初心者向け
2024/02/27MetaMask(メタマスク)スマホ、アプリの使い方を解説【画像付】
MetaMaskは、仮想通貨の管理やさまざまなサービスとの接続を可能にするウォレットの1つです。 非常に利便性が高いものの、リカバリーフレーズや秘密鍵の管理を誤ると、仮想通貨が失われてしまうことも・・・ そのため、正しい利用方法を知らないと、大事な仮想通貨がリスクに晒されてしまう可能性もあります。 この記事では、そんなMetaMaskを安全に使うためのはじめ方・利用法について解説しています。 CRYPTO TIMES公式Youtubeチャンネルでも同トピックについて扱っています。こちらも併せてご覧ください。 MetaMask(メタマスク)はスマホでも利用可能! 画像:MetaMask MetaMaskは、ETHやイーサリアムベースの仮想通貨・NFTなどを管理できるウォレットの1つです。 ブラウザの拡張機能などで利用可能で、仮想通貨の管理が可能なのはもちろん、各DeFiやBCGなどとの接続も可能です。 代表的なウォレットの1つとして挙げられ、世界中で3,000万人以上のユーザーから利用されています。 MetaMaskはブラウザの拡張機能として利用されることが多いものの、スマホアプリからでも利用可能になっています。 また、スマホアプリとPC(拡張機能)を同期でき、スマホ・PCと併用して利用することも可能です。 以下はPCのMetaMaskの利用法になるため、PCと併用したいと言う方はご覧ください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 MetaMaskモバイル(スマホ)のはじめ方 これから、MetaMaskモバイル(スマホアプリ)のはじめ方・作成方法について解説していきます。 1つ1つ手順を追って、スマホでMetaMaskを利用するための環境を整えていきましょう。 MetaMaskのアプリをダウンロード 「開始」へ 「新規ウォレットを作成」をタップして「同意する」をタップ パスワードの作成 パスワードは毎回必要になるので、忘れないようにしてください。紛失漏洩も厳禁です。他人には教えてはいけません。 ウォレットの安全についての案内を確認 初心者の方は必ず動画、文章を確認してください。 リカバリーフレーズを保存 リカバリーフレーズは紛失、漏洩は厳禁です。必ず控えてください。紛失、漏洩をすると資産を失う可能性があります。 リカバリーフレーズを入力 ウォレット作成が終了、最下部の「完了」をタップ MetaMaskを作成する際には、パスワードの作成が必要となりますが、これはあくまで「スマホアプリでのパスワード」となります。 MetaMaskを削除した場合や、その他のデバイスからのアクセスなどでは「リカバリーフレーズ」を利用するため、必ず何らかの方法で保存しておいてください。 MetaMaskの公式サイトでは、一般的な方法として紙に書き留めておくことを推奨しています。 リカバリーフレーズを利用するとウォレットを好きに利用できてしまうため、他者やWEBサイトなどに知らせるのもNGです。 また、同様に秘密鍵もウォレットのインポートなどに必要な文字列ですが、こちらも知られてしまうとウォレットが乗っ取られるなどのリスクが考えられます。 リカバリーフレーズ・秘密鍵ともに厳重な管理を徹底していきましょう。 MetaMaskモバイル(スマホ)の基本的な使い方 これから、MetaMaskモバイルの基本的な使い方を、以下の機能から解説していきます。 ・入出金 ・スワップ ・トークン追加 ・ネットワーク追加 MetaMaskモバイルの利用方法をマスターしていきましょう。 MetaMaskモバイルへ入金する まず、はじめにMetaMaskへ入金する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「受取」をタップ 送信側デバイスでQRコード読み込み、もしくはアドレスをコピーして送信側でペースト 取引所などからの送金に伴い、文字列(アドレス)を要求されるため、上記の手順で表示させた文字列をコピペすることで、入金が可能になります。 ここで、何らかのミスをしてしまうと、仮想通貨が永久に失われてしまう可能性があります。そのため、大きな金額を送金する場合や、はじめての利用の場合はテスト送金を行ってから送金するのがおすすめです。 MeMaskモバイルから出金(送金)する 次に、MetaMaskモバイルから出金・送金のやり方を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「送信」をタップ 「To:」に送信先アドレスを入力(ペースト)または、スキャンアイコンをタップしてQRコードを読み取り、「次へ」をタップ 送金したい通貨と金額を入力して「次へ」をタップ ガス代などの詳細を最終確認後「送信」をタップ あとは、画面下部に「トランザクションが完了しました」というメッセージが表示されれば出金(送金)は完了です。 【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 MetaMaskモバイルでスワップする 次に、MetaMaskモバイルからスワップ(仮想通貨の交換・換金)する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「スワップ」をタップ スワップしたい通貨と量を入力して、「クォートを入手」をタップ ガス代などに問題がなければ「スワイプしてスワップ」ボタンをスワイプ スワップが完了したら、指定した通貨が増減していることを確認しておきましょう。 MetaMaskのスワップでは、裏側で主要なDEXなどからの流動性を利用しています。このことから十分な流動性が無い場合は、スワップしたい仮想通貨が見つからないか、もしくは取引できない可能性があります。 また、MetaMaskのスワップには、ガス代が掛かるのはもちろん、MetaMaskにより予め0.8%程度のサービス料が含まれているためご注意ください。(スワップの内容によって、MetaMaskが設定しているサービス料は微妙に異なっています) MetaMaskにトークンを追加する 次に、MetaMaskへ仮想通貨(トークン)を追加する方法を解説していきます。 MetaMaskは、イーサリアムベースの仮想通貨の管理に利用できますが、デフォルトでは表示されない(追加されていない)仮想通貨もあります。 そのような仮想通貨は、利用者サイドでコントラクトアドレスなどの設定が必要です。 以下の手順で、MetaMaskへ仮想通貨を追加していきましょう。 1. EtherScanで追加したい仮想通貨を検索、通貨の詳細が表示されたら下にスクロール 2. 「TOKEN CONTRACT」の箇所にある文字列(トークンアドレス)をコピー 3. MetaMaskにて「トークンをインポート」へ 4. 「カスタムトークン」を選択して、「トークンアドレス」をペーストし、「インポート」をタップ 5. トークンがインポートされ、ウォレット内に表示されていることを確認する メジャーな仮想通貨であれば「トークンをインポート」を選択後に、検索箇所から見つけることができるケースもあります。 MetaMaskにネットワークを追加する MetaMaskはイーサリアムはもちろん、互換性を持つネットワークを追加することで利用することが可能です。 代表的なものとして「BSC」「Polygon」「Arbitrum」「Optimism」などが挙げられます。 メタマスク(MetaMask)でのBNBチェーン(BSC)への接続方法を解説 上記のような利用したい他のネットワークがあれば、以下の手順で入力していきましょう。(予め利用したいネットワークのRPC URLなどをチェックしておいてください) 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「ネットワーク」をタップ 3. 「ネットワークを追加」をタップ 4. 「カスタムネットワーク」を選択し、ネットワーク名などの各情報を入力し、「追加」をタップ また、こちらもトークンと同様に、「カスタムネットワーク」を選択した手順で「人気」を選択すれば代表的なネットワークがリストで表示されますので、追加したいネットワークをタップすることでかんたんに追加できます。 MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法 [caption id="attachment_107002" align="aligncenter" width="963"] 画像:MetaMask[/caption] MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法について解説していきます。既に、スマホ or PCにてMetaMaskを利用している方は参考にしてみてください。 まずはスマホで秘密鍵を取得します。 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「セキュリティとプライバシー」をタップし、表示されたメニュー画面を下にスクロール 3. 「秘密鍵を表示」をタップして、パスワード等を入力後、表示された秘密鍵の文字列を取得 続いて、取得した秘密鍵をPCで入力し、インポートしていきます。 4. PCブラウザ右上のアイコンからメタマスクを開く、アカウント名の箇所をクリック(デフォルトではAccount 1) 5. 「Add account or hardware wallet(アカウントもしくはハードウェアウォレットを追加)」をクリック 6. 「アカウントをインポート」をクリック 7. 「秘密鍵」を選択し、取得した秘密鍵の文字列をペーストしたら、「インポート」をクリック 上記は「スマホ to PC」の手順になっていますが、「PC to スマホ」であっても手順は大きく異なりません。 秘密鍵を入手することで、各デバイス間でのインポートを行うことが可能です。 MetaMaskでスマホから手軽に仮想通貨を触ろう この記事では、MetaMaskモバイルの使い方・利用方法について解説しました。 MetaMaskモバイルを利用することで、スマホから手軽に仮想通貨を扱えることが分かると思います。MetaMaskモバイルを活用して、さまざまなプロダクトを触ってみてください。 画像:Diego Thomazini / Shutterstock.com
初心者向け
2024/02/26ビットコイン取引における危険性とリスク回避のための10のポイント
ビットコイン取引を始めたいと思っても、「危険性は?リスクは?」と不安になってしまう方は多いのではないでしょうか。もちろん実際に取引における危険性はあります。 しかし、リスクを回避する方法もあります。今回の記事では初心者の方に知っておいていただきたい10のリスク回避方法について解説します。 参考にしていただければ、比較的安全に取引を始める方法をご理解いただけるはずです。 ビットコインとは ビットコインとはデータ上だけで存在する、実体のない仮想的な通貨の一種です。「仮想通貨」「暗号資産」などとも呼ばれます。中央銀行のような発行主体がなく、ブロックチェーンと呼ばれるシステムにて管理される通貨です。2009年にシステムが開始された後、2024年2月の現在まで一度も止まることなく動き続けています。 ビットコインに実体はありませんが、日常生活の中で実際に使ったり、現金に変えたりできます。 たとえば、オンラインゲームの中で使える通貨は、ゲームの中でしか使えません。しかし、ビットコインであれば資産と同じような扱いが可能です。 日本では大手家電量販店である「ビックカメラ」が最初に決済方法として導入しました。現在ではレストラン、バー、クリニック、美容室、小売店などで世界各地で決済方法として採用されています。 エルサルバドルなどの国の通貨をビットコインにしている国以外の人にとっては、ビットコインは通常の法定通貨のように価値が決まっている通貨ではありません。ビットコインは株式や為替のように、数秒単位で価格が変わります。たとえば、1通貨あたり100円だったものが、1時間後には90円になることも考えられます。 以上のように、ビットコインは実体がなく価格変動のリスクがあるものの、法定通貨のようにも使える仮想通貨の一種です。 ・ビットコインとは?取引の前に知っておくべき基礎知識 ・仮想通貨とブロックチェーンを学ぶための勉強法と情報収集 ビットコインに危険なイメージがついてしまった事件 「ビットコインに危険性がある」とのイメージがついてしまったのは、2014年のマウントゴックスによる事件が発端と言われています。 マウントゴックスとは暗号資産取引所で、当時は世界最大規模の取引所でした。しかし、トランザクション展性が原因の問題が生じているとして、突然ビットコインの出庫を停止。その後、すべての取引が停止となりました。 そして、マウントゴックスが民事再生手続を開始したときに明らかになったのが、ビットコインと預り金の消失です。顧客が保有する約75万ビットコインと自社保有分の10万ビットコイン、470億円相当が消失したとされています。また、実際の預り金が約28億円消失したと報道されました。 事件の原因は、不正アクセスによる取引妨害と不正な引き出しです。マウントゴックスは経営破綻し、顧客への補償は2024年に入り少しずつ進んでいる状況です。 以上のことから、この事件により「ビットコインには資産がなくなるリスクがある」とのイメージを与えてしまった可能性が高いとされているのです。 ビットコイン投資の危険性・リスク ビットコイン投資には、危険性やリスクがあります。 一体どのようなリスクがあるのか、8つの観点から見ていきましょう。 1. ハッキングの危険性 最初にご紹介するのは、ハッキングの危険性についてです。 仮想通貨取引所のシステムがハッキングされた場合、資産が流出したり、消失したりする可能性があります。ひとつ前の項目でご紹介したマウントゴックス事件も、ハッキングが原因で起こりました。 ビットコインの保管はオンラインとオフラインで可能です。オフラインであればリスクが低いと思われるかもしれません。また、ハッキングのリスクを考えれば、オンラインよりオフラインの方が安全と言えるでしょう。 しかしオフラインでの保管であっても、カギとなる暗号が知られてしまうと、ビットコインが盗難される恐れがあります。システムを利用して、形のないものを保有している以上、ハッキングの危険性は常になくならないことを知っておいてください。 2. 暴落のリスク 価格が変動するビットコインでは、暴落・高騰のリスクもつきまといます。 特に仮想通貨は価格変動が激しいため、タイミングによっては短期間で多くの資金を失ってしまう可能性もあるでしょう。 価格変動に影響する要素は、国際情勢、需給バランス、規制の変更・強化、要人の発言、自然災害、戦争などさまざまです。実際に、ロシアのウクライナ侵攻があったときや、オミクロン株拡大のときにビットコインの価格は暴落しました。*関連性は断定できません もちろん高騰により資産が増える可能性もあります。しかし同等の確率で、価格が暴落するリスクもあるため慎重な取引が必要です。 3. 法規制がなされるリスク 続いてご紹介するビットコインのリスクは、法規制がなされる可能性があることです。 もし、法規制がなされた場合は、価格の急激な変動が起きたり、取引が全くできなくなってしまったりする可能性があります。 2024年時点では、日本はゆるやかに規制しながらも、ビットコインについて容認する姿勢です。 しかし何らかのできごとがきっかけとなり、全面禁止となる可能性は否定できません。実際に世界で最も大きな仮想通貨シェアを誇っていた中国では、現在では取引が全面的に禁止されています。出典:日本貿易振興機構(ジェトロ):(PDF)中国のメタバース市場におけるプラットフォーマー動向調査 ビットコインシステム運用の協力をして報酬を得る「マイニング」と呼ばれる作業も禁止とされました。現在では容認としている国の中にも、過去に全面禁止の方針を打ち出していたケースはあります。 ビットコインは新しいタイプの通貨であり、法定通貨のように安定しているわけではありません。日本でも中国のような規制が敷かれる可能性はあると考えておくと、いざという時に対処が可能になるでしょう。 4. 税制変更のリスク 法規制リスクとともに忘れてはいけないのが、税制変更のリスクがあることです。 税制が変更されれば、税金支払いの負担が増えることもあるでしょう。 現在の日本では、取引やマイニングで利益が出たときのみ所得税が課税されます。*年を跨ぐと適用範囲が変わるケースもあるため注意が必要 しかし、今後不利な方向に税制が変更されるリスクも否定できません。たとえば、仮想通貨を所有しているだけで、税金が課せられるようになることも考えられます。 2022年にカザフスタン政府は、マイニングに対して課税を行うとの税制変更を行いました。出典:日本貿易振興機構(ジェトロ):カザフスタン、2022年から仮想通貨の「マイニング税」を導入 2020年の調査によると、カザフスタンは世界第4位のビットコインシェアを誇っていた国です。だからこそ、日本でもビットコインのさらなる広まりによって、税制が変更されるリスクはゼロではないといえます。 5. パスワードや端末を紛失するリスク ビットコインにはパスワード流出や端末を紛失して、資産を失ってしまうリスクもあります。 仮想通貨は、インターネットを経由して管理されるものです。そのため、パスワードの流出によって他人にログインされてしまうこともあるかもしれません。また、ビットコイン管理に使っていた端末自体を紛失して、端末から操作されてしまうことも考えられるでしょう。 不正アクセスは取引所へのハッキングでも起こりえますが、個人単位で起こる可能性もあります。パスワードやリカバリーフレーズが他人に知られると、通貨の保管場所にアクセスされる危険性があるためです。 仮想通貨を所有するなら、資産を守るためにも安全性を第一にした管理を徹底することが重要となります。 6. 誤送金や操作ミスのリスク ビットコインの取引所やウォレットなどの操作は、はじめての方にはすこしわかりにくい部分も多くあります。 そういった方にとくに注意していただきたいのは、操作ミスによる資産の消失です。 ビットコインは法定通貨とは異なり実体の見えない通貨であるため、ひとつの操作を誤ることで簡単に消失してしまう危険性があります。とくに、違うウォレットアドレスやネットワークに誤送金してしまうケースが多く見られます。 一度誤送金してしまった資産は基本的には復元することは難しく、大切な資産の消失につながってしまいます。 取引所やウォレットの操作については多くの情報をネットで見つけることができますので、利用の際には操作をしっかりと確認しましょう。また、慣れないうちに大きな金額を移動するときは、問題なく実行できるかどうか少額でテストするのもひとつ方法です。 7. 借金を抱える危険性 ビットコインのリスクとして最後にご紹介するのは、借金を抱える危険性があることです。 価格の変動がある仮想通貨は、投資の性質を持っています。損失が出ることもあれば、熱があがり過剰な取引をしてしまうこともあるでしょう。 また、購入のための元手を作るために、借金を重ねてしまう方もいます。株式やFXでの取引のように借金を抱えてしまう危険性があることを覚えておいてください。 ビットコインで借金を抱えてしまう理由は、次の項目で詳しく解説します。 ビットコインで借金を抱えてしまう原因 それではビットコインで借金を抱える危険性がある原因について、さらに詳しく見ていきましょう。 原因1. レバレッジ取引による損失 まずは、レバレッジ取引によって損失を被ることが原因となるケースについて解説します。 レバレッジとは、担保として証拠金を口座に入金することで、実際の証拠金額より大きな取引ができる仕組みのことを指します。たとえば、証拠金が100万円であったとしても、レバレッジを2倍にすれば200万円分の取引ができる仕組みです。 仮想通貨の取引では、FXのようなレバレッジ取引が可能です。しかし、レバレッジをかけて大きな取引をした場合、一気に大きな利益を得られる可能性もありますが、持っている資金よりも大きな損失が生じてしまうこともあります。 