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2023/11/01Celestiaとは?特徴や今後を解説|注目のモジュラー型ブロックチェーン
Celestiaは、DA(データの可用性)レイヤーを担うモジュラー型のブロックチェーンです。 モジュラー型のブロックチェーンでは、ブロックチェーンに必要な要素をさまざまなブロックチェーンやソリューションによって担います。 複数のレイヤーが各レイヤーに特化した技術を提供することで、よりブロックチェーンをスケーリングさせていくことが可能になります。 Celestiaはそんな中でもDAレイヤーを担い、5,000万ドル以上を資金調達している注目したいプロジェクトの1つです。 この記事では、そんなCelestiaの概要や特徴、仕組みなどについて解説しています。 この記事のまとめ ・CelestiaはDAレイヤーを担う ・ロールアップや実行レイヤーの基盤となる ・低いコストでデータの可用性を向上させる ・DASやNMTといった主要な技術を持つ Celestiaとは?DA(データの可用性)レイヤーを担うモジュラーブロックチェーン Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンを志向し、その中で主にDA(データの可用性)のレイヤーを担うブロックチェーンです。 ブロックチェーンにおけるデータの可用性とは、すべての取引関連データが全てのネットワークユーザーにとって利用可能であるという考え方です。 モジュラー型のブロックチェーンにおいて、Celestiaはブロックチェーンの基盤となるコンセンサス・データの可用性を提供します。 これから、モジュラー型のブロックチェーンの概要とCelestiaの概要について解説していきます。 モジュラー型のブロックチェーンの概要 Celestiaについて触れる前に、モジュラー型の基本的な概要についてかんたんに解説していきます。 モジュラー型のブロックチェーンとは、ブロックチェーンに必要な要素を分割して、複数のブロックチェーン・ソリューションで構成するブロックチェーン。 前提として、ブロックチェーンに必要なものには、以下のようなものが挙げられます。 実行 決済、紛争解決 コンセンサス データの可用性 シンプルなブロックチェーンでは、上記の全ての要素を単一のブロックチェーンで処理するのが一般的です。 一方で、モジュラー型のブロックチェーンでは、上記の要素を各ソリューションが、1つまたは複数担当します。 逆に、担当している以外の要素については別のレイヤーに渡して、分業に近い形でトランザクションを処理していきます。 モジュラー型のブロックチェーンでは、各要素において特化したソリューション・ブロックチェーンを活用することで、柔軟性・分散性・スケーリングをより向上させます。 Celestiaの概要 Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンの中でも、コンセンサスとDA(データの可用性)を担うレイヤーのブロックチェーンです。 実行・決済といった要素を担わないため、CelestiaはコンセンサスとDAに特化しており、DAレイヤーにおけるスケーリング・最適化を行っています。 そのため、Celestiaは単体で動くL1ブロックチェーンというよりも、Celestiaの上でロールアップ・実行レイヤーのソリューションが動く基盤となるブロックチェーンです。 Celestiaは、過去に5,500万ドルの資金調達にも成功しており、モジュラー型のブロックチェーンを志向するプロジェクト代表格の1つです。 Today, we announce our $55M raise to launch a modular blockchain network so that anyone in the world can easily deploy their own blockchain.https://t.co/t2FphHuMAN — Celestia (@CelestiaOrg) October 19, 2022 メインネットのローンチについても2023年内を予定しており、何かと直近で注目ポイントが多くなっています。 Celestiaの簡単な3つの特徴 これから、Celestiaの特徴について、以下の3つの特徴から解説していきます。 ・ブロックチェーンの構築とセキュリティの確保 ・さまざまな実行レイヤーの基盤となる ・DAレイヤーにおけるスケーリング Celestiaの強みや、メリットなどをかんたんにチェックしていきましょう。 ブロックチェーンの構築と共有セキュリティの確保 Celestiaは、ブロックチェーンの構築とセキュリティの確保を容易にします。 現在、多数のブロックチェーンが運用されており、さまざまなブロックチェーンを運用することを前提としたプロジェクトも多数登場しています。アプリ固有のブロックチェーンを志向するプロジェクトやプラットフォームも出てきおり、今後もブロックチェーンの数は増加していく可能性が高いでしょう。 しかし、一般的なブロックチェーンは、各ブロックチェーンごとに独自のバリデーター群を用意する必要があります。 人気の高いプロジェクトは十分なバリデーターとセキュリティを確保できるかもしれませんが、全てのプロジェクト・人気の低いプロジェクトが確保するのは困難でしょう。バリデーター群が十分に確保できない場合、ブロックチェーンの安定性やセキュリティに大きな影響を与える可能性があります。 上記の問題に対する解決策の1つがモジュラー型のブロックチェーンであり、Celestiaもその選択肢の1つです。Celestiaを活用すれば、各ブロックチェーンがDAレイヤーにおけるバリデーターを初めから用意する必要がありません。 Celestiaは、必要に応じてブロックチェーンやソリューションを選択できるようにし、ロールアップや実行レイヤーに対して共有可能なセキュリティを提供します。 さまざまなレイヤーの基盤となる モジュラー型のブロックチェーンでは、単一のブロックチェーン・レイヤーが全ての要素を提供しません。 実行レイヤー・決済レイヤー・DAレイヤーなど、複数のレイヤーが用途に応じて組み合わさり、ブロックチェーンとして機能します。 Celestiaが焦点を当てているDAレイヤーは、実行レイヤーや決済レイヤーの基盤となる存在です。 さまざまな実行レイヤー・決済レイヤーをCelestiaが提供するコンセンサス、データの可用性(DA)を元に動かすことができます。 DAレイヤーにおけるスケーリング Celestiaは、DAレイヤーにおけるスケーリングを提供することを目的としたブロックチェーンです。 Celestiaは、スケーラビリティを「TPSをトランザクション検証するコストで割った数」として定義しています。 TPSを向上させる方法はいくつかありますが、その多くのケースで何らかのトレードオフを要求されることが多いです。 例えば、TPSが向上させると、トランザクションを処理する主体に求められる要件も厳しくなるケースが見られます。 要件が厳しくなってハードルが上がると分散性が損なわれ、ブロックチェーン自体も不安定になってしまう可能性も否定できません。 そのため、CelestiaではDAレイヤーをスケーリングするのはもちろん、後述するDAS・NMTといった技術によってコストの高騰を抑え、DAレイヤーとしての安定性も担保します。 Celestiaの仕組み これから、Celestiaで採用されている主要な技術などについて解説していきます。 ・データの可用性と諸問題について ・データの可用性サンプリング:DAS ・ネームスペースマークルツリー:NMT Celestiaの仕組みのイメージをさらに掴んでいきましょう。 データの可用性と諸問題について まず、はじめにCelestiaが担うDAレイヤーの主要トピックであるデータの可用性について解説していきます。 データの可用性とは、データが有効なものか(利用でき公開されているのか)を問うトピックです。 データの可用性が確保されていることで不正を検出したり、ブロックチェーンの状態を確認することが可能になります。 逆に、データの可用性が確保されていない場合、その中に不正なトランザクションが含まれる可能性などが出てきます。 例えば、イーサリアムのロールアップでは、何らかの方法で不正を検知する仕組みを実装した上でトランザクションを処理します。 ただし、その後処理した結果をイーサリアムに渡すことで、データの可用性はもちろん、実行レイヤー以外の要素についてはイーサリアムに依存する仕様です。 ロールアップは、イーサリアムでデータ可用性やその他の要素が補完されていることによりセキュリティを受け継いだ上で、利便性の高い環境を実現しています。 上記のようなデータの可用性を確保するには、フルノードで全てのデータをダウンロードする方法が有効です。 ただし、上記の手法ではノードへの負荷は高まります。そのため、代替案としてライトノード(ライトクライアント)というオプションもあります。 ライトノードは、ブロックの一部分のみ(ブロックヘッダーなど)を参考に、トランザクションの検証はしないノードです。 フルノードよりもノードに対する負荷は低くなりますが、ブロックの一部分のみしか参考にしないので、完璧なセキュリティを確保することは困難です。 一般的なブロックチェーンにおいて、ノードに対する負荷が強くなるとフルノードは減少する一方で、ライトノードが増加する可能性が高くなります。 ライトノードの増加とフルノードの減少は、上記のようなプロセスを担う主体を、より少ないフルノードに集中化させてしまう問題を発生させます。 データの可用性サンプリング:DAS Celestiaは、データの可用性サンプリング:DAS(Data availability sampling)という独自のアプローチで、データの可用性を確認します。 具体的にはDASによって前述の「ライトノード」でデータの可用性を確保できるようにし、セキュリティを確保した上でDAレイヤーにおけるスケーリングを可能にします。 DASは、不正行為とデータの可用性を証明する技術。DASでは、ブロックの一部分のみをいくつか分割し、それをサンプリングします。 サンプリングを複数回行うことによって、ブロックのデータの有効・無効を判断します。(サンプリングを繰り返し、有効なデータが続けば、有効なものである可能性が非常に高い) ブロックの1部分のみを参考にすれば良いので、全ての要素を確認する必要がなく、ノードに対する負荷も低くなります。 How do you do it? By sampling that block multiple times (tossing the coin). With each successful sample (the coin lands heads) you gain 50% more confidence that you have the available block. You repeat this until you have 99.99% confidence the block is available. pic.twitter.com/RBH3CtIsRK — Nick White (@nickwh8te) August 17, 2022 上記のような背景から、DASを利用するとノードへの負荷が軽減され、ライトノードでもブロックの有効・無効(データの可用性)を判断可能です。 