インタビュー
2018/09/05Moneco(マネコ)を提供する株式会社Gaia CEO窪田さんへインタビュー
今回の記事では、誰でも簡単にコピートレードを実施できるプロダクト「Moneco(マネコ)」のCEOである窪田さんへのインタビューの記事となります。 仮想通貨市場においてのトレードと言うと、ビットコインやアルトコインのような現物を利用したトレードを思い浮かべる人が大半だと思います。しかし、下落相場の際では利益を追うことができません。そんな中、ビットコインFXを利用することで下落相場においても利益を出すことが可能になり、現在のダウントレンドの中では、ビットコインFXが人気を集めています。 今回は、日本発の仮想通貨フォロートレードサービス『Moneco(マネコ)』を提供する株式会社GaiaのCEOである窪田氏へのインタビューを行いました。 Moneco(マネコ)とは Monecoは、実績のあるトレーダーをフォローすることで、全自動のシステムトレード(CFDのみ対象) を行えるサービスです。ユーザーはトレーダーとそれをフォローするユーザーの二種類に分けられます。 Monecoを利用するユーザーは過去の実績や利益率などの情報から、自分がフォローしたいトレーダーを見つけ、フォローします。すると、フォローしたトレーダーと同じトレードを24時間自動で行ってくれます。トレードの経験がないユーザーやトレードが苦手というような方でも気軽に利用することが可能です。 また、トレーダーは自分をフォローしてくれたユーザーが利益を出すと、その一部が成果報酬として支払われます。トレーダーのメリットとしては、自分の運用資金で利益を出しつつ、フォロワーにも利益を出してもらうことで、Monecoからも報酬を受け取ることができます。 Monecoでは9月の中旬にデモ版のリリースが予定されています。興味のある方はこの機会にぜひとも事前登録を行ってみてください。 Moneco(マネコ)公式サイトへ Monecoを提供する株式会社Gaia CEO 窪田さんへインタビュー -- はじめまして。自己紹介をお願いします。 窪田 : はじめまして。株式会社GaiaでCEOをやっている窪田といいます。私の経歴から軽くお話しますと、新卒ではサイバーエージェントに入社しました。サイバーエージェントでは、デザイナーやディレクターを担当していましたが、学生の頃からプログラミングを勉強していたこともあり、独立後は機械学習や自動売買のシステム開発を行なっていました。そして、今回は新規事業として『Moneco(マネコ)』を立ち上げました。現在、会社はインターンも含めて約10名で、エンジニア中心でやっています。今年はPlug and Play Japan主催のFintechアクセラレーションプログラムに採択もされました。 -- 僕が知っている限りでは、日本ではMonecoのようなコピートレーディングのサービスは無かった気がするのですが、Monecoを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか? 窪田 : 私の周りでは2013年頃からビットコインで持っている人が多く、当時からビットコインで割り勘を行うことがありました。その時代から比べると、ここ数年でビットコインの知名度の上昇、取引所の増加など人々に受け入れられてきはじめていると感じていました。 現在の市場の傾向としては、新しい通貨の紹介や技術的で難解な話のものが多く、初心者を対象としたサービスが少なかったです。傾向を見ていると、仮想通貨が投資商品として初めての人という人が多いこともわかっていたので、そういう人たちに向けてのサービスなら需要があると感じていました。 しかし、スタートアップとなると、仮想通貨関連事業を実施するときに、取引所とか交換業を取得するのは非常に難しいです。Monecoのようなサービスだと取引に関わるサービスとしてでも、問題ないというところで現在は開発を進めています。 -- 今、話にもでてきた法律面に関してですが、Monecoを提供するに当たっての法律周りとか、サービスを利用する際ことは問題ないのでしょうか? 窪田 : そうですね。ユーザーの皆様も非常に気にされている部分だと思いますし、私達もここに関しては非常に慎重に対応してまいりました。結論から言うと、法律的には問題ありません。仮想通貨に対しても前向きな弁護士事務所の方々数名に、企画の段階からも入っていただき、助言もいただいております。MonecoはCFD(差金決済取引)限定のため、仮想通貨交換業には該当しないので法律的には問題ありません。 -- ユーザーも安心して使えるというわけですね。一時期、Twitterでも話題になったと思うのですが、現在では、事前登録者の中に配信トレーダー希望の方は何割くらいいるのでしょうか? 窪田 : ありがたいことに、Twitterで話題になったので、主な流入経路はTwitterが多いです。その中でもトレーダーの人数は現在、登録者あたり、20-30人に1人はトレーダーとしての申込みをいただいています。Monecoでは、トレーダーとして登録してもらうと、そのトレーダーの収益記録は公開されます。自分がフォローしているトレーダーが本当に勝てているかの判断も可能になります。 -- Monecoのサービスは無料で利用できるのでしょうか? 窪田 : 基本的には無料で利用することが可能です。ただ、ユーザーはトレーダーの方をフォローして、コピートレードを行い利益が出た場合は、成功報酬として手数料でいただく形を考えています。また、トレーダーはフォローしてくれているユーザーが利益がでた場合、報酬が配分されるようになっています。トレーダーが成功すればフォロワーも増えて、報酬も増えていく仕組みになっています。 -- トレーダー希望という方でも、本当に信頼できるのか?ってところは利用するユーザーとしても気になるところだと思うのですが、Moneco側でもユーザーやトレーダーのチェック体制とかは整っているのですか? 窪田 : 弊社でも取引所と同様にユーザーチェックを実施しています。実際、トレーダーは収益公開もしており、そもそも収益を出していないとフォロワーも増えないので、トレーダーの質は自然と向上していくと考えています。 -- 収益性もあって、結果を出しているトレーダーだと人気が集まりすぎてフォロワーが集まりすぎることもあると思います。その際、フォロワーが多すぎて、板に注文が通りづらい、などの問題点も出てきてしまうと思うのですが、フォロワー数の上限や制限みたいなこともあるのでしょうか? 窪田 : そこに関してはおっしゃる通りで、流動性の問題も我々は考えています。最初は、板の状態を見ながらフォロワー数の制限をかけていく予定です。板が薄い時期に大勢がコピートレードを行うと全員が同じパフォーマンスを得ることが難しくなるからです。フォロー枠を確保するために、デモ版を提供した際に事前予約をすることが可能です。本リリースの際は、事前予約をした方が優先的にトレーダーをフォローをすることができます。 -- なるほど。サービスローンチ後にユーザーが利用できるのは国内の取引所のみですか?また、トレーダーというと利益も出さなきゃ...というようなプレッシャーもありそうですがココらへんはいかがでしょうか? 窪田 : ユーザーが利用できるのは、国内の取引所でFXを対応しているところのみとなります。また、Monecoではトレーダーとフォロワーとのコミュニケーションが不要になっています。これによって、トレーダーにストレスが一切ないような設計にしてします。 -- 海外のコピートレードのプロダクトはコミュニケーションがあったりと、トレーダーに取っては面倒なことやストレスも多そうですからね。 窪田 : そうですね。元々ベンチマークとしていたサービスに、eToroというイスラエルのサービスがありました。eToroはユーザーとのコミュニケーションもありましたが、我々は一切不要です。 また、eToroと比較するとeToroは直接資金を預かる必要があります。これは資金流出のリスクがあります。我々は、直接資金を預かるわけではなく、各取引所のAPIを利用します。これにより、資金流出のリスクは低くなります。 我々も最初は口座としてお金を預かることも考えていましたが、これにはハッキングなどのリスクが伴うため、断念しました。セキュリティ対策としてもユーザーのAPIは保護される仕組みになっています。 -- セキュリティ対策もちゃんと考えていると。因みに窪田さんが考えるMonecoのストロングポイントは何でしょうか? 窪田 : 我々のチームには、元々、ゲーム開発をしていた人間が多くいます。そのため金融知識が高くはない人と同じ目線で、初心者でも簡単に利用できるように構築しています。海外のコピートレードサービスとは異なり、Monecoはトレーダーのしたトレードの再現性を特に重視しています。サーバー側のレスポンス状態はパフォーマンスに影響を与える要因ですので、特に最新の注意を払うようにしています。 -- とはいえ、ユーザーとしては本当に儲かるの?というような考えを持つ方も多くいると思います。このような疑問に対してはいかがでしょうか? 窪田 : 儲かるかという観点に関しては正直なところ、フォローするトレーダーによると考えています。Moneco内ではリスク値という数字を用意しており、これは各トレーダーの過去トレード履歴から算出されます。コンスタントに利益を出したい人の場合、リスク値が1に近いトレーダーをフォローしてもらうことをオススメしています。 -- ありがとうございます。リスク値などの指標も準備しているのですね。因みに現在はデスクトップ版のみと聞いておりますが、今後アプリ版のリリースなどもありますか? 窪田 : 現在、デモトレード版の開発を進めており、ブラウザ版(スマホ・PC)に関しては9月半ばころ ネイティブアプリ版に関しては10月以降を予定しております。 [caption id="attachment_18427" align="aligncenter" width="310"] 画像は開発中のアプリ画面[/caption] -- UIもシンプルかつ、見やすいですね! 窪田 : 先程も述べたとおり、ターゲットは初心者なので、誰にでも使いやすいものを準備しています。そのため、デザインや使いやすさというところはかなり気にしています。投資金額も1万円から参加することができるので、誰でも手軽に参加できるサービスを目指しています。 -- このようなサービスが日本発でも出てくることはとても楽しみですね。 窪田 : ありがとうございます。Monecoは誰でもトレーダーとしての登録ができるというところもトレーダーにとっての強みだと思っています。今までに為替FXでも近いサービスはありました。しかし、トレーダー側が投資助言業の資格を持っていないと難しく、そのためユーザー数が伸び悩んでいました。 そのような環境では登録するトレーダーも少なく、トレーダー側のメリットも少なかったのです。Monecoでは成績に応じて成功報酬としてメリットがあります。報酬配分に関してはお試し版でデータを見ながら調整するつもりです。トレーダーが成功すればフォロワーも増えて、報酬も増える仕組みになっています。また、本名で登録する必要もなく、Twitterの名称での運用も可能です。 -- 本日はありがとうございました。最後にユーザーの皆様にコメントをお願いします。 窪田 : Monecoでは現在、絶賛トレーダー募集中です!まだ日本にないサービスなので、ぜひ一度、デモでも良いので体感していただき、ご自身の資産形成の選択の一つにしていただけたらと思います。 Moneco(マネコ)公式サイトへ
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2018/09/02【インタビュー】BlockCloud CEO 明さんにプロジェクトインタビュー
今回は、国内外でも注目を浴びているICO BlockCloudに関してCEOである明さんにインタビューを実施いたしました。 BlockCloudが現状どういうことを課題としているのか、そして、それに対するソリューションとは?CoDAGとは?などに関してインタビューを実施しました。 BlockCloud Website BlockCloudとは? BlockCloudは、ブロックチェーン x IoTのエコシステムを作ろうとしているプロジェクトです。 現在のIoTでは拡張性とセキュリティに課題があると言えます。この信頼性のソリューションとして提供を目標としているのがBlockCloudになります。 従来のIoTネットワークでは、ほとんどのプラットフォームが、接続されたすべてのデバイス、データ、およびサービスを集約するための中央集権的なサーバーを提供しています。これには課題があり、最終的に、スケーリング問題という課題が残ります。 これらの問題のソリューションとして、BlockCloudでは、相互接続されたIoTスマートデバイスに実行可能なスケーラビリティとセキュリティのために設計された、IoTサービスのインセンティブ駆動プロトコルを提供します。 BlockCloud CEO 明さんにインタビュー -- 今回はインタビューを引き受けていただきありがとうございます。自己紹介をお願いします。 明 : CRYPTO TIMESを御覧の皆様はじめまして。BlockCloudというプロジェクトで代表をやっている明といいます。BlockCloudはブロックチェーン×IoTのエコシステムを確立することを目標にしています。 -- IoTに関してのプロジェクトが最近では増えてきていて、IOTAとかもまさにその一つだとおもうのですが、BlockCloudが考える競合はどこでしょうか? 明 : 現状、競合するプレイヤーというのはないと考えています。なぜなら、私達のプロジェクトはいわゆるレイヤー0の分野で独特な分野となっています。 話にも上がったIOTAなどとも我々は共存することが可能となっており、全部のIoTのプロジェクトをサポートするのがBlockCloudだと言えます。 -- IoTのプロジェクトをサポートする仕組みがBlockCloudであるということですね。 明 : BlockCloudとしての技術を証明するために、WaltonChain(WTC)のようなプロジェクトも投資をしています。私達は全てのIoT系のプロジェクトをサポートするためのプロジェクトで、いわゆるプロトコルレベルのソリューションであるといえます。 -- ありがとうございます。現状、いただいてる資料だとパートナーシップもかなり多いですね。 明 : 現状、NDAが結ばれているものが多いのであまり言えないのですが、Walton Chainのようなプロジェクトや研究機関、会社などのような多くのパートナーを締結しています。今後順次発表していくのでこちらに関しても楽しみにしてください。 -- このCoDAGという技術に関してですが、現状どこのプロジェクトでもDAGという技術も実装が追いついていない気がしています。そこからさらに発展形のCoDAGという技術ですが、実装は可能なのでしょうか? 明 : 現状、IOTAはTangleという技術に対して一部しかDAGの実装をしていません。我々のBlockCloudでは、データストラクチャのみでDAGを利用しているので、ThunderTokenのようなモデルに似ていると思います。 データストラクチャはDAG、コンセンサスアルゴリズムはハイブリッドというモデルになっています。また、我々のチームはIoT分野でもトップクラスと言っても過言ではない知見を持っています。 ロードマップ的にもちょっと長いロードマップにはなっていますが、そういう意味でもバックグラウンドは強いチームなので、ほかは追い付いてこれないはずです。 -- ありがとうございます。最後にコメントをお願いします! 明 : 日本市場は、テクノロジー、ブロックチェーンの両面でも世界有数の先進国だと考えています。今後の我々の狙う市場としてもとても重要な市場であると考えています! -- 本日はありがとうございました! 最後に BlockCloudの明さんへのインタビューとなりました。現在、BlockCloudではICOの前のKYCの期間となっております。 国内外でも注目のICOプロジェクトとなっているので、興味のある方は是非とも自分でも調べた上でKYCを行ってみてはいかがでしょうか。 https://twitter.com/BlockcloudTeam/status/1034284334218272768 BlockCloud KYCPage
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2018/08/25仮想通貨決済アプリ CanPayment 開発者きゃんた君にインタビュー!
