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2022/06/29合成資産プロトコル「Synthetix」とは?概要や使い方を解説【収益トップクラス】
収益が高いブロックチェーンプロトコルとして、記事執筆時点でBitcoinに次ぐ第6位にランクインしているのが合成資産プロトコル「Synthetix」です。 Synthetixについて「聞いたことはあるけど中身をしっかり理解していない」という方は案外多いのではないでしょうか。 本記事では、そんな注目プロジェクト「Sythetix」について解説していきます。 Synthetixは特性上、複雑な概念がいくつかありますが、他のDeFiでは扱えないようなサービスも提供しているため、DeFiを利用している方なら一度チェックしてきたいプロジェクトとなります。 是非最後まで読んでみてください。 Synthetixとは?概要を解説 まず、はじめにSynthetixの基本的な概要や主要な機能についてご紹介していきます。 Synthetixの大枠を掴んでいきましょう。 Synthetix = 合成資産を発行 (Mint)・取引できる Synthetixは、合成資産のMintや、取引が可能なプロトコル、プラットフォームです。 Synthetixでは、合成資産を「Synths」と表記しており、現在扱っている合成資産に「法定通貨」「仮想通貨」「インデックス」が挙げられます。 また、Synthetixの合成資産には「sUSD」「sJPY」「sETH」といった形で、ティッカーの前にsが記載される点も特徴の一つ。 Synthetixの合成資産は発行に伴い「SNX(Synthetixのトークン)」を担保に用いる必要があり、この担保が合成資産の価値の源です。 仮想通貨とは直接繋がっていないような既存の資産の合成資産の扱いも可能で、今後は先物・レバレッジなどにも対応する予定となっています。 上記の画面では、Synthetixで合成資産の1つであるsUSDを発行できる画面になります。 Synthetixで合成資産を発行する際には担保が必要になるため、ステーキングを行う場所であると言えます。 後に詳しく解説しますが、少し特殊なリスクもあるため注意が必要です。 上記の画面は、Synthetixの合成資産の取引を行っている画面です。 Synthetixでは、発行した合成資産を取引することが可能な取引所を提供しています。 ただし、他の取引所と異なって「合成資産を取引する場所」に特化しており、利用にはSynthetixの合成資産が必要となっているため、注意が必要です。 Synthetixの3つの特徴 ①L2のOptimistic Ethereumに対応 ②将来的にはユニークな資産も登場 ③合成資産の発行でインセンティブが得られる 次に、Synthetixの特徴をいくつかご紹介していきます。 Synthetixの強みをチェックしていきましょう。 ①L2のOptimistic Ethereumに対応 Synthetixは、L2のOptimistic Ethereumに対応する旨を発表して以降、徐々に移行を進めてきました。 Optimistic Ethereumとは、処理性能の高さや、コストの低さで知られているL2のソリューションです。 Ethereumのガス代の高さが指摘される中、L2のソリューションを活用する流れは珍しくありません。 Optimistic Ethereumは、Uniswap・1inchなどにも導入されている著名なソリューションとなっています。 2021年11月時点、SynthetixでもOptimistic Ethereumを活用することは可能ですが、Optimistic Ethereumに対応している合成資産の数はあまり多くありません。 徐々に対応する合成資産は増えているので、今後に期待したいところです。 ②将来的にはユニークな資産も登場 Synthetixでは、法定通貨・仮想通貨・インデックスといった合成資産を扱っています。 将来的にはより幅広い合成資産を扱う予定となっており、銘柄のバリエーションが増えていく可能性があります。 執筆時点では、L2への移行のため合成資産のバリエーションが少ないですが、もともとはAmazon・Apple・Googleといった著名な株式の合成資産も扱っていました。 (L2移行に伴う合成資産の非推奨化については、コチラをご覧ください) L2で本格的に合成資産のバリエーションが増えてくると、ユニークな資産が扱える可能性も出てくるでしょう。 ③合成資産の発行でインセンティブが得られる Synthetixの合成資産の発行にはSNXを担保として利用する必要があり、SNXが担保として存在していることで、合成資産は価値を保っています。 そのため、SNXを担保として提供することと同じ意味を持つ合成資産の発行には、インセンティブがついてきます。 インセンティブはいくつか種類がありますが、代表的なものは取引手数料によるものです。 Synthetixの合成資産間の取引には手数料が発生してその手数料が元となって、インセンティブが配布されます。 SNXを持っているのみでは、SNXの価格上昇でしか利益を上げることができませんが、合成資産の発行を行うことで新たな収益を生み出すことが可能です。 Synthetixの使い方を解説 Synthetixの基本的な部分が分かったところで、Synthetixの使い方を解説していきます。 まずは事前準備が必要なのでこちらから解説していきます。 仮想通貨の購入 Synthetixを利用するには、前提として運用する元になる仮想通貨が必要です。 また、Synthetixで何らかの処理を行う際には、ガス代(手数料)としてイーサリアムの支払いが必要になります。 そのため、日本に仮想通貨取引所で予め、イーサリアムを購入しておきましょう。 イーサリアムの購入は、ビットコイン取引量日本1位で「100円から仮想通貨をスタート」できるビットフライヤーがおすすめです。 ビットフライヤーの登録などはコチラ。 ウォレットの作成 Synthetixの利用には、ウォレットが必要です。 ウォレットとは、仮想通貨を保管しておく(秘密鍵を管理)場所のようなもので、基本的にDeFiを利用する際はウォレットが必要になります。 特にこだわりが無いなら、MetaMaskを利用するのがおすすめです。 知名度が高く、基本的にどんなDeFiでも対応しているため、汎用性も高いです。 MetaMaskの登録・作成はコチラ。 MetaMaskの利用方法について、以下の動画でも詳しく解説しています。 ウォレットへの送金 ウォレットの作成が完了したら、日本の仮想通貨取引所で購入したイーサリアムをウォレットへ送金しましょう。 細かな送金方法は、各取引所によって異なりますが、それほど難しいものでありません。 また、タイミングによってはトランザクションが通る(処理が終了する)までに時間がかかるかもしれません。 ビットフライヤーの送金手順は、コチラ。 ウォレットとSynthetixの接続 最後に、ウォレットとSynthetixを接続していきましょう。 ここまで来ると、Synthetixの利用まではあと少しです。 Synthetixへアクセス 右上の「NO CONNECTED」へ 「CONNECT WALLET」へ ウォレットを選ぶ ウォレットの処理を行う 右上に文字列が表示されたことを確認 これで、Synthetixは利用可能な状態になります。 SNXの購入 Synthetixで合成資産を扱うには、基本的にSNXが必要です。(合成資産の発行などに伴い) そのため、DEXを利用するなど何らかの方法でSNXを入手しましょう。 Uniswapや1inchなど、著名なDEXで取引することが可能です。 Uniswapで取引する方法は、コチラ。 1inchで取引する方法はコチラ。 DEXなどで、SNXを購入できたら、Synthetixを利用する準備は完了です。 Synthetixで合成資産を発行・ステーキングする(ミント) SynthetixでSNXを利用して、合成資産(sUSD)を発行する手順は、以下のとおりです。 Synthetixへ(ステーキング) 「STAKING」へ 「MINT&BURN」へ 「MINT MAX」or「MINT CUSTOM」を選択 (MAXは最大量のSNXをステーキング、カスタムは数量調節) 「MINT sUSD」へ ウォレットの処理を行う ステータスが反映されたことを確認 また、MINTの横にあるBURNから、SNXをロック解除(引き出す)ことが可能です。 Synthetixで合成資産間の取引する Synthetixで合成資産間の取引を行う方法は、以下のとおりです。(ステーキングとは、別ドメインです。) Synthetixの取引サイトへ 「Start Trading」へ ウォレットをSynthetixと同じような手順で接続 買いたい通貨を選択 振替元を選択 「Buy 通貨名」を選択 ウォレットの処理などを行う 銘柄によって「取引できない時間帯」が存在するため、注意が必要です。 仮想通貨関連の取引は、基本的に24時間対応のものが多いため珍しく感じられるかもしれません。 また、仮想通貨関連の合成資産であれば、基本的にどんな時間帯でも可能です。 インセンティブを獲得する方法 synthetixで、インセンティブを獲得する方法は、以下のとおりです。 Synthetixへアクセス 「CLAIM SNX」へ 「CLAIM NOW」へ ウォレットの処理などを行う インセンティブの額面は、毎週水曜日に確定します。 Optimistic Ethereumへの切り替え方法 Synthetixから、Optimstic Ethereumへの切り替え方法は以下のとおりです。 Synthetixのステーキング画面の切り替え方法 「SWITCH TO L2」へ ウォレットで処理 Synthetixの取引所の切り替え方法 右上の「Switch to L2」へ ウォレットで処理 どちらの方法であっても、自動的にネットワーク設定を済ませてくれるため、便利です。 Synthetixの3つの注意点 ①Synthetixの仕様を把握しておく ②清算のリスクを知っておく ③開発・技術的なリスクを理解しておく Synthetixは、数あるDeFiの中でも、かなり仕組み・仕様が複雑です。 いくつかリスク・注意点も存在しているため、利用前に押さえていきましょう。 ①Synthetixの仕様を把握しておく Synthetixで、合成資産を発行する際には担保が必要になる(ステーキング)というのは、前述のとおりです。 しかし、価格の変動などによって担保の取り扱いや状態を、細かく調整する必要があり、予め予習しておくことを推奨します。 この仕様はかなり複雑なので、詳細はコチラをチェックするのがおすすめです。 担保率(C-Ratio)について まず前提としてSynthetixで合成資産を発行する際には、C-Ratioと表記されている「750%」の担保率が必要になっています。(今後、変更される可能性あり) つまり、1ドルを発行する際には、7.5倍の7.5ドルが必要になるということです。 また、750%の担保率を下回ると、発行に伴って得られる手数料によるインセンティブなどを入手できないため注意です。 この場合は、発行した合成資産をBurnさせるなどして、担保率を調整させる必要があります。 逆に担保率が750%を上回った際には、より多くの合成資産の発行が可能になります。 発行と解除の仕様 Synthetixでは、合成資産の発行・解除までの価格変動などによって、発行後であっても発行可能額や担保率などが変動します。 例えば、担保としているSNXの価格が上昇すると、最初の合成資産の発行後により多くの合成資産の発行が可能になったり、余分な担保のロックが解除されてたりします。 一方で、ステーキングの解除を行う際には、発行したときよりもより多くのBurnが必要となったり・減少したりと、変動があるため注意が必要です。 ②清算のリスクを知っておく 先程、ご紹介したSynthetixの担保率(C-Ratio)が著しく下落した場合には、清算のリスクがあります。 Synthetixの担保率が200%になると清算の対象となり、対象外になるには合成資産のBurnや担保の追加などで、600%まで調整する必要があります。 短いものの3日間という猶予機関が設定されているため、清算をされたくない場合は、期間内に何らかの方法で担保率を調整しましょう。 なぜこのような仕様があるのか?と疑問になるところですが、Synthetixの合成資産の価値は担保が元のため、合成資産の価値を保証するために必要な仕様となっています。 開発・技術的なリスクを理解しておく DeFiでは、技術的な脆弱性を突いた攻撃を受けることが少なくありません。 このような攻撃によって、ユーザーが被害が受ける可能性も否定できず、攻撃によって仮想通貨が無くなってしまうといったリスクがあります。 実際に、過去にはSynthetixが3700万sETHを奪われる事例もありました。 もちろん、このようなリスク・事例は、Synthetixに限らず他の著名なDeFiでも見られるため、Synthetixのみの問題ではなく、DeFi全体に潜在的に存在しているものです。 Synthetixについてまとめ この記事では、Synthetixの概要から使い方・注意点についてご紹介しました。 Synthetixは、数あるDeFiの中でも若干概念が複雑で、分かりにくいと感じた方も少なくないでしょう。 しかし、今後L2へどんどん合成資産の銘柄が追加されたり、レバレッジの導入、TSLA・S&P500などの銘柄登場する可能性などが期待できます。 今後も注目していきたいDeFiの1つであると言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2022/06/28Sequoia出資の分散型署名プラットフォーム「EthSign」を解説 | テストネット公開中
2022年3月にSequoiaの3つのユニットから資金調達を行ったことで話題に上がり、CRYPTO TIMESでも取り上げた EthSign が6月よりBetaテストネットをローンチしています。 1) Excited to release EthSign Signatures Beta. As a signing initiator, you can upload a document, add signers, and define various fields (signature, date, wallet address, checkbox) for each signer. Signatures Beta is now live: https://t.co/431y4XgU1Lhttps://t.co/dXPY8toDPa — EthSign (Signatures Beta Launch | We’re Hiring) (@ethsign) June 1, 2022 本記事では、そんな注目のETH Signの概要やテストネットの使い方について解説していきます。 EthSignとは? EthSignはブロックチェーン技術を活用した分散型署名アプリケーションです。「Docusign」等の既存の電子署名アプリケーションの使いやすさをそのままに、ブロックチェーンによる優位性を付属する事を目的としています。 従来のサービスに加わるベネフィットとして、以下が挙げられます。 分散型ストレージによる ・セキュリティ向上 ・データの永久的な保存 ・ユーザープライバシーの保護 ・他の分散型サービスやdAppsとの接続可能性 ・スマートコントラクトを使った契約の自動実行 EthSignは、Sequoia初の3ユニットに加えCircleやMask、Hashkey等の著名なWeb3企業、およびVCからの出資を受けています。 上記に加えて、Next Web CapitalやMiss bitcoin、アカツキ株式会社(Emoote)等日本関連の投資家やVCもEthSignへの出資に参加しています。 知っておきたい3つのこと ①EthSign Smart Agreements ②Arweaveの分散型ストレージ ③様々なユースケース 基本的な概要を把握したところで、EthSignについて知っておきたい内容を解説していきます。 ①Ethsign Smart Agreements EthSignは既存のデジタル署名において、スマートコントラクトを活用した新しい自動契約成立フレームワーク「EthSign Smart Agreement」を開発中です。(2022年Q3実施予定) Smart Agreementではオンチェーン、オフチェーンデータをリアルタイムで読み込み、契約書の条項を自動的に実行します。 EthSign Smart Agreementは下記3つの要素で構成されています。 データソース - Chainlink Oracleからオンチェーン、オフチェーンデータを取り込む トリガー条件 - 契約書の情報が実行可能な値として記録 実行 - Chainlink Keeper により実行 Chainlink Oracle からオンチェーン、オフチェーンデータを取り込み、署名者が合意した条項の条件に達した段階で、Chainlink Keeper により実行されます。 ②Arweaveの分散型ストレージ Arweave は Solanaのトランザクションデータを保存していることで有名な分散型ストレージのプロバイダーです。Ethsignにおいては、契約書の情報がArweaveで永久的に保存されます。 Docusign等の既存の署名サービスにおいて、データは主に単一のサーバーに保存。 上記の仕組みでサーバーに何かしらの問題が発生した場合、サービス障害等の問題が生じます。又、セキュリティ観点からもハッキングやデータ流出、もしくはデータの改ざん等のリスクがあります。 Arweaveは分散されたデータサーバーであるため、ハッキングやサービス障害等が起こりにくいです。 Arweaveは2021年の11月からPolygonをサポート。過去にEthsignはArweaveを活用する際にガス代問題に直面しましたが、Bundlrというアグリゲーターを使用する事により解決されました。 Bundlrとは Bundlr は分散型ストレージ Arweave のスケーリングプラットフォームです。 Bundlr は一度のトランザクションで多数の情報を取り組み、Arweaveへ記録出来ます。 それにより、Arweaveにアップロードするコストや時間の大幅な短縮が可能です。 EthsignもBundlrとパートナーシップを組むことで、契約内容の分散的な保存実現しています。 ③様々なユースケース EthSignのアプリケーションは署名に特化していますが、スマートコントラクトを活用した多様なユースケースがMediumの中で紹介されています。 オフチェーン資産のオンチェーン証明 証明書の承認プラットフォーム オンチェーンの身分とクレジットシステムの繋がり 上記以外にも、DAOがオフチェーン領域とコミュニケーションを取るためのインターフェースなど、DID(分散型ID)や分散型ストレージ領域の発展と共に様々なユースケースが想定されています。 EthSign (BETA) の使い方 それでは、現在公開中のEthSign (BETA)の使い方を実際に見ていきましょう。 EthSignのベータ版ではSmart Agreementは現在使用できませんが、通常の署名のスムーズな実行が可能です。 *利用には少額の$MATICが必要となりますのでご注意ください。 まずは、https://www.ethsign.xyz/dashboard にアクセスし、ウォレット、SNS(twitter, discord等)、もしくはメールアドレスでログインします。 次にサインをしたいPDFファイルを「create contract」からアップロード。 アップロードが完了したらサインする人を追加します。(ウォレットアドレスやENS、もしくはSNSアカウント等を署名者として設定可能) 対象アドレス、ENSを追加した後、SignerとViewerをそれぞれ設定出来ます。 アップロードされたファイルが出てきます。日付や署名の場所、フォント等を細かく設定することができます。 パスワードを設定し、署名相手に送信します。 相手署名者がhttps://www.ethsign.xyz/dashboard にアクセスすると、サイン可能な資料が出てきます。サインをすると相手に通知が送られます。これにて署名は完了します。 以上で基本的な使い方は終了です。 Ethsignの今後のプロダクト 現在はBeta版がローンチされていますが、今後のプロダクト開発において以下が発表されています。 EthSign Smart Contract 前述の契約書の自動実行プログラムが2022年のQ3にローンチ予定です。 TokenTable TokenTableはVC や DAOが資産や投資状況を見える化し、マネジメントする為のオンチェーンツールです。 現時点で情報は限られますが、今後はAPIやダッシュボード機能をリリースし、色々な方法で各企業やDAO、もしくはAngel投資家が資産をマネジメント出来るツールを提供していくとのことです。 又、FY22の冬に coinlistにてセールが実施されると噂されています。 まとめ Sequioa初となる3ユニットで出資を行った注目プロジェクトEthSignについて解説してきました。 文字だけでなく、実際にプロダクトを触ってみるとよりプロジェクトに対する理解は深まります。 是非、本記事を頼りに公開中のBETA版を利用してみてください。 最後までありがとうございました。 - Ethsign の公式リンクまとめ - Webサイト:https://www.ethsign.xyz/ Twitter:https://twitter.com/ethsign Discord:https://discord.gg/5JhxyMrp Medium:https://medium.com/ethsign *フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。
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2022/06/25L1⇆L2で即時送金可能 | クロスチェーンブリッジ「Across Protocol」について解説
昨今、レイヤー2プロジェクトによるエアドロップが盛んとなっており、直近ではHop Protocol、Optimismなどのプロジェクトでプロダクト利用者に対するトークン配布が行われました。 Sup sleuths—as you might have guessed, OP Drop #1 launches today. We have NOT officially announced yet, but we’re already experiencing an all-time high demand. We knew everyone would be excited, but holy cow—y’all just couldn’t wait for #OPSummer. — Optimism (✨🔴_🔴✨) (@optimismPBC) May 31, 2022 本記事では、公式mediumで「トークンは可能な限り公平な方法で配布されます」と記載されており、一部でトークンのエアドロップの可能性があるとされているプロジェクト「Across Protocol」について紹介します。 Ethereumのスケーラビリティやガス代に関する課題が浮き彫りとなった昨今、レイヤー2関連のプロジェクトは今後さらに重要となる可能性が高いです。 是非、本記事を読んで注目プロジェクトのAcross Protocolについて学んでみてください。 Across Protocol = クロスチェーンブリッジプロトコル Across ProtocolはUMA Protocolが手がけるOptimistic Oracleを採用したクロスチェーンブリッジプロトコルです。 Acrossを利用すると、レイヤー1のEthereumからレイヤー2のOptimism・Arbitrum等へ、その反対にレイヤー2からレイヤー1へとトークンのブリッジが行えます。 Acrossでは、チェーン間の即時送金を可能にするためにRelayer (中継者)という仕組みが採用されており、Relayerが資金を前もって提供しておくことでチェーン間の素早いトークン交換(通常1~3分)が実現可能です。 Across Protocolでは、記事執筆時点で以下のブロックチェーンとトークンに対応しています。 Ethereum ETH、 WETH、WBTC、DAI、USDC、BOBA、BADGER、UMA Arbitrum ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、BADGER、UMA Boba Network ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、BOBA Polygon ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、UMA Optimism ETH、WETH、WBTC、DAI、USDC、UMA ちなみに、Acrossでは、こちらのGoogleフォームのアンケートを提出し、UMA protocolによるホワイトリストの登録を行うことで新しいトークンのサポートを依頼できます。 Across Protocolの使い方、手順 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているチェーン&トークンを準備する ③AcrossにMetaMaskを接続する ④トークンをチェーン間でブリッジする 上記の手順でAcrossを触っていきます。 ①MetaMaskのウォレットを用意する MetaMaskのウォレットは下記記事で解説していますので、MetaMaskのウォレットをインストールしていない方は、ご覧になってインストールしてください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているチェーン&トークンを準備する サポートされているチェーン&トークンを先に述べましたが、今回はその中からEthereumとArbitrumのチェーンを使いブリッジを行っていきます。 まだMetaMaskにArbitrum等のチェーンを追加していない場合は、RPCの手動入力でチェーンを追加出来ます。 また、シンプルな操作で自動でチェーンを追加出来るChainlistを使ってチェーンを追加する事も出来ます。 RPC手動入力の場合 こちらの情報をMetaMaskのネットワークに追加していきましょう。 ・ネットワーク名:Arbitrum ・新しいRPC URL:https://arb1.arbitrum.io/rpc ・チェーンID:42161 ・通貨記号:ETH ・ブロックエクスプローラーのURL:https://arbiscan.io/ Chainlistの場合 操作は簡単です。 connect walletでMetaMaskと接続を行います。 次に「Add to Metamask」と表示されるのでクリックします。 正しいRPC情報が出てきますので追加を承認をクリックします。 ネットワークを追加して、トークンを用意すれば完了です。 ③AcrossにMetaMaskを接続する 次にMetaMaskをAcrossに接続していきます。 例としてArbitrum⇒EthereumへUSDCをブリッジしますので、MetaMaskウォレットのネットワークは、Arbitrumに設定しておきます。 右上のconnect walletをクリックします。 MetaMaskとAcrossの接続の完了を確認したら、次に実際にブリッジしていきます。 ④トークンをチェーン間でブリッジする From:接続済みネットワーク Asset:ブリッジするトークン、数量 To:資金(トークン)のブリッジ先のネットワーク を選択して「Approve(またはSend)」をクリックします。 今回のブリッジでは、Arbitrum⇒EthereumへUSDCをブリッジしますがその際に ブリッジにかかる時間 ネットワーク先へ転送するガス代 ブリッジに発生するガス代 が表示されますので、どのぐらいのコストと時間を要するのか注意して見ましょう。 上記画像の例では、以下の内容にてブリッジが行われることになります。 →ArbitrumネットワークからEthereumネットワークに、 →769.355826 USDCをブリッジする時間が1~3分かかり、 →2.891 USDCがネットワーク先へ転送するガス代、1.214 USDCがブリッジに発生するガス代として消費され、 →イーサリアムネットワークに着金するUSDCは、765.3 USDC transactionが生成されると「Deposit succeeded」と表示されます。 ここまでで、レイヤー2のArbitrumからレイヤー1のEthereum上へのUSDCのブリッジは完了となります。 エアドロップの可能性について *ここからは、確定の情報ではなく推測情報が多く含まれますのでご留意ください。 Across Protocolでトークンのエアドロップが行われた場合、流動性提供を行ったユーザーがより多くのトークンの配布が受けられると一部で推測されています。 https://twitter.com/thiscrypto_life/status/1528538855694995456?s=20&t=_Y_Fo4Pu5sbkFRNHV8S5Mg 上記ツイートによると、1億枚のトークン ($AXS)が発行され、その内の10%である1千万枚がエアドロップとして以下のユーザーに配布される可能性が高いとのことです。 3月11日までにトークンをブリッジさせたユーザーに10% 3月18日までにディスコードへ参加したユーザーに20% 初期の貢献者に20% LP提供者に50% 今回は、4番のLPの提供を行う手順を簡単に解説したいと思います。 *ネットワークはイーサリアムのみ選べるようになっています。 先ほど同様にAcrossにアクセスし、MetaMaskを接続した状態で、画面中央でPoolを選択します。 次にドロップダウンのメニューからトークンを選びます。(今回はUSDCを$500分LPに提供してみます) 入力したら「Approve」をクリック。 次に表示される「Add Liquidity」を」クリックしてトランザクションが生成され、Deposit succeeded (入金に成功しました)」と表示されれば流動性の提供は終了です。 とても簡単ですね。 繰り返しになりますが、紹介したエアドロップの有無や配分、対象条件はあくまで推測になりますのでご注意ください。 まとめ ここまで注目のクロスチェーンブリッジプロトコルのAcross Protocolについて紹介してきました。 Across Protocolは、格安のガス代と僅かな時間で資産(トークン)のチェーンを換えられます。 この記事を読んでAcross Protocolに興味を持った方は是非実際にプロダクトを触ってみてください。 ちなみにEthereum Layer2であるArbitrumのイベント「Arbitrum Odyssey」のブリッジプロジェクトにAcross Protocolも選ばれていますので、そちらも視野に入れてプロダクトを触っていくのもいいかと思います。 https://twitter.com/ArbitrumNewsDAO/status/1537957670920916994?s=20&t=XPOcKtX471a8rsQHp8y0VQ 最後まで読んでいただきありがとうございました。 –Across公式リンク – メインネットV2:https://across.to/ Twitter:https://twitter.com/AcrossProtocol medium:https://medium.com/across-protocol Discord:https://discord.com/invite/across
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2022/06/22【明日終了】Gitcoin Round 14 | zkSync経由のやり方、注目プロジェクトを紹介