前述した通り、通常データの可用性を確保するにはフルノードでブロックの全てを確認する必要があります。 ただし、ブロックが大きくなればなるほどノードに対する負荷は大きくなり、ノードへの負荷増は不安定な状況を生むことに繋がります。 TPSと検証するコストを考慮したCelestiaが定義するスケーリングにおいても、十分な結果が得られません。 一方で、DASを活用すればライトノードでも実行できる比較的負荷の少ない方法で、データの可用性を確保できます。 ネームスペースマークルツリー:NMT もう一つ、Celestiaの仕組みの重要な特徴である「ネームスペースマークルツリー」を見ていきましょう。 ネームスペースマークルツリー:NMT(Namespaced Merkle Trees)は、識別子によってリーフが順序付けされたマークルツリー(データを要約・検証するためのデータ構造)です。 Celestiaでは、NMTを利用して特定のデータが完全に提供されていることを証明し、特定のデータのみを実行 or 決済レイヤーに渡します。 NMTが存在することで、Celestia上に構築されている各ロールアップ・実行レイヤーが、関連するデータのみを取得可能になります。 そのため、Celestiaに構築されたロールアップは、他のロールアップやソリューションのデータを取得する必要がありません。 模索されているCelestiaの使用例 上記のような仕組みで動いているCelestiaの使用例について、模索されているものをご紹介していきます。 まず、はじめに模索されているのが、ソブリンロールアップです。 ソブリンロールアップは、データの可用性・コンセンサスなどをCelestiaが担い、実行・決済を何らかのロールアップが担う方式のロールアップです。 イーサリアムの一般的なロールアップと異なるのは、実行・決済の主体はロールアップが担っている点です。(イーサリアムのロールアップでは実行のみ) 決済のレイヤーをロールアップが担っていることにより、ロールアップの権限をより強めることが可能になり、決済レイヤーの干渉を受けずにアップグレードが可能になるなどの特徴が見られます。 また、その他にもデータの可用性のみをCelestiaが担い、実行レイヤーにロールアップ、決済・コンセンサスレイヤーにイーサリアムを組み合わせたCelestiumなどが挙げられます。 Celestiaの今後 10月末にCelestiaのメインネットがローンチされました。 Celestia mainnet is live ✨https://t.co/Sj7RAfTh4W pic.twitter.com/Sd6CsU2dwL— Celestia (@CelestiaOrg) October 31, 2023 Celestiaの$TIAトークンもBinance、OKX、Kucoin等の取引所に上場しており、トレードが可能な状態となっています。 今後、Celestia以外のモジュラー型のブロックチェーンプロジェクトのローンチも予定されており、同分野のパイオニアとなったCelestiaの今後の動向には注目です。 Celestiaについてまとめ この記事では、Celestiaについて解説しました。 Celestiaは、モジュラー型のブロックチェーンを志向し、今後DAレイヤーとして実行や決済レイヤーの基盤となる可能性があります。 さまざまな方法でブロックチェーンをスケーリングさせる方法が模索されていますが、その一つとしてモジュラー型のブロックチェーンやCelestiaについて注目していきたいと言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2023/10/15Mocaverse徹底解説|Animoca Brandsが手がけるメンバーシップNFTプロジェクト
9月上旬、MocaverseというNFTプロジェクトが、2000万ドルという非常に多額の資金調達を行いました。 しかしながら、クリプトの冬が訪れ、NFTの盛り上がりはかつてと比べてひと段落しています。そうした中で、このような規模の資金調達をNFTプロジェクトが獲得したというのは、何か特別な背景があることが窺えます。 実は、このMocaverseは、これ単体のNFTプロジェクトというわけではなく、Animoca Brandsという大手グローバルWeb3企業によるエコシステム構築の一環として行われたプロジェクトでした。 この記事では、Animoca Brandsの概要から、Mocaverse NFTによるエコシステムの構築までを取り上げます。 Animoca Brandsとは? Mocaverseの具体的な説明をする前に、まずはMocaverseプロジェクトを主導しているAnimoca Brandsの説明をします。 というのも、MocaverseのエコシステムとAnimoca Brandsは非常に密接な関係にあるからです。 Web3分野に幅広く投資し独自のエコシステムを構築中 Animoca Brandsは、アジア太平洋地域を中心に活動しており、Web3分野に幅広く投資をしていることで知られています。 同社の投資対象は、Web3プロトコル、ブロックチェーンゲームからEsports、プラットフォーム、マーケットプレイスまで非常に多岐にわたります。Web3を主軸として、現在では380を超えるプロジェクトのポートフォリオを拡大しています。 Deloitte Tech Fastを受賞しており、Financial Timesのアジア太平洋地域の高成長企業リスト2021にもランクインしており、大手のWeb3企業です。 日本にも「Animoca Brands KK」として2021年より進出中 日本でAnimoca Brandsの名前が広く知れ渡ったのは、今年6月に行われた三井物産との資本業務提携及び、戦略的パートナーシップに関する覚書を締結したことでしょう。 この業務提携は、三井物産が保有する幅広い事業や資産、ネットワークを活用することで、日本市場におけるWeb3の普及とイノベーションにつながる新たなビジネスの創出のために行われました。 この発表は2023年に行われましたが、実は、Animoca Brandsの日本市場への進出は2021年には既に行われていました。 日本における戦略的子会社として「Animoca Brands KK」を設立し、2022年1月にはシードラウンドで約 11 億円の資金調達を完了しています。 Animoca Brands KKは、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを構築・提供することで、日本の知財・IPホルダーがWeb3のエコシステムの中でNFTやトークンを発行できる仕組みを提供し、それによってファンとのコミュニティの構築・拡大を支援する目的で設立されました。 また、2023年3月には、同社CEOに岩瀬大輔氏(NFTプラットフォーム「Kollektion」を運営するKLKTN共同創業者兼CEO)が就任しています。 このようにAnimoca Brandsは、日本における知財やIPを中心とした事業の拡大に数年前から注力していることが窺えます。 Animoca BrandsとMocaverse ここまでAnimoca Brandsが多くのWeb3分野に投資をし、ポートフォリオを構築していることに言及してきました。 しかしながら、その投資対象は多岐にわたるため、一つの大きなエコシステムとしてまとめ上げるのは非常に困難です。そこで生まれたプロジェクトが「Mocaverse」です。 Mocaverseは、この広大なエコシステムの接続と結束力を向上させ、Web3コミュニティの成長を支援することを目的としています。 2000万ドルの資金調達を成功 まず、Mocaverseの資金調達の仕組みについて解説をします。 今回の資金調達は、「将来株式取得略式契約スキーム」(通称:SAFE)という形で行われました。これは、あらかじめ投資家たちが、決められた購入金額を投資家が支払うことによって、会社側がその投資家に対して、一定の株式に対する権利を一定の条件で発行するというものです。 1株あたり4.5オーストラリアドルでの株式発行が行われ、これは六ヶ月後に普通株に転換される予定です。 また、これだけではなくAnimoca Brandsは、このラウンドの投資家たちに対して1対1ドルでユーティリティ・トークンのワラントを無償で付与しました。これは30ヶ月の権利確定スケジュールの中で行われます。 このようにAnimocaBrandによる肝入りのプロジェクトであることがわかります。 半年以上前から「Mocaverse」プロジェクトは進行中 今回Mocaverseが大きな注目を浴びたのは、2000万ドルという多額の資金調達を行ったためですが、「Mocaverse」プロジェクト自体は半年以上前から開始されていました。 2022年12月15日にAnimoca Brandsは公式PFP NFTコレクション「Mocaverse」を発表しました。これは同社のWeb3とメタバース中心のプロジェクトのエコシステムの強化のために作られました。 Mocaverseの概要 ここまでAnimoca Brandsの概要および、何故、Animoca BrandsがMocaverseプロジェクトを始めたのかを述べてきました。 ここからはより詳しく Mocaverseについて掘り下げていきます。 Mocaverse:Animoca Brandsが手がけるメンバーシップNFTコレクション Mocaverseは、Animoca BrandsによるNFTコレクションであり、Mocaverse NFTはこの排他的なコミュニティに参加するための、IDの役割を果たします。 先述したように、Animoca Brandsのポートフォリオには、多くのプロジェクト、子会社、ジョイントベンチャー、パートナーがいます。彼らたちを、ユニークなNFTコレクションでまとめようとするプロジェクトが「Mocaverse」です。 このプロジェクトの背景にあるのは、Animoca Brandsの下にあるすべての人がつながり、学び、交流し、共に成長するエコシステムを持つことです。人と企業との有機的な繋がりの構築を目的としています。 BAYCとは目的が異なる NFTコレクションといえば、代表されるのはBAYC(Bored Ape Yacht Club)でしょう。しかしながら、こうしたNFTコレクションと Mocaverseは目的やエコシステムが異なっています。 BAYCのような評判の高いNFTコレクションは、コミュニティが中心となり、保有者に対して限定特典が提供されます。 その一方で、Mocaverseは、パートナーや企業、従業員、ユーザーのコミュニティを強化することを目的としており、Mocaverse NFTを保有することによるメリットは、コミュニティ強化に沿ったものとなっています。 (メリットの詳細に関しては、詳しく後述します) Mocaversce NFT「Moca」はIDとして機能 Mocaversce NFT「Moca」は、8888個のNFTです。 Mocaは、Animoca Brandsのエコシステムを強化し、同社の多くのパートナーたちとユーザーをNFTコレクションで結びつけることを目的としています。 このMocaは、Dreamers、Builders、Angels、Connectors、Neo-Capitalistsの五つの部族のいずれかに属しており、それぞれはWeb3における各主要なプレイヤーたちの性質を表現したものとなっています。 