そのため、ビットコインの価格が暴落した場合、同じくらい大きな損失を抱える可能性もあるものです。実際の証拠金の範囲内で取引を行う現物取引であれば、ここまでの大きなリスクはないでしょう。だからこそ、レバレッジ取引を行うと、損失が膨らむことが原因となり結果として借金を抱えてしまいかねません。 原因2. 課税による資金不足 課税による資金不足が原因で、借金をしてしまうケースも少なくありません。 仮想通貨による取引で利益が出た場合、利益分に対して所得税が課されます。 もし、ご自身が支払うべき所得税の金額をわかっていなかった場合、資金が足りなくなり借金につながる恐れがあるでしょう。 利益ごとに課税される所得税率は次のとおりです。 課税される所得金額 税率 控除額 1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円 1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円 3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円 6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円 9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円 18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円 40,000,000円 以上 45% 4,796,000円 出典:国税庁:No.2260 所得税の税率 仮想通貨で大きな利益を得れば得るほど、納めなければならない税金も増えます。 たとえば、年間で200万円の利益が出た場合、97,500円の控除を差し引いた上で、10%分の税金を支払わなければなりません。 仮想通貨の取引をするなら課税について知っておき、資金が不足しないように計画的な取引を行ってください。 原因3. 元手を作るための借金 元手となる資金がない場合、仮想通貨を購入するために借金をしてしまう方もいます。投資をするにはまとまった金額が必要となるため、大きな借金を作ってしまうことも少なくありません。 利益が出て借金を返せれば良いですが、反対に損失が出ることもあるでしょう。損失が出たことで資金が底をつき、また借金をする…との悪循環におちいることも考えられます。 初心者の方や金融の知識に自信が無い方などは特に元手を作るための借金は絶対に避けるようにしましょう。 原因4. 過剰な投資 過剰な投資も借金の原因のひとつとなります。生活のために必要な資金を投資にあててしまい、生活費を作るために借金をするケースです。 投資額は1か月に得られる金額に対して、*10%程度までなら安全だと言われています。投資は余剰資金で行えば比較的安全です。*諸説あり 投資のための現金と生活のための現金を区別して管理し、過剰な投資で借金を抱えないようにしてください。 リスクを負ってもビットコイン投資を始めるメリットは? ビットコインには危険性がありますが、リスクを負ってでも投資を始めるメリットはあります。メリットについて一覧で見ていきましょう。 ビットコイン投資のメリット 価格変動が大きく利益も大きくなりやすい 少ない資金から取引が始められる 手数料が安価で負担になりにくい 手続きの手間が少ない 仮想通貨の中でも規模が大きい 価格変動の大きさは損失につながりやすい反面、利益にもつながりやすいものです。 少ない資金から取引が始められ、手数料が安価なこともあり、限られた元手で大きな利益を得たい方に適しています。 また、銀行や証券取引所などを介さないことから手続きの手間が少なく、初心者の方でも無理なく始めやすいでしょう。 危険性はあるものの、メリットも多いのがビットコイン投資だと言えます。 ビットコインのリスクを低減させるためのポイント 危険性もあるビットコインでリスクを低減させるには、ポイントを意識しながら取引を行うことが大切です。 これから取引を始めたいと思われている方は、ご紹介する10のポイントをしっかりと把握した上で取引を行ってください。 ポイント1. 入念に情報を収集してから始める 取引を始める前に、まずは入念に情報収集を行いましょう。投資では知識を持っているに越したことはありません。知識がないまま始めると、詐欺に遭ったり、思わぬ税金が課されたり、誤送金で資金を失ってしまったりしがちです。 仮想通貨は注目されている投資法なので、インターネットで検索するだけでも多くの情報が見つかります。もちろん、書籍などを読んで正しい情報を得ることも大切でしょう。 まずは、ビットコインや仮想通貨に関する情報を集めて、理解してから始めることが大切です。 ポイント2. 少額ずつ購入していく 少額ずつ購入することも、ビットコインにおいて効果的なリスク回避方法となります。まずは、余剰資金を区別して、余剰資金の範囲内で購入すると比較的安全です。 投資額が小さくなると、その分取引の規模も縮小されます。仮に損失が発生したとしても、取引の規模が小さければ大きなダメージはありません。 まずは、少額ずつ購入して、リスクを回避することを一番に考えましょう。 ポイント3. ICOの参加を控える ICOの参加を控えることも、重要なポイントです。前述したように、ICOを利用した詐欺が多発しています。投資セミナーなどに参加すると、たくみな話術に乗せられてICO詐欺に遭ってしまう可能性があります。 もちろん、正当な目的でICOを行っている企業もあるでしょう。しかし、実際には詐欺目的の人が多く参入しているため、参加しないほうが無難です。 また、昨今ではICOの代わりにIDOやローンチパッドと呼ばれる似た形式のプロジェクト側が資金を集めるための方法が存在しています。 大きな利益が得られるといった、うますぎる話には充分に注意してください。 ポイント4. IDやパスワードを使い回さない 仮想通貨を行うにあたって、IDやパスワードを使い回さないことも、注意するべきポイントのひとつです。なぜなら、IDやパスワードが流出することで不正アクセスされ、簡単に資産が失われる可能性があるためです。 インターネットでのID・パスワードの使い回しが危険なことをご存じの方も多いでしょう。安全のために、ビットコイン用の専用IDとパスワードを作成し、流出に備えましょう。さらに、第三者に知られないよう、厳重に管理することが必要です。 銀行のATMで使っているパスワードが知られて、キャッシュカードが盗まれたら大変なことになりかねませんよね。ビットコインにおけるIDとパスワードも同じことです。 IDとパスワードの使い回しは避け、厳重に管理することが資金管理の基本となります。 ポイント5. 二段階認証を設定する 不正アクセスを防ぐために取引所等の利用の際は二段階認証を設定するのも、ビットコインにおける効果的なリスク回避方法です。二段階認証を設定しておけば、万が一IDやパスワードが流出してしまった場合でも、水際で不正アクセスを食い止められる可能性が高まります。 資金を守るには、どれほどセキュリティレベルを強固にしても、やり過ぎとなることはありません。IDとパスワードを厳重に管理するとともに、二段階認証を設定しましょう。 ポイント6. 初心者のうちはレバレッジ取引を控える ビットコインの取引に慣れていない初心者の方は、レバレッジ取引を控えることをおすすめします。 前述した通り、レバレッジ取引を利用すると、実際に保有している資金よりも大きな取引を行うことができるようになります。そのため、ビットコインの価格が下がった場合、投資した資金額よりも大きな損失をこうむりかねません。 レバレッジ取引は大きな利益を生む可能性があるため、魅力的なものに見えるでしょう。しかし、安全性やリスク回避を重視するなら、ビットコイン取引は現物取引で行うのが基本です。 どうしても使ってみたい方は、取引の経験を積んでからにしましょう。ご自身の取引スタイルが確立され、自信がついたら、少額ずつ試してみることをおすすめします。初心者のころにレバレッジ取引を行うと莫大な損失を被るリスクがあるため、非常に危険です。 ポイント7. 複数の暗号資産に投資してリスクを分散させる ビットコインに関するリスクを回避するためには、分散投資も効果的な方法です。 投資全般に言えることですが、ひとつに集中投資するよりも、複数に分散投資をしたほうがリスクを低減できると言われています。集中的に投資を行うと、投資対象の価格が下がったときに大きな損失をこうむる可能性があるためです。 分散投資をすることで、ひとつの投資対象への依存度が低減されるだけでなく、その他の投資対象で利益を得られるかもしれません。 仮想通貨取引でも同じことです。複数に対して投資をすることで、ひとつの暗号資産の価格が下落しても、損失が大きくなりにくくなります。 ただし、仮想通貨市場全体が大きく下落するケースもあるため、念入りなリサーチと資金管理が必要となります。 ポイント8. 安全な取引所を選ぶ 安全な取引所を選ぶことも忘れてはならないポイントとなります。 ビットコイン取引では、取引所へのハッキングにより資金が失われることが考えられます。 そのため、資金を守るためには、セキュリティレベルがより高く、安全な取引所を選ぶことが欠かせません。 もし仮に、取引所がハッキングされたとするならば、経営破綻につながることもあるでしょう。 実際に、マウントゴックスはハッキング被害にあった後、大きな負債を抱えて経営破綻しました。 最近では取引所のセキュリティレベルも高まってきたとされていますが、次のようなセキュリティ対策が行われている取引所を選ぶと、より安全性が高くなるはずです。 セキュリティ対策の例 コールドウォレット:オフラインでの通貨管理を可能とするシステム SSL通信:通信を暗号化して不正アクセスを予防 マルチシグネチャー:複数の電子署名を使用してデータを送信する技術 以上のようなセキュリティ施策が講じられている取引所であれば、比較的安全な取引を行いやすくなります。 これからビットコイン取引を始めようと思われている方は、リスク回避のため、慎重に取引所を選ぶようにしてください。 ビットコインの口座開設方法と仮想通貨取引所選びのポイント ポイント9. 市場の動向を注視する 取引を始めたら、市場の動向を常に注視することを意識しましょう。 市場の動向に気をつけなければならないのは、FXや株式での取引でも変わりません。しかし、ビットコインはFXや株式の取引よりも外的要因に影響されやすく、動向が変化しやすいタイプの投資です。 市場の動向に注意を払うことは、価格変動のリスクや流動性が失われるリスクなどへの対策となります。国際的なニュースや株式市場、為替の値動き、政治・経済の動向なども含めて観察してみてください。どのようなことが影響を及ぼしやすいのか、仮想通貨における価格変動の傾向もわかってくるでしょう。 そして、市場に動きがあった場合、動きに対して適切な対応を行えば損失は抑えられるはずです。 ポイント10. 自分に合う取引タイプを選ぶ ビットコインのリスクを避ける方法として最後にご紹介するのは、自分にあう取引タイプを選ぶことです。 仮想通貨取引では、いくつかの取引スタイルがあります。よく利用されるのは次のようなものです。 取引スタイルの一例 スキャルピング:小さな取引を1日に何回も行うタイプ。短時間の取引において得られる小さな利益を重ねる。 デイトレード:1日の中での市場動向を利用して、24時間以内に1つの取引を終了させる。 スイングトレード:テクニカル分析を参考に数日から数週間の市場トレンドを把握し、トレンドの流れに沿った取引を行う。 アービトラージ:仮想通貨の取引所ごとの価格差を利用して、複数の取引所間で購入・送金・売却を行う。 取引タイプにより、仮想通貨を保持している期間や取引の回数、取引の方法などがさまざまに違うことがおわかりいただけましたでしょうか。 スキャルピングで超短期取引を行うのが得意な方もいれば、テクニカル分析で詳細な情報をつかむ中期的な取引が得意な方もいます。 得意な方法で取引を行っていけば、ビットコイン取引におけるリスクを回避しやすくなるはずです。取引に慣れていない方は、まずご自身に最もあう取引タイプを見つけましょう。 ビットコインの危険性・リスクを把握して安全性の高い取引を いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、ビットコインの危険性とリスク回避法がご理解いただけたと思います。 ビットコイン取引には価格変動、ハッキング、マネーロンダリング、詐欺など、さまざまな危険性があります。 しかし、リスクを回避する方法は多くあります。 取引に慣れていない方は、今回の記事を参考にしながら安全性の高い取引を行ってください。
初心者向け
2024/02/26ビットコインの口座開設方法や仮想通貨取引所選びのポイントを紹介
ビットコインを用いた投資に取り組みたいと考えているのであれば、まずは口座を開設する必要があります。しかし、「どこで口座を開設すれば良いのか」「どういったステップで進んでいくのか分からない」といった方もいるのではないでしょうか。 そこで、ビットコインの口座開設方法について詳しく紹介します。 この記事を読むことによって口座開設の条件や必要なもの、仮想通貨取引所選びのポイントなどが分かるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。 Bitgetの口座を開設する ビットコインをはじめとする仮想通貨取引所の口座開設条件 仮想通貨を用いた取引を行おうと考えているのであれば、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。 仮想通貨取引所とは、その名のとおり仮想通貨の売買ができる取引所のことをいいます。日本円で仮想通貨を購入できるほか、仮想通貨を日本円として換金することも可能です。 仮想通貨取引所に口座を開設するのには、いくつか条件が定められています。 まず、年齢についてです。仮想通貨の売買に関しては、特に年齢制限が定められていません。 ですが、何歳から口座を開設できるかについては、利用する取引所によって異なります。国内のほとんどの取引所では未成年者の口座開設は受け付けていません。以前は20歳以上でなければ口座開設できないところが多かったのですが、成人年齢が18歳に変更されたことを受け、多くの仮想通貨取引所では18歳以上であれば口座開設ができるようになりました。 ただ、満18歳以上なのか、18歳以上であれば高校生でも良いのかなどについては取引所によって異なるので、よく確認しましょう。20歳以上でなければ登録できない取引所もあるので、確認が必要です。 それから、日本国内に在住していることや反社会勢力に属していないことなども条件です。一定の金融資産を保有していること、職に就いていることなども条件として定められている場合もあります。 口座開設の条件については各社が独自に定めているので、それを満たしていなければなりません。気になる仮想通貨取引所がある方は、口座開設の条件を満たしているのか事前に確認しておきましょう。 Bitgetの口座を開設する ビットコインの口座開設に必要なもの ビットコインの口座を開設するためには以下の3つが必要になります。 ビットコインの口座開設に必要なもの 1. パソコンまたはスマートフォン 2. 本人確認書類 3. マイナンバー確認書類 それぞれについて詳しく解説します。 1. パソコン/スマートフォン 口座開設はパソコンやスマホ、タブレットなどを使って申し込むことになります。インターネット環境が必要になりますが、どちらも無料で申し込みが可能です。 仮想通貨はデジタルでの取引であることから、対応している実店舗がありません。そのため、すべてインターネットを通し、パソコンやスマホで行わなければならない点に注意しておきましょう。 なお、特に古いスマホなどを使っている場合は、口座を開設しようとしている取引所の推奨環境を満たしているかについて事前に確認しておくことをおすすめします。Webページからの登録は問題なくできたとしても、取引ツールが古い端末に対応していない可能性があるからです。 対応している推奨環境については各社の公式サイトで確認できるので、機種において不安を感じた場合は必ずチェックしておきましょう。 2. 本人確認書類 本人確認書類においても提出が必要です。 しかし、どのような本人確認書類が求められるのかについては、口座を開設する取引所によって異なります。例えば、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが挙げられます。 外国籍の方が申し込みをする場合は在留カードが必須となるため、必ず準備しておきましょう。 他にも、登録方法によっては保険証や住民票の写し、印鑑登録証明書なども本人確認書類として認められることがあります。 3. マイナンバー確認書類 不要な場合もありますが、取引所によってはマイナンバー確認書類を提出しなければならないケースがあります。自分が登録を検討している取引所で提出が必要か確認してみてください。 Bitgetの口座を開設する ビットコインの口座開設の手順 実際にビットコインの取引を行うために仮想通貨取引所に口座を開設する場合、以下のような流れで進むことになります。 ビットコインの口座開設の手順 1. メールアドレス登録 2. ユーザー情報の登録・身分証明書の提出 3. 取引所による審査 4. 審査完了後に確認書類の受け取り 手順1. メールアドレス登録 口座を開設する仮想通貨取引所の公式サイトから口座開設に進みます。 はじめに行うのが、メールアドレスの登録です。登録したアドレス宛に連絡が来ることになるので、必ずメールが受け取れるアドレスを登録しておきましょう。取引所によってはメールアドレスを登録するタイミングでパスワードも設定することがあります。 なお、専用アプリを提供している仮想通貨取引所の場合、アプリをダウンロードし、そこから申し込みできるケースもあります。 手順2. ユーザー情報の登録・身分証明書の提出 登録したメールアドレス宛にメールで認証用のURLが送られてきます。該当のURLからアクセスし、画面表示に従いながら必要なユーザー情報を登録していきましょう。 登録するのは、基本的な情報です。パスワードや名前、住所、電話番号などについて入力を行っていきます。 続いて、身分証明書を提出しましょう。スマホなどで運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを撮影し、送信する形となります。 そのあとに行うのが、本人確認です。 昔は、必要書類を郵送したりファックスで送ったりする必要がありましたが、近年は「クイック本人確認」や「スピード本人確認」といったものに対応している仮想通貨取引所が増えてきました。免許証のように顔写真が掲載されている身分証明書を顔の横に持ち、自分の顔を一緒に撮影する本人確認の方法です。 必要な書類の提出がすべて終わったら審査が行われます。 手順3. 取引所による審査 口座開設は誰でもできるものではないため、仮想通貨取引所が受け取った情報をもとに審査を行います。 審査にはAIを活用する会社も増えてきたため、早ければ10分~1時間程度で口座開設できるようなケースもあります。審査にどの程度の時間が必要になるのかについては、登録する取引所によって異なるので、確認してみてください。 仮に審査に落ちてしまった場合は、登録した個人情報や住所、本人確認書類、職業、取引目的のいずれかに問題がないか確認しましょう。 虚偽の申告をしたような場合は、審査の際にそれが知られてしまい、審査に通らないことがあります。よくあるのが「収入が少ないと審査に不利なのではないか」と考えてしまい、実際の収入よりも高収入であると偽って登録してしまうケースです。 虚偽申告をすると審査の際にそれがバレてしまうので、正しく申告しましょう。無職だと難しいですが、収入が少ないだけで審査に通らないといったことはまずありえません。ただ、どの程度を最低収入としているかは取引所によって異なります。 また、本人確認書類の内容と、登録する内容に相違がないかも確認しておきましょう。撮影した本人確認書類の写りが悪くてよく見えないなどの理由から審査に落ちてしまうケースもあります。 手順4. 