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2022/05/18Avalanche(アバランチ)とは?概要や使い方、注意点を解説!
Avalancheは、高い処理性能と分散性を持つL1チェーンの1つです。 Ethereumとは異なるプラットフォームが続々と登場する中、Avalancheは注目を集めつつあります。 本記事では、そんなAvalancheの概要から、AvalancheのMetaMaskの使い方、各プロダクトの利用方法などについて解説していきます。 Avalancheとは?概要を解説 まず、はじめにAvalancheの基本的な概要についてチェックしていきましょう。 DeFiなどに利用されるプラットフォーム Avalancheは、DeFiなどに利用されることを想定した高処理能力・分散性を持つプラットフォームです。 L1ですが、Ethereumと高い互換性を持っており、EVMを実装しています。 Avalancheの類似のプラットフォームとしてBSC・Solanaなどが挙げられ、Ethereumの競合に当たるプロジェクトの1つです。 すでに、多数のプロダクト・プロジェクトでAvalancheの採用が進んでおり、Avalanche公式サイトで確認できるだけで175(記事執筆時点)を超えています。 採用されているプロジェクトには、DEX・レンディング・NFTマーケットプレイスなど多数のプロダクトが挙げられ、今後も増加していく可能性が高いでしょう。 ネイティブトークンはAVAX AvalancheのネイティブトークンはAVAXで、AVAXはEthereumにおけるETHと同じようなポジションにある仮想通貨です。 AVAXはAvalancheのプラットフォームでトランザクションの際の手数料(ガス代)や、ノードとして参加する際のステーキングに用いられます。 また、詳しくは後述しますが、Avalancheでは複数のチェーンが展開されており、どのチェーンもAVAXを基軸的な通貨に設定しています。 記事執筆時点で、AVAXは時価総額ランキング11位(222億ドル)に位置しており、77ドルの価格をつけています。 Avalancheの規模・立ち位置 AvalancheのようにEthereumと同じような機能を持つチェーンは、現在複数市場に登場しています。 チェーンの規模をチェックする上で、参考になる1つの指標であるAvalancheのTVL(記事執筆時点)は、以下のとおりです。 [caption id="attachment_73155" align="aligncenter" width="800"] 引用元: Defi Llama https://defillama.com/chain/Avalanche[/caption] 一時期と比較すると、TVLの伸びは鈍化していますが、他の主要チェーンと比較して、著しく成長性を欠いている訳ではありません。 一時期と比較したTVL伸びの鈍化はAvalancheに限った現象ではないと言え、他のチェーンと比較しても順調にTVLを維持していると言えるでしょう。 上記の主要チェーンの比較は、CT AnalysisのDeFiマンスリーレポートから引用したものです。 CT Analysisでは、DeFiに関する気になる情報をまとめたレポートを定期的に公開しています。 主要チェーンのTVL DEXの出来高 主要プロダクトの動向 「主要なDeFi・チェーンの動向をまとめてチェックしたい」といった方は、ぜひCT Analysisをご覧ください。 CT Analysisへ Avalancheの3つの特徴 ①高い処理能力と分散性を持つ ②複数のチェーンが存在している ③ネットワークの作成が可能 Avalancheの概要が分かったところで、Avalancheの特徴についてチェックしていきます。 Avalancheの強みをまとめて把握していきましょう。 ①高い処理能力と分散性を持つ まず、はじめに挙げられるAvalancheの特徴は、高い処理能力と分散性を持つというポイントです。 TPS(1秒あたりのトランザクション処理能力)は4500となっており、Bitcoin(7)・Ethereum(14)・Polkadot(1,500TPS)などと比較してみると、その性能の高さが分かるでしょう。 また、Avalancheコンセンサスとして知られる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用することで、分散性も確保しています。 コンセンサスアルゴリズムには、「クラシカルコンセンサス」「ナカモトコンセンサス」という2種類が広く知られていますが、これらには一長一短の側面がありました。 Avalancheコンセンサスでは、ナカモトコンセンサスが得意なセキュリティ・分散性、クラシカルコンセンサスが得意な処理性能・効率の良さといった両方の強みを持っています。 ②複数のチェーンが存在している Avalancheでは、用途・目的ごとに複数のチェーンが存在しており、現在Xチェーン・Pチェーン・Cチェーンが展開されています。 このようなチェーンの使い分けの必要性は開発者のみならず、利用者も利用する際には適宜ネットワーク設定の変更など調整を行う必要があります。 チェーン名 用途 Xチェーン トレードや資産の作成など Pチェーン サブネットの作成やバリデータの管理など Cチェーン スマートコントラクトなど 利用者が触れることが多くなるのは、主にXチェーン・Cチェーンにあたります。(Pチェーンは主にステーキングなどで利用) 他のチェーン・プラットフォームにはあまり見られない特徴のため、少々混乱するかもしれません。 ③ネットワークの作成が可能 Avalancheでは”サブネット”と呼ばれるものを作成することで、独自のネットワーク・ブロックチェーンなどを作成可能です。 作成したネットワーク・ブロックチェーンは、その特性を調節することが可能で、参加に一定の条件を設定したり、クローズ・オープンなどを変更可能です。 実際にAvalancheのこちらの機能は、メキシコのキンタナロー州会議(Congress of Quintana Roo)の文書管理などに利用されています。 AvalancheとMetaMaskの設定 Avalancheのプラットフォーム・サービスを利用する際には、MetaMaskなどウォレットの設定が必要になります。 また、そもそもウォレットを持っていないという方は、MetaMaskを作成しておきましょう。(MetaMaskの作成方法はコチラ。) 実際に設定する手順を解説していきます。 MetaMaskを開く 画面上部へ 「ネットワークの追加」へ ネットワークの情報を入力 「保存」へ ネットワークの情報は、以下のとおりです。 ネットワーク名Avalanche Network 新規 RPC URL https://api.avax.network/ext/bc/C/rpc チェーンID 43114 記号 AVAX ブロックエクスプローラーのURL https://snowtrace.io/ さきほど、Avalancheには複数のチェーンが存在するとご紹介しましたが、こちらのネットワーク設定は「Cチェーン」にあたるものです。 Xチェーンを利用する際には、別途ウォレットが必要になるため注意してください。 Avalancheの使い方 次にAvalancheの使い方を解説していきます。 AVAXの購入、MetaMaskの送金方法などを押さえていきましょう。 BinanceでAVAXを購入 Avalancheのネットワークを利用する際には、基本的にAVAXが必要になります。 そのため、まずはじめにAVAXを購入しておきましょう。 これから、Binanceを利用した手順についてご紹介していきます。(Binanceの登録がお済みではない方はコチラ) Binanceへ トレードからコンバートへ 振替元・振替先を設定 金額を入力 取引へ また、取引方法については、コンバート以外であっても問題ありません。 BinanceからMetaMaskへ 次に、BinanceからMetaMaskへ送金していきます。 ウォレットからBinanceの出金画面へ 検索してAVAXの出金画面へ アドレスを入力 ネットワーク(AVAXC)・金額などを入力 出金へ この際に、予め送金元・送金先の両方のネットワークがAVAXのCチェーンのものになっていることを、予めチェックしておきましょう。(アドレスを入力すると、自動的にXチェーンは除外されますが念の為注意してください) Binanceでは、この他にXチェーン(Binance内ではAVAX)・BSCが選択できます。 Xチェーンの場合は少々複雑 AVAXの送受信には、Xチェーンも利用可能になっています。 ただし、Xチェーンを取り扱う際には、Avalancheの専用ウォレットが必要です。 Avalancheウォレットの作り方 Avalancheのウォレットのサイトへ 「新規ウォレットの作成」へ キーフレーズなどをメモ コチラの画面に行くと完了 作成した際のキーフレーズは非常に重要なものなので、何らかの安全性の高い方法で保存しておきましょう。 ここまでできたら、Cチェーンと同様の方法でBinanceであれば「AVAX(Xチェーン)」のネットワークを選択した上で、Avalancheの専用ウォレットへ送金しましょう。 ただし、Xチェーンの場合、使用用途が限られるため、Cチェーンへの振替を行う必要が出てくる可能性が高いです。 XチェーンからCチェーンへのAVAXの振替は以下のとおりです。 XチェーンからCチェーンへ さきほど作成したAvalancheのウォレットへ 「Cross Chain」へ 振替先チェーンを「C Chain」へ 金額を入力 「確認」へ これで、AXAXをXチェーンからCチェーンに振替できます。 Cチェーンへの振替が完了すると、MetaMaskなどへの送金が可能になります。 Avalancheでステーキングを行う方法 Avalancheで、ステーキングを行うにはバリデータ(Validate)、デリゲータ(Delegate)という2つの選択肢があります バリデータで2,000AVAX、デリゲータでは25AVAXが必要となり、少額から気軽にステーキングを行うといったことはできません。 また、Avalancheでステーキングを行うには、Pチェーンへの振替が必要になります。 前述したXチェーンからCチェーンへ振替するのと同様の手順で、Pチェーンへの振替を済ませておきましょう。 Avalancheのウォレットへ 「獲得する(Earn)」へ ここまで来ればあとは下記の流れでステーキングを行うことが可能です。 デリゲータへ バリデーターを選ぶ 数量や期間などを入力 「Confirm」へ Avalancheネットワークへブリッジ すでにEthereumにある仮想通貨を、Avalancheのネットワークへブリッジすることも可能です。 つまり、Ethereumにある仮想通貨を、Avalanche上で利用できる状態にすることができます。(逆も可能です) EthereumからAvalancheへのブリッジ手順は以下のとおりです。 Avalancheのブリッジへ ウォレットを接続する 通貨・振替元・振替先を設定 金額を入力 「Transfer」へ (逆のブリッジは真ん中の矢印をクリックすると、自動的にネットワークが変更される) Ethereum to Avalancheへのブリッジを行う場合は、ETHがガス代として必要になり、逆の場合はAVAXが必要になります。(ネットワークの切り替えも同様) また、ブリッジを行う場合であっても、利用に伴ってガス代でAVAXが必要になったりケースが多いです。 そのため、Avalancheのネットワークの利用を考えているなら、AVAXを予め購入しておくのがおすすめです。 SushiSwapを利用できる状態にしてみる 次に、AvalancheのネットワークのSushiswapを利用できる状態にしてみます。 Sushiswapへ ウォレットを接続 ネットワークを選択する箇所へ 「Avalanche」を選択 Avalancheが表示されたことを確認 ここではSushiswapを例にだしましたが、他のプロダクトであってもほとんど同じ手順で利用可能です。 Avalancheの注意点 ①複数チェーンが存在するなど全体的に複雑 ②全ての機能が利用できるとは限らない ③潜在的なリスクが存在している これから、Avalancheの注意点についてご紹介していきます。 Avalancheのリスクや利用する上で注意したいポイントを押さえていきましょう。 ①複数チェーンが存在するなど全体的に複雑 Avalancheは、EthereumやBSCなどと比較すると若干複雑です。 特に、Cチェーン・Xチェーン・Pチェーンといった複数のチェーンの使い分けに違和感を感じた方もいるかもしれません。 同じAVAXの送金であったとしても、Cチェーン・Xチェーンなどの送金に伴うネットワーク設定などを誤ると最悪の場合、AVAXが失われる可能性も否定できません。 また、各取引所などで対応しているチェーンの送金も異なっています。 AVAXを扱う際には、ネットワーク設定など各チェックを必ず済ませましょう。 ②全ての機能が利用できるとは限らない 他のネットワークでも共通していることですが、各プロダクトで全ての機能が利用できるとは限りません。 例えば、Sushiswapでは、EthereumとAvalancheで提供されている機能に以下のような違いがあります。 Ethereum Trade Pool Explore Farm Lending Launchpad Avalanche Trade Pool Lending 上記はあくまで一例で、各プロダクトによってネットワークによって開放されている機能は異なります。 Sushiswapの例ではTrade(取引)など基本的な核となる機能・サービスは可能となっており、他のプロダクトでも同様の傾向があります。 ③潜在的なリスクが存在している Avalancheには、潜在的なリスクも存在しています。 これは、Avalancheのみに限った話ではありませんが、仮想通貨関連のプラットフォーム・プロダクトには、さまざまなリスクがあります。 例えば、同じようにL1の1つとして注目されているSolanaでは、2022年1月に障害によってネットーワーク遅延などが見られました。 1/ Solana mainnet beta is experiencing high levels of network congestion. This is related to issues previously identified that engineers have been working to improve and resolve, starting with the 1.8 release. — Solana Status (@SolanaStatus) January 22, 2022 このような技術的な問題は、潜在的にAvalancheでも発生する可能性は十分にあると言えます。 まとめ この記事では、Avalancheについて解説しました。 Avalancheは、さまざまなL1チェーンが登場する中、注目を集めているプラットフォームの1つです。 SolanaやBSC同様に、これからも動向を注目しておきたいと言えるでしょう。 本記事を参考に是非Avalancheを使ってみてください。 最後までありがとうございました。
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2022/05/15仮想通貨Solana(ソラナ)とは?概要や特徴、注意点を解説【始め方】