各部族は以下のように表現されます。 Dreamers:Dreamersは、エコシステムのアイデア、イノベーション、コンセプトの源です。彼らはMocaverseエコシステムを強化するための、新鮮なアイデア・イメージ・価値観を導入する人たちです。 Builders:Buildersは、Dreamersのアイデアを元に行動し、より具体的で理解しやすいものにする人たちです。 Angels:MocaverseにおけるAngelsは、宝物やチャンスを探し求めるキャラクターです。彼らはBuildersによってもたらされたアイデアを探し、そのアイデアをさらに発展させるために協力します。ほとんどの場合、彼らはプロジェクトの開発と完成に資金を提供します。 Connectors:Connectorsは、Mocana(Mocaverseの世界)と外の世界の橋渡しをします。Mocaverseの世界は排他的であるため、誰もが参加できるわけではありません。Connectorsは外部の個人や団体と繋ぐことで、この空白地たちを埋める役割を担っています。 Neo-Capitalists:Neo-capitalistsは、Mocaverse内のキャラクターへの利益分配を管理します。エコシステムへの貢献度に応じて利益を分配するシステムを考案します。 Moca保有者はMocaverseの特典に独占的にアクセス可能 同NFTは、「Moca ID」としてメンバーシップパスとして機能し、メンバーは、Mocaverseのエコシステム体験に独占的にアクセスできます。また、ロイヤリティポイントを獲得できる機会といった様々な特典が提供されます。 Mocaverseは、「学ぶ」(learn)、「遊ぶ」(play)、「作る」(build)、「善いことをする」(do good)というユーティリティの4つの主要カテゴリがあります。これは「Realm」と呼ばれユーザーがアイデアを交換し、新しい知識を求め、コミュニティとして成長するためのチャンネルとして機能します。 Moca所有者は、さまざまな会員特典を受けることが可能であり、それらは「Realm」とそれぞれ関連づけられています。 ・一緒に学ぶ機会(専門家によるAMAや特別授業など) ・一緒に遊ぶ機会(ゲームパスや限定ゲーム内アセットなど) ・一緒に構築する機会(アクセラレーター・プログラム) ・一緒に善を行う機会(社会的活動の組織化や貢献) そのほかにも、NFT保有者は、Moca XPトークンも受け取ることができ、これをステークしてコミュニティ内で使用し、報酬を獲得したりイベントに参加したりすることも可能です。 Mocaverseは、Animoca Brandsが抱えるグループ会社、パートナー、やプロジェクトといったエコシステム全体におけるユーティリティの間に、より強いつながりを形成するように設計されています。Moca保有者は、より深いAnimoca Brandsのエコシステムを体感できることでしょう。 Moca XPの仕組み・使い道:ホワイトリストの抽選でより有利に。 先ほどMoca XPについて述べましたが、より詳しく掘り下げていきます。 Moca XPはMocaverseの報酬プールに優先的にアクセスできる役割を果たします。 Moca XPを貯める方法として、以下の三つが挙げられます。 ステーキング アクティベーション コミュニティへの参加 Moca XPは各Moca NFT(トークンID)に付与されるものの、NFTは変わらず取引可能です。しかしながら、Mocaを他のウォレットに売却した場合、それに帰属するMoca XPは全てNFTとともに譲渡されます。つまり、新しい所有者はMoca XPがリセットされることなく、そのまま享受できる仕組みとなっています。 Moca XPは、Animoca Brandsのパートナーのホワイトリストへの抽選に活用できます。 Moca XPが高ければ高いほど、ホワイトリスト抽選に当選する確率がより高まります。また、抽選はシリーズごとに行われ、その抽選はMoca XPに基づいて行われますが、各シーズン終了後、Moca XPはリセットされるようになっています。 当選した場合に、取得できるBOXには、Animoca BrandsのポートフォリオプロジェクトのトークンやNFT、提携プロジェクトのNFTのリストが含まれることがあります。 Mocaverse NFTの入手方法 Mocaverse NFTは、Animoca Brandsのエコシステムを構築している人に配られます。 Animoca Brandsの機関投資家および個人投資家 Animoca Brandsおよびその子会社の従業員 Animoca BrandsのWeb3投資先企業の経営陣 Animoca Brandsのパートナー Mocaverseの参加資格のある方は、無料のミント枠と有料のミント枠を受け取ることが出来ます。 このように書くと、Mocaverse NFTの入手は、Animoca Brandsの関係者のみに限られるように思えます。 確かに、当初はAnimoca BrandsのWeb3コミュニティ内での配布が行われていましたが、現在では、OpenSeaのようなセカンダリーNFTマーケットプレイスで購入することが可能となっています。また、公式のマーケットプレイスも開設されています。 おわりに ここまでAnimoca Brandsを踏まえながら、Mocaverseの解説をしてきました。 Animoca Brandsは多くのWeb3プロジェクトに投資をしており、関わっているパートナーもプロジェクトも多岐にわたります。 そうした多種多様な企業やプロジェクトを包括的にまとめ上げるMocaverseという試みは、下火となっているNFT分野において非常に特徴的なものと言えるでしょう。 もし興味が湧いた方がいれば、Mocaverse NFTを購入し、Animoca Brandsのエコシステムを体験してみてはいかがでしょうか? Mocaverse:https://www.mocaverse.xyz/
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2023/10/13Over Protocol徹底解説|エアドロが期待される新プロジェクトに迫る
今現在、クリプト分野で話題となっているプロジェクト「Over Protocol」をご存知でしょうか? Over Protocolはレイヤー1ブロックチェーンであり、誰でも自由にバリデーターとなれるよう、分散化に注力しているプロジェクトです。 最近では、エアドロップが公言されていることもあり、エアドロ活動が盛んに行われていることでも知られています。 しかしながら、具体的にどのようなプロジェクトなのかといった、その内容まで追えている方は少ないのではないでしょうか? この記事では、Over Protocolの概要や具体的なソリューションの内容、それらビジョンについて徹底解説していきます。 Over Protocolが注目を集める3つの理由 Over Protocolの具体的な内容に踏み込む前に、まずは基本的な概要について述べていきます。 大規模な資金調達を成功させている Over Protocolは以前より注目をされているプロジェクトであり、大規模な資金調達を行っています。 Over Protocolの開発会社はSuperblockですが、Superblockは、2023年7月に韓国通信最大手のSKテレコム、韓国ゲーム大手Netmarble、Zepetoを開発するNaverZなどから、合計で800万ドルの資金調達を得ています。 現在は主にクリプトVC向けにラウンドを行っています。 このように、多くのVCから注目を集めているプロジェクトであることが窺えます。 Over Protocolの創設者は、韓国最大級のブロックチェーンリサーチグループ「Decipher」の創設者としても知られる [caption id="attachment_98948" align="aligncenter" width="500"] Linkedinより引用:https://www.linkedin.com/in/jaeyunkim/[/caption] Over Protocolは、Ben Kim氏よって創設されています。また、Kim氏は2018年に組織化されたソウル大学のブロックチェーングループ「Decipher」の創設者としても知られています。 Decipherは、現在では、韓国最大のブロックチェーングループに成長しています。Decipherでは、コンピューター工学は勿論、経済学、金融学、法学といった様々な学問分野の知見からブロックチェーン技術の研究が行われています。既に、クリプト業界で活躍する80名以上のメンバーを輩出しています。 エアドロが明言されており、キャンペーン活動が盛ん Over Protocolが一般ユーザーから注目を集める理由の一つとして、エアドロが明言されており、それに伴ったキャンペーンを大々的に実施していることが挙げられます。 「Over Community Access Program」と名付けられたこのエアドロキャンペーンは非常に盛んに行われており、スマホアプリ(Over Wallet)を利用することで、誰でも手軽にエアドロ活動を行うことが可能です。 エアドロキャンペーンについては、記事の後半で詳しく掘り下げていきます。 まずは、Over Protocolの具体的なプロジェクト内容に迫ります。 Over Protocolってどんなプロジェクト? ブロックチェーン開発は、絶えず盛んに行われていますが、Over Protocolの際立った特徴として、「誰でも自由に」ということが挙げられます。 こうした開発理念は、「ホームステーキング」という形で実現され、ユーザーが自宅のPCでバリデーターとなり報酬を稼ぐことを可能にします。 ここでは、Over Protocolが解決しようとする課題から、そのソリューション、ホームステーキングまでを解説します。 Over Protocolのビジョン「誰もが自由に利用できるレイヤー1ブロックチェーン」 Over Protocolは、「Ethanos」と名付けられたプロトコルに基づく新しいレイヤー1のブロックチェーンです。これは、Ethereumを含む多くのブロックチェーンが直面するストレージと依存性の問題を解決することを目的としています。 Over Protocolのビジョンは、ユーザーが誰にも依存することなく、簡単にデータにアクセスし、ネットワークに貢献し、ブロックチェーンを活用できるようにすることです。 また、主な特徴として、軽量でユーザーフレンドリーなフルノードの提供や、個人が自宅のPCでも操作出来るような高いアクセシビリティが挙げられます。 Over Protocolが解決しようとする三つの課題 Over Protocolは、PoSブロックチェーンにおける以下の三つの課題に対処しようとしています。 ノード参加への高いリソース要件 参加者制限 技術的な複雑さ では、Over Protocolは具体的にどのようにしてこれらの問題を解決しようとしているのでしょうか? それぞれのソリューションを解説します。 ソリューション①:「Ethanos」テクノロジーを活用し、誰でも操作できるコンパクトなブロックチェーン・ノードを実現 ブロックチェーン・ノードを動かすには、高性能なマシンと専門的な知識を必要とします。故に、一般ユーザーが自宅で専門的な知識もなくノードを運用することは極めて難しくなっています。 