【$GSTに対応】ブリッジプロトコル『Swim Protocol』を解説 | IDOも実施予定

【$GSTに対応】ブリッジプロトコル『Swim Protocol』を解説 | IDOも実施予定

先日、マルチチェーン流動性プロトコルのSwim Protocolが、Move to EarnアプリSTEPNのトークン(GST,GMT)に対応しました。

Swimでは、Solanaチェーン上のGST,GMTトークンと、BNBチェーン上のGST,GMTトークンのブリッジが可能となります。

これまで、上記チェーン間でのトークンのブリッジ方法は存在せず、一時BNBチェーン上のGSTがSolana上のGSTの10倍ほどの価格になる現象が発生し話題となりました。

今回は、これまで存在しなかったGSTのブリッジを実現したSwim Protocolについて解説していきます。

Swim Protocolとは?

Swim Protocol (以下:Swim)は、異なるチェーン上のトークンをスワップできるブリッジプロトコルです。

現在、Swimでは下記の5つのチェーン、

  • Ethereum
  • Solana
  • BNB Chain
  • Avalanche
  • Polygon

に対応しており、USDTやUSDCといったステーブルコインやGSTやGMTトークンをブリッジできます。(今後、Acala、Polkadot、Fantom、NEAR等にも対応予定)

Swimは、Solanaと他ネットワークとのメッセージングを可能にするWormhole上に構築されており、Wormholeよりもシンプルにトークンのブリッジが可能。Swimを利用するとチェーンを跨いでDeFiを利用する際、トークンのアンラップや交換といった面倒なプロセスを省略できます。

Swimは今年3月、Pantera Capital主導でFTX、Alameda Reserch、Coinbase Venturesといった下記VCからシードで400万ドル(約5億円)の資金調達を行うなど、業界からの評価も高いプロジェクトです。

Pantera Capital (主導)、FTX、 Alameda Research、 Coinbase Ventures、 Solana Ventures、 Jump Capital、 Social Capital、 IOSG Ventures、 Rok Capital、 GBV Capital 、 Mantis VC、 Panony、 Bonfida、Brandon Millman (PhantomWallet)、Dean Thomas (Polygon)、PhillipLiu (Avalanche)

NFTでIDO?$SWIMトークンについて

$SWIMは、さまざまな機能に対する報奨金や手数料のパラメータとして機能するトークンです。

$SWIMをプールにステーキングし、$xSWIMを獲得することでSwimの手数料に関する恩恵が受けられる機能も実装予定です。

プロジェクト側は、より平等でエンタメ要素を盛り込んだIDOを行うために”NFT IDO”と呼ばれる新しい資金調達方法で$SWIMトークンを販売予定。

上記の詳細情報は現在未公開ですが、Otter Totsと呼ばれるxSWIMに裏付けされたNFTが10000体発行予定で、ユーザーはNFTをバーンすることでxSWIMトークンが得られます。

IDOの価格や実施日は現時点では未定なので、気になる方は公式TwitterDiscordをチェックしておきましょう。

Swim Protocolの使い方

それでは次にSwim Protocolの実際の使い方を見てみましょう。

今回はSTEPNのアプリ内のウォレットにあるSolanaチェーン上のGSTを、Swimを通してBNBチェーン上にブリッジする方法を紹介します。

– 事前に用意するもの –

  • Solana系のウォレット(今回はPhantom)
  • メタマスク

*手数料として$SOLと$BNBがそれぞれに入っている必要があります

1. まず最初にSTEPNのウォレットの送金画面で、Phantomのウォレットアドレスを貼り付けて「CONFIRM」をクリックします。

2. 次にSwimのサイトにアクセスして、Phantomとメタマスクを接続します。

3. ブリッジしたいPhantomウォレット内の$GSTトークンの数量を選択して「Swap」をクリックします。

ちなみに、Swimでのブリッジと同タイミングでSTEPNで各GSTの価格を調べたところ、それぞれ、

  • 1 GST = 0.971043 USDC (Solana)
  • 1 GST = 1.8665 USDC (BSC)

となっており、Swimでのブリッジ価格は比較的適正なことがわかります。

4. 次に3回の承認作業を行います。

5. 承認作業が終わると、BSC上にGSTがブリッジされており、ここまでで完了です。

実際にSwimを使ってみて

実際にSwimを利用してみて筆者が感じたのは下記の3つです。

  • 扱えるトークンの種類がもっと増えたらかなり便利
  • ウォレットを複数連携させてそれぞれで承認するのは面倒
  • セキュリティが不安

従来のブリッジでは、トークンをラップドトークンに変換してDeFi上で動かさなければいけません。(例:BTC→wBTC)

1つや2つのトークンであればこの方法でも十分対応できますが、扱うトークンの数が増えるほどより複雑になります。

細かい計算が苦手な人にとって、ブリッジによって似ているトークンが複数発生する現象は、DeFiの積極的な利用を妨げる大きな要因になっていることでしょう。

Swimは上記の課題を解消してくれるプロジェクトだと感じました。

ただし、上記画像のように1回のブリッジでウォレットによる承認作業を複数回しなければならない点は面倒だと感じました。

また、セキュリティに関しても不安は残ります。

SwimはブリッジプロトコルWormholeの上に構築されているプロトコルです。

Wormholeでは今年2月、340億円規模のハッキング被害が発生しており、ブリッジのセキュリティに関する脆弱性が明るみとなったこともみなさんの記憶に新しいでしょう。

ウォレットでの承認作業の多さ、セキュリティに関する不安の2つが払拭されれば、Swimは今後多用していくプロジェクトになるかと感じました。

まとめ

マルチチェーン流動性プロトコルSwim Protocolについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

発行予定のNFTには様々なユーティリティも付与されるようなので、興味がある方は今後実施予定の$SWIMトークンのIDOと合わせて是非チェックしてみてください。

最後までありがとうございました。

– Swim Protocol 公式リンク –

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