Platinum CEO Anton Dzyatkovskiy氏へのインタビュー -第2回 ICO支援事業に関して-

Platinum CEO Anton Dzyatkovskiy氏へのインタビュー -第2回 ICO支援事業に関して-

CRYPTO TIMESで掲載中のPlatinumのCEOであるAnton Dzyatkovskiy氏にインタビューに関してです。

MicroMoneyを立ち上げるキッカケに関して話してもらいましたが、今回はICOの支援事業を始めるにあたったキッカケに関してです。

現在は、Platinumという会社でICO支援事業をおこなっていますので、こちらもご確認ください。

第1回の記事も下記より参照ください。

Anton氏へのインタビュー -ICO支援事業に関して-

ICOを通して、ICOの支援事業を始めたキッカケ

— ICOを実施した後に、ICOのサポートを事業を始めたとのことですが、それはなぜでしょうか?

Anton : ICOを実施した後に、ICOというのはICOの実施方法もですが、サポートがかなり重要であると気づきました。
その時から、会社にICO支援の部署としてPlatinumを作りました。
ICOサポートの事業を行おうとしたときに特に気付いた点としては、プロジェクトがプロダクトをローンチしても、それにトークンの価格というのが全く関連していないことに気づいたんですね。
さらに、自分たちのICOが終わったとき、トークンを取引所へリスティングさせようとしたんですが、これもかなり厳しかったです。

— 取引所への上場はトークンを購入する側からすると、やはりかなり気になるところですからね。

Anton : そうなんです。色々な方面からのプッシュがあったので、最終的にOKExなどの取引所を含めて、8,9社くらいのリスティングを行うことができました。
取引所へのリスティングは本当に色々と苦労したのですが、8,9社にリスティングできたおかげで、色々な方面から手伝ってほしいと声をもらうようになりました。

— やはり、どこも取引所への上場を課題にしているということですね。実際問題、上場できないトークンも多くあるとよくニュースにもなってますね。

Anton : その通りです。私達もそれは問題だと思っています。Platinumでは現在、400社以上お客さんがいます。お客さんの種類としては、設立者が機関投資家の人がほとんどです。
実際問題、彼らの周りではIPOを実施したかったけれども、代わりにICOをやろう!という人が多かったです。
そして、ICOに対して知見のある我々に対して、ICOに関しての手伝いを求められることになりました。PlatinumとしてICOの支援事業をやってみて思ったのは、ICOで実際に使われるお金は半分くらいは節約できるものだとわかりました。

— 半分も節約できるんですね。つまり、何も知らないでやっていると結構無駄な費用を使っているってことなんですね。

Anton : まぁ、こればかりは知見がないとわからないものですからね。笑

既存のICOプラットフォームとの違い

— 因みにICOといえば、既存でもICOBOXだったり、日本だとCOMSAみたいなものがあると思うのですがどう違うんでしょうか?

Anton : これはよく聞かれます。そもそも、私達は、既に30社以上に我々の持っている既存のプラットフォームを提供しました。
私達は、今ある既存のプラットフォームよりも良いものを作ったと自負しています。例として一つの事例をあげますが、ICOを実施する際、0ベースでスマコンを作ろうとすると、時間もお金もすごいかかります。

— オープンソースとはいえ、やはりスマコンは時間がかかると。

Anton : そうですね。それに比べて、私達の提供するプラットフォームでは、無料のテンプレートを利用することでスマートコントラクトを簡単に作ることができます。
とてもユーザーフレンドリーな環境を準備していて、誰もが簡単にトークンを作れるような環境を準備しています。

— 因みにこのスマコンは無料で作れるといいましたが、プロダクトの方ですか?それともクラウドセールの方ですか?

Anton : 両方とも可能です。我々はウィザードというプログラムを利用して、スマコンのテンプレートを準備しています。
例えば、不動産の契約管理とかそういう難しいものだと、多少の改善は必要になります。
ただ、ウィザードで作れるようなテンプレートであれば、全て無料で配布しています。
一つの例として、ムエタイの世界チャンピオンだった人に対して、トークンを作ってみれば?とアドバイスをしたことがありました。
その人のファンに対して、トークンを安いお金で買ってもらう。彼はそのお金をもとに、機材を買ったりトレーニングをして、強くなって、世界で活躍する。
そのトークンを欲しがる人が出てくると、トークンエコノミーが回り始めるということです。

— プロダクトを作りたいという企業だけではなく、インフルエンサーや個人もターゲットになっているということですか?