審査完了後に確認書類の受け取り スピード本人確認ではなく、本人確認書類をアップロードして登録をする場合、審査後に口座開設に必要な書類が郵送されてくることになります。 書類を受け取ったら内容を確認し、ログインして本人確認手続きを完了させれば口座開設完了です。 ビットコインの口座開設後にすること ビットコインの口座開設が完了したら、取引をするための準備をしていきましょう。 口座にお金を入金する方法とビットコインの購入方法、売却方法について解説します。 1. 口座に日本円を入金する 無事に審査に通ったあとは、ビットコインを購入するための資金を開設した口座に入金しましょう。ログインした後、マイページ内から入金の項目を探し、手続きを行うことになります。なお、日本円を入金する際には手数料がかかる場合があるので、手数料がいくらかかるのかについても忘れずに確認が必要です。 入金方法はいくつかあります。例えば、銀行振り込みやインターネットバンキングでの入金、コンビニからの入金などです。 銀行振り込みの場合、モアタイムシステムに参加している銀行からの振り込みであれば、24時間反映されます。 モアタイムシステムとは、全国銀行資金決済ネットワークのことです。振り込み予定の銀行がモアタイムシステムに対応しているかについては、事前に確認しておくと良いでしょう。 モアタイムシステムに加盟していない銀行からの振り込みの場合は、確認完了次第、アカウントに入金が反映されていく形となります。 入金方法については利用する仮想通貨取引所で詳しい説明があるはずなので、事前に確認しておくと良いでしょう。 2. ビットコインを購入する アカウントに入金が反映されたら、ビットコインが購入可能です。 ビットコインを購入する場所としては「販売所」と「取引所」の2種類があります。 それぞれどのようなものなのか確認しておきましょう。 販売所 販売所とは、販売業者が保有しているビットコインを販売所から直接購入するところです。販売業者が決めたレートで取引を行うことになります。 そのため、レートに納得して注文をすれば即契約が成立するのが特徴です。「買い」または「売り」といった2つの注文方法しかないので、やりとりがシンプルなのも販売所の特徴といえます。 しかし、手数料や諸経費がかかるほか、どの販売所を選択するのかによって取り扱っている銘柄が異なるデメリットについては、しっかりと事前に確認しておきましょう。 仮想通貨の取引所・販売所の違いとそれぞれのメリット・デメリット 取引所 一方、取引所は、取引所を利用している他のユーザーからビットコインを購入します。 取引所の場合は「取引板」と呼ばれるものを利用し、同じ希望価格で買いたい人と売りたい人がいた場合に取引が成立する形です。 大きな金額のビットコインの場合、同じ条件を提示しているユーザーが見つからないケースが多いため、このような場合は販売所での購入やOTCと呼ばれる市場を通さずに取引所の企業と直接取引を行う方法を検討する形になるでしょう。 場合によっては取引所では取引が成立しないことがありますが、販売所と比較すると手数料が安く、中には手数料を無料としているところもあります。 ユーザー間で取引を行うことになりますが複雑なものではないので、初心者でも利用しやすいでしょう。 3. ビットコインを売却する ビットコインを売却する場合も、販売所や取引所などを利用して売却する形となります。それぞれメリットとデメリットが異なるので、よく比較した上で検討すると良いでしょう。 Bitgetの口座を開設する 仮想通貨取引所を選ぶポイント 仮想通貨においては取引所に関して、いくつかの種類があります。そのため、どこの口座を開設しようか悩んでしまうこともあるでしょう。口座開設といってもそれほど手間にはならないので、複数口座を開設するのもおすすめです。 取引所を選ぶ際には以下の5つのポイントに注目すると良いでしょう。 取引所選びのポイント 1. 手数料の安さ 2. 取引したい通貨の取り扱い 3. セキュリティ対策 4. 取引ツール(アプリ)の使いやすさ 5. 金融庁の認可 それぞれポイントについて詳しく解説します。 ポイント1. 手数料の安さ 仮想通貨の取引をするにあたり、どの程度の手数料がかかるのかはよく確認しておきたいポイントの一つです。例えば、入金が無料といったところもあれば、1,000円以上の手数料が発生するところもあります。 出金手数料についても同様で、無料のところもあれば数百円程度の手数料が発生するところもあるので、確認しておきましょう。 1回あたりの手数料はそれほど高額ではなかったとしても、長い目で見ると何度も繰り返し入金や出金を行っていくことになります。それらが積み重なれば数千円、数万円単位となっていくことが多いので、手数料が安い取引所を選択しておきましょう。 また、同じ仮想通貨取引所の中でも、選択する方法によって手数料の有無が変わることがあります。例えば、即時入金であれば手数料がかからないものの銀行振り込みだと手数料がかかるような形です。 また、仮想通貨を別の口座に移す場合にも手数料がかかります。 特に初心者のうちは販売所を使って取引をすることが多いので、販売所の手数料などがどの程度に設定されているのか確認してみてください。 ポイント2. 取引したい通貨の取り扱い 仮想通貨には、ビットコイン以外にもイーサリアム、リップル、エンジンコインなど、実にさまざまな種類があります。 ビットコイン以外の仮想通貨投資も行いたいと考えているのであれば、取引したい通貨を取り扱っているかについても必ず確認しておきましょう。 なぜなら、取引所によって対応している仮想通貨の銘柄は大きく異なるためです。 中には4つ程度の銘柄にしか対応していないところもあれば、20以上の銘柄に対応しているところもあります。 初めから取引したい仮想通貨の銘柄が決まっているのであれば、その銘柄に対応している取引所の中から検討してみると良いでしょう。 ポイント3. セキュリティ対策 セキュリティ対策にどれだけ力を入れているかは、忘れずに確認しておきたいポイントでもあります。 過去には、口座を開設していた取引所がハッキング被害に遭ってしまい、仮想通貨が流出してしまうようなトラブルもありました。 大規模な被害も出ており、多くの取引所では、非常にセキュリティを強化しています。具体的にどのような対策を取っているのかについて確認しておきましょう。 例えば、管理画面にログインする際は二段階認証しなければならない取引所だと信頼性が増します。二段階認証を取り入れていないような場合は、自身で設定を行いましょう。 それから、顧客の資産と会社の資産をひとまとめにして管理していないこと、コールドウォレットと呼ばれる形でインターネットに接続することなく顧客資産を保管していることなども重要なポイントです。 ポイント4. 取引ツール(アプリ)の使いやすさ 選択する取引所によって、取引ツールの使いやすさが大きく異なります。使いにくさを感じるようなツールだと、ストレスにもなってしまうでしょう。 また、操作性がわかりにくいと、思わぬミスをしてしまう可能性もあります。実際に使用してみなければわからないことも多いですが、使いやすさを判断する際には、実際に利用している方の口コミを確認してみるのもおすすめです。 口コミの結果、使いにくい、分かりにくいといったレビューが多く寄せられている取引ツールだと、苦戦してしまう恐れがあります。 ポイント5. 金融庁の認可 金融庁の認可登録のある取引所を選択するのもおすすめの選び方のひとつです。 もちろん絶対に安全な取引所というものはありませんが、厳しい審査をクリアし認可を受けている取引所であれば一定の信頼感を得られるでしょう。 とくに取引所の利用経験が少ない方は、海外の取引所や国内の認可を受けていない取引所の利用は控え、金融庁認可の登録業者が運営する取引所からはじめるようにしておくことをおすすめします。 金融庁の認可を受けた取引所については、以下の金融庁ウェブサイトに記載の「暗号資産交換業者登録一覧」より確認することができます。 関連:暗号資産交換業者に係る情報|金融庁 おすすめのビットコインの口座 ビットコインはほぼすべての取引所で対応しています。その中でも特におすすめの取引所を紹介するので、参考にしてみてください。 おすすめ1. OKCoin Japan(オーケーコイン・ジャパン) 画像引用元:OKCoinJapan OKCoin Japanは、24時間365日即時入出金に対応している取引所です。高い流動性と高速な取引を強みとしています。サポート体制に力を入れているので、丁寧で迅速なサポートが受けられる取引所を探している方にも向いているでしょう。 また、法人向けサービスも充実しているので、個人の方はもちろんのこと、法人が大口取引などで活用することもあります。中国発の大手取引所ということもあり、世界的に見ても有名なのが魅力といえるでしょう。 OKCoin Japanは日本人向けに提供されており、運営も日本で行われています。暗号資産交換業者にも登録されている会社です。 対応している銘柄数が多いことに加え、送金手数料も安いです。さまざまなキャンペーンも開催されているので、お得に始められるような取引所を探している方からも選ばれています。 OKCoinJapanの口座を開設する おすすめ2. bitbank(ビットバンク) 画像引用元:bitbank bitbankは、使いやすさにこだわって仮想通貨取引所を選びたい方から評判の取引所です。スマホアプリも提供されており、チャートが見やすいと評価されています。 レバレッジ取引は利用できません。 国内での取引量が非常に多い取引所でもあり、実績も豊富です。販売所での取引を選択すれば取引手数料はかかりません。 スプレッドを支払わなければならない点には注意が必要ではありますが、他社と比較するとスプレッドが小さいのは魅力です。 対応している銘柄の種類が豊富で、円建てのほかにビットコイン建ての取引にも対応しています。高性能な取引ツールも評判です。 パソコン版だけではなく、スマホ版も利用しやすいので、使いやすいツールを提供している取引所を探している方はチェックしてみてはいかがでしょう。 bitbankの口座を開設する おすすめ3. Bitget Bitgetは2018年創設の海外の仮想通貨取引所です。日本国内ではいまひとつ知名度が低いですが、CoinMarketCapのランキングでは世界トップ10前後にランクされるビックプレーヤーです。 取り扱い通貨数は600種を超える豊富さで、仮想通貨に関する現物・先物などの取引サービスだけでなく、ステーキングや元本保証型投資商品のスノーボールなど、多様なサービスがBitgetに集約されています。 Bitgetは口座開設時点ではこれまで紹介してきたような本人確認などは必要ないため、スピーディーに取引所サービスを利用開始したい人におすすめの取引所です。 Bitgetの口座を開設する 信頼できる取引所を選択することが重要 いかがだったでしょうか? ビットコイン取引を行う口座を開設するにあたり、口座開設のポイントやおすすめの取引所について紹介しました。どのように口座開設を進めていけば良いのか、各取引所はどのような特徴があるのかについてご理解いただけたかと思います。 大切な取引を行う場でもあるので、信頼できる取引所を選択しましょう。 なお、当サイトでは仮想通貨/暗号資産・ブロックチェーンの総合メディアとして、業界の最新情報や取引に役立つ情報を紹介しています。ぜひ取引に役立ててみてください。
初心者向け
2024/02/25アルトシーズンとは何か?そのメリットと注意点を解説
[no_toc] ビットコインのETF承認を機に暗号資産への資金流入が活発化し、現在もビットコイン価格が著しい上昇を見せています。 今回は、ビットコイン価格が上昇するとXをはじめとするSNSでよく目にするようになる、「アルトシーズン」という現象について解説していきたいと思います。 一体アルトシーズンとは何か、どのように発生するのでしょうか? また、アルトシーズンに参加する際には、どのようなメリットや注意点があるのでしょうか? ・アルトシーズンとは? アルトシーズンとは、ビットコイン以外のアルトコインの価値が大幅に上昇し、ビットコインの成長を著しく上回る時期を表します。 過去の事例で言うと、2017年のビットコインに大きな注目が集まった年、イーサリアムは年初から約300倍になり、最高値の1400ドル、リップルは年初から約360倍になり、最高値の3.8ドルに達しました。 2020年にはDefiの登場により、分散型取引所UniswapのネイティブトリトークンであるUNIは発行からわずか4ヶ月で30倍というパフォーマンスを見せました。 翌年の2021年にはイーサリアムが、NFTの流行やイーサリアムのアップグレードなどのニュースも相まって、ビットコインの上昇率を大きく上回り最高値の4000ドルを記録しました。 また、イーロンマスクをはじめとする著名人が推したミームコインが高騰するなど、ビットコインの上昇相場に相まったファンダメンタルズの影響で数多くのアルトコインが大きなパフォーマンスを見せ、多くの投資家に利益をもたらしました。 このように、アルトシーズンは、暗号資産の市場が活発になる時期で、多くの人が参加したり、興味を持ったりします。 しかし、アルトシーズンはいつまでも続くわけではありません。 ビットコインの価格が再度強く上昇したり、暗号資産から資金抜けが起きた時は上昇パフォーマンスが著しく下落したり、大幅な価格の下落に巻き込まれるリスクも非常に高く、大きく資産を増やすことができる一方で、同様かそれ以上の損失を生んでしまう危険性もあります。 ・アルトシーズンが起こる理由 それでは、アルトシーズンはどのようにして起こるのでしょうか? ビットコインから他のアルトコインへの資金の移動 ビットコインの価格が高騰した後に、価格が安定すると、投資家はより高いリターンを求めてアルトコインに資金を移すことがあります。 これにより、アルトコインの価格が上昇し、ビットコインのドミナンスが低下します。この現象は、ビットコインの利益確定やリバランスと呼ばれます。 ビットコインの利益確定とは、ビットコインの価格が高いときに売却して利益を得ることです。 リバランスとは、ポートフォリオの中の各資産の比率を調整することです。例えば、ビットコインの価格が上昇すると、ポートフォリオの中でビットコインの比率が高くなります。 そのため、ビットコインの比率を下げるために、ビットコインを売ってアルトコインを買うことがあります。 これらの行動は、ビットコインの需給バランスを変えて、価格を下げる可能性があります。一方、アルトコインの需給バランスは、逆に変わって、価格を上げる可能性があります。 [caption id="attachment_107637" align="alignnone" width="799"] ※ドミナンスを確認するにはCoinmarketcapやTradingViewがおすすめです。[/caption] NFTやDeFiなどの変化するトレンド 暗号資産業界は常に革新と進化を続けており、NFTやDeFiなどの新しいトレンドが生まれています。 NFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、唯一無二のデジタル資産のことです。NFTは、アートやゲームや音楽などの分野で活用されており、その所有権や著作権をブロックチェーンに記録することができます。 DeFiとは、Decentralized Financeの略で、分散型の金融サービスのことです。DeFiは、貸借や取引や保険などの金融機能を、ブロックチェーン上のスマートコントラクトと呼ばれる自動実行されるプログラムによって提供します。 これらのトレンドに関連するアルトコインは、ビットコインよりも注目を集める可能性があります。 例えば、イーサリアムはNFTやDeFiのプラットフォームとして広く使われており、その価値が高まっています。また、NFTやDeFiに関連するアルトコインは、その需要や供給に応じて価格が変動するため、高いリターンを得るチャンスがあります。 PolygonやSolana、新興チェーン、X to Earnなど暗号資産界隈は非常に早いスピードでトレンドが生まれます、流行り廃りを見極めるためにも各メディアやSNSで正しい情報をいち早くキャッチすることがトレンドを見極める肝となっています。 注意する点 上記したビットコインのドミナンスが著しく下がったからといって、必ずアルトコインの価格が上昇するとは限りません。 先述した通り暗号資産業界は非常に早いスピードでトレンドが入れ替わります、ビットコインの価格が上昇と同時に全てのアルトコインの価格が必ず上昇するとは限りませんし、ビットコインが低迷している時に一部のトレンドに乗った価格上昇が起こる場合もあるため、上昇の原因はあくまで過去からの推測となっています。 今後新しい判断基準が生まれるかもしれませんね。 ・アルトシーズンへの参加方法 ドミナンスを定期的に確認する 多くのアルトコイン投資家がビットコインのドミナンスに注目しています。 ビットコインのドミナンスが50%を下回るとアルトコインへの資金流入が早まっている予兆だと見なされることがあります。 あくまで一つの指標であり年々暗号資産のプロジェクトやコインが増加していることも念頭において観測してみましょう。 アルトコインの時価総額の上昇度をチェックする イーサリアムをはじめとする時価総額上位のアルトコインがビットコインの時価総額に近づくにつれてアルトコインへの資金が流入していることになります。 CoinmarketCapやCoingeckoなどで時価総額や価格をチェックしてみましょう。 トレンドをいち早く抑える ICOやDefi、NFTなどアルトシーズンには暗号資産業界が盛り上がる注目を浴びたトレンドが必ず存在しています。 次に注目を浴びるであろうトレンドをいち早く抑えるために、SNSやコミュニティを活用して情報を抑えることがアルトシーズンへ参加する1番の近道です。 ・まとめ アルトシーズンは、新しいトレンドやプロジェクトを知る絶好の機会です。 利益を追求するよりも、暗号資産業界への理解を深めることを目的に参加することをおすすめします。 アルトシーズンには、NFTやDeFi、メタバースなど注目の最新トレンドが多数登場します。 これらの技術やサービスを研究することで、ブロックチェーン分野の知見を大幅に広げることができます。 また、新興プロジェクトの動向を追うことで、業界の最新状況を肌で感じ取ることができます。 投資にはリスクがつきものですが、アルトシーズンを自らの学習・研究の機会と捉えることで、技術者やアナリストとしての視野を広げる上で有意義な経験が得られるでしょう。興味を持った分野を掘り下げていけば、将来の選択肢も広がっていくことです。 利益を追求するだけでなく、暗号資産に対する知識や経験を深めることを目的に、アルトシーズンを有効活用しましょう。
初心者向け
2024/02/23メタマスクでのポリゴン(Polygon/Matic)ネットワークへの接続方法を解説