現在、Gitcoinでは、約2800のプロジェクトが参加中の寄付イベント『Grants Round 14』が開催されています。 We're not seeing GR14 slow down at all! There's nothing stronger than these glorious regen vibes✨💪 🗓 GR14 ends June 23rd! Let's get funding! pic.twitter.com/kdpuo6R3o4 — Gitcoin 🤖 🌍 (@gitcoin) June 21, 2022 数百万円規模のトークンが配布されたOptimism/$OPのエアドロップでは、Gitcoinの寄付者が対象となりました。 本記事では、そんなGitcoinの概要や寄付の方法、CRYPTO TIMESチームの注目プロジェクトについて解説していきます。 昨今注目を集めているArgentやzkSync経由で寄付を行う方法も紹介するので、是非本記事を頼りにGitcoinの寄付イベントに参加してみてください。 *上記イベントは6月23日までとなっていますので、興味ある方はお早めにどうぞ Gitcoin = 支援プラットフォーム 2017年11月にKevin Owocki氏、Scott Moore氏、Vivek Singh氏によって設立されたGitcoinは、仲介者としての採用担当者を排除し、オープンソースソフトウェアへの資金提供を目的としたブロックチェーンベースのプラットフォームです。 Gitcoinでは現在、 Bounties - Web3プロジェクトのためのギグベースワーク Hackason - Web3プロジェクト構築のための大会 Grants - オープンソースのためのクラウドファンディング KERNEL - Web3ネイティブ、コミュニティ中心のアクセラレータ coordination.party - DAOへの貢献者を表彰するためのツールキット といった取り組みによって、暗号通貨/ブロックチェーン分野のプロジェクトやチーム、これらを応援したいサポーターの活動を支援しています。 Gitcoinは設立当時、ConsenSysの傘下プロジェクトとして始動し、2021年にはParadigm主導の投資ラウンドで1130万ドルを調達。その後ConsenSysから独立し、2021年12月15日時点で、 59,956人の資金提供者が262,688人に寄付 97000人のユーニークEarnerへ1,572,067の取引を促進 といった記録を残しています。 [caption id="attachment_76116" align="alignnone" width="1380"] オープンソースソフトウェアへの資金 | 画像引用元:A brief history of Gitcoin from 2017 - 2022[/caption] それでは、実際にGitcoinでの寄付のやり方について解説していきます。 【zkSync・Argent経由】寄付のやり方を解説 事前準備①Argent (アプリ)、MetaMask (ウェブ)でウォレット作成 ②Argent (Ethereum)に入金して有効化 ③Argent (zkSync)に入金 実際に寄付を行う事前準備として上記の3つを済ませておきましょう。 Argent、MetaMaskに関しては下記記事でそれぞれ解説してますのでこちらを参考にしてください。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・【バックアップ不要】最先端ウォレット「Argent」の特徴や使い方を徹底解説! 実際に寄付をしてみよう 1. まずは、Gitcoinの『Grants Round 14』のサイトにPCでアクセスします。 2. 検索窓やカテゴリーから寄付したいプロジェクトを探してクリック 3. プロジェクトページで「Add to cart」を選択 4. 右上のカートボタンから寄付画面に移行 5. 寄付する通貨の種類、額を入力して「I'm Ready to Checkout」→「zkSync Checkout」をクリック 6. 確認画面で「Proceed」、画面移行後「Argent」を選択 7. スマホのArgentアプリ (zkSync)画面で「Scan QR」で読み取り後、承認 *この時点でArgent (zkSync側)に暗号通貨が入っている必要があります。 8. 「Complete payment」を選択後、スマホアプリで「Approve」 9. "Done. Thank you"のメッセージ表示で完了 以上でArgent、zkSync経由での寄付は完了です。 エアドロップが実施された場合、配布対象者の寄付額の下限に関しては不明であるため余裕のある範囲内で出来るだけ多くの額を寄付すると良いでしょう。 *エアドロップはあくまで副次的なもので、Gitcoinのメインの目的は寄付なので、この点はご留意ください。 気になるプロジェクトを紹介 ここからは、CRYPTO TIMESのリサーチャーチームが気になったプロジェクトをいくつか紹介していきます。 Grantsには2000以上のプロジェクトが参加してるため、どのプロジェクトを選べば良いかわからない方は参考にしてみてください。 ETH.LIMO ETH.LIMOは分散型Cloudflareを手がけるプロジェクトです。 ETH.LIMOを利用することで、ユーザーとdApp開発者はIPFSとENSを組み合わせて構築された静的サイトに簡単にアクセス、ホストすることが出来ます。 先日、Cloudflareの障害が発生し、特定のサイトやDiscord、Notionといったアプリが一時停止する自体が発生しました。 今後本格的なWeb3.0の世界が出来上がっていく上で、ETH.LIMOは是非注目したいプロジェクトです。 Neighborhood Neighborhoodは、ワンストップ型のDAOローンチフレームワークを手がけるプロジェクトです。 DAOを立ち上げたいユーザーは、DAOパス (NFT)などを用いて簡単な3ステップでDAOを構築し、資金調達の実施やガバナンスの構築が行えます。 [caption id="attachment_76146" align="aligncenter" width="800"] Neighborhoodsの画面 | 画像引用元:https://neighborhood.money/[/caption] 株式会社に次ぐ新たな組織形態として注目されるDAOですが、現状は資金調達やメンバーの管理を行うハードルは高く、まだまだ課題が残っている分野です。 Neighborhoodのような"DAOを作るためのプロジェクト"は是非注目しておきたいですね。 JediSwap JediSwapは、Gitcoinの寄付先としても人気のStarkNet上のAMMです。 JediSwapは、DeFiをすべての人に提供することを使命としたコミュニティ「Mesh Finance」が手がけています。 現在JediSwapはテストネットを公開しており、ユーザーはアプリを実際に利用できます。 一部では、エアドロップの可能性も噂されているJediSwapは、今後注目される可能性が高いネットワークのStarkNet上に構築されているので、是非追っておきたいプロジェクトです。 Swell Network Swell NetworkはパーミッションレスでノンカストディアルのETH流動性ステーキングプロトコルです。 Swellは"Staking 2.0"と題した新しいETHのステーキング方法の提供に取り組んでおり、ユーザーはswNFTやswETHを活用して、ETHに関するあらゆる運用を一箇所で行えます。(詳しい仕組みはこちら) [caption id="attachment_76144" align="aligncenter" width="800"] Swellのイメージ | https://swellnetwork.io/[/caption] Swellのトークンはまだ発行されておらず、近々TGEが予定されています。 今後Ethreumのアップデートが実施されていく中で、Swellのようなプロジェクトは是非注目しておきたいですね。 Giveth.io Giveth.ioはEthereumエコシステム内で構築されたオープンで透明性のある支援プラットフォームを手がけるプロジェクトです。 Giveth.ioでは、食、教育、健康、文化など様々なジャンルに対して寄付を行えるプラットフォーム「Giveth.io」と、自分が行った寄付の行き先を追跡できる「Giveth TRACE」の2つのDApp (分散型アプリケーション)を手掛けています。 [caption id="attachment_76143" align="aligncenter" width="658"] Giveth.ioの画面 | 画像引用元:https://giveth.io/projects[/caption] 暗号通貨/ブロックチェーンの根本思想は"不要な仲介者を排除し個人の力を高めること"です。 そういった意味でも、Giveth.ioだけに関わらず、暗号通貨を活用した寄付分野のプロジェクトは是非チェックしておきたいですね。 - 注意点 - *上記で紹介したプロジェクトによっては、自由に選択できる寄付額にプラスして60ドルほどプラスで資金がかかるケースがあるので、Gitcoinの寄付決済画面の数字はよく確認してください。 まとめ GitcoinのGrantsはあくまで寄付がメインです。 エアドロップやその他の見返りを求めるだけでなく、イベントをきっかけに面白いプロジェクトに出会えると良いですね。 Gitcoinの寄付イベントは定期的に開催されますので、今後もCRYPTO TIMESでは情報をキャッチアップしていきます。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 次の重要ワードか |「zkSync」の特徴や使い方を徹底解説!
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2022/06/17Seedify / $SFUND とは?プロジェクト概要を徹底解説!
Seedifyは、ブロックチェーンゲーム・NFT・メタバースの初期プロジェクトに早期投資して、トークン割り当てやエアドロップを受け取るためのローンチパッドプラットフォームです。 これまでに50以上のゲームプロジェクトがSeedifyで立ち上げられました。 上場後のゲームトークンは業界でも特に高いROIを誇るので、リターンに注目されています。 IGOに参加するには、$SFUNDをステーキング・ファーミングで預入れる必要があり、本人確認や十分な投資資金も必要です。 そこで、この記事ではSeedifyの概要と、ローンチパッドに参加するための手順、今後のロードマップなどを徹底解説します。 最後まで読むと、スムーズにSeedifyのIGOへ参加して、相応のリターンを得る準備が整いますよ。 Seedifyの公式リンクまとめ Webサイト https://seedify.fund/ IGO ローンチパッド https://launchpad.seedify.fund/ Twitterhttps://twitter.com/SeedifyFund Mediumhttps://blog.seedify.fund/ Telegram https://t.me/seedifyfundofficial Telegram(Japan) https://t.me/SeedifyJapan LINE https://lin.ee/lpqYQ4g GitHubhttps://github.com/Seedifyfund Seedifyの公式リンク一覧表です。 フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。 Seedifyとは?押さえておくべき3つのポイントを徹底解説! 最初に、Seedifyの押さえておくべき3つのポイントを解説します。 IGOの概要や初期プロジェクトの成長・投資家保護においてもサポートを徹底するSeedifyの取り組みを把握するため、ぜひ目を通してくださいね。 Seedifyの3つのポイント ブロックチェーンゲーム領域に特化したlaunchpad(IGOプラットフォーム) 高いプロジェクト選定力により安定したROIを維持 Seedify Protected Launch機能の実装など投資家保護に積極的 ブロックチェーンゲーム領域に特化したlaunchpad(IGOプラットフォーム) Seedifyとは、まだ上場していない新たなブロックチェーンゲームのプロジェクトに投資する、インキュベーター及びローンチパッドのプラットフォームです。 プラットフォームを介して、厳選されたゲームプロジェクトのIGO(Initial Game Offerings:初期ゲームオファリング)を実施します。 インキュベーター:新しいプロジェクトの支援組織 ローンチパッド:上場前のトークンを安く購入できるトークンセール IGO:開発段階のブロックチェーンゲームトークンやゲームNFTを事前購入できる Seedifyでは、質の高いブロックチェーンゲームをサポートして、コミュニティ構築やマーケティングを支援します。 ゲームプロジェクトはIGOで資金調達を実施し、投資家は上場前のゲームトークンを安く入手できるという双方にメリットのある場を提供しています。 出典:Seedify公式Medium IGOの参加手順は、上の画像のイメージです。 参加方法を簡単にまとめると以下のような流れとなります。 IGOの手順 $SFUNDを購入 KYCの完了 $SFUNDのステーキング IGOのホワイトリストを確認 Seedifyにウォレットを接続 希望のゲームトークンを購入 $SFUNDは、PancakeSwapやHuobi Global, MEXC , Hotbit , KuCoin、Gate.io、Bybitなどの取引所・DEXで購入できます。 実際には、取得するトークン量を決定させるためのティアシステムもあるので、詳しくは後述します。 また、IGO参加にはKYCが必須です。 KYC検証ページに進み、パスポート・運転免許証などを撮影して本人確認を完了させてくださいね。 上の画像のように、今後IGOが実施されるプロジェクトのプールはSeedifyのIGO Launchpadにリストアップされています。 IGO当日は、各プールを選択してトークンを購入する流れです。 ステーキングの数量(ティア)に基づいてブーストされた報酬が配布され、Claimのページで請求できるようになります。 高いプロジェクト選定力により安定したROIを維持 #Seedify 12/24価格ベースのROI一覧表(7〜12月)💡 ✅基本2〜4倍程度 ✅IDO価格割れは殆ど無い ✅10月から10倍銘柄が出始めている ✅高ROI銘柄は50倍超えることもあり、数も多い IDO価格割れの少なさと50倍銘柄の多さは高評価ポイント👍 pic.twitter.com/lDDf4O7ypv — プーさま/Mr.Pooh⭐️ #ホワイトリスト #ホワリス #エアドロ #ローンチパッド (@nungcrypto) December 28, 2021 上のTwitterは、2021年時点のSeedifyのROI(投資収益率)をユーザーがまとめた数値です。 ROIは良くも悪くも相場の影響を受けるため市場動向にもよりますが、それでも高いROIのプロジェクトは50倍以上になった実績もあります。 Seedifyの高いプロジェクト選定力は、業界へのマーケティング力とパートナーシップの強固なネットワーク構築にあると考えられます。 また、Seedifyのブロックチェーンゲームに革新をもたらし、サポート能力をさらに強化するため、以下の製品を導入予定です。 Seedify MetaStudios:メタバース構築関連プロジェクト Seedify NFT Launchpad:NFTローンチパッド Seedify Metaverse Asset Program:優秀なチームによる高品質なコレクションの作成促進 Seedify NFT Space:革新的ゲーム・メタバース中心のアセットマーケットプレイス 上記のように、より優れたユーザーエクスペリエンスを実現するための高度な製品を次々と展開する予定です。 Seedifyのゲームプロジェクトが、メタバースやNFTスペースでも活躍することで、長期的に価値を高めるように設計されたと考えられますね。 Seedify Protected Launch機能の実装など投資家保護に積極的 出典:Seedify公式Medium Seedifyのゲームプロジェクトは、すべてがIGO後も高いROIと良い結果を出しているわけではありません。 上場を遅らせたり、価格が予想より伸びなかったり、コミュニティ資金に手をつけているプロジェクトも多いことをSeedifyは把握しています。 そこで、今までなかった投資家保護を展開すべく「Seedify Protected Launch」の機能が導入されました。 Seedifyのゲームプロジェクトは、以下の条項を順守する必要があります。 Protected Launch条項(概略) 権利確定期間で調達したトークンを解放する(すべて一気に解放しない) トークン配布の時間は必ず遵守 最低量の流動性を確保し、最低24カ月ロックする IGO前後のマーケティング戦略と支出表を提出 最初のロードマップの説明 ローンチ前に全量のトークンをSeedifyに預ける トークンのセキュリティ監査の完了 IGOから上場までは最大3週間 2回の権利確定終了までにIGO価格を上回らないといけない プロジェクトに問題が発生すればトークン払い戻しは保留 上記の条項を守ると約束することで、投資家は安心してSeedifyのIGOに参加できます。 SeedifyはProtected Launchによって、賢明なチームにインセンティブを与えて、悪意のあるチームやコミュニティ資金を狙う人を除外するのが目的です。 この業界で投資家保護の取り組みはあまり多くないので、Seedifyの積極的な投資家保護体制はかなり魅力的な戦略ですね。 SeedifyのLaunchpadの概要・仕組みを解説 SeedifyのLaunchpadの仕組みをさらに詳しく解説します。 IGOで割り当てを受け取るには、Tierのランク付けが必要であり、$SFUNDのステーキング・ファーミングが必須です。 ある程度の資金が必要となるのでしっかり確認してくださいね。 SeedifyのLaunchpad概要 IGOのアロケーションを決定するTierシステム SFUNDのStaking、FarmingによりTierを上げる IGOのアロケーションを決定するTierシステム 出典:Seedify公式Medium SeedifyのIGOで、割り当てを決定するのがTierシステムです。 $SFUNDのステーキング量に応じてTierが決定されます。 ランクと数量は以下の通りです。 