaskを利用するのがおすすめです。 知名度が高く、基本的にどんなDeFiでも対応しているため、汎用性も高いです。 MetaMaskの登録・作成はコチラ。 MetaMaskの利用方法について、以下の動画でも詳しく解説しています。 ウォレットへの送金 ウォレットの作成が完了したら、日本の仮想通貨取引所で購入したイーサリアムをウォレットへ送金しましょう。 細かな送金方法は、各取引所によって異なりますが、それほど難しいものでありません。 また、タイミングによってはトランザクションが通る(処理が終了する)までに時間がかかるかもしれません。 ビットフライヤーの送金手順は、コチラ。 ウォレットとSynthetixの接続 最後に、ウォレットとSynthetixを接続していきましょう。 ここまで来ると、Synthetixの利用まではあと少しです。 Synthetixへアクセス 右上の「NO CONNECTED」へ 「CONNECT WALLET」へ ウォレットを選ぶ ウォレットの処理を行う 右上に文字列が表示されたことを確認 これで、Synthetixは利用可能な状態になります。 SNXの購入 Synthetixで合成資産を扱うには、基本的にSNXが必要です。(合成資産の発行などに伴い) そのため、DEXを利用するなど何らかの方法でSNXを入手しましょう。 Uniswapや1inchなど、著名なDEXで取引することが可能です。 Uniswapで取引する方法は、コチラ。 1inchで取引する方法はコチラ。 DEXなどで、SNXを購入できたら、Synthetixを利用する準備は完了です。 Synthetixで合成資産を発行・ステーキングする(ミント) SynthetixでSNXを利用して、合成資産(sUSD)を発行する手順は、以下のとおりです。 Synthetixへ(ステーキング) 「STAKING」へ 「MINT&BURN」へ 「MINT MAX」or「MINT CUSTOM」を選択 (MAXは最大量のSNXをステーキング、カスタムは数量調節) 「MINT sUSD」へ ウォレットの処理を行う ステータスが反映されたことを確認 また、MINTの横にあるBURNから、SNXをロック解除(引き出す)ことが可能です。 Synthetixで合成資産間の取引する Synthetixで合成資産間の取引を行う方法は、以下のとおりです。(ステーキングとは、別ドメインです。) Synthetixの取引サイトへ 「Start Trading」へ ウォレットをSynthetixと同じような手順で接続 買いたい通貨を選択 振替元を選択 「Buy 通貨名」を選択 ウォレットの処理などを行う 銘柄によって「取引できない時間帯」が存在するため、注意が必要です。 仮想通貨関連の取引は、基本的に24時間対応のものが多いため珍しく感じられるかもしれません。 また、仮想通貨関連の合成資産であれば、基本的にどんな時間帯でも可能です。 インセンティブを獲得する方法 synthetixで、インセンティブを獲得する方法は、以下のとおりです。 Synthetixへアクセス 「CLAIM SNX」へ 「CLAIM NOW」へ ウォレットの処理などを行う インセンティブの額面は、毎週水曜日に確定します。 Optimistic Ethereumへの切り替え方法 Synthetixから、Optimstic Ethereumへの切り替え方法は以下のとおりです。 Synthetixのステーキング画面の切り替え方法 「SWITCH TO L2」へ ウォレットで処理 Synthetixの取引所の切り替え方法 右上の「Switch to L2」へ ウォレットで処理 どちらの方法であっても、自動的にネットワーク設定を済ませてくれるため、便利です。 Synthetixの3つの注意点 ①Synthetixの仕様を把握しておく ②清算のリスクを知っておく ③開発・技術的なリスクを理解しておく Synthetixは、数あるDeFiの中でも、かなり仕組み・仕様が複雑です。 いくつかリスク・注意点も存在しているため、利用前に押さえていきましょう。 ①Synthetixの仕様を把握しておく Synthetixで、合成資産を発行する際には担保が必要になる(ステーキング)というのは、前述のとおりです。 しかし、価格の変動などによって担保の取り扱いや状態を、細かく調整する必要があり、予め予習しておくことを推奨します。 この仕様はかなり複雑なので、詳細はコチラをチェックするのがおすすめです。 担保率(C-Ratio)について まず前提としてSynthetixで合成資産を発行する際には、C-Ratioと表記されている「750%」の担保率が必要になっています。(今後、変更される可能性あり) つまり、1ドルを発行する際には、7.5倍の7.5ドルが必要になるということです。 また、750%の担保率を下回ると、発行に伴って得られる手数料によるインセンティブなどを入手できないため注意です。 この場合は、発行した合成資産をBurnさせるなどして、担保率を調整させる必要があります。 逆に担保率が750%を上回った際には、より多くの合成資産の発行が可能になります。 発行と解除の仕様 Synthetixでは、合成資産の発行・解除までの価格変動などによって、発行後であっても発行可能額や担保率などが変動します。 例えば、担保としているSNXの価格が上昇すると、最初の合成資産の発行後により多くの合成資産の発行が可能になったり、余分な担保のロックが解除されてたりします。 一方で、ステーキングの解除を行う際には、発行したときよりもより多くのBurnが必要となったり・減少したりと、変動があるため注意が必要です。 ②清算のリスクを知っておく 先程、ご紹介したSynthetixの担保率(C-Ratio)が著しく下落した場合には、清算のリスクがあります。 Synthetixの担保率が200%になると清算の対象となり、対象外になるには合成資産のBurnや担保の追加などで、600%まで調整する必要があります。 短いものの3日間という猶予機関が設定されているため、清算をされたくない場合は、期間内に何らかの方法で担保率を調整しましょう。 なぜこのような仕様があるのか?と疑問になるところですが、Synthetixの合成資産の価値は担保が元のため、合成資産の価値を保証するために必要な仕様となっています。 開発・技術的なリスクを理解しておく DeFiでは、技術的な脆弱性を突いた攻撃を受けることが少なくありません。 このような攻撃によって、ユーザーが被害が受ける可能性も否定できず、攻撃によって仮想通貨が無くなってしまうといったリスクがあります。 実際に、過去にはSynthetixが3700万sETHを奪われる事例もありました。 もちろん、このようなリスク・事例は、Synthetixに限らず他の著名なDeFiでも見られるため、Synthetixのみの問題ではなく、DeFi全体に潜在的に存在しているものです。 Synthetixについてまとめ この記事では、Synthetixの概要から使い方・注意点についてご紹介しました。 Synthetixは、数あるDeFiの中でも若干概念が複雑で、分かりにくいと感じた方も少なくないでしょう。 しかし、今後L2へどんどん合成資産の銘柄が追加されたり、レバレッジの導入、TSLA・S&P500などの銘柄登場する可能性などが期待できます。 今後も注目していきたいDeFiの1つであると言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2022/06/28Sequoia出資の分散型署名プラットフォーム「EthSign」を解説 | テストネット公開中