ETHガス代の高騰や環境問題もあり、Polygon(Matic)へ対応するプロジェクトが増えています。Polygon(Matic)を利用するには、メタマスクをPolygon(Matic)ネットワークに接続する必要があります。 この記事では、メタマスクを使用してPolygon(Matic)ネットワークへ接続する方法を解説していきます。 Polygon PoS (Matic)に接続 画像:Polygon PoS Polygon PoS(Matic)ネットワークへの接続は、メタマスクの基本的な操作が可能であることが前提となります。まだ利用したことがない方は、こちらの記事を参考にしてください。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! まずはメタマスクの左上にあるネットワーク切り替えのボタンをクリックし、「ネットワークを追加」をクリックします。 するとブラウザで新しいタブが開き、代表的なネットワークのリストが表示されますが、ここでリスト最下部にある「ネットワークを手動で追加」をクリックします。 追加するネットワークの情報を入力する画面となるので、以下の内容を入力します。 ・ネットワーク名:Polygon PoS (Matic) Mainnnet ・新しいRPC URL:https://polygon-rpc.com ・チェーンID:137 ・通貨記号:MATIC ・ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com 入力が終わったら「保存」をクリックします。これでPolygon(Matic)ネットワークに接続が完了しました。 ネットワークの切り替えは、メタマスクの左上にあるネットワーク切り替えボタンから可能です。ボタンをクリックすると追加済みのネットワークがリスト表示されるので、先ほど追加したMatic(Polygon)ネットワークを選択しましょう。 ネットワークを切り替えると、Matic(Polygon)ネットワークにあるトークンしか利用できませんので、混乱しないように気をつけてください。Ethereumメインネットを使いたい方は「Ethereum Mainnet」を選択して元に戻してください。 メタマスクの新機能「Portfolio Dapp」では、仮想通貨やNFTを含む保有資産をワンストップで一覧表示することが可能になります。Polygonも対応ネットワークの一つです。ぜひこちらの記事もご覧ください。 MetaMaskメタマスク(MetaMask)の「Portfolio(ポートフォリオ) Dapp」とは?機能や使い方を解説 Polygon zkEVMへの接続 画像:Polygon zkEVM 2023年3月にイーサリアムのスケーリングソリューションとなる「Polygon zkEVM」がメインネットで稼働を開始しました。イーサリアムのスケーラビリティ問題の解決策となることが期待されるzkEVMは、他のL2ソリューションに比べてより低いコストと高いスループットを実現します。 Polygon zkEVMへの接続は、前項で解説したPolygon PoS(Matic)への接続手順と操作は同じです。入力するネットワーク情報だけは異なり、以下の通りとなります。 ・ネットワーク名:Polygon zkEVM ・新しいRPC URL:https://zkevm-rpc.com ・チェーンID:1101 ・通貨記号:ETH ・ブロックエクスプローラーのURL:https://zkevm.polygonscan.com Polygon(Matic)ネットワークに通貨を転送(ブリッジ) EthereumネットワークからPolygon(Matic)ネットワークに暗号通貨を送金する必要がある場合、送金したい暗号通貨をPolygon(Matic)ネットワークへ転送(ブリッジ)する必要があります。ここからはそのブリッジの手順を解説します。 まずはPolygon Portalにアクセスし、画面左側のタブから「Bridge」をクリックします。 転送元(Transfer from)のネットワーク、通貨、金額を入力し、転送先(Transfer to)のネットワークを選択したら、「Connect wallet and bridge」をクリックし、ウォレット接続を進めます。 その後ウォレット側で接続承認が求められるので、承認作業を済ませます。 ウォレットが接続できたら、再度ブリッジの設定内容を確認し、間違いなければ「Bridge ●●● to ●●●」をクリックします。 その後ウォレット側でネットワーク切り替えとトランザクション承認を済ませれば、ブリッジが開始します。ネットワークの混雑具合によって手数料や待ち時間が変動しますのでご注意ください。 トランザクションのステータスは、Polygon Portalの画面左側に並ぶ「Transaction」タブから確認することができます。 Polygon Portal Bridgeはこちら また、Polygon Portal以外にも以下のようなブリッジサイトが使用可能です。 ・Owlto Finance ・Orbiter Finance どちらのサイトも基本的な操作はPolygon Portalと同じで、ウォレットを接続し、転送元のネットワークと通貨と金額、転送先のネットワークを設定して、ブリッジを実行する流れとなります。 Polygon(Matic)ネットワークでの通貨の交換(スワップ) Polygon(Matic)ネットワークにある通貨を、同じネットワークの別の通貨に交換(スワップ)したい場合も、ブリッジと同じくPolgon Portalを使用できます。 まずはPolgon Portalにアクセスし、画面左側のタブから「Swap」をクリックします。 「Connect your wallet」をクリックしてウォレットを接続します。 ウォレット接続の承認を済ませたら、画面上部のタブからスワップを行いたいチェーンを選択し、「Switch chain to ●●●」をクリックしてチェーンを切り替えます。 続いて、交換元と交換先の通貨、金額を入力したら、「Swap」をクリックします。 次の画面でガス代などの詳細を確認のうえ、問題なければ「Confirm swap」をクリックし、ウォレット側での承認を終えればスワップが開始されます。 流動性提供されているトークンをPolygon(Matic)ネットワーク上で交換することができます。ガス代もMatic払いなので1円未満で済みます。Polygon(Matic)ネットワークを使う時に重宝するサービスなので覚えておきましょう。 Polygon Polygon Swapはこちら まとめ Polygon(Matic)のネットワーク接続方法と、Polygon Portal等を使用したブリッジやスワップの方法について解説してきました。 Polygon Portalの使い方をマスターしてから他のサービスを使っていくと、スムーズにPolygon(Matic)ネットワークを使いこなせると思います。 あらためてですが、Ethereumメインネットとは別物になりますので、誤ってトークンを紛失しないよう管理には注意をしてください。
初心者向け
2024/02/20ビットコインはいくらから買える?利益に繋がる購入方法もチェック
ビットコインに興味があるものの、どの程度の資金が必要になるのかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そこで「ビットコインがいくらから買えるのか知りたい」といった方のため、仮想通貨取引所ごとの最低購入額について紹介します。 この記事を読むことによっていくら資金を用意すれば始められるのか、どのような流れで購入するのかなどがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。ビットコインで使用される単位についても紹介します。 ビットコインで使用される単位 通貨名「ビットコイン」の通貨単位は「BTC」です。 2024年2月6日現在、ビットコインの価格は「6,354,830.25円」となります。つまり「1BTC=6,354,830.25円」、約630万円です。ビットコインの値段は常に変動していることから、その時々によって変わります。 ビットコインの最も代表的な通貨単位は「BTC」ですが、この他に「mBTC(ミリビットコイン)」「μBTC(マイクロビットコイン)」「Satoshi(サトシ)」があります。 それぞれの単位をBTCに変換すると、以下のとおりです。 ビットコインの通貨単位 ・mBTC(ミリビットコイン)…0.001BTC ・μBTC(マイクロビットコイン)…0.000001BTC ・Satoshi(サトシ)…0.00000001BTC また「bit(ビット)」もあるのですが、こちらは「0.000001BTC」なので、μBTCと同じ数量となります。 いずれの通貨単位も1BTCよりも小さいことになるため、1BTCよりも小さい取引を行う際に使用されるものです。なお「Satoshi(サトシ)」は、ビットコインの開発者であり、インターネット上でビットコインに関する論文を発表した「サトシ・ナカモト」から取られました。 ビットコインには「BTC」以外にも上記のような単位があるのですが、これらが実際の取引で使用されることはまずありません。そのため、知識として覚えておくと良いでしょう。 代表的な通貨単位が「BTC」であり、最も小さい単位は「Satoshi(サトシ)」であることはおさえておくことをおすすめします。 ビットコインを取り扱う際には、価格が変動しやすいことを理解したうえで取引を行っていくことが重要になります。 ビットコインはいくらから買える?取引所ごとの最低購入額 ビットコインがいくらから買えるかについては、利用する仮想通貨取引所によって異なります。主な仮想通貨取引所と、2024年2月5日時点での最低購入額は以下のとおりです。 各取引所におけるビットコイン最低取引額(2024年2月執筆時点) bitFlyer(ビットフライヤー)… 1円〜 Coincheck(コインチェック)… 500円~ GMOコイン… 0.00001BTC~(約63.6円) bitbank(ビットバンク)… 0.0001BTC〜(約636.4円) DMM Bitcoin… 0.0001BTC〜(約636.4円) 1BTCの値段は約630万円ではありますが、上記のように最低1円からでも購入が可能です。約630万円を用意するのが難しいと感じていた方にとっても、身近なものになったのではないでしょうか。 なお、仮想通貨取引を行う場合、購入のための資金のほか、取引手数料や入金手数料がかかることになります。ですが、これらを合わせたとしても、最小単位でビットコインを購入する場合は、1,000円以下で抑えることが可能です。 なお、仮想通貨取引所によって金額が異なるのは、ビットコインの金額が変わるわけではなく、最小売買単位が異なることが関係しています。最小売買単位が小さいところで購入したほうが得をするわけではないので、注意しておきましょう。 仮想通貨/ビットコインの購入にオススメな取引所を徹底比較【2023年4月最新ランキング】 利益を出すためにビットコインをいくらから買うべき? 利益を出すことを考えると、初めから大きな金額の取引に挑戦したくなります。ですが、特に初心者の方がよくわからないままに大きな取引を行うと、大損してしまう可能性もゼロではありません。 仮想通貨の取引に慣れる前に資金がなくなり、取引を継続できなくなってしまうリスクもあります。 そこで、まずは数千円~数万円程度の少額から開始し、取引に慣れてきた段階で購入額を上げていくことについて検討してみると良いでしょう。ビットコインはご紹介したように、非常に少額から始められるのが大きな魅力です。 重要なのは、万が一、その資金を失ってしまったとしても生活に支障がないような金額で始めることです。無理な投資は行わないようにしてください。 ビットコインを購入する以上利益を出したいと考えるのは当然のことではありますが、リスクについても考えておかなければなりません。 ビットコインとは?取引の前に知っておくべき基礎知識 ビットコインを買う手順 実際にビットコインを買いたいと考えている場合、どのような手順で進めていくことになるのかおさえておきましょう。 ビットコインの買い方について詳しく解説していきます。 取引所でアカウントを開設する はじめに行わなければならないのが、仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)のアカウントの開設です。 仮想通貨取引所にはいくつかの種類があるので、各取引所の特徴などを確認し、興味のあるところを探してみてください。なお、ビットコインの購入におすすめの仮想通貨取引所の詳細については後述します。 信頼度が高い所やセキュリティがしっかりしているところ、何かあった時に日本語でのサポートが受けられることなどを重視してみてください。また、手数料などを比較して検討することも重要です。 特に初心者の方は、大手の企業が運営している仮想通貨取引所を選択すると良いでしょう。なお、すでに仮想通貨取引所のアカウントを持っている方は、同一のアカウントで仮想通貨口座開設に進めます。 ビットコインの口座を開設する 続いてビットコインの口座を開設しましょう。必要な情報は登録する仮想通貨取引所によって異なりますが、一般的には先にメールアドレスを登録し、アドレスの認証を行ってから個人情報の入力に進んでいくことになります。 ビットコインなどの仮想通貨も金融商品の扱いになるため、一般的な口座を開設するのと同様にさまざまな情報を入力していかなければなりません。 例えば、住所や名前などの基本情報のほか、支払いに使用するクレジットカード情報、銀行口座情報などです。 身分証明書も必要なので、免許証や保険証、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。 本人確認書類は、画像をアップロードして提出できる仮想通貨取引所が多いです。その際、本人であることを明確に示すため、本人確認書類が写るように顔の下などで持った状態で、自身の顔や上半身と一緒に撮影して提出を求めている仮想通貨取引所もあります。 詳細については、各仮想通貨取引所で紹介されているので、そちらをご確認ください。 提出する写真に光が写り込んでいたり、手ブレになどによって文字の確認ができなかったりすると再提出となるので、時間がかかります。 また、急いで口座開設をする必要がない場合は、郵送での本人確認に対応しているところも多いです。 利用できる本人確認書類としては、運転免許証やマイナンバーカードのほか、顔写真付きのパスポート、同じく顔写真付きの住民基本台帳カード、またはマイナンバー通知カードや住民票の写し、各種保険証などです。 この時、選択する本人確認書類によっては選択できる本人確認書類送付方法が変わることもあります。 口座開設完了の方法は仮想通貨取引所によって異なり、本人確認完了後にハガキやメールで口座開設のお知らせが届くケースが多いです。 なお、二段階認証についてはセキュリティのためにも登録しておくことをおすすめします。 日本円を入金する 口座開設が完了したら、取引に必要な日本円を入金することになります。 代表的な入金方法は、銀行振り込み、コンビニ入金、クイック入金の3種類です。どの入金方法でいくらの入金手数料がかかるのかについては、利用する仮想通貨取引所によって異なるので、よく確認しておきましょう。 多くの仮想通貨取引所では、銀行振り込みを利用した場合に手数料が安くなります。ただ、入金をしてすぐに反映されるケースは稀で、数十分から1時間程度の時間がかかるので、今すぐビットコインを購入したい場合には向いていません。また、あくまで数十分から1時間程度で入金が反映されるのは、銀行が営業時間内である場合の話です。営業時間外の入金は、翌営業時間まで待たなければならないケースもあります。 コンビニ入金は、コンビニ設置してあるATMを使い、口座に入金する方法です。 クイック入金も同様にインターネットバンキングを利用し、口座に入金します。こちら2つの方法は、銀行振り込みとは異なり、すぐに入金が反映されるのが特徴です。手数料は銀行振り込みと比較して高くついてしまいますが、スピードを重視したい場合はコンビニ入金かクイック入金を選択すると良いでしょう。 最も簡単なのはクイック入金です。事前にインターネットバンキングを開設してお金を入れておく必要はありますが、コンビニに出かける必要もありません。 実際にビットコインを購入する 入金が済んで反映されたら、いよいよビットコインの購入です。 ビットコインを購入する際は、大きく分けて2つの方法があります。 まず、BTC単位で購入する方法です。例えば「まずは0.0001BTC購入してみたい」と考えているのであれば、BTC単位で購入してみましょう。具体的に日本円にしていくらになるのかについては、よく確認が必要です。 初心者にとってわかりやすいのが、円単位で購入する方法です。例えば「10,000円入金したからまずは5,000円分買ってみたい」といった方はこちらの方法を選択することになります。 購入方法は、取引所取引、販売所取引、レバレッジ取引、仮想通貨FXなどの種類があります。 このうち「レバレッジ取引」は、てこの原理を利用した取引です。少ない自己資金でも大きな取引ができるのが魅力ではありますが、万が一、損失が出てしまった場合、大きな損に繋がってしまう恐れがあるので、特に初心者にはおすすめできません。まずは「販売所・取引所」か「現物取引」から検討してみてください。 販売所では、日本円かBTCを選択して金額や数量を入力し、確認のうえ買い注文を確定させます。 取引所では、購入額か売却額を自身で指定して注文する「指値注文」、またはその際に出ている最も近い価格で注文する「成行注文」が選択可能です。慣れている方であれば1分もかからない注文作業ではありますが、初心者の方は慎重に行いましょう。 入力時はもちろんのこと、最終確認でも価格や数量、金額などは再度よく見てみてください。 ビットコイン購入におすすめの取引所 ビットコインを購入するためには、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。 たくさんの種類があるので、どの口座を開設しようか悩んでいる方のため、代表的な仮想通貨取引所とおすすめのポイントについて解説していきます。 bitFlyer(ビットフライヤー) 画像引用元:bitFlyer bitFlyerは、1円相当の少額からビットコインの取引に対応している仮想通貨取引所です。そのため、ビットコインの取引に挑戦したいけどまとまった資金が用意できない方や、まずは少額で始めてみたいと考えている初心者の方にも向いているでしょう。 三井住友銀行が出資している取引所ということもあり、信頼感があるのもbitFlyerの大きな魅力だといえます。 年間のビットコイン取引量についても非常に多いです。取引量が多いということは、流動性の高さを表しています。 注文が約定しやすい仮想通貨取引所であるかを重視したいと考えている方も、チェックしてみてはいかがでしょうか。 また、独自の取引ツールである「bitFlyer Lightning」を提供しており、使いやすさを感じさせます。ビットコインの現物取引のほかにも、ビットコインFXやビットコイン先物取引などに対応している便利なツールです。 セキュリティ面でもしっかりとした対策が取られています。 また、ビットコイン以外の仮想通貨も多数取り扱っているため、慣れてきたらビットコイン以外の銘柄の取引を行ってみたいと考えている方にも向いているでしょう。 ビットフライヤーで口座開設をする Coincheck(コインチェック) 画像引用元:Coincheck Coincheckは、使いやすいアプリを提供しており、ダウンロード数も非常に多いです。初めて仮想通貨取引に挑戦したいと考えている方でもわかりやすいアプリなので、使いやすさ重視で検討したい方にも向いているでしょう。 特に初心者の方が躓きやすいのが、これまでに仮想通貨を購入した経験がないためにチャートの見方がよくわからないといったトラブルです。ですが、アプリのわかりやすいチャートは初心者でも理解しやすいのが魅力といえます。 Coincheckのアプリで提供しているチャート機能は初心者の方だけではなく、上級者の方からも利用されており、他で取引を行う際でもCoincheckのチャートを参考にしているといった方が少なくありません。 それほどわかりやすく、信頼されているアプリです。 取り扱い銘柄数も多いので、ビットコイン以外の仮想通貨に興味をある方もチェックしてみてはいかがでしょうか。 ただ、手数料については比較的高めなので、このあたりについては注意が必要です。 また、レバレッジ取引には対応していません。レバレッジ取引はハイリターンが期待できる分ハイリスクでもあるので、特にレバレッジ取引をする予定がない方にとっては問題ないでしょう。 GMOコイン 画像引用元:GMOコイン GMOコインは、取り扱い銘柄が多いことで人気の取引所です。初心者向けの機能もそろっています。 また、東証一部上場企業である「GMOインターネットグループ」の傘下であることから、信頼度も高いです。GMOクリック証券などのネット証券会社を運営している関係もあり、安全性にこだわりたいと考えている方から選ばれています。 取引で使えるアプリも提供されており、使いやすいと評判も良いです。 ビットコインだけではなく、アルトコインを含めた暗号資産の現物売買とレバレッジ取引に対応しているのもGMOコインの特徴です。 また、販売所だけではなく、取引所での取引もできます。