Tierレベル一覧 ランク $SFUND プールウェイト 保証 Tier1 250 1.2 抽選ベース Tier2 1,000 2 保証あり Tier3 2,500 5.5 保証あり Tier4 5,000 12 保証あり Tier5 7,500 19 保証あり Tier6 10,000 26 保証あり Tier7 25,000 70 保証あり Tier8 50,000 150 保証あり Tier9 100,000 325 保証あり 表のように、最低でも250SFUNDをステーキングしてTier1ランクになる必要があります。 しかも、Tier1は割り当ての保証がなく、ランダムの抽選式なので、確実にもらえるわけではありません。 確実にIGOの割り当ても受け取るために、Tier2以上を目指すと良いですね。 プールウェイト(重量)は、各Tierのウォレットごとに公平な割り当てモデルを実現し、$SFUNDの保有量が多いほど割り当てが膨らみます。 出典:公式Mediumより引用 Seedifyの過去の記事で、プールウェイトごとの割り当て算出表が発信されています。 「参加者数」「トークン割り当て」「トークン価格」を入力すると、各プールウェイト・Tierごとのトータルトークン・ウォレットごとの割り当ての確認が可能です。 総割り当てや価格はIGO前に公表されるので、IGO参加者はここで自分の割り当てを予測してみてくださいね。 SFUNDのStaking、FarmingによりTierを上げる 出典:Seedify公式HP SeedifyのIGOでTierを上げるには、ステーキング・ファーミングでより多くの$SFUNDを預ける必要があります。 ステーキングは、7日・14日・30日・60日・90日・180日の期間を選択可能で、以下の通り期間が長いほどAPYは高レートです。 7日:APY5% 14日:APY11% 30日:APY25% 60日:APY55% 90日:APY75% 180日:APY90% ファーミングの場合はPancakeSwapで$SFUNDと$BNBペアで流動性提供し、LPトークンを獲得しないといけません。 獲得したLPトークンをファーミングして、報酬を獲得してくださいね。 APYは上の画像で78%となっています。 Tier2でも1,000SFUND必要なので、$SFUNDが300円の場合で30万円必要だと理解しておきましょう。 Seedifyのパートナー・提携情報まとめ Seedifyのパートナー情報を解説します。 大手VCやNFTコレクション、ゲームギルドなど多数の提携プロジェクトなどありますが、今回はTravalaのみにフォーカスして紹介します。 トラベル Seedifyは、オンライン旅行代理店のTravala.comと提携して、SFUNDトークンを統合することにより、トークン保有者へトラベル特典を提供しています。 Travala.comは、支払い方法に50以上の仮想通貨を採用しており、SFUNDトークンも対象です。 230か国以上で200万を超えるホテル、600を超える航空会社、40,000以上のアクティビティが楽しめます。 日本のホテルも対象なのでSFUND保有者は利用検討してみてください。 Seedifyのコアメンバーを紹介 Seedifyの創設者兼CEOは、Levent Cem Aydan氏です。 Aydan氏は、10年以上も起業家しての経験があり、彼自身の会社をSeedifyに移行した経緯があります。 Web3における起業家の公正な資金調達を実施するためにSeedifyは誕生し、2021年8月にはブロックチェーンゲームに焦点を当てたインキュベーター・ローンチパッドとなりました。 また、Seedifyはこの数ヶ月でかなり成長しました。現在、様々な専門分野を持つ70人のチームで構成されています。 ここ数ヶ月は、3Dや2Dのゲームデザイナーや、ゲーム開発に特化したプロフェッショナルの受け入れも行っています。 また、マーケティングチームも充実しており、それぞれがコンテンツライティング、ソーシャルメディア、ビデオ編集、グラフィックデザイナー、広告など、1つの分野に特化しています。 さらに、ビジネス開発部門は、私たちが目指す新しい分野を包含するように成長し、ローンチパッド部門に加えて、インキュベーション部門とNFT部門も持っています。 Seedifyは、エコシステムに大きなインパクトを与えるために、プロジェクトと共有する専門知識や経験を充実させることができるように、ファミリーに加わってくれる優秀な人材を常に探しています。 さらにメタスタジオでは、チームにいるアーティストと一緒に、密かに面白いものを作っています。 Seedifyのロードマップを解説 出典:Seedify Medium Web3における起業家の公正な資金調達を実施するために2021年1月にSeedifyは誕生し、2021年3月にPancakeswapに上場、2021年7月にはブロックチェーンゲームに焦点を当てたインキュベーター・ローンチパッドとなりました。 本項目では、SeedifyがMedium記事で公開した2022年のロードマップを解説します。 2022年の終わりには大きな目標を掲げているので、今後を予測するためにもぜひチェックしてくださいね。 ロードマップ $SFUND保有者へのユーティリティ追加 NFT launchpad/Marketplaceを立ち上げ予定 2022年終わりの目標 $SFUND保有者へのユーティリティ追加 新しいユーティリティ NFTからプライベートミント割り当て メタバーズ・ブロックチェーンゲームの開始 シードステーキング機能 インキュベーションプロジェクトから無料トークン付与 Seedify NFT Space自動買戻し機能$SFUNDの成長と$SNFTSのエアドロップ Seedify Meta Studios$SFUNDを使用するための新しい方法を作成 Seedifyは、$SFUND保有者、ステーキング・ファーミング利用者により多くの報酬を付与するため、ユーティリティを絶えず提供するのが使命だとしています。 2022年の目標としては、新しいユーティリティ追加のため上記のロードマップが公表されました。 すでにシードステーキングの画面は完成しており、IGOのタイミングで解放される予定です。 Seedify NFT Spaceとは、SeedifyのNFTマーケットプレイスであり、ゲーマーやコレクター、クリエイターが接続すると$SFUNDに新しいユースケースが生まれるというマーケットプレイス以上の価値を持たせるスペースです。 Seedify Meta Studiosに関しては、秘密のメタバース関連プロジェクトが今後誕生する予定であり、新規ゲームプロジェクトと$SFUNDのユーティリティがどのように交わるのか期待ですね。 NFT launchpad/Marketplaceを立ち上げ予定 出典:Seedify公式Medium 上の画像はまだ開発中のSeedify NFT Launchpadの画面です。今後、正式にNFT専用のLaunchpadを立ち上げ予定です。 もともと、NFT SpaceとしてSeedifyのNFTマーケットプレイスが計画されており、NFT売買で$SFUNDに新たなユーティリティ($SNFTS)を追加する考えがあります。 投資家はNFTコレクションを事前購入または資金提供して、プレミントのNFTを獲得できます。 購入数や資金が多いほどレアNFTがエアドロップされる仕組みです。 SNFTSトークンとは $SNFTSは販売されないトークンです。20:1の割合で$SFUND保有者へエアドロップされます。NFT Spaceにて、手数料割引・高価値NFTのエアドロップ率アップなどで活用予定です。 つまり、NFT LaunchpadでNFTに投資したユーザーは、スナップショットごとに$SNFTSがエアドロップされます。 $SNFTSの保有量に伴い手数料が2%→1%に割引され、NFTドロップで価値の高いNFTを得る確率が上がるのがメリットです。 Seedify NFT Launchpadの開始は2022年4月後半を予定されていましたが、6月時点でまだ延長されています。 今後正式にローンチすれば、SeedifyでINO(Initial NFT Offerings:初期NFTオファリング)が可能となり、$SNFTS所有のための投資が行われると予想されますね。 2022年終わりの目標 Seedifyの目標 Coinmarketcap・Coingeckoのトップ100ランクイン 時価総額10億ドル超え ウェブサイトの情報量・通信量を競合他社の2倍にする ブロックチェーン外の世界でも認められるブランドとなる 素晴らしくて温かいコミュニティの作成 ブロックチェーンゲーム・メタバース・NFTコレクションの立ち上げを支援 Seedifyの2022年の最終目的は上記の通りです。 時価総額は過去のATHが約4億ドルたっだので、その2倍以上の10億ドル超えを目指すという高い目標を持ちます。 業界の上位につくため、競合他社よりはるかに多くのトラフィックを実現する努力が垣間見えますね。 ブロックチェーン外でもSeedifyが認知されるようになると目標達成は近いです。 Seedifyまとめ この記事では、ブロックチェーンゲームに特化したIGOプラットフォーム「Seedify」について徹底解説しました。 Seedifyは投資家を保護しつつ、新興ゲームプロジェクトの立ち上げをサポートし、資金調達や幅広いユースケースの開発環境を整えるプロジェクトだとわかりましたね。 もう一度、Seedifyの要チェックポイントを振り返りましょう。 Seedifyのまとめ ブロックチェーンゲーム・NFT・メタバースに特化したインキュベーター及びローンチパッド IGOに参加するには$SFUNDをステーキングまたはファーミングしてTierランクを得る必要がある Protected Launch条項によりプロジェクトの不正を防ぎ投資家を守る Seedifyのゲームプロジェクトは幅広いサポートにより上場後も価格に期待できる 今後NFTのローンチパッドを開始して$SNFTSがエアドロップされる 上記のポイントを押さえてSeedifyを活用してくださいね。 また、IGOに参加するにはKYCが必須です。取引所の本人確認と同じなので早めに済ませておくと安心です。 $SFUNDは、2022年初めは1,000円を超えていましたが、業界全体の下落に伴い6月には200円前後の価格となっています。 そのため、Tierランクを得るためのステーキングやファーミングは実施しやすいタイミングかもしれませんね。 ゲームトークンを事前購入してプロジェクトの成長に期待するなら、Seedifyを利用してみてください。
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2022/06/07【評価額1兆円】StarkWare手掛ける注目のトークンブリッジ『StarkGate』を解説
5月25日、レイヤー2ソリューションを手掛けるStarkWare Industriesが、80億ドル(約1兆458億円)の評価額で1億ドル(約130億円)の資金調達を行いました。 We are thrilled to announce our $100M Series D at an $8B valuation. We would like to thank Greenoaks and Coatue - our lead investors, Tiger Global, and many of our existing investors, for their vote of confidence in the technology, products, and ecosystem that we’re building. pic.twitter.com/0R1e1h31HK — StarkWare (@StarkWareLtd) May 25, 2022 StarkWareはゼロ知識証明を用いたEthereumのレイヤー2スケーリングソリューション「StarkNet」を手掛けるイスラエルが拠点の会社です。 そんな、StarkWareは先日、EthereumとStarkNet間のトークンブリッジ「StarGate」をローンチ。 [caption id="attachment_75713" align="aligncenter" width="573"] StarkGateの画面[/caption] 現在、StarkGateはアルファ版でテストネット・メインネットの両方が公開されており、メインネットでは定期的にブリッジできる通貨や上限の解放が行われています。 本記事では注目企業StarkWareが手掛けるStarkGateの基本的な概要や使い方について解説していきます。 今後、StarkGateユーザーに対するエアドロップの可能性も一部で囁かれているため、興味のある方は是非最後まで読んでみてください。 StarkGateとは StarkGateは、StarkWareによって開発されたEthereum⇆StarkNetのトークンブリッジです。 今年5月にアルファ版がメインネットで公開されており、MetaMaskとArgent(ウォレット)を介してトークンのブリッジが行えます。 [caption id="attachment_75726" align="aligncenter" width="409"] StarkGateのブリッジ画面[/caption] 現在、メインネットでのブリッジ可能な通貨はETH、DAIの2通貨となっており、今後WBTC、USDC、USDTが対応予定です。 昨今のStarkWareの資金調達の実施状況や、一部ユーザーの間で囁かれているエアドロップの可能性なども含め、StarkGateは今後さらに注目される可能性が高いプロダクトです。 そんな注目のStarkGateの実際の利用方法を見ていきましょう。 テストネットのやり方・手順 ①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する ②テストネット用トークンを請求する ③StarkGateにMetaMaskとArgentを接続する ④StarkGateでブリッジする 上記の手順でStakGateのテストネットを利用していきます。 *メインネットも同じ手順で利用できますが、現時点での利用はリスクが高いため、ご自身の責任でのご利用をお願いいたします。 ①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する StarkGateの利用にはMetamaskに加えてArgentのウォレットを用意する必要があります。 今回はArgentのウォレットの作成方法を解説します。(Metamaskの作成方法はこちら) 1. まずはPC版のArgent「Argent X」を、対応しているブラウザに合わせてDLします。 Google Chrome Firefox 2. Argentを起動して「New wallet」をクリック 3. 注意事項にチェックマークを入れて、パスワードを入力して「Create wallet」をクリックしましょう。 4. 次に「Low security」をクリックして次の画面で表示されるリカバリーフレーズをメモして保存します。 これでArgentのウォレット作成は完了です。 StarkGateのテストネットでは、Goerli Testnetを利用するので、ウォレット作成時にネットワークが「Ethereum Mainnet」になっている方は、ネットワークを変更して再度作成してください。 ②テストネット用トークンを請求する ウォレットの準備ができたら、StarkGateで利用するテストネットトークンを準備します。 下記のサイトにウォレットアドレスを入力すると、それぞれのウォレットにGoerliテストネットワーク用のETHが獲得できます。 Metamaskのテストネット用トークン:https://goerlifaucet.com/ Argentのテストネット用トークン:https://faucet.goerli.starknet.io/ Metamask側のトークン請求は、Googleアカウントやアカウント登録が必要ですが、StarkNet側ではアドレスだけでトークンの請求できます。 どちらか片方にETHが入っていればテストネットは利用できますが、EthereumからStarkNetへブリッジするケースが一般的なので、Metamask側にETHを用意しておくことをおすすめします。 請求したウォレット(Goerli ネットワーク)にETHが入っていればこの工程は完了です。 ③MetaMask(Ethereum)上のETHを、Argent(StarkNet)へ移す 下準備が完了したら、実際にStarkGateのテストネットを利用していきましょう。 テストネットではGoerliのネットワークを利用するので各ウォレットのネットワークを切り替えておきます。 1. まずは、StarkGateのページにアクセスして、MetamaskとArgentを接続します。 2. ブリッジしたいETHの数量を入力して「Transfer」をクリックします。 3. 承認作業を行い、少し待って上記の画像が表示されれば、トークンのブリッジは完了です。 StarkNetからEthereumに戻す際も、同じ手順で行えばOKです。かんたんですね。 実際にメインネットを利用してみて分かった注意点 前述の通り、StarkGateではテストネット以外にもメインネットがローンチしています。 今後、エアドロップが行われる場合、メインネットのユーザーが対象となる可能性は高いです。 