Anton : そのイメージです。特にアスリートの選手はあまり複雑に考えないでやってみようという人も多いです。
僕らはそういうようなユーザーに対して、気づきを与えることも大事だと思っています。
“トークンエコノミーを入れたらどう?”というアドバイスをしたり、コミュニティを作ったりできるような人ももちろんターゲットにしています。

また、既存のプラットフォームとの違いで、2つ目の特徴ですが、セキュリティ面やお金の送金面は全てオープンソースで提供しています。
これは、誰でも確認できるようになってますし、誰でもが改善ができるようになっています。
お金も私達の提供するプラットフォームに保管するわけではなく、会社がコールドウォレットに直接的に送金するようにしてもらっています。
後は、リファラルシステムも提供していますが、これはよくできていると思っています。

— プラットフォームにリファラルがあるんですか?

Anton : そうですね。これは、すべての参加者にWin-Win-Winです。
単純に言うと、ユーザーは好きなプロダクトを支援しました、友達がプロダクトを使いました、というようにUberみたいな感じのリファラルがあります。
最近ですと、GoogleやFacebookはICOの広告をブロックしていると思いますが、彼らは自分たちでICOをやろうとしているのかなとも考えています。
なので、このリファラルプログラムというのは、マスの顧客にアプローチするには最適なやり方であると考えています。
プロダクトが良ければ、すべてのマーケティング費用は無料になる可能性も秘めていますからね。

分析をした上でのマーケティングの実施

— なるほど。他にもPlatinumとしてICO支援で変わったことを提供しているとかってありますか?

Anton : 先程、予算の半分を削減できると言いましたが、これに関して広告やマーケティングの分析なども行っています。
私達のプラットフォームではトラフィックの分析を行い、優先度が低いところへの広告を停止していくようにしています。
また、EtherScanなどでスキャンを行い、ウォレットのターゲティングを行い、マーケティング用のエアドロップを実施したりします。
ユーザーのウォレットの傾向を分析して、投資に成功している人をターゲットにして、フィルタリングをした後、エアドロップを実施します。
このようなユーザーは、自分のウォレットにはいっているトークンを見た後、実際にホームページに行くユーザーが7-10%くらいいます。
だいたいそれらのユーザーというのは、3から5ETHくらいの投資をしているというデータがでています。

— おおお!すごいですね!これぞ、ユーザーの情報を分析してのマーケティングを行っているんですね。

Anton : ユーザーの情報だけでなく、ウォレットの情報を見ることもかなり重要だなと思いました。これにより無駄な広告コストも減らすことが可能です。

— 因みに提供しているサイトにはマーケットメイクというものも提供していると書いておりますがこちらは、どういう内容でしょうか?

Anton : これに関しては、我々は大半の取引所とのコネクションがあることで、相談を受けました。
現状、暗号通貨に投資を行っている人というのは実はギーク寄りな人が多いんです。
取引所毎に最適なキャンペーンを提供することでそれは、マーケットメイクに繋がります。

— ICOのツールを提供して終わりというわけではないということですね。

Anton : 因みにですが、実はICOは実施するときよりも終了後のほうが3倍位の努力が必要になります。
そのうちの一つとして、無事に上場できても、マーケットメイキングの悩みを抱えるプロジェクトも少なくありません。
Platinumではプログラミングを利用して、24時間、取引所で売買を行います。マーケットメイカーというのは必要で、私たちは5000人がアルゴリズムを作っている体制を持っています。
更に、プロジェクトがブロックチェーン技術に更に関わりたいと思う際は、アウトソーシングでプロジェクトの技術を助けたりもします。
私達は、キャンペーンだけ考えるのではありません。Platinumが提供するプラットフォームは、すべてを手助けします。


Platinum CEOであるAnton氏がブロックチェーンに関するオンライン大学を始めようとしたキッカケに関しては次回公開予定です!

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks