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2019/02/04Cryptopia攻撃について「ALISトークンが流出した可能性は低くない」とALIS運営が発表
1月15日にALISトークンが上場している取引所の一つであるCryptopiaが攻撃を受けたと発表されたことに対し、2019年02月01日、ALIS運営チームはALISトークンが流出した可能性が低くないとの見解を発表した。 ALISトークン発行量の約3.96%が流出した可能性*1 があります。 (中略) ALISチームで現状を調査した結果、ALISトークンが流出した可能性は低くないという認識です。私たちは本件に関する正確な情報を提供する立場にはなく、もし問い合わせをご希望の方は、大変お手数ですが直接Cryptopiaへお問い合わせください。またニュージーランド警察の最新アナウンス情報はこちらです。 ALIS公式アカウント「Cryptopiaに関する現状と対応について」より引用 ALISトークン流出に関して DEX(分散型取引所)のEtherDeltaで250万以上のALISトークンの売買が確認されたので、筆者もCryptopiaでハッカーによりALISトークンが盗まれたことは間違いないとみている。 ALISトークンの流れをまとめると下記のようになる。 2019/01/13 22:38 Cryptopiaのアドレスから2,981,718ALISトークンが移動 Cryptopiaアドレス → ハッカーアドレス 2019/02/01 13:09 ハッカーアドレスから中間アドレスを経てハッカーアドレス2へ移動 ハッカーアドレス → 中間アドレス → ハッカーアドレス2 ハッカーアドレス2はこちら 以降、EtherDeltaに2981718.402058656073281763ALISが移動。2月2日現在、ハッカーが盗み出した2,981,718ALISトークンの内、250万以上のALISトークンの売却が確認できた。 これらのことから、ハッカーは盗んだALISトークンの大部分を売り切ったと見て良いかと考える。 ハッカーは1ALISあたり約0.000030000ETH~0.000040000ETHで売却しているので、日本円に換算すると約0.35~0.45円(2月2日現在のETH価格より算出)となる。 EtherDeltaでハッカーにより大量のALISトークンが安値で売却されたことを受け、ALISを取り扱っている海外取引所のCoinExchengeにおいても前日比で一時80%以上ALISの価格が下落した。 現在は価格を少し戻し、1.2円程度で推移しているが、元々最高値約140円から約3円まで暴落していたトークンだけにかなり悲惨な状態となっている。 2019年1月29日AMA,Cryptopia関連の質問 https://www.youtube.com/watch?v=DF59W4NR81w#action=share Q1.DEXでの取引は防御できないのですか? A.防御できない可能性の方が高いと思います。そもそもALISチームで把握していないDEXも存在します。 Q2. Cryptopiaから送られてきた300万ALISトークンが盗難とすれば、ALIS運営としてどのような対応が可能でしょうか?コミュニティではトークンのスワップなどが取り沙汰れていますが、盗難の悪影響を減らす策を検討されていますか? A.あらゆる方向から考えられるすべての策を検討しています。スワップもその一つですが、確たることが言える状態ではありません。例えば、(スワップの)メリットはわかりやすいですが、デメリットは想定しづらい。知らなかった人はスワップできなかったり、また、期限を設けないのであれば、クラッカーもいつでも交換できてしまって無意味だったり。どの策もトレードオフが発生すると思っています。 ALIS公式チームの対応状況について 私たちは本件による被害を最小限にするために、事件発生当日からこれまでに可能な範囲で下記の対応を行ってきています。これまで行ってきた対応について、ALISコミュニティの皆さまに情報を共有いたします。 【Cryptopia及び他のALIS取扱い取引所への問い合わせ及び要請】 Cryptopia ・本件に関する詳細の情報提供を要請しました。 ・しかし、現状返信は一切無い状況です。 Coinexchange ・トークン流出先のアドレス「Cryptopia_Hack3(0x9007a0421145b06a0345d55a8c0f0327f62a2224)」から「移動されたアドレス(0x5f1b166f49b4303e49c0339541829ff1b0177f08)」を経由したトークンの取引行為を行えないように対象となるアカウントの凍結を要請しました。 ・Coinexchange側から返信があり、トークン流出先のアドレス、あるいはそのアドレスを経由したアドレスから転送があった場合、凍結するよう合意ができました。 Yobit ・トークン流出先のアドレス「Cryptopia_Hack3(0x9007a0421145b06a0345d55a8c0f0327f62a2224)」から「移動されたアドレス(0x5f1b166f49b4303e49c0339541829ff1b0177f08)」を経由したトークンの取引行為を行えないように対象となるアカウントの凍結を要請しました。 ・しかし、現状返信が無い状況です。 ・EtherDelta *2 トークン流出先のアドレス「Cryptopia_Hack3(0x9007a0421145b06a0345d55a8c0f0327f62a2224)」から「移動されたアドレス(0x5f1b166f49b4303e49c0339541829ff1b0177f08)」を経由したトークンの取引行為を行えないように対象となるアカウントの凍結を要請しました。 ・しかし、現状返信が無い状況です。 *2 EtherDeltaはDEX(Decentralized Exchange)であるため、本対応が可能かどうか不明確 https://alis.to/ALIS-official/articles/aplGMWwRvYy6 より引用 Cryptopia攻撃関連について最新の情報は以上である。 いちALISユーザーとして、今後のALISチームの対応とハッキングを受けたcryptopiaの発表に注目していきたい。
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2019/02/04BitMEXによるICOと運営チームのトークン保有量に関するレポート翻訳
BitMEXはICOと運営チームが保有しているトークンの関連性について分析したレポートを発表しました。今回の記事はそのレポートの翻訳記事となっています。 レポートの概要 これは私たちにとって3つめのICOレポートです。このレポートはTokenAnalystとのコラボレーションにより、Ethereumネットワーク上のICOトークンの残高について焦点を当てています。 今回調査の対象となったICOプロジェクトのトークン総額は発行時点の価値で242億ドル(約2.66兆円)に登ります(しかし、実際はこの金額に換金するには流動性が低すぎました)。15億ドル(約1650億円)相当のトークンが運営チームのアドレスから外部に送金されているのを差し引いて、現時点での価値は50億ドル(約5490億円)程度まで下落しています。 10億米ドル 運営チームに割り当てられたICOトークンの価値 21.5 ICO後に行われたチームのための発行 2.7 運営チームに割り当てられたトークンの合計 24.2 運営チームのアドレスから移動されたトークン -1.5 価格変動による損益 -12.0 Noahのバーンによる影響 -4.4 EOSによる影響 -1.2 現在の運営チームの保有額 5.0 ICOのプロジェクトチームが発行した240億ドル相当のトークンはレートの下落によってその価値の54%を失いました。 それぞれのトークンの最高値を使って計算したピーク時の総額は800億ドル(約8.78兆円)を超えていました。ピーク時からは700億ドル(約7.68兆円)以上も価値が下落している事からもその下落幅の大きさが伺えます。 しかし、このピーク時の評価額も実現するには流動性があまりに足りなく、700億ドル以上を失ったと表現するには語弊があるかもしれません。 ICO投資家らとは異なり、運営チームはICOを行うに当たって初期投資をする必要がありませんでした。しかし、これらのトークンはありえないほど高い評価額で取引が行われているため、私たちはこのデータをより細かくみていく事に決めたのです。 現在の流動性の低い現物価格で計算しても、運営チームは50億ドル相当のトークンを保有している事になります。見方によっては何もないところから生み出したお金とも言えるでしょう。 同時に、運営チームは15億ドルの利益をトークン売却によって得ている事が運営チームのアドレスから判明しています。こちらの数字も同様に、トークンは様々な理由で外部に送金されているはずなので、過大評価になっている可能性があります。 データ分析における注意点 これらのICOトークンの流動性は低いため、発行直後の時価総額、現在の評価額、損失額などの数字は全て過大評価である可能性があります。また、NoahやVeritaseumなどと言ったプロジェクトでは、現在の取引量に対して、面白いほど大量のトークンが運営チームに割り当てられているため、このトークン全てを取引所の価格で計算するのは不正確だと言えるでしょう。 トークンの割り当てに関するデータセットは不確実で挑戦的なものでした。我々が使用したメソッドは不完全で個々のプロジェクトまでは調査を行なっていません。今回のデータはそれぞれのトークンのスマートコントラクトとトランザクションパターンをマシンラーニングを用いたテクニックによって分析した結果算出されました。 そのため、データは確率的な予想にすぎず、個々のプロジェクトのレベルでは不正確です。しかし、今回のプロジェクトの主な目的はEthereumネットワーク上に存在するICOトークンの運営チームの保有率に関するマクロなデータを提供する事でした。