しかし、StarkGateは現在アルファ版であり、公式も"高リスクである"とコメントしているため、メインネットでのブリッジは余裕のある資金内で行うことをおすすめします。 下記は実際に筆者がメインネットを利用してみて感じた注意点です。 「上限が来ていてもサイトに表示されないケースがある」 「上限はすぐに埋まる」 現在StarkGateのメインネットではETHとDAIが対応しており、それぞれ(全ユーザー総量での)上限が設定されています。 [caption id="attachment_75721" align="aligncenter" width="453"] メッセージが表示されない例[/caption] 通常、上限まで満たされている場合、ブリッジ画面に注意喚起のメッセージが表示されますが、されないケースもあります。 もし、上限まで達している状態でトランザクションを起こしてしまうと、ガス代が無駄になってしまう可能性が考えられるので、ブリッジ前は公式Discordなどの情報をよくチェックしましょう。 また、定期的に上限が追加されるETHですが、現在は追加後すぐに枠が埋まってしまう状況が多いです。 こちらも常に最新情報を追うか、さらに複数の通貨に対応して余裕が出てくるまで待ってみましょう。 再度注意喚起になりますが、StarkGateは現時点ではまだアルファ版で、資産を失う可能性が考えられるので、利用したい方は、上記のリスクを理解したうえでStarkGateを触ることをお勧めします。 まとめ StarkNetが手掛けるトークンブリッジ「StarkGate 」について解説してきましたがいかがだったでしょうか。 L2は今後さらに注目される分野となる可能性が高いので、今のうちにStarkNet周りのプロダクトを積極的に触っておくと良いアドバンテージになるかもしれません。 今後もCRYPTO TIMESでは、最先端の情報を日本語でわかりやすく発信していきますのでよろしくお願い致します。 - StarkGate・StarkNet・StarkWare公式リンク - メインネット:https://starkgate.starknet.io/ テストネット:https://goerli.starkgate.starknet.io/ Twitter:https://twitter.com/StarkWareLtd/ Medium:https://medium.com/starkware Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCnDWguR8mE2oDBsjhQkgbvg Discord:https://discord.com/invite/uJ9HZTUk2Y CT Analysis DeFi 『2022年5月度版 DeFi市場レポート』 記事ソース:StarkWare、StarkNet
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2022/06/04【$GSTに対応】ブリッジプロトコル『Swim Protocol』を解説 | IDOも実施予定
先日、マルチチェーン流動性プロトコルのSwim Protocolが、Move to EarnアプリSTEPNのトークン(GST,GMT)に対応しました。 You talk, we listen. After hearing from our community that there's demand for a bridging solution that offers $GST & $GMT swaps across #Solana & #BNBChain, we decided it was time to #STEPN it up! 🏃🏃♀️🏃♂️💨 Learn more about our expansion👇https://t.co/T6BCOAkDPX — Swim Protocol (@SwimProtocol) May 31, 2022 Swimでは、Solanaチェーン上のGST,GMTトークンと、BNBチェーン上のGST,GMTトークンのブリッジが可能となります。 これまで、上記チェーン間でのトークンのブリッジ方法は存在せず、一時BNBチェーン上のGSTがSolana上のGSTの10倍ほどの価格になる現象が発生し話題となりました。 今回は、これまで存在しなかったGSTのブリッジを実現したSwim Protocolについて解説していきます。 Swim Protocolとは? Swim Protocol (以下:Swim)は、異なるチェーン上のトークンをスワップできるブリッジプロトコルです。 現在、Swimでは下記の5つのチェーン、 Ethereum Solana BNB Chain Avalanche Polygon に対応しており、USDTやUSDCといったステーブルコインやGSTやGMTトークンをブリッジできます。(今後、Acala、Polkadot、Fantom、NEAR等にも対応予定) Swimは、Solanaと他ネットワークとのメッセージングを可能にするWormhole上に構築されており、Wormholeよりもシンプルにトークンのブリッジが可能。Swimを利用するとチェーンを跨いでDeFiを利用する際、トークンのアンラップや交換といった面倒なプロセスを省略できます。 Swimは今年3月、Pantera Capital主導でFTX、Alameda Reserch、Coinbase Venturesといった下記VCからシードで400万ドル(約5億円)の資金調達を行うなど、業界からの評価も高いプロジェクトです。 Pantera Capital (主導)、FTX、 Alameda Research、 Coinbase Ventures、 Solana Ventures、 Jump Capital、 Social Capital、 IOSG Ventures、 Rok Capital、 GBV Capital 、 Mantis VC、 Panony、 Bonfida、Brandon Millman (PhantomWallet)、Dean Thomas (Polygon)、PhillipLiu (Avalanche) NFTでIDO?$SWIMトークンについて $SWIMは、さまざまな機能に対する報奨金や手数料のパラメータとして機能するトークンです。 $SWIMをプールにステーキングし、$xSWIMを獲得することでSwimの手数料に関する恩恵が受けられる機能も実装予定です。 プロジェクト側は、より平等でエンタメ要素を盛り込んだIDOを行うために”NFT IDO”と呼ばれる新しい資金調達方法で$SWIMトークンを販売予定。 上記の詳細情報は現在未公開ですが、Otter Totsと呼ばれるxSWIMに裏付けされたNFTが10000体発行予定で、ユーザーはNFTをバーンすることでxSWIMトークンが得られます。 IDOの価格や実施日は現時点では未定なので、気になる方は公式TwitterやDiscordをチェックしておきましょう。 Swim Protocolの使い方 それでは次にSwim Protocolの実際の使い方を見てみましょう。 今回はSTEPNのアプリ内のウォレットにあるSolanaチェーン上のGSTを、Swimを通してBNBチェーン上にブリッジする方法を紹介します。 - 事前に用意するもの - Solana系のウォレット(今回はPhantom) メタマスク *手数料として$SOLと$BNBがそれぞれに入っている必要があります 1. まず最初にSTEPNのウォレットの送金画面で、Phantomのウォレットアドレスを貼り付けて「CONFIRM」をクリックします。 2. 次にSwimのサイトにアクセスして、Phantomとメタマスクを接続します。 3. ブリッジしたいPhantomウォレット内の$GSTトークンの数量を選択して「Swap」をクリックします。 ちなみに、Swimでのブリッジと同タイミングでSTEPNで各GSTの価格を調べたところ、それぞれ、 1 GST = 0.971043 USDC (Solana) 1 GST = 1.8665 USDC (BSC) となっており、Swimでのブリッジ価格は比較的適正なことがわかります。 4. 次に3回の承認作業を行います。 5. 承認作業が終わると、BSC上にGSTがブリッジされており、ここまでで完了です。 実際にSwimを使ってみて 実際にSwimを利用してみて筆者が感じたのは下記の3つです。 扱えるトークンの種類がもっと増えたらかなり便利 ウォレットを複数連携させてそれぞれで承認するのは面倒 セキュリティが不安 従来のブリッジでは、トークンをラップドトークンに変換してDeFi上で動かさなければいけません。(例:BTC→wBTC) 1つや2つのトークンであればこの方法でも十分対応できますが、扱うトークンの数が増えるほどより複雑になります。 細かい計算が苦手な人にとって、ブリッジによって似ているトークンが複数発生する現象は、DeFiの積極的な利用を妨げる大きな要因になっていることでしょう。 Swimは上記の課題を解消してくれるプロジェクトだと感じました。 ただし、上記画像のように1回のブリッジでウォレットによる承認作業を複数回しなければならない点は面倒だと感じました。 また、セキュリティに関しても不安は残ります。 SwimはブリッジプロトコルWormholeの上に構築されているプロトコルです。 Wormholeでは今年2月、340億円規模のハッキング被害が発生しており、ブリッジのセキュリティに関する脆弱性が明るみとなったこともみなさんの記憶に新しいでしょう。 ウォレットでの承認作業の多さ、セキュリティに関する不安の2つが払拭されれば、Swimは今後多用していくプロジェクトになるかと感じました。 まとめ マルチチェーン流動性プロトコルSwim Protocolについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか? 発行予定のNFTには様々なユーティリティも付与されるようなので、興味がある方は今後実施予定の$SWIMトークンのIDOと合わせて是非チェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 - Swim Protocol 公式リンク - 公式サイト:https://swim.io/ Twitter:https://twitter.com/SwimProtocol Discord:https://discord.com/invite/wGrxQ7GAgP Blog:https://blog.swim.io/ Telegram:https://t.me/joinchat/Mnc1WjrKcq8yYTM1 Whitepaper:https://swim.io/whitepaper.pdf
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2022/05/25Manta Network、インセンティブ付テストネットを公開
Manta Networkが、プライベートでのトランザクションが可能な「Dolphin テストネット v2」を公開しました。 After months of hard work, we're excited to announce the launch of testnet v2, which brings even more #privacy features to the @Polkadot ecosystem. ✅ Faster ZK prover speed ✅ Permanent private address ✅ Many other features ✅ Incentivized! Details: https://t.co/T86C0E2qxy — Manta Network (Hiring!) (@MantaNetwork) May 24, 2022 Manta Networkは、DeFi全体にプライバシー保護と相互運用性をもたらすプロトコルを開発しており、Polkadotのパラチェーンを目指しているプロジェクトです。 資金調達に関しては、Polychain、Alameda Research、SPARTANといった著名VCからの出資を受けています。 今回のテストネットでは、インセンティブの付与が発表されているため、是非参加しておきましょう。(やり方は後述) Dolphinとは? Dolphinは、Mantaと姉妹プロジェクトのCaramariでのサービスを開始するためのテストネットで、プライベートが担保されたトランザクションを実行できます。 昨年12月に公開されたv1のテストネットでは、500件近いフィードバックの中で総合評価5段階中4.5と高評価のプロダクトです。 今回公開された、v2ではv1でのフィードバックを受けて 再利用可能なシールドアドレスへの変更 10倍高速なウォレット ハッシュ処理の高速化 等の改善が施されました。 [caption id="attachment_75288" align="aligncenter" width="800"] イメージ図 | 画像引用元:https://docs-l6ldq5g4v-manta-fullstack.vercel.app/docs/guides/DolphinPay[/caption] シールドアドレスとは、トランザクションの秘匿化が可能なアドレスで、ユーザーはこのシールドアドレスを介して資金の転送を行うことで、プライバシーが担保される仕組みとなっています。 上記の一連のトランザクションはzk-SNARKに基づいたプロトコル「MantaPay」によって展開されています。 より詳しい内容については、過去に下記記事で解説しているので参考にしてください。 Manta Network / $MA , Calamari Network / $KMA とは?プロジェクトの概要を徹底解説! テストネットへの参加方法・手順 それでは、実際にDolphin テストネット v2の利用方法を解説していきます。 テストネットでは、おおまかに下記の2つの作業を行います。 パブリックアドレスからプライベートアドレスにトークンを転送 プライベートアドレスからパブリックアドレスにトークンを転送 Polkadot{.js}をダウンロードしてウォレットを作成している前提で説明していくので、まだの方はこちらの記事を参考に用意してください。 1. まずは、Manta Signerをインストールします。 2. 次に公式Discordのチャンネル「#dolphin-faucet」で「/gimme-ksm (自分のKSMアドレス)」を入力して手数料となるDOLトークンを請求しましょう。 3. 次に、KSMやROC、kBTCといったテストネットで実際に転送するためのトークンを同じ方法で請求します。 *テストネットで失敗した際に再度請求するのは手間がかるため、複数の通貨を請求しておくことをおすすめします。 4. 請求が完了したら先ほどDLした「Manta Signer」を起動して、パスワード入力でアカウントを作成します。 *次画面で表示されるリカバリーフレーズはしっかりと書き留めて保存しましょう。 5. Dolphin v2にアクセスしてパブリックアドレス(polkadot{.js})からプライベートアドレスに転送を行います。 この際にpolkadot{.js}でパスワードを求められるので入力しましょう。 6. 次にタブを切り替えて、転送したトークンをプライベートからパブリックアドレスに転送します。 7. 事前にインストールした「Manta Signer」を起動して、パスワード入力後に「Authorize」をクリックして完了です。 ここまでで、公式で紹介されている作業は完了です。 Gleamでフィードバックを送信 テストネットでの作業を終えたら、Gleam経由で公式にフィードバックを送信しましょう。 こちらの公式リンクからアクセスして、 公式Discordに参加 公式Twitter(Manta、Calamari)をフォロー ニュースレターにサインアップ $KMAのアドレスを入力 フィードバックを送信 等の作業を行います。 Gleamの実行の有無と、テストネットインセンティブの付与の関係は明確には公言されていませんが、インセンティブが欲しい方は是非やっておきましょう。 まとめ ここまでMantaのDolphin テストネット v2について解説してきましたがいかがだったでしょうか。 インセンティブの有無に関わらず、プロダクトを実際に触ってみると、より理解度が増します。 是非、今後もさまざまなプロダクトを利用してみることをお勧めします。 最後までありがとうございました。 Manta Network / $MA , Calamari Network / $KMA とは?プロジェクトの概要を徹底解説! 記事ソース:Medium、Manta Network Document
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2022/05/23【追記】ブロックチェーンゲーム『Illuvium』 / $ILV とは?プロジェクトの概要を徹底解説!