CanPaymentはMONACOINとXRPに対応した仮想通貨決済アプリです。 QRコードによって1タップで仮想通貨を決済することができ、QRコード読み取りから決済まで、たったの3秒しかかからないのが特徴です。シンプルで誰にでも使いやすいデザインであるのも特徴です。 今回は、開発者であるきゃんたさん @cancan___can へインタビューを実施しました。 仮想通貨決済アプリ「CanPayment」リリース - CRYPTO TIMES 仮想通貨決済アプリ CanPayment 開発者きゃんたさんへインタビュー -- 自己紹介をお願いいたします。 きゃんた : きゃんたと申します。実は「山本敢太」という本名があったのですが、最近では使う機会がなくなってしまいました...。 -- 実はCRYPTO TIMESのライターでもあるよね?w最近は、更新してないようですが...w きゃんた :はい!!!!すいません!!!忙しくて書けていませんでした!!! ようやく落ち着いてきたのでこれから書いていきます -- (笑)今回、CanPaymentを何で開発してみようと思ったんでしょうか? きゃんた : クラウドファンディングを始めたのが今年1月のことで、それより前から軽く「作ってみたいな」とは思っていました。それをツイートしてみたら、思いのほか「やってみよう!」みたいな感じで応援してくれる人が沢山いたのでとりあえず、クラウドファンディングからやってみました。 -- クラウドファンディングたしかにやってましたね。いくら集まったんですか? きゃんた : 結果として85万円もクラウドファンドで集めることに成功し、クラファンだけでなく出資者にも恵まれて資金調達を行うことができました。 -- ICOとかでも資金調達している事例というのが昨今ではかなり多いけど、やはりお金を出資してくれたら責任感とかって大きかったですか? きゃんた : そうですね。もちろん支援者様からお金を頂いているので責任感は凄く大きく感じます。 今後もしっかり運営していきたいです。 -- とはいえ、ちゃんとプロダクトを出したのはすごいですね。苦労した事例とかありますか? きゃんた : 実は、クラウドファンディングを公開する1日前とかに、coincheckのハッキング事件が起こり、クラファンの支援額が最初の方全然伸びなくて泣きそうになってたのを覚えています...。 -- なるほど。結果的には85万集まったけど裏側はそういうこともあったんですね。開発面とかはいかがでしょうか きゃんた : リリースする際のことなんですが、AppleのAppStoreのガイドライン的に、仮想通貨ウォレットをリリースするには法人が必要という点を知らなくて。いざリリースするぞってとき、そこに悩まされました。 運営メンバーのリサーチ不足ではありました。リリース当初は個人で運営していく予定でしたが、法人が必須だったということCanPaymentの権利を譲渡するなどの作業もしたりして大変でしたね...。 -- でも、無事出せたと!!良かった!!CanPaymentのここに注目してほしいみたいなところはどうでしょうか? きゃんた : 誰にでも操作が分かるようなデザイン設計と、決済完了までにかかる時間が約3秒という速さが特徴です。仮想通貨について、あまり詳しくない一般の方などでも使いやすいアプリとなっています。ビットポイントの本田圭佑さんのCMなどでこういった方は増えると予想しているので、そちらへのプロモーションも頑張りたいと思っています。 -- 因みに今回、用賀サマーフェスティバルにも出店とのことですが、CanPaymentとの関わりというのは? きゃんた : 開発する前のクラウドファンディング時点で、お祭りの代表の方から声をかけていただいており、「CanPayment」が東京のお祭りに使われるという事は5月くらいから決定していました。 用賀駅の近くで8月25.26日に開催されるお祭りです。そこでしか売ってない仮想通貨のグッズとかもあるので良ければ来てください😊 https://twitter.com/kamatsukachan/status/1033167797705043968 -- 最後に今後に関して、コメントください! きゃんた : 対応通貨の追加や、機能追加等は随時行っていく予定です。「こうなればいいのにな」のような要望でも良いので、ご意見があれば是非きゃんたのDMで教えてください!! AppStoreからダウンロード GooglePlayからダウンロード
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2018/08/21Uniqys Networkを発表したモバイルファクトリー CEO 宮嶌さんへインタビュー
最近では、日本国内においてもブロックチェーンプロダクトをリリースする企業が増えてきました。 今回は、先日、Uniqys Networkと新会社ビットファクトリー設立を発表したモバイルファクトリーのCEOである宮嶌さんへインタビューを実施いたしました。 【プレスリリース】ブロックチェーン関連事業本格化にあたり 新会社ビットファクトリーを設立 プロジェクト第一弾となる新サービス「Quragé」をリリース Uniqys Networkとは? 分散型アプリケーション(DApps:Decentralized Applications)の普及を目指し、手軽にDAppsで遊べるモバイルユーザー向けサービス「Quragé」と、手軽にDApps開発が可能となるデベロッパー向けサービス「Uniqys Kit」を包括する「Uniqys Network(ユニキス ネットワーク)」を構想中です。 Uniqys公式サイト:https://uniqys.net 2018年7月25日(水)にモバイルユーザー向けサービス「Quragé」Android版をリリースし、その後、デベロッパー向けサービス「Uniqys Kit」のリリースを目指しております。 ビットファクトリーが提供する「Uniqys Network」を通じて、多くのユーザー、デベロッパーにDAppsが普及することを願っております。 モバイルファクトリーCEO 宮嶌さんへインタビュー -- 自己紹介をお願いします。 宮嶌 : モバイルファクトリーの宮嶌といいます。私は、新卒でソフトバンクに入社し、その後、当時未上場だったサイバーエージェントを経て、独立。2001年にモバイルファクトリー創業を行いました。 -- 今回発表したUniqys NetworkとQuragéの特徴を教えてください。 宮嶌 : 簡単に言うと、Uniqys NetworkはDAppsを遊びやすくする仕組みのことです。より技術的に言うと、従来のEthereumだとSolidityで書かないといけなかったところを、開発者が好きな言語で書くことができるEasy Frameworkと、Ethereumのサイドチェーンとしての機能を持つChain Coreの2つをUniqys Kitで提供しています。 Uniqys Kitでは開発者がDAppsで利用されるガスの有無を設定するので、DAppsを提供する際にトランザクション手数料を無しにすることが可能です。現在では、β版公開に向けて、GitHubにてプレビュー版がアップされています。 Quragéに関しては、TrustのようなDAppsウォレットです。従来のDAppsはMetaMaskなどPCでやるものが多く、モバイルフレンドリーとは言えない状況です。今後、DAppsが流行っていくにあたっては、モバイルでのアクセスが必須になります。そこで、我々のQuragéではモバイル環境でアクセスできるようなDAppsウォレットを開発しました。 -- ありがとうございます。Uniqys Kitでは、手数料としてのトランザクション手数料の設定も有無が選べるんですね。 宮嶌 : 実はUniqys Projectをスタートする前はDAppsゲームを作っていたんです。しかも一つじゃなく、複数個。その過程で、ガスの手数料が懸念点として上がりました。これは一般人の普及には相当ハードルが高いと。 そこで、我々がUniqys Kitを提供して、開発者が簡単にDAppsが作れて、トランザクション手数料も無料でできるものを提供できたらと考えました。 -- 現状のDAppsは確かに一回の動作にも手数料がかかるものも多く、一般ユーザーが触れるにはなかなかハードルが高い印象がありますね。 宮嶌 : 今後、分散型の世界が普及し、DAppsが新しいインターネットになっていくのであれば、そこに関してのつるはしを提供できたら?と考えたわけです。 そこで、我々は今回Uniqys Networkの自社開発をはじめました。世の中にはプラットフォームもたくさん出ているので、プラットフォームを作る選択肢もありました。しかし、現実的に考えて、Ethereumが次世代のOSではないかと我々は判断したので、Uniqys Networkの開発に舵を切りました。 -- サイドチェーンかつDAppsを簡単に作れるとなるとLOOM NETWORKでも同じようなコンセプトのものを出してますが違いはありますか? 宮嶌 : 現状、我々の提供するUniqys Networkに関しては独自トークンなどは組み込まれていません。あえて言えばそこが違いと言えます。ただ、日本では独自トークンは発行しないですが、資料にも書いている通り、規制当局との相談を綿密に行いつつ、海外向けに独自トークンを流通させる方向で現在進めています。 