スプレッドが狭めに設定されているほうで取引を楽しみたいと考えているのであれば、取引所での取引について検討してみるのも良いでしょう。 また、できるだけ早く取引を開始したいと考えている方の要望にこたえるため「かんたん本人確認」が用意されています。 かんたん本人確認は、口座開設にあたり、郵便物の受け取りが不要で、最短で口座開設を申し込んだ当日中に取引が開始できる確認方法です。 投資機会を逃したくないと考えている方にも向いています。 GMOコインで口座開設をする bitbank(ビットバンク) 画像引用元:bitbank bitbankは取引量が多い仮想通貨取引所であることから、流動性が高く、注文が通りやすいのが魅力です。売り注文が通らないために、なかなか利益が確定できないといったトラブルも抑えられます。 アルトコインの取引量が非常に多いことから、慣れてきたらビットコイン以外の仮想通貨の取引を検討したい方に向いているでしょう。 レバレッジ取引には対応していないので、レバレッジを効かせた取引をする予定がない方から選ばれています。 手数料は比較的安く、スプレッドも狭いです。このことから、取引にかかるコストを抑えられる仮想通貨取引所です。 スマホアプリが提供されており、シンプルで使い勝手が良いと評判です。パソコンブラウザ上で使えるツールも用意されています。 それから、bitbankはセキュリティにも非常にこだわりを持った仮想通貨取引所です。 まず、仮想通貨の保存場所をオフラインにすることにより、ハッキング被害を抑えられるコールドウォレットを採用しました。 さらに、仮想通貨の送付にあたり複数の署名が要求されることから、不正を防ぐ効果が期待できるマルチシグも取り入れています。 bitbankで口座開設をする DMM Bitcoin 画像引用元:DMM Bitcoin DMM Bitcoinの大きな特徴といえるのが、レバレッジ取引に強みを持っている点です。レバレッジを効かせた取引を行うとリターンもリスクも大きくなることになってしまいますが、ビットコインの取引に慣れてきたあたりで検討してみてみるのも良いでしょう。 レバレッジに対応しているアルトコインも多いため、ビットコイン以外の銘柄でレバレッジを効かせた取引を行いたいと考えた場合にも向いています。 また、入出金手数料が無料なのも魅力だといえるでしょう。 特にビットコイン取引初心者の方が不安に感じるのが、サポートに関することではないでしょうか。ですが、DMM Bitcoinでは困ったことがあれば、LINEを使って気軽に質問ができます。回答も丁寧だと評判です。 取引所形式には対応していないのですが、「BitMatch注文」という独自の取引方法によってこのデメリットを解消しました。オークションのような取引形式が特徴です。 ビットコインはまとまった資金がなくても購入可能 いかがだったでしょうか。ビットコインはいくらから買えるのか、どのような流れで購入すれば良いのかなどについて紹介しました。 ビットコインは少額から始められる投資です。取引をするにあたり専用口座の開設が必要になるので、気になる取引所を探してまずは口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。
初心者向け
2024/02/19GasHero(ガスヒーロー)の始め方|NFTの購入方法や初期費用も解説
- 著者:Kiyu (@lskraise) GasHero(ガスヒーロー)は、STEPNの開発元としても有名なFind Satoshi Lab(FSL)の運営するWeb3ゲームです。 2024年1月にリリースされ、高い戦略性やこれまでのFSLの実績も相まって大きな注目を集めました。 GasHeroはパソコンやスマートフォンで簡単に遊べますが、ゲームを始めるためにはPolygonチェーン上での暗号資産が必要となります。 この記事では実際にGasHeroを始める際の手順について、NFTの購入方法や初期費用も併せて詳しく解説します。 この記事でわかること ▶ GasHeroの特徴 ▶ GasHeroのプレイに必要なNFTと初期費用 ▶ GasHeroの始め方 GasHeroとは?3つの特徴を紹介 Gas Heroの概要 名称 GasHero (ガスヒーロー) 運営元 Find Satoshi Lab (FSL) ゲームの種類 Play to Earn可能なWeb3ゲーム 獲得できる仮想通貨 GMT ブロックチェーン Polygonチェーン 公式リンク https://gashero.com/ 公式X(Twitter) https://twitter.com/GasHeroOfficial GasHeroは、戦略的かつソーシャル指向のWeb3ゲーム(ブロックチェーンゲーム)です。 まずはGasHeroの特徴について、以下に3つ紹介します。 特徴①:ヒーローを集め、権力・富・栄光を賭けて戦う戦略的ゲーム [caption id="attachment_107075" align="aligncenter" width="640"] 画像:Gas Hero[/caption] GasHeroの舞台に設定されているのは、2084年におけるAIとの核戦争後の未来です。 そこで生み出された人間のクローン的存在であるガスヒーローを駆使し、プレイヤーたちは権力・富・栄光を賭けて戦います。 プレイヤー同士やギルド同士で強さを競うPvPシステムにも重点が置かれており、賞金総額も数百万ドルに及ぶなど、勝者は多額の富や栄光が得られます。 他にも戦力や選挙によって選ばれるワールドエルダーになることができれば、ゲームにおける様々な決定事項に関与する権限が持てます。 特徴②:NFT売買やPvPシステムでGMTを稼ぐPlay to Earnが可能 [caption id="attachment_107076" align="aligncenter" width="683"] 画像:MOOAR[/caption] GasHeroは基軸通貨としてGMTトークンを採用しており、集めたヒーローやアイテムなどのNFTを売買することで、GMTを稼ぐことができるPlay to Earn可能なゲームです。 GMTを稼ぐ手段は、NFTの売買以外にもPvP報酬やギルドマスター報酬など様々なものがあります。 実際に、GasHeroにおける第1回目の個人PvPチャンピオンは約100万GMTの賞金を獲得しましたが、これは日本円にして約4000万円もの金額になります。 Gas Heroは上記のような多額なお金が動く壮大なWeb3ゲームとしても大いに注目を集めています。 特徴③:手数料の安いPolygonブロックチェーンを採用 [caption id="attachment_107077" align="aligncenter" width="601"] 画像:X[/caption] GasHeroはPolygonと呼ばれるブロックチェーンを採用しています。 Polygonはガス代と呼ばれるネットワーク手数料が比較的に安価であり、これによってスムーズなゲームプレイが可能になっています。 また、Polygonは様々なプロジェクトでも使用されている主要なブロックチェーンであり、Polygonの基軸通貨であるMATICは日本の取引所でも売買が可能です。 GasHero内で使用されるGMTトークンも、STEPNとは違って新たにPolygonチェーンのものが使用されています。 GasHeroのプレイに必要なNFTと初期費用 GasHeroは2024年2月現在において無料で遊ぶことはできず、いくらかの初期費用が必要です。 基本的な手順としては、Polygonチェーンにおける暗号資産を用意し、ゲームプレイに必要なNFTを購入するという流れになります。 最低限必要なNFTは「BCV」と「ヒーロー」の2種類 GasHeroのゲームプレイには、まず「Base Construction Vehicle (BCV)」と呼ばれるNFTが必要になります。 正確にはチュートリアル終了時までは無料で遊べるのですが、BCVが無ければGasHeroの舞台である土地に拠点を構えられず、Play to Earn機能も利用できません。 また、ヒーローのNFTも最低1つ用意しなければメイン機能となるクエストやPvPを行うことができないため、ヒーローNFTも必需品と言えるでしょう。 初期費用はいくら必要か GasHeroのプレイに必要な初期費用としては、少なくとも以下の3つを賄える金額が必要になります。 BCV(Base Construction Vehicle)NFTの購入費用 ヒーローNFTの購入費用 Polygonチェーンにおけるガス代 2024年2月現在の相場であれば、ヒーロー1体運用とすれば約600GMT+ガス代が必要になります。日本円にして25000円ほどあれば足りる計算です。 ただしマーケット相場は日々変化しますし、上に挙げた金額はゲームプレイに必要な最低限のアセットを揃えるための金額ですので、参考程度に考えていただければと思います。 他にも武器やペットなどのNFTがあればゲームを優位に進めることができますが、ゲームへの理解が進んでから徐々に揃えていくのも一つの手です。 GasHeroの始め方 実際にGasHeroを始める際の手順を紹介していきます。 まずは必要なNFTを購入するための事前準備からしていきましょう。 GasHeroを始めるために用意するもの 1. ウォレット(MetaMaskなど) 2. 仮想通貨MATIC(Polygonチェーンにおけるガス代およびGMTトークン購入費用) ウォレットをまだ持っていない方は、以下の記事を参考にして、この機会にぜひメタマスクウォレットを作成してみてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 仮想通貨MATICについては、国内の仮想通貨取引所であるbitbankにおいてPolygonチェーンでの出金に対応しています。 MATICを持っていない方はbitbankへ日本円を入金し、GasHeroの初期費用として必要なだけのMATICを用意すれば準備完了です。 ※後述するGMT購入の際に海外取引所のBitgetを使用する場合は、MATICは最低限のガス代分だけ用意すれば大丈夫です。 メタマスクへMATICを送金する 取引所で購入したMATICを、メタマスクウォレットへ送金します。 ここで注意点ですが、ネットワークは必ずPolygonチェーンを選んで出金するようにしましょう。 メタマスクへMATICの送金が完了し、メタマスクのチェーンをPolygonに変更すると、MATICの残高が表示されます。 次に、このMATICを使ってPolygonチェーンのGMTを入手しましょう。GasHeroの基軸通貨はGMTなので、NFTを購入するためにはGMTで支払う必要があるからです。 PolygonチェーンのGMTを入手する PolygonチェーンのGMTを入手するに当たっては、GasHero開発元のFSLが用意している「DOOAR」というマルチチェーンDEXでスワップ(通貨の交換)が可能です。 [caption id="attachment_107083" align="aligncenter" width="645"] DOOARのアプリケーション画面[/caption] DOOARにおいては、PolygonチェーンにおけるMATICやUSDTから、GMTにスワップすることができます。 ただしここでも一つ注意点があります。 DOOARの流動性プールを見てみると、「WMATIC / USDT」と「GMT / USDT」の2種類の流動性があることが分かります。 そのためMATIC→GMTへスワップする場合は直接的なルートがなく、一度MATICからUSDTへの変換を挟み、「(W)MATIC→USDT→GMT」のルートを通ることになります。 この「(W)MATIC→USDT」のスワップの際に、流動性プールの深さの関係からか、他のDEXよりも不利なレートになってしまう場合があります。 例えばPolygonチェーンの著名なDEXであるQuickSwapなどでMATICからUSDTにスワップしておき、そのUSDTをDOOARでGMTにスワップするという方法を取ることで、お得にスワップできる可能性があります。 [caption id="attachment_107086" align="aligncenter" width="582"] QuickSwapで「MATIC→USDT」へスワップしてる画面[/caption] [caption id="attachment_107087" align="aligncenter" width="571"] DOOARで「USDT→GMT」へスワップしてる画面[/caption] このようにQuickSwapとDOOARの二段階でスワップすることで、有利なレートになる場合があります。 ただしDEXのレートは時期によって変化しますし、使用の際はセキュリティや誤操作のリスクも伴うものですので、利便性を取るのか料金の安さを取るのか比べたうえで、自己責任にてスワップの実行を行いましょう。 また、海外取引所のBitgetではPolygonチェーンのGMTの出金に対応しているため、Bitgetを使用することでGMTを入手することも可能です。海外取引所をよく利用する方は、こちらの方法も考慮しましょう。 Bitgetの登録方法まとめ!口座開設とKYC認証まで徹底解説 GasHeroのチュートリアルをクリアする PolygonチェーンのGMTの準備が出来たら、いよいよGasHeroをプレイしていきましょう。 GasHeroはブラウザでプレイするゲームであり、パソコンとスマートフォンのどちらからでも起動することができます。 まずGasHero公式サイトに行き、「PLAY NOW」を押しましょう。 別ブラウザにてゲーム開始画面が開きます。 ログイン方法はいくつか選べますが、今回はより一般的なメールアドレスでのアカウント作成方法を紹介します。 メールアドレスを打ち込み、「Send Code」を押すと認証コードがメールで届くので、コードを入力して「Continue」を押します。 ゲームが開始されると、チュートリアルが始まります。 チュートリアルは全部で7つのダンジョンがありますが、GasHeroは初めに4体の初期ヒーローを持った状態でスタートしますので、その4体で十分にクリア可能です。初期ヒーローの編成は、上図のように並べるのがおすすめです。 短剣や剣を持ったヒーローを前衛にし、ハンマーや斧を持ったヒーローを中衛に配置します。 1つ目のステージに入ると、オートバトルで戦闘が進みます。 戦闘に勝つと、ヒーローポーションというアイテムを報酬として得ることができます。このヒーローポーションを使用することで、ヒーローのレベルを上げることができます。 ダンジョンが進むごとに敵も強くなっていきますので、勝てなくなった場合はレベルを上げて挑んでみましょう。 ただし初期ヒーローはレベルを最大で3までしか上げることができず、2日経つと寿命で使えなくなってしまう点には注意です。 ゲーム内ウォレットを設定する チュートリアルのダンジョンをクリア出来たら、次にゲーム内ウォレットの設定をしましょう。 画面右上の部分を押すと、ゲーム内ウォレット設定画面になります。 「Continue」を押してウォレットの二段階認証に移ります。こちらの画面(右側の画像参照)で2段階認証が求められますので、2段階認証アプリの「Google Authenticator(iOS/Android)」などを使用して、セットアップしましょう。 QRコードを読み取るかセットアップキーを2段階認証アプリに入力することで、アプリの方に6桁のコードが表示されます。その表示されたコードをGasHeroの「Verification code」欄へ入力して、「Continue」を押しましょう。 2段階認証に成功すると、次にパスワードの設定に移ります。6桁から12桁までの任意のパスワードを設定しましょう。 最後にプライベートキーのバックアップが求められます。 Google CloudかApple Cloudか、どちらでも好きな方で大丈夫です。 もしどちらも無い場合は、Google Cloudのバックアップに必要なGoogleアカウントは無料ですぐに作成できますので、この機会に作っておくのもおすすめです。 ウォレットの作成が完了すると、上図のような画面になります。 ここで生成されたアドレスにPolygonチェーンのMATICやGMTを送ることで、ゲーム内ウォレットの残高に反映されます。 ゲームプレイに必要なBCVを購入する GasHeroのゲームプレイに必要な「Base Construction Vehicle (BCV)」のNFTですが、こちらは2種類の方法で購入することが可能です。 BCVを購入する2つの方法 方法①:ゲーム内マーケットで購入する 方法②:NFTマーケットプレイス「MOOAR」で購入する どちらが安いかはその時次第によって変わりますので、二つのマーケットを比べてみて安い方で購入するのがおすすめです。 それでは、まずゲーム内マーケットでの購入方法から解説します。 方法①:ゲーム内マーケットで購入する ゲーム画面右下の「Market」を押すとこのような画面になり、ヒーローをはじめとして様々なアイテムをGMTで売買できます。 このうち「ITEM PACK」のタブを選択し、フィルターで「Base Construction Vehicle (BCV)」を選択します。 フィルターをかけると、マーケットにBCVだけが表示されるようになります。こちらで購入する場合は、ゲーム内ウォレットにGMTとガス代用のMATICを送れば購入が可能です。 次にNFTマーケットプレイス「MOOAR」でBCVを購入する方法も見ていきましょう。 方法②:NFTマーケットプレイス「MOOAR」で購入する FSLの運営するNFTマーケットプレイス「MOOAR」では、GasHeroに関連する様々なNFTを取引できます。 MOOARにメタマスクウォレットを接続して「BCV Coupon」を購入し、ゲーム内ウォレットに転送することで、ゲーム内でBCVを入手できます。 「BCV Coupon」購入後の転送方法ですが、まず右上の「My Inventory」をクリックします。 そこでゲーム内ウォレットへと「Transfer」(転送)が行えます。 以上がゲーム内マーケット、またはMOOARにてBCVを購入する方法です。 どちらが安く購入できるか比べてみて、好きな方法でBCVを入手しましょう。 BCVを使用して地上に出る BCVの購入が終われば、いよいよGasHeroの舞台である地上に出られます。 地上へ出る際は、「都市(City)」・「地区(District)」・「ギルド(Guild)」・「クラン(Clan)」を指定することで、任意の場所へと拠点を設置が可能です。 例えば上の画面だと、サンパウロ-2-6-2 (サンパウロ/地区2/ギルド6/クラン2)の地点に拠点を置くことができます。 ソロでプレイする場合は適当にランダムな場所に降りるのも一つの手ですが、どこかのギルドに所属しようと思う場合は、そのギルドで場所の指示を受けることが多いです。 ギルドに所属することでゲームを有利に進められることも多いですので、まずは良いギルドがないか探してみるのもおすすめです。 当メディアCryptoTimesの公式コミュニティであるboarding bridgeにおいてもGasHeroギルド”qq”を結成しており、初心者の方でも歓迎していますので、ぜひDiscordのギルドチャットを覗きに来てみてください。 ヒーローNFTを購入する 無事に地上へ出れた後は、ヒーローNFTの購入も検討しましょう。 なぜなら最初に貰った初期ヒーロー4体は、48時間経てば寿命で使えなくなってしまうため、ゲームプレイを続けるためにはヒーローNFTが必須だからです。 ヒーローNFTを入手する方法は、以下の4種類あります。 ヒーローを入手する4つの方法 方法①:”ヒーロー”を購入する 方法②:”DNAフラグメント”を購入する 方法③:”ヒーローカプセル”を購入する 方法④:MOOARで”ヒーロークーポン”を購入する 少しでも安くヒーローを入手したい場合は、①の”ヒーロー”を購入する方法をまず検討しましょう。 ゲーム内マーケットで、欲しいヒーローを選んで購入することが可能です。 他の方法としては、②の”DNAフラグメント”や、③の”ヒーローカプセル”でヒーローを入手する方法もあります。 これらは一定確率でレアリティの高いヒーローを入手することもできますが、その分値段は高めに設定されていますので注意しましょう。 また、④のMOOARで”ヒーロークーポン”を購入する方法もあります。 このヒーロークーポンをゲーム内に転送すると、前述した”DNAフラグメント”を入手することができます。 その方法を選ぶかで必要資金が変わってきますので、好きな方法でヒーローを入手しましょう。 まとめ Polygonチェーン上に構築されたWeb3ゲームであるGasHero(ガスヒーロー)の始め方について解説しました。 ブロックチェーンや暗号資産に慣れていない方は難しく感じるかもしれませんが、一度ゲームを開始してしまえば、パソコンでもスマートフォンでも好きな時にログインしてプレイすることができます。 Web3初心者の方もこの記事を参考に、ぜひ一度壮大なGasHeroの世界を体験してみてください。 また、GasHeroの詳しいゲームシステムやデータについては、以下のCT Analysisのレポートでも詳しく解説していますので是非確認してみましょう。 Gas HERO 徹底解説レポート