こうした課題を解決するために開発されたのが、「Ethanos」テクノロジーです。 Ethanosは、ブロックチェーンデータのバックボーンである「ステートトライ」(state trie)をより軽量化します。これにより、デバイス上のストレージが削減され、他のノードとの同期時間が短縮されます。そして、トランザクション速度が向上し、他のブロックチェーンとの互換性が高まります。 ステートは新しいトランザクションを検証するために必要なスナップショットです。ブロックチェーンのステートは、「マークル・パトリシア・トライ」(Merkle Patricia Trie)と呼ばれるツリーデータ構造に保存されるのですが、ブロックチェーンがユーザー活動やトランザクションで活発になると、ステートのサイズは大きくなります。これによって、データ保存の容量が非常に大きくなってしまいます。 ノードのサイズが大きくなり、同期の負荷が高まるにつれて、ノードの稼働にはコストがかかります。これをどのように軽量するのかが問題でした。 Ethanosは、非アクティブなアカウントを効率的に削除することでこれらの問題に対処します。 この世に存在するアカウントのその全てが、稼働している訳ではありません。例えば、イーサリアムの場合、アカウントの95%が少なくとも1ヶ月の間非アクティブとなっており、基本的には休眠状態となっています。Over Protocolはこうしたアクティブアカウントと非アクティブアカウントをEthanosを使用して区別することで、システムに負担をかけない運用を可能にします。 前のエポックのステートトライを保持し、新しいトランザクションに特定のアカウントが関係する場合、Ethanos はまずこの「古い」トライでそのアカウントを見つけようとします。 アカウントが存在する場合、その情報は現在のエポックの「新しい」トライに移動されます。 休眠状態のアカウントの場合は、アカウントをアクティブに戻すための復元プロセスが必要となります。復元されることで、現在のエポックに乗ることができます。 アカウントが 3 エポック以上非アクティブな状態が続くと、アカウントは休眠状態に入ります。 このメカニズムにより、ステートのサイズが際限なく拡大することはなくなり、エポックの長さによって制限されるようになります。 このほかにも、Ethanosはフルノードの軽量化を行えます。 ほとんどのブロックチェーンでは、フルノードをセットアップするためには、1 ~ 2 TB、またはそれ以上のストレージを備えたSSDを必要とします。こうした要件は、現在のブロックチェーンとステートの膨大さだけでなく、継続的なデータの増加に対する予測からきたものです。 しかしながら、Ethanosでは、自宅のPC上で完全なノードを構築できるようにし、一般の家庭でもあるような128 GB ~ 256 GB のストレージを備えたSSDでのフルノードを可能にします。 より詳細なノード要件について 現在、Over Protocolでは、クローズド・ベータ・テストネットを行おうとしています。 そちらで参加のためのノード要件が公開されていますので、参考のために記載させて頂きます。 ※Linaxへのサポートはまだであり、近日中にアップデートが行われるとのことです。 ・必要要件 OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上 CPU:2コア以上 メモリ:4GB RAM ストレージ:SSD 128GB ネットワーク:8MBit/secダウンロードインターネットサービス ・推奨要件 OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上 CPU:4コア以上 @ 2.8+ GHz メモリ:16GB以上のRAM ストレージ:SSD 256GB ネットワーク:20 MBit/sec Application Form:https://go.over.network/apply_cbt ソリューション②:PoSを採用。誰もが「ホームステーキング」を出来るように試みる ブロックチェーンを運営するにあたって、ノードは非常に重要です。 多くの既存ブロックチェーンは、高速化のためにコンセンサスへの参加を数十から数百のノードに制限しています。高性能なノードを必要としているものの、イーサリアムでさえ物理的なノードの数は約1万と推定されています。 Over Preotocolが取り組むのは、バリデーターの数の増加です。 Over Protocolは、オープンポリシーと検証可能性を重要視しています。それを実現するために、PoW(Proof of Work)ではなく、リソースを大量に消費しない、PoS(Proof of Stake)のアプローチを選択しています。 仕組みとして、ネットワーク参加者は一定量の$OVERを保有し、それを担保としてブロックを生成・検証します。ブロックの生成と検証に成功した場合、ブロックごとに発行される$OVERと、作成したブロックからの取引手数料が報酬として支払われます。 また、Ethereumを参考として、Over ProtocolはGasperを採用しています。 現状、新興のブロックチェーンはDPoS(Delegated Proof of Stake)方式を採用することが多くなっています。これは一握りのバリデーターが選ばれる仕組みであり、欠点としてバリデーターが高い性能基準を維持しなければ、ネットワークの性能に大きな問題を引き起こす可能性があります。 バリデーターにはノード環境の維持が求められます。そのため、一般人がこれらのブロックチェーンのコンセンサスに直接参加するためには、非常に多くのコストがかかります。 一方で、イーサリアムのGasperは、より多くのバリデーターを歓迎し、高度なノード運用環境を有していない人にも対応しています。Over Protocolは、Gasperを若干修正したバージョンを統合することで、一般の人でもブロックチェーンに参加しやすくします。 参入しやすいPoSの仕組みと、先に述べたようなコンパクトなノードを通じて、ホームステーキングを実現します。 ソリューション③:「フロントエンド・エンベディング」を採用することで、リスクとコストを軽減 Over Protocolの安全性は、ブロックチェーン上のフロントエンドデータの管理手法によって実現されます。 これは、「フロントエンド・エンベディング」(Frontend Embedding)と呼ばれる手法であり、サービスホスティングの主体を統合するものです。 フロントエンド・エンベディングによって、サービスの安定性はブロックチェーンネットワークのみによって決定されるため、関連するリスクが軽減されます。 フロントエンドに関する問題は様々あります。例えば、フロントエンドで問題が発生した場合、ブロックチェーンネットワークが完全に稼働していても、データダウンロードが妨げられることがあります。また、フロントエンドサービスを維持するためのコストが継続的に発生します。 ノードの運用コストも無視は出来ない要素です。ノードにはかなりのストレージ容量が必要であり、イーサリアムなどのプラットフォームでは 1 TB を超える場合もあります。 このようなストレージ要件は平均的なユーザーにとって大きな負担となる可能性があり、参加コストが高くなります。 しかしながら、フロントエンド・エンベディングによってこれらの問題を解決することが可能です。 Webアプリケーションデータをブロックチェーン上に直接保存し、事前定義されたルールに従って管理することで、ブロックチェーンインフラがフロントエンドデータを管理するサーバーとなります。これにより、サービスを独立して運用することができ、同じエンティティによってホストされる構造のためサービスの安定性がブロックチェーンの状態のみに影響されるようになります。 ブロックチェーンエコシステム内の各ノードがホスティングサーバーとなり、サービスホスティングへの分散型アプローチが可能になります。これにより、サービスの安定性が向上する仕組みとなっています。 ホームステーキング:誰でも自宅のPCでバリデーターになることが可能に イーサリアムがPoSを採用し、ステーキングをすることで報酬を得られる仕組みは非常によく知られています。 それに伴った流動性ステーキングプロトコルも発達しており、Lidoはその最大手です。ステーキングの知識がない人でも、ETHをLidoに預けることで流動性ステーキングを行うことができます。 そして、Over Protocolでは、そうしたPoSステーキングを自宅のPCで行うことが出来るようになっており、手軽にステーキング報酬を稼ぐことが可能となります。 「自宅のPCがATMになる」と考えてみると分かりやすいかもしれません。 Superblock(Over Protocolの開発元)の創設者であるBen Kim氏は、「誰でもバリデーターを運営できるようになることで、個人がホームステーキングと呼ばれるプロセスを通じて受動的な収入を得る可能性がある」と述べています。 こうしたホームステーキングは、Over Protocolエコシステムの中核をなしており、ユーザーがOver Protocolに積極的に参加するようにするための、強力なインセンティブとなっています。 今後のロードマップ Over Protocolによれば、今後のロードマップは以下のようなものとのことです。 11月:テストネットを公開。 これは、インセンティブ付きのパブリック・テストネットではなく、クローズド・ベータという形で行われる予定とのことです。 12月:よりオープンなパブリックテストネットを公開。 これにより、多くの人々がパーミッションレスに参加することが可能になります。 また、現時点では未確定ですが、2024年Q1にメインネットが公開される予定とのことです。 Over Protocolのプロダクト「Over Wallet」:エアドロ活動の中心 現時点で、一般ユーザーが触ることの出来るOver Protocolのプロダクトは「Over Wallet」です。 Over Walletにはまだ主要な機能は搭載されていませんが、これから紹介するエアドロ活動の場となっています。そのため、エアドロ活動をするためには、アプリのダウンロードが必須となります。 現状、Over Walletは、エアドロ活動の場としての機能しかありませんが、将来的にトークン資産管理や取引機能がアップデートにより追加される予定です。 エアドロキャンペーン「Over Community Access Program」を実施中 Over Protocolは独自トークン$OVERを、アーリーユーザーに対して配布することを公言しており、それにちなんだキャンペーンを実施しています。 ユーザーは誰でもメインネットのローンチに先立って、さまざまなタスクをこなすことで、$OVERを入手するためのポイントを手に入れることができます。 このキャンペーンに参加する方法は非常に簡単です。 手持ちのスマートフォンで、Over Walletアプリをダウンロードし、毎日もらえるポイントや、デイリークイズに回答することでポイントを得ることが可能です。 Over Wallet for Android — https://go.over.network/playstore Over Wallet for Apple — https://go.over.network/appstore 以下、Overポイントを入手するためのタスクを紹介していきます。 