2022年3月にSequoiaの3つのユニットから資金調達を行ったことで話題に上がり、CRYPTO TIMESでも取り上げた EthSign が6月よりBetaテストネットをローンチしています。 1) Excited to release EthSign Signatures Beta. As a signing initiator, you can upload a document, add signers, and define various fields (signature, date, wallet address, checkbox) for each signer. Signatures Beta is now live: https://t.co/431y4XgU1Lhttps://t.co/dXPY8toDPa — EthSign (Signatures Beta Launch | We’re Hiring) (@ethsign) June 1, 2022 本記事では、そんな注目のETH Signの概要やテストネットの使い方について解説していきます。 EthSignとは? EthSignはブロックチェーン技術を活用した分散型署名アプリケーションです。「Docusign」等の既存の電子署名アプリケーションの使いやすさをそのままに、ブロックチェーンによる優位性を付属する事を目的としています。 従来のサービスに加わるベネフィットとして、以下が挙げられます。 分散型ストレージによる ・セキュリティ向上 ・データの永久的な保存 ・ユーザープライバシーの保護 ・他の分散型サービスやdAppsとの接続可能性 ・スマートコントラクトを使った契約の自動実行 EthSignは、Sequoia初の3ユニットに加えCircleやMask、Hashkey等の著名なWeb3企業、およびVCからの出資を受けています。 上記に加えて、Next Web CapitalやMiss bitcoin、アカツキ株式会社(Emoote)等日本関連の投資家やVCもEthSignへの出資に参加しています。 知っておきたい3つのこと ①EthSign Smart Agreements ②Arweaveの分散型ストレージ ③様々なユースケース 基本的な概要を把握したところで、EthSignについて知っておきたい内容を解説していきます。 ①Ethsign Smart Agreements EthSignは既存のデジタル署名において、スマートコントラクトを活用した新しい自動契約成立フレームワーク「EthSign Smart Agreement」を開発中です。(2022年Q3実施予定) Smart Agreementではオンチェーン、オフチェーンデータをリアルタイムで読み込み、契約書の条項を自動的に実行します。 EthSign Smart Agreementは下記3つの要素で構成されています。 データソース - Chainlink Oracleからオンチェーン、オフチェーンデータを取り込む トリガー条件 - 契約書の情報が実行可能な値として記録 実行 - Chainlink Keeper により実行 Chainlink Oracle からオンチェーン、オフチェーンデータを取り込み、署名者が合意した条項の条件に達した段階で、Chainlink Keeper により実行されます。 ②Arweaveの分散型ストレージ Arweave は Solanaのトランザクションデータを保存していることで有名な分散型ストレージのプロバイダーです。Ethsignにおいては、契約書の情報がArweaveで永久的に保存されます。 Docusign等の既存の署名サービスにおいて、データは主に単一のサーバーに保存。 上記の仕組みでサーバーに何かしらの問題が発生した場合、サービス障害等の問題が生じます。又、セキュリティ観点からもハッキングやデータ流出、もしくはデータの改ざん等のリスクがあります。 Arweaveは分散されたデータサーバーであるため、ハッキングやサービス障害等が起こりにくいです。 Arweaveは2021年の11月からPolygonをサポート。過去にEthsignはArweaveを活用する際にガス代問題に直面しましたが、Bundlrというアグリゲーターを使用する事により解決されました。 Bundlrとは Bundlr は分散型ストレージ Arweave のスケーリングプラットフォームです。 Bundlr は一度のトランザクションで多数の情報を取り組み、Arweaveへ記録出来ます。 それにより、Arweaveにアップロードするコストや時間の大幅な短縮が可能です。 EthsignもBundlrとパートナーシップを組むことで、契約内容の分散的な保存実現しています。 ③様々なユースケース EthSignのアプリケーションは署名に特化していますが、スマートコントラクトを活用した多様なユースケースがMediumの中で紹介されています。 オフチェーン資産のオンチェーン証明 証明書の承認プラットフォーム オンチェーンの身分とクレジットシステムの繋がり 上記以外にも、DAOがオフチェーン領域とコミュニケーションを取るためのインターフェースなど、DID(分散型ID)や分散型ストレージ領域の発展と共に様々なユースケースが想定されています。 EthSign (BETA) の使い方 それでは、現在公開中のEthSign (BETA)の使い方を実際に見ていきましょう。 EthSignのベータ版ではSmart Agreementは現在使用できませんが、通常の署名のスムーズな実行が可能です。 *利用には少額の$MATICが必要となりますのでご注意ください。 まずは、https://www.ethsign.xyz/dashboard にアクセスし、ウォレット、SNS(twitter, discord等)、もしくはメールアドレスでログインします。 次にサインをしたいPDFファイルを「create contract」からアップロード。 アップロードが完了したらサインする人を追加します。(ウォレットアドレスやENS、もしくはSNSアカウント等を署名者として設定可能) 対象アドレス、ENSを追加した後、SignerとViewerをそれぞれ設定出来ます。 アップロードされたファイルが出てきます。日付や署名の場所、フォント等を細かく設定することができます。 パスワードを設定し、署名相手に送信します。 相手署名者がhttps://www.ethsign.xyz/dashboard にアクセスすると、サイン可能な資料が出てきます。サインをすると相手に通知が送られます。これにて署名は完了します。 以上で基本的な使い方は終了です。 Ethsignの今後のプロダクト 現在はBeta版がローンチされていますが、今後のプロダクト開発において以下が発表されています。 EthSign Smart Contract 前述の契約書の自動実行プログラムが2022年のQ3にローンチ予定です。 TokenTable TokenTableはVC や DAOが資産や投資状況を見える化し、マネジメントする為のオンチェーンツールです。 現時点で情報は限られますが、今後はAPIやダッシュボード機能をリリースし、色々な方法で各企業やDAO、もしくはAngel投資家が資産をマネジメント出来るツールを提供していくとのことです。 又、FY22の冬に coinlistにてセールが実施されると噂されています。 まとめ Sequioa初となる3ユニットで出資を行った注目プロジェクトEthSignについて解説してきました。 文字だけでなく、実際にプロダクトを触ってみるとよりプロジェクトに対する理解は深まります。 是非、本記事を頼りに公開中のBETA版を利用してみてください。 最後までありがとうございました。 - Ethsign の公式リンクまとめ - Webサイト:https://www.ethsign.xyz/ Twitter:https://twitter.com/ethsign Discord:https://discord.gg/5JhxyMrp Medium:https://medium.com/ethsign *フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。
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2022/06/25L1⇆L2で即時送金可能 | クロスチェーンブリッジ「Across Protocol」について解説
昨今、レイヤー2プロジェクトによるエアドロップが盛んとなっており、直近ではHop Protocol、Optimismなどのプロジェクトでプロダクト利用者に対するトークン配布が行われました。 Sup sleuths—as you might have guessed, OP Drop #1 launches today. We have NOT officially announced yet, but we’re already experiencing an all-time high demand. We knew everyone would be excited, but holy cow—y’all just couldn’t wait for #OPSummer. — Optimism (✨🔴_🔴✨) (@optimismPBC) May 31, 2022 本記事では、公式mediumで「トークンは可能な限り公平な方法で配布されます」と記載されており、一部でトークンのエアドロップの可能性があるとされているプロジェクト「Across Protocol」について紹介します。 Ethereumのスケーラビリティやガス代に関する課題が浮き彫りとなった昨今、レイヤー2関連のプロジェクトは今後さらに重要となる可能性が高いです。 是非、本記事を読んで注目プロジェクトのAcross Protocolについて学んでみてください。 Across Protocol = クロスチェーンブリッジプロトコル Across ProtocolはUMA Protocolが手がけるOptimistic Oracleを採用したクロスチェーンブリッジプロトコルです。 Acrossを利用すると、レイヤー1のEthereumからレイヤー2のOptimism・Arbitrum等へ、その反対にレイヤー2からレイヤー1へとトークンのブリッジが行えます。 Acrossでは、チェーン間の即時送金を可能にするためにRelayer (中継者)という仕組みが採用されており、Relayerが資金を前もって提供しておくことでチェーン間の素早いトークン交換(通常1~3分)が実現可能です。 Across Protocolでは、記事執筆時点で以下のブロックチェーンとトークンに対応しています。 Ethereum ETH、 WETH、WBTC、DAI、USDC、BOBA、BADGER、UMA Arbitrum ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、BADGER、UMA Boba Network ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、BOBA Polygon ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、UMA Optimism ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、UMA ちなみに、Acrossでは、こちらのGoogleフォームのアンケートを提出し、UMA protocolによるホワイトリストの登録を行うことで新しいトークンのサポートを依頼できます。 Across Protocolの使い方、手順 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているチェーン&トークンを準備する ③AcrossにMetaMaskを接続する ④トークンをチェーン間でブリッジする 上記の手順でAcrossを触っていきます。 ①MetaMaskのウォレットを用意する MetaMaskのウォレットは下記記事で解説していますので、MetaMaskのウォレットをインストールしていない方は、ご覧になってインストールしてください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているチェーン&トークンを準備する サポートされているチェーン&トークンを先に述べましたが、今回はその中からEthereumとArbitrumのチェーンを使いブリッジを行っていきます。 まだMetaMaskにArbitrum等のチェーンを追加していない場合は、RPCの手動入力でチェーンを追加出来ます。 また、シンプルな操作で自動でチェーンを追加出来るChainlistを使ってチェーンを追加する事も出来ます。 RPC手動入力の場合 こちらの情報をMetaMaskのネットワークに追加していきましょう。 ・ネットワーク名:Arbitrum ・新しいRPC URL:https://arb1.arbitrum.io/rpc ・チェーンID:42161 ・通貨記号:ETH ・ブロックエクスプローラーのURL:https://arbiscan.io/ Chainlistの場合 操作は簡単です。 connect walletでMetaMaskと接続を行います。 次に「Add to Metamask」と表示されるのでクリックします。 正しいRPC情報が出てきますので追加を承認をクリックします。 ネットワークを追加して、トークンを用意すれば完了です。 ③AcrossにMetaMaskを接続する 次にMetaMaskをAcrossに接続していきます。 例としてArbitrum⇒EthereumへUSDCをブリッジしますので、MetaMaskウォレットのネットワークは、Arbitrumに設定しておきます。 右上のconnect walletをクリックします。 MetaMaskとAcrossの接続の完了を確認したら、次に実際にブリッジしていきます。 ④トークンをチェーン間でブリッジする From:接続済みネットワーク Asset:ブリッジするトークン、数量 To:資金(トークン)のブリッジ先のネットワーク を選択して「Approve(またはSend)」をクリックします。 今回のブリッジでは、Arbitrum⇒EthereumへUSDCをブリッジしますがその際に ブリッジにかかる時間 ネットワーク先へ転送するガス代 ブリッジに発生するガス代 が表示されますので、どのぐらいのコストと時間を要するのか注意して見ましょう。 上記画像の例では、以下の内容にてブリッジが行われることになります。 →ArbitrumネットワークからEthereumネットワークに、 →769.355826 USDCをブリッジする時間が1~3分かかり、 →2.891 USDCがネットワーク先へ転送するガス代、1.214 USDCがブリッジに発生するガス代として消費され、 →イーサリアムネットワークに着金するUSDCは、765.3 USDC transactionが生成されると「Deposit succeeded」と表示されます。 ここまでで、レイヤー2のArbitrumからレイヤー1のEthereum上へのUSDCのブリッジは完了となります。 エアドロップの可能性について *ここからは、確定の情報ではなく推測情報が多く含まれますのでご留意ください。 Across Protocolでトークンのエアドロップが行われた場合、流動性提供を行ったユーザーがより多くのトークンの配布が受けられると一部で推測されています。 https://twitter.com/thiscrypto_life/status/1528538855694995456?s=20&t=_Y_Fo4Pu5sbkFRNHV8S5Mg 上記ツイートによると、1億枚のトークン ($AXS)が発行され、その内の10%である1千万枚がエアドロップとして以下のユーザーに配布される可能性が高いとのことです。 3月11日までにトークンをブリッジさせたユーザーに10% 3月18日までにディスコードへ参加したユーザーに20% 初期の貢献者に20% LP提供者に50% 今回は、4番のLPの提供を行う手順を簡単に解説したいと思います。 *ネットワークはイーサリアムのみ選べるようになっています。 先ほど同様にAcrossにアクセスし、MetaMaskを接続した状態で、画面中央でPoolを選択します。 次にドロップダウンのメニューからトークンを選びます。(今回はUSDCを$500分LPに提供してみます) 入力したら「Approve」をクリック。 次に表示される「Add Liquidity」を」クリックしてトランザクションが生成され、Deposit succeeded (入金に成功しました)」と表示されれば流動性の提供は終了です。 とても簡単ですね。 繰り返しになりますが、紹介したエアドロップの有無や配分、対象条件はあくまで推測になりますのでご注意ください。 