スマートコントラクトを実装したEthereumの競合となる代表的なチェーンの1つがSolanaです。 大手仮想通貨取引所FTXがSolanaを利用した開発に積極的なことも知られており、さまざまなポイントからEthereumと同様に注目したいチェーン1つであると言えるでしょう。 本記事では、そんなSolanaを購入・利用する前に知りたい概要や特徴、注意点などについて解説していきます。 Solanaを理解して、クリプトライフをさらに豊かにしていきましょう。 Solanaの概要 Solanaは、2017年から開発が開始され、2020年3月に本格的な運用が始まったプロジェクト・プラットフォームの総称です。 そんなSolanaはEthereumと同様に、スマートコントラクトを実装したブロックチェーンとなっています。 性能として、Solanaは1秒あたり50,000を超えるトランザクションを処理できると言われています。 2022年4月のCT Analysisのデータによると、他のチェーンと比較してもTVLは引けを取りません。(下記画像参照) 上記の点から、Solanaは現状運用されているブロックチェーンの中でも、代表的な存在の1つとして挙げられます。 SOLトークンの用途と現状 Solanaは、ネイティブトークンにSOLを備えています。 SOLは、主にSolana全体のプラットフォームを機能させるために利用されます。 代表的な用途は、以下のとおりです。 ステーキング 取引手数料 (ガス代の支払い) 投票などのガバナンス どれもSolanaにとって、重要な役割を担っていることが分かりますね。 2022年5月の記事執筆時点でSOLの価格は8,800円、時価総額は約2兆9,000億円で、仮想通貨時価総額ランキングでは、7位に位置しています。 [caption id="attachment_74785" align="aligncenter" width="833"] 引用元:Coingecko[/caption] トークンセールの割当などについては、コチラのレポートで詳しく解説しています。 Solanaの特徴 = 高速処理+低コスト Solanaの特徴はなんと言っても、処理性能の高さとコストの低さです。 2020年3月から本格的な運用が始まったのにもかからわず、記事執筆時点で既に700億件を超えるトランザクションを処理しています。 その一方で、平均的なガス代はトランザクションあたり「0.00025ドル」と少額です。 このような高い処理能力を実現している背景には、PoH(Proo of History)など、Solana独自の仕様が存在します。 PoHなど、Solanaが高い処理能力を実現している詳細については、CT Analysisの「Solanaプロジェクト概要レポート」で解説しています。 Solanaについて詳しく知りたい! Solanaの技術・エコシステムを網羅的に知りたい! クリプトオタクとして成長したい! と言った方は、ぜひ一度Solanaのレポートをご覧ください。 Solanaの概要レポートへ Solanaの代表的な4つのプロジェクト Solanaの概要について分かったところで、「実際にどのようなプロジェクトがSolanaで構築・利用されているのか?」について解説していきます。 Solana関連で気になる以下のプロジェクトをピックアップしてご紹介していきます。 Serum Raydium solsea Solend 1つ1つチェックしていきましょう。 Serum Serumは、Solanaに構築されている代表的なDEX・プラットフォームです。 特徴として、オーダーブックを搭載していることが知られています。 Solanaに構築されているDeFi関連のプロダクトには、Serumのリソースを利用している事例が複数見られます。 記事執筆時点におけるTVLは4億ドル以上、Solana上のランキングでは4位に位置しており、大きな存在感を持っていることが分かりますね。 また、Serumの開発・運用などに伴って、大手仮想通貨取引所のFTXがサポートを行ってることも知られています。 Raydium Raydiumは、Solanaに構築されており、なおかつSerumとも接続されているDEX。 Solana上に構築されていることから、処理性能の高さ・コストの低さには定評があります。 Serumと接続しているためSerumの流動性へのアクセスも可能です。 また、DEXとしては珍しく、指値注文ができます。 記事執筆時点におけるTVLは5億ドル以上、Solana上のランキングでは3位に位置しています。 solsea solseaは、主にSolanaベースのNFTを扱っているNFTマーケットプレイスです。 Solana関連のNFTを扱っているマーケットプレイスでは、最もOpenSeaと似通ったマーケットプレイスとして知られており、機能面などはOpenSeaと同じ様に利用できます。 solseaは、ミント機能を実装したはじめてのSolanaベースのマーケットプレイスであり、個人でも気軽にNFTをミント可能です。 また、法定通貨の支払いも受け付けており、FTX Pay・Moon payなどが利用できます。 Solend Solendは、Solanaに構築された仮想通貨の貸し借りが可能なプロジェクトです。 他のレンディング関連のプロジェクト同様、仮想通貨の預け入れで年利を受け取り、預けた仮想通貨を担保に仮想通貨の借入も可能です。 記事執筆時点で、Solana上では最もTVLが高く、10億ドル以上の金額がSolendにロックされています。 Solanaの利用方法・はじめ方 Solanaに構築されているさまざまなプロジェクトを見て、Solanaを利用してみたいと考えた方もいるかもしれません。 これから、Solanaを利用するまでの全体的な流れについてご紹介していきます。 Solanaの利用に必要なもの Solanaのチェーンを利用する際には、ガス代の支払いなどにSOLが必要です。 しかし、このSOLは国内仮想通貨取引所では扱っていません。 そのため、仮想通貨をこれまで触ったことがないといったケースで、一からSolanaを利用しようとすると、以下のような下準備が必要です。 国内仮想通貨取引所への口座開設 SOLを扱う海外仮想通貨取引所への口座開設 Solana対応のウォレットの作成 特に、国内仮想通貨・海外仮想通貨取引所への口座開設などは時間がを要することもあるため、予め開設しておきましょう。 実際に利用するときの流れ Solana関連のプロダクトを利用するには、以下のような手順が必要となります。 国内仮想通貨取引所で仮想通貨購入 Binanceなどの海外仮想通貨取引所でSOLを購入 Solana対応ウォレットへSOLなどを送金 ウォレットとプロダクトを接続 (上記は一例で、プロダクトによって必要な手順は異なるケースがあります。) 既に国内仮想通貨取引所、海外仮想通貨取引所への口座開設が済んでいる方であれば、SOLの購入とウォレットの作成のみで利用可能です。 Solanaの注意点やリスク これまでSolanaの概要から魅力的なポイントについて解説してきましたが、Solanaには他のチェーン同様に色々と潜在的なリスクが存在しています。 これから、Solanaに関する注意点・リスクについてご紹介していきます。 予期せぬトラブルが発生する可能性 予期せぬ技術的なトラブルというのは、Solanaに限らず、全てのチェーン・プロジェクトに対して、潜在的に見られるリスクです。 しかし、Solanaについてはいくつか実例があり、過去1年だけでも複数の事例が確認できます。 事例①:NFTの大量ミントによるクラッシュ 直近では日本時間5月1日に大量のトランザクションが原因で、ブロックの生成が停止するという事態が発生しました。 On April 30th, Solana's Mainnet Beta cluster suffered a 7 hour outage caused by stalled consensus. Below is an investigation into the cause of the outage, and the steps core developers are taking to increase network resiliency and stability. https://t.co/pfkMTEwPda — Solana Status (@SolanaStatus) May 3, 2022 Solanaのレポートによると、毎秒600万を超えるトランザクションの送信によって、ネットーワークがクラッシュしたとされています。 当時、Solanaのネットワークを担う各ノードに対して、100Gbpsを超えるトラフィックが確認されました。 背景として、ボットを使用したNFTの大量のミント、バリデーターのメモリ不足があると見られています。 その他の事例 実は、上記のような例に加えて、Solanaでは2021年9月・2022年1月にも似たような事例が確認されています。 2021年9月に関してはボットを利用した攻撃、2022年1月に関しても類似の原因によって、ネットワークが停止しました。 Resource exhaustion in the network is causing a denial of service, engineers are working towards a resolution. Validators are preparing for a potential restart if necessary. — Solana Status (@SolanaStatus) September 14, 2021 どの事例にも共通しているのは、悪意・善意に掛からわず、ボットによるトランザクションの送信が影響している点です。 ただし、暗い話題ばかりではありません。 ここ数ヶ月〜1年ではクラッシュ・障害の情報が相次いでいるものの、例えば2022年5月1日の障害では2021年9月の障害よりも、1万%のトランザクションに耐えることができました。 単純計算で、100倍のトランザクションに耐えることができたということになります。 しかし、今後類似の事例が発生しないとは言い切れませんし、他のことを原因とする障害が発生し、致命的なものになる可能性もあります。 Solanaへの投資・Solanaネットワークの利用には、潜在的なリスクが伴うと押さえておきましょう。 詐欺などに遭う可能 Solanaに限ったリスクではないものの、チェーンの利用やSolanaで人気のNFTの売買などで、詐欺に遭遇する可能性も認識しておくべきリスクです。 特にNFTに関しては、Solanaにおいて複数の詐欺事例が報告されており、注意が必要です。 Damn.. @IconicsSol just RUGGED. Did a presale for 2K at .5 and made off with I think 1000 SOL. FUCK YOU SCAMMERS!! Sorry to anybody who took the L here. I minted a bunch also as art looked good. Lesson Learned. Onwards, with that out of the way lets focus on the GOOD STUFF! — S◎L Big Brain (33.3%) (@SOLBigBrain) September 30, 2021 また、NFTに限らず、仮想通貨には詐欺のリスクが常に潜んでいます。 何かを売買する・交換するといったウォレットを用いる行為については、細心の注意を払いましょう。 まとめ この記事では、Solanaの概要から特徴、注意点などにフォーカスして、さまざまなポイントを解説しました。 Solanaは既に大規模なプロジェクトとなっており、FTXといった大きな後ろ盾もあるものの、まだまだ不安定なポイントも複数見られるチェーンです。 ただし、魅力的なポイントや将来性があるのも確かなので、今後も注目したいチェーンの1つと言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ・CT Analysis第17回レポート『Solanaプロジェクト概要レポート』 ・CT Analysis NFT『Solana NFT マーケットプレイス 概要と動向レポート』
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2022/05/11次のブームとなるか | NFTFi系プロジェクト「Pine Protocol 」を解説
5月にトークンのローンチや、NFTのエアドロップが予定されているNFT担保型ローンプロジェクトの「Pine Protocol」。 Pine Protocolは、公式Discordメンバーが数百人程度のマイナーなプロジェクトですが、今後重要キーワードになりうる「NFTFi」の分野を手がけています。 本記事では、そんな注目のPine Protocolについて解説していきます。 なぜ今「Pine Protocol」なのか? 2021年後半から2022年現在にかけて、NFTは暗号資産・ブロックチェーン業界の1つの主要な分野として確立されました。 上記は直近のOpenSeaの取引ボリュームを月毎に表しているデータで、NFTの取引ボリュームが急激に増加しているのが分かります。 さらに、取引ボリュームだけでなく、単体のNFTが数億円以上の高額で取引される事例も増えています。 上記は2022年4月の高額NFT取引のデータで、1位の「CryptoPunks 7756」は、約4億円(取引時)にあたる1050ETHで販売されました。 関連:CT Analysis NFT『2022年4月度版 NFT市場レポート』 浮かび上がったNFTの課題 順調に成長を続けるNFT市場ですが、新たな課題が浮上してきました。 それは「NFTは運用が難しい」という問題。 基本的にNFTは「半分だけ運用して、もう半分は長期保有しておこう」といった、自由度の高い運用は行えません。 単体で数百万 ~ 数億円するNFTを保有しているユーザーが増加し「NFTを資産として運用したい」というニーズも高まってきている中で、NFTの運用が出来ない問題は次なる解決すべき点と言えます。 [caption id="attachment_74818" align="aligncenter" width="571"] Bored Ape Yacht Club (BAYC)のNFT[/caption] さらに、BAYCシリーズのNFT保有者に対して行われた※1$APEの高額エアドロップの事例などをきっかけに「いつ、どのウォレットにNFTがあるか」がこれまで以上に重要視されるようになりました。 関連:BAYC関連トークン「$APE」ローンチ。BinanceやCoinbaseなどの取引所への上場も決定 こんな中、昨今注目され始めているのがNFTとDeFiを組み合わせた造語の「NFTFi」です。 NFTFiは、これまでに説明してきた、 NFT市場の拡大 高額NFT保有者の増加 NFT保有者に対する高額エアドロップ などを理由として、次なる重要キーワードとなることが予想されます。 そんなNFTFi分野を知るきっかけとして、同分野の注目プロジェクト「Pine Protocol」について紹介します。 ※1 = NFTコレクション「BAYC」のNFTホルダーに対して、$APEトークンが配布された事例。1回のエアドロップで数千万円規模のトークンを獲得したユーザーが多く見られた Pine Protocolに投資しているVC Pine Protocolはシード、プライベートラウンドを合わせて下記企業から資金調達を行っています。 その中には、FTXの親会社のAlameda Reserch等の著名VCも入っています。 シードラウンド Sino Global、Amber Group、Spartan Capital、Gate Ventures、Alameda Research、Impossible Finance、Shima Capital プライベートラウンド Amber Group、Republic Capital 出資を受けたプロジェクトは、そのVCが持っているコネクションを利用できるケースが多いです。 そのため、業界で著名なVCが出資しているか否かは、プロジェクトの将来の成否を考える1つの材料として機能する可能性が高いと言えるでしょう。 Pine Protocol = NFT担保型ローンプラットフォーム Pine Protocol は、NFTを担保として暗号資産を借りることができるNFT担保型ローンプラットフォームです。 現在Pineでは、 Azuki Bored Ape Yacht Club (BAYC) Mutant Ape Yacht Club (MAYC) Cool Cats NFT Doodles Moonbirds Otherdeed for Otherside など合計29のシリーズのNFTが担保として利用可能です。 借り手側のユーザーは、対応しているNFTを担保として預け、ETHやステーブルコインを借りて資産運用が行えます。 後述のPineレンディングプールの作成時には、作成者の好きなNFTシリーズを設定できるため、今後は誰でも自分が持っているNFTを用いてローンが借りられるようになるでしょう。 [caption id="attachment_74768" align="aligncenter" width="677"] Pineに対応しているプロジェクトの一部 | 画像引用元:Pine Protocol[/caption] Pineでは借りた金額に対して利子が付いていき、有効期限までにローンが全額返済できなかった場合、担保にしたNFTは貸付プール所有者 (Pine Protocol側)に差押えられてしまいます。一般的なローンと同じですね。 2021年の12月にベータ版のメインネットがローンチされたPineは現在、 NFT担保のパーミッションレスな借入 Pine Now Pay Later (PNPL) の2つの機能が利用可能。 Pine Now Pay Later (PNPL) とは、ウォレット内の資金とローンを合わせてNFTを購入できる機能で「住宅ローンを組んで家を購入するイメージ」と言うと分かりやすいでしょう。 貸付機能も実装予定 Pineでは今後、パーミッションレスな貸付機能、つまり誰でも暗号資産を貸し出せる機能が実装予定です。 貸付側は、 担保として受け入れるNFTコレクション ローンできる通貨の種類 最大担保係数 清算ローン to バリュー(LTV) 1ローンあたりの最大金額 等を設定し、Pineレンディングプールの作成を行えます。 [caption id="attachment_74822" align="aligncenter" width="833"] Pineでローンする時の画面 | 画像引用元:Medium[/caption] PineでNFTを担保に入れる場合、通常10秒未満でNFTの価格が評価されます。 同シリーズでも個体によって価格にバラつきがあるケースが常のNFTでは、評価額の決定は借入側にも貸付側にも重要なポイント。 Pineでは、PineDAOによって管理されている"Pine Pricer"と呼ばれるオラクルで担保にするNFTの評価額が決定されます。 Pine Pricerについて公式ページでは、 「PineDAOが管理するPine Pricerは、すべてのローン債務に対するNFT(担保)の価値について、公正かつ透明な価格フィードを提供するNFT価格オラクルである。」 と記載されており、本格的にPineを利用予定の方は注意深くリサーチする必要があるポイントとなります。 ここまでのまとめ • Pine = NFTを担保に暗号資産が借りられるNFT担保型ローンプラットフォーム • 借入側 = NFTを担保にして、ETHやステーブルコインを借りられる • 貸出側 = 通貨やNFTコレクションの種類などを設定しプールを作成して暗号資産を貸せる • NFTの評価 = "Pine Pricer"と呼ばれるオラクルが利用 $PINEトークン $PINEの概要 ティッカー $PINE ネットワーク Ethereum トークン供給 $200M 初期トークン流通量 2.55% 初期時価総額 $1.275M 上場プラットフォーム Bybit、Solanium、Gate.io リスティング価格 1 PINE = $0.25 TGEマーケットキャップ $1.275M $PINEトークンには下記ユースケースがあります。 ネイティブガバナンストークン 経済的インセンティブ アクセストークン $PINEの保有者は、オンチェーンでの提案や投票を行うことで、Pine Protocolやそのプラットフォームを管理するPineDAOのメンバーとなれます。 [caption id="attachment_74847" align="aligncenter" width="611"] PineでNFTを担保にしている場面 | 画像引用元:Medium[/caption] また、$PINEはPine Protocolを利用するインセンティブとして機能し、取引頻度や取引量に比例して追加で付与される仕組みが採用されています。 さらに、$PINEの注目すべきポイントがアクセス権としての機能も備えている点です。 $PINEの保有量や取引量等に基づいて、ユーザーはいくつかのレベルに分類されます。高いランクのユーザーは、 清算された特定のNFTを購入する独占的な優先権 借入の金利やサービス料の割引 貸し手への有利な金利の請求 等の権利を得られます。 時計のNFTシリーズがエアドロップされる? Pine Protocolは「Pine Pieces」と呼ばれるNFTシリーズを手がけており、先日その第1弾のエアドロップが初期ユーザーを対象に行われました。 Pine PiecesのNFTは、Pineのプラットフォームの機能をサポート、拡張するために特別に設計されたユーティリティを備えています。 現在、Pine Piecesの具体的なNFTデザインは明かされていませんが、 Pine Piecesのリリースに向けてNFTコレクション「Tempus by UTS」を買収したとPine側が発表 Pine PiecesのOpenSea公式ページでは「Tempus by UTS」と同じデザインが表示 以上の2点から、Pine PiecesはTempus by UTSと同デザインの時計のNFTシリーズである可能性が高いと言えます。 [caption id="attachment_74850" align="aligncenter" width="548"] Pine Piecesの公式画面 | 画像引用元:OpenSea[/caption] Pineのプラットフォームで現在取り扱われている最も安いNFTシリーズはフロア価格で0.13ETH程なので、資金に余裕がある方はNFTを用意してPineを使ってみるのも良いかもしれません。 まとめ 次の重要キーワードになりうるNFTFi。 今後はPine Protocolだけでなく、さまざまなNFTFiプロジェクトがさらに登場してくるでしょう。 文章を読んだだけの人と、実際にプロダクトを触っている人とではプロジェクトに対する理解度は大きく異なります。 資金面でのリスク管理をしっかりとした上で、興味を持った方はPine Protocolを使ってみてはいかがでしょうか。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 - Pine Protocol公式リンク - Webサイト アプリケーション Twitter Telegram channel Discord Medium ドキュメント CT Analysis DeFi 『2022年4月度版 DeFi市場レポート』を無料公開 記事ソース:Medium、Pine Paper、CryptoKudasaiJP 免責事項 本記事は情報を伝えることが目的であり、投資等の勧誘、または推奨を目的としたものではありません。本記事により発生、誘発されたとされるいかなる損失についてもその理由やプロセスに関わらずCryptoTimes、筆者及び全ての関係者は一切その責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
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2022/03/24日本発!NFTを利用したP2Eブロックチェーンゲーム「ELF Masters」を徹底解説
「ELF Masters (エルフマスターズ)」は、日本の企業である株式会社HashPortが開発を手掛けるNFTメタバースゲームです。 エルフマスターズはバトルに参加する「エルフ」とプレイヤーのアバターとなる「マスター」で冒険に挑み、モンスターやボスを倒して成長・戦利品を獲得していくゲームです。 このエルフやマスターはもちろんゲーム内の様々なアイテムもNFTとなっており、これらを自分のコロニーに設置できるメタバース的な要素も含んでいます。 こちらの記事では、そんなエルフマスターズのゲーム内容や仕組み、開発状況などについて詳しく解説していきます。 ELF Mastersの公式リンクまとめ 公式ウェブサイト https://elfmasters.com/ ホワイトペーパー https://elfmasters.com/pdf/WhitePaper.pdf Twitter公式アカウント https://twitter.com/ELF_Masters Twitter広報アカウント https://twitter.com/ElfSisters Discord https://discord.gg/dakctpmCRQ LINE@ @866gzihd ELF Mastersの特徴・仕組みを解説! 「ELF Masters (エルフマスターズ)」は、株式会社HashPortが開発・提供する日本発のファンタジーアドベンチャー系ブロックチェーンゲームです。 基盤のブロックチェーンには先日日本国内初のIEOを実施したことで話題になったPaletteチェーンが採用されており、ネイティブトークン$PLTがNFTの売買等の基軸通貨となっています。 Coincheck IEO第一弾「Palette Token」6分で9億3,150万円を突破 エルフマスターズは日本の法規制を遵守したユーザーが安心して遊べるゲームであることに加え、プレイ報酬をインセンティブ化したスカラーシップ制度やゲーム内アイテムNFTを自分の世界に配置できるメタバースなど、話題の要素をたくさん盛り込んでいます。 「マスター」と「エルフ」で冒険に繰り出す PvE/PvP両方アリのバトルシステム エルフマスターズのゲームプレイの基本は、個性あふれるキャラクターNFTを揃えて出陣するターン制のカードバトルです。 このキャラクターNFTにはプレイヤーのアバターとなる「マスター」と、バトルで戦う「エルフ」の2種類があり、一度の戦闘にエルフとマスター3体ずつ、合計6体を使用します。 バトルには、モンスターとのバトル(PvE)と他プレイヤーとのバトル(PvP)が存在します。 モンスターとのバトルでは、多彩なスキルを持つモンスターたちと対決し、勝利することでエルフとマスターを成長させることができます。 モンスターはまれにアイテムをドロップし、探検しているダンジョンをクリアするとNFTとして獲得できる仕組みになっています。ダンジョンの報酬はエルフやマスターのレア度に依存します。 一方、プレイヤー同士のバトルは行動選択に制限時間が伴い、モンスターバトルとは違ったスピード感と戦略が要されます。 しかし、お互いのキャラクターはレベル1の状態で戦う仕組みのため、レア度に依存しないバトルになっています。 モンスターバトルはリリース時に実装、プレイヤーバトルは初回のアップデート時に実装予定となっています。 「エルフ」と「マスター」はカスタマイズ性やレアリティあり NFT貸し借りも可能 マスターには5つの各部位にアイテムを装備することができ、それによって能力や見た目が変わるようになっています。 また、マスターは以下のようにノーマルからマスターレアまで5段階のレア度があり、R(レア)以上からゲームプレイでトークンを獲得することができるようになっています。 同様に、エルフにも同一の5段階のレア度が存在します。レア度の高さに応じて最大第三形態までの進化システムが採用されています。 最終形態まで進化したエルフは、マスターのステータスを補助するだけでなく、マスターと共に敵を攻撃することができます。 キャラクターNFTは、PLTまたはクレジットカード決済で購入する必要がありますが、無料でプレイできるシステムの構築も進んでいる模様です。 またエルフマスターズには、ゲームをプレイすることで報酬を得られるPlay To Earn (P2E)システムを活用して、エルフやマスターを他の持ち主から借りることができる「スカラーシップ制度」が存在します。 メタバース「コロニー」の構築 さらに、ゲーム内外のイベント等で入手したNFTはゲーム内のプレイヤーのメタバースとなるコロニーに設置(ステーキング)することができます。 ステーキングをすると、ゲームスピードの向上などといった効果の恩恵を受けることができます。 ほかにも将来的には、キャラクターの外見や能力といった基礎情報をNFTにすることで、メタバース上で自作のキャラクターを作成することも可能になるもようです。 エルフマスターズの開発状況 エルフマスターズは現在まだ開発状況にありますが、3月17日にはエコシステムの根幹となるNFTマーケットプレイス(PLT Place)がプレオープンされています。 このマーケットプレイスは4月1日に正式オープンし、ゲーム自体は6月中にリリースされる予定となっています。 AMAも頻繁に行われるようですので、気になる方は公式ツイッターやDiscordをぜひチェックしてみてください。 エルフマスターズ 初回プレセール エルフマスターズは、「マスター」と「エルフ」をセット販売するプレセールを4月1日にPLT Placeにて開催します。 今回販売されるのはMR(マスターレア)パックとUR(ウルトラレア)パックの2種類で、詳細は以下の通りとなっています。 販売価格 販売数量 MR(マスターレア)パック 30,000円 500点 UR(ウルトラレア)パック 15,000円 1,000点 決済はクレジットカードと$PLTの両方に対応しています。 同プレセールによるNFTは二次流通が4月中旬、パックの中身のオープンは4月下旬に予定されています。 ELF Mastersの限定NFTや最大10000PLTがもらえるキャンペーン また、現在、HashPort社が提供するPLT Placeがオープン記念のキャンペーンを実施しています。 PLT Placeはクロスチェーンに対応したNFTのマーケットプレイスとなっており、ELF MastersのNFTもこちらのマーケットプレイスで購入が可能になっています。 現在、3月30日までに登録を済ませることで、ELF Mastersのゲーム内利用できるNFTがもらえるキャンペーンを実施中です。 更に、オープン記念として、最大10,000PLT(30万円相当)が当たるキャンペーンも実施しています。 <プレゼント内容> 1等 10,000PLT(5名様) 2等 1,000PLT(50名様) 3等 100PLT(1,000名様) 4等 10PLT(1~3等以外でご応募いただいた方全員) \ 🌟PLT Placeキャンペーン第二弾🌟 / <プレオープン記念> 応募者全員に10PLT&最大10,000PLTが当たる‼️ ぜひご応募ください🍀 ↓詳細はこちら↓https://t.co/BOwlHpyuBt#PLTPlace #PLT #パレットトークン pic.twitter.com/18TpNXUl83 — パレット(Palette)【公式】 (@hashpalette) March 18, 2022 3月27日19時半よりAdmenDAO x CRYPTO TIMES x ELF Mastersの合同AMAも実施 ELF Mastersでは日本向けのAMAをCRYPTO TIMES,そして日本最大級のコミュニティの一つであるADMEN DAOと合同で3月27日19時半より開催することが決まりました。 ELF Masters AMA 3/27 19:30 開催🎉 質問を本ツイートにリプし、#エルマス 運営がAMA中に選んだ質問の中から3名様に限定NFTパックをプレゼント🎁 締切:3/27 12:00 さらに応募条件を満たした1名にNFTパック🎁 📍応募条件 1.本TWをRT 2.@ELF_Masters , @CryptoTimes_mag , @ADMEN_DAO をフォロー pic.twitter.com/PQP4ZGmS4U — ADMEN DAO (@ADMEN_DAO) March 23, 2022 本AMAはAdmenDAOのDiscord内で行われ、ELF Mastersに関して気になる質問などを直接聞くことのできる場となっています。 また、今回はAMA参加者かつ質問者の中から3名にNFTパックが当たるキャンペーンや、応募条件を満たしたユーザーにNFTパックが当たるキャンペーンも実施しているので是非とも参加してみてはいかがでしょうか? AdmenDAOのDiscordはこちらから参加が可能です。
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2022/03/12Manta Network / $MA , Calamari Network / $KMA とは?プロジェクトの概要を徹底解説!