現在の予定だと、Q4までに英語圏でも展開を進めていく予定でいます。 -- なるほど。日本だけでなく、海外での展開も進めていくということですね。ただ、開発者もユーザーも増やしていかないといけないのでは無いでしょうか。 宮嶌 : そうですね。今後は、Uniqys Networkを利用していただけるように開発者やユーザーに向けたミートアップなどは実施していく予定です。 また、企業がDAppsを作りたいと思う際に、我々がサポートしていくことも考えています。更に、最初はUniqys Kitを使って開発したDAppsも投入していく予定です。 -- DAppsが増えていってもユーザーが増えていかないと市場は成り立たないと思うのですが、ここでQuragéがでてくるという認識ですね。 宮嶌 : そうです。先にも話している通り、従来のDAppsはMetaMaskとの連携のものが多く、モバイルフレンドリーではありませんでした。 これだと、一般への普及はまだまだかかるなと思っています。最近だと国外だとTrust、国内でもDAppsブラウザのプレイヤーも増えてきていますが、Quragéを利用して、Uniqys Kitで開発者が作ったDAppsを利用してもらうというようなことを現在では考えています。 -- Quragéに関しての、他社との差別化という意味でいうとどこになるのでしょうか? 宮嶌 : QuragéとUniqysとの連携を強めていくことが最も重要だと思っています。エコシステムの一つとして考えてもらえると。 現実的には、Uniqysとの連携をおこなうことで、最も使いやすいブラウザがQuragéとして、マーケティングを実施していきます。今後、DAppsがより増えてきたときにQuragéがあったほうが良いというふうにしていきたいと考えています。 -- 因みに今回、モバイルファクトリー社がUniqys NetworkやQuragéを出そうと思ったのはどういうところがキッカケだったのでしょうか 宮嶌 : 育休を取ったときにふと、子どもたちが大人になるときに別の選択肢を準備したいと考えたことがキッカケです。色々なサービスが有る中で、メジャーなものばかりではなく、別の選択肢があっても良いんじゃないかなと考える様になりました。 最近ではモバイルファクトリーではネイティブアプリをずっと作ってきていたが、将来に対して、別の世界があるほうが良いかなと思い、Uniqys NetworkやQuragéを作ろうと思いました。正直な話、最初は儲からないだろうなと考えています。 -- 実際、Uniqys NetworkやQuragéではマージンをもらったりするわけでも無いと思うのですが、今後どこで収益化していく予定なのでしょうか? 宮嶌 : 今後、ブロックチェーンを利用したDAppsや独自のトークンを発行したいという企業が増えていくと考えています。 そのとき、Uniqys Kitを利用してDAppsを作っていく際に、我々の知見を元にしたサポート込みで売っていくことができると考えています。後はもっと作りやすいツールを提供していくとかそういう構想もあります。 また、現状のGoogleが過去にそうであったように、広告とか検索のビジネスモデルが成り立つと思っています。DAppsが増えてきたときに、Quragéを利用したユーザーや、開発者のタッチポイントを持てば、いくらでもマネタイズが可能であると考えています。 -- 今後、DAppsが流行っていくにあたってのキラーコンテンツは何になると思いますか? 宮嶌 : 個人的には、今使っているようなアプリとかのトークンを組み込んだ版が流行るのでは?と思っています。ユーザーは、今まで使っていたサービスも勿論利用すると思っていますが、それとは別にトークンを稼げるようなアプリやメディアが流行っていくかなと思います。 多くの人から称賛を得たようなコンテンツを作った人が、トークンを稼げるメディアっていうんですかね。そのときに、色々な人がガスとか手数料が無料のほうが良いんじゃないか?って気づくと思っています。 -- 実際問題、ユーザーは裏側とか興味ないですし、良いものを利用したいはずですからね。その際、ガスなんかあると煩わしいと。 宮嶌 : そうですね。ユーザーは意識はしないまでも、Webの別形態みたいな感じで捉えていくと考えています。 そうなったときに、ガス無しというのは当たり前になると思っていますし、もっと面白い仕組みを作るためにはトークンは必要不可欠になっていくかなと思います。 完全にDAppsだけになるとは思っておらず、ネイティブアプリと併用する世界になるんじゃないですかね。そのためにも、我々はユーザーも開発者も増やしていかなければいけないです。 -- 今日はありがとうございました。僕個人としても、日本発でこういうサービスがようやくでてきたかと思っていて、これからもとても期待していますし、非常に注目しています。最後にコメントをいただけたらと思います。 宮嶌 : こちらこそありがとうございました。今後、ユーザーは特にDAppsを意識するときが来ると思います。この先、そういう時代が必ずやってくると考えています。先程も述べましたがユーザーは裏側の意識なんてしません。 それが3年後なのか5年後になるのかはわからないですが、Uniqys NetworkとQuragéを提供することで、 簡単に開発でき、トランザクション手数料を必要としないDAppsの開発、そして簡単にモバイルでアクセスできる環境を提供することで、一般ユーザーの敷居も下がると考えています。 DAppsがいっときの流行りではなく、今のWEBと同等にならないと本当に意味がないと思っています。今後、そういう未来が来ると良いなと考えています!
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2018/08/08Platinum CEO Anton Dzyatkovskiy氏へのインタビュー -第2回 ICO支援事業に関して-
CRYPTO TIMESで掲載中のPlatinumのCEOであるAnton Dzyatkovskiy氏にインタビューに関してです。 MicroMoneyを立ち上げるキッカケに関して話してもらいましたが、今回はICOの支援事業を始めるにあたったキッカケに関してです。 現在は、Platinumという会社でICO支援事業をおこなっていますので、こちらもご確認ください。 第1回の記事も下記より参照ください。 Platinum CEO Anton Dzyatkovskiy氏へのインタビュー -第1回 MicroMoneyを立ち上げるキッカケ- - CRYPTO TIMES Anton氏へのインタビュー -ICO支援事業に関して- ICOを通して、ICOの支援事業を始めたキッカケ -- ICOを実施した後に、ICOのサポートを事業を始めたとのことですが、それはなぜでしょうか? Anton : ICOを実施した後に、ICOというのはICOの実施方法もですが、サポートがかなり重要であると気づきました。 その時から、会社にICO支援の部署としてPlatinumを作りました。 ICOサポートの事業を行おうとしたときに特に気付いた点としては、プロジェクトがプロダクトをローンチしても、それにトークンの価格というのが全く関連していないことに気づいたんですね。 さらに、自分たちのICOが終わったとき、トークンを取引所へリスティングさせようとしたんですが、これもかなり厳しかったです。 -- 取引所への上場はトークンを購入する側からすると、やはりかなり気になるところですからね。 Anton : そうなんです。色々な方面からのプッシュがあったので、最終的にOKExなどの取引所を含めて、8,9社くらいのリスティングを行うことができました。 取引所へのリスティングは本当に色々と苦労したのですが、8,9社にリスティングできたおかげで、色々な方面から手伝ってほしいと声をもらうようになりました。 -- やはり、どこも取引所への上場を課題にしているということですね。実際問題、上場できないトークンも多くあるとよくニュースにもなってますね。 Anton : その通りです。私達もそれは問題だと思っています。Platinumでは現在、400社以上お客さんがいます。お客さんの種類としては、設立者が機関投資家の人がほとんどです。 実際問題、彼らの周りではIPOを実施したかったけれども、代わりにICOをやろう!という人が多かったです。 そして、ICOに対して知見のある我々に対して、ICOに関しての手伝いを求められることになりました。PlatinumとしてICOの支援事業をやってみて思ったのは、ICOで実際に使われるお金は半分くらいは節約できるものだとわかりました。 -- 半分も節約できるんですね。つまり、何も知らないでやっていると結構無駄な費用を使っているってことなんですね。 Anton : まぁ、こればかりは知見がないとわからないものですからね。笑 既存のICOプラットフォームとの違い -- 因みにICOといえば、既存でもICOBOXだったり、日本だとCOMSAみたいなものがあると思うのですがどう違うんでしょうか? Anton : これはよく聞かれます。そもそも、私達は、既に30社以上に我々の持っている既存のプラットフォームを提供しました。 私達は、今ある既存のプラットフォームよりも良いものを作ったと自負しています。例として一つの事例をあげますが、ICOを実施する際、0ベースでスマコンを作ろうとすると、時間もお金もすごいかかります。 -- オープンソースとはいえ、やはりスマコンは時間がかかると。 Anton : そうですね。それに比べて、私達の提供するプラットフォームでは、無料のテンプレートを利用することでスマートコントラクトを簡単に作ることができます。 とてもユーザーフレンドリーな環境を準備していて、誰もが簡単にトークンを作れるような環境を準備しています。 -- 因みにこのスマコンは無料で作れるといいましたが、プロダクトの方ですか?それともクラウドセールの方ですか? Anton : 両方とも可能です。我々はウィザードというプログラムを利用して、スマコンのテンプレートを準備しています。 例えば、不動産の契約管理とかそういう難しいものだと、多少の改善は必要になります。 ただ、ウィザードで作れるようなテンプレートであれば、全て無料で配布しています。 一つの例として、ムエタイの世界チャンピオンだった人に対して、トークンを作ってみれば?とアドバイスをしたことがありました。 その人のファンに対して、トークンを安いお金で買ってもらう。彼はそのお金をもとに、機材を買ったりトレーニングをして、強くなって、世界で活躍する。 そのトークンを欲しがる人が出てくると、トークンエコノミーが回り始めるということです。 -- プロダクトを作りたいという企業だけではなく、インフルエンサーや個人もターゲットになっているということですか? Anton : そのイメージです。特にアスリートの選手はあまり複雑に考えないでやってみようという人も多いです。 僕らはそういうようなユーザーに対して、気づきを与えることも大事だと思っています。 "トークンエコノミーを入れたらどう?"というアドバイスをしたり、コミュニティを作ったりできるような人ももちろんターゲットにしています。 また、既存のプラットフォームとの違いで、2つ目の特徴ですが、セキュリティ面やお金の送金面は全てオープンソースで提供しています。 これは、誰でも確認できるようになってますし、誰でもが改善ができるようになっています。 お金も私達の提供するプラットフォームに保管するわけではなく、会社がコールドウォレットに直接的に送金するようにしてもらっています。 後は、リファラルシステムも提供していますが、これはよくできていると思っています。 -- プラットフォームにリファラルがあるんですか? Anton : そうですね。これは、すべての参加者にWin-Win-Winです。 単純に言うと、ユーザーは好きなプロダクトを支援しました、友達がプロダクトを使いました、というようにUberみたいな感じのリファラルがあります。 最近ですと、GoogleやFacebookはICOの広告をブロックしていると思いますが、彼らは自分たちでICOをやろうとしているのかなとも考えています。 なので、このリファラルプログラムというのは、マスの顧客にアプローチするには最適なやり方であると考えています。 プロダクトが良ければ、すべてのマーケティング費用は無料になる可能性も秘めていますからね。 分析をした上でのマーケティングの実施 -- なるほど。他にもPlatinumとしてICO支援で変わったことを提供しているとかってありますか? Anton : 先程、予算の半分を削減できると言いましたが、これに関して広告やマーケティングの分析なども行っています。 私達のプラットフォームではトラフィックの分析を行い、優先度が低いところへの広告を停止していくようにしています。 また、EtherScanなどでスキャンを行い、ウォレットのターゲティングを行い、マーケティング用のエアドロップを実施したりします。 ユーザーのウォレットの傾向を分析して、投資に成功している人をターゲットにして、フィルタリングをした後、エアドロップを実施します。 このようなユーザーは、自分のウォレットにはいっているトークンを見た後、実際にホームページに行くユーザーが7-10%くらいいます。 だいたいそれらのユーザーというのは、3から5ETHくらいの投資をしているというデータがでています。 -- おおお!すごいですね!これぞ、ユーザーの情報を分析してのマーケティングを行っているんですね。 Anton : ユーザーの情報だけでなく、ウォレットの情報を見ることもかなり重要だなと思いました。これにより無駄な広告コストも減らすことが可能です。 -- 因みに提供しているサイトにはマーケットメイクというものも提供していると書いておりますがこちらは、どういう内容でしょうか? Anton : これに関しては、我々は大半の取引所とのコネクションがあることで、相談を受けました。 現状、暗号通貨に投資を行っている人というのは実はギーク寄りな人が多いんです。 取引所毎に最適なキャンペーンを提供することでそれは、マーケットメイクに繋がります。 -- ICOのツールを提供して終わりというわけではないということですね。 Anton : 因みにですが、実はICOは実施するときよりも終了後のほうが3倍位の努力が必要になります。 そのうちの一つとして、無事に上場できても、マーケットメイキングの悩みを抱えるプロジェクトも少なくありません。 Platinumではプログラミングを利用して、24時間、取引所で売買を行います。マーケットメイカーというのは必要で、私たちは5000人がアルゴリズムを作っている体制を持っています。 更に、プロジェクトがブロックチェーン技術に更に関わりたいと思う際は、アウトソーシングでプロジェクトの技術を助けたりもします。 私達は、キャンペーンだけ考えるのではありません。Platinumが提供するプラットフォームは、すべてを手助けします。 Platinum CEOであるAnton氏がブロックチェーンに関するオンライン大学を始めようとしたキッカケに関しては次回公開予定です!
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2018/08/07国内最初の仮想通貨取引所BTCBOXの三宅さんにインタビュー!
日本国内には金融庁から認可を受けている取引所が多数ありますが、日本国内において最も古い取引所であるBTCBOXに今回はインタビューを行ってきました。 今回は、担当者であるBTCBOXの三宅さんにBTCBOXの成り立ちや売りに関して、赤裸々に語っていただきました。 BTCBOXに関して BTCBOXは2014年に日本国内で初めてビットコインを取り扱った取引所です。 現在、取り扱う仮想通貨はビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインの4種になります。 2017年9月には、金融庁への仮想通貨交換業者の登録を完了しています。(関東財務局長 第00008号) BTCBOX Website BTCBOX 三宅さんへのインタビュー -- 今回は取材ありがとうございます。自己紹介をお願いします。 三宅 : 三宅俊也です。現在31歳です。過去に3回起業をしていて、思い立ったらやるタイプです。 3回起業したうち、1回は売却、1回は失敗して、1回は取締役でJOINしました。 その後はフリーランスや、スタートアップの外部顧問で入ったりしていて。その後、たまたまBTCBOXに流れ着いたというところです。 -- 元々、仮想通貨とかビットコインとかブロックチェーンの分野には興味あったんでしょうか? 三宅 : 僕は結構前から、仮想通貨は好きで、実はMt.GOX事件でゴックスされた1人のユーザーです。笑 また、お金、通貨、価値に対して昔から疑問を投げかけていました。 -- ということは結構昔から、ビットコインも持っているんですね。 三宅 : はい。僕個人が理想としているのは、Vitalikの思想とか本当に素晴らしいと思っています。 彼自身の思想や生活、そもそも本人自体がDecentralizeじゃないですか?すごいですよね。 実際問題、今でも面倒くさい紙書類を書いたりする文化があるのは本当に面倒なので、 例えば会社の登記とかも今後ブロックチェーンでできたら良いのになとは思います。 BTCBOXの成り立ちと売りに関して -- 住所が変わったときに住民票うつしたりするのって面倒ですもんね...。続いて、BTCBOXに関して、教えてください。 三宅 : BTCBOXは現在、北京と日本に拠点を持つ仮想通貨の取引所です。北京と日本を合わせて30名程が現在在籍しています。 中国人の割合がかなり多いんですが、最近は日本人も結構増えてきました。 当局対応などもあるので、日本人が当局対応に関してはちゃんと対応しているというところですね。 -- BTCBOXといえば、結構昔からある取引所ってイメージがありますね。そもそも、なぜ、日本で立ち上げようとなったんでしょうか? 三宅 : そうですね。いわゆる御三家(Coincheck,bitFlyerzaif)などの取引所よりも古くからあるんですよ。 当時あったMt.GOXの取引所が非常に使いづらかったんです。そこで、私達は2013年末から取引所開設に向けて準備していました。 その後にMt.GOXの事件が起こりました。日本でMt.GOX事件があったときに、信頼における取引所というのが当時はなかったんです。 これを見た創業者が、使いやすくより信頼性のある取引所を日本にとのことでBTCBOXは立ち上がりました。 -- 最も古い取引所であると。因みにBTCBOXの売りってなんでしょうか? 三宅 : Mt.GOXの後からやっていて、先程も言ったように信頼性を持ってやっている取引所です。 