今回のデータは完璧からは程遠いものだとしても、マクロなデータを提供するという意味では目的を達成できたと信じています。 上で述べたように我々の分析ではスマートコントラクトとトランザクションのパターンを参考にトークンの割り当てを計算しています。個々のプロジェクトの書類やポリシーには目を通していないため、エスクローや準備金など別の用途向けに保管されていたトークンを運営チームの残高として含めている可能性も存在します。 また、今回の分析においては、トークンの発行日はCoinmarketcap上に初めて価格が表示された日と同じだとしています。 サマリーデータ 上の画像は運営チームに割り当てられたトークンの評価額をランキング形式でグラフにしたものです。この表によると、Veritaseumが50億ドル相当のトークンを運営チームに割り当てていた事がわかります(先ほども書いた通り、実際は流動性などの問題でこの金額には相当しませんが)。 続いてNoah Coinが僅差で2位につけています。3位のKinからは評価額が一気に下がり10億ドル以下になっている事が伺えます。 続いて紹介するこちらの表は運営チームが保有しているトークンがどれほど損失を生み出したかを示したグラフになっています。先ほどトップになっていたVeritaseumは言わずもがな最も多額の損失を生み出している事がわかります。しかし、2位にはNoah CoinではなくSingularityNETがランクインしています。この事については後ほど説明します。 こちらは運営チームの保有量に対する損失の割合を示したグラフになります。トップ10が選ばれているのですが、どのプロジェクトも軒並み90%以上の損失を計上している事がわかります。 続くこちらは運営チームのウォレットアドレスから外部に送金されたトークンの価値を表したグラフになります。このグラフによるとHuobiが3.5億ドル(約384億円)相当のトークンを外部に送金しているという事になります。 こちらのグラフは現在運営チームのウォレットアドレスに残っているトークンの評価額をまとめたものです。Veritaseumがダントツで1位となっており、BinanceやKinがそれに続く形となっていますが、こちらもあくまで取引所での価格を元に算出された評価額であり、実際の価値とイコールではないという点に注意が必要です。 最後に紹介するこちらは上のグラフの元になったデータをまとめた表です。あまりにも数が多いので上位10プロジェクトを抜粋しています。他のプロジェクトが気になる方はレポートをのぞいてみてください。先ほどNoahが2つめのグラフに含まれていないと指摘しましたが、どうやらNoahはそのほとんどを外部に送金済みなため、運営チームが保有するトークンによる損失はほとんどなかったようです。 まとめ 今回の分析はICOマーケットにおける不透明さと基準に満たないずさんな体制が明らかになりました。特に、運営チームのウォレットに割り当てられたトークンに着目するとその問題は明らかです。彼らはアナリストが簡単にトークンを追跡できない状況下で、自身らの意志でトークンを発行し、バーン、売却、購入する事ができます。 私たちは良く取引所のリストの中にこれらのトークンを見かけますが、実際にプロジェクトチームが上場するために料金を支払ったのか、それとも運営チームが現金化するために送金したものなのかはわかりません。 より公平な結果を出すために私たちにできる事はそれぞれのプロジェクトの書類を時間をかけて読む事でしょう。もしくは運営チームに連絡をとってみるのもより強固なデータセットを作るための手段なのかもしれません。 しかし、ICOに関して多くの人が見逃しているのがICOチームはしばしば以下の二種類の手段で利益を出しているという事です。 新たに発行したばかりのトークンをイーサリアムに換金する 自分らのトークンを新たに発行し、換金する 2018年10月にBitMEXが公開したレポートでは前者にフォーカスを当てて分析を行なっていましたが、今回のレポートでは後者にフォーカスを当てています。 何度も述べているように我々のデータは不正確な部分が多いです。そんな我々の計算によると、ICOチームはICOのプロセスにより、130億ドル(約1.43兆円)近くの利益を得ている事になります。我々の見解では、このお金はそれ相応の努力無しに、非常に簡単に稼ぎだされた金額です。 これがICOによる資金調達が彼らにとって非常に魅力的な理由の一つでしょう。しかし、投資家にとっては全く魅力的ではないというのが現状です。 ICOの盛り上がりは今でこそ陰りが見えてきたような気がします。2017年および2018年初頭に生み出され、失われていった金額の大きさにより、これらのイベントは簡単には忘れ去られないでしょう。起業家は成功に味をしめ、ICOによる資金調達を続けようとしますが、投資家はICOによる痛みを覚えている事でしょう。おそらく数年後にはこのサイクルが収束しているのではないでしょうか。 記事ソース: BitMEX, Coinmarketcap
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2019/01/30【2019年版】世界中の著名人、機関が行った2018年の仮想通貨価格の予想を答え合わせ!結果は〇〇なことに…!?
仮想通貨市場にとって、2018年は激動の年であったと言えます。そんな2018年を終え、今年2019年は仮想通貨市場はどのようになるのでしょうか。 昨年2018年は世界中の著名人や機関が仮想通貨価格の予想を行ってきました。 たくさんの著名人が行う多くの価格予想は「2018年末までにビットコインは〇〇円になる」という形式で発表されました。 そこで今回は、2019年になった今、昨年末のビットコインの価格に対して、著名人が立てた予想が実際にどのくらい当たったのかまとめてみました。 世界中の有識者や専門家が行ったであろう予想は一体どれくらい当たったのでしょうか!? 著名人が行った予想 まずはじめに、著名人が行った価格予想をまとめてみます。 予想には以下の2パターンがありました。 ・「2018年内に〇〇円に到達する」 ・「〇〇円で2018年を終える」 1つ目の場合は予想が発表された日から年末までの間の最高価格と照らし合わせ、2つ目の場合は12月31日の価格と照らし合わせました。 ちなみに、12月31日23時59分の時点でビットコイン(BTC)価格は「3813ドル(約41万円)」でした。 さあ、一体どのような結果になったのでしょうか。見ていきましょう! レディット(Reddit)の共同設立者、アレクシス・オハニアン氏 Reddit(レディット)の共同設立者のアレクシス・オハニアン氏は2018年5月2日に公開されたフォーチュンの取材で「2018年内にイーサリアムは1万5000ドル(約160万円)になるだろう」と予想しています。 同氏はイーサリアムの価格予想の根拠として「イーサリアム上で実際に人々が様々なものを構築しているから」と述べています。 答え合わせ! 予想 Reddit(レディット)共同設立者「アレクシス・オハニアン氏」(2018年5月2日) ETH約160万円 正解 イーサリアム最高価格(2018年5月2日〜) 約9万円 (差額約150万円) 結果 ハズレ❌ 差額約150万円と大きく予想をハズしてしまいました。 イーサリアムは2018年内にはまだ頭角を表すことはできなかったようです。 イーサリアムは今年2019年にアップグレード計画「コンスタンティノープル」と、「Ethereum 1x」という計画が実行される予定となっており、イーサリアムの描く全てのポテンシャルを発揮するまでにもう少しかかるとされています。 ・Ethereum(イーサリアム)の大型アップグレード計画「コンスタンティノープル」の実施日が1月16日に決定! ・Ethereum(イーサリアム)が2019年6月に進化する!?イーサリアムのアップグレード計画「Ethereum 1x」が進んでいることが判明! 記事ソース:FORTUNE 米著名アナリストでファンドストラット社代表「トム・リー氏」 (動画引用:CNBC) Fundstrat(ファンドストラット)の共同創設者で米著名アナリストのトム・リー氏は、2018年5月23日に米CNBCの取材で「ビットコインが年末までに2万5000ドル(約270万円)に到達する」と予測しました。 リー氏は予想の根拠として以下の3つを挙げていました。 ビットコインのはマイニング費用と同じ値段、原価で取引されていてそれ以上の価値はある。 機関投資家が規制が整っていないなどの理由で未だ参入していない。 自社のデータ分析の結果からビットコインの値段は10日間だけで各1年間分の値段の変動をするようなものである。 ※リー氏は11月に2018年末のビットコイン格の予想を2万5000ドル(約270万円)から1万5000ドル(約165万円)に下げています。 答え合わせ! 予想 ファンドストラット共同設立者「トム・リー氏」(2018年5月23日) 約270万円(5月) 約165万円(11月) 正解 ビットコイン最高価格 (2018年5月23日〜) 約90万円 (差額約180万円、約75万円) 結果 ハズレ❌ 5月の予想が差額約180万円、11月の遅めの予想も差額約75万円と大きくハズレてしまいました。 リー氏の予想の根拠である「機関投資家の参入」は2018年内には実現しませんでした。 機関投資家が仮想通貨に参入するにはビットコインETFの承認が必要とされていますが、今年、米国証券取引委員会(SEC)はビットコインETFの承認決定期限を何度も延期し結局2019年の2月まで延びてしまいました。 米国証券取引委員会(SEC)が最有力ビットコインETFの判断期限を延期!下げ相場の反転材料が消失!? 記事ソース:CNBC(1)、CNBC(2) ブロックチェーンのベンチャーキャピタリスト「スペンサー・ボガート氏」 (動画引用:CNBC) ブロックチェーンのベンチャーキャピタリストのスペンサー・ボガード氏は2018年5月26日にCNBCのインタビューで「2018年末までに最低でもビットコイン価格は1万ドル(約110万円)以上の価格になる」と予想しました。 ボガード氏はインタビューの中で予想の根拠について「ビットコイン(BTC)のユースケースが増加してきていること」や「仮想通貨の制度が整いつつあること」を挙げました。 