Manta/Calamari Networkは、主にPolkadotエコシステムの資産において、プライバシー保護を適用します。 ゼロ知識証明により、トランザクションや金額などの取引内容を公開することなく、安全に資産の移動や取引が可能です。 特にDeFIに焦点を当て、自動マーケットメーカーAMMを統合したスワップ・支払いなどの分散型取引所も構築しています。 この記事では、Manta/Calamariが目指すプライバシー保護のブロックチェーンアプリケーションについて徹底解説します。 トークン情報やコアメンバーなどManta/Calamariの概要を一通り理解できるので、ぜひチェックしてくださいね。 Manta/Calamari Networkの公式リンクまとめ Webサイト https://manta.network/ https://www.calamari.network/ TwitterManta/Calamari Mediumhttps://mantanetwork.medium.com/ Discordhttps://discord.com/invite/5khsf6QmCb Telegramhttps://t.me/mantanetworkofficial githubhttps://github.com/Manta-Network Manta/Calamari Networkの公式リンク一覧です。 フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。 Manta/Calamariの特徴・注目ポイントを解説 Manta/Calamariネットワークは、主にDeFiにおけるプライバシー問題を解決し保護するためのブロックチェーンプロジェクトです。 一個人のウォレットアドレスは追跡可能であり、トークンの移動や取引履歴は世界中の誰でも見ることができます。 Manta/Calamariの独自調査では、オープンなウォレットアドレスの影響で取引を中断したというユーザーが想像以上に多かったため、これを問題視し、プロジェクトを立ち上げて解決に挑みます。 実際にどのような技術でプライバシー保護を実現するのか、ここではManta/Calamariの特徴や機能性を徹底解説するので、ぜひ目を通してくださいね。 Manta/Calamariの特徴 DeFi全体にプライバシー保護と相互運用性をもたらすプロトコル zk-SNARKにより完全二者間の匿名性や高速処理が可能 分散型匿名支払い(DAP)の「Manta Pay」「Mari Pay」を展開 分散型匿名取引所(DAX)の「Manta Swap」「Mari Swap」を展開 Manta token ($MA) / Calamari token ($KMA) はデフレ・ユーティリティトークン DeFi全体にプライバシー保護と相互運用性をもたらすプロトコル Manta/CalamariがDeFiのプライバシー問題で注目するのは、トランザクションによりアドレスの追跡が可能で、金額、トークン詳細、経路やガス代などを誰でも見ることができる点です。 さらに、スケーラビリティ問題や相互運用性、流動性の確保も重視しています。 これらを解決するため、Manta/Calamariは使いやすく高性能で、プライバシーが保護された分散型ネットワークが必要だと考えています。 プライバシー保護は、後述するzk-SNARKを導入することで実現しています。 高性能なプロトコルを構築するため、DeFiにおけるユーザーエクスペリエンスの提供や、高速処理実行、相互運用性にも優れているPolkadotのブロックチェーンを選択しています。 特に、Polkadotのパラチェーン同士が持つ相互運用性により、他のパラチェーン資産をサポートし、エコシステム全体のプライバシー保護と成長を加速させると考えています。 zk-SNARKにより完全二者間の匿名性や高速処理が可能 Manta/Calamariは、分散型取引プラットフォームを提供する中で唯一、プライバシー強化のためにzk-SNARKを導入しています。 zk-SNARKとはゼロ知識証明の一つであり、トランザクションの記録においてブロックチェーン上に記録する内容を小さく、そして早く実行するための応用型です。 詳しくは以下の記事をチェックしてくださいね。 「ゼロ知識証明とzk-SNARKs」を初心者にもわかりやすく解説! zk-SNARKを導入することで、Manta/Calamariは取引する二者間の完全な匿名性を保ち、プライバシーを守り、さらに高速処理を実現します。 ユーザーは、取引した金額やウォレットアドレス、経路、過去の履歴などプライバシーにかかわる情報を開示せずに、送信・受信が可能です。 出典:MantaNetwork公式Medium 上の表は、MantaNetworkがプライバシーに焦点を当てた他の類似プロジェクトと比較した一覧表です。 zk-SNARKを導入しているのはManta/CalamariとZCashのみだとわかりますね。 取り扱える資産の違いとして、Manta/Calamariがパラチェーン資産が対象ですが、ZCashはZCashのトークンのみです。 つまり、ZCashはZCash-ZCashの取引しかできないので、プライバシーが保たれる範囲は支払いなどに限定されてしまいます。 一方、Manta/Calamariではパラチェーン資産(DOT/KSM, ACA/KAR, wrappedBTC, wrappedETHなど)のトークンスワップでもプライバシーを保てます。(仕組みについては後述します) zk-SNARKとパラチェーンの相互運用性を最大限に生かして、プライバシー保護と流動性の向上を維持しているのがわかりますね。 分散型匿名支払い(DAP)の「MantaPay/MariPay」を展開 出典:MantaNetwork公式Medium Manta/Calamariは、zk-SNARKに基づいた決済プロトコルである「MantaPay/MariPay」を展開します。 これは、クロスチェーンで転送できるPolkadotエコシステム内の資産のトランザクションを匿名化できる分散型匿名支払い(DAP, Decentralized Anonymous Payment)です。簡単にいうと、Polkadotエコシステム内の送金を秘匿化できるサービスです。 仕組みとしては、ベーストークン(DOT、KSM、ACA、wrappedBTCやwrappedETHなどの元の資産)をManta/Calamariのネットワークに預け入れることで、プライベートトークン(秘匿性が保たれるトークン, Private-Polkadotなど)をミント(生成, 鋳造)します。 このプライベートトークンを送金することで「どこに送金したか」「いくら送金したか」「誰に送金したか」などの情報が保護されることになります。 また、生成したプライベートトークンは、エコシステム全体で支払い・交換することが可能で、いつでもベーストークンに戻すことができます。 Polkadotで展開する多くのDeFiプロジェクトとManta/Calamariが繋がることで、プライバシーを守りながら資産の移動や取引が容易になり、全体の流動性も高まることが期待されます。 分散型匿名取引所(DAX)の「MantaSwap/MariSwap」を展開 出典:MantaNetwork公式Medium Manta/Calamariは、プライベートトークン交換プロトコルである「Manta Swap」と「Mari Swap」も展開します。 分散型匿名取引所(DAX, Decentralized Anonymous Exchange)と呼ばれ、zk-SNARKとAMM(自動マーケットメイカー)がベースです。 MantaPay/MariPayは主に支払い・送金がメインですが、こちらはプライベートトークンのスワップができるプロダクトになります。 異なるトークンの交換が可能で、交換時の価格はAMMを使って分散的に設定されており、仕組みはUniswapなどと同様です。 上の画像のように、ベースコインからミントしたプライベートトークンをスワップして、別のプライベートトークンを入手し、最初と異なるベースコインに戻せます。 手数料はトークン保有者へ プライベートトークンの鋳造や交換、送信により手数料が発生します。この手数料はManta/Calamariトークン保有者と、流動性プロバイダに支払いされるので、保有者によっては償還される収益です。 Manta token ($MA) / Calamari token ($KMA) はデフレ・ユーティリティトークン Mantaトークン ($MA) / Calamariトークン ($KMA) は、DAP・DAXの使用料の一部をトークン保有者に償還するユーティリティトークンです。 Manta/Calamariネットワークで交換や送信の際に発生した手数料は、100%が償還プールに入り、定期的に市場価値に基づいて調整後、償還されます。 その後すぐにバーン(焼却)されるので、プロジェクトはデフレ機能がある、初の「デフレ・ユーティリティトークン」と表しています。 MAトークンとKMAトークンはステーキングや、将来的にガバナンス機能としても利用される予定です。 Manta/CalamariのTokenomics Manta/Calamariは、それぞれMantaトークン ($MA) / Calamariトークン ($KMA) を発行しています。 パラチェーンオークションのクラウドローン用の分配や、開発資金、投資家、チームなどのトークン割り当てを把握しておきましょう。 クラウドローンの権利確定についても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 Manta/CalamariのTokenomics MAトークンの割り当て クラウドローンにおけるMAトークンの権利確定 KMAトークンの割り当て クラウドローンにおけるKMAトークンの権利確定 MAトークンの割り当て カテゴリー 割合 ロック期間 初期支援者 16.5% TGE後3カ月で10%解除 残りは2年間四半期ごとに解除 VCなど4.5%TGE後40日で25%解除 残りは四半期の終了ごとに解除 コミュニティセール8%※TGE後40日間ロック トークンイベント パラチェーンオークション参加者38%ブロックごとに 最大96週にわたりロック解除 長期開発資金18%- アドバイザー5%TGE後3か月間ロック 四半期ごとに解除 チーム・創設者10%TGE後6カ月間ロック 四半期ごとに解除 ※TGE(Token Generating Event)でトークンが発行されます。 Manta NetworkのMAトークンは、総供給量が10億枚となっており、インフレスケジュールはありません。 MAトークンの分布割合は上の表の通りで、イベント・パラチェーンオークションには38%割り当てられており、1~6年分(最大3回分)のクラウドローンに充てられます。 初期支援者や投資家への割合と、エコシステム開発の長期的な資金の割合も大きいですね。 このうち、初期時点ではほとんどロックされており、インセンティブ調整含む長期開発資金である13.6%のみが循環します。 初期供給量としては1.36億枚と考えられます。 クラウドローンにおけるMAトークンの権利確定 Polkadtoのパラチェーンオークションで、クラウドローンに貢献したユーザーへの配布として38%が割り当てられています。 38%は3回分のクラウドローン保護分であり、2021年開催の初回オークションでは15.6%の割合となりました。 15.6%のうち、12%は基本報酬、3%はMantaPay流動性イベントの参加者ボーナス、0.6%はBinanceの早期貢献者ボーナス用に確保済みです。 権利確定スケジュールについて、基本報酬は96週間、MantaPayイベントは48週間にわたって均等にアンロックされ、Binanceのボーナスはすぐに請求できます。 KMAトークンの割り当て 出典:MantaNetwork公式Medium 上図は、Calamariのネイティブトークン「KMA」の分布割合です。 総供給量は100億枚となっており、MAトークンと同じくインフレスケジュールはありません。 また、KMAトークンの大部分はコミュニティが所有し、チームの割り当てやBackersへの配布も含まれていません。 割り当ての詳細は以下の通りです。 PLOクラウドローン:30% $MAのロックドロップ:20% 開発資金:15% マーケティング:5% 流動性マイニング:20% PLO予約分:10% クラウドローンの報酬分が30%あり、さらにMAトークンのロックドロップでも20%割り当てされています。 総供給量から、ロックされた報酬分(即解除は約10%)と予約分を差し引いたKMAトークンの初期循環量は、約50%である50億枚となります。 クラウドローンにおけるKMAトークンの権利確定 Calamari Networkは、Kusamaパラチェーンオークションの第7回目でスロットを獲得しました。 総供給の30%である30億枚のKMAトークンが配布対象となり、そのうち34%がすぐに貢献者へ配布されています。 残り66%は、8週間ごとに均等にアンロックされ権利確定となるスケジュールです。 Manta/Calamariのパートナー・提携情報まとめ Manta/Calamariのネットワークに参加するパートナーや提携プロジェクトを紹介します。 併せて強力なアドバイザーも紹介するので、チェックしておきましょう。 Manta/Calamariのパートナー情報 Manta/Calamariエコシステムの提携パートナー Manta/Calamariのアドバイザー Manta/Calamariエコシステムの提携パートナー 出典:Parachains.info 上の画像は、Mankta/Calamariのエコシステムに参加するパートナー抜粋です。 Manta/Calamariは、Polkadotエコシステム全体にプライバシー保護を提供するため、多くの機能を持つパートナーが必要です。 例えば、PolkadotのクロスチェーンDEXプロトコルである「Zenlink」と提携し、プライバシー保護を備えたDEX開発を発表しています。 