当たり前ですが、過去に一度も大きな事故は起こしていません。更に、古くから運営をしているので知見もあります。 後は、中国人が多いので中国語のサポートもかなり充実していますし、英語での対応も可能。日本語の対応も勿論です。 -- なるほど。日本で最も古いにも関わらず、どうしても知名度が有名所の取引所と比べると負けてしまっているような気もしていますが、今後は露出も増えていきますか? 三宅 : 今は業務改善命令もあるので、単純にそこに関してしっかり対応をしています。 今後、業務改善命令に対しての対応が終わり次第、リアルタイムのイベントとか、メディアの露出も増えていく予定です。 CRYPTO TIMESさんともぜひ何かできたら嬉しいですね。 今後の日本への取り組みに関して -- 是非、よろしくおねがいします。実際問題、日本のマーケットって結構特殊だと思っていて。それに対してのBTCBOXとして、何か日本への特別な取り組みとかって考えてますか? 三宅 : 現状最も考えているのはUI/UXは特に優先的に取り組みを行わなければいけないかなと思っています。 どうしても、現在のUI/UXは日本人には使いづらい感じがあるので、そこを優先して改善して行きたいと思っています。 また、現在セキュリティにも力を入れているが、今後は更に力を入れようと考えています。ホワイトハッカーなどを入れて、セキュリティ強化を進めていく体制も考えています。 -- BTCBOXの取引所もこれから進化していくってことですね。期待しています。因みにですが三宅さんは仮想通貨市場において、日本が世界に勝っていくにはどうしたら良いかと思いますか?あくまでも個人の考えとしてお聞かせください。 三宅 : そもそも、日本ではBINANCEのような海外の取引所やDEXモデルの取引所というのは難しいのかなと考えています。そのため、当局とうまくやりながらやっていくのが現状はベストな選択なのかなと考えています。 消費者保護とかに関して、ネガティブな意見もありますが、そこに関しては日本は特に考えられているかなと思っています。 今後は一過性のユーザー数は狙わずに、セキュリティとかも強化しながらやっていくことが日本の後々にもつながっていくんじゃないかなと。 -- 結局は投資家を守っていくことが重要であると。 三宅 : そうですね。だって、ユーザー数が増えたからと言って、サーバーが落ちていたり、セキュリティに穴があったりしたら全く意味ないですよね? セキュリティであったり、エンジニアリングの部分というのは最も大事かなと考えているし、そこを強くしていけば良いのかなと。日本という市場はかなり大事だと思っています。 -- 日本に期待してる部分とかもありますか? 三宅 : 欲を言うなら、マルタみたいにしてほしいですよね。一時期は仮想通貨先進国だったのに、現在、その影は無くなってしまいました。 今後、もし日本で発展していくのであれば、振り切らないと、仮想通貨大国にはなれないかなと。 海外の情報も流れてこないです。後は、一過性の部分ではなくて、仮想通貨やブロックチェーンのカルチャーにしていけたらというところですね。 Fintechというくらいなので、Financialに強い日本の金融関係者とかが仮想通貨業とかを立ち上げてほしいですし、我々のような取引所にも積極的にJoinしてほしいです。若いレイヤーはまだまだ入ってきてないので、仮想通貨業界にも積極的に入ってきてほしいです。 -- 今って、注目している分野はありますか?? 三宅 : Coinbaseには注目していて、Coinbaseの動きはかなり正しいと思ってます。 カストディーサービスや証券サービスだったりとかすごいと思っています。 既存のサービスに仮想通貨を組み込むのは大事ですよね。日本でも将来的にはそういうサービスできることを期待しています。 -- 日本がこれからそういうのがもっとでてきてほしいですね。他に注目している分野とかありますか? 三宅 : DAppsゲームとかも流行ってほしいですね。個々の分野での開発や起業したいような人ももっとたくさん出てきてほしいです。 DAppsゲームの問題点はマネタイズではないかなと思っています。来年くらいにロールモデルとかがでてきそうですよね。 日本はゲームやオタクカルチャーは最先端なので頑張って言ってほしいです。BTCBOXとして手助けできるなら、手助けしていきたいです。 -- 今日は本当にいろいろとお話ありがとうございます。最後に一言お願いします。 三宅 : 今は、業務改善命令を真摯に受け止めて、改善後にもっと面白いことをできたらと思っていますし、そのために沢山の面白い事を考えております。 その中でCRYPTO TIMESさんとも一緒にできたらと思っています。 現在Pマーク、ISOなどの取得も進めていたり、ハッカー対策など強化をはかっております。その他にも安心安全ができる取引所を目指ています。 宣伝力も大事ですが、技術力を磨くことで、安心安全に取引出来る取引所を目指していますので、ご期待していてほしいです!!
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2018/07/23ハードウェアの導入でスケーラビリティ問題の解決に取り組むブロックチェーンプラットフォーム・HPBにインタビュー!
Crypto Timesは、7月2・3日にヒルトン成田にて行われたDAIBC Asia Digital Asset & Blockchain Congressにメディアパートナーとして参加しました。 今回は、同カンファレンスに参加したプロジェクトのひとつであるHPBのCMOへのインタビュー記事です。 High Performance Blockchain、通称HPBは、ノードの運営にハードウェアを導入することで、分散型ネットワークのスケーラビリティを改善するプロジェクトです。 HPB最高マーケティング責任者・Emma Zhu氏にインタビュー! [caption id="" align="aligncenter" width="266"] Emma Zhu氏 | 米コロンビア大学で国際情勢学の修士を取得後、中国に戻りブロックチェーンビジネスに携わる。[/caption] ーー 本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。まずは、HPBの概要と特徴について教えてください。 Zhu氏: HPBはハイパフォーマンス・ブロックチェーンの略称で、既存のブロックチェーンが直面しているスケーラビリティ問題を解決するプラットフォームです。 このプロジェクトの特徴は、ノードの運営(ネットワークの維持)に専用のハードウェアを導入しているという点です。このハードウェアはネットワーク維持専用のサーバーに接続する機器となっており、言い換えればノード運営にはこのハードウェアが必須ということになります。 今月1日に最初のハードウェア配布を行いました。次回のハードウェア配布も既に募集しており、現段階で240人以上から応募が集まっています。 ーー ネットワーク維持にハードウェアを必須化するというのは斬新ですね。コンセンサスメカニズムはどのような仕組みになっているのでしょうか? Zhu氏: Proof of Authorisationに、独自のノード選挙システムを付け加えたものになっています。このノード選出システムは二段階に別れています。 まずは、HPBを保有する申請者の中から、性能の高いサーバーを持つ200名を選出します。この200名がノードのハードウェアを獲得することができます。そして、この200名の名から更に投票で105名が最終的なノードとして選ばれます。 そして、この選ばれたノードの中から、HPノード(マスターノード)の選出を投票で行います。第一段階で選ばれたノードの20%(+1名)だけがこの第二段階のノードになることができ、ネットワークのトラフィックやバンド、過去にノードに選ばれた回数や、悪意のある承認作業を行なっていないかなどといった事柄が選出の基準になります。 第一段階のノード選出は3ヶ月ごと、第二段階のノード(HPノード)選出は10分ごとに行われるように決められています。 ーー ハードウェアの獲得や二段階の投票システムを設けることで、悪意のあるノードが登場しにくいようになっているわけですね。現在、HPBのプラットフォームの開発やコミュニティの発展はどのような状況なのでしょうか? Zhu氏: HPBでは、今年8月にメインネットローンチを予定しています。また、ブロックチェーン技術の研究のために大学などの教育機関にHPBのハードウェアを配布したりしています。 日本でのコミュニティ開発も計画を進めており、技術の研究に興味のある教育機関や、プロジェクトのアンバサダーなどを募集しています。 まとめ HPBは、ハードウェアの導入という新たな切り口からブロックチェーンのスケーラビリティ問題解決に取り組むプロジェクトということでした。 上記の通り、同プロジェクトは日本への進出にも大きく力を入れているプロジェクトですので、気になった方はぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。
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2018/07/19IOST CTO Terrence Wang氏へインタビュー!コンセンサスやシャーディングなど技術的な仕組みを徹底究明!