答え合わせ! 予想 ブロックチェーンのベンチャーキャピタリスト「スペンサー・ボガード氏」(2018年5月26日) 約110万円 正解 ビットコイン最高価格(2018年5月26日〜) 約90万円(差額約20万円 結果 ハズレ❌ 差額約20万円でハズレてしまいました。 ボガード氏が言う通り、2018年は日本国内の銀行も仮想通貨と表裏一体であるブロックチェーン技術を積極的に取り入れてきました。 例えば、三井住友信託銀行は不動産取引に関してブロックチェーン技術を導入する実証実験を始めることを発表しています。 同社はブロックチェーン技術を不動産取引に組み込むことで情報の透明性を維持・確保し、取引しやすい環境を実現することを目標としています。 三井住友信託銀行が不動産取引に関するブロックチェーン技術を利用した実証実験を開始! また、富士通と全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、ブロックチェーンを活用した銀行間決済の実証実験を共同実施すると発表しました。 みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などがこの実証実験に加盟しています。 「ブロックチェーンを活用した銀行間決済」実証実験を富士通と全銀ネットが実施 ソース:CNBC トーレーディングアナリシス創業者で米アナリスト「トッド・ゴードン氏」 (動画引用:CNBC) トッド・ゴードン氏は投資情報サイト「Tradinganalysis.com」の創業者で自身でもアナリストを務める人物です。 同氏は2018年6月22日の米CNBCの取材で「ビットコイン価格は2019年までに1万ドル(約110万円)までに回復する」と予想しました。 ゴードン氏はビットコインの価格が上がる理由として「テクニカル分析をした結果ビットコインは美しい上昇トレンド」と述べています。 さらに、同氏はこのような発言を残しています。 答え合わせ! 予想 トレーディングアナリシス創業者「トッド・ゴードン氏」(2018年6月22日) 約110万円 正解 ビットコイン最高価格(2018年6月〜) 約90万円 (差額約20万円) 結果 ハズレ❌ こちらも先程と同様差額約20万円でハズしてしまいました。 ゴードン氏は仮想通貨市場の価格変動は「多くの部分がテクニカル要因」と発言していましたが、分析の結果と実際の結果はずれてしまいました。 価格分析には過去のチャートを分析しそこからトレンドやパターンなどを把握し予想するテクニカル分析と、景気動向や財政政策など全体的な流れを汲んで予想するファンダメンタル分析があります。 ゴードン氏は前者のテクニカル分析で価格予想を行いましたが、2018年のビットコインの流れを読むことは難しかったようです。 ソース:CNBC 香港の仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEO (動画引用:CNBC) アーサー・ヘイズ氏は香港の仮想通貨取引所BitMex(ビットメックス)のCEOを務める人物です。 そんなヘイズ氏は2018年6月30日のCNBCのインタビューの中で「2018年末までにビットコイン価格は5万ドル(約550万円)に到達する」と予想しました。 ヘイズ氏は米証券取引委員会(SEC)のビットコインETFの承認で約550万円まで跳ね上がるとインタビューの中で述べています。 答え合わせ! 予想 BitMex(ビットメックス)CEO「スペンサー・ボガード氏」(2018年6月30日) 約550万円 正解 ビットコイン最高価格(2018年7月1日〜) 約90万円 (差額約460万円) 結果 ハズレ❌ こちらも差額約460万円と大きく予想をハズしてしまいました。 ヘイズ氏の価格予想の根拠である「ビットコインETFの承認」が年内に行われなかったため、予想価格から大きくハズレてしまいました。 ビットコインETFが承認されると機関投資家が仮想通貨市場に参入してきやすくなります。 ETFとは投資信託の「多様性」という特徴と株式投資の「流動性が高い」という特徴を組み合わせて作られたような金融商品です。 【完全版】最近よく聞くビットコインETF(上場投資信託)って一体・・・何!? ソース:CNBC ギャラクシーデジタルのCEOであるマイケル・ノヴォグラッツ(Michael Novogratz)氏 (動画引用:CNBC) マイケル・ノヴォグラッツ氏仮想通貨投資銀行のギャラクシー・デジタルのCEOを務めている人物です。 ノヴォグラッツ氏は2018年11月5日に「2018年はビットコイン価格約8900ドル(約96万円)で終了するだろう」と価格予想しています。 この価格予想の理由は「去年の仮想通貨ブームの時ほど売上を上げていない企業が給料の支払いなどのためにビットコインを売ると考えられるから」と同氏はしています。 答え合わせ! 予想 ギャラクシー・デジタルCEO「マイケル・ノヴォグラッツ氏」(2018年11月5日) BTC約96万円 正解 ビットコイン価格(2018年12月31日) 約41万円 (差額約55万円) 結果 ハズレ❌ 11月5日というかなり遅めの予想だったにも関わらず差額約55万円と予想を大きくハズしてしまったようです。 ノヴォグラッツ氏は2019年のビットコインに関して「(BTC)価格は2万ドル(約227万円)以上になる可能性がある」と語っています。 同氏はこの価格予想の根拠として「機関投資家のFOMOがあるから」としています。 FOMOとは「fear of missing out」の略で、「出遅れることへの恐怖」という意味です。買いが強い状態からさらに買いを呼ぶような状況の相場を指します。 ソース:fnlondon 機関が行った予想 著名人が行ってきた予想はことごとくハズレてしまったようです。 では個人ではなく機関の予想はどうだったのでしょうか。みていきましょう。 パンテラ・キャピタル・マネジメント 仮想通貨へ投資を行っているパンテラ・キャピタル・マネジメントは「ビットコインの価格は2018年内に2万ドル(約220万円)まで行く可能性がある」という予想をしていることが2018年4月13日に報じられました。 同社のCEOは「今回の予想には強い確信を持っている。機関投資家のマネーが市場をより上へと導くだろう」と予想の根拠について述べました。 答え合わせ! 予想 パンテラ・キャピタル・マネジメント(2018年4月13日) 約220万円 正解 ビットコイン最高価格 (2018年4月13日〜) 約105万円 (差額約115万円) 結果 ハズレ❌ 差額約115万円と大きく予想をハズしてしまいました。 機関が行う予想だから正しいというわけではないみたいですね。。。 ソース:THE WALL STREET JOURNAL 金融コンサルタント会社のデビエグループ(deVere Group) 金融コンサルタント会社のdeVere Group(デビエグループ)は「2018年末までにイーサリアムの価格は2500ドル(約27万円)になる」と2018年4月27日に予想を発表しました。 同社は以下の3つの予想の根拠として挙げています。 ・2018年はデジタル通貨とスマートコントラクトの利用が拡大する ・多くのプラットフォームが取引の手段としてイーサを利用している ・クラウドコンピューティングの分散化 答え合わせ! 予想 deVere Group(デビエグループ)(2018年4月27日) 約27万円(4月) 正解 イーサリアム最高価格 (2018年4月27日〜) 約8万7000円 (差額約18万円) 結果 ハズレ❌ 差額約18万円で予想を大きくハズしてしまいました。 こちらの予想はビットコインではなくイーサリアムの価格なので、差額18万円はかなり大きいです。 ピッタリとは言いませんが、価格予想が当たるケースは出てくるのでしょうか。。。。 ソース:MarketWatch 米調査会社のトレフィス(Trefis) 米調査会社のトレフィス(Trefis)は2018年6月6日に「年末のビットコイン(BTC)価格は1万2500ドル(約135万円)である」と予想しました。 トレフィスはファンダメンタル分析の観点から、ビットコインの価格は需要(利用者数、取引高)と供給(ビットコイン供給量)によって決まるとし、需要に焦点を合わせ価格予想を起こったようです。 答え合わせ! 予想 Trefis(トレフィス) (2018年6月6日) 約135万円 正解 ビットコイン価格 (2018年12月31日〜) 約41万円 (差額約94万円) 結果 ハズレ❌ 差額約94万円で大きく予想を外してしまいました。 著名人の予想だけでなく、機関の予想も全滅のようです。。。 ソース:Trefis 予想結果一覧 ここで一度これまで出てきたものを全て1つの表にまとめてみます。 名前 予想 根拠 結果 レディット設立者 「オハニアン氏」 ETH:約160万円 イーサ上で様々なものが構築されている 約9万円 (差額約150万円) ファンドストラット代表 「リー氏」 BTC:約270万円 ・マイニング費用と同じ原価で取引されている ・機関投資家の参入 約90万円 (差額約180万円) ベンチャーキャピタリスト 「ボガード氏」 BTC:約110万円 ・ユースケースの増加 ・大手銀行の参入 約90万円(差額約20万円 トレーディングアナリシス創業者 「ゴードン氏」 BTC:約110万円 テクニカル分析の結果美しい上昇トレンドを描いている 約90万円(差額約20万円 ビットメックスCEO 「ヘイズ氏」 BTC:約550万円 機関投資家の参入 約90万円 (差額約460万円) ギャラクシー・デジタルCEO 「ノヴォグラッツ氏」 BTC:約96万円 仮想通貨企業が社員へ払う給料のためにBTCを売却 約41万円 (差額約55万円 パンテラ・キャピタル・マネジメント BTC:約220万円 機関投資家の参入 約105万円 (差額約115万円) デビエグループ ETH:約27万円 ・デジタル通貨とスマートコントラクトの利用拡大 ・多くのプラットフォームが取引手段としてのイーサを利用 約8万7000円 (差額約18万円) トレフィス BTC:約135万円 (ファンダメンタル分析により算出) 約41万円 (差額約94万円) 2018年の価格予想の結果をまとめてきましたが、結果は「ほぼ全てがハズレ」でした。 