Illuvium(イルビウム)は、Ethereumチェーンで構築され、Play-to-Earn要素があるブロックチェーンゲームです。 レイヤー2プロトコルのImmutable Xにより、ガス代ゼロでゲーム内のアイテム取引が可能です。 プレイヤーは、廃墟と化した惑星で、Illuvial(イルビアル)と呼ばれるモンスターを捕獲し、ともに戦い、世界を閉ざす「オベリスク」の謎を解き明かします。 Illuvialやゲーム内アイテムはすべてNFTとなり、専用のDEXで取引できます。 この記事では、Play-to-EarnとDeFiの要素を取り入れて急成長するIlluviumの特徴やゲーム概要を徹底解説します。 スマホ版ミニゲームもリリース予定なので、事前に詳しい情報をチェックしておきましょう! *最新情報:6月2日に行われるランドセールの情報を追記しました。 最新情報追記:6月2日にランドセール実施 Illuvium本編と連動しているスマホ用のミニゲーム「Illuvium:ZERO」のランドセールが6月2日に行われることが決定しました。(Illuvium:ZEROの説明はこちら) 下記が具体的なセール情報です。 開始:6月2日 (木) 21時 期間:3日間 種類:Tier 1 ~ Tier 5 Land 販売数:20,000区画 形式:ダッチオークション 通貨:ETH or sILV2 (Tier 5はETHのみ) 開始価格:2 ETH、6 ETH、20 ETH、80 ETH、その他(オークション) 今回のセールでは、合計100,000区画の20%にあたる20,000区画分のランドが販売されます。 販売されるランドにはTier 1 ~ Tier 5のランクがあり、数値が上がるほど希少性や、燃料の生成レベル高くなっていきます。 Made a Stellar #Illuvium Land Sale Music Mix for you guys 🎶💕 Learn More about the Land Sale here: https://t.co/hLG0L0wyGN pic.twitter.com/Qm6Giy9Vuk — Illuvium (@illuviumio) April 26, 2022 販売形式は、Tier 1 ~ Tier 4では開始後に値段が徐々に下がっていくダッチオークション形式、Tier 5では通常のオークション形式が採用。 セールはそれぞれ下記の価格で開始されます。 Tier 1: 2 ETH ~ Tier 2:6 ETH ~ Tier 3:20 ETH ~ Tier 4:80 ETH ~ [caption id="attachment_75212" align="aligncenter" width="768"] イメージ図:画像引用元 | Medium[/caption] ランド所有者には、ゲーム内のすべての収益の約5%が分配される仕組みが採用。 前述の通り、Illuvium:ZEROは本編のゲームにも連動しているため、Illuviumに期待している方は今回のランドセールも要チェックです。 Illuviumの公式リンクまとめ Webサイト https://www.illuvium.io/ Twitter https://twitter.com/illuviumio Youtube https://www.youtube.com/c/illuvium Medium https://medium.com/illuvium Telegram https://t.me/illuvium GitHub https://github.com/IlluviumGame Illuviumの公式リンク一覧表です。 フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。 Illuviumの特徴・注目ポイントを解説 Illuviumは、Ethereumチェーンを基盤に構築されたブロックチェーンゲームです。 惑星を探索するアドベンチャーゲームで、Illuvialというモンスターを捕獲してチーム戦で戦います。 スマホ版のIlluvium:ZEROも開発され、PCとスマホ双方でゲームを進めることができます。 まずはIlluviumの特徴や基本情報を解説するので、ゲーム概要や簡単な仕組みを理解しておきましょう! Illuviumの特徴 廃惑星でIlluvialの収集・戦闘し荒廃した原因を探るRPGアドベンチャー Ethereumで構築・ETHで売買するがImmutable X統合によりガス代ゼロ DAOが管理するIlluviDEXでゲーム内のNFTを取引できる ステーキング、流動性マイニングで$ILV、$sILVを受取ることができる スマホ用のミニゲーム「Illuvium:zero」はメインゲームと相互作用する 廃惑星でIlluvialの収集・戦闘し荒廃した原因を探るRPGアドベンチャー Illuviumは、荒廃した惑星に降り立ったプレイヤーが、Illuvial(イルビアル)という神秘的なモンスターを捕獲しながら、他チームと戦闘し、レベルを上げながら惑星を探索するRPGアドベンチャーゲームです。 Illuvialを捕獲するため、シャードと呼ばれる捕獲用NFTを購入する必要があり、シャードのレア度が高ければ強力なIlluvialを捕まえることができます。 後述する属性とクラスによって100種類以上のIlluvialが存在し、この組み合わせで強弱の戦略を立てる頭脳戦でもあります。 また、Illuvialだけでなくプレイヤーも一緒にバトルに参加するのが特徴的です。 Play-to-Earn要素として、他チーム同士のバトルの結果を賭けたり、IlluvialやアイテムのNFTを売却したり、ゲーム内報酬として稼ぐといった方法があります。 ゲームの最終的な目的は、荒廃した惑星の謎を解き、世界を閉鎖している「オベリスク」のロックを解除することです。 Ethereumで構築・ETHで売買するがImmutable X統合によりガス代ゼロ 出典:Illuvium公式HP Illuviumは、Ethereumブロックチェーンをベースに構築されたゲームです。 ゲーム内で使用されるシャードや武器、医療費、Illuvialの強化など、支払いが必要なシーンではETHで購入します。 このとき、Ethereumのガス代が懸念されますが、Illuviumではレイヤー2ネットワークである「Immutable X」を導入して問題を解決しました。 Immutable XはEthereumのNFT取引に特化しており、ゼロ知識証明であるZKロールアップを採用してNFTの安全な取扱いやガス代ゼロを提供します。 CRYPTO TIMESの第26回CT Analusisでは、Ethereumのロールアップについてレポートしており、23ページからZKロールアップの概要も説明しているので、ぜひ目を通してくださいね。 CT Analysis第26回レポート『Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向』 Immutable Xの技術により、ERC-20やERC-721のNFTトークンを大量に作成して分配できるようになります。 Illuviumにおける具体的な解決策やメリットは以下の通りです。 取引のガス代がゼロ Ethereumの高セキュリティを維持したままNFTを管理できる トランザクションが即時完了する(1秒あたり9,000以上) レイヤー2トークンを保有する必要がない オフチェーンでNFTをミント(鋳造)できる これらのメリットにより、Ethereumブロックチェーンで構築する恩恵を受けながら、ガス代や処理速度の問題を抱えることなくIlluviumを利用できます。 例えば、Illuvialの捕獲に成功したときはNFTトークンが即座に発行されます。 そして、同じ属性の3体を融合して新しいIlluvialを生成するときは、既存のNFTトークンがバーン(焼却)され、新しく強力なIlluvialがミントされて、すぐに戦闘や売買が可能です。 一連の流れに時間や料金がかからず、さらにバーンされるIlluvialの希少価値が上がるといったゲームの面白みが生まれます。 DAOが管理するIlluviDEXでゲーム内のNFTを取引できる Illuviumは分散型取引所としてIlluviDEXを立ち上げます。 Illuvialの取引をメインとし、ゲーム内すべてのNFTの取引をすることができます。 IlluviDEXは、DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)で管理されたマーケットプレイスであり、スマートコントラクトを適用して自動的かつ高速でトランザクションの処理が可能です。 2021年12月時点でDEXはまだ公開されていませんが、取引できるNFTの詳細はいくつか発表されているので以下にまとめます。 捕獲したIlluvialの売買 作成した武器や鎧スーツの販売 強力なシャード(Illuvial捕獲アイテム)の購入 外観変更アイテム「imbues」の購入 ゲーム内で生成したアイテムを販売して報酬を受け取るPlay-to-Earnであるとわかります。 実は、すでにIlluvium公式のNFTがOpenSeaで販売されていますが、ゲームアイテムではなく、セールに参加するためのNFTや、アバターに動きをつけるためのNFTがほとんどです。 本格的にIlluviDEXが始動すると、プレイヤー同士のNFT売買はもちろんですがレアアイテムの争奪戦が始まると考えられますね。 CT Analysis第22回レポート『DAO(自律分散型組織) 基本と動向レポート』 ステーキング、流動性マイニングで$ILV、$sILVを受取ることができる Illuviumでは、$ILVやLPトークンをステーキングして報酬を得ることができます。 $ILVはすでに、BinanceやSushiSwap、1inchi、KuCoinなどに上場しているので入手可能です。 ここでは、ステーキングの手順を簡単に解説します。 上の画像はIlluviumのステーキング画面です。 ステーキングと報酬、権利確定について確認できます。 Illuviumでは、$ILVまたは、$ILVと$ETHのLPトークンをステーキングできるので、LPトークンを使う場合は事前にSushiSwapで発行しておきましょう。 LPトークンは、トークンプールへ2つのトークン追加し流動性を提供することで発行されます。 「Sushiswap」の基本的な使い方・流動性提供方法 Illuviumのステーキングには、「CORE POOLS」と「FLASH POOLS」がありますが、基本的にCORE POOLSを選択すればOKです。 FLASHはパートナーのトークンのみです。 「ILV」または「ILV/ETH」を選択して、APPROVEと進みます。 ウォレットで承認し、「STAKE」をクリックすると詳細画面に移行します。 左側で「FLEXIBLE」と「LOCKED」のどちらかを選択します。 ステーキング後いつでも引き出せるのがFLEXIBLEで、LOCKEDは最大12カ月のロック期間を選択する方法です。 ロックが長期間の方がAPY(利息)は高くなります。 選択後、ステーキング開始してガス代を支払うと完了です。 ステーキングに関してはImmutable Xは関与しないので、Ethereumのガス代が普通に発生する点だけ注意してくださいね。 ステーキング後、報酬の$ILVはロック期間にわたり動かせませんが、$sILVであればすぐに請求できます。 $sILVはIlluviumのゲーム内トークンであり、土地の移動やシャードの硬化などで使うことができますが、NFTの購入には使えません。 ゲームが本格的に始動しないと$sILVの使い道がないので注意してくださいね。 スマホ用のミニゲーム「Illuvium:ZERO」はメインゲームと相互作用する https://twitter.com/Illuvium_Japan/status/1472099960883752960 スマホ版のサブタイトル「Illuvium:ZERO」は、PC版のメインゲームと相互作用する都市構築ミニゲームです。 上記TwitterにあるようなランドNFTを保有すると、アイテムを作る資源や$sILVの獲得に繋がり、メインゲームに持ち込むこともできるのでレベルや収益性が上がります。 また、2022年第一四半期、ゲームリリースに合わせてZEROではランドセールが行われます。 5段階のレア度(Tier1~5)に段階分けされたランドが20,000区画販売され、レア度が高いランドほどアイテムの生成量が多くなり、出現するIlluvialのレベルも上がる仕組みです。 レア度0(Tier0)の土地は無料でプレイできますが、この場合メインゲームと相互作用できないので、レア度1以上の保有が望ましいですね。 こちらはZEROのプレα版のプレイ動画です。 ランドにアイテムを設置して都市を建設していますね。 Illuvium:ZEROのゲームストーリーを簡単に紹介すると、主人公は「偵察ドローン」となり、安全な基地を構築して情報収集する任務をこなします。 資源回収、採掘、処理して、発電機やサイロなどのツールを構築、研究して大きな力を利用できることに気づきます(参考記事)。 その後はメインゲームとのやり取りになるので実際にプレイして明らかにするしかありません。 メインゲームとZEROはどちらも2022年第一四半期にリリース予定であり、無料プレイも可能なので、神秘的な世界観に触れてプレイするか検討してみてくださいね。 Illuviumのストーリー性・ゲーム展開 Illuviumのゲーム内容やストーリーについて簡単に紹介します。 プレイヤーは、宇宙艦隊を輸送する宇宙船に乗る生存者です。 救難信号の無線を探知して、ある惑星にたどり着くとそこは廃墟となっており、ほとんどの土地が水晶の海に飲み込まれています。 異常気象によりエンジンが壊れて不時着したプレイヤーは、この惑星を探索して神秘的なモンスター(Illuvial)に出会います。水晶から採掘されたシャードという捕獲アイテムを使って、Illuvialを捕獲し仲間とすることに成功しました。 Illuvialとともに、惑星の大部分を閉ざしている「オベリスク」の謎を明かすために探索の旅に出ます。 出典:Illuvium公式Mideum Illuvialは時間の経過とともに進化して、より強くなります。 さらに、レア度・属性・クラスに分けられ、組み合わせによって強力なチームを作ることが可能です。 