時価総額59位に位置するIOST(アイオーエスティー)は、スケーラビリティとネットワークの非集権化に力を入れたプラットフォーム系プロジェクトです。 以前は、IOSTのCMOであるサマンサ氏にインタビューを実施させていただきました。 そして、今回は、IOSTの最高技術責任者(CTO)であるTerrence Wang氏にインタビューをさせていただくことができました。 エンジニアの方に直接お話しできる機会を活かし、IOSTのシャーディングや独自のコンセンサスメカニズムについて深く質問しました。 ブロックチェーン技術の認知に力を入れるスケーラブルプラットフォーム・IOSTにプロジェクトインタビュー!| Crypto Times IOST(アイオーエスティー)プロジェクトとは? IOSTとは、スケーラビリティとネットワークの非集権化に力を入れたプラットフォーム系のプロジェクトです。 同プロジェクトでは、ネットワーク維持作業を分担して行えるシャーディングといった技術を導入することで処理速度を改善し、スケーラビリティ問題の解決に取り組んでいます。 また、IOSTはProof of Believability (PoB)と呼ばれる独自のコンセンサスメカニズムを使用しています。 このPoBとは、ノードのネットワーク貢献度に応じてブロック承認権が与えられるという段階型のプロトコルで、ネットワークの維持力が資金や設備の整った一部の人々に偏らない仕組みになっています。 Terrence Wang氏にインタビュー! 今回インタビューに応じていただいたのは、IOSTで最高技術責任者を務められているTerrence Wang氏です。 Terrence Wang氏は米ミネソタ大学で分散型システムについて学び、その後プリンストン大学でビットコインのコーディングについて学び修士号を獲得しています。 2013年から仮想通貨・ブロックチェーンに興味を抱いていたというTerrence Wang氏は修士獲得後、米マイクロソフトやUberを経て、昨年の9月にIOSTのチームに加わりました。 コンセンサスプロトコルについて -- 本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。今回は、IOSTの技術面について詳しく質問させてください。まずは、IOSTの目玉であるProof of Believability (PoB)について教えてください。 Terrence Wang氏(以下:テリー): 今メジャーなProof of Work (PoW)やProof of Stake (PoS)というのは、マイニング設備やトークンをたくさん持っている人が積極的にブロック承認を行えるプロトコルとなっており、ネットワークの集権化が懸念されています。 私たちのPoBは、ネットワークの非集権化にフォーカスしたプロトコルです。IOSTのノード(ネットワーク参加者)は、トランザクションの承認を行うノーマルリーグと、ブロックの生成を行うビリーバブルリーグという2つのグループに分けられます。 ノーマルリーグには、一定以上のトークンやトランザクションがあれば誰でも参加することができます。ここに属するノードは、トランザクションの承認を通してネットワークへの貢献度(SERVIと呼ばれる)を積み上げていきます。トランザクションの承認にはIOSTトークンで報酬が支払われます。 このネットワークへの貢献度(SERVI)が高ければ高いほど、ビリーバブルリーグのノードとして選出される確率が高くなります。ビリーバブルリーグでは、ブロックの生成を行うことができます。この際の報酬は、ノーマルリーグより大きいものになります。ブロックを生成したノードはSERVIを全て失い、ノーマルリーグに戻ります。このシステムを設けることで、特定のノードがブロックを生成し続けるのではなく、全員が入れ替わるようになっています。 シャーディングについて -- IOSTといえば、非集権性、それからスケーラビリティ問題の解決ですね。この問題への取り組みとして導入しているEfficient Distributed Sharding (効率分散型シャーディング / EDS)の仕組みやメリットについて教えてください。 テリー : シャーディングというのは、分散型ネットワークのノード(参加者)をシャードと呼ばれるグループに分けて、それぞれのシャードに別々の作業をさせるというシステムです。ひとつひとつのシャードが別々のブロックチェーンになっている、と考えるとわかりやすいでしょう。 こうすると、ネットワーク全体でひとつのブロックを生成するのではなく、それぞれのシャードがひとつずつブロックを生成できるため、ネットワーク全体の作業速度が飛躍的に上昇するわけです。 -- なるほど。誰がどこのシャードに行く、というのはどのように決められているのですか? ノードは無作為に割り振られるようになっています。また、ノードはだいたい1時間を目安に別のシャードに移る仕組みになっています。 分散型ランダムネスについて -- ホワイトペーパーを読んでいると、IOSTでは「ランダムな値」を出す特別なプロトコルがあるとされていますね。なぜこのようなプロトコルが必要なのでしょうか?仕組みや使用用途なども教えてください。 テリー : ランダムな数字を生み出すというのは、実は分散型システム上ではとても難しいことなんです。先ほどEDSについて解説している時にも触れましたが、ノードをシャードに移す時に、行き先をランダムに選ばなければいけません。ここで、悪意のあるノードがランダムを装って特定のシャードに移ったりできないように、ネットワーク参加者全員が「この数字はランダムだ」と確認できなければいけないのです。ここで私たちがOmnichainを基に開発したのがDistributed Randomness Protocol (分散型ランダムネスプロトコル / DRP)です。 DRPは、次のように例えるとわかりやすいです。ネットワークのノード(参加者)ひとつひとつがコイントスをしたとしましょう。それぞれのノードのコイントスの結果(表・裏)を組み合わせてひとつの大きな数字を作ります。一人一人がコイントスをした値を並べたわけですから、このひとつの数字はランダムになります。これの何が良いかというと、それぞれのノードがこの値と自分のコイントスの結果を照らし合わせることができる、ということです。誰かが一見無作為に見える数字を生成したとしても、それぞれのノードのコイントスの結果と一致しないわけです。 TransEpochとAtomixについて -- IOSTではひとつのネットワークをシャードに分割して、なおかつノードが所属するシャードを無作為に入れ替えることで公平性を保っているわけですね。「それぞれのシャードがブロックチェーン」とのことですが、シャード間での情報のやりとりというのはどのように行われているのでしょうか? テリー: IOSTでは、一定の大きさのグループにまとめられた情報をシャード間でやり取りするTransEpoch (トランスエポック)という技術が使われています。情報をまとめて送るので作業速度が速く、まとめられた情報の中から特定のものを見つけることが難しいというセキュリティ面での利点も存在します。 また、シャード間でやり取りをする際に情報の入れ違いが起こらないよう、Atomix (アトミクス)という技術も導入しています。これは、ノード同士のトランザクションを「ちゃんとやるか、一切やらないか」はっきりさせるというものです。例えば、トークンをやり取りするとき、両者の残高や、送信額・受信額などといった情報が全て揃った時にのみ実際にやり取りが行われ、少しでも不備があった場合は何も行われない、と自動的に決められます。IOSTでは、シャード間のトランザクション全てにアトミクスを使うことで、ノード間の情報が入れ違わないようにしています。 マイクロステート・ブロックについて -- 新規ノードがネットワーク参加する際や、既存のノードがシャード間を移動する際に使われているマイクロステート・ブロックというものがありますね。この技術の仕組みや、導入するメリットについて教えてください。 テリー: ブロックチェーンには、ノードのストレージを圧迫してしまうという問題があります。例えば、ビットコインでは、ノードは1番目から最新のブロックまで全て保存しなければなりません。この膨大なデータをしなければいけないとなると、新たなノードがネットワークに参加しづらくなります。また、IOSTでも、ノードがシャード間を頻繁に入れ替わるため都度それぞれのシャードの情報を全て保存しなければいけなくなってしまいます。 そこでIOSTでは、特定のブロックをマイクロステート・ブロックと呼び、チェックポイントとして使用することにしています。新規ノードや入れ替わるノードは、このチェックポイントとなるブロックから最新のブロックまでを保存していればよいということになります。動画のストリーミングサービスなどに例えるとわかりやすいですね。途中から再生する場合は、それ以前のデータはダウンロードする必要がない、という感じです。IOSTではマイクロステート・ブロックを使用することで、ノードのストレージを80%ほど節約できます。 チームについて -- 最後に、IOSTのチームについても教えてください。 テリー: 私たちエンジニアチームは中国・北京にオフィスを構え、約20名ほどで開発を進めています。エンジニアというと自由なイメージもありますが、IOSTチームは、朝出社しみんなで会議をして、ひたすら開発を進める、という普通のワークスタイルになっています(笑)。 マーケティングチームとは、開発状況の宣伝などの際にコミュニケーションを取っています。また、プロダクトチームは、IOST上のDApps関連の展開を進めており、現在はCrypto Heroesというゲームの制作に取り組んでいます。 まとめ 今回はCTOインタビューということで技術的にかなり深い質問をたくさんさせていただきましたが、Terrence Wang氏は終始丁寧に解説してくださりました。 IOSTは日本の大学でワークショップなども行なっており、近日チームのコアメンバーが来日する予定でもあるということです。 関連リンク 公式ホームページ 公式Twitter 公式Telegram 公式Reddit 公式Medium トークン情報(CoinMarketCap)
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2018/07/08フリーランス向けのマーケットプレイスを提供するYouDeal(ユーディール)CEOにインタビュー!