毎日のログインポイント Over Walletでは、毎日アプリを起動してデイリーのOverポイントを入手することが可能です。 貰えるポイントは一定ではなく、日によって上下しますが、アプリを起動しタップするだけでエアドロ活動を行える手軽さは、魅力的です。 デイリークイズに答えることでポイントが加算 Over Walletでは、ポイントを稼ぐ一環として毎日一問出されるクイズに答えることで、100ポイントもしくは10ポイントを入手できるミッションを行なっています。 連続して七日間答えることで、追加で300ポイントを貰うことが可能です。(誤答しても、ポイントをもらうことが出来ます) クイズの内容は、クリプト分野やOver Protocolに関係するワードを問うものですが、クリプト初心者の方にとって、クリプト世界の用語は馴染みがないものですし、問題文が英語ということもありハードルは一見すると高いものと思わるかもしれません。 [caption id="attachment_98960" align="aligncenter" width="593"] https://x.com/jin_overweb3/status/1711699567849382043?s=20[/caption] しかしながら、Xの方ではその時々のクイズの答え及びそれをより詳しく解説したものが公式によってリポストされていますので、Over Protocol公式(英語版)Xをフォローし、知識を増やしながらポイントを稼ぐことが可能です。 Over Protocol X(英語版):https://twitter.com/overprotocol 勉強をしながら、ポイントを効率的に稼ぐことができるというのは、非常に魅力的ではないでしょうか。 10月5日のYoutubeライブでは多くの視聴者を集める [caption id="attachment_98963" align="aligncenter" width="800"] https://youtu.be/OPhjotPVScQ?si=4GRz28YatwaOEUuu[/caption] Over Protocolのエアドロ活動のミッションの一環として、Youtubeの公式配信「The 1st Online Meet Up!」で発表されるキーワードを入力することで、2000ポイントをもらえるキャンペーンがありました。 2.7万人を超える視聴者が殺到し、活気に満ちた配信となりました。 キーワード入力は5分間の間となっていましたが、発表された直後にはアプリの起動やログインが過多となり、入力がしにくい事態が発生しました。そこで、入力できなかったユーザー向けに、Googleフォームからの入力でのポイント付与という救済措置が取られました。 結論 ここまでOver Protocolの紹介をしてきましたがいかがでしょうか? 現在、Over Protocolはエアドロ活動の場として多くのユーザーを集めていますが、エアドロキャンペーンだけでなく、プロジェクト内容やプロダクトも興味深いものとなっています。 Over Protocolは、バリデーターとなるハードルの高さを非常に画期的な方法で解決しようとしています。また、ユーザーの側からしても、気軽にバリデーターとなり報酬を受け取り、自宅のPCをATMのようにできるというのも非常に魅力的です。 もしOver Protocolに興味が湧いた方がいれば、エアドロ活動も兼ねて、まずはOver Walletのダウンロードから始めてみてはいかがでしょうか? Over Protocol各種Infomartion X(日本語版):https://twitter.com/overprotocol_JP Discord:https://discord.com/invite/overprotocol Youtube:https://www.youtube.com/@overprotocol Telegram(日本語版):https://t.me/OverProtocol_Chat_JP HP: https://www.over.network/ WP: https://drive.google.com/file/d/1DNK0FFOVhnVDRnz8h9RJ1NoDUN4W0He8/view Sponsored Article by Over Protocol ※本記事はOver Protocolよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2023/10/10【年利60%】”期間限定”の$FNCT運用キャンペーンがOKCoinJapanで実施|登録締切は10月18日まで!
国内仮想通貨取引所OKCoinJapanで、$FNCT(フィナンシェトークン)の運用を年利60%で行えるキャンペーンが10月11日(水)より受付開始されます。 / 🎉OKJ×FNCTコラボキャンペーン第4️⃣弾!🎉 \ 【預けて増やす!Flash Deal】 FNCTを60日預けると、年率60%報酬がもらえる! ⏰受付期間 10/11 16:00 〜 10/18 16:00 詳細はこちら👇https://t.co/u8Rrx4Ee6U ご参加お待ちしております✨#OKCoinJapan #フィナンシェ #FinancieToken pic.twitter.com/OP9GVH30f3 — OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン) (@OKCoinJapan) October 5, 2023 大手海外取引所OKXでの仮想通貨運用で年利が1%~18%となるなか、今回のOKCoinJapanキャンペーンでは左記の数字を大きく上回る年利60%での$FNCTの運用が可能となります。 OKCoinJapanでは運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードを持っているユーザーであれば最短5分で口座開設の手続きが行える"eKYC"も採用されているため、今回のキャンペーンに合わせてOKCoinJapanを使いたい方でもスムーズな口座開設が可能です。 ||口座を開設してキャンペーンに参加する|| 【年利60%】$FNCTキャンペーンが実施! 今回、OKCoinJapanが実施するキャンペーンでは、$FNCT(フィナンシェトークン)を一定期間預けることで、元々預けていた$FNCTとは別に報酬分の$FNCTが獲得できます。 $FNCTとは、国内発プロジェクトFiNANCiE(フィナンシェ)で活用されるトークンで、OKCoinJapanの取引所(板取引)でも売買が可能です。 今回のキャンペーンでは、同取引所が提供する運用サービス「Flash Deals」にて、ユーザーは$FNCTを60日間ロック。ロックした総量に対して年利60%の割合で$FNCTの枚数が60日間の期間限定で増やすことができます。(報酬はキャンペーンの実施期間終了後、自動で入出金口座に付与) 【報酬の例】 1,000,000 FNCTを申請した場合に得られる報酬 →1,000,000 FNCT× 60% ÷ 365 × 60 = 98,630.14 FNCT 注意点 今回のキャンペーンでは最小/最大申請数量が設定されており、記事執筆時換算(1 $FNCT = 0.358 円)で、最小1,790円、最大で35万8000円の申し込みが可能となっています。 キャンペーン情報まとめ 対象通貨:$FNCT(フィナンシェトークン) 受付期間:2023年10月11日(水)〜2023年10月18日(水) キャンペーン実施期間:60日間 最小申請数量:5,000 $FNCT 最大申請数量:1,000,000 $FNCT 今回のキャンペーンでは全ユーザーからの受付上限も設定されており、上限に到達した段階でキャンペーンの受付は終了となるのでその点も注意しましょう。さらに、 一度申請すると、60日間は$FNCTの引き出しが行えない キャンペーンは予告なく変更、終了、期間の延長する場合がある 報酬の付与時点で口座を解約していると、付与は対象外になる などの注意事項もあるので、あらかじめキャンペーンの実施期間や最小/最大申請数量についてなど、各注意事項を頭に入れた上でキャンペーンに参加しましょう。 ||口座を開設してキャンペーンに参加する|| キャンペーンの参加方法 事前準備 ・OKCoinJapanの口座 ・$FNCT(or $FNCTを購入するための資金) 本キャンペーンに参加するにあたり、OKCoinJapanの口座と$FNCTが必要となります。 OKCoinJapanでは、運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードのいずれかを持っているユーザーに対して最短5分で口座開設の手続きが可能なeKYC(本人確認)システムが採用されています。 今回のキャンペーンの受付期間は2023年10月18日(水)迄となっているため、現時点で口座を持っていない方でキャンペーンに参加したい場合は早急に口座開設を申し込みましょう。 OKCoinJapanの口座を開設する $FNCTは、OKCoinJapanにて、板取引で円(JPY)建てで取引が可能。 「キャンペーンに参加したいけど$FNCTを持っていない」 「$FNCTを少し持っているけど、数を増やしてからキャンペーンに参加したい」 といった方は、OKCoinJapanで$FNCTを購入してからキャンペーンに参加すると、外部の取引所との入出金など面倒な手間を省くことができます。 キャンペーンへの参加方法 OKCoinJapanのブラウザページでログイン後、Flash Dealsページからキャンペーン参加の申請が行えます。 また、OKCoinJapanアプリを利用の場合、同様にログイン後、「ホーム」→「収益」にアクセスし、「Flash Deals」のメニューから申請することでキャンペーンに参加できます。 ||キャンペーンに参加する|| $FNCTトークンとは? 今回OKCoinJapanのキャンペーンで取り扱い対象となる$FNCTトークンは、ブロックチェーン技術を活用したトークン発行型クラウドファンディングプラットフォーム「FiNANCiE(フィナンシェ)」内で主に使われるトークンです。 $FNCTの使用用途は主に下記の4つです。 CT(コミュニティトークン)の購入:コミュニティが発行するCT(仮想通貨ではない)の購入に必要なFiNANCiEポイントが購入でき、通常より多くのCTの購入が可能 グレード特典:保有数が多いほどグレードに応じた優遇が受けられる ガバナンス:FNCTに関する投票活動に参加可能 コミュニティへの寄付:特定コミュニティに寄付が可能 フィナンシェのプラットフォームでは、CT(コミュニティトークン)と呼ばれるトークンが資金調達を行いたいプロジェクト毎に発行されており、現在Jリーグのサッカークラブやエンタメプロジェクトチームなど複数のプロジェクト/個人がCTを発行しています。 [caption id="attachment_98926" align="aligncenter" width="408"] フィナンシェの実際の画面|画像引用元:フィナンシェ[/caption] 二次売買が可能なCTですが、初期販売時に限り$FNCTを介したCTの購入が可能。その場合、通常よりもより多くのCTを獲得できる仕組みとなっています。 