専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【3月25日】
Crypto Times 編集部

みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です。
前回の更新から再度、BTC並びにアルト市場が非常に活発になってきましたね!様々なアルトコインが上昇したことにより、Twitterも活気に満ち満ちていました。
さて、待ちに待った上昇相場ですが、こういったときこそ大切なのが逃げ足です。浮かれることなく、今回もしっかりと分析していきましょう!
目次
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
こちらがBitMEXのBTCチャートになります。
ザッと見た感じ、長期の水色レジスタンスなども上抜けていますし、後は大本命の4200ドルの突破を残すのみ・・・といった感じでしょうか。
不安なポイントとしては、ストキャスのDC成立。このストキャスDCは、現状の長期レンジ(3000~4000ドル間)を見た限りでは、精度も非常に高く、現状における不安要素の一つと言えるでしょう。
そして今回、こちらの通常スケールではあまり見所もなく、いまいちパッとしなかったため、長期足での分析に特化した「ログスケール」でも同様に分析を行ってみました。
ログスケールで見てみますと、現在ちょうど長期レジスタンスライン(水色)周辺と、「むしろ、ここが山場」というような状況ですね。
これは経験談ですが、BTC長期分析の場合、ログスケールは通常スケールよりも価格に与える影響が大きいように感じます。ですから、まずはログスケールを監視しつつ、「このラインに対して、どう動いてくるのか?」を見守っていくのが良さそうですね。
また、現状このように長期の重要なライン周辺で推移しているわけですから、BTCがどちらに動こうと、アルト市場に流れている資金などが次第に利食いムード(リスクオフ)へと転換する可能性も考えておいたほうが良さそうですね。
それでは、次に中期チャート分析に移りましょう。
BTCチャート(中期)
こちらも先ほど同様、ログスケールにて分析を進めていきます。
現状、前回記事にてお話しした緑チャネルを守りながら上昇していますね。しかし、頭上すぐに長期のレジスタンスライン(水色)を控えているため、しばらくは「ここを抜けられるかどうか?」が最注目ポイントになってくるでしょう。
また直近の推移では、オレンジポイントにてMACDのダイバージェンス発生・・・。この点から、「上がってはいるものの、推進力(勢い)が不足している状況」というのは明らかだと思います。
加えて、直近緑チャネル接触時の売り出来高大からの出来高衰退。個人的には、ここから多くのトレーダーが現状の含み益確定を優先し、様子見に移っているような印象を受けました。
BTCチャートの総評
色々考えてみたのですが、今回のチャートの場合はこの白シナリオが最も現実的だ、という結論に至りました。
もちろん、3940ドル周辺で押し目を作り、再度上昇転換。その後、長期レジスタンス突破・・・という可能性もなくはないのですが、少なくとも現状の出来高のままで特別変わった動きもなければ、このようなシナリオ展開はかなり厳しいでしょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。
ドミナンスに関して言えば、特別大きな変化はありません。ですが、強いてあげるのであれば、「Othersが引き続き上昇傾向にある」ということでしょうか。現状、若干のアルト祭りのような雰囲気にもなっておりますから、これは納得ですね。
ですがその半面、ここからそれらの利食い等が発生してもおかしくない、というのもまた事実です。そして先ほどもお話ししたように、現状はBTCも長期の山場を迎えております。
こういった状況下で、もし自分が含み益を抱えていれば、その含み益を確定させようと動くのは至極当然の行動です。そのため個人的には、「今日明日を目処に、アルトコイン市場が全体的にしぼみ始め、現物主導でBTCが一時下降路線になるのでは?」と推測しております。(あくまで現状を元にした勝手な憶測ですが)
主要アルトコインの動向
さて、それでは主要アルトコインの動向を見ていきましょう。
2月15日の更新記事から何度もうるさく言っていたADAがようやく花咲きましたね。
その他には、XEMやDASHの伸びが顕著ですね。
今回は、上記3通貨とは異なりますが、ADA、BNB、XMRの3通貨をピックアップしてみていこうと思います。
ADA
現状、文句のつけようがない綺麗なチャートです。ここからオレンジラインを割ることなく押し目を作れば、再度高値更新も望める展開となるでしょう。
チャート的には、押し目を狙った買いが殺到してもおかしくはないので、オレンジラインまで到達することなく再度高値更新、というような展開もあり得ます。
ですが、BTCの現状を踏まえると、そこまでアグレッシブに飛びつくのはやや危険かな・・・というのが正直なところです。
ですから、もし押し目買いを狙いにいくのであれば、BTCにヘッジSを噛ませ、万が一のときに備えながら立ち回るのがよいでしょう。
BNB
今年に入ってから「Binance Launchpad」による需要が急激に加速し、主要アルトコインの中でもダントツの上昇を見せました。
先日の発表によれば、今後のLaunchpad参加権は「BNBの保有数量」などを元にした抽選になるそうなので、大口の売り圧は減るかもしれませんが、そうでない投機勢は長期チャネル上限+フィボ161.8%上ということもあり、そろそろ撤退時期なのでは?と見ています。
Binance Launchpadが次期プロジェクトのトークン購入者を抽選で選ぶ方針を発表 – CRYPTO TIMES
XMR
XMRは前回も綺麗なチャートを描いているとしてご紹介させていただきましたね。
現状としては、前回同様保ち合い内にて推移しているものの、引き続き出来高も十分・・・と、比較的期待できる状況です。こちらもBTCが大きく下に垂れることがなければ、注目しておくべき1通貨でしょう。
総評(まとめ)
さて、最後にまとめに入りましょう。
- BTCは上値も重く、厳しい印象
→上抜けのためには、S急増orアルト祭り継続が必須 - アルト祭りの中心ADA、BNBの推移に要注目
→これらから資金が抜けると、現物BTCも難航
- BTCは上値も重く、厳しい印象
アルト市場だけを見れば、「まだまだこれから!」というような印象を受けますが、BTC単体ではあまり芳しくない状況ですね。
非常に迷うところではありますが、すでにアルトコイン側である程度の利益が出ているのであれば、それらを一部利食いし、残りは建値SL+BTCにヘッジS、という立ち回りがもっとも妥当だと思います。
さて、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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