Crypto Timesは、7月2・3日にヒルトン成田にて行われたDAIBC Asia Digital Asset & Blockchain Congressにメディアパートナーとして参加しました。 今回は、同カンファレンスのメインスポンサーであるYouDeal(ユーディール)のCEOへのインタビュー記事です。 YouDealは個人でサービスを経営・提供する人々と消費者をマッチングするマーケットプレイスで、ブロックチェーンを利用することで取引者間の信用やプライバシーの確保を図るプロジェクトです。 YouDeal・Ken Dong氏にインタビュー! [caption id="" align="aligncenter" width="246"] Ken Dong氏 | 金融アドバイザー、グルーポンビジネスなどで活躍されたDong氏は、ブロックチェーン技術の応用性に惹かれYouDealの最高経営監査者に。[/caption] ーー 本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。まずは、YouDealプロジェクトの概要や特徴について教えてください。 Dong氏: YouDealは、フリーランサーなどの個人がサービスを提供・享受できる中国最大のP2Pマーケットプレイス・Yuedanにブロックチェーンを利用したソリューションを提供するプロジェクトです。このプラットフォームでは、趣味・娯楽などのスキルアップや、マッサージなどあらゆるサービスを個人が提供することができます。 Dong氏: サービスを提供したい人と享受したい人をマッチングする同サービスでは、既に中国で5000万人以上の会員数を記録しています。 ーー なるほど。それではなぜYuedanの既存のサービスにブロックチェーンを導入しようと考えたのでしょうか? Dong氏: これには3つの理由があります。まずひとつは、信用の問題です。Yuedanのようなサービスでは、利用者同士で問題が起こることがしばしばあります。ブロックチェーンを導入すれば、ユーザーの信用度などをアルゴリズムを元に記録することができます。 Dong氏: ふたつ目は、中国でプライバシーに対する懸念が高まっているという現状です。ユーザーデータを分散型ネットワーク上で管理することにより、セキュリティ面を強化できるというメリットがあります。 Dong氏: そして最後に、私たちはサービスをトークン化することでエコシステムの価値を最大限まで引き出すというビジョンがあります。 ーー 信用やデータセキュリティといった点を考慮して、ブロックチェーンを導入するということですね。類似プロジェクトと比較して、YouDealが提供するプロジェクトはどのような特徴があるのでしょうか? Dong氏: 私たちのサービスは、娯楽産業に特に重点を置いています。特に中国では、マッサージがとても人気で、フリーランスのマッサージ師がたくさんいます。YouDealでは、このようなマッサージ師と、マッサージを受けたい人を効率よくマッチングできるようにしていきたいと考えています。 ーー YouDealはエンターテインメントビジネスに特化したP2Pマーケットプレイスになるということですね。今後の技術面やサービス拡大プランについて教えていただけますか? Dong氏: YouDealのテストネットはERCベースで既に展開しています。そしてこれから半年以内を目安に、独自のDPoSブロックチェーンをローンチしようと考えています。 Dong氏: サービス展開に関しては、中国では既にYuedanがユーザーを獲得しているので、ここから東南アジアに進出していきたいと考えています。将来的には、アメリカやヨーロッパももちろん考えています。 まとめ YouDealはフリーランサーなどの個人のサービス提供者と、そういったサービスを享受したい人をマッチングするP2Pマーケットプレイスということでした。 特定の産業に特化していたり、中国で懸念の高まる信用度やプライバシーといった問題に取り組んでいるのは、とても注目すべきポイントと言えるでしょう。 YouDealの詳細は、公式サイトからもチェックすることができます。
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2018/07/06ビッグデータとAIでデジタル・プロファイルを確立する「Banyan Network」CEOにインタビュー!
Crypto Timesは、7月2・3日にヒルトン成田にて行われたDAIBC Asia Digital Asset & Blockchain Congressにメディアパートナーとして参加しました。 今回は、同カンファレンスに参加したプロジェクトのひとつであるBanyan Network(バンヤン・ネットワーク)のCEOへのインタビュー記事です。 Banyan Networkは、複数のデジタルサービス上で発生するデータをAIなどをはじめとするデータ分析を使ってユーザーひとりひとりのプロファイルにまとめるというプロジェクトです。 Banyan Network CEOにインタビュー! [caption id="" align="aligncenter" width="800"] David Zhou氏・カナダ | 起業家・エンジェルインベスターであるZhou氏は、カナダ、アメリカ、中国などで複数の事業を経営している。2017年にBanyan Networkの共同創設者に就任。[/caption] ーー 本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。まずは、プロジェクトの概要や特徴を教えていただけますか。 Zhou氏: Banyan Networkは、ビッグデータとAIを応用して、クレジット情報やその他企業のデータ分析に役立つ情報をひとつのエコシステム上にまとめるというプロジェクトです。 Zhou氏: マーケティングなどで使われるデータは、クレジットカード会社ならクレジット情報のみ、ソーシャルネットワークならユーザーの活動状況のみなどと、企業・業種毎に利用可能なデータの種類が限られてしまっています。Banyan Networkでは、これらのデータをまとめ、各ユーザーのプロファイルに紐付けすることで、より完璧なデータインフラを構築しようとしています。 Zhou氏: 私たちのサービスの中核はData Fusion Value Network (DVN)と呼ばれるもので、このシステムは4ステップに分割されています。まずひとつ目がデータ収集です。その次に、データのフォーマットを整理したり、属性付けを行ったりするフェーズです。その後、私たちの独自の技術であるIDマッピング技術を使用して、複数のサービスから収集したデータを各ユーザー毎に紐付けしていきます。最後に、完成したデータ構造をもとに無人・第三者の介入無しでデータ取引サービスを行います。 ーー 消費者の行動データから価値が生み出せる中で、別々のソースから流入するデータをまとめてユーザーごとのプロファイルを作る、ということですね。でも、これってデータを提供するユーザーにはメリットがあるのでしょうか? Zhou氏: もちろんです。データを提供している個人・団体は、そのデータが企業などで使われるたびにDVNトークン($BBN)で報酬を受け取ることができます。これらのデータはすべて分散型ストレージに保存され、Banyan Networkのエコシステム外で使用されることはありません。 ーー データを提供するインセンティブもあるということですね。データサプライ系のプロジェクトということで、競合もたくさん存在すると思いますが、Banyan Networkの強みというのはどういったところなのでしょうか? Zhou氏: IDマッピング技術を使ってデータの融合を行っているところはまだ他にはないと考えています。また、このような技術の開発や、データ収集などのプロセスはとても時間と労力のかかるものですので、業界への参入障壁も高いものです。 Zhou氏: また、Banyan Networkでは既に、金融やテレコム業界の世界的大手とパートナーシップを結んでおり、後日詳細を公開する予定です。このように、戦略提携が整っている点も私たちの強みだと考えています。 ーー なるほど。最後に、今後のサービス展開予定について教えてください。日本でのサービス展開も考えていますか? Zhou氏: はい。まずは中国でサービスを開始したいと考えています。また、現在世界各国でコミュニティ発展のためのアンバサダーを探しており、日本への展開ももちろん考えています。 まとめ データサプライの利便性確立にチャレンジしているBanyan Networkは、GDPRなどのデータ保護に関する規制にも準拠しているということです。 このプロジェクトが気になった方は、ぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。