このように、$FNCTは、フィナンシェの肝となるCTの価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークンとしての役割を果たします。 $FNCTの分布 $FNCTは今年3月に国内取引所によって1 FNCT = 0.41円でIEOが行われました。 トークンの配布分布は下記の通りとなっており、コミュニティの保有率が最も多い設計となっています。 フィナンシェトークン(FNCT)の保有者分布 保有者カテゴリ 説明 保有率 枚数 投資家 IEO参加者に配布されるFNCT 13% 26億FNCT チーム チームメンバーおよび株主へのインセンティブ 25% 50億FNCT コミュニティ FNCTのエコシステムを維持・拡大の活動費 42% 84億FNCT パートナー FiNANCiEと連携する組織や個人に割り当てられるFNCT (スポーツチーム、リーグ、芸能事務所、音楽レーベル、 出版社、取引所、金融企業など) 20% 40億FNCT 今回のキャンペーンでは、60日間のロック期間中は、$FNCTを引き出すことはできません。 トークンのユーティリティや、上記の分布などを見た上でキャンペーンに参加してみましょう。 キャンペーンの受付は2023年10月18日(水)まで! 年利60%のキャンペーンに参加する – OKCoinJapan 公式リンク – ・ウェブサイト:https://www.okcoin.jp/ ・Twitter :https://twitter.com/OKCoinJapan ・Facebook:https://www.facebook.com/OKCoinJapan ・Youtube:https://www.youtube.com/@okcoinjapan Sponsored Article by OKCoinJapan ※本記事はオーケーコイン・ジャパン株式会社さまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2023/10/07Braveブラウザは稼げる次世代高速ブラウザ!特徴・使い方を徹底解説【2023年最新版】
Braveブラウザは、精密な広告ブロック・プライバシー保護機能と、承認された広告を閲覧するだけでトークンを稼げる仕組みを搭載したウェブブラウザです。 一般にウェブブラウザというと、Google ChromeやEDGE(Internet Explorer)、SafariやFirefoxを想像する方が多いと思いますが、BraveはWeb3.0世代のウェブブラウザとして注目を集めています。 また、広告閲覧で獲得できるBasic Attention Token(BAT)も、時価総額は100位ほどを維持しています。BATの詳細に関しては以下を参考にしてみてください。 CRYPTO TIMESではBraveに関してのニュース記事も随時配信していますのでこちらも合わせてチェックしてみてください。 BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ - CRYPTO TIMES 今回はそんな大注目の次世代高速ブラウザ「Brave」の特徴や使い方などを徹底解説していきます! Braveのダウンロードはこちら 次世代ブラウザ「Brave」とは?11個の特徴を紹介! Braveとは、広告ブロック機能やプライバシー保護機能など搭載した次世代ブラウザです。仮想通貨トークンと連携し、新しい広告運用・システムを実現することを目指しています。 まずは、そんなBraveの特徴や便利機能について確認しておきましょう! Braveの特徴 WEBサイトやYoutube広告をブロックできる「Brave Shields(ブレイブ・シールド)」 広告閲覧でBATトークンを稼げる「Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)」 Brave独自の広告システム「Brave Ads(ブレイブ・アド)」 牢固なセキュリティで安全性・プライバシー保護もバッチリ WEBサイトの表示を高速化!ChromeやSafariよりサクサク使える WEBサイトやSNSで投げ銭機能を使える Chromeの拡張機能を使える ブラウザ乗り換えが簡単!ChromeやSafariからブックマークを移行できる Windows/Mac/Linux/iOS/Androidに対応済み!いろいろな端末から使える Brave Sync(ブレイブ・シンク)で複数端末を同期できる セキュリティを強化する「Firewall+VPN」 1. WEBサイトやYoutube広告をブロックできる「Brave Shields(ブレイブ・シールド)」 Braveのメイン機能の1つが、WEBサイトや動画に表示される広告をブロックする機能「Brave Shields」です。 この機能をONにすれば、サイトや動画で表示される不快な広告は一切表示されなくなります。 当記事の後半では広告ブロック機能について検証してみた結果を公開しているので、そちらもぜひチェックしてみてください。 広告ブロックの検証結果はこちら 2. 広告閲覧でBATトークンを稼げる「Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)」 プライベート広告の表示設定をONにしてBraveブラウザを使用すると、広告閲覧に応じてBraveのトークンである「Basic Attention Token (BAT) 」が付与されるという、「Brave Rewards」という仕組みがあります。 2023年2月よりBrave RewardsによるBATの獲得にはbitFlyer(日本国内’の場合)の口座接続が必要となりました。 獲得したBATはbitFlyerで日本円に換金することも可能ですので、「Braveは利用しているだけで稼げるブラウザ」ともいえますね。 bitFlyerの口座開設や接続方法については、当記事の後半で詳しく解説しています。 bitFlyerの口座開設と接続についてはこちら BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ 3. Brave独自の広告システム「Brave Ads(ブレイブ・アド)」 Braveには、独自の広告システム「Brave Ads」が実装されています。 Brave Adsについて簡単に説明すると、Brave上で「閲覧サイトとは関係なく表示される広告」のようなものです。 Braveに登録されている広告が、一定の間隔(1時間に1回など)で表示されるようになり、広告を見ることでBATを稼ぐことが可能になります。 Brave Adsの表示設定はBraveで設定できるので、 広告なしで使いたい人は表示設定をOFFに BATを稼ぎたい人は表示設定をON・表示頻度を増やす このように、それぞれの好みに合わせて使えます。 トークンを稼ぎたい人、広告なしで快適に使いたい人、どちらも快適に使えるのは嬉しいですね。 4. 牢固なセキュリティで安全性・プライバシー保護もバッチリ Braveはセキュリティ対策やプライバシー保護の観点でも優秀なブラウザです。 搭載している広告ブロック機能とともに、マルウェアなどの有害プログラムをブロックする機能も搭載しています。 また、プライバシー保護の機能も充実しており、閲覧履歴を残さないプライベートブラウジングももちろん利用可能です。 5. WEBサイトの表示を高速化!ChromeやSafariよりサクサク使える BraveはChromeやSafariよりも高速でサイト表示できるブラウザです。 広告をブロックして読み込み時間を削減することで、高速表示を実現しています。 実際にどれくらい高速化できるのか、ChromeとSafariと比較して検証した動画があるので、この後に紹介する「徹底検証!Braveの広告ブロックや高速ブラウジング機能を試してみた」も参考にしてみてくださいね。 Braveのダウンロードはこちら 6. WEBサイトやSNSで投げ銭機能を使える Braveの大きな特徴の1つが、投げ銭機能を使えることです。 気に入ったWEBサイト TwitterなどのSNSの特定ユーザー Braveでは上記のように、サイトやユーザーにブラウザ上で投げ銭(チップ)を付与できます。TwitterもBraveで開くとチップという項目が追加されているのがわかります。 Braveはこの投げ銭機能によって、良いコンテンツの生成を促し、新しい広告の仕組み作りを目指しています。 投げ銭のやり方はこちら 7. Chromeの拡張機能を使える 「Google Chromeの拡張機能が便利だからChromeから乗り換えるのはちょっと…」と、Chromeから乗り換える気になれない方も多いかもしれません。 でも、BraveではChromeの拡張機能のインストールに対応しているので、そんな心配はありません。 BraveブラウザでChromeウェブストアにアクセスして、拡張機能をインストールできます。 Chromeで使えていた便利機能を、Braveでそのまま使えるのは嬉しいですね。 どんな拡張機能でも使えるの? 基本的にどんな拡張機能でも使えます。導入前に警告が出ることもありますが、気にせず導入して大丈夫です。 8. ブラウザ乗り換えが簡単!ChromeやSafariからブックマークを移行できる いまメインで使っているブラウザのブックマーク(お気に入り機能)は、自分でカスタマイズして使いやすいようにしてありますよね。 ブラウザを変えたとして、そのブックマークを再度登録し直すのはとても面倒なことです。 でもBraveなら、ブックマークのインポート機能があるので、ブラウザ移行の手間はかかりません。 いつも使っているChromeやSafariのブックマークを、ワンクリックで簡単にインポートして快適に使ええます。 9. Windows/Mac/Linux/iOS/Androidに対応済み!いろいろな端末から使える Windows Mac Linux iOS Android BraveはWindowsやMac、Linuxはもちろん、iOSやAndroidなどのスマホ/タブレットのOSにも対応しています。 どの端末にも完全対応しているので、使用端末によって機能制限がでてしまうこともありません。 端末のOSを気にすることなく、誰でも使えるので安心ですね。 10. Brave Sync(ブレイブ・シンク)で複数端末を同期できる Braveブラウザは複数端末で設定や閲覧履歴などを同期可能です。この機能をBrave Syncといいます。 Brave Syncを使えば、例えば「スマホで開いていたページをタブレットで見たい」ということなことも簡単にできます。 複数端末でBraveブラウザを使う場合は、ぜひBrave Syncで同期をしておいてくださいね。 11.セキュリティを強化する「FireWall + VPN」 プライバシーを尊重するBraveブラウザが2020年7月27日より、VPNとFirewallのサービスプロバイダーGuardianと提携し、Guardianを搭載したiOSユーザー向けのプレミアム機能「Brave Firewall + VPN」をリリースしました。 「Brave Firewall + VPN」を利用することで、プライベートかつ安全な環境で3倍〜6倍ほど高速なブラウジング体験をユーザーに提供できます。 巷には、沢山のVPNアプリが存在していますが、Braveを利用しているユーザーであれば他のアプリを落とさずともVPNの利用が可能になります。