そもそもこういう予想って意味あるの? 今回悲惨な結果になってしまった2018年の仮想通貨価格予想でしたが、そもそもこういう予想って当たることはあるんでしょうか。 著書「ヤバイ経済学」で有名なスティーヴン・D・レヴィット氏とスティーヴン・J・ダブナー氏が手がけた「0ベース思考」という本の中でこのような供述があります。 最近ではいろいろな専門家の予測を体系的に追跡する研究者が現れ始めた。なかでもおもしろいのが、ペンシルベニア大学の心理学教授フィリップ・テトロックが行った研究だ。彼は政治に焦点を絞り、官僚や研究者、国家安全保障の専門家、エコノミストなどの300人近い専門家をリストアップして、彼らが立てた数千の予測を20年にわたって追跡した。 テトロックの研究結果は、なかなかに考えさせられるものだった。こういった選り抜きの専門家たちでさえ——96%が大学院で教育を受けていた——「自分たちが知っている以上のことを知っていると思い込んでいた」と彼は指摘している。予測の的中率はどうだったか。テトロックが茶化して言うように、「チンパンジーが投げるダーツ」の確率と大差なかったという。 (スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー,2015年,「0ベース思考」より引用) この本によると、大人になればなるほど、有識者になればなるほど「アイ・ドント・ノー(わかりません)」が言えなくなってくると言います。 世界の名だたる著名人や機関がことごとく予想をハズしてきた2018年の結果と照らし合わせると、この本に書かれていることにもうなずけます。 複雑な要因が絡み合う仮想通貨市場の価格を長期的に予想することはほとんど無意味なことなんでしょう。 まとめ 2018年の価格予想をまとめてきましたがいかがだったでしょうか。 仮想通貨の価格はゆっくり時間をかけて上がっていくと思いますが、「いつ〇〇円になる」などの予想を立ててもしょーがないのかもしれません。 有名人やインフルエンサーが言っている価格予想もほどほどに捉えておくとよいと思います。 今回この記事を読んでくださった方々には2019年の仮想通貨市場を賢く立ち回ってもらえればと思います。 以上、2018年の仮想通貨価格予想の結果まとめでした!最後まで読んでくださってありがとうございました!
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2019/01/28Ripple社が2018年Q4のレポートを発表!約142億円のXRPを売却
Ripple社が毎時期恒例となっているQ4のレポートを公開しました。同レポートではRipple社の2018年10月から12月までの活動内容や市場分析が取り上げられています。主なポイントとしては以下の4つが挙げられます。 Ripple社のQ4売り上げは世界全体のXRPのボリュームの0.24%に相当 エスクローから30億XRPが放出され、24億XRPが戻っていった 1日あたりのXRPのボリュームは2018Q1以来過去最高 XRPは現在100を超える取引所に上場された Ripple社によるXRPの売り上げ Ripple社は2018年Q4に8888万ドル(約97.4億円)相当のXRPを販売しました。これは、Q4に取引されたXRPの取引高の0.16%に相当します。 また、同社の子会社でXRPの卸売を担当するXRP IIは機関投資家に対して4015万ドル(約44億円)相当のXRPを販売しました。これら二つを合わせたQ4の総売上は約1.29億ドル(約億円)となりました。また、2018年全体では5.36億ドル(約142億円)のXRPを売却しています。 ボラティリティと取引量 Ripple社は、2018年Q4におけるXRPの1日あたりのボラティリティは5%に止まり、2016年Q4以来の低水準となった事を明かしました。 一方で1日あたりのXRPの取引量は増加傾向にあり、平均で5.96億ドル(約653億円)という結果になりました。この数字は2018年Q1以来最も多いとのことです。 また、主要な仮想通貨の価格との相関性ですが、Q4前半は低水準でしたが、後半になると高水準へと復帰しました。 上のグラフで着目したいのが、ビットコインキャッシュのハードフォークが発生した11月15日前後です。この時主要通貨は軒並み下落しているのに反して、XRPはBTC建ての価格を上昇させました。そのため、一時的に主要通貨の価格との相関性は大きく下落しています。 新たな取引所 XRPは2018年Q4単体で新たに30を超える取引所に上場されました。これにより、XRPを上場している仮想通貨取引所は100を超えました。 さらに、9つの取引所ではXRPが他の通貨に対する基軸通貨として採用されています。世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceも昨年12月にXRPをTRON(TRX)とZcoin(XZC)の基軸通貨として採用しました。 エスクロー報告 XRPはそのシステム上、毎月10億XRPが保管されているロックアップの状態から放出され、使われなかった分は再びロックアップに戻る仕組みになっています。 2018年Q4では、3ヶ月で累計30億XRPがエスクローから放出され、使用されなかった24億XRPが再び戻っていきました。残りの6億XRPはRipplenet拡大促進プログラムやSecuritizeなどXRPのエコシステムをサポートする用途で使われたようです。 xRapid Ripple社がXRPを国際送金に利用する技術として開発したxRapidは昨年10月初頭にサービスが開始され、MercuryFX、Cuallix、Catalyst Corporate Federal Credit Unionの3社が初めてxRapidを導入した企業となりました。 Ripple(リップル) / XRP がxRapidを商用リリース、利用者第一号となる三社を公開 ー CRYPTO TIMES 記事ソース: Q4 2018 XRP Markets Report
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2019/01/27ウォレットに仮想通貨は入っていないって知っていますか?
こんにちは、はるか先生(@harukatarotaro)です。 仮想通貨界隈で情報発信をしております。最近、ブロックチェーンゲームのお陰で仮想通貨にはじめてふれる方も増えてきてるとおもいます。 今日は、いまさら聞けない。基礎の基礎をお話ししましょう。 マイクリプトヒーローズで、初めて仮想通貨を扱った方も多いのではないでしょうか?ゲームを始めるにあたってみなさんウォレットを作成したと思いますが実はウオレットの中には何も入っていないって知っていますか? 以前、ツイッターでアンケートを取ったのですが、このあたりは難しいようでした。 回答はウォレットの中に仮想通貨は入っているという方と入っていないかたが半々でした。 本当にウォレットの中は空っぽというお話 ビットコインもイーサリアムもその他の仮想通貨と言われるものはウォレットの中に、仮想通貨は入っていません。実は仮想通貨というのは家計簿みたいな帳簿に記録があるだけなのです。 厳密にはこんなに簡単な記載ではありませんが考え方としては帳簿があり、取引の記録がブロックチェーンという仕組みで安全にかきこまれています。各個人のもっている仮想通貨の金額は誰からみてもわかるようになっています。 ウォレットってなんなのだろう そうなるとウォレットって何なのだろうと思いませんか?実はウォレットの中に仮想通貨は入っていません。でも、仮想通貨を扱う上で大切なものがはいっています。それは鍵です。 この鍵があなたの仮想通貨の所有を確保するものなのです。この鍵さえあれば帳簿上のあなたの資産を動かすことが可能です。 ビットコインを取引所に送金して、日本円に買える権利を持っているわけです。鍵があなたの資産を証明します。 この鍵の実体は文字列です。この文字列がばれてしまうと誰でもあなたのビットコインを移動できてしまいます。 実は自分のウォレットを複数作ってしまうことが可能です。例えばあなたの資産を動かせるウォレットを奥さんように作ってあげてしまうことも可能です。 これであなたの奥さんは自由にあなたの仮想通貨を送金したり、ブロックチェーンゲームで使い込むことだって可能になります。 送金って実際には何をしているの? 送金作業では「僕から優子さんへ10 BTC送りますよ」というメッセージを作って、そのメッセージに鍵をかけて帳簿を持っている人たちに送りつけているのです 帳簿を持っている人たちはメッセージを集めて嘘が無いかの確認をしてから、帳簿の書き換えをします。帳簿に記録する時には多くのマシンが取引を確認して、帳簿に間違えがないように保たれているわけですね。 帳簿はどこにあるの? では、帳簿を書き換えたらお金をふやせるのか? と考える人も多いのではないでしょうか。 それが簡単にいかないところがブロックチェーンのすごいところ。帳簿は、まったく同じ帳簿が世界中に散らばっています。1冊だけ書き換えると、あの帳簿だけ違うからあの帳簿は偽物だとばれてしまいます。 まとめ 今日お話ししたことが、わかっていると仮想通貨にまつわる話がわかりやすくなると思います。新しい世界について理解していきましょう 突っ込んで理解したい方にはこの本をお勧めします。 マスタリング・ビットコイン 仮想通貨を支える技術は革新的な新しい技術です。投資、ゲーム以外にもせっかくのチャンスですのでその背景にある技術を理解して楽しみましょう。 ではまた
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2019/01/26ALISで約250記事書いたライターが感じるALISの課題