3つのレア度は以下の通りです。 レア度 シャイニー ゴールド ホログラフィック シャイニーはほとんど出現しないレア度が一番高いIlluvialです。 最初はホログラフィックばかり現れると思われます。 次に、属性はIlluvial同士の相性を示すもので、受けるダメージ・与えるダメージはこの属性に大きく関わります。 属性 Water(水) Fire(火) Earth(地球) Air(空気) Nature(自然) 上記5つの属性に分類されます。 例えば、Fireの属性なら、NatureのIlluvialに対して多くのダメージを与えられますが、Waterからは逆に多くのダメージを受けます。 そのため、戦う相手の属性を考慮しないと敗北する可能性が高いです。 そして、クラスも5つに分類されます。 クラス Fighter(戦士) Guardian(守護者) Rogue(悪役) Psion(奇術師) Empath(超能力) このクラスによっても戦闘方法を変える必要がある頭脳戦です。 例えば、Guardianクラスは多くの攻撃に耐えられ、Rogueクラスは即座に相手を切り倒すようなイメージです。 3体のIlluvialとプレイヤーが戦闘して、全員敗北すると戦いは終了します。 負けたIlluvialはシャードを使って捕獲することができますが、シャードのレベルが低いと逃げてしまう可能性が高いです。 水晶から作られるシャードには限界があるため、IlluviDEXで強力なシャードを入手すると成功率が上がります。 出典:Illuvium公式Mideum また、同じタイプのIlluvialを3体合わせると融合して強力な別のIlluvialが生み出されます。 元のIlluvialのNFTがバーンされ、新たなNFTがミント(生成)される仕組みです。 すると、前までのIlluvialの希少性は高まり、ゲーム内での遭遇率が下がるので、レア度やNFTの価値にも影響すると考えられますね。 このように、戦闘や捕獲を繰り返しながら、惑星のあらゆる場所を探索し、オベリスクの謎を追求するのがIlluviumのゲーム展開です。 IlluviumのTokenomics 出典:Illuvium公式ドキュメント Illuviumの発行トークン「$ILV」の配布スケジュールです。 $ILVはゲーム内では使いませんが、ステーキングやガバナンスに利用できます。 上図の詳細は以下の通りです。 配布先 ステータス 数量 配布月 プレシード 完了 500,000 12月 シード 完了 1,500,000 2021年1月 チーム 完了 1,500,000 2月 トレジャリー 完了 1,500,000 2月 ローンチパッド 完了 1,000,000 3月 イールドファーミング 進行中 3,000,000 5月 ゲーム内報酬 開始前 1,000,000 決定中 $ILVの最大供給量は10,000,000トークンです。 取引開始したのは2021年3月末頃で、プレ・シードセール、チーム、トレジャリー、ローンチパッド分はすでに配布済みです。 ローンチパッドで、Illuviumはバランサースマートプール配布を導入しています。 これは、プール内のトークン価値が初期は下がりますが、取引などで価格が上昇し、最終的に市場全体によってトークンの正確な値を判断するプロセスです。 スマートプールの利用で、ローンチパッド分の1,000,000トークンはロックアップなしで公平に配布されました。 ローンチパッド分とゲーム内報酬を除くすべてのトークンは12か月のロックアップ期間対象で、その後さらに12カ月間にわたってアンロックされます。 ただし、イールドファーミングの報酬は$sILVとしてすぐに請求可能です。 出典:Illuvium公式Medium 上図は、イールドファーミングで配布される報酬が2週間ごとに減ることを表しています。 イールドファーミングで割り当てられた$ILVは300,000トークンです。 供給量の減少に伴い、売りが減ると$ILVの価格上昇に期待できるかもしれませんね。 Illuviumのパートナー・提携情報まとめ 出典:Illuvium公式HP 上記は、Illuviumの公式サイトで確認できる提携パートナー一覧です。 ベンチャーキャピタルが多いので、出資情報は次の資金調達元まとめで解説します。 VC以外を一部抜粋すると、BGA、Chainlink、Bitcoin.com、YGG、Quantstamp、INFLUXなどです。 それぞれIlluviumとの関係を簡単にまとめます。 BGA:ゲーム業界にブロックチェーンを促進。lluviumのP2E思想に完全適合 ChainLink:外部システムとブロックチェーンを繋ぐ機能。ChainlinkVRFによりランダムで改ざんなくNFTの分配が可能 Bitcoin.com:仮想通貨取引所。ILV/USDTなどの取引が可能。 YGG:あらゆるブロックチェーンゲームのNFTを購入しコミュニティへレンタルするプロジェクト。 Quantstamp:ブロックチェーンセキュリティ監査チーム。Illuviumのフラッシュプールの監査などを行う。 このような他のプロジェクトと連携することでIlluviumのNFT配布や$ILVの取引、セキュリティ面などあらゆる機能が向上します。 特に、YGG(Yield Guild Games)は、注目のブロックチェーンゲームのNFTを購入し、YGGのプレイヤーに広く貸し出すことでギルドを大きくして、双方の収益性を高めます。 Illuviumのプレイヤー増加にもつながるため、メリットが大きいですね。 Illuviumの出資VCや資金調達元の情報まとめ Illuviumが実施した資金調達情報を解説します。 Illuviumにゲームギルトを展開するPolemosの情報もまとめるのでぜひチェックしてくださいね。 Illuviumの資金調達情報 2021年3月シードラウンドで500万ドルの資金調達完了 Illuviumでギルドを展開するPolemosが2021年11月200万ドルの資金調達を完了 2021年3月シードラウンドで500万ドルの資金調達完了 出典:Illuvium公式HP 2021年3月、ブロックチェーンゲームに投資する複数のベンチャーキャピタルから500万ドル(約5億7,000万円)を調達しました。 Framework Venturesが主導して、IOSG Ventures、LD CAPITAL、YBB Foundation、MOONWHALE、Delphi Digital、STAKE CAPITAL、LOTSU CAPITAL、Blocksync Ventures、bitscale capital、Bitcoin.com、YGG、iMMUTABLE、Quantstampが参加しました。 この資金はプロジェクトの成長のため、魅力的なNFT市場の構築やトリプルA品質のゲームを開発するために使用されると発表されています。 コミュニティ主導のDAOで、ゲームアートやNFT取引、ステーキングを展開し、あらゆる可能性を持つIlluviumの大きな資金源となりました。 Illuviumでギルドを展開するPolemosが2021年11月200万ドルの資金調達を完了 https://twitter.com/polemos_io/status/1462673371527843840 Illuviumの資金調達ではありませんが、IlluviumのPlay-to-Earnに焦点を当てたゲームギルドを作るPolemosが、2021年11月に200万ドル(約2億2,800万円)の資金調達に成功しました。 Illuviumと同じくFramework Venturesが主導しており、Delphi Digital、QCP Soteriaなどが参加しています。 Polemosは、Illuviumがβ版を開始する前にプレイヤーのネットワークを構築する予定です。 特に、アジア地区の様々な企業で構成されるグループ企業「Asian Logic」のネットワークからメンバーを集め、フィリピンなどでPlay-to-Earnで稼ぎたい人とIlluviumを結び付けようとしています。 Polemosの資金調達でコミュニティが拡大し、間接的にIlluviumのプレイヤーが増えて、NFT取引やゲーム内売買が盛んになることでIlluviumのエコシステムの拡大につながると予想されますね。 Illuviumのコアメンバーを紹介 Illuviumは、シドニーに住むWarwick兄弟によって設立されました。 チームは75人は超える多国籍メンバーで構成されており、多くのゲーム業界の専門家も呼び込んでいます。 ここでは、IlluviumをトリプルAゲームに成長させるコアメンバー5名を紹介します。 Illuviumのコアメンバー 創設者 Kieran Warwick氏 創設者兼ゲームデザイナー Aaron Warwick氏 創設者兼アートディレクター Grant Warwick氏 最高技術責任者 Basil Gorin氏 リードサーバーエンジニア John Avery氏 創設者 Kieran Warwick氏 Illuviumの創設者は、シドニーに住むKieran Warwick氏です。 4人の兄弟がいて、兄のKain氏はデリバティブ取引プロトコルの「synthetix」を開発し、オーストラリアで最も裕福な100人の若者の一人に選出されました。 Kain氏とともにKieran氏は仮想通貨取引所で働き、オーストラリアで仮想通貨のOTC取引(窓口取引)を開始しています。 同時にKieran氏は、「バーガーコレクティブ」というハンバーガー愛好家のためのアプリを開発しており、月間2万を超えるアプリユーザーを集めて成長させました。 その頃、DeFi市場は急拡大しており、彼らはゲーム業界と掛け合わせて新しい領域の事業を始めたいと考え始めます。 そして2020年第二四半期、Kieran氏は兄のAaron氏とGrant氏も引き込んでIlluviumを立ち上げました。 創設者兼ゲームデザイナー Aaron Warwick氏 創設者Kieran氏の兄であるAaron Warwick氏は、共同創設者兼ゲームデザイナーです。 オーストラリアのウロンゴン大学でコンピューター工学と物理学を学び、プログラミング能力とゲーム構築の才能を開花させます。 Aaron氏の世界観でIlluviumを築いており、チーフゲームデザイナーとストーリースーパーバイザーも兼任しています。 さらにスポーツが大好きで、幼少期から水泳とテニスを続けてプロを目指すほどでした。 怪我により選手から退きますが、現在もシドニーのテニスアカデミーでディレクターを務めています。 活発な一面もあり、ゲーム制作に関する数学の研究と、物事を人に教えることが大好きな人物です。 創設者兼アートディレクター Grant Warwick氏 Grant Warwick氏は、Illuviumの共同創設者でありアートディレクターです。 プログラミングを起動するための技術「CGI」をマスターしており、画像や映像をプログラミングで生成したり、写真編集、構成など様々な業務を最先端のデジタルにカバーする技術を持っています。 世界中のアーティストがポートフォリオを公開するArtStationでは、Gtant氏が生み出した様々な作品を見ることができます。 また、公式Discordでも彼によりキャラクターデザインが発信されているのでチェックしてみてくださいね。 Grant氏のArtStationはこちら 最高技術責任者 Basil Gorin氏 Basil Gorin氏は、Illuviumの最高技術責任者です。 ソリューションの設計、技術デザイナー、ソフトウェアエンジニアとしてブロックチェーン技術に強力な経験を持っています。 アメリカ、イスラエル、韓国、ドイツ、エストニア、ロシア、オーストラリアなど世界中でデジタルソリューションの技術を成功させてきました。 例えば、リスク分析、金融、eコマース、ゲーム、データの保存と処理などのドメインに関連するプロジェクトに関わってきており、様々な知見を持っています。 Illuviumを成功させる多くの術を持っている重要人物といえますね。 リードサーバーエンジニア John Avery氏 Illuviumのゲームサーバーの構築や点検、保守を行う責任者であるJohn Avery氏は、ゲーム業界と金融業界に精通しています。 2000年代、初期のころからAppStore向けのアプリゲーム開発に取り組み、彼のゲームを100万人以上のユーザーがプレイしたといわれています。 また、オーストラリアの金融機関でコンサルタントを担当し、サービスのクラウド移行を推進してきました。 モバイルゲーム開発やバーチャルリアリティに関心があり、Illuvium:ZEROのサービス開始にも大きく関わったと考えられます。 Illuviumのロードマップ(2022年5月時点)を解説 時期 完了 途中 予定 ~2020年 12月:Unreal Engine(ゲームエンジン)移行 12月:プレシードセール - - 2021年1月:シードセール 2月:トークンスマートコントラクト実装 3月:最初の予告映像完成 3月:バランサースマートプールセール 4月:SushiSwap流動性プール 5月:イールドファームコントラクトV18月:自動戦闘モードの予告編 8月:イールドファームコントラクトV2 第四四半期:プライベートβ版公開- 2022年~--第一四半期:パブリックβ版公開 第一四半期:モバイル版(ZERO) 2023年:Illuvium2期 参考:Illuvium公式ドキュメント Illuviumが発表するロードマップを元に表にまとめています。 Tokenomicsでも紹介したシードセールやローンチパッド(バランサースマートプールセール)のトークン販売についても完了していることがわかりますね。 ここでは、ロードマップで特に押さえておきたい部分について簡単に解説します。 Illuviumのロードマップ 2021年6月イールドファーミングでステーキング開始 2021年第一四半期Illuvium β版とモバイル版のリリース 2022年以降2番目のIlluviumタイトル開始 2021年6月イールドファーミングでステーキング開始 Illuviumのゲームがリリースされる前から、ステーキング機能が開始しています。 $ILVと$ILV/$ETHの流動性プールが利用可能で、今後パートナーのトークンプールも開始予定です。 報酬である$ILVはロック期間があり、$sILVであればすぐ請求可能ですがゲーム内でしか使えません。 