初心者向け
2024/02/19DEX(分散型取引所)とは?メリットやデメリット、代表プロジェクトを紹介
この記事では、DEX (分散型取引所) について解説しています。 DEXはブロックチェーンをベースにスマートコントラクトを活用した仮想通貨の取引所です。 通常の取引所と比較してさまざまなメリットがあり、主要DEXのひとつであるUniswapでは1日あたり3.8億ドルを超える取引が行われています。 この記事では、そんなDEXの特徴や種類、メリットやデメリットなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・DEXはスマートコントラクトを活用した取引所 ・いくつかの種類ある ・CEXにはない仮想通貨が取引可能 ・リスクがある面も否めない ・ウォレットと仮想通貨さえあればスタート可能 DEX (分散型取引所) とは?CEXとの違いも解説 DEXの概要や種類について以下の順で解説していきます。 ・DEXの概要 ・DEXの種類 ・CEXとの違い DEXの大まかなポイントについてチェックしていきましょう。 DEXの概要 DEX (分散型取引所) は、ブロックチェーンを基盤とし、スマートコントラクトを使用してユーザー間の仮想通貨取引を可能にする取引所です。 取引に関するプロセスがブロックチェーンに記録され、スマートコントラクトを通して取引が実行されます。 多くのDEXにおいてKYC (本人確認) が不要で、ユーザーは個人のウォレットを通じて資産を直接管理します。 これにより、従来の中央集権型の取引所において懸念されてきたリスクが軽減され、匿名性の維持やプライバシーの保護が可能になりました。 DEXの種類 DEXにはいくつかの主要な種類が存在します。 注文の処理方法という点で分類すると、AMMとオーダーブックに分けられます。 AMM (Automated Market Maker:自動マーケットメーカー) のDEXは、スマートコントラクトで制御される流動性プールを通して仮想通貨取引を行うものです。流動性はユーザーから提供され、流動性を提供したユーザーには報酬が与えられます。 流動性プールには、2つのペアとなる通貨、もしくはそれ以上の通貨が存在しており、各通貨の枚数の変化や需要と供給に応じ自動的にレートが変化する仕組みです。 オーダーブックのDEXは、一般的な取引所と同様に売買注文をマッチングさせます。オーダーブックについては、取引の一部のプロセスがブロックチェーンの外で行われているケースもあります。 また、DEXの中にはデリバティブを扱っておりショートやレバレッジ取引が可能なものも見られ、各DEXによって仕組みや機能が異なることもあります。 CEXとの違い CEX (中央集権型取引所) とDEXの最大の違いは、資産の管理方法にあります。 CEXには、取引や資産を管理する主体が存在し、ユーザーの資産をシステム内で管理し、取引を行います。 一方で、DEXではユーザーが自分のウォレットで資産を保管し、スマートコントラクトを通じてユーザー間で直接取引を行います。 自身が秘密鍵を管理しているウォレットに資産があるのがDEXと捉える一方、CEXを利用する場合は一度仮想通貨をCEXに送付する必要があり、送付してからウォレットに引き出すまでの管理の主体はCEXにある状態です。 特に海外の仮想通貨取引所には各国の規制や監視が行き届いていないものも見られます。そういった主体に資金を預けるのは、一定のリスクがあると言えるでしょう。 DEXのメリット DEXのメリットについて以下の順で解説していきます。 ・中央集権に関連するリスクやデメリットが無い ・上場の自由度が高い ・構成可能性の高さ DEXが持つ強みをチェックしていきましょう。 中央集権に関連するリスクやデメリットが無い 繰り返しの内容にはなりますが、DEXには中央集権的な管理者が存在せず、スマートコントラクトを通してユーザー間で直接取引が行われるため中央集権に関連するリスクやデメリットがありません。 これにより、前述したカストディアルリスク (資産管理のリスク) や、管理者による不正操作の懸念が軽減されます。 また、取引データの透明性が保たれるため、不正取引や価格操作のリスクが低減されます。 さらに、多くのCEXで要求されるKYCも不要なので、匿名性が確保されることも特徴です。 ウォレットと仮想通貨さえあれば簡単に利用できるといったメリットも挙げられるでしょう。 上場の自由度が高い この特徴は特にAMMに顕著にみられますが、DEXでは新しいトークンやプロジェクトが簡単に上場できます。 そのため、トークンの種類や選択肢が豊富なことに加え、新興の仮想通貨や革新的なプロジェクトに早期からアクセスできる利点があります。 CEXに上場する前の段階ですでにUniswapなどで取引できるケースは非常に多いです。積極的に新興銘柄を取引したい人は是非覚えておきましょう。 構成可能性の高さ DEXは他のDeFiと同様に構成可能性が高いです。DEXではスマートコントラクトやトークンを活用しているため、異なるプロトコル間で様々な要素を組み合わせて利用可能です。 シンプルな例としてLPトークンの活用が挙げられます。UniswapなどのAMMのDEXでは、流動性プールに対して資金を提供するとそれを証明するトークン (LPトークン) が発行されます。 このトークンを他のDeFiプロトコルで使用・運用するといったことも可能です。 DEXのデメリット DEXのデメリットについて以下の順で解説していきます。 ・利便性が低い ・トラブルが多く一定のリテラシーを求める ・ウォレットの管理が難しい DEXの弱いポイント、注意したい点をチェックしていきましょう。 利便性が低い DEXはCEXと比較して利用者にとって利便性が低いことがあります。例えば、ユーザーサポートはCEXほど手厚くはない点が挙げられます。 また、UIの問題として、CEXで提供されることが多い高度なトレーディングツールや分析機能がDEXでは限られてしまいます。 さらに、日本語でのサポートがないことも多く、翻訳が必要なケースがあります。 トラブルが多く一定のリテラシーが求められる DEXを利用するにはブロックチェーンやDeFiの運用における基本的な知識が必要です。 シンプルにスワップ (通貨の交換) をするだけであれば、ウォレットの使い方とUIの使い方が分かれば利用自体は可能です。 しかし、ガス代が予想以上にかかったり、トランザクションが通らないといった現象に遭遇することが考えられます。 また、前述の通りトークンの上場が容易であるため、悪意を持っているトークンやプロジェクトが含まれている危険性もあります。例えば、既存のトークンやプロジェクトを模倣した偽物が上場しているケースなどがあります。 流動性の提供が行えるのもDEXの特徴のひとつですが、大抵の流動性プールやプロトコルごとに独自のリスクや損失の可能性が存在しています。 さらに、スマートコントラクトでバグが見つかった場合、預けている (ロックしている) 資金が失われる可能性もあり、評判の良い大手のDEXであっても欠陥が見つかることが多いものです。 DEXに限らずどのようなDeFiでも、事前のリサーチを十分にした上でリスクをしっかりと認識して利用しましょう。 ウォレットの管理が難しい DEXでは各ユーザーが自身のウォレットを管理する必要があります。 これには、秘密鍵の安全な保管、トランザクションの正確な実行、アドレスの正しい使用、承認したコントラクトやトークンの管理などのアクションが含まれます。 ウォレットの管理を誤ると、資産の損失や盗難のリスクが高まります。そのため、ウォレットのセキュリティと秘密鍵の管理には特に注意が必要です。 DEXの特性上、ウォレットは必ず利用しなければいけないため、上記のようなアクションは避けられません。 代表的なDEX 5選 代表的なDEXとして、以下の5つを解説していきます。 ・Uniswap ・Curve ・PancakeSwap ・Balancer ・GMX 主要なDEXの概要についておさえていきましょう。 Uniswap [caption id="attachment_101253" align="aligncenter" width="683"] 引用元:Uniswap[/caption] Uniswapは世界最大規模のDEXのひとつとして代表的な存在です。AMMの取引所としてはトップの取引量を持ち、TVLについてもDEX内でトップに位置しています。 イーサリアムやL2 (レイヤー2) 、BNBチェーン、Avalancheなど複数のチェーンに展開されており、様々な通貨がUniswapを通して取引されています。 2022年1月にはNFTアグリゲーターをローンチし、今後もUniswap V4のリリースに向け開発が進められることが示されており、さらに利便性が向上されることが期待されます。 AMMのDEXの利用を考えている方がまずはじめに触れることになるDEXと言えるでしょう。 分散型取引所「Uniswap(ユニスワップ)」とは?始め方、使い方を解説 Curve [caption id="attachment_101255" align="aligncenter" width="783"] 引用元:Curve[/caption] Curveは特定の資産と価格が連動しているステーブルコインの取引に特化したDEXです。UniswapのようなAMM系のDEXと同じように、Curveでは流動性プールを使用して取引を行います。 価格が安定しているステーブルコインを扱っているため、さまざまな通貨を扱っているAMM系DEXと比べてインパーマネントロスや手数料を軽減できることが期待されます。一方、AMM系DEXほど自由にプールを作成することはできないため注意が必要です。 他の主要なDEXと比較すると知名度では劣るかもしれませんが、ステーブルコイン取引においては利便性が高く、大きなシェアを持っています。 PancakeSwap [caption id="attachment_101256" align="aligncenter" width="804"] 引用元:PancakeSwap[/caption] PancakeSwapはBNBチェーンからスタートしたAMMのDEXです。当初はBNBチェーンに展開するDEXでしたが、現在は主要なDEXと同じくイーサリアムやL2、その他多数のチェーンに展開されています。 BNBチェーンは他のイーサリアム系チェーンと比較してガス代が安く、手数料を抑えることができます。 スワップやパーペチュアル (無期限先物取引) といった売買機能に加え、ファーミング、ステーキング、ロッタリー (宝くじ) 、さらにはNFTマーケットプレイスなど、多様なサービスが利用できる点も特徴です。 分散型取引所パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴と使い方を解説 Balancer [caption id="attachment_101257" align="aligncenter" width="796"] 引用元:Balancer[/caption] Balancerは流動性に焦点を当てたプロトコルです。前述したDEXと同様に流動性プールを活用した取引を可能にしていますが、違いも見られます。 Balancerではプールの作成における自由度や柔軟性が高く、独自の仕組みや資産を持つ豊富なプールがあります。プールが持つ特性によって損失を抑えたり、効率性や利便性を向上させた取引が可能です。 スワップといったDEXとしての用途のみならず、Balancerの流動性を活用したさまざまなプロトコルに応用されています。 GMX [caption id="attachment_101258" align="aligncenter" width="747"] 引用元:GMX[/caption] GMXは、GLPというトークンとそれに付随する流動性を活用して取引を行う分散型デリバティブDEXです。 GMXには様々な特徴がありますが、利用者目線から見たときの主なポイントとして、レバレッジ取引が可能であることや、狭いスプレッド、ゼロスリッページ、手数料の低さなどが挙げられます。 提供している機能やUIが従来のCEXと近いため、CEXの代替として使いやすさに優れる選択肢のひとつと言えるでしょう。 分散型取引所GMXとは?概要や$GLPの特徴、使い方を徹底解説 DEXの始め方 DEXを始めるにあたって、最低限必要なものは仮想通貨とウォレットです。 仮想通貨の購入には国内仮想通貨取引所への登録が必要なので、まだの方はまずそこからはじめましょう。 はじめての国内仮想通貨取引所にオススメなのは「OKCoin japan (オーケーコインジャパン)」です。以下の記事でくわしい登録方法を解説しています。 OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の登録方法から使い方まで解説! 次にウォレットの作成が必要です。ウォレットは使用するDEXのブロックチェーンに合わせて作成する必要がありますが、主要なDEXに幅広く対応するメタマスク (MetaMask) がオススメです。こちらも以下の記事で始め方を解説しています。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 取引所への登録とウォレットの準備が完了したら、取引所で購入した仮想通貨をウォレットへ送金しましょう。 各DEXの使い方は異なっていますが、概ねウォレットとDEXを接続するだけで使用可能です。 まとめ 本記事では、DEXの特徴や種類、始め方について解説してきました。 DEXは仮想通貨の可能性や利便性を向上させ、主要なDEXでは日々アクティブに多額の取引が行われています。 今後も様々なDEXで積極的な開発やアップデートが行われる予定なので、是非DEX分野の動向を追っていきましょう。
初心者向け
2024/02/19【初心者向け】仮想通貨ビットコイン取引の始め方とおすすめの取引所
「ビットコインや仮想通貨に興味はあるけど始め方がわからない…」という方は少ないのではないでしょうか。 ビットコイン(仮想通貨)取引の始め方は実はそれほど難しくありません。ただし、リスクがあることも事実です。注意点などを理解しないまま始めることで思わぬ結果を招く恐れもあります。 この記事では、ビットコイン(仮想通貨)取引を始めるための具体的な手順や、取引を始める際に注意したいポイント、仮想通貨取引所の選び方などを詳しく解説しています。この記事を読めば、より安心・安全かつスムーズにビットコイン(仮想通貨)を始められるでしょう。 ビットコイン(仮想通貨)の始め方 ビットコイン(仮想通貨)の始め方は事業者により異なります。取引を始めるときは、口座を開設する事業者で詳細を確認しましょう。ここでは、一般的な始め方を解説します。 ビットコイン(仮想通貨)取引所の口座開設 ビットコイン(仮想通貨)は、基本的に仮想通貨交換業者(取引所)で購入します。そのため、まずは取引で使用する口座を開設しなければなりません。 仮想通貨の取扱通貨は事業者で異なりますが、ビットコインは仮想通貨の基軸通貨と位置付けられるためほぼすべての事業者が扱っていると考えてよいでしょう。取引条件などを確認して、目的に合致する事業者が見つかったら口座開設の申し込みを行います。一般的な流れは次の通りです。 ビットコイン(仮想通貨)取引所の口座開設の流れ 1. メールアドレスを登録 2. 確認メールの受信 3. パスワードを設定 4. ログイン後、SMS認証を行う 5. 利用規約などを確認して同意 6. 口座開設フォームで基本情報を入力 7. 本人確認 8. 口座開設審査の実施 9. 口座開設完了 SMS認証は本人確認の一環です。具体的には、登録した携帯電話番号へ認証コードを記載したSMSを送信し、これを認証フォームへ入力させることにより本人確認を行います。 口座開設審査の主な内容は「国内に居住する満20歳以上満75歳未満であるか」「反社会勢力と関係がないか」「成年被後見人などではないか」などです。申し込み情報と本人確認書類に誤りがなければ、基本的には問題ないでしょう。 口座開設で躓きやすいのが本人確認です。事前に必要書類を用意しておくと、手続きをスムーズに進めやすくなります。本人確認に提出可能な書類は次の通りです。 本人確認に提出可能な書類 マイナンバーカード 運転免許証 パスポート 在留カード 本人確認の方法はオンラインと郵送にわかれます。オンラインの場合、上記書類のいずれか1点と顔写真をスマホで撮影して仮想通貨交換業者へ送信することが一般的です。郵送の場合は、本人確認書類2点をアップロードしたのち、認証コード(郵便物)の受け取りなどが必要です。 本人確認書類は、以上の書類に加えて健康保険証・住民票の写し・戸籍の附票などを使用できることが多いでしょう。手軽さとスピードは、郵送物の到着を待たなくてよいオンラインが優れています。 二段階認証を設定する 仮想通貨交換業者の中には、二段階認証を導入しているところがあります。二段階認証は、IDとパスワードによる認証に、新たな認証方法を加えてセキュリティを高める仕組みです。具体的には、IDとパスワードを入力してからアプリでもう一度認証する、ID・パスワードとは別のセキュリティーコードでもう一度認証するなどの方法が用いられています。 事業者によっては、同一のブラウザから接続した場合、2回目以降の2段階認証を省略できる場合もあります。面倒だと感じるかもしれませんが、大切な資産を守るため重要な取り組みです。自分で設定できる場合は、積極的に利用しましょう。 取引口座に日本円を入金する 口座を開設できたら、取引に使用する日本円を入金します。一般的な入金方法は以下の通りです。 入金方法の種類 銀行振込 即時入金 コンビニ入金 銀行振り込みは、指定の入金口座へATMなどから振り込む方法です。反映時間はケースで異なりますが、16時以降は翌営業日の9時以降になることが多いでしょう。 即時決済は、インターネットバンキングで振り込む方法です。クイック入金などと呼ばれることもあります。特徴は、一部の時間帯を除きいつでも入金できて、入金後すぐに余力へ反映されることです。できるだけ早く取引を始めたいときに適しています。即時決済に利用できるのは、事業者と提携しているインターネットバンキングです。仮想通貨交換業者の口座開設前に提携サービスを調べておくと手続きを滞りなく進められます。 コンビニ決済は、コンビニのレジなどで入金する方法です。仮想通貨交換業者が発行したURLに記載されているバーコードをレジで読み取って入金するなどの方法がとられています。URLはSMSなどで届けられます。 ビットコインを購入する 入金額が余力に反映されてから、ビットコインを購入します。主な購入方法は次の2種類です。 ビットコイン(仮想通貨)の購入方法 販売所 取引所 両者の違いは取引相手です。販売所は仮想通貨交換業者、取引所はユーザーが取引相手になります。販売所は仮想通貨交換業者からビットコインを購入する方法、取引所はビットコインを売りたい人と買いたい人の条件が一致すれば購入できる方法と考えればよいでしょう。