まとめ ここまで注目のクロスチェーンブリッジプロトコルのAcross Protocolについて紹介してきました。 Across Protocolは、格安のガス代と僅かな時間で資産(トークン)のチェーンを換えられます。 この記事を読んでAcross Protocolに興味を持った方は是非実際にプロダクトを触ってみてください。 ちなみにEthereum Layer2であるArbitrumのイベント「Arbitrum Odyssey」のブリッジプロジェクトにAcross Protocolも選ばれていますので、そちらも視野に入れてプロダクトを触っていくのもいいかと思います。 https://twitter.com/ArbitrumNewsDAO/status/1537957670920916994?s=20&t=XPOcKtX471a8rsQHp8y0VQ 最後まで読んでいただきありがとうございました。 –Across公式リンク – メインネットV2:https://across.to/ Twitter:https://twitter.com/AcrossProtocol medium:https://medium.com/across-protocol Discord:https://discord.com/invite/across
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2022/06/22【明日終了】Gitcoin Round 14 | zkSync経由のやり方、注目プロジェクトを紹介
現在、Gitcoinでは、約2800のプロジェクトが参加中の寄付イベント『Grants Round 14』が開催されています。 We're not seeing GR14 slow down at all! There's nothing stronger than these glorious regen vibes✨💪 🗓 GR14 ends June 23rd! Let's get funding! pic.twitter.com/kdpuo6R3o4 — Gitcoin 🤖 🌍 (@gitcoin) June 21, 2022 数百万円規模のトークンが配布されたOptimism/$OPのエアドロップでは、Gitcoinの寄付者が対象となりました。 本記事では、そんなGitcoinの概要や寄付の方法、CRYPTO TIMESチームの注目プロジェクトについて解説していきます。 昨今注目を集めているArgentやzkSync経由で寄付を行う方法も紹介するので、是非本記事を頼りにGitcoinの寄付イベントに参加してみてください。 *上記イベントは6月23日までとなっていますので、興味ある方はお早めにどうぞ Gitcoin = 支援プラットフォーム 2017年11月にKevin Owocki氏、Scott Moore氏、Vivek Singh氏によって設立されたGitcoinは、仲介者としての採用担当者を排除し、オープンソースソフトウェアへの資金提供を目的としたブロックチェーンベースのプラットフォームです。 Gitcoinでは現在、 Bounties - Web3プロジェクトのためのギグベースワーク Hackason - Web3プロジェクト構築のための大会 Grants - オープンソースのためのクラウドファンディング KERNEL - Web3ネイティブ、コミュニティ中心のアクセラレータ coordination.party - DAOへの貢献者を表彰するためのツールキット といった取り組みによって、暗号通貨/ブロックチェーン分野のプロジェクトやチーム、これらを応援したいサポーターの活動を支援しています。 Gitcoinは設立当時、ConsenSysの傘下プロジェクトとして始動し、2021年にはParadigm主導の投資ラウンドで1130万ドルを調達。その後ConsenSysから独立し、2021年12月15日時点で、 59,956人の資金提供者が262,688人に寄付 97000人のユーニークEarnerへ1,572,067の取引を促進 といった記録を残しています。 [caption id="attachment_76116" align="alignnone" width="1380"] オープンソースソフトウェアへの資金 | 画像引用元:A brief history of Gitcoin from 2017 - 2022[/caption] それでは、実際にGitcoinでの寄付のやり方について解説していきます。 【zkSync・Argent経由】寄付のやり方を解説 事前準備①Argent (アプリ)、MetaMask (ウェブ)でウォレット作成 ②Argent (Ethereum)に入金して有効化 ③Argent (zkSync)に入金 実際に寄付を行う事前準備として上記の3つを済ませておきましょう。 Argent、MetaMaskに関しては下記記事でそれぞれ解説してますのでこちらを参考にしてください。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・【バックアップ不要】最先端ウォレット「Argent」の特徴や使い方を徹底解説! 実際に寄付をしてみよう 1. まずは、Gitcoinの『Grants Round 14』のサイトにPCでアクセスします。 2. 検索窓やカテゴリーから寄付したいプロジェクトを探してクリック 3. プロジェクトページで「Add to cart」を選択 4. 右上のカートボタンから寄付画面に移行 5. 寄付する通貨の種類、額を入力して「I'm Ready to Checkout」→「zkSync Checkout」をクリック 6. 確認画面で「Proceed」、画面移行後「Argent」を選択 7. スマホのArgentアプリ (zkSync)画面で「Scan QR」で読み取り後、承認 *この時点でArgent (zkSync側)に暗号通貨が入っている必要があります。 8. 「Complete payment」を選択後、スマホアプリで「Approve」 9. "Done. Thank you"のメッセージ表示で完了 以上でArgent、zkSync経由での寄付は完了です。 エアドロップが実施された場合、配布対象者の寄付額の下限に関しては不明であるため余裕のある範囲内で出来るだけ多くの額を寄付すると良いでしょう。 *エアドロップはあくまで副次的なもので、Gitcoinのメインの目的は寄付なので、この点はご留意ください。 気になるプロジェクトを紹介 ここからは、CRYPTO TIMESのリサーチャーチームが気になったプロジェクトをいくつか紹介していきます。 Grantsには2000以上のプロジェクトが参加してるため、どのプロジェクトを選べば良いかわからない方は参考にしてみてください。 ETH.LIMO ETH.LIMOは分散型Cloudflareを手がけるプロジェクトです。 ETH.LIMOを利用することで、ユーザーとdApp開発者はIPFSとENSを組み合わせて構築された静的サイトに簡単にアクセス、ホストすることが出来ます。 先日、Cloudflareの障害が発生し、特定のサイトやDiscord、Notionといったアプリが一時停止する自体が発生しました。 今後本格的なWeb3.0の世界が出来上がっていく上で、ETH.LIMOは是非注目したいプロジェクトです。 Neighborhood Neighborhoodは、ワンストップ型のDAOローンチフレームワークを手がけるプロジェクトです。 DAOを立ち上げたいユーザーは、DAOパス (NFT)などを用いて簡単な3ステップでDAOを構築し、資金調達の実施やガバナンスの構築が行えます。 [caption id="attachment_76146" align="aligncenter" width="800"] Neighborhoodsの画面 | 画像引用元:https://neighborhood.money/[/caption] 株式会社に次ぐ新たな組織形態として注目されるDAOですが、現状は資金調達やメンバーの管理を行うハードルは高く、まだまだ課題が残っている分野です。 