他に、マルチチェーンプラットフォームのウォレットであるMathWalletの作成者「MathChain」と提携し、プライバシー保護をMathChainのウォレットに統合したり、プライバシーDEXの開発にも取り組んでいます。 Manta/Calamariのアドバイザー Manta/Calamariのアドバイザーとして助言する他社のメンバーを紹介します。 大手VCであるHypersphereVenturesの共同創設者JackPlatts氏は、Polkadot系の多くのプロジェクトに注目して、資金調達ラウンドをリードする実績を持つManta/Calamariのアドバイザーです。 アドバイザーには、PolyChainのパートナーであるTakin Salimi氏、元Web3財団の共同創設者Ashley Tyson氏なども含まれます。 Manta/Calamariの出資VCや資金調達元の情報まとめ Manta/Calamariのこれまでの資金調達情報や出資VC、助成金情報を解説します。 PolyChainやCoinFundがリードした資金調達ラウンド、またトークンイベントについても把握しておきましょう。 Manta/Calamariの資金調達情報 2021年2月$1.1Mの資金調達ラウンドを完了 2021年9月$5.5Mの資金調達ラウンドを完了 2021年11月トークンイベント「Squad Game」で2,880万ドルの調達に成功 Web3財団の助成金を1回受領 2021年2月$1.1Mの資金調達ラウンドを完了 2021年2月、Manta/CalamariはPolyChain Capitalがリードするラウンドで110万ドル(約1億2500万円)を調達しました。 他に参加したVCは、Hypersphere Ventures、Three Arrows Capital、Defiance Capital、Multicoin Capital、Alameda Research、BTC12 Capital、Genblock Capital、Rarestone Capital、AU21Capitalなどです。 PolyChainのパートナーであるBen Perszyk氏は、Manta/Calamariについて、プライバシー保護の独自DEXや、多数のユースケース・プロジェクトにプラグ&プレイ(PnP:作業省略や自動化して簡単に使える仕組み)でプライバシーを提供できる点も評価しています。 zkSNARKの完全実装や、より安価な匿名取引の可能性の期待に応え、実現するための最初の資金といえますね。 2021年9月$5.5Mの資金調達ラウンドを完了 Manta/Calamariは、2021年9月、CoinFundとParaFiCapitalがリードするラウンドで550万ドル(約6億2700万円)の調達に成功しました。 その他の参加者は、LongHashVentures、CMS Holdings、Divergence、Spartan Group、Global Coin Ventures、SkyVision Capital、Zee Prime、SNZ、業界の個人投資家などです。 CoinFundのAustin Barack氏は、相互運用性によりパラチェーンのユーザーにManta/Calamariのサービスを提供できるようになり、重要なDeFiツール構築するチームだ、と評価しています。 この資金調達でPolkadotのパラチェーン獲得に完全に焦点を向けることになり、同時にトークンセールも行っていたMantaは特に忙しい時期でした。 2021年11月トークンイベント「Squad Game」で2,880万ドルの調達に成功 出典:Squad Game GitBook Manta Networkのトークンイベント「Squad Game」は2021年11月に開催されました。 総供給量のうち8%の8000万枚のMAトークンを販売し、その後2,880万ドル(約31億円)の資金を調達しています(記事ソース)。 全2回のラウンドで行われ、Calamariクラウドローンの参加者やKYC済みといった参加資格がありましたが、幅広いコミュニティメンバーが参加したと思われる資金額です。 2021年だけで3度の資金調達に成功しているManta Networkの今後の活躍に期待です。 Web3財団の助成金を1回受領 Manta/Calamariは、Web3財団の助成金を2020年第4四半期のWave8で受領しています。 プライバシー保護DEXであるMantaSwapの開発に関する申請で承認されました。 まだDeFiのプライバシー問題に世間の関心がない時期から、すでにManta/Calamariは問題に言及しておりWeb3財団にも認められたことが分かります。 Manta/Calamariのコアメンバーを紹介 https://twitter.com/MantaNetwork/status/1400906789697298432?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1400906789697298432%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fcdn.embedly.com%2Fwidgets%2Fmedia.html%3Ftype%3Dtext2Fhtmlkey%3Da19fcc184b9711e1b4764040d3dc5c07schema%3Dtwitterurl%3Dhttps3A%2F%2Ftwitter.com%2Fmantanetwork%2Fstatus%2F1400906789697298432image%3Dhttps3A%2F%2Fi.embed.ly%2F1%2Fimage3Furl3Dhttps253A252F252Fabs.twimg.com252Ferrors252Flogo46x38.png26key3Da19fcc184b9711e1b4764040d3dc5c07 Manta/Calamariのチームメンバーについて、公式の紹介はほとんどありません。 主にAMAなどで発言しているのは、創設者であるKenny Li氏(写真左)です。 マサチューセッツ工科大学大学院卒で、NFTリクエストプラットフォームの「Creaticles」のアドバイザーも兼務しています。 写真の中央に立つShumo氏は、ワシントン大学卒でコンピューター理工を専攻しておりブロックチェーンやデータベースの研究・出版をするベテランです。 右側に立つVictor Ji氏は、ハーバード大学の大学院ケネディスクール卒で世界的に活躍しています。 Manta/Calamariの創設チームは、ハーバード、マサチューセッツ工科大学、Algorandなどの経験を持つメンバーで構成されていると公表されているので、創設メンバーの3名は全員すばらしい経歴や実績のある実力者だとわかりますね。 メンバーについて 公式Youtubeによると、2021年11月時点で、約15名のコアメンバーで開発・運営しており、2022年以降には30名以上にするのが目標とされています。 Manta/Calamariのロードマップ(2021年12月時点)を解説 Manta/Calamariのロードマップについてまとめます。 2021年12月時点でCalamariのロードマップは正式に発表されていますが、Mantaの詳細は未公表です。 そのため、Mantaについては公式Telegramで発言された今後の段階的な目標を解説します。 Manta/Calamariのロードマップ Manta Networkのロードマップ Calamari Networkのロードマップ Manta Networkのロードマップ 2020年からプライバシー保護レイヤーの構築に取り組んできたMantaについて、これまでの業績を簡単にまとめます。 2021年6月、MantaはSubscanと提携してテストネットのブロック情報やコンテンツを、トランザクション非公開のまま公開できるようになりました。 8月にはAcala Networkと提携して、クロスチェーン通信システム「XCM」の実装テストに成功し、パラチェーン資産を行き来できることを証明しています。 Telegramで発信された今後の目標は以下の通りです。 パラチェーンスロット獲得 オンチェーンガバナンスの展開 sudoキーの削除 トークン転送を有効にする トークンセールの配布 テストネットローンチ メインネットローンチ Polkadotのパラチェーンに接続し、ガバナンスを展開してsudoキーを削除するということは、完全に分散型ネットワークとなります。 トークンセールで販売したMAトークンはロックアップ期間があるので、$MAの配布後にメインネットがローンチ予定です。 Mantaのメインネットでは、MantaPayとMantaSwapが利用可能となり、プライバシー保護のDeFiプロトコルの完了となります。 Calamari Networkのロードマップ 出典:Calamari Network Roadmap Calamariで公表されているロードマップです。 Kusamaパラチェーンオークションの勝利からsudoキーの削除、$KMAとCalamariチェーンのローンチまで完了しています。 進行中は、オンチェーンガバナンスの展開、MariPayのテストネット整備やZK-SNARKの監査などです。 今後開始するプロセスは以下の通りです。 自己監査ツール コレータープログラム MariPayのKusamaパラチェーン統合 MariPayとKaruraネットワークの$KAR、$kUSDの統合 幅広いパラチェーン資産とMariPayの統合 MariPayをKusamaパラチェーンで正式に展開し、他のパラチェーン資産とも匿名取引できるように積極的です。 Mantaも類似したロードマップで展開すると考えられます。 Acalaなどの他のプロジェクトではテストネットでの稼働を確認後にパラチェーンオークションに進むことが多いですが、Manta/Calamariはスロット獲得後にテストネットへ接続しているのか特徴的ですね。 Manta/Calamariの競合・類似プロジェクトと徹底比較 Manta/Calamari KILT Litentry コンセプト プライバシー保護のブロックチェーンレイヤー1プロトコル構築 自己主権型で検証と取消可能な匿名のクレデンシャル情報・DIDを発行 分散型ネットワークでユーザー識別のリンクを可能にするアグリゲーター 仮想マシン 将来的にWASMやZKVMのスマコンプラットフォームを構築 未実装だがPolimecでMoonbeamと統合によりスマコン機能提供可能 未実装だがPatractと統合によりink!でスマコン開発 トータル供給(Polkadot) 10億枚 - 1億枚 トータル供給(Kusama) 100億枚 1.5億枚 - Web3助成金 1回受領 2回受領 1回受領 Backers PolychainCapital、MulticoinCapital、LONGHASH Alameda research、CoinFund、Hypersphereなど Web3Founderなど Hypersphere、PAKA、FBG CAPITAL CANDAQ、NGCなど Manta/Calamariと類似プロジェクトであるKILTとLitentryを比較しています。 仮想マシンについて、3つのプロジェクトはスマートコントラクトを実装していませんが、パラチェーンの相互運用性を利用してKILTとLitentryはスマコン機能を使えるようになります。 Manta/Calamariは、MantaPay・MantaSwapといったDEXを立ち上げ後、WASMとZKvmをサポートするスマートコントラクトプラットフォームを構築する予定です。 WASM:WebAssembly形式のスマコン実行環境 ZKvm:ゼロ知識証明でトークンなどを匿名にする仮想マシン トークン発行量はManta/Calamariが圧倒的に多いですが、実際の価値が重要なので枚数の多さは問題ではありません。 Backersは一部抜粋のみですが、Manta/CalamariはVC関連のアドバイザーも多く、資金調達では多くの投資家・投資企業にサポートされました。 Manta/Calamariのまとめ この記事では、Manta/Calamari Networkの特徴やトークン情報、資金調達元など全体の概要を詳しく解説しました。 DeFiにおけるプライバシー問題に重点を置き、Polkadot/Kusamaエコシステム全体にプライバシーの保護をもたらすプロジェクトだとわかったと思います。 もう一度、Manta/Calamariの重要ポイントを5つにまとめて振り返りましょう。 Manta/Calamariのまとめ 使いやすさ、セキュリティ、流動性の高さを保持しながらプライバシーを保護する ZK-SNARKにより完全匿名性を持ちながら取引できる 他のパラチェーンと相互運用し匿名トークンで通信できる 分散型匿名支払いDAPと分散型匿名取引所DAXを展開予定 $MAと$KMAはインフレ予定のないデフレユーティリティトークン Manta/Calamariはプライバシー保護の分散型金融である「PriFi(Privacy Finance)」を切り開くことを目指します。 PolkadotエコシステムのDeFiプロジェクトはもちろんですが、Manta/Calamari自身も分散型取引所を展開し、利用者のプライバシーを守ります。 パブリック型で誰でも追跡できるブロックチェーンの仕組みは、安全でわかりやすく、非中央集権的な分散性の高さがメリットですが、逆にそのシステムで取引を断念する人がいる点にManta/Calamariは注目しました。 中身が見えない状態で安全に確実に取引できるプライバシー保護レイヤーの確立で、業界全体に活気や流動性をもたらすであろうManta/Calamariは今注目すべきプロジェクトです。
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2022/02/10マルチチェーン総合DeFiプラットフォーム「Sphynx」とは?特徴と仕組みを徹底解説!