それぞれの強みと弱みは以下の通りです。 購入方法 強み 弱み 販売所 仕組みがわかりやすい 注文すると取引が成立する 手数料が割高 取引所 手数料が割安 取引が成立しないことがある それぞれに強みと弱みがあるため、一概にどちらが優れているということはできません。一般的には、販売所のほうが初心者に向いているといわれています。ビットコインの数量を指定するだけで購入できるからです。 ビットコインはいくらから買える?利益に繋がる購入方法もチェック ビットコインを売却する 価格の推移などを見守り、タイミングを計って購入したビットコインを売却します。売却方法も、販売所と取引所にわかれます。 販売所の売却価格は仮想通貨交換業者が提示する金額です。したがって、日本円の金額または売却する数量を決定するだけで売却できます。取引所で売却する場合は、レート・注文量を指定します。金額にこだわりがなければ、価格を指定しない成り行き注文を出すこともできます。この場合の売却価格は、相場の状況により異なります。 以上からわかる通り、基本的な流れは購入するときと大きく変わりません。購入するときと同じく、初心者には仕組みがわかりやすい販売所が向いていると考えられています。 ビットコイン(仮想通貨)の取引所を選ぶ際のポイント ビットコインの取引で利用する仮想通貨交換業者は慎重に選ばなければなりません。適当に選ぶと、快適に取引できないことやトラブルに巻き込まれることがあります。ここでは、仮想通貨交換業者の選び方を解説します。 1. 金融庁へ認可登録されているか 最も基本的なポイントは、金融庁・財務局へ登録を済ませた事業者を選ぶことです。 2017年4月に施行された資金決済法・犯罪収益移転防止法等の改正で、仮想通貨交換業者に対する登録制が導入されています。ここでいう交換業者は、仮想通貨と法定通貨の交換、仮想通貨同士の交換などをサービスとして提供する事業者、仮想通貨の管理を行う事業者です。 資金・体制・コンプライアンスに関するハードルが設けられているため、登録済の事業者であれば一定の水準を満たしていると考えられます。過去には、無登録の業者を利用してトラブルに巻き込まれているケースもあります。これから取引を始める方は注意したいポイントといえるでしょう。登録を済ませている事業者は、以下の金融庁公式サイト内の「暗号資産交換業者登録一覧」から確認できます。 関連:暗号資産交換業者に係る情報|金融庁 2. セキュリティレベルの高さ ビットコインそのもののセキュリティは非常に高いと考えられています。しかし、これを扱う事業者のセキュリティレベルはさまざまです。セキュリティが脆弱だと、ハッカーなどの攻撃により仮想通貨が流出する恐れがあります。 基本的に、金融庁・財務局の登録を受けている事業者のセキュリティレベルは高いと考えられますが、それでも安全が保証されているわけではありません。口座を開設する前に、セキュリティについて確認しておくほうがよいでしょう。一般的には、大手事業者のほうがセキュリティレベルは高いと考えられています。高度なセキュリティを実現するため、潤沢な資金力が必要になるからです。 また、自分でできる対策を講じておくことも欠かせません。代表的な対策として2段階認証があげられます。万が一に備えて、利用できる場合は設定しておきましょう。 3. ツール・アプリの使いやすいさ ツールやアプリの使いやすさも必ずチェックしておきたいポイントです。ビットコインの取引を始めると、机の前に座っているとき以外も値動きが気になります。スマートフォンで、チャートを確認したり注文をだしたりしたくなるでしょう。アプリなどの使い勝手が悪いと快適に取引を行えません。それどころか、事業者によっては希望する操作をアプリから行えないこともあります。利益や損失を確定する機会を逃してしまうかもしれません。したがって、ツールやアプリの使いやすさを確認してから仮想通貨交換業者を選ぶことが重要なのです。 ただし、口座開設前に実際の使い心地を確かめられないこともあります。このようなときは、サンプル画像などをもとに使いやすそうな事業者を選ぶとよいでしょう。あるいは、複数の事業者で口座を開設して、実際に使いながら比較してみることもおすすめです。 4. 手数料の安さ 当然ながら手数料も確認しておきたいポイントです。手数料が高いと、利益を手元に残しにくくなります。主な手数料は、取引手数料と送金・入金手数料です。具体的な設定は事業者で異なります。取引スタイルや入金・出金の頻度などをもとに評価すると、自分に合っている事業者を選びやすくなります。ここからはこれらの手数料について詳しく解説します。 取引手数料 取引手数料は、販売所でかかるものと取引所でかかるものにわかれます。 販売所の手数料は無料になっていることが多いですが、実際は実質的な手数料にあたるスプレッドを支払っています。スプレッドは、仮想通貨の売値と買値の差額です。販売所は、売値よりも買値を高く設定しています。つまり、事業者は仮想通貨を安く買って高く売っているのです(事業者の収入)。例えば、ビットコインの売値が2,000,000円、買値が1,890,000円であれば、スプレッドは110,000円になります(買値に対するスプレッドの割合は5.82%)。ユーザーは、110,000円以上値上がりしないと利益を出せません。このケースでは、実質的に110,000円の手数料を支払っていると考えられます。取引に与える影響が大きいためしっかりと比較しておきたいポイントです。 取引所は、売りたい人と買いたい人の条件が一致すると取引が成立する仕組みです。ただし、ユーザー同士が直接取引をするわけではありません。仮想通貨交換業者が場所を提供して取引を仲介します。このときに発生する仲介手数料が、取引所の取引にかかる手数料です(事業者の収入)。また、少額ですが取引所の取引でもスプレッドは発生します。ただし、販売所のスプレッドに比べると非常に小さなものです。仲介手数料と合計しても、販売所のスプレッドより基本的には割安になります。取引所を利用する場合、仲介手数料を中心に確認しておくとよいでしょう。 送金・入出金金手数料 送金手数料は、他の事業者やウォレットに仮想通貨を送るときにかかる手数料です。具体的な金額は、価格などにより変動します。おおよその目安は0.0004~0.001BTC程度といえるでしょう。例えば、1 BTC=2,000,000円であれば1回の送金に800~2,000円かかります。 入出金手数料は、入出金時にかかる手数料です。入金に関しては手数料無料としている事業者が少なくありません。即時入金やコンビニ入金に対して一定の手数料を設定している事業者もあります。ちなみに、銀行振り込みの手数料はユーザー負担が基本です。出金手数料の目安は400~800円程度になります。仮想通貨交換業者の中には、これらの手数料を無料にしているところもあります。他の条件に注意は必要ですが、予算が限られている場合は利用を検討するとよいでしょう。 5. 取扱通貨の多さ 仮想通貨の取扱通貨も事業者を選ぶ際にチェックしておきたいポイントです。世界には10,000種類程度の仮想通貨が存在するといわれています。その内、国内事業者(登録済み)が扱っている仮想通貨は40種類程度です。ただし、全ての事業者が40種類の仮想通貨を扱っているわけではありません。5種類のところ、10種類のところ、15種類のところなどがあるのです。 仮想通貨の基軸通貨として位置づけられているビットコインは、ほぼすべての事業者が扱っていると考えてよいでしょう。違いがでるのはアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の種類です。興味をもっているアルトコインがある方は、取り扱いのある事業者を選ばなければなりません。また、投資の選択肢を増やしたい方も、取扱通貨が多い事業者を選ぶとよいでしょう。 6. 取引方法の豊富さ 仮想通貨の取引方法にはいくつかの種類があります。代表的な取引方法としてあげられるのが現物取引とレバレッジ取引です。詳しくは後述しますが、リスクを限定したい場合は現物取引、リスク(リターンを含む)を大きくしたい場合はレバレッジ取引が向いているといえるでしょう。 目的により、適している取引方法は異なります。したがって、仮想通貨交換業者を選ぶときは、選択できる取引方法を確認しておくことも欠かせません。基本的には、取引方法が豊富な事業者のほうが、取引を長く続けやすいといえます。目標や環境の変化にあわせて、取引方法を選択できるからです。 ビットコイン(仮想通貨)を始める初心者におすすめの取引所 仮想通貨交換業者には、さまざまな選択肢があります。ここからは初心者におすすめの取引所を紹介します。 おすすめのビットコイン(仮想通貨)取引所 bitFlyer(ビットフライヤー) Coincheck(コインチェック) GMOコイン bitbank(ビットバンク) DMM Bitcoin 楽天ウォレット bitFlyer(ビットフライヤー) 画像引用元:bitFlyer 「ビットコイン取引量6年連続NO.1(Bitcoin日本語情報サイト調べ, 2016~2021年の年間出来高(差金決済・先物取引を含む))」を謳っている事業者です。少額から取引を始めたい初心者に向いている安定感抜群の仮想通貨交換業者です。 取り扱い仮想通貨は、ビットコイン・イーサリアム・リップルなど26種類(2024年2月時点)です。販売所におけるビットコインの最小発注数量は0.00000001BTC、取引所におけるビットコインの最小発注数量は0.001BTCとなっており、1円からビットコインを購入することが可能です。 手数料は、住信SBIネット銀行からのクイック入金と販売所の売買手数料(要スプレッド)が無料です。住信SBIネット銀行以外からのクイック入金は1件あたり330円、日本円の出金手数料は220~770円、取引所の売買手数料(ビットコイン)は「約定数量×0.01~0.15%(BTC)」となっています。 また、7年以上にわたりハッキング0を実現しているセキュリティの強固さも見逃せません。 出典:bitFlyer公式サイト Coincheck(コインチェック) 画像引用元:Coincheck マネックスグループが運営している仮想通貨交換業者です。国内暗号資産取引アプリダウンロード数NO.1(対象期間:2020年, データ協力AppTweak)を記録し、アプリの使い勝手を重視したい方や取引所の手数料が気になる方に向いています。 取り扱い仮想通貨は29種類(2024年2月時点)です。ビットコインに加えて、イーサリアム、リスクなどを扱っています。取引所におけるビットコインの最小発注数量は0.005BTC以上かつ500円以上、販売所におけるビットコインの最小発注数量はビットコイン建てで0.001BTC、円建てで500円相当額です。つまり、500円からビットコインを購入可能です。 手数料は、取引手数料(ビットコインの場合)、日本円入金手数料、仮想通貨入金手数料がすべて無料となっています。販売所は0.1~5.0%の手数料相当額、クイック入金は入金額に応じて770円~入金額×0.11%+495円の手数料がかかります。 出典:コインチェック公式サイト GMOコイン 画像引用元:GMOコイン 3年連続オリコン顧客満足度総合第1位(2023年オリコン顧客満足度調査 暗号資産取引所 現物取引 第1位)に輝いた事業者です。受付完了から最短10分で取引を始められる手軽さと直感的に操作できるアプリが特徴です。GMOインターネットグループが運営していることもあり初心者でも安心して始めやすい取引所です。 取扱通貨は28種類(2024年2月時点)です。もちろん、ビットコインも扱っており、最小発注数量は0.00001BTCとなっています。 出入金手数料は日本円と仮想通貨どちらも基本無料(大口出金は400円)、取引手数料は販売所が無料、取引所はMaker:-0.01%、Taker:0.05%となっています。※Makerとは板に並ぶ注文、Takerとは板の注文を約定する注文 オフラインで資産を管理するコールドウォレット管理を導入するなどセキュリティ面の充実を図っている点も見逃せません。 出典:GMOコイン公式サイト GMOコインで口座開設をする bitbank(ビットバンク) 画像引用元:bitbank 国内仮想通貨取引所において取引量No.1(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)の事業者です。値動きにあわせて取引を繰り返したい方やアルトコインに興味がある方に向いています。 取扱通貨は国内最多級の38種類(2024年2月時点)です。ビットコインに加え、リップル、ライトコイン、イーサリアムなど多彩なアルトコインを扱っています。販売所におけるビットコインの最小発注数量は0.00000001 BTC、取引所における最小発注数量は0.0001BTCです。 取引手数料は、Maker-0.02%、Taker0.12%となっています。日本円・ビットコインの入金手数料は無料、日本円の出金手数料は550~770円、ビットコインの出金手数料は0.0006BTCです。 コールドウォレットやマルチシグ(仮想通貨を売買などするときに電子署名(鍵)を複数利用する方式)を採用するなど、セキュリティの充実に努めています。 出典:bitbank公式サイト bitbankで口座開設をする DMM Bitcoin 画像引用元:DMM Bitcoin DMM.comでお馴染みのDMMグループに属する事業者です。土日祝日を含めた365日対応のサポート体制を構築するなどユーザーの満足度向上に努めており、取引環境やサポートを重視する方におすすめです。 取扱通貨は、bitbankと同じく国内最多級の38種類(2024年2月時点)です。レバレッジ取引における取扱通貨数は国内最多(2023年12月, 国内暗号資産交換業者及び第一種金融商品取引業者のWEBサイト調べ)となっています。ビットコイン・イーサリアム・ポリゴンなど幅広い通貨がレバレッジ取引に対応しています。現物取引におけるビットコインの最小発注数量は0.0001BTCです。 クイック入金手数料・出金手数料・仮想通貨入出金手数料(マイナーへの手数料はユーザー負担)などは無料となっています。 資産保全のリスクを4つあげて、これらの対策を講じている点も特徴です。具体的には、コールドウォレット、信託保全などによりセキュリティを高めています。 出典:DMM Bitcoin公式サイト 楽天ウォレット 画像引用元:楽天ウォレット 楽天市場を運営する楽天グループに属する事業者です。楽天ポイントを仮想通貨に交換できる(最低100ポイントから)ことが大きな特徴といえるでしょう。また、仮想通貨を楽天キャシュにチャージすることで楽天市場でのお買い物に使用可能です。もちろん、現物取引(販売所)・証拠金取引(販売所・取引所)も可能です。ビットコイン取引を手軽に始めたい楽天ユーザーにおすすめです。 ビットコイン・イーサリアム・ビットキャッシュなど9種類の仮想通貨を扱っています(現物取引に対応していない通貨有)。証拠金取引におけるビットコインの最小注文数量は0.01BTCです。 証拠金取引(取引所・ビットコイン)の手数料は、Maker:-0.01%・Taker:0%(建玉管理料0.04%/日)となっています。現物取引・証拠金取引とも、入金手数料は無料、出金手数料は300円です。 出典:楽天ウォレット公式サイト ビットコイン(仮想通貨)の取引方法 ビットコインや仮想通貨はいくつかの方法で取引できます。主な取引方法の概要は次の通りです。 ビットコインとは?取引の前に知っておくべき基礎知識 ビットコイン(仮想通貨)の主な取引方法 現物取引 積立投資 レバレッジ取引 レンディング 現物取引 販売所または取引所で、暗号通貨を実際に売買する方法です。食品や洋服を売買する代わりに、仮想通貨を売買すると考えればよいでしょう。購入した仮想通貨は、保有していることになります。当然ながら売却するには、仮想通貨を保有していなければなりません。したがって、現物取引は購入から始めることになります。仮想通貨の対価は、基本的に円をはじめとする法定通貨です。 現物取引で、手元資金を超える暗号通貨を購入することはできません。見方を変えると、現物取引で発生しうる損失は手元資金が上限です。リスクをコントロールしやすい取引方法といえるでしょう。 積立投資 決まったタイミングで決まった金額分の仮想通貨を自動的に購入する方法です。例えば、毎月5,000円分のビットコインを購入し続けるなどが該当します。積立投資のメリットは、投資のリスクを抑えやすいことです。決まった金額分だけ定期的に購入するため、仮想通貨の価格が上昇したときは取引量が少なく、仮想通貨の価格が下落したときは取引量が多くなります。 以上の特徴があるため、同じ数量ずつ定期的に購入する場合よりも平均購入単価を抑えられます。まとまった資金を必要としない点、購入に手間がかかりにくい点も魅力です。リスクを管理したいときに検討したい取引方法といえるでしょう。 レバレッジ取引 決済したときに売買で生じた差額のみやり取りする方法です。売買のたびに仮想通貨を受け渡すことはしません。したがって、手元資金よりも大きな取引を行えます。ただし、損失に備えて、担保の役割を担う資金を預けなければなりません。これを証拠金といいます。レバレッジ取引は、預けた証拠金よりも大きな取引を行える方法といえるでしょう。 仮想通貨の個人向け取引で設定できる証拠金倍率(レバレッジ倍率)は2倍です。つまり、預けた証拠金が100,000円であれば200,000円分まで取引を行えます。手元資金を効率よく活用できますが、同時にリスクも大きくなります。よく考えて採用したい取引方法です。 レンディング 自身が保有する仮想通貨を、一定期間、仮想通貨交換業者などへ貸して、利用料を受け取る方法です。利用料は、通貨・貸出期間・貸出数量・年率などで異なります。これらの設定も、全事業者で共通しているわけではありません。利用料は、貸した仮想通貨で支払われることが一般的です。保有中の仮想通貨を有効活用できる点が魅力といえるでしょう。 ただし、途中解約不可の場合、貸出中に価格が大きく変動しても対応できません。例えば、急騰したタイミング、暴落したタイミングで売却できないなどが考えられます。基本的には、長期取引を前提としている場合に検討したい手法といえます。 ビットコイン(仮想通貨)の価格推移と買い時 一般的に、ビットコインは値動きの幅が大きいと考えられています。例えば、2020年6月から12月にかけて、1BTC=1,000,000円程度から1BTC=3,000,000円程度に急騰しています。その後、上下を繰り返しながら2021年11月には1BTC=7,000,000円を突破しました。ちなみに、2024年2月時点の価格は1BTC=7,000,000円程度です。 基本的な買い時は、値下がりしたタイミングです。とはいえ、底値の見極めは簡単ではありません。購入後も価格が下がった場合は、損切りをするか値上がりを待つとよいでしょう。値動きの幅が大きいため、トレンドが変わると買値よりも高くなるかもしれません。あるいは、定期的に一定金額分のビットコインを買うこともおすすめです。リスクを分散できるため、初心者に向いていると考えられています。 ビットコイン(仮想通貨)を買う際に知っておきたい成功ポイント ここからは、ビットコインを購入するときに意識したいポイントを解説します。 基本的な稼ぎ方・取引方法を知る ビットコインの最も基本的な稼ぎ方は、買ったときよりも高く売ることです。例えば、購入時の価格が1,000,000円で売却時の価格が2,000,000円であれば1,000,000円の利益になります。夢のような話に思えますが、値動きの幅が大きい仮想通貨ではこのようなことが短期間で起こりえます。ただし、さまざまな要因から影響を受けるため、将来の価格を簡単に予想することはできません。 同様に取引方法の特徴を理解しておくことも重要です。目的や手元資金などにより、適している取引方法は異なります。まずは、この記事で紹介した現物取引・積立投資・レバレッジ取引・レンディングなどについて理解を深めておくとよいでしょう。 初心者は少額から時間を分散させて投資する 一般的に、仮想通貨はハイリスクハイリターンな金融商品と考えられています。したがって、余剰資金を活用することが重要です。 また、取引に慣れていない初心者は少額投資が基本になります。