前回の記事でALISを始めるべき理由を紹介しました。 僕はALISをずっと推しているので、良い面だけを紹介するのはとてもカンタンです。 ですが、今回は逆にALISの改善すべき課題についてお話ししたいと思います。 クローズドβ版がリリースされた2018年4月からずっと利用しているユーザーだからこそ強く感じている問題点があります。これからALISを始めてみようかなと考えている人には、ALISの良い面と悪い面の両方を十分理解してから始めて欲しいと思い、この記事を書くことにしました。 ALISで約250記事書いたユーザーが本音でALISの改善してほしい課題についてまとめたのでぜひ参考にしてみてください。 日本発ブロックチェーンソーシャルメディア『ALIS』を始めるべき3つの理由 - CRYPTO TIMES ウォレット機能が未実装 2019年1月20日現在、ALISにはウォレット機能が実装されていません。 このため、記事を書いて得たALISや、いいねをしてもらったALISを他の暗号資産取引所に送金して換金したり、取引所で購入したALISを入金してトークン保有ボーナスを狙うことがまだできません。 トークン保有ボーナスとはいいねや記事作成のアクションに対する報酬に、トークン保有量に基づいて加算されるボーナスのこと。ALISを購入するインセンティブ(動機)になる。 ウォレット機能が実装されなければ、いくらALISを報酬としてもらっても日本円に替えることができません。もし仮に、ALISというサービスがある日突然終了してしまったら(まずないと思いますが)、稼いだALISは全く意味のないものになってしまします。 また、最近では、海外仮想通貨取引所「Cryptopia(クリプトピア)」がセキュリティ被害を受けたとする公式発表がありました。 https://twitter.com/shimaris_coin/status/1085138077281017856 CryptopiaはALISを取り扱っている3つの取引所の中で1番ALISの取引量が多く、たくさんのALISユーザーが利用していました。 ALISでウォレット機能が実装されていないために、Cryptopia購入したALISトークンを取引所に置いたままにしていたという声が多くありました。 自身のハードウォレットやMyEtherWallet(マイイーサウォレット)等、個人でしっかり管理すればいい話ではあるのですが、ALIS運営には、ユーザーの利便性と資産保護の観点から一刻も早いウォレット機能の実装を期待します。 円建ての報酬が少ない 前回の記事でALISでは報酬をもらえると紹介しましたが、この報酬を日本円で換算するととても少ない報酬になってしまいます。 ほとんどの記事が現在の価値に換算すると1記事100円以下となってしまっているのが現状です。 これはALISトークンの価格下落に起因するものです。 最高値で約140円あったALISトークンの価格は、現在では約2円まで落ち込んでいます。 (2019年1月20日現在)最新のALISの価格はこちら ALISでは1日で配布されるトークンの総量が一定なので、どれだけ良い記事を書いても報酬としてもらえるトークンの枚数には限界があります。 なので、ALISトークン自体の価格が下落してしまうと、いくら良い記事を書いても円換算での報酬は少なくなってしまうのです。 良い記事と書き手が集まりALISが盛り上がるためには、ALISトークンの価格が上がり、それなりの報酬を得れるようになることが不可欠です。 今後、ALISが広く使われるようになるには、トークンの価格がどこまで上がるのかにかかっているでしょう。 記事の自由度が少ない ALISの記事編集画面は、とてもシンプルでブログ初心者にとっても分かりやすいのですが、記事のカスタマイズ性は少ないという課題があります。 WordPress(ワードプレス)などの他のブログサービスで書きなれているユーザーとっては、物足りなく感じることでしょう。 現在、ALISでは記事を書く際に6つのカスタマイズ機能があります。記事編集画面で文字を入力し、文字を選択すると下記のような吹き出しが出てきます。 大きなT:大見出し 小さなT:小見出し "":引用、注釈 B:強調、太字 i:斜体 クリップマーク:リンクの設定 カスタマイズ機能はこれだけです。 しまりす とてもシンプルで分かりやすいのですが少し物足りないな。WordPressのように文字に色をつけたり、マーカーを引いたり、カラフルな囲み枠で装飾したりできれば... 現状ALISでは、見出しの下に線の画像を挿入したりして少しでも記事が映えるようユーザーは工夫しています。 スマホからの投稿がしにくい また、ALISはスマホから記事を投稿することができない仕様になっています。スマホから記事作成画面に飛ぶと以下ようになります。 どうしてもスマホからALIS記事を書きたいという方には裏ワザ的な方法があります。 それは「スマホを横画面に表示して記事を書く」ことです。 ALISはブラウザの表示画面の横幅でスマホかPCかを判断しているようで、スマホの画面を横画面に表示すれば、ALIS上でPCと判断され、なんとかスマホから記事を書くことができます。 しかし、これが非常に書きづらいです。 上の画像にもありますが、スマホではALISの書き心地が提供できないという理由で対応していないので仕方ないですが。 ブログを書いたことがない人でも継続できるプラットフォームを目指しているALISなので、記事を投稿するというハードルを下げるためにも、早急なスマホアプリの開発を要望します。 最後に ALISの課題をまとめると以下のようになります。 1 ウォレット機能が未実装 2 円建て報酬が少ない 3 記事の自由度が少ない 4 スマホからの投稿がしにくい ALISの改善すべき課題について色々と述べましたが、2018年4月のクローズドβ版リリース以降、さまざまな事件や問題が起こるたびに、運営やコミュニティ内で議論され少しずつ改善されてきています。 2019年も毎月以下の機能が実装されていく予定です。 現在、1と2の機能は実装済みで、来月以降も毎月3番以降の項目がアップデートされていく予定です。(番号はリリース順ではない) 実装予定の機能一覧 1) デザインリニューアル&トップ画面の最適化 ・今まで以上に「仮想通貨」に馴染みの無い人であってもALISを楽しんでもらえるようにサイトデザインをリニューアル ・あわせて、複数カテゴリのオススメ記事が並ぶトップ画面を新設 ・初見のユーザの離脱を防ぐため、トップ画面はこれまでの人気ランキングとは異なるロジックを採用 2) カテゴリ全開放 ・カテゴリ制限の撤廃 ・上記に伴うカテゴリデザインの変更 3) トークン保有ボーナス ・ALISでのいいねや記事作成のアクションに対する報酬に、トークン保有量に基づくボーナスが加算される機能 ・ウォレット実装後は、記事の作成やいいねで獲得したトークンのみでなく外部から送信されたALISトークンも含む保有トークンを計算対象とする予定 * ただし、ボーナスALISトークンの付与対象となるトークン保有数に関しては上限が設けられる予定 4) ALISウォレット ・ALISの利用で獲得したALISトークンを外部に送付できる ・外部で獲得したALISトークンをALISウォレットに送付できる ・ALISトークンの移動履歴を閲覧できる 5) エディター機能の改善 ・クローズドβ版利用ユーザーからのフィードバックを中心とした書き心地改善のためのエディターの刷新 ・同時に、スマートフォンでの記事作成ができるように 6) 獲得ALISポートフォリオ ・獲得したALISトークンの内訳がわかるポートフォリオ画面 7) はじめてのアクション時のモーダル表示 ・新規ユーザの継続率を向上させるため、初めての記事作成やいいねの画面導線をデザイン含めて変更 8) 投げ銭ランキング ・記事が獲得した投げ銭量ごとのランキングを追加 ・上記に合わせて、誰がどの記事に投げ銭をしたのかというデータをAPIで取得できるように公開 ・上記ランキングの不正対策のため、投げ銭するたびに一部をバーンする機能を試験的に追加予定 9) OAuth認証 ・デベロッパへのALISアカウントによるOAuth認証を提供 10) ユーザー登録導線の改修 ・Facebook、YahooIDによる簡易ログインの実装 11) 有料記事のALISトークン購入 ・自分が作成した記事を有料記事にして、設定したALISトークン量を支払った人だけが読める仕組み 12) Referralプログラム ・ALISの利用状況に応じて、まだALISを利用していないユーザーへの特別招待メッセージを送れる機能 ・特別招待メッセージ経由で新規ユーザーがALISに登録した場合、そのユーザーのALIS利用状況に応じて、招待者がALISトークンを獲得 ・特別招待メッセージ経由でALISに登録したユーザーもALISトークンを獲得 「オープンβ版リリース時期と「12の新機能」のご案内」より引用 これらの機能が実装され、ALISユーザーにとって使いやすいプラットフォームとなり、日本発のWeb3を代表するサービスになることを楽しみにしています。 以上、ALISで約250記事書いたライターが感じるALISの課題でした。
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2019/01/25専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【1月25日】
みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です。 先日、米証券取引委員会(SEC)によって、シカゴオプション取引所(Cboe BZX)が「ビットコインETFの申請」を取り下げたことを公表しましたね。 CBOEがVanEck-SolidXビットコインETFに関する申請を取り下げ - CRYPTO TIMES ETFは仮想通貨市場にとって「市場好転への希望」です。しかし、待ち望まれているが故に、何度もETF承認疑惑(?)→否認によって、暴落を繰り返してきました。 ですが今回、今まで同様にその望みが一時絶たれたにもかかわらず、言うほど大きな下落はありませんでした。純粋に市場参加者が減っただけかもしれませんが、これだけハッキリした売り材料で売られないのは逆に好材料かもしれませんね。 さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の分析に移りましょう。 専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【1月15日】 - CRYPTO TIMES BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらは、BitMEXのビットコインチャート(日足)です。 1月15日更新の記事では、 「水色ウェッジ(上弦)が注目ライン。出来高を伴ってこれを上抜けること、そしてその後も出来高が維持されることが重要」 と、お話ししましたね。 さて、そこからどうなったでしょうか?このままだと見辛いので、少し拡大して見てみましょう。 BTCチャート(中期) 出来高がやや少ないですが、一応水色ラインを上抜けていますね。しかしその後、出来高は維持どころか大きく減少・・・。結局押し目を作れず、緩やかに下落してきてしまいました。 やはり、現状の課題は「出来高とその維持」と見て間違いないでしょう。 そして、まだ接点も少ない為なんともいえませんが、ラインブレイク後下落からの推移を見た限り、ここからは白ラインを参考に推移していくかと思われます。 それでは、チャートの総評に移りましょう。 BTCチャートの総評 個人的所感としては、「著しい出来高不足。上であれ、下であれ、出来高の回復こそが市場好転への第一歩」といった感じでしょうか。 予想シナリオとしては、3パターンです。 早い段階で保ち合い(白)を下抜け、ウェッジ内へ回帰。(水色) 保ち合い(白)内で推移し、ロングポジションを貯めてから下抜け(青色) このまま保ち合い(白)内で推移(橙色) ①~③でまとめてみましたが、個人的には現状の出来高を踏まえると、③のようにこのまま保ち合い内をキープしていくのはかなり難しいのでは?と見ています。 それでは、ドミナンス分析に移りましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考にしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) 前回からの大きな変化といえば、1月から市場を引っ張ってきていたETHのドミナンスが下落し、それに伴って「Others(その他)」のドミナンスが上昇→維持されている点ですね。 Othersが上昇→維持している、ということは「ここに書かれていないマイナーアルト内で資金が循環している」ということになります。ではここで、直近24時間のアルトコイン上昇率ランキングを見てみましょう。 記録を忘れてしまっていたため、直近24時間の推移しか追えませんが、確かにマイナーコインらが元気に上昇していますね。出来高も通貨によっては普段とは桁違いです。 もちろん、これらのマイナー通貨内で資金が循環してくれればよいのですが、循環せず・・・となれば、次は増やしたBTCの利確(現物売り)が発生します。 ですから、ここからは「出来高を伴ってきれいに上昇してきているマイナーアルトがマイナーアルト間で循環するのか?」に注目していくのが必須でしょう。 主要アルトコインの動向 ドミナンスを見て察しがついた方も多いかもしれませんが、現状メジャーアルトは若干の下火にあります。特に、つい先日まで好調だったETH、ADAは他の通貨と同じようにジワジワと下げてしまいました。 しかし、その中でも依然上昇傾向にあるのがTRXとDASHです。 当然ですが、メジャーアルトはマイナーアルトよりも動くお金の額も非常に大きいですし、その注目度も非常に高くなります。ですから、ここからは大きく上昇したマイナーアルトだけでなく、この2銘柄についても平行して見ておくのが妥当でしょう。 総評(まとめ) 最後にまとめに入りましょう。 保ち合い(白)内を維持できるか? BTCは依然出来高不足。 → LS比の増減に注目 マイナーアルトが活発 → アルト内で資金が循環するか? メジャーアルトはTRX、DASHに注目 ざっくりこんな感じでしょうか。最初にお話ししたように、「売り要因に対して大きく下落しなかった」というのは、決して悪くない要素です。 市場好転がいつになるかはわかりませんが、今は「増やすことよりも減らさないことを」意識し、あせらず市場好転までじっくり待ちましょう。 今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 不定期ですが、LINE@にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!
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2019/01/24ブロックチェーンがアート業界をどう変えるのか?ビジネスマンに向け徹底解説!
この記事の3つのポイント!1. 絶対的な価値がないアートへの理解は、正解のない現代でビジネスを成功させるための鍵! 2. アート業界では不正取引が横行しており、被害総額は年間60億ドル! 3. ブロックチェーンで作品の証明書とアーティストの著作権管理がより確実に! 本記事では、アートを学びたいビジネスマンに向けて、アート業界の基本的な構造や現状の問題点、また、ブロックチェーンが入り込むことでアート業界がどのように変化するのかを解説していきます。 はじめに: 経営者に求められるアートへの理解 昨今、ビジネスマンや経営者のアートへの理解が重要視されています。 ビジネスマン向けメディアではアート特集が組まれ、経営におけるアートとサイエンスを解いた本が人気を博しています。 また、英フィナンシャルタイムズの記事によれば、ビジネススクールでのMBAの出願者が減少傾向にある一方、グローバル企業が幹部候補社員をアートスクールや美術系大学へ送り込んでいるそうです。 この流れは、とても時代に合っています。 これは、今までは市場を分析し論理的な戦略を提案することで売れるモノを作り出すことができましたが、それらのデータが容易に入手可能になった現代においては、企業はライフスタイルや価値観を提案することが求められるようになったからだと言われています。 絶対的な価値がなく、作品を所持する人の価値観や満足感によって価値が測られるアートへの理解は、現代においてビジネスを成功させるための必須事項だと多くの人が考えています。 ビジネスマンにも人気が高まってきているアート業界ですが、業界構造自体としては旧態依然としており、多額のお金や多くの人が動くからこその問題が数多く存在しています。 そして、これらの問題解決のアプローチの1つとして、ブロックチェーンが注目されています。 アート業界の概要 まずは、既存のアート市場の規模と構造についてざっと解説します。 市場規模:日本はシェアわずか3% 市場規模 世界 約6兆7,500億円 日本 約2,400億円 市場規模は世界で約6兆7,500億円、日本で約2,400億円となっており、世界における日本のシェアは約3.5%です。 業界の特徴と主なステークホルダー アート業界における主なステークホルダーには、 アーティスト: 作品をつくる ディーラー: アーティストから作品を購入しオークション等を通して流通させる コレクター: オークション等を通して作品を購入する の3者がいます。 アーティストが作った作品をディーラーが最初に買い取り、オークション等を通してコレクター(個人や企業、美術館など)に向けて販売する。 この流れは長い間変わっていません。 また、上の図の中にアート業界の最大の特徴が表されています。 それは、2次市場が最も盛り上がるという点です。 大抵の場合、2次市場(オークションやギャラリー)で販売されるアートの値段は1次市場(アーティスト→最初の購入者)での値段よりも大きく上がります。 また、作品が市場に流通した後も、アーティストの活躍や没後の評価、誰がその作品を所有していたかなどで作品の値段は大きく変動します。 アート業界の問題点「不正取引」 そんなアート業界ですが、アート作品の不正取引が長年の課題となっています。 ブロックチェーン×アートを事業として行なっているロサンゼルスの企業「Verisart」のCEOであるロバート・ノートン氏によれば、アート市場における不正取引の総額は年間60億ドル(約6000億円)に達し、その内の8割は偽造によるものであるようです。 美術品偽造がどれほどの精度で行われ、どのように贋作だと分かるのか、気になった方は下の記事を読んでみてください。 「米国史上最大の美術品詐欺」を、贋作鑑定人はどう暴いたか - WIRED 先述したように、"今まで誰が作品を持っていたか"などによって価値が大きく変動する美術品には、作品自体の偽造だけでなく、証明書の偽造なども起こっています。 そして、このような課題を解決するアプローチの1つとして、ブロックチェーンが注目されているのです。 ブロックチェーンがアート業界をどう変えるのか ここからは、ブロックチェーンが既存のアート業界の課題をどのように解決していくかを解説していきます。 ブロックチェーンを一言で説明すると、ある時点で存在した情報が、不正な変更やコピーなく今も存在しているということを、情報の管理主体なしで、未来永劫、誰がみても分かるようにする技術です。 そして、ここで言う情報には、様々なものを定義することができます。例えば、アート作品の取引情報、真贋、来歴、これまでの評価などです。 これにより、以下のような形で、不正取引を減らすことができると期待されています。 デジタル証明書で証明書管理 アート作品には、多くの場合、証明書が発行されます。 従来では、作品の裏側にシール型の証明書が貼られたり、紙の証明書が発行されたりしていましたが、これらの証明書は、偽造や複数発行が容易に可能な上、万が一証明書を紛失した際の再発行プロセスはとても複雑でした。 ここに、改ざんが不可能で匿名性が担保されるブロックチェーン技術が入り込むことによって、デジタルな証明書の発行が可能になりました。 ブロックチェーン上に記録されたデジタル証明書では、「いつ」「誰が」作成・更新した情報なのかが、誰でも直接アクセスできます。 これによって2つのことが可能になりました。 1. 真贋証明 ブロックチェーン上に記録されたデジタル証明書では、偽造や複数発行が容易な紙の証明書と違い、情報の唯一性が保証されます。 これにより、アート作品が市場において適正な価値を保つことができ、アーティストにとっても売買をする人にとっても大きな安心感を生み出します。 