Sphynx ($SPHYNX)はトークンスワップからファーミング、ステーキングまで網羅した総合型DeFiプラットフォームです。 加えてローンチパッドやくじ引き、NFTなどSPHYNXトークンを基軸とした様々なサービスが展開されています。 また、複数チェーンへの対応、ブリッジ機能も存在し、マルチチェーン化にも対応しています。 こちらの記事では、そんなSphynxの特徴やトークン周りの仕組み等について詳しく解説していきます。 Sphynxの公式リンクまとめ 公式ウェブサイト https://sphynxlabs.co/ Telegram https://t.me/sphynxswap Telegram(Japan) https://twitter.com/SphynxLabs Twitter https://twitter.com/SphynxLabs Twitter(Japan) https://twitter.com/SphynxJp ホワイトペーパー https://sphynxtoken.co/static/media/whitepaper.42fdf279.pdf ローンチパッド 概要ドキュメント https://thesphynx.co/Sphynx%20Swap%20Launchpad%20v0.2.pdf Medium https://medium.com/@SphynxSwapCo Discord https://discord.gg/ZEuDaFk4qz Sphynxの概要・特徴を解説 SphynxはSuhiswapやUniswapのような、トークンをスワップしたり流動性提供したりできるプラットフォームです。 ローンチパッドやブリッジ機能なども備えたSphynxは、すべてがこのプラットフォーム上だけで完結するオールインワンソリューションの提供を目指しています。 以下では現段階でSphynxがすでに提供を開始したプロダクトをひとつひとつ詳しく見ていきます。 スワップ・ファーミング・ステーキング Sphynxの自動マーケットメーカー(AMM)では、主にSPHYNXやBNB、CAKE、BUSD等のスワップトレードができます。 特定のトークンペアをステークする流動性提供(ファーミング)ももちろんあり、記事執筆時点ではSPHYNX-BNBペアやSPHYNX-BUSDペアが存在しています。 さらにトークン単体のステーキングも用意されており、現在はSPHYNXのみが存在します。 こちらは、報酬として獲得したSPHYNXをそのまま自動で再ステークしていくものと、都度手動で受け取れるもの2種類が用意されているのが特徴的です。 マルチチェーン対応・ブリッジでのスワップも可能 Sphynxは、オールインワンプラットフォームとして欠かせないマルチチェーン対応に力を入れており、プラットフォームのブリッジ機能からは様々なトークンをBSC-ETHチェーン間で変換できるようになっています。 またスワップ等のサービスで利用できる対応チェーンは現在以下の13種類となっており、メジャーなチェーンの多くをカバーできています。 ロードマップによると対応チェーンの数は今後もさらに増えるもようで、様々なチェーンでの処理をワンストップでできる利便性が期待できます。 ユーティリティを備えたNFT「Sovereign Sphynx Council」 またSphynxは「Sovereign Sphynx Council」と呼ばれるNFTを発行しています。 このNFTには、保有者にプラットフォーム上での様々な特典をもたらすユーティリティが付与されています。 Genesis Sphynxは同プロジェクトで初めて発行されたERC-721規格のNFTで、2083枚存在します。 Genesis Sphynxの保有者は、上述のイーサリアム-他チェーン間のブリッジの利用手数料の一部をリワードとして受け取ることができます。 さらに、もうひとつのNFTシリーズ「Scion Sphynxes」購入のホワイトリストもこちらのNFT保有で通過できるようになっています。 Scion SphynxはBSCブリッジローンチと同時に発行が始まったBEP-721規格のNFTで、合計6805枚存在します。 Scion Sphynxの一番の魅力は、後述するSphynxのローンチパッドへのホワイトリストを優先的に通過できるところにあります。 ホワイトリストに入れるプロジェクトの数はNFTのレア度に応じて決められています。 以上に加え、Genesis/Scion両方とも保有者はNFTドロップやプライベートグループへの招待など、様々な特典が用意されています。 ローンチパッド Sphynxではローンチパッド(プリセール)およびフェアローンチの2種類が定期的に開催されています。 トークンセールへの参加権はSPHYNXトークンの保有(300,000枚)または上述のScion Sphynx NFTの保有特典で得ることができます。 それぞれのセールに関したリターン等の情報がわかりやすく表示されるページも用意されています。 また、ローンチパッド・フェアローンチ共にセールを行いたいプロジェクトはフォーム入力で簡単に申し込むことができるようにもなっています。 さらに、トークンセールの条件に応じたトークンのロックやベスティング周りも同プラットフォーム上から管理できるようになっています。 Lottery 他にもSphynxが展開するサービスとして「Lottery(宝くじシステム)」があります。 こちらは5USD相当のSPHYNXを支払って参加するゲームとなっており、購入したチケットの番号6ケタと当選番号に応じて賞金がもらえる仕組みとなっています。 毎週月曜日から24時間ごとに番号が一桁ずつ発表され、週の終わりに結果がわかるようになっています。 チケットの支払いに使われたSPHYNXの100%が賞金となり、さらに当選者のいない月のプールはそのまま翌週に持ち越されます。 $SPHYNXトークンについて SPHYNXトークンはSphynxプラットフォームの様々なサービスを利用する上で必要になるユーティリティトークンです。 初期発行枚数は10億枚で、内訳は以下の通りとなっています。 チーム 6% 流動性 & プリセール 44% プライベートセール 20% 取引所 15% マーケティング 5% バーン 10% プライベートセール(2億枚)で調達された資金のうち70%が流動性、30%がマーケティングに使われるとされています。 同様にプリセールで調達された資金は流動性に75%、マーケティング25%とされています。 Sphynx プロジェクトの開発状況・ロードマップ すでに様々な機能やサービスが実際に動いているSphynxですが、外部プロジェクトとの提携や新たな開発がどんどん進んでいるようです。 今年の1月下旬にはオラクルプロバイダ「Chainlink」の技術統合が発表され、Chainlinkツイッター上でも取り上げられました。 こちらはChainlinkが開発する「Verifiable Random Function (VRF)」という技術の統合で、Sphynxのサービス運営に欠かせないランダム関数をより安全にするものです。 VRFはPolygon上のSphynxネットワークで使われ、Sphynx NFTや開発中のNFTゲーム「Sphynx Wars」のランダムジェネレーションに活用される予定です。 ランダムネスに応じて生成されるNFT等にとって、特定のパターンが現れることのない乱数をVRFが提供する仕組みはとても重要なものといえるでしょう。 Sphynx Warsでは、ゲーム内でのバトルにおける攻撃や防御などのランダムネスにVRFが使用される予定です。 ロードマップ Sphynxはトークンセールをはじめスワップやブリッジ、ファーミング等の主要なプロダクトやNFTのローンチ、情報サイトへのリスティング、コントラクトの監査等様々なタスクを現段階ですでに完了しています。 今後予定されている大きなマイルストーンには、プラットフォームのインハウスウォレット「Sphynx Wallet」や、価格やイベントの特定の結果にベットする「プリディクション」のローンチなどが予定されています。 マルチチェーンへの注力に関しても、今後さらに対応チェーンが増えるようです。 まとめ Sphynxは一般的なDeFiプロダクトからNFT、ローンチパッド、ベッティング系など広い範囲を網羅し、さらに数多くのブロックチェーンに対応しているプラットフォームです。 まだ利用者数は少なくUI/UXも改善の余地がありそうですが、あらゆる目的もここ一か所で済む「オールインワンソリューション」の提供にかなり力を注いでいることが伺えます。 複数チェーン上で流動性が確保され、トークンへの需要が高まってくると、ローンチパッドやベッティングサービス等も盛り上がるのではないかと予想できます。 また、サービス特典の多いNFT、さらに今後それを使ったゲームが出てくる点なども注目に値します。
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2022/02/01DAO Maker / $DAO のIDO『Strong Holder Offering』登録と参加方法・使い方を徹底解説!
DAO Makerは新しいプロジェクトのトークンセールに参加できるプラットフォームです。 本記事では、注目のIDOプラットフォーム「DAO Maker」の使い方を解説していきます。 「DAO Makerを使ってみたいけど使い方がわからない」 「自分で調べてみたけど、英語ばかりでよくわからない」 といった方は是非本記事を参考にDAO Makerを利用してみてください。 DAO Maker概要 DAO Makerの概要 ティッカー/通貨名 DAO Maker/$DAO 主な提携先 KuCoin、OKX、Uniswap(V2)、Gate.io 、Coinone等 時価総額 284億円(1/19時点) CMCページ DAO Maker/$DAO 公式リンク Webサイト Twitter Telegram instagram Medium DAO Makerは新興プロジェクトのトークンセール(IDO)に参加できるプラットフォームです。 これまでDAO Makerでは91個のプロジェクトのトークンセールが行われ、販売されたトークンの合計バリューは400億円分以上となっています。 2種類のトークンセール DAO Makerには、 SHO(Strong Holder Offering) Public SHO の2種類のトークンセール参加方法があります。 SHOは、$DAOトークンのステーキング、またはUniswapでの流動性提供を行いDAOPowerを貯めて参加します。 Public SHOは、KYCを通していてウォレットに2500米ドル以上のトークンを持っている人であればトークンセールに参加できるサービスです。 Public SHOでは、通常のSHOと異なり、$DAOトークンが不要で、持ってる通貨の額などの採点方法でポイントが決められます。 DAO Maker / $DAOとは?プロジェクト概要を徹底解説! SHOの参加方法 ①ウォレットを用意する ②$DAOを購入する ③アカウント登録をする ④KYCを行う ⑤DAOPowerを貯める ⑥SHOに参加する では、実際にDAO Makerでトークンセールに参加する方法を見ていきましょう。 ①ウォレットを用意する まず最初にウォレットを準備します。 ・MetaMask ・Trust Wallet 上記どちらかのウォレットをまずダウンロードしましょう。(おすすめはMetaMask) MetaMaskの登録方法や使い方は、CRYPTO TIMES公式Youtubeで解説してるので、下記動画を参考にしてください。 - パソコン版解説 - - スマホ版解説 - ②$DAOトークンを用意する ウォレットの準備が完了したら、次に$DAOトークンを用意します。 現在、$DAOは、 Kucoin OKX(旧OKEx) Gate.io Uniswap などの取引所で購入できます。 上記画像は、トークンセール参加の際のランクを示す図です。 Tier 1が2000DAOと記載されている通り、トークンセールに参加できるには最低2000枚のDAOを用意する必要があるので注意してください。 上記取引所で$DAOトークンを購入できたら、購入した$DAOトークンをMetaMask等のウォレットに送金しましょう。 ③アカウント登録をする 次にDAO Makerのアカウントを作成します。 まず、DAO Makerのホームページにアクセスして、サイト右上のRegistarをクリック。 メールアドレスとパスワードを入力し、要件と「ロボットではありません」にチェックを入れ「CONTINUE」を押します。 すると、入力したメールアドレスにメールが送られてくるので、メール内のURLをクリックすれば登録は完了となります。 ④KYCを行う アカウント作成の次はKYC(本人確認)を行います。 事前に用意しておくものは下記の2つ。 ・運転免許証 or パスポート ・自分の住所が記載されている書類 ログインした状態でDAO Makerのホームページにいくと、上記のような薄ピンク色の表示でKYCを促す画面が出てくるので「Start now」をクリックしましょう。 自分の名前と生年月日を入力して「CONTINUE KYC」をクリック。 すると上記のようなガイド画面が日本語で表示されるので、ガイドに従って事前に準備した書類とカメラを利用してKYCを行いましょう。 ⑤DAOPowerを貯める アカウント登録とKYCが完了したら、購入した$DAOを使って、DAOPowerを貯めます。 DAOPowerは下記の2つの方法で貯めることが可能です。 ・DAO Makerでステーキング ・Uniswapで流動性提供 今回は基本となるステーキング方法を見ていきましょう。 DAO Makerのホームページに行き、アカウントとMetaMaskアカウントを繋げます。 ログイン状態でDAO Makerのホームページの右上にいき「CONNECT WALLET」をクリックして、MetaMaskを選択。 MetaMaskが接続された状態になったら、ホームページの「Stake DAO」をクリックします。 次の画面で、タブをStake DAOに切り替えます。 ステーキングしたい$DAOの量と、ステーキングする期間を選択してステーキングを行います。 ステーキングしたDAOの量によって、Tierのランクが上がっていき、当選確率が高まる仕組みとなっているので自分の資金状況と相談してステーキングを行いましょう。 ⑥SHOに参加する 実際にSHOのトークンセールに参加していきます。 ホームページに、SHOを行っているプロジェクト一覧が表示されるので、自分がトークンセールに参加したいプロジェクトを選択。 アカウント登録 KYC登録 ウォレット接続 十分なDAOPower 上記の参加条件を満たしていれば、そのままガイドに従ってSHOのセールに参加することができます。 Public SHOで参加する Public SHOは、冒頭でも解説したとおり、KYCを通していてウォレットに2500米ドル以上のトークンを持っている人であればトークンセールに参加できます。Public SHOとSHOを実施しているプロジェクト、SHOのみを実施しているプロジェクトと別れているので注意をしましょう。 Public SHOでは、通常のSHOと異なり、$DAOトークンが不要で、持ってる通貨の総計やユーザーのウォレットがどのくらいDeFiにアクティブなウォレットなのかなどの採点方法でポイントが決められます。 Public SHOでの参加方法も見ていきましょう。 DAO Makerのトップ画面上で、表示されるトークンセール予定一覧から「PUBLIC SHO」と記載されているプロジェクトを選択します。 プロジェクトの詳細情報画面が出るので「PARTICIPATE IN PUBLIC」をクリック Public SHOに参加できる条件の詳細情報は下記記事で解説しているので参考にしてください。 DAO Maker / $DAOとは?プロジェクト概要、特徴を徹底解説! まとめ DAO Makerの使い方を解説してきましたがいかがだったでしょうか。 使い方に関しては、勉強するよりも実際にやりながら覚えて行った方が早いので、是非本記事を参考に実際にDAO Makerを利用してみてください。 最後までありがとうございました。 CT Analysis DeFi 『2021年12月度版 DeFi市場レポート』を無料公開
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2022/01/28実物付きデジタルスニーカーNFT『Cult & Rain』概要、初回Twitter Space Eventでのディスカッションまとめ