まずは、お小遣い程度からはじめてみてはいかがでしょうか。購入時期を分散させることもおすすめです。定期的に一定金額分だけ購入し続けると、平均購入額を抑えられる可能性があります。 初心者は短期売買より長期投資を行う 初心者には、短期取引よりも長期取引が向いています。短期間で利益を出そうとすると、一時的な相場の動きに影響されやすくなるからです。判断を誤って、大きな損失を出してしまう可能性が高くなります。 長期取引でも大きな含み損を出すことはありますが、値上がりを待つ余裕があるため、一時的な相場の動きには影響されにくくなります。例えば、これまでの価格推移をもとにトレンドの転換点を予想して値上がりを待つなども可能です。余裕をもって取引を行いましょう。 複数の取引所を開設しておく 仮想通貨交換業者の取扱通貨・取引方法・手数料設定などは事業者で異なります。ビットコインの取引を始める前に、複数の事業者で口座を開設して詳細を確かめておくと、自分に合っているところを選びやすくなります。 ただし、最初から複数の口座を使って取引をすることはおすすめできません。単一の口座で取引するよりも、資産管理が難しくなるからです。複数の口座を使った取引は、ある程度、慣れてから始めましょう。ちなみに、複数口座を活用する主なメリットは、投資の選択肢が増えることです。さまざまな状況に対応しやすくなります。 余剰資金で取引を行う 前述の通り、仮想通貨はリスク・リターンとも大きな金融商品です。生活に必要な資金を取引に活用することはおすすめできません。余裕をもって取引を行えないうえ、損失を出すと生活に支障が生じるからです。例えば、反転が予想されている状況で、わずかな値下がりに反応して売り注文を出してしまうなどが考えられます。 冷静な判断を下すため、ビットコインの取引には余剰資金を活用しましょう。ここでいう余剰資金は、しばらく使う予定のないお金です。ただし、万が一に備えて貯えているお金は除きます。 初心者はレバレッジ取引を避ける レバレッジをかければ、自己資金の2倍の取引を行えます。例えば、自己資金10万円であれば20万円分まで取引を行えます。効率よく資金を活用できますが、初心者にはおすすめできません。想定される利益とともに想定される損失も2倍になってしまうからです。慎重に取引しないと、自己資金をすぐに失う恐れがあります。 また、取引の仕組みも現物取引より複雑です。理解が不足していると、想定外の結果になることも考えられます。取引に慣れていない方には、仕組みが単純で損失を自己資金に限定できる現物取引がおすすめです。 自分で取引ルールを作って守る 安定した結果を得るため重要になるのが自分で決めた投資のルールです。ルールを設定していないと、感情に影響されて適切な判断を下しにくくなります。例えば、欲を出しすぎて利益を逃してしまう、パニックになって損失を拡大させてしまうなどが考えられます。 設定するべきルールは取引の目的などで異なりますが、価格が上昇したとき、価格が下落したときの対応は決めておかなければなりません。具体的には「〇%上昇したら売却する」「〇%下落したら売却する」などが考えられます。 同様に、自分で作ったルールを守って取引することも重要です。実際に取引を始めると「今回だけは特別」と考えてしまうことが少なくありません。例外を認める場合は、第三者が納得できる根拠を提示しましょう。 ビットコイン(仮想通貨)を始める前に知るべき注意点 ビットコインを購入する前に知っておきたい注意点を解説します。 価格変動の大きさに注意する ビットコインを含む仮想通貨は、価格変動の幅が非常に大きいといえます。数カ月で倍の価格になること、半分の価格になることも珍しくありません。価格が大きく動く主な理由は、歴史が浅いため取引量が少ないから、ストップ高・ストップ安がないからと考えられます。 こうした市場では、何かしらの材料が出ると一方向へ動く傾向があります。流れをうまく捉えられれば大きな利益を狙えますが、流れをうまく捉えられないと大きな損失を出してしまいます。ハイリスク・ハイリターンな金融商品であることを理解したうえで、取引を始めることが重要です。 サーバーダウンやシステムトラブルのリスクに注意する 口座を開設した仮想通貨交換業者が、サーバーダウンなどのトラブルを起こすと取引を継続できません。利益を確定できないことや損失が膨らんでしまうことがあるため注意が必要です。 トラブルは値動きが大きくなると起こりやすくなります。多くのユーザーが取引を行うためです。複数の事業者で口座を開設しておくと、トラブルが起きたときも取引を行えます。リスクに備えた対策を講じておきましょう。 資産の盗難やハッキングリスクに備える 仮想通貨はハッキングを受けて盗難されることがあります。過去にはオンラインウォレットに対するハッキングで、ユーザーの資産が流出する事件などが起きています。 基本の対策は、高度なセキュリティ対策を講じている事業者を選ぶことです。同様に、2段階認証を設定する、IDやパスワードを使いまわさない、フィッシング詐欺に注意するなど、個人でできる対策も重要です。 海外の仮想通貨取引所の利用は避けよう 海外の事業者には、ハイレバレッジをかけられるなどの特徴があります。魅力的に思えますが利用はおすすめできません。ハイレバレッジをきかせると、大きな損失を被ることがあるからです。また、海外の事業者は国内とは異なる規制に従い運営しています。したがって、一定の基準を満たして運営している国内事業者よりも、セキュリティ面で劣る恐れがあります。 無登録で営業している事業者に対し、金融庁が警告を発している点にも注意が必要です。日本語のサイトや日本人の登録・利用が停止されることもあり得ます。海外の事業者は、国内の事業者よりも多くのリスクを抱えているといえます。基本的には、国内の事業者を利用しましょう。 詐欺被害が増えているので注意する 仮想通貨に関するさまざまな詐欺が起きています。代表例としてあげられるのが、新規発行された仮想通貨が大手事業者に上場されるなどと語ってお金をだまし取る詐欺です。あるいは、高利回りを条件に仮想通貨を購入させておきながら連絡が取れなくなるなどの詐欺も起きています。 うまい話には裏があると考えて、投資話などを持ちかけられたときは冷静に判断することが重要です。 仮想通貨FXは取引に慣れてから始める 一般的に仮想通貨FXと呼ばれている取引方法は仮想通貨証拠金取引を指します。仮想通貨証拠金取引は、証拠金を預けて売買で生じた差額のみやり取りする方法です。すなわち、この記事で説明したレバレッジ取引を指します。 預けた証拠金の2倍まで取引できる点は魅力ですが、レバレッジをかけると想定される損失も大きくなります。証拠金以上の損失を被ることもあるため、取引に慣れるまではおすすめできません。繰り返しになりますが、まずは現物取引で経験を積みましょう。 ビットコイン(仮想通貨)を始めてみよう この記事では、ビットコインの取引を始めるにあたり押さえておきたいポイントを解説しました。取引を開始する手続きはそれほど難しくありません。金融庁に登録している事業者で、口座を開設すれば始められます。 ただし、取引を始めても利益を得られる保証はありません。取引方法などを理解していないと、想定と異なる結果になることも考えられます。したがって、この記事を参考に取引方法などについて理解を深めておくことが欠かせません。リ スクがある一方で、大きな利益が狙えることも事実です。短期間で手元の資金を大きく増やせるケースもあります。興味がある方は、初心者におすすめの事業者で口座を開設して、勉強を重ねながら経験を積んでいくとよいでしょう。
初心者向け
2024/02/17【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法
仮想通貨のウォレットを利用する上で、意識したいのが「リボーク」の活用です。 リボークを活用するとトランザクション を発生させ、承認した内容を取り消すことが可能になります。 詐欺やウォレットへの攻撃から仮想通貨を守るために必須のアクションとなっているため、MetaMask(メタマスク)などを利用している方は必ずチェックしておきたいトピックです。 この記事では、ウォレットのリボークについて、以下のポイントから解説しています。 この記事のポイント リボークは承認した内容を取り消すこと 悪意のある攻撃からウォレットの安全性を高めるために必要 EtherScanなどから可能 利用にはガス代がかかる リボークは定期的にしておきたい 仮想通貨を守るウォレットとリボーク(revoke)の概要 DeFiやウォレットの利用に伴って、意識したいのが「リボーク(revoke)」の活用です。 リボークとは、「取り消し・撤回」といった意味を持つ言葉になっています。 ウォレットにおけるリボークについても、同様にスマートコントラクトやトークン承認の取り消しや撤回を意味します。 DeFiなどを利用する場合、各プロダクトとウォレットを接続するのみでは利用することはできません。 多くのケースで、コントラクトなどに対する「承認(Approval/ Approve)」がセットで必要になることが多いです。 ※実際に承認を行う際のMetaMaskの画面 そして、この承認を取り消すのがリボークにあたります。 DeFiなどの利用に伴って、各DeFiのプロダクトが資金にアクセスできる承認を行うのが一般的で、悪意のあるプロダクトなどに対して承認を行うと、ウォレット内の仮想通貨は紛失などの大きなリスクにさらされます。 MetaMaskの公式Twitterでもリボークの解説が発信されており、リスクの高い・身に覚えのないコントラクトに対する承認(Approve)をリボークすることを推奨しています。 Hey all, we have a VERY important PSA to help keep your assets safe ⚠️ Disconnecting MetaMask from a dapp does NOT ensure your tokens are always safe! ⚠️ When ppl say , they mean at smart contract level. Disconnecting from dapps doesn't include contracts. 1/ pic.twitter.com/9upseGjfvl — MetaMask (@MetaMask) March 4, 2022 上記のようにさまざまなリスクを回避するために、承認を取り消すリボークの存在が重要です。 ウォレット内にある仮想通貨を守るためには、必須の存在となっているため、DeFiなどに興味がある方なら必ず押さえておきたいアクションになっていると言えるでしょう。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! ウォレットのリボーク(Revoke)のやり方 リボークのやり方・手順は、ツールごとにいくつか種類があります。 これから、リボークの手順について以下の3つの観点から解説していきます。 ・EtherScanなどでリボークする手順 ・REVOKEでリボークする手順 ・その他のツールの紹介 リボークのやり方を押さえて、ウォレット内の資産を守れるようにしていきましょう。 ※リボークはオンチェーンで行うため、ガス代がかかります。 EtherScanなどでリボークする手順 リボークを行う代表的な手順の1つが「EtherScan・BscScan・Polygonscan」といった各チェーンごとに存在するエクスプローラーを利用するものです。 今回は一例として「EtherScan」を用いて、リボークする手順を解説していきます。 EtherScanにアクセス 画面上部のタブメニュー内にある「More」から、「Token Approvals」を選択 「Connect to Web3」を選択 利用しているウォレットを選択し接続を完了させる リボークしたいトランザクションの「Revoke」を選択し、さらに表示される詳細を確認して再度「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 「View your transaction」を選択 トランザクションの詳細で「Success(成功)」と表示されていれば完了 似たような手順で、他のチェーンのエクスプローラーでもリボークすることができます。 ちなみに、EtherScanでアドレスを入力すると、ウォレットの情報を元に「$ ○○○ at risk」と表示されます。 これは、現在承認しているトークンの総額を表しているため、自身のウォレットを見返す意味でも「どの程度の金額を一定のリスクにさらさしているのか?(承認しているのか)」という点の参考にしてもよいでしょう。 REVOKEでリボークする手順 次に、「REVOKE」というリボークするためのサイトで実行する方法をご紹介していきます。 REVOKEへアクセス 「ウォレットを接続する」を選択 利用しているウォレットを選択 接続後、出てきた内容からリボークしたい項目の「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 上記の手順を完了して、リボークしたい項目が消えたらリボーク完了です。 その他のツール 前述したEtherScanやREVOKE以外にも、リボークを行うツールはいくつも存在しています。 例えば、MetaMaskのサポートでは、以下のようなツールが紹介されています。 ・Unrekt ・approved.zone ・Cointool ・beefy.finance ・EverRevoke ツールごとに微妙にUIや使用感が異なってくるので、自身にあったリボーク方法を見つけていきましょう。 なぜ重要?承認のリスクとリボークの関係 リボークの概要や実際のやり方について解説しました。 次に、なぜリボークが必要なのか?どのような場面でリボークは活用できるのか?といった点が気になる方も少なくないはずです。 そのため、これからウォレットにおける承認やリボークの詳細をもう少し解説していきます。 ・DeFiを利用する際に承認が必要になる背景 ・無制限の承認内容 ・サイトとの切断とリボークの違い リボークを通して、ウォレットを安全に使うために押さえておきたいDeFiを利用するときのウォレットの動きなどについて押さえていきましょう。 DeFiなどの利用に承認が必要な背景 DeFiなどを利用する際には、各プロダクトとウォレットを接続し、ウォレット内の仮想通貨(トークン)を用いて取引やステーキングを行うことになります。 そして、上記のようなアクションは、基本的にスマートコントラクトのコントラクト(契約)を通して実行されます。 こういったプロセスの前段階でウォレットの利用者は、コントラクトがトークンにアクセスするのを承認・拒否したり、承認内容の一部を制御することができます。 DeFiなどで多用される承認が、一定量の特定のトークンに対する「トークン承認(Token Approval)」です。 上記の承認を行うことで、DeFiの各プロダクトがウォレット内のトークンにアクセスして、取引したり転送したりする許可を与えられます。 DeFiについては以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 DeFiとは?ジャンル別に徹底解説 | 代表プロジェクトも紹介 多くのケースで多額の承認を要求される 前述したとおり、DeFiなどがウォレットのトークンにアクセスするには、トークン承認が必要です。 しかし、この承認はオンチェーンで行われ、ブロックチェーン上に承認したという記録が残ります。 これは同時に、ガス代がかかってくるということでもあります。 DeFiで取引を実行するたびに承認を行っていては、利便性に欠けますし、ガス代のコストも膨らみます。 そのため、承認を行う際には、実質的に無制限のトークン承認を行うのが一般的です。 例えば、Compound(レンディングのDeFi)に対して、承認を行う際には以下のような内容が要求されます。 「承認された金額」という箇所をチェックしていると、膨大な額の承認を要求されていることがわかります。 DeFiの利用に伴って、利便性やコストの観点から上記のような承認を行うのは一般的です。 しかし、これは悪意のあるプロダクトが、承認したトークンへ無制限にアクセスできることにも繋がります。 例えば、承認したDeFiのプロダクトに脆弱性が発見されると、ウォレットへのリスクは高まると言えるでしょう。 そのため、ウォレット利用して各承認を行う際には慎重に行っていく必要があります。 承認を限定的にすることも可能 前述の通り、多くのケースで無制限の承認が求められます。 しかし、信頼性が芳しくないプロダクトに対して、無制限の承認を行うことに躊躇するケースも多いです。 このようなときに、以下の手順でアクセスを許可するトークンの数量をコントロールすることも可能です。 承認の要求画面で「アクセス許可の編集」へ 「カスタム使用限度額」で指定したい数量を入力 ただし、上記は「一定量のみの承認を行う」という操作をしているという点は押さえておきましょう。 つまり、10ETHのみを承認した場合、10ETHを利用しきると再度承認を要求されます。 そのため、著しく低い数量を入力すると高頻度で承認が必要になり、その度にガス代が必要になるため注意が必要です。 サイトとの切断とは異なるため注意 リボークと似通ったものに「各サイトとの切断(Disconnect)」が挙げられます。 上記の操作は、ウォレットと各サイト・プロダクトとの接続を切断するものです。 具体的には、各サイトと接続した際の許可が削除されます。 一例として、Uniswapと接続した際に求められる許可をチェックしていきましょう。 上記の画像を参考にすると、Uniswapとの接続に際してアドレス・残高などへのアクセスが可能になります。 各サイトとの切断は、上記のような許可を削除する操作にあたります。 一方で、リボークはウォレットが承認しているコントラクトを取り消すものであり、両者には大きな違いがあることを押さえていきましょう。 サイトとウォレットを切断したとしても、コントラクトの承認は継続しています。 つまり、サイトとウォレットの切断を行ったとしても、リボークしたことにはならないため注意が必要です。 どういった基準でリボークしていくべき? 前述したような背景から、リボークを活用することで、ウォレットの安全性を大きく高めていくことが可能です。 定期的に、承認している内容をチェックし、疑わしいものが無いか否かをチェックしておきましょう。 特に、以下のようなものに該当するプロダクトへ何らかの承認をしている場合には、注意したほうが良いでしょう。 ・接続したプロダクトのURLがおかしい ・知名度の低いプロダクト ・運営開始から間もないプロダクト ・コミュニティが存在しない、活発ではないプロダクト 上記の項目は、そもそも承認する前段階で、チェックしておくのがおすすめです。 利用するプロダクト・サイトの安全性をチェックしておくことで、詐欺のようなリスクを避けられのはもちろん、承認+リボークのコスト・手間を省くこともできます。 また、今後上記以外の注意項目がでてくる可能性もありますので、ウォレットの危機管理に関しては常に勉強が必要です。 DeFiのリスクなどについては以下の記事でも解説しているので、利用している方はぜひチェックしてみてください。 分散型金融「DeFi」を利用する上でのリスクを徹底解説 ウォレットのリボークについてまとめ この記事では、ウォレットのリボークについて解説しました。 リボークに限らず、仮想通貨周りのトピックは利用者が全面的に制御・監視できる代わりに、自らリスクを管理していく必要があります。 リボークなどを活用しながら、自身のウォレットの安全性を高めていきましょう。 ■参考資料 METAMASK Support:How to revoke smart contract allowances/token approvals、Disconnect wallet from a dapp Consensys:The Seal of Approval: Know What You’re Consenting To With Permissions and Approvals in MetaMask