2. 来歴管理 また、ブロックチェーンには作品の来歴(プロブナンス)情報を記録することも可能です。 不正ができないブロックチェーンの仕組みと、分散管理によって、情報改ざんが難しくなり、確実性を保つことが可能になります。 また、素性を明かすことを嫌う高額美術品コレクター達にとっても、匿名性を担保しながらの来歴管理できるため、大きなメリットがあります。 スマートコントラクトで書作権管理 また、ブロックチェーンには、美術品のメタ情報だけでなく、より複雑な契約情報も記載することができます。 スマートコントラクトと呼ばれるこの技術は、契約が確実に履行されることをプログラムで保証することができます。 これにより、アーティストは認証機関などの第三者機関の介入なしに、自らの著作権を自らでコントロールすることが可能になります。 スマートコントラクトを活用して著作権管理を行うことで、代金を自動で振り分けることも可能になります。 ブロックチェーン上のデータとスマートコントラクトでの代金自動振り分けを組み合わせることで、2次市場において作品の所有権の移動を追跡し、所有者が変わるたびにアーティストに手数料が支払われる仕組みも可能になります。 ブロックチェーン×アート事業を展開する企業 ここまでで、ブロックチェーンがアート業界にどのような影響を及ぼすかが見えてきたでしょうか? ここからは、これらの動きを実際に主導しようとしている企業をいくつか紹介します。 1億円の大型資金調達も実施: startburn株式会社 [caption id="attachment_13752" align="aligncenter" width="600"] 引用: スタートバーン株式会社プレスリリース[/caption] startburn株式会社は、アート×ブロックチェーンのネットワークを構築し、アート作品の来歴管理や基本情報の共有、そして作品証明書の発行および作品管理を容易にすることを目的としています。 ブロックチェーン×アートのスタートバーン株式会社、UTECから1億円を調達 - CRYPTO TIMES 大手オークションハウスとも提携: Artory(アートリー) Artoryはブロックチェーンを活用したアート作品の情報管理サービスを提供しています。 アートリーは世界最大手オークションハウスのクリスティーズとも提携しており、2018年11月には、クリスティーズによって、実際にアートリーのサービスを通してオークションが開かれています。 アートリー通しての作品購入では、作品購入者にデジタル購入証明書が発行されると同時に、取引履歴がブロックチェーン上に記録されます。 これにより、将来、作品を売却する際や、第三者が作品のリサーチや借り入れをする際にも作品所有者の匿名性を保ちながらプロセスを進めることができます。 ブロックチェーンをテーマにした展覧会・作品 ブロックチェーンに関する規制と中国市場についてのリサーチを行なっているmegan氏は、彼女のブログ記事の中で、「ブロックチェーンとは学問総合格闘技である」と書きました。 まさにその通りで、ブロックチェーンは工学の分野だけでなく、様々な学問を横断的に進化しています。 美術もその1つで、世界各地で、ブロックチェーンと関連した展覧会が開催されたり、ブロックチェーンをテーマにアートが作られたりしています。 ドイツ: proof of work展 最初に紹介するのは、ドイツのベルリンで2018年9月から12月まで開催されていたproof of work展です。 この展覧会では、デジタル社会における思想や価値を表現したアート作品で知られるサイモン・デニー氏がキュレーションをした展覧会で、ブロックチェーンや権力の分散、既存の金融システムへの課題提示などがテーマとなっています。 この展覧会で展示された作品の中から、僕が好きな2つの作品を紹介します。 1. Tropical Mining Station(2018) FOAM Tropical Mining Station now open at the “Proof of Work” show at the Schinkel Pavillon hosting @CryptoKitties pic.twitter.com/7QLH2evvWO — Ryan John King (@frothcity) 2018年9月7日 Tropical Mining StationはFORMという組織が作った作品です。 この作品はイーサリアムのマイニング状況に応じてバブル内の空気圧が調整され、大きさが変わります。 仮想通貨の金融バブルに呼応したこの作品は、実際にバブルの中に入って体験することも可能です。 2. Chaos Machine(2018) My favorite piece: the Chaos Machine, a crypto-jukebox that burns banknotes in exchange to a 'chaos coin' & a random song to represent potential changes in existing monetary structures... pic.twitter.com/Y1xWdtWBIa — Jule Specht (@jule_specht) 2018年9月16日 Chaos Machineと呼ばれるこの作品は、Distributed Gallery(ディストリビューテッド・ギャラリー)という匿名アーティストの作品であり、マシーンにお札を挿入すると、ネットワーク内でのみ使用できる独自通貨chaos coinに得ることができます。 マシーンに挿入された紙幣が燃やされるという仕組みで、既存の金融システムへ疑問を提示しています。 proof of work展では、これらの作品の他にも、DAppsとして知られるcryptokittiesに登場するキャラクターの絵や仮想通貨Augerの元CEOが作成に関わった作品なども展示されています。 日本: 富士山展2.0 富士山展とは、スタートバーン株式会社が主催の展示会であり、複数の会場で多彩なクリエーター達がそれぞれの特徴や個性を活かしながら企画・出典を行うことができるプラットフォームです。 2019年1月5日から26日の期間中開催されており、スタートバーン社のブロックチェーン×アートの新サービスstartbahn.orgが活用される予定です。 ブロックチェーン×アートの展示会「富士山展2.0」開催決定! - CRYPTO TIMES まとめ 以上、アート業界の概要とブロックチェーンがアート業界をどう変えていくのかについての解説記事でした。 主に英国の企業では、ビジネスマンがアートを学ぶことが重要視されているようです。 欧米の動きが何年か経って日本に入ってくることを考えると、日本の企業でもアートへの理解が大事だと叫ばれるのはそう遠くないのではと思います。 しかし、ブロックチェーンがエンジニアにとっての玩具、ビジネスマンにとってのバズワードにしてはいけないように、ビジネスマンのアートへの理解も、単なるブームで終わらせるべきではないと思っています。 さぁみなさん、今年の目標に、月1回美術館へ行くことを加えてみてはどうでしょうか?? 記事ソース: 美術手帖12月号、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?、 やまとは国のまほろば、Proof of Work展HP、富士山展HP
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2019/01/18日本発ブロックチェーンソーシャルメディア『ALIS』を始めるべき3つの理由
はじめまして。しまりす @shimaris_coin と申します。これから、Crypto Timesのライターとして寄稿していくこととなりました。 簡単に自己紹介させていただくと、2017年5月頃から暗号資産(仮想通貨)に触れ、クリプトの魅力にハマっていき、steemitというALISの前身であるサービスに出会ったことがきっかけで文章を書くことを始めました。 ALISには、2018年4月のクローズドβ版がリリース当初から参加しており、現在はALISでメインに活動しています。ALISでトークンを稼ぐコツをまとめたALIS攻略サイト『しまりすのALIS攻略ブログ』も運営しています。 さて本題です。 この記事を読んでいるという事は、あなたは『これからALISを始めてみようかな』とか『ALISに興味がある』と考えているのだと思います。それは非常に素晴らしいことです。 2017年は仮想通貨元年と言われ、ビットコインを中心に暗号資産は爆発的な価格上昇をし、多くの億万長者を生みました。しかし、2018年になって状況は一転、暗号資産全体の価格は大きく下落しました。去年は仮想通貨で損をした方がほとんどではないでしょうか。価格の下落とともにクリプトユーザーも減少し続けています。 しかし、暗号資産・ブロックチェーン技術はまだまだ僕たちの生活に普及していない新しい技術です。暗号資産市場は、AIやフィンテックなどと同様に、将来大きな成長が見込まれている分野です。今ここで暗号資産に触れることをやめてしまうのは非常にもったいないことだと思います。 ALISでは記事を書いたり、他の人の記事にいいねをするとALISトークンという暗号資産がもらえるのでリスクなく暗号資産を稼ぐことができます。一切自分のお金を入れる必要はありません。軽い気持ちで始めてOKです。 今回はALISを始めるべき理由を3つ厳選して紹介します。 暗号資産を稼ぎながら新しいSNSに携わることができる ALISは2018年に始まったばかりの新しいSNSで一般的な知名度もまだまだです。ですが、ALISのような黎明期のサービスに参加することは大きな可能性があります。 例えば、日本一のYoutuberであるヒカキンさんは、Youtuberとして確固たる地位を築いたわけですが、駆け出しの頃はまだYouTube自体の認知度も低く、まわりから何をやっているんだと批判を受けることも多々あったそうです。 Youtubeが出てきた当初は、ほとんどの人がYoutubeからの広告収入だけで食べていけるなんて思いもしなかったし、TwitterやInstagramもここまで普及するとは思いもしませんでしたよね。 