クリプト発ファッションブランド「Cult & Rain」 Cult & Rainは仮想通貨コミュニティ発の高級ファッションブランドで、世界中のファッションデザイナーやディレクターにより運営されています。 Discordを通してデザインを募集するなどして一気に注目を集めたCult & Rainは、いまやVogueなどの有名なファッション誌にも取り上げられるほどになっています。 そんなCult & Rainが初めてローンチするのが今回のスニーカーNFTプロジェクト「Genesis Drop」です。 4人のデザイナーがデザインしたスニーカーデザインをNFT化した同プロジェクトでは、それぞれのデザインのスニーカーが実際にイタリアの工場で生産されNFT購入者に届けられます。 今回発売されるデザインは以下の4種類で、それぞれ5色のバリエーションで合計20種類、それぞれが100枚ずつ発行(合計2000枚)されることになっています。 こちらの記事では1/28に行われたCult & Rainと上記のデザイナー4名によるツイッターのSpaceの内容をまとめています。 Our PREMIERE Twitter Spaces with All 4 artist collabs is here in case you missed it! Amazing insight from these talented Web 3 artistic innovators! Enjoy!❤️🔥https://t.co/Bv8fZGlgdz — Cult & Rain (@cultandrain) January 28, 2022 Spaceでのディスカッションまとめ [caption id="" align="alignnone" width="800"] スニーカーをデザインしたデザイナー(プロジェクト): 左からThe Heart Project, Sean Williams, Sophie Sturdevant, Javier Arres[/caption] Cult & Rain: 関係者およびコミュニティのみなさん、今日はお集まりいただいてありがとうございます。 Cult & Rainはクリプトの世界で生まれた高級ファッションブランドです。私たちは「アート」「クリエイティビティ」「コミュニティ」「ユーティリティ」の4本の柱を軸にデジタルと実世界双方で最高品質のプロダクトを生み出すことに注力しています。 そのため(スニーカー現物の方では)イタリアで一番の工場と提携し、世界中のトップデザイナーとコラボしています。 まずは今回の「Genesis Drop」のデザイナーのみなさんに、自己紹介と「なぜアートの世界に足を踏み入れたのか」をお聞きしたいと思います。みなさんどうですか? Sophie Sturdevant (以下Sturdevant): みなさんこんにちは。米イリノイ州で活動するSophie Sturdevantです。 私の芸術家としてのキャリアはトラディショナルなアートスタイルのものがほとんどでした。今回のCult & Rainとのコラボはそういった意味で今までとは違うことをしたので、とてもユニークな体験でした。 3歳の時からずっとアートをやっていて、体全体やパーツの形をモチーフにした作品を主に創っています。今回私がデザインしたスニーカーも、よく見ると体のパーツがたくさん描かれているのがわかります。 Javier Arres (以下Arres): はじめまして、Javier Arresです。 私も11歳くらいの時からずっとアートクラスに通っていて、目につくものすべてを描いていました。 特にドラゴンボールの模写にはかなり夢中になっていました。私のアートはこういった漫画やアニメ、映画、母国スペインのクラシカル絵画、ポップカルチャーなど色々なものから影響を受けています。 Sean Williams (以下Williams): こんにちは。Sophieと同じくイリノイ州で芸術家をしているSean Williamsです。 みなさんと同じように、ペンが握れるようになった時からずっと絵を描いています。Javierと同じでドラゴンボールZや他のアニメ、漫画、スーパーヒーローコミック等をたくさん描いていましたね。 というわけで生まれてから26年間ずっと、自分の描けるアート、描けないアートをひたすら模索しながら走り続けています。 Jvadala (The Heart Project): The Heart Projectのデザインを担当した米テキサス出身のJamesです。 はじめは本当に軽い気持ちで自分のデザインをThe Heart Projectに応募しました。コンテスト内容を見たときはじめに浮かんだのは「自分が履きたいスニーカーをデザインしよう」でした。特に絵が上手なわけでもないですが、とりあえずペンと紙を用意して描いて応募してみたんです。 The Heart ProjectとCult & Rainはほんとうにアーティストやクリエイター向けのコミュニティで、Tumblr (ソーシャルメディア)に似たような感じがしてとても好きです。 私のデザインがブロックチェーンに永遠に残り、デザインしたスニーカーを世界中の人が履くというのはまだ実感が湧いていなく、ひたすら驚いています。 NFTスペースで芸術活動をするということについて Cult & Rain: SophieさんはNFTアート参入に際して、自分なりのルール作りをしたと聞きましたが... Sturdevant: NFTアートへの参入は去年から考えてはいました。(クオリティのまばらな)多くの3Dアートが高額で売れているのを見て、「自分の芸術に対する想いに誠実でありながら、芸術家としての寿命を延ばしていくにはどうしたらいいだろう」と考えました。多くのアーティストがNFTを出しているのが、全員でひたすらお金に群がっているように見えたんです。 そこでこの新たなスペースで自分がやっていくための芸術家としての責任というものを考え、そこで自分の芸術家としての哲学に正直にというルールを作りました。そういった意味でCult & Rainとのコラボは自分の想いとマッチしたプロジェクトだと思っています。 それに加えて、パソコンの画面と睨めっこするのではなくTシャツなりスニーカーなり自分の手を使うアートをやるのは身体と心の健康に良いなとも思いました。 Cult & Rain: やはりメンタルヘルスの維持というのも芸術家の仕事なんですね。 Williams: 本当にそう思います。私のアートのプロセスというのは「自由に創作していた5歳の自分」の感覚を取り戻すことなんですが、そのためにはアートと全く関係ないこともすることになります。 一日中本やマンガを読んだりゲームをしたり、楽しいと感じることに没頭してインスピレーションを得るのも仕事の一部だと思っています。自分に正直になり、芸術家としてどうあるべきかをを考えるのをやめるべきだともっと多くのアーティストに気付いてほしいですね。 Arres: その気持ちよくわかります。自分に正直になるというのはたまにワガママになるということでもあるはずです。あることが楽しいからとにかくそれをやる、っていう思考ですよね。 Cult & Rain: Seanさんはかなりディテールの凝った作品を提供してくれましたね。 Williams: そうですね。私は作品の完成やスケッチよりも創作のプロセス自体が大切だと思っています。とにかくどんどん線を描いていってそこから何が見えてくるかを楽しんで創りました。 Cult & Rain: Javierさんに至っては今回のアートワークを巨大なパネルに描いていました。 Arres: 私もバロック絵画やスペインの絵画に見られる非常に細かいディテールまで凝った作品が好きです。今回の作品に関してはエイリアンとUFOという可愛いテーマにしたのも楽しくてよかったです。心の健康に良いですね。 購入特典について Cult & Rain: Genesis DropのNFTは実物のスニーカーが手に入るだけでなく、NFTのレアリティに応じて多数の購入特典が付いてくるようになっています。 この特典はデザイナーの方それぞれに考案してもらいましたが、中でもJavierさんの一番レアなティアにある「秘密のレシピ」というのはとても面白そうですね。これはいったい何ですか? Arres: まずはじめに、スペイン料理は世界で一番おいしい料理だということを言わせてください。この秘密のレシピというのは、私の祖母の料理レシピのことです。 Cult & Rain: 他のデザイナーさんはどんな特典を設けたのでしょうか? Sturdevant: 私はそれぞれに手書きの感謝の手紙、サイン付きのNFT実物バージョンなどアートを愛するコレクターさんに世界でひとつだけのものをプレゼントします。 Williams: コレクターやアート愛好家にリワードとしてもっとアートを与えるというのはとても大事ですね。 私はグッズや作品、Tシャツ、限定品のほか、マリオカートへの招待という個人的にとても楽しみにしている特典も含めています(笑) Cult & Rain: みなさん色々な特典を用意されていて楽しみですね。Genesis Dropの仕組みやデザイン、それぞれのレア度に応じた特典などの情報は公式ウェブサイトでも確認できるのでチェックしてみてください。 私たちCult & RainはユーティリティのあるNFTづくりにこだわっています。スニーカーの実物だけでなく、イベントや次回のプロジェクトへの招待、エアドロップなどを通してバリューを提供していければと思います。 メタバース参入について Cult & Rain: 最後にひとつ、Cult & Rainはメタバースに参入する予定はあるか?という質問があったので、お答えします。 私たちCult & Rainはメタバース参入をもちろん考えていて、まさに今数多くあるオプションを模索している最中です。 一つ言えるのは、私たちはlo-fi (シンプルなグラフィック)系のメタバースを選ぶことはおそらくないということですね。私たちはユーザーに純粋にラグジュアリーな体験をしてもらいたいと考えているので、その点でグラフィックのリアリズムは重要視しています。 第三者のメタバースプラットフォームを作るのか、インハウスで自分たちで創り上げるのかはまだ決まっていません。いずれにしてもみなさんが購入したスニーカーNFTがそういったメタバースで使えるようになるのは確実です。 まとめ 今回Cult & RainがローンチするGenesis Dropは、NFTアートプロジェクトのクオリティの高さを感じるものがあり、コミュニティ・運営双方がとても盛り上がっていました。 Genesis Dropに関する詳しい情報はCult & Rainの公式ホームページおよびDiscordでチェックすることができます。 Cult & Rain各種情報 Website Twitter Discord
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2022/01/22DAO Maker / $DAOとは?プロジェクト概要、特徴を徹底解説!
DAO Makerは新興プロジェクトのトークンセールに参加できるIDOプラットフォームです。 IDO系のプラットフォームが乱立する現在の仮想通貨市場で、DAO Makerは比較的優秀な成績を残しています。 本記事では、そんなDAO Makerについて、 「そもそもDAO Makerってなに?」 「DAO Makerってどういう仕組みなの?」 という方向けに、概要を解説していきます。 DAO Makerの概要 DAO Makerの概要 ティッカー/通貨名 DAO Maker/$DAO 主な提携先 KuCoin、OKX、Uniswap(V2)、Gate.io 、Coinone等 時価総額 284億円(1/19時点) CMCページ DAO Maker/$DAO 公式リンク Webサイト Twitter Telegram instagram Medium DAO Makerは分散型取引所の一種で、SHO(Strong Holder Offering)と呼ばれるIDOに参加できるプラットフォームです。 ユーザーは、$DAOトークンのステーキングや流動性提供を行い「DAOPower」を溜めることでトークンセールへ参加できます。 これまでDAO Makerでは91個の新興プロジェクトのトークンセールが行われ、販売されたトークンの合計バリューは400億円分以上となっています。 DAO Makerの歴史 DAO Makerは2018年に取引、資金調達、トークンエコノミーモデリング、技術開発の専門チームによって設立されたプロジェクトです。 2017-2018年、いわゆる仮想通貨バブルと呼ばれていた時期は、資金調達法としてICOが盛んでした。 しかし、上手く機能しないトークンエコノミーモデルで発行された通貨が大量に溢れたり、プロジェクト側が大量に売り買いをするポンピングダンピングスキーム事例が増えるなど、負の側面が目立ちました。 このような時代の経て、DAO Makerチームは資金調達の課題を解決するために、トークンエコノミーコンサルタント、ソーシャルマイニングSaaS、DYCO(Dynamic Coin Offering)、SHOといったサービスやプロダクトを作成し、DAO Makerを開始しました。 [caption id="attachment_71700" align="aligncenter" width="800"] IDOプラットフォーム一覧 | 画像引用元:https://twitter.com/coin98analytics/status/1387731638243631105?s=21[/caption] そして現在2022年には、DAO Makerは主要IDOプラットフォームとしてのポジションを確立しています。 DAO Makerで出てくる基本単語 ・SHO(Strong Holder Offering) ・Public SHO(Public Offering) ・Venture Yield ・Priority System(優先システム) SHO(Strong Holder Offering) DAO Makerのメインのサービス。$DAOトークンのステーキングなどで貯めたDAOPowerを元に、トークンセール(SHO)に参加できる。DAOPowerの量によってランクは変化(セール参加権を取得しやすくなる)。 Public SHO(Public Offering) KYCを通していてウォレットに2500米ドル以上のトークンを持っている人であれば参加できるトークンセール。後述の採点方法でポイントが決められる。一般的なSHOとの違いは$DAOトークンが不要で、参入障壁が高いため参加者が少なく当選チャンスが高い点。 Venture Yield $DAOをステーキングしたユーザーに提供される報酬。戦略的ラウンドでVCが購入したDAOが返金された分や、ステーク期間の半分に達する前にポジションを解消したユーザーのDAOが報酬の元となっている。定義された期間が終了する前にステーキングを解除する際は、ペナルティのFeeがかかります。これは期間にもより変動する。 Priority System(優先システム) 過去5回のSHOでアロケーションを獲得できなかった場合、不当選ユーザーのセール参加優先度「weight var」が上がり、次回のセールで当選しやすくなる仕組み。weight varは、セールで不当選になると+1となり、当選するとリセットされる。「weight var = +1」の人と「weight var = +10」の人が同条件で同セールに参加した場合、「weight var = +10」の人の当選確率は10倍に上がる。 DAO Makerの仕組み DAO Makerには、「SHO」と「Public SHO」の2つのトークンセール形式があります。 それぞれの仕組みについて、さらに詳しく解説していきます。 SHO SHOでは、ユーザーが貯めたDAOPowerに応じてランクが決められ、当選すると1つの割り当てあたり$100 ~$500分のトークンを購入できます。 DAOPowerを貯める方法は下記の2つの方法です。 ・$DAOをステーキング ・Uniswap(v2)で$DAO-$USDCペアに流動性提供 *獲得DAOPower-15日間で1.5倍 [caption id="attachment_71685" align="aligncenter" width="825"] Tier1 ~ Tier5 | 画像引用元:https://medium.com/daomaker[/caption] ステーキングした$DAOの量に比例してTier1~Tier5のランクが割り振られ、ランクに応じて「当選確率」「アロケーション(割当)の数」「SHOでのAPR」が変化します。*このランクに加えて、前述のweight varも当選確率を左右します。 Public SHO $DAOトークンを持っていなくても、KYCを通しているユーザーであれば参加できるトークンセール「Public SHO」では、下記の項目に従ってユーザーのウォレットがスコアリングされます。 総資産スコア Ethereum、Avalaunch、BSC、Fantom、Polygon、debank.comでサポートされている10,000ドル相当の通貨を保有するごとに0.1ポイントを獲得可能 *NFTは含まれない DeFiスコア ステーブルコイン、ガバナンストークン、主要なAMMの流動性トークンなど、DeFiプロトコルに接続されてステーキングされてる総資産で採点。DeFiプロトコルと紐付いているトークン$10,000相当ごとに1ポイント、合計20ポイントを獲得可能 保持されているDAOエコシステムトークン 登録しているウォレットに対象(2層に分類)のトークンを持っていると、最大20ポイントが付与。 -Tier 1:対象トークンを$10,000相当を保持すると1ポイント付与 - Xcad Network($XCAD)、Numbers Protocol($NUM)、Gamefi($GAFI)、Opulus($OPUL)、NFTrade($NFTD)、Orion Money($ORION)、Goldfever、LossLess($LOSS) -Tier 2:対象トークンを$10,000相当を保持すると0.5ポイント付与 - IOI、Fear、Three Kingdoms、Chronicle、Infinity Pad、Warena、Sienna、Titan Hunters、Clearpool、Dark Frontiers、KAKA、Starpunk、Bemil、Vent、Brokoli、Demole、Open Ocean、ORAO、DAFI、Yin Finance 「パブリック・パートナー」スコア パブリック・パートナー・トークンは、ユーザーがウォレットに保有したり、ステーキングすると、最大10ポイントが提供される大型コイン。$10,000相当のパブリック・パートナー・トークンにつき0.5ポイントを受け取ることが可能 。 