Neighborhoodのような"DAOを作るためのプロジェクト"は是非注目しておきたいですね。 JediSwap JediSwapは、Gitcoinの寄付先としても人気のStarkNet上のAMMです。 JediSwapは、DeFiをすべての人に提供することを使命としたコミュニティ「Mesh Finance」が手がけています。 現在JediSwapはテストネットを公開しており、ユーザーはアプリを実際に利用できます。 一部では、エアドロップの可能性も噂されているJediSwapは、今後注目される可能性が高いネットワークのStarkNet上に構築されているので、是非追っておきたいプロジェクトです。 Swell Network Swell NetworkはパーミッションレスでノンカストディアルのETH流動性ステーキングプロトコルです。 Swellは"Staking 2.0"と題した新しいETHのステーキング方法の提供に取り組んでおり、ユーザーはswNFTやswETHを活用して、ETHに関するあらゆる運用を一箇所で行えます。(詳しい仕組みはこちら) [caption id="attachment_76144" align="aligncenter" width="800"] Swellのイメージ | https://swellnetwork.io/[/caption] Swellのトークンはまだ発行されておらず、近々TGEが予定されています。 今後Ethreumのアップデートが実施されていく中で、Swellのようなプロジェクトは是非注目しておきたいですね。 Giveth.io Giveth.ioはEthereumエコシステム内で構築されたオープンで透明性のある支援プラットフォームを手がけるプロジェクトです。 Giveth.ioでは、食、教育、健康、文化など様々なジャンルに対して寄付を行えるプラットフォーム「Giveth.io」と、自分が行った寄付の行き先を追跡できる「Giveth TRACE」の2つのDApp (分散型アプリケーション)を手掛けています。 [caption id="attachment_76143" align="aligncenter" width="658"] Giveth.ioの画面 | 画像引用元:https://giveth.io/projects[/caption] 暗号通貨/ブロックチェーンの根本思想は"不要な仲介者を排除し個人の力を高めること"です。 そういった意味でも、Giveth.ioだけに関わらず、暗号通貨を活用した寄付分野のプロジェクトは是非チェックしておきたいですね。 - 注意点 - *上記で紹介したプロジェクトによっては、自由に選択できる寄付額にプラスして60ドルほどプラスで資金がかかるケースがあるので、Gitcoinの寄付決済画面の数字はよく確認してください。 まとめ GitcoinのGrantsはあくまで寄付がメインです。 エアドロップやその他の見返りを求めるだけでなく、イベントをきっかけに面白いプロジェクトに出会えると良いですね。 Gitcoinの寄付イベントは定期的に開催されますので、今後もCRYPTO TIMESでは情報をキャッチアップしていきます。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 次の重要ワードか |「zkSync」の特徴や使い方を徹底解説!
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2022/06/17Seedify / $SFUND とは?プロジェクト概要を徹底解説!
Seedifyは、ブロックチェーンゲーム・NFT・メタバースの初期プロジェクトに早期投資して、トークン割り当てやエアドロップを受け取るためのローンチパッドプラットフォームです。 これまでに50以上のゲームプロジェクトがSeedifyで立ち上げられました。 上場後のゲームトークンは業界でも特に高いROIを誇るので、リターンに注目されています。 IGOに参加するには、$SFUNDをステーキング・ファーミングで預入れる必要があり、本人確認や十分な投資資金も必要です。 そこで、この記事ではSeedifyの概要と、ローンチパッドに参加するための手順、今後のロードマップなどを徹底解説します。 最後まで読むと、スムーズにSeedifyのIGOへ参加して、相応のリターンを得る準備が整いますよ。 Seedifyの公式リンクまとめ Webサイト https://seedify.fund/ IGO ローンチパッド https://launchpad.seedify.fund/ Twitterhttps://twitter.com/SeedifyFund Mediumhttps://blog.seedify.fund/ Telegram https://t.me/seedifyfundofficial Telegram(Japan) https://t.me/SeedifyJapan LINE https://lin.ee/lpqYQ4g GitHubhttps://github.com/Seedifyfund Seedifyの公式リンク一覧表です。 フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。 Seedifyとは?押さえておくべき3つのポイントを徹底解説! 最初に、Seedifyの押さえておくべき3つのポイントを解説します。 IGOの概要や初期プロジェクトの成長・投資家保護においてもサポートを徹底するSeedifyの取り組みを把握するため、ぜひ目を通してくださいね。 Seedifyの3つのポイント ブロックチェーンゲーム領域に特化したlaunchpad(IGOプラットフォーム) 高いプロジェクト選定力により安定したROIを維持 Seedify Protected Launch機能の実装など投資家保護に積極的 ブロックチェーンゲーム領域に特化したlaunchpad(IGOプラットフォーム) Seedifyとは、まだ上場していない新たなブロックチェーンゲームのプロジェクトに投資する、インキュベーター及びローンチパッドのプラットフォームです。 プラットフォームを介して、厳選されたゲームプロジェクトのIGO(Initial Game Offerings:初期ゲームオファリング)を実施します。 インキュベーター:新しいプロジェクトの支援組織 ローンチパッド:上場前のトークンを安く購入できるトークンセール IGO:開発段階のブロックチェーンゲームトークンやゲームNFTを事前購入できる Seedifyでは、質の高いブロックチェーンゲームをサポートして、コミュニティ構築やマーケティングを支援します。 ゲームプロジェクトはIGOで資金調達を実施し、投資家は上場前のゲームトークンを安く入手できるという双方にメリットのある場を提供しています。 出典:Seedify公式Medium IGOの参加手順は、上の画像のイメージです。 参加方法を簡単にまとめると以下のような流れとなります。 IGOの手順 $SFUNDを購入 KYCの完了 $SFUNDのステーキング IGOのホワイトリストを確認 Seedifyにウォレットを接続 希望のゲームトークンを購入 $SFUNDは、PancakeSwapやHuobi Global, MEXC , Hotbit , KuCoin、Gate.io、Bybitなどの取引所・DEXで購入できます。 実際には、取得するトークン量を決定させるためのティアシステムもあるので、詳しくは後述します。 また、IGO参加にはKYCが必須です。 KYC検証ページに進み、パスポート・運転免許証などを撮影して本人確認を完了させてくださいね。 上の画像のように、今後IGOが実施されるプロジェクトのプールはSeedifyのIGO Launchpadにリストアップされています。 IGO当日は、各プールを選択してトークンを購入する流れです。 ステーキングの数量(ティア)に基づいてブーストされた報酬が配布され、Claimのページで請求できるようになります。 