2022年、Illuviumが正式にリリースされると$sILVの活用範囲が広がるので、ステーキングの需要も増えると考えられますね。 2021年第一四半期Illuvium β版とモバイル版のリリース 当初は2021年第3四半期にβ版が公開される予定でしたが、時期がずれ込み2022年第一四半期となりました。 併せてモバイル版のZEROもリリースされ、ZEROで利用するランドセールも行われます。 公開を前に、2021年12月のクリスマスには、Illuviumのコミュニティでクリスマスエアドロップイベントが行われていました。 公式に「IlluviumDAOの未来は明るい」との発言もあり、正式リリースに向けコミュニティはかなり盛り上がっていることがわかります。 2022年6月:Illuvium:ZERO βプレイ開始 前述のIlluvium:ZEROのランドセール直後に、ゲームのβ版のプレイ開始するとされています。 β参加可能者の具体的な資格は明かされていません。 最新情報をTwitterやDiscordでチェックしておきましょう。 2022年5月 ~ 6月:Illuvium プライベート β2プレイ開始 すでにカードを使った戦いがプレイできる最初のβ版が公開されていますが、今後β2の提供も予定されています。 Which of your favorite female content creators would you like to see playing #Illuvium beta? Tag below 🎮 pic.twitter.com/yqCazR9V6X — Illuvium (@illuviumio) May 18, 2022 今後予定されているβ2では、キャラクターを操作して空間を探検できるゲームが提供予定です。 2022年6月末:Illuvium:ZERO オープンβ開始 ランドセール後、Illuvium:ZEROのオープンβが開始予定です。 こちらはフリープレイが可能とされており、誰でも遊ぶことが可能となる予定です。 2022年6月末:Illuvium オープンβプレイ開始 2022年の6月末には、Illuvium本編のオープンβプレイが開始予定です。 Illuviumの特徴となる"モンスターを捕獲する機能"もオープンβでは実装予定なので、資金が無い方でも是非触ってみましょう。 尚、リリース時期が延期する可能性は、これまでの進捗を見ている限りおおいにありえるので、時期は目安としてみておくことをお勧めします。 2022年以降2番目のIlluviumタイトル開始 Illuviumは、2023年以降も複数のゲームを開始する予定です。 「2番目のIlluvium」とされており、それ以外の詳細は明らかにされていません。 Illuviumと繋がりがあるのかどうか、今後の展開が楽しみですね。 Illuviumのまとめ この記事では、Illuviumuの概要やゲーム内容を詳しく解説しました。 Warwick兄弟らによって開発された、惑星が舞台の新しい戦闘ゲームだと分かったと思います。 もう一度注目ポイントをおさらいしておきましょう。 Illuviumのまとめ 神秘的なモンスター「Illuvial」を捕獲して一緒に戦うRPGアドベンチャー レイヤー2ソリューション「Immutable X」により高速処理&ガス代ゼロ ステーキングで$ILVや$sILVを稼ぐことができる スマホゲーム「Illuvium:ZERO」はメインゲームと相互運用できる IlluvialやアイテムはNFTとしてIlluviDEXで取引可能 Illuvialを捕まえて一緒に戦い、世界の謎を解くゲームです。 様々な取引で$ILVを稼ぐPlay-to-Earn要素もあります。 スマホゲームZEROでは、ランド(土地)をもとにNFTを設置して、都市を建設することで、資材やアイテム、Illuvialの捕獲に繋がります。 PC版のメインゲームと合わせると効率的にレベルを上げることが可能です。 無料でもプレイできますが、ある程度初期投資をしてレア度の高いNFTを活用することで、より深くゲームを楽しめると開発チームは考えています。 Illuviumのプレイには$ETH、ステーキングには$ILVが必要なので仕組みを把握してゲームを楽しみましょう!
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2022/05/19【a16z主導】31億円調達のBCG会社「Metatheory」とは? | Twitch創設者が設立
5月17日、ブロックチェーンゲーム(以下:BCG)会社のMetatheoryが、Andreessen Horowitz(a16z)主導でPantera Capital、FTX Venturesといった著名VCからシリーズAで2400万ドル(約31億円)の調達を行ないました。 We’re excited to invest in Metatheory, a technology-first entertainment company leveraging web3 games and interactive media to build community.@andrewchen & @Tocelot share more about cofounder/CEO @kevinlin, and the team's first project @DuskBreakers 👇 https://t.co/nJFVD83UGm — a16z (@a16z) May 16, 2022 現在世界的にBCGへの注目が高まっており、実際に多くの大企業が同分野へ出資、事業展開を行なっています。 本記事では、注目のBCG企業Metatheoryについて現時点で判明している内容について解説していきます。 BCGの本格的なブーム到来間近か Axie Infinityのブームをきっかけに世間一般にも大きく広まったBCGですが、新たなブームの熱がじわじわと高まってきています。 数年前のBCGの状況と最近で大きく変わってきたのが、既存の大手ゲーム企業の参入です。 最近のニュースの中からいくつか注目の話題をピックアップしてみます。 ・スクウェア・エニックスがブロックチェーンゲーム開発の推進を発表(決算資料) ・元祖MMORPG「ウルティマ」作者、ブロックチェーン・NFT活用の新作ゲームを開発 ・【1兆円超】Take-Two社、NFTゲーム開発中の老舗会社Zyngaの買収を発表 スクウェア・エニックス(以下:スクエニ)と言えば、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった有名タイトルを手掛けるゲーム会社です。 ウルティマは、MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)と呼ばれるゲームジャンルを作り上げたゲームで、世界的に見てもかなり有名なゲーム。 Take-Twoは、グランド・セフト・オートを手掛ける大手ゲーム制作会社で、企業の買収事例としてトップ規模の約1.5兆円で買収を行いました。 その他にもアサシンクリード等を手掛けるUbisoftの事例など、既存の大手ゲーム会社や開発者が続々とBCG業界に入ってきています。 Animoca Brandsの財務報告 もう1つ違う視点でBCG分野の成長を見てみましょう。 自社でThe Sandbox等の制作を行いながら、他のBCGプロジェクトへも積極的に投資を行なっているAnimoca Brandsが昨年、財務報告を公開しました。 公開された情報によると、Animocaが保有するデジタル資産の準備金は2021年11月末時点で1兆7968億円となっています。 モバイルゲーム会社として設立されたAnimocaの2020年時点の企業評価額は約1億ドルでしたが、今年1月に3億5000万ドルを調達した際の企業評価額は50億ドルです。 上記の数字を見てもBCGの市場が成長・拡大していることが分かるかと思います。 Metatheory = Twitch創業者が作ったBCG会社 では、Metatheoryについて見ていきましょう。 Metatheoryは、動画配信サービスTwitchの共同創業者ケビン・リン氏やTwitchの元開発者関係責任者のJT Gleason氏、アートディレクターのDavid Barthwellらによって2021年に設立されたエンターテインメント企業です。 現在Metatheoryは、アーティスト、ライター、プロデューサー、ゲーム開発者、エンジニア、コミュニティ開発者らを含む42人の従業員のチームで運営されています。 冒頭でも紹介しましたが、MetatheoryはAndreessen Horowitz (a16z)主導でPantera Capital、FTX Venturesなど下記企業からシリーズAで2400万ドルを調達しています。 Andreessen Horowitz(a16z)-主導、Pantera Capital、FTX Ventures、Merit Circle、Global Coin Research、Sfermion、Daedalus、Dragonfly Capital、Recharge Capital、Jim Breyer a16zは、これまでFacebook、Airbnb、Slack等さまざまなユニコーン企業に投資を行なってきた実績を持つ世界的なベンチャーキャピタルです。 [caption id="attachment_75117" align="aligncenter" width="497"] a16zの投資実績 | 画像引用元:https://techblitz.com/andreessen-horowitz/[/caption] a16zのMetatheoryへの出資は、今後のMetatheory、BCG分野の成長を予想する1つの指標として機能するでしょう。 DuskBreakers そんな注目のMetatheoryは、昨年12月にWeb3プロジェクト「DuskBreakers」を立ち上げました。 DuskBreakersはNFT、コミック、アニメーション、ビデオゲームで構築された、没入型のWeb3ゲームフランチャイズです。 世界観ではSFが採用されており、公式HPでは下記のように表現されています。 "「人類が荒廃の危機に瀕している2080年に、夕暮れとして知られている神秘的な宇宙船が現れます。「DuskBreakers」として知られる技術的に強化された人間は、人類の未来をより良くするために人生を変える技術材料を採掘するために、巨大な船に乗って危険な任務に乗り出します。」” DuskBreakersの公式Twitterでは、SFの世界観がわかる映像が公開中です。 The Corrupted has been... observing... learning about the top Beast-Battling Breakers and studying their tactics. 👀 Will YOU be the next recruit to catch their attention? 🦾 Join the Adventure: https://t.co/K8WH0rwLTs pic.twitter.com/P2Aj2suF1r — DuskBreakers (@DuskBreakers) April 26, 2022 6日で完売のNFTシリーズ DuskBreakersは、今年1月に10,000個のNFTを販売し6日で完売しました。 同シリーズのNFTは現在フロア価格で0.27ETHの値段が付いており、最高値のNFTは9.5ETHで売買されています。 [caption id="attachment_75106" align="aligncenter" width="800"] キャラクター画面 | 画像引用元:DUSKBREAKERS[/caption] 上記NFTは、後述のP2Eゲームでのキャラクターとして利用でき、個体それぞれに攻撃、防御、ダッシュブーストなどの特性が振り分けられており、全てゲーム内に反映されるという特徴を持っています。 P2Eゲーム「Beast Batller」 プロジェクトDuskBreakersの中で「Beast Batller」と呼ばれるP2Eゲームが今年1月に10週間限定で公開されました。 実際のゲーム画面では、エリア内で敵モンスターと戦っている様子が映されています。 前述の通り、DuskBreakersのNFTは特性に応じてゲーム内の動きや強さが変化します。 今後の動向 今後のロードマップとして2022年のQ2に第2弾となるNFTコレクションがDuskBreakersから公開されます。 公式サイトの情報によると、第2弾のNFTは今後公開予定のP2Eゲームで重要な役割を担うようです。 前述の第1弾のジェネシスNFTホルダーは、無料で同個数の第2弾のNFTが獲得できることが発表されています。 [caption id="attachment_75128" align="aligncenter" width="657"] 画像引用元:https://duskbreakers.gg/news/30Cus3ReOiM334pD5tuOan/beast-battler-minigame-launch[/caption] 現在OpenSeaで取引されているジェネシスNFTを購入すると、次回の無料エアドロップの権利が得られるので興味がある方は早めの入手をお勧めします。 さらに今年のQ4では、P2Eの仕組みが採用された無料ゲームがフルローンチ予定です。 まとめ a16zが投資したBCG会社Metatheoryについて解説してきましたがいかがだったでしょうか? 暗号通貨の世界では、初期参入者が大きな恩恵を得られるケースが多いです。 今回紹介した、Metatheoryや、DuskBreakers (プロジェクト)に興味がある方は公式Discordなどで最新情報を追ってみるのも良いかもしれません。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 - Metatheory関連公式リンク - 公式サイト Twitter Discord Instagram Twitch Tiktok OpenSea Twitch共同創業者、ゲーム用NFTマーケットプレイスを発表 記事ソース:DuskBreakers、VentureBeat、Forbes