Public SHOでは、トークンセール参加者はトークンに30%の手数料を支払う必要があるので注意です。 DAO Makerの成績 DAO MakerでSHOが行われ、トークンが上場している86プロジェクト中、記事執筆時点で原価割れしているプロジェクトは15プロジェクトです。 [caption id="attachment_71682" align="aligncenter" width="597"] DAO Maker(ATH ROI 降順) | 画像引用元:https://cryptorank.io/ico[/caption] ATH ROI(最高投資利益率)の観点から見て、原価割れしているプロジェクトはありません。 [caption id="attachment_71683" align="aligncenter" width="611"] DAO Maker(ATH ROI 昇順) | 画像引用元:https://cryptorank.io/ico[/caption] DAO Maker内のSHOで、最もATH ROIが高い上位5つのプロジェクトは上記で、首位のGameFiは367倍となっています。 $DAOトークン DAO Makerのトークン$DAOは、Ethereum上で発行される通貨で、主なユーティリティは「ガバナンスとリワードプール」「プレミアムアクセス」です。 $DAOの総発行枚数は3億1200万枚となっており、トークノミクスは下記の通りです。 ・チーム:20%、6240万枚 →1.5年間の固定期間の後、12.5%の均等な四半期ごとの権利確定 ・アドバイザー、チーム(将来):5%、1560万枚 →1.5年間のロック後、四半期ごとに12.5%の均等な権利確定 ・M&A:14%、4368万枚 →5年後に5%、6ヶ月後に10%のロックを解除し、その後は年2回28.3%のロック解除を実施 ・フォンデーション:7%、2184万枚 →2年間の固定期間の後、四半期ごとに14.28%のロック解除 ・カスタマー・インセンティブ:10%、3120万枚 →3ヶ月間のロック後、プラットフォームの利用状況に応じてロックを解除 ・エコシステムの成長:9%、2808万枚 →12ヶ月後に7.5%、その後1ヶ月ごとに2.5%を付与 ・DAOが管理するフォンデーション:10%、3120万枚 →12ヶ月後に3%ロック解除、その後4四半期に5%解除、4四半期に8%解除、5四半期に9%解除 ・セール:25%、7800万枚 $DAOの初期セールでは、1 DAO = 0.1 USDで販売され、65%が払い戻されるDynamic Coin Offering(DYCO)方法が採用されています。 DAO Maker開発コアメンバー ・CEO:Christoph Zaknun氏 ・CTO:Giorgio Marciano氏 ・COO:Malte Christensen氏 ・CMO:Hatu Sheikh氏 CEO:Christoph Zaknun氏 オーストラリア陸軍 - 原子・生物・化学兵器防衛隊軍曹の経歴を持つCEOのZaknun氏。 2017年には、最初のICOブランドの1つを作成し、DAO Makerの前に1億ドルのICO資金調達を支援した経験を持ちます。 DAO Makerチームでは、チーム全体の適切なコミュニケーション維持しながら、資本配分やプロジェクトの拡張など、会社のリスクプロファイルを管理しています。 CTO:Giorgio Marciano氏 CTOのMarciano氏は、15年の技術開発の経験を持ち、過去には数百万人が利用するSkyイタリアのインターフェイスの開発を主導。 さらにEUが資金提供する1500万ユーロの多国籍プロジェクトの技術開発の調整を担当するなどの経験を持っています。 開発者を統括し、社内の技術アーキテクチャを構築。長年の経験を活かし、DAO Makerにおける冷静なキーパーとしての役目を果たしています。 COO:Malte Christensen氏 ベルテルスマン、マンパワー、キヤノンの事業開発のプロフェッショナルとして活躍してきたCOOのChristensen氏は、最大級のエンタープライズ・コインの企業構造の合理化や、1050万ドル以上の売上実績を持ちます。 Christensen氏は法人営業業務の経験を活かし、DAO Makerチームのビジネス開発およびパートナーシップの企画・管理が主な役割。 会社のスケーラビリティと案件の質の高い遂行を保証しており、プロジェクトマネージャーの統括も行っています。 CMO:Hatu Sheikh氏 CMOのSheikh氏は、様々なトークンやブロックチェーンプロダクト、取引所のマーケティング戦略のサポート等の実績を持ち、過去には6500万ドル以上のICO資金調達のサポートを行ってきました。 Sheikh氏は、暗号通貨業界の新たな成長機会を模索し、ニーズに合ったプロダクトを戦略的に開発します。 また、会社のマーケティング資産の管理やコンテンツとデザインのチームメンバーを統括しています。 今後のロードマップ 2022年Q1 VB Exchangeベータ(ブラックショールズ評価) 認定投資家向けのエクイティVB Exchange 2022年Q2 エクイティ・オファリング・プラットフォームのベータ版の提供を開始 公開企業向けdTeamsのブレイクインを開始 2022年Q3 高額投資指数ユーザーのボードがLP(リミテッド・パートナー)として、資金調達の申請を承認 まとめ DAO Makerの概要について解説してきましたがいかがだったでしょうか? 暗号通貨の運用では顔の見えない相手に資金を預ける場面が多くなります。 現在市場には多数のIDOプラットフォームが存在しますが、しっかりとリサーチをして、あなたの大事な資金を預けても良いのか、しっかりと熟考するのをおすすめします。 以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。 DAO Maker -公式リンク- Webサイト Twitter Telegram instagram Medium 参考文献: ・https://medium.com/daomaker/new-universal-sho-participation-guidelines-6b6c96689286 ・https://medium.com/daomaker/introducing-venture-farming-1085c43a1460 ・https://medium.com/daomaker/dear-users-and-supporters-of-dao-maker-e00a5f3a3883 ・https://drive.google.com/file/d/1ZZUVyQXnBgLaqWqv7qRnU0jNpEyxEkff/view ・https://drive.google.com/file/d/1tPRMktnros6ifJLfvQkrT6mAmEJvUufT/view ・https://cryptofamily.net/ama-recap-cryptofamily-trading-x-dao-maker/
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2022/01/12株式やETFの合成資産に特化したDeFiプラットフォーム「WallStreetBets ($WSB)」とは?
WallStreetBets ($WSB)は株式の合成資産やETP(ETFに似たバスケット型資産)の売買ができるDeFiプラットフォームです。 株式やETFなどのトラディショナルな金融商品を分散型プラットフォームに移植する試みはこれまでいろいろな方面で行われてきましたが、WSBは合成資産(シンセティック・アセット)というアプローチでこれを実現しています。 こちらの記事ではそんな画期的な技術を持つWallStreetBetsの特徴やプロダクト、独自トークン $WSBについて詳しく解説していきます。 WallStreetBetsの公式リンクまとめ 公式ウェブサイト https://www.wsbdapp.com/ ライトペーパー https://assets.website-files.com/60fed6cb6d2ef7a142e50d84/619b97265bf2845532d3208e_WSB_Litepaper.pdf ETP プロダクトペーパー https://assets.website-files.com/60fed6cb6d2ef7a142e50d84/619b9727fda9947afe9050cf_WSB_ETPs.pdf Twitter https://twitter.com/WSBDapp, https://twitter.com/JapanWsb Telegram https://t.me/wallstreetbets , https://t.me/wsbjapan YouTube https://www.youtube.com/channel/UCUvxcGE0XCWVPmflZiUXK-g Discord https://discord.gg/GUwmA72SKD Medium https://wsbdapp.medium.com/ WallStreetBetsの概要と主要プロダクト プロジェクト名/ティッカー WallStreetBets / $WSB プロダクト 株式等の合成資産取引、バスケット型アセット(ETP)、流動性マイニング 対応チェーン イーサリアム(資産取引)、BSC (流動性マイニング)、Polygon (予定) WallStreetBets ($WSB)は株式連動型のアセットをDeFi上で実現した分散型プラットフォームです。 WSBは海外のオンライン掲示板「Reddit」上で株式取引などについて議論するr/wallstreetbetsから着想を得ており、ウェブサイトでも「ウォールストリートのDeFi化」というスローガンを大きく掲げています。 WSBには大きく分けて「合成資産取引」「分散型バスケット型アセット(ETP)」「流動性マイニング」の3つのプロダクトがあり、どれもすでにローンチされています。 以下ではこの3つの主要プロダクトについて詳しく見ていきます。 STONKS - 株式の合成資産 [caption id="" align="aligncenter" width="800"] STONKSのベータ版画面[/caption] STONKS (stocks/株式 のミーム版名称)は特定の株式の価格を追跡した合成資産(シンセティック・アセット)を売買できるWallStreetBets上のDAppです。 決済のベースとなる通貨はUSDステーブルコイン3種(UST, USDT, USDC)となっており、現在購入できる資産は以下の9種類となっています。 アップル (mAAPL) マイクロソフト (mMSFT) アマゾン (mAMZN) アリババ (mBABA) テスラ (mTSLA) グーグル (mGOOGL) Invesco QQQ (mQQQ) ツイッター (mTWTR) イーサリアム (ETH) こういった合成資産は株式そのものではなく、あくまでその株式へのエクスポージャー(価格変動)を表すものです。 したがって、通常の株式保有で得られる会社の所有権や配当を受け取る権利といったものはこちらの合成資産には存在しないので注意が必要です。 しかし、会員情報や口座情報を登録する必要もなければ、国や自治体による制限等もない分散型ネットワーク上で株式へのエクスポージャーを得られるというのは、トラディショナルな金融市場にはない大きな強みと言えるでしょう。 STONKSは現在イーサリアムネットワーク上のDAppですが、今後Binance Smart ChainおよびPolygonへの対応も予定されています。 ETP - DeFi版上場投資信託 [caption id="" align="aligncenter" width="800"] ETPの取引画面[/caption] ETP (Exchange-traded Portfolio)は、合成資産技術とDAOの特性を活用したバスケット型金融アセットです。 従来の金融市場のETF (Exchange-traded Fund)は主に現物を裏付け資産とし、対象となるインデックス(全米、全世界、新興国など)の変動に基づいてファンドがリバランスを行います。 対してETPは主に合成資産を裏付けとし、DAOとしてインデックスの選定、Balancer上での初期発行、そしてバスケットのリバランスをWallStreetBetsのコミュニティが投票に基づいて実行するという大きな違いがあります。 [caption id="" align="aligncenter" width="801"] WSB Macro Hedge ETPの内訳とウェイト例[/caption] 現在WSB上では、インフレヘッジを目的としたWSB Macro Hedge ETP、および大手のDeFiプラットフォームトークンを対象にしたDeFi ETPの二銘柄がローンチされたばかりで、今後も株式や暗号通貨をバスケット化した銘柄の導入が予定されています。 株式の合成資産同様、ETPの大きな魅力はトラディショナルな市場で大きなシェアを誇るETFをDeFi上に持ち込み誰でも匿名で平等にアクセスできるしたところにあります。 流動性マイニング [caption id="" align="aligncenter" width="808"] WSB流動性マイニングのセレクション[/caption] WallStreetBetsには独自トークン$WSBを基軸とした流動性マイニングも設けられています。TVLは記事執筆時点で450万ドル超となっています。 現時点では用途やリスクプロファイルに基づいた3種類が設けられており、いずれもAPR変動型のステーキングとなっています。 WSBのシングルアセットプール (Diamond Hands Pool)は同ネイティブトークンのHODL向けのプールで、TVLの大半を占めています。 WSB-BNBおよびWSB-BUSDはBinance Smart Chain (BSC)システム上のトークンとの流動性ペアで、WSB-BUSDの方が低リスク(インパーマネント・ロス)向けとなっています。 $WSBトークンについて $WSBはBinance Smart Chain (BSC)ベースのWallStreetBetsにおけるガバナンストークンです。総発行枚数は10億枚となっています。 $WSBのガバナンスにおける具体的な用途は典型的な流動性マイニングのものに加え、新たな合成資産の発行・流通、ETPの発行やリバランスなどもあり、プラットフォーム上の金融商品の種類や特性に大きな影響を与えることもできるようになっています。 $WSBはBSCベースのトークンのため元からPancakeSwapに上場していますが、12月に入りCEXではOKEx、DEXではSushiswapと他の大きな取引所でのリスティングも立て続けに発表されています。 用途 割当 ローンチ時の流動性 (BSC) 20% エアドロップ等 2.5% パブリックセール 7.5% プライベートセール (ベスティングあり) 15% 流動性マイニング 10% マーケティング (ベスティングあり) 10% 開発 (ベスティングあり) 10% チーム (ベスティングあり) 10% トレジャリー 15% 初回に放出されるトークンのうち、合計約25%はプライベートセールとチームに割り当てられています。対してエアドロップとパブリックセールは全体の10%を占めています。 開発とマーケティングには合計で20%、流動性マイニングが10%、およびDAOの資金源であるトレジャリーには15%が割り当てられています。 WallStreetBetsのパートナーシップ情報 WallStreetBetsは2021年10月末に規模・注目度共に大きなパートナーシップを発表しました。 同提携は証券の発行者や投資家をマーケットとつなぐプラットフォーム「Digital Markets (DIGTL)」と、セーシェル諸島に本拠地を置き株式・債券・デリバティブ等幅広く展開するMERJ Exchange、そしてビットコインブロックチェーン上のインフラ開発を行うBlockstreamの3社との共同提携です。 BlockstreamがLiquid Networkを活用してビットコインチェーン上での証券発行・登録を可能とし、その上にMERJが取引市場を展開、DIGTLがインターフェース等のインフラを提供、そして最後にWSBが合成資産をその上に発行するというものです。 証券取引をブロックチェーン上、しかもビットコインネットワーク上で実現するというのはかなり画期的で、WSB含め4社での大がかりなプロジェクトの賜物といえます。 また、このプロジェクトはWSBの「トラディショナルな金融をDeFi化する」という目標への第一歩、という強い意味合いも持ち合わせています。 まとめ WallStreetBetsはトラディショナルな金融市場を現実的な方法でDeFiの世界に持ち込み、リテール投資家がそういった市場で抱えていた参入障壁を着実に崩しているプロジェクトです。 商品の数こそまだわずかしかありませんが、株式の合成資産、バスケット型アセット(ETP)共に実際にプロダクトがローンチされているのは注目に値します。 こういった商品の中身やタームがDAOの投票によって変わるというのは実験的な要素を強く感じざるを得ず、トラディショナル・マーケットの従来の株式やETF等とどのような性質の違いが生まれてくるのかとても気になるところです。 ミレニアル世代好みのカジュアルなマーケティングで「アンチ・ウォールストリート」的なメッセージを売り出しているプロジェクトですので、共感して集まってくる$WSBホルダーたちの金融リテラシーがこうしたプロダクトの発展のカギになると考えられます。