「Brave Firewall + VPN」は月額9.99ドル、年間99.99で利用することが可能です。 Braveブラウザがプライバシー・安全性を強化する「Firewall+VPN」をiOSユーザー向けにローンチ Braveのダウンロードはこちら 徹底検証!Braveの広告ブロックや高速ブラウジング機能を試してみた Brave(ブレイブ)は広告をブロックできたり、サイトを高速で表示できるブラウザということがわかったと思います。 とはいえ、実際にどれくらいの効果があるのか気になりますよね。 そこで、ここでは実際にBraveと別のブラウザを比較した結果を公開しています。実際にBraveがどれくらい優れているのかをチェックしてみてください。 Braveの機能を検証 【検証1】WEBサイト閲覧速度を比較してみた 【検証2】WEBサイトの広告表示を比較してみた 【検証3】Youtube広告をブロックしてみた 【検証4】Youtubeのバックグラウンド再生をできるか確かめてみた 【検証1】WEBサイト閲覧速度を比較してみた この動画はBrave、Google Chrome、Mozilla Firefoxの3つのブラウザで同じ主要ニュースサイトを開いたときの速度を比較したテスト動画です。 これらのブラウザを比較した結果、Braveではその他のブラウザよりも3倍近く早く表示されています。 さらに、公式ホームページでの説明によると、Androidタブレット上ではChromeブラウザの最大8倍もの速度を記録したとされています。 そしてこの高速ブラウジングに加え、広告やトラッカーをブロックすることでマルウェアなどへの感染リスクも下げることができ、より速く安全なブラウジング体験ができるのです。 Braveで新しいタブを開くと、上の画像のようにこれまでにブロックした広告やトラッキングの数、節約した読み込み時間などを表示してくれます。 【検証2】WEBサイトの広告表示を比較してみた ここからは、実際にBraveとChromeで同じサイトを検索した際の広告表示を比較します。 今回使用したのは、デフォルトの広告ブロク機能設定のままのBraveと、広告ブロックの拡張機能を追加していないChromeです。つまり、何もいじってないごく普通のBraveとChromeで比較します。 「価格.com」を閲覧した結果が、上の画像です。Braveで開いた場合は広告がブロックされていることがわかります。 Chromeでは赤枠で示した箇所にバナー広告が表示されているのですが、Braveではデフォルトでこのバナー広告をブロックできています! その他様々なウェブサイトを閲覧してみましたが、Braveではばっちり広告をブロックしてくれます。 Braveのダウンロードはこちら 【検証3】Youtube広告をブロックしてみた 最後に、Youtube内で表示される動画広告もブロックできるかを検証してみました。 Braveの効果をきっちり確かめるため、今回はユーチューブにあがっている「世界一広告の多い動画」という動画を使って検証してみました。 その結果が上の画像です。 再生バーを見ると一目瞭然!動画の途中に挿入されているおびただしい数の黄色の広告動画を、Braveではすべてブロックできてしまっています! 念の為この一時間に及ぶ動画は最後まで閲覧してみましたが、「世界一広告の多い動画」というタイトルとは打って変わって、広告ゼロで非常に快適に見終えてしまいました(笑) その後もいろいろな動画を見比べましたが、動画途中の広告はもちろん、再生開始直後に入りがちな動画広告が入ることもありませんでした! 毎日のようにユーチューブを視聴するヘビーユーザーの方にはかなりの朗報ではないでしょうか。 【検証4】Youtubeのバックグラウンド再生ができるか確かめてみた Brave Youtube Premium バックグラウンド再生 広告ブロック 月額料金 無料 1,180円 スマホ端末からバックグラウンドでYoutubeを開き、音楽や音声を聴きたいという人もいるかもしれません。 Youtube Premiumでは月額料金を支払うことでバックグラウンド再生が可能になりますが、Braveではなんと無料でYoutubeのバックグラウンド再生ができます。 そしてもちろんYoutube Premiumと同じく広告ブロックもしてくれます。 ただし、バックグラウンド再生機能を使用するには以下の手順で設定を変更する必要があります。 Braveアプリの右下の3つの点のアイコン(・・・)をタップ 表示されたメニューを下にスクロールして「設定」をタップ 設定メニューを下にスクロールして「メディア」をタップ 「音声のバックグラウンド再生を有効にする」をオンにする Braveのダウンロードはこちら Brave(ブレイブ)の初期設定方法!3つの手順を解説! ここからはBraveの初期設定手順について確認していきましょう。 きちんと設定できるか不安な方でも、この手順通りに進めていけば、すぐに快適にBraveを使い始められますよ! Braveの初期設定手順 Braveブラウザをダウンロード・インストールする 日本語設定を適用する ブックマークをインポートする 1. Braveブラウザをダウンロード・インストールする まず、Braveのホームページにアクセスして、トップページのダウンロードボタンをクリックしてBraveをダウンロードします。 ダウンロードが完了した後、インストールを実行し、Braveを起動します。 2. 日本語設定を適用する Braveの初回起動時は英語のままなので、まず最初に日本語設定に変更しましょう。 初回起動時に表示される Welcome to Brave というタブに表示されている左のボタンから設定画面に移ります。 もしこのボタンがない場合は、右上のメニューアイコンから 設定 を選択することもできます。 設定画面を開いたら、左側のメニューからAdditional settingsと書かれたプルダウンをクリックし、Languagesをクリックします。 表示されるメニューの一番上に Language という項目があるので、プルダウンメニューを用いて English (U.S.) から Japanese (Japan) に変更しましょう。 言語設定が変更すると、ブラウザを再起動するか聞かれるので、再起動しましょう。再起動が完了すれば日本語になっているはずです! 3. ブックマークをインポートする 次はブックマークをインポートしていきましょう。 設定画面の上部メニューバーからSettings、さらに項目欄からGet startedに飛び、Import bookmarks and settingsをクリックします。 表示されるボックスからインポート元のブラウザを設定しImportをクリックすると、ブックマークがインポートされます。 これでブックマークのインポートが完了です! Braveのダウンロードはこちら Brave(ブレイブ)の基本的な使い方を解説!基本操作をマスターしよう Braveの初期設定ができたら、Braveの基本的な使い方にうつりましょう。 ここでは、Braveの基本的な使い方について解説しています。 広告の表示・非表示の切り替え方や投げ銭の仕方について確認しておきましょう! Braveの使い方 広告表示・非表示を切り替える ネットサーフィンをしてBATを稼ぐ WEBサイトやSNSユーザーに投げ銭する Braveウォレットのバックアップをとる 広告表示・非表示を切り替える BATの受け取りや投げ銭、広告閲覧機能の有効化にはBrave Rewardsの設定に加え、bitFlyerの口座開設と接続が必要です。 1.設定を開き、画面上部の「Brave Rewards」タブを選択し、「Rewardsの使用開始」をクリックします。 2.右上のBATアイコンからポップアップが表示されので、住んでいる国を選択し、「続ける」をクリックします。これでBrave Rewardsの利用が開始されます。 3.Brave Rewardsのホーム画面では広告の表示設定の編集が可能です。各広告のオン/オフの切り替えや、表示頻度の選択をしましょう。広告を閲覧してBATを受け取りたい場合はオンにしておきましょう。 4.最後に、BATトークンを受け取るためにはbitFlyerの口座開設と接続が必要です。「アカウントの接続」をクリックするとbitFlyerのログイン画面へ誘導されるので、すでに口座開設が済んでいる場合はログインして接続してください。まだ済んでいない場合は口座開設から始めましょう。 bitFlyerの口座開設の手順や使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。 【最新版】取引所bitFlyer(ビットフライヤー)の登録方法・使い方まとめ! ネットサーフィンをしてBATを稼ぐ! Braveが承認した広告を閲覧することで「広告を閲覧した報酬」としてユーザーにトークンが付与されるため、ネットサーフィンをするだけでトークンを稼ぐことができます。 付与されるトークンはBasic Attention Token (BAT) というトークンで、この仕組みはBraveが創ろうとしている分散型広告システムにより成り立っています。 分散型広告システム Braveの分散型広告システムでは、従来の中央集権的な仕組みでのGoogleなどの仲介者を排除し、Basic Attention Token (BAT) というトークンを利用することでユーザー、サイト運営者、広告代理業者の三者だけでの自律分散型の仕組み作り上げます。 仲介者を排除したこの仕組みでは、トークンを流通させることで従来の仕組みにおいて上述の三者が抱える課題を解決するとされており、次世代の広告システムとしてBraveとともに注目されています。 詳しくはこちらの記事で解説しています↓ BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ - CRYPTO TIMES 下記の記事では、CRYPTO TIMESのライターが実際に広告閲覧でBATを獲得してみた記事になるので、参考にしてみてください。 Brave Browserが広告閲覧でBATを獲得できるプラットフォームをリリース、一足先に使ってみた感想は? - CRYPTO TIMES 気に入ったコンテンツやWEBサイトやSNSユーザーに投げ銭する Braveでは、以上の動画のような手順でWEBサイトやSNSで投げ銭ができます。 基本的にはブラウザ上やサイト内に表示されているBATのマークをクリックすればOKです。 手軽に投げ銭できるので、良いコンテンツには積極的に投げ銭をしてみてくださいね。 もちろんクリプトタイムズにも投げ銭できますよ! Braveウォレットのバックアップをとる どのウォレットでもそうですが、バックアップは必ず取るようにしましょう。 以下の手順でBraveウォレットのバックアップを取ることができます。 設定を開き、画面上部の「ウォレット」タブを選択 パスコードを入力しアンロック ウォレット画面右上の3つの点のアイコン(・・・)をクリックし、「今すぐバックアップ」をクリック リカバリーフレーズの保管・確認 リカバリーフレーズについては表示される説明や注意事項を確認し、安全に保管することを徹底しましょう。 リカバリーフレーズの重要性と管理方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。 シードフレーズとは? | 管理方法、秘密鍵との違いを解説 新たなデバイスでBraveをインストールした際は、Restore項目に飛びリカバリーフレーズを入力すればウォレットをインポートできます。 Braveのダウンロードはこちら 【稼ぐor広告ブロック】Braveのおすすめ設定まとめ! BATを最大限稼げるようにする 広告を最大限減らすようにする Braveの設定は、以上のようにどちらかに振り切るように設定するのがおすすめです。 というのも、中途半端な使い方なら、別のブラウザとの違いがよくわからなくなるからです。 ここでは、稼げるようにまたは広告をゼロにするための、おすすめの設定方法について解説しています。 Braveのおすすめ設定 BATを最大限に稼ぐための設定方法 広告ブロックを最強にする設定方法 BATを最大限に稼ぐための設定方法 BATを最大限稼ぐには、広告表示数を最大化させる必要があります。 広告表示数を最大化するには、Braveブラウザの「Rewards」から設定を行いましょう。 まず、Brave Rewards、広告表示をONにします。次に、メニューアイコンから広告表示数を設定します。 こちらで広告表示数を設定できます。収益を最大化するには、ここの表示数を最大化すればOKです。 広告ブロックを最強にする設定方法 Braveで広告ブロックを最強にするには、Braveブラウザの「Rewards」から設定を行います。 RewardsをOFFにしておけば、広告は表示されません。 念のためにクロスサイト(サイト遷移)でのトラッキングも防いでおきます。 以上で、Braveで広告ブロックを最強にする設定は完了です。 広告なしで快適に利用したい人は、ぜひこちらの設定を適用させておきましょう! BATは獲得できない BATは広告を表示した報酬として得られるものなので、Braveで広告ブロックを最強にするとBATは獲得できません。広告非表示機能とはトレードオフになるものなので覚えておきましょう。 まとめ 今回は、次世代の高速ブラウザとして注目されているBraveの特徴や評判、使い方などについて解説してきました。 革新的な仕組みとなる分散型広告システムの根幹を成すブラウザとして、今後Chromeなどの主要ブラウザとどのように競合していくのかも注目です! まだBraveをインストールしてないという方はこちらからどうぞ! Braveのダウンロードはこちら BAT (Basic Attention Token) の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ 画像引用元:rafapress / Shutterstock.com
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2023/10/01Yogapetz徹底解説|NFT領域で新進気鋭のウェルネスビジネスの仕組みに迫る
クリプトの冬が訪れ、NFTの盛り上がりも一服している中、注目されているNFTプロジェクト「YogaPetz」 YogaPetzは、NFTとウェルネスビジネスを融合させた新しい取り組みで、Discordサーバーの参加者数は既に18万人を突破しており、非常に活発なコミュニティ活動を展開しています。 さらに、Discordには日本人専用のチャットルームも設けられています。 一体、YogaPetzにはどんな魅力があって、これほど多くの人々を引き寄せているのでしょうか? この記事では、世界で高まるウェルネスビジネスの需要と、YogaPetzの独自の仕組みについて詳しく解説します。 世界的に注目を浴びるウェルネスビジネス 「ウェルネス」とは、健康や幸福感に関連する言葉として使われます。健康の維持や病気の予防を目的としたビジネスを「ウェルネスビジネス」と称します。 YogaPetzはこのウェルネスビジネスのカテゴリーに属します。しかし、YogaPetzの詳細を説明する前に、まずはウェルネスビジネスの背景や意義について触れていきたいと思います。 年々市場規模が拡大するウェルネス経済 [caption id="attachment_98250" align="aligncenter" width="621"] 画像引用元:https://globalwellnessinstitute.org/press-room/statistics-and-facts/[/caption] ウェルネスビジネスは、近年急速に成長しています。 国際ウェルネス機構(GWI)のデータによると、2019年のウェルネス市場は4.9兆ドルに達していました。しかし、COVID-19の影響で2020年には4.4兆ドルまで落ち込みました。それでも、今後の成長が期待されており、年間平均成長率9.9%で、2025年には市場規模が7.0兆ドルになると予測されています。 2020年には、ウェルネス市場が世界のGDPの5.1%を占めるほどの規模になっていました。 このような背景から、NFTの分野でもウェルネス関連のプロジェクトが登場してきました。その代表例として「YogaPetz」が挙げられます。 次のセクションでは、YogaPetzについて詳しく解説していきます。 YogaPetzの概要 SocialFiとGameFiの組み合わせ YogaPetzはSocialFiとGameFiを組み合わせたプロダクトとなっています。それぞれどのような仕組みとなっているのでしょうか。 SocialFi YogaPetz運営は、ユーザーがコンテンツの共有や収益化を完全にコントロール出来るよう考えており、SocialFiが重要視されています。 以下、それを実現するために実装されるSocialFiの要素を掘り下げていきます。 ユーザー生成コンテンツ (UGC:User-generated content) YogaPetzのユーザーは、ヨガの指導動画やサウンドヒーリングセッションなど、オリジナルのコンテンツを作成できます。 Petzのルールに基づいたコンテンツは無料で利用可能で、これによりユーザー生成コンテンツ(UGC)がコミュニティの中心となり、ユーザー間のつながりを深めています。 また、ユーザーは独自のトークン、$PRANAや$KARMAを使ってチップを送る、コメントを残す、または「いいね!」をすることで、クリエイターとの交流ができます。これがコンテンツの制作やコミュニティへの参加を奨励しています。 Petzland これは一般的なゲームでいうところのクランのようなものです。正式サービス開始後、プラットフォームに統合される予定とのことです。 GameFi YogaPetzは、ユーザーが健康的な習慣を自然に取り入れることを重視しています。そのため、Game-Fiとトークン報酬の組み合わせを利用し、健康的な生活を送るための動機づけを提供しています。 次に、YogaPetzのGameFiの特徴について詳しく見ていきましょう。 トークン報酬 ユーザーは、「呼吸」「睡眠」「ヨガ」「瞑想」の四つをアクティビティを実践することが出来ます。 これらの進捗状況は、スマートウォッチ、ARトラッキング、スマートフォンで追跡することが出来ます。目標を達成すると属性レベルに応じて$PRANAまたは$KARMAトークンの報酬を受け取ることが出来ます。 ゲーム内アイテム 報酬はYogaPetzの独自トークンである$PRANAまたは$KARMAで支払われます。プレイヤーにはゲームをプレイするためのヨガマット(Yogamatt)が配布され、マットをアップグレードすることでセッションごとに獲得できる$PRANAの額を増やすことが出来ます。 プレイヤーはまた、マットやジェム(Gem)などのゲーム内アイテムを両トークンで交換することも可能です。 ヨガマット:ヨガマットは、ゲーム内のメインアイテムのひとつです。マットの形や使い方は様々であり、ユーザーは自分の好みのエクササイズに合わせて、購入したり、戦略的にレベルアップしたりする必要があります。それぞれのマットには異なる属性とキャラクターが設定されており、ユーザーが獲得できるトークンの数に大きな影響を与えます。 ジェム:ユーザーは、マーケットプレイスで取引可能な様々なジェムをYogapetzやマットに使うことで、さらに属性を高めることが出来ます。 Yogapetz(NFT) Yogapetz NFTは、VIP会員権のような役割を果たしており、YogaPetzのエコシステムを十分に満喫するために必要になってきます。 現実世界に特典を還元可能 YogaPetzの独自の特徴として、多数の実世界の企業や個人との提携を通じて、仮想空間だけでなく実生活でもYogaPetzエコシステムのメリットを享受できるようにしています。 特に注目すべき点として、YogaPetzのオリジナルトークン($PRANAと$KARMA)を利用して、実生活での報酬(IRLリワード)を得ることができるという点があります。 ここで、「IRL」とは"In Real Life"の略で、実際の生活や現実世界を指すスラングです。 実際に様々なバーチャルイベントが開催されており、例えば、6月16日~21日の間、ヨガの日を祝う「YGPZヨガウィーク」として、医師から認定ヨガの達人まで、多くの方がボランティアで大量のコンテンツを提供していました。 この他にも、マーケットプレイスにて、 限定ヨガクラス 瞑想リトリート(リトリートは欧米では「日常生活から離れストレスフリーな環境に身を置くこと」の意味で使われています) トレーニング プレミアムオフライン体験 といったIRLリワードと交換することも可能です。 YogaPetzのエコシステム Gamefiの世界を中心として、「Play to Earn」がWeb3領域において盛り上がりました。そこから多くの形態に派生し、例えばSTEPNの「Move to Earn」といったさまざまなものが誕生しています。 そして今回取り上げるYogaPetzは、ヨガ、瞑想、睡眠といった健康に関連する行動を、ヨガをする動物NFTと瞑想することで、独自トークン$PRANAを稼ぐ仕組みとなっています。 呼吸をするだけでトークンを稼げることから、「Breath to Earn」とも呼ばれています。 また、YogaPetzはNFTを中心としたエコシステムを構築しており、それだけでなくクラン方式やデュアルトークンシステムを採用していることも特徴として挙げられます。 ここからはYogaPetzのエコシステムをそれぞれ掘り下げていきます。 YogaPetzのNFT YogaPetzのエコシステムは、NFTを中心として構成されています。 YogaPetz自体のプレイおよびトークン稼ぎは、NFTの保有者でなくとも行うことが出来ます。 NFTを利用したGamefiの例として、STEPNを連想する方もいるかもしれません。STEPNではスニーカーNFTを保有しなければならず、一定の初期投資が必要です。しかし、YogaPetzでは、NFT未保有者でもトークンを稼ぐことが可能です。 とはいえ、NFT保有者には報酬として受け取れるトークンにブーストがかけられているだけでなく、多くの特典も与えられています。 このように、YogaPetzエコシステムを十分に体験するには、NFTが必須となっています。 YogaPetzでは三種類のNFTが出ており、全てOpenSeaで入手することが可能です。 詳しくそれぞれのNFTを掘り上げていきます。 Yogapetz Yogapetz NFTは、YogaPetzの基本となるNFTであり、10000個のNFTコレクションが提供される予定です。 上記の画像