高いプロジェクト選定力により安定したROIを維持 #Seedify 12/24価格ベースのROI一覧表(7〜12月)💡 ✅基本2〜4倍程度 ✅IDO価格割れは殆ど無い ✅10月から10倍銘柄が出始めている ✅高ROI銘柄は50倍超えることもあり、数も多い IDO価格割れの少なさと50倍銘柄の多さは高評価ポイント👍 pic.twitter.com/lDDf4O7ypv — プーさま/Mr.Pooh⭐️ #ホワイトリスト #ホワリス #エアドロ #ローンチパッド (@nungcrypto) December 28, 2021 上のTwitterは、2021年時点のSeedifyのROI(投資収益率)をユーザーがまとめた数値です。 ROIは良くも悪くも相場の影響を受けるため市場動向にもよりますが、それでも高いROIのプロジェクトは50倍以上になった実績もあります。 Seedifyの高いプロジェクト選定力は、業界へのマーケティング力とパートナーシップの強固なネットワーク構築にあると考えられます。 また、Seedifyのブロックチェーンゲームに革新をもたらし、サポート能力をさらに強化するため、以下の製品を導入予定です。 Seedify MetaStudios:メタバース構築関連プロジェクト Seedify NFT Launchpad:NFTローンチパッド Seedify Metaverse Asset Program:優秀なチームによる高品質なコレクションの作成促進 Seedify NFT Space:革新的ゲーム・メタバース中心のアセットマーケットプレイス 上記のように、より優れたユーザーエクスペリエンスを実現するための高度な製品を次々と展開する予定です。 Seedifyのゲームプロジェクトが、メタバースやNFTスペースでも活躍することで、長期的に価値を高めるように設計されたと考えられますね。 Seedify Protected Launch機能の実装など投資家保護に積極的 出典:Seedify公式Medium Seedifyのゲームプロジェクトは、すべてがIGO後も高いROIと良い結果を出しているわけではありません。 上場を遅らせたり、価格が予想より伸びなかったり、コミュニティ資金に手をつけているプロジェクトも多いことをSeedifyは把握しています。 そこで、今までなかった投資家保護を展開すべく「Seedify Protected Launch」の機能が導入されました。 Seedifyのゲームプロジェクトは、以下の条項を順守する必要があります。 Protected Launch条項(概略) 権利確定期間で調達したトークンを解放する(すべて一気に解放しない) トークン配布の時間は必ず遵守 最低量の流動性を確保し、最低24カ月ロックする IGO前後のマーケティング戦略と支出表を提出 最初のロードマップの説明 ローンチ前に全量のトークンをSeedifyに預ける トークンのセキュリティ監査の完了 IGOから上場までは最大3週間 2回の権利確定終了までにIGO価格を上回らないといけない プロジェクトに問題が発生すればトークン払い戻しは保留 上記の条項を守ると約束することで、投資家は安心してSeedifyのIGOに参加できます。 SeedifyはProtected Launchによって、賢明なチームにインセンティブを与えて、悪意のあるチームやコミュニティ資金を狙う人を除外するのが目的です。 この業界で投資家保護の取り組みはあまり多くないので、Seedifyの積極的な投資家保護体制はかなり魅力的な戦略ですね。 SeedifyのLaunchpadの概要・仕組みを解説 SeedifyのLaunchpadの仕組みをさらに詳しく解説します。 IGOで割り当てを受け取るには、Tierのランク付けが必要であり、$SFUNDのステーキング・ファーミングが必須です。 ある程度の資金が必要となるのでしっかり確認してくださいね。 SeedifyのLaunchpad概要 IGOのアロケーションを決定するTierシステム SFUNDのStaking、FarmingによりTierを上げる IGOのアロケーションを決定するTierシステム 出典:Seedify公式Medium SeedifyのIGOで、割り当てを決定するのがTierシステムです。 $SFUNDのステーキング量に応じてTierが決定されます。 ランクと数量は以下の通りです。 Tierレベル一覧 ランク $SFUND プールウェイト 保証 Tier1 250 1.2 抽選ベース Tier2 1,000 2 保証あり Tier3 2,500 5.5 保証あり Tier4 5,000 12 保証あり Tier5 7,500 19 保証あり Tier6 10,000 26 保証あり Tier7 25,000 70 保証あり Tier8 50,000 150 保証あり Tier9 100,000 325 保証あり 表のように、最低でも250SFUNDをステーキングしてTier1ランクになる必要があります。 しかも、Tier1は割り当ての保証がなく、ランダムの抽選式なので、確実にもらえるわけではありません。 確実にIGOの割り当ても受け取るために、Tier2以上を目指すと良いですね。 プールウェイト(重量)は、各Tierのウォレットごとに公平な割り当てモデルを実現し、$SFUNDの保有量が多いほど割り当てが膨らみます。 出典:公式Mediumより引用 Seedifyの過去の記事で、プールウェイトごとの割り当て算出表が発信されています。 「参加者数」「トークン割り当て」「トークン価格」を入力すると、各プールウェイト・Tierごとのトータルトークン・ウォレットごとの割り当ての確認が可能です。 総割り当てや価格はIGO前に公表されるので、IGO参加者はここで自分の割り当てを予測してみてくださいね。 SFUNDのStaking、FarmingによりTierを上げる 出典:Seedify公式HP SeedifyのIGOでTierを上げるには、ステーキング・ファーミングでより多くの$SFUNDを預ける必要があります。 ステーキングは、7日・14日・30日・60日・90日・180日の期間を選択可能で、以下の通り期間が長いほどAPYは高レートです。 7日:APY5% 14日:APY11% 30日:APY25% 60日:APY55% 90日:APY75% 180日:APY90% ファーミングの場合はPancakeSwapで$SFUNDと$BNBペアで流動性提供し、LPトークンを獲得しないといけません。 獲得したLPトークンをファーミングして、報酬を獲得してくださいね。 APYは上の画像で78%となっています。 Tier2でも1,000SFUND必要なので、$SFUNDが300円の場合で30万円必要だと理解しておきましょう。 Seedifyのパートナー・提携情報まとめ Seedifyのパートナー情報を解説します。 大手VCやNFTコレクション、ゲームギルドなど多数の提携プロジェクトなどありますが、今回はTravalaのみにフォーカスして紹介します。 トラベル Seedifyは、オンライン旅行代理店のTravala.comと提携して、SFUNDトークンを統合することにより、トークン保有者へトラベル特典を提供しています。 Travala.comは、支払い方法に50以上の仮想通貨を採用しており、SFUNDトークンも対象です。 230か国以上で200万を超えるホテル、600を超える航空会社、40,000以上のアクティビティが楽しめます。 日本のホテルも対象なのでSFUND保有者は利用検討してみてください。 Seedifyのコアメンバーを紹介 Seedifyの創設者兼CEOは、Levent Cem Aydan氏です。 Aydan氏は、10年以上も起業家しての経験があり、彼自身の会社をSeedifyに移行した経緯があります。 Web3における起業家の公正な資金調達を実施するためにSeedifyは誕生し、2021年8月にはブロックチェーンゲームに焦点を当てたインキュベーター・ローンチパッドとなりました。 また、Seedifyはこの数ヶ月でかなり成長しました。現在、様々な専門分野を持つ70人のチームで構成されています。 ここ数ヶ月は、3Dや2Dのゲームデザイナーや、ゲーム開発に特化したプロフェッショナルの受け入れも行っています。 また、マーケティングチームも充実しており、それぞれがコンテンツライティング、ソーシャルメディア、ビデオ編集、グラフィックデザイナー、広告など、1つの分野に特化しています。 