ALISも今はまだ知名度は低いですが、将来、YouTubeやTwitterのように広く使われるようになる未来が来るかもしれません。加えて、ALISには従来のSNSとは大きく異なる点があります。 それは「始めてすぐに成果を得ることができる」という点です。 YoutubeやTwitteなどの初期ユーザー多くは、それぞれのサービスの可能性を確信して発信を続けるも、当然すぐに収益化することはできませんでした。長い下積み期間を経てやっと芽が出るのです。 それに対してALISは、誰でも簡単に記事を書いたり、記事を読んでいいねするだけですぐに暗号資産ALISをもらうことができます。このALISは、暗号資産取引所でビットコイン等の暗号資産に交換することができるようになります。 * 現在はALISウォレットからの送付機能が未搭載のため交換することができません。ALISウォレットは近日公開予定。 当然、このALISは暗号資産なので、サービスの普及に伴う値上がりも期待できます。 すぐに換金するにしろ、値上がりを期待して保持するにしろ、黎明期のサービスの初期ユーザーが始めてすぐに報酬を得ることができるのは大きなメリットですよね。 アウトプットで成長を実感することができる ALISでは自分が好きなだけ情報発信して自分を表現することができます。文章やイラスト、動画といった何らかの形でアウトプットすることで、自分の思考が整理され、新しい発見もあります。 暗号資産に出会うまでは全く文章を書くことをしてこなかった僕ですが、ALISで記事投稿を続けるにつれ、少しずつ記事の制作スピードや文章の構成力向上を実感しています。 因みにCRYPTOTIMESでもCT BootCampと題して、新しいライターの育成プログラムも実施していたこともあります。 CRYPTO TIMESがALISプラットフォームを利用したBootCampを実施!参加者を絶賛募集中! - CRYPTO TIMES また、ALISを投稿することはインターネット上に自分の資産(信頼)を積み上げていくことと同じです。ALIS上に投稿した記事はただ存在するだけではなく、誰かの役に立つ可能性があり、また収益を得るためのの重要なコンテンツにもなります。 実際に僕は何か月も前のALIS記事に今でもいいねされ報酬をもらっています。 これからはお金を沢山持っている人が強い力をもつ資本主義は終わり、個人の信頼が重視される「価値主義」に移行していくことでしょう。つまり早くから自分のコンテンツを発信して信頼という資産を積み上げていく練習をしていくことが成功する鍵になります。 今のALISはそんな練習をするのにもってこいの場所になっています。発信をすることですぐに他ユーザーからのリアクションがありますし、なにより報酬がもらえるのでモチベーションを保ちやすいです。 ALISで自分らしい発信をすることで成長を実感しつつ、あなたの夢や理想を叶えることができるかもしれませんね。 注目を集めることができる 日本初のICOで資金調達をし、ブロックチェーンという新しい技術を用いてサービスを展開しているALISは様々なメディアや企業から注目を浴びています。 自分の好きなことを発信しているだけで、びっくりするほどの企業や有名な方の目に留まったりします。 こんな僕でもALISを始めてから、ありがたいことに企業や個人から記事作成や暗号資産に関する仕事の依頼を頂けるようになりました。まさか、自分が情報発信で報酬をもらえるなんて想像もしていなかったのでとても驚いています。 従来のブログサービスやTwitterでは間違いなく埋もれていたことでしょう。ALISという日本で始まった新しいサービスに携わっていたからこそだと感じています。 ALISを通じて人脈やつながりを得ることができたのは自分にとってかなり大きなことでした。そして2019年もさらに多くの方とALISを通じて知り合あい、多くを学ぶことができると確信しています。 みなさんもALISで自分の好きなモノや興味があることを発信してみてはいかがでしょうか?きっと誰かの目に留まってコメントやいいねをもらうことができますよ。
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2019/01/15専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【1月15日】
早いもので、年が明けてからもう半月が経過してしまいましたね。どうも、未だ正月気分が抜け切っていない、えむけん @BinaryMkentです。 さて、前回の記事から10日が経過しましたが、その間市場も大きく動いてきましたね。みなさんのお役に立てていたなら幸いです。 さて、前置きはほどほどにして、今回もガッツリ分析していきましょう。 専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【1月5日】 - CRYPTO TIMES BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) 画像は、BitmexのBTCチャート(日足)です。 前回からラインも少し修正+追加したので、おさらいも兼ねて少し解説させていただきます。 今回、注目すべきは「水色ウェッジ」と「黄色ライン」。この2点です。 まず、水色ウェッジ。こちらは1月9日に追加したラインなのですが、現状のBTCチャートの中でも最重要ポイントといっても過言ではないと思います。(理由は後述) また、このウェッジ交点から推測すると、恐らく2月15日までにはこのウェッジをどちらかにブレイクし、相場の大局的な流れを決めることになると考えられます。 そしてもう1つの注目ポイントは前回もお話した、黄色ライン。 これは、かつてのサポートラインでもあり、12月からはレジスタンスラインとして機能しているラインです。 前回の記事では、「この黄色ラインの上抜けで逆三尊成立=買い」とお話していましたが、結局上抜けることなく、この否定が大きな下落のきっかけとなってしまいました。 とはいえ、上抜けることができれば、「好転のサイン」になることには変わりありません。よって、この黄色ラインについても引き続き要注目です。それでは少しズームアップして、より短いスパンでの目線を確認してみましょう。 BTCチャート(中期) 見切れてしまっていますが、水色ウェッジの上限は、2017年12月16日の最高値(20,000ドル)と2018年11月12日暴落前(6400ドル)を繋いだものです。 最高値からのライン故、本来なら最優先で監視すべきものなのですが、接点同士の期間があまりにも空いてしまっていたため、前回の記事執筆時には不採用にしていました。 ですが1月9日(白○)、「有効ではない」と判断していたこのラインが、黄色ラインときれいに重なり、レジスタンスポイントとして機能しました。 そのため、「この水色ウェッジは有効である」と判断し、今回の最重要ラインとして採用しました。 BTCチャートの総評 現時点から、上か下かの方向予想を出すのは非常に困難な状況です。 それ故前回同様、後出しジャンケンのように「出来高を伴ったラインブレイク」に的を絞って立ち回っていくのが妥当でしょう。 また、依然出来高が乏しい状況が続いているため、水色ウェッジ上抜けなどを機に出来高上昇⇒出来高維持が今後の市場好転には必要不可欠だと考えます。 ドミナンス分析 今回から、より推移が見やすい「Trading View」のドミナンスチャートを参考することにしました。 9日にあれほど大きく連続的な下落があったにも関わらず、ドミナンスチャートからはそれほど大きな変化は見られませんね。 過去の傾向上、アルト堅調時におけるBTCの急落は、アルトが総投売りムードに陥り、しばらくは仮想通貨市場内でのリスクオフ(リスク回避思考)の拡大、そして再びアルトに資金が戻ってくるのには時間を要する・・・というのが常でした。 しかし今回、BTCの下落時に一旦は売られたものの、ETH、ADA、TRXを始めとしたアルトが再度上昇推移を見せています。 もちろん一時的なリバの可能性もありますので、ここから再度買いに走るのではなく、一歩引いて、「堅調な推移を見せているアルトコインらが押し目を作れるか?」に注目していきましょう。 主要アルトコインの動向 ザックリですが、主要アルトコインの動向を追ってみました。 BTC下落時からのリバに着目した際、やはり目立つのはETH、ADA、TRXですね。他には、IOTA、EOS、NEOでしょうか。 恐らく、仕手系の通過やプラットフォーム系の通貨が買われているというよりかは、BTC下落の以前に「パフォーマンスが良かった銘柄への出戻り」という感じでしょう。 ここからは先にもお話したように、良リバを見せた通貨らが「押し目をつけて再度高値更新に向かうか?」に注目する必要がありそうですね。中でもETHについては、ここ最近市場の初動にもなっているため、要注視しておきましょう。 また万が一、良リバを見せた通貨らが、押し目をつけず売られる展開となってしまった場合には、アルト撤退からの現物BTC売りにも警戒しておくのがよいです。(BTCが現物主導で下げる際には、先にBTCドミナンスが上昇する傾向があるため、そちらも欠かさずチェックしておきましょう!) 総評(まとめ) 最後にまとめに入りましょう。 BTCは依然出来高不足。後出しジャンケンでOK。 ⇒水色ウェッジと黄色ラインに注目 BTC下落後のアルト◎(リバの可能性アリ) 良リバアルトの押し目観察推奨 ⇒ETH、ADA、TRX、EOS、IOTA、NEO アルト押し目否定時はBTC下落に要注意 大体こんなところでしょうか。 先日のようにアルト好調時に、BTCが急落すると、BTCの枚数減少だけでなく、円建て資産の減少にもなりかねません。 一番大切なのは、「利益を持ち帰ること」です。どちらか片方ではなく、アルトコインもBTCも両方視野に入れて、うまく立ち回りましょう! 今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 不定期ですが、LINE@にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!