さらに、ビジネス開発部門は、私たちが目指す新しい分野を包含するように成長し、ローンチパッド部門に加えて、インキュベーション部門とNFT部門も持っています。 Seedifyは、エコシステムに大きなインパクトを与えるために、プロジェクトと共有する専門知識や経験を充実させることができるように、ファミリーに加わってくれる優秀な人材を常に探しています。 さらにメタスタジオでは、チームにいるアーティストと一緒に、密かに面白いものを作っています。 Seedifyのロードマップを解説 出典:Seedify Medium Web3における起業家の公正な資金調達を実施するために2021年1月にSeedifyは誕生し、2021年3月にPancakeswapに上場、2021年7月にはブロックチェーンゲームに焦点を当てたインキュベーター・ローンチパッドとなりました。 本項目では、SeedifyがMedium記事で公開した2022年のロードマップを解説します。 2022年の終わりには大きな目標を掲げているので、今後を予測するためにもぜひチェックしてくださいね。 ロードマップ $SFUND保有者へのユーティリティ追加 NFT launchpad/Marketplaceを立ち上げ予定 2022年終わりの目標 $SFUND保有者へのユーティリティ追加 新しいユーティリティ NFTからプライベートミント割り当て メタバーズ・ブロックチェーンゲームの開始 シードステーキング機能 インキュベーションプロジェクトから無料トークン付与 Seedify NFT Space自動買戻し機能$SFUNDの成長と$SNFTSのエアドロップ Seedify Meta Studios$SFUNDを使用するための新しい方法を作成 Seedifyは、$SFUND保有者、ステーキング・ファーミング利用者により多くの報酬を付与するため、ユーティリティを絶えず提供するのが使命だとしています。 2022年の目標としては、新しいユーティリティ追加のため上記のロードマップが公表されました。 すでにシードステーキングの画面は完成しており、IGOのタイミングで解放される予定です。 Seedify NFT Spaceとは、SeedifyのNFTマーケットプレイスであり、ゲーマーやコレクター、クリエイターが接続すると$SFUNDに新しいユースケースが生まれるというマーケットプレイス以上の価値を持たせるスペースです。 Seedify Meta Studiosに関しては、秘密のメタバース関連プロジェクトが今後誕生する予定であり、新規ゲームプロジェクトと$SFUNDのユーティリティがどのように交わるのか期待ですね。 NFT launchpad/Marketplaceを立ち上げ予定 出典:Seedify公式Medium 上の画像はまだ開発中のSeedify NFT Launchpadの画面です。今後、正式にNFT専用のLaunchpadを立ち上げ予定です。 もともと、NFT SpaceとしてSeedifyのNFTマーケットプレイスが計画されており、NFT売買で$SFUNDに新たなユーティリティ($SNFTS)を追加する考えがあります。 投資家はNFTコレクションを事前購入または資金提供して、プレミントのNFTを獲得できます。 購入数や資金が多いほどレアNFTがエアドロップされる仕組みです。 SNFTSトークンとは $SNFTSは販売されないトークンです。20:1の割合で$SFUND保有者へエアドロップされます。NFT Spaceにて、手数料割引・高価値NFTのエアドロップ率アップなどで活用予定です。 つまり、NFT LaunchpadでNFTに投資したユーザーは、スナップショットごとに$SNFTSがエアドロップされます。 $SNFTSの保有量に伴い手数料が2%→1%に割引され、NFTドロップで価値の高いNFTを得る確率が上がるのがメリットです。 Seedify NFT Launchpadの開始は2022年4月後半を予定されていましたが、6月時点でまだ延長されています。 今後正式にローンチすれば、SeedifyでINO(Initial NFT Offerings:初期NFTオファリング)が可能となり、$SNFTS所有のための投資が行われると予想されますね。 2022年終わりの目標 Seedifyの目標 Coinmarketcap・Coingeckoのトップ100ランクイン 時価総額10億ドル超え ウェブサイトの情報量・通信量を競合他社の2倍にする ブロックチェーン外の世界でも認められるブランドとなる 素晴らしくて温かいコミュニティの作成 ブロックチェーンゲーム・メタバース・NFTコレクションの立ち上げを支援 Seedifyの2022年の最終目的は上記の通りです。 時価総額は過去のATHが約4億ドルたっだので、その2倍以上の10億ドル超えを目指すという高い目標を持ちます。 業界の上位につくため、競合他社よりはるかに多くのトラフィックを実現する努力が垣間見えますね。 ブロックチェーン外でもSeedifyが認知されるようになると目標達成は近いです。 Seedifyまとめ この記事では、ブロックチェーンゲームに特化したIGOプラットフォーム「Seedify」について徹底解説しました。 Seedifyは投資家を保護しつつ、新興ゲームプロジェクトの立ち上げをサポートし、資金調達や幅広いユースケースの開発環境を整えるプロジェクトだとわかりましたね。 もう一度、Seedifyの要チェックポイントを振り返りましょう。 Seedifyのまとめ ブロックチェーンゲーム・NFT・メタバースに特化したインキュベーター及びローンチパッド IGOに参加するには$SFUNDをステーキングまたはファーミングしてTierランクを得る必要がある Protected Launch条項によりプロジェクトの不正を防ぎ投資家を守る Seedifyのゲームプロジェクトは幅広いサポートにより上場後も価格に期待できる 今後NFTのローンチパッドを開始して$SNFTSがエアドロップされる 上記のポイントを押さえてSeedifyを活用してくださいね。 また、IGOに参加するにはKYCが必須です。取引所の本人確認と同じなので早めに済ませておくと安心です。 $SFUNDは、2022年初めは1,000円を超えていましたが、業界全体の下落に伴い6月には200円前後の価格となっています。 そのため、Tierランクを得るためのステーキングやファーミングは実施しやすいタイミングかもしれませんね。 ゲームトークンを事前購入してプロジェクトの成長に期待するなら、Seedifyを利用してみてください。
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2022/06/07【評価額1兆円】StarkWare手掛ける注目のトークンブリッジ『StarkGate』を解説
5月25日、レイヤー2ソリューションを手掛けるStarkWare Industriesが、80億ドル(約1兆458億円)の評価額で1億ドル(約130億円)の資金調達を行いました。 We are thrilled to announce our $100M Series D at an $8B valuation. We would like to thank Greenoaks and Coatue - our lead investors, Tiger Global, and many of our existing investors, for their vote of confidence in the technology, products, and ecosystem that we’re building. pic.twitter.com/0R1e1h31HK — StarkWare (@StarkWareLtd) May 25, 2022 StarkWareはゼロ知識証明を用いたEthereumのレイヤー2スケーリングソリューション「StarkNet」を手掛けるイスラエルが拠点の会社です。 そんな、StarkWareは先日、EthereumとStarkNet間のトークンブリッジ「StarGate」をローンチ。 [caption id="attachment_75713" align="aligncenter" width="573"] StarkGateの画面[/caption] 現在、StarkGateはアルファ版でテストネット・メインネットの両方が公開されており、メインネットでは定期的にブリッジできる通貨や上限の解放が行われています。 本記事では注目企業StarkWareが手掛けるStarkGateの基本的な概要や使い方について解説していきます。 今後、StarkGateユーザーに対するエアドロップの可能性も一部で囁かれているため、興味のある方は是非最後まで読んでみてください。 StarkGateとは StarkGateは、StarkWareによって開発されたEthereum⇆StarkNetのトークンブリッジです。 今年5月にアルファ版がメインネットで公開されており、MetaMaskとArgent(ウォレット)を介してトークンのブリッジが行えます。 [caption id="attachment_75726" align="aligncenter" width="409"] StarkGateのブリッジ画面[/caption] 現在、メインネットでのブリッジ可能な通貨はETH、DAIの2通貨となっており、今後WBTC、USDC、USDTが対応予定です。 昨今のStarkWareの資金調達の実施状況や、一部ユーザーの間で囁かれているエアドロップの可能性なども含め、StarkGateは今後さらに注目される可能性が高いプロダクトです。 そんな注目のStarkGateの実際の利用方法を見ていきましょう。 テストネットのやり方・手順 ①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する ②テストネット用トークンを請求する ③StarkGateにMetaMaskとArgentを接続する ④StarkGateでブリッジする 上記の手順でStakGateのテストネットを利用していきます。 *メインネットも同じ手順で利用できますが、現時点での利用はリスクが高いため、ご自身の責任でのご利用をお願いいたします。 ①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する StarkGateの利用にはMetamaskに加えてArgentのウォレットを用意する必要があります。 今回はArgentのウォレットの作成方法を解説します。(Metamaskの作成方法はこちら) 1. まずはPC版のArgent「Argent X」を、対応しているブラウザに合わせてDLします。 Google Chrome Firefox 2. Argentを起動して「New wallet」をクリック 3. 注意事項にチェックマークを入れて、パスワードを入力して「Create wallet」をクリックしましょう。 4. 次に「Low security」をクリックして次の画面で表示されるリカバリーフレーズをメモして保存します。 これでArgentのウォレット作成は完了です。 StarkGateのテストネットでは、Goerli Testnetを利用するので、ウォレット作成時にネットワークが「Ethereum Mainnet」になっている方は、ネットワークを変更して再度作成してください。 ②テストネット用トークンを請求する ウォレットの準備ができたら、StarkGateで利用するテストネットトークンを準備します。 下記のサイトにウォレットアドレスを入力すると、それぞれのウォレットにGoerliテストネットワーク用のETHが獲得できます。 Metamaskのテストネット用トークン:https://goerlifaucet.com/ Argentのテストネット用トークン:https://faucet.goerli.starknet.io/ Metamask側のトークン請求は、Googleアカウントやアカウント登録が必要ですが、StarkNet側ではアドレスだけでトークンの請求できます。 どちらか片方にETHが入っていればテストネットは利用できますが、EthereumからStarkNetへブリッジするケースが一般的なので、Metamask側にETHを用意しておくことをおすすめします。 請求したウォレット(Goerli ネットワーク)にETHが入っていればこの工程は完了です。 ③MetaMask(Ethereum)上のETHを、Argent(StarkNet)へ移す 下準備が完了したら、実際にStarkGateのテストネットを利用していきましょう。 テストネットではGoerliのネットワークを利用するので各ウォレットのネットワークを切り替えておきます。 1. まずは、StarkGateのページにアクセスして、MetamaskとArgentを接続します。 2. ブリッジしたいETHの数量を入力して「Transfer」をクリックします。 3. 承認作業を行い、少し待って上記の画像が表示されれば、トークンのブリッジは完了です。 StarkNetからEthereumに戻す際も、同じ手順で行えばOKです。かんたんですね。 実際にメインネットを利用してみて分かった注意点 前述の通り、StarkGateではテストネット以外にもメインネットがローンチしています。 今後、エアドロップが行われる場合、メインネットのユーザーが対象となる可能性は高いです。 しかし、StarkGateは現在アルファ版であり、公式も"高リスクである"とコメントしているため、メインネットでのブリッジは余裕のある資金内で行うことをおすすめします。 下記は実際に筆者がメインネットを利用してみて感じた注意点です。 「上限が来ていてもサイトに表示されないケースがある」 「上限はすぐに埋まる」 現在StarkGateのメインネットではETHとDAIが対応しており、それぞれ(全ユーザー総量での)上限が設定されています。 [caption id="attachment_75721" align="aligncenter" width="453"] メッセージが表示されない例[/caption] 通常、上限まで満たされている場合、ブリッジ画面に注意喚起のメッセージが表示されますが、されないケースもあります。 もし、上限まで達している状態でトランザクションを起こしてしまうと、ガス代が無駄になってしまう可能性が考えられるので、ブリッジ前は公式Discordなどの情報をよくチェックしましょう。 また、定期的に上限が追加されるETHですが、現在は追加後すぐに枠が埋まってしまう状況が多いです。 こちらも常に最新情報を追うか、さらに複数の通貨に対応して余裕が出てくるまで待ってみましょう。 再度注意喚起になりますが、StarkGateは現時点ではまだアルファ版で、資産を失う可能性が考えられるので、利用したい方は、上記のリスクを理解したうえでStarkGateを触ることをお勧めします。 まとめ StarkNetが手掛けるトークンブリッジ「StarkGate 」について解説してきましたがいかがだったでしょうか。 L2は今後さらに注目される分野となる可能性が高いので、今のうちにStarkNet周りのプロダクトを積極的に触っておくと良いアドバンテージになるかもしれません。 今後もCRYPTO TIMESでは、最先端の情報を日本語でわかりやすく発信していきますのでよろしくお願い致します。 - StarkGate・StarkNet・StarkWare公式リンク - メインネット:https://starkgate.starknet.io/ テストネット:https://goerli.starkgate.starknet.io/ Twitter:https://twitter.com/StarkWareLtd/ Medium:https://medium.com/starkware Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCnDWguR8mE2oDBsjhQkgbvg Discord:https://discord.com/invite/uJ9HZTUk2Y CT Analysis DeFi 『2022年5月度版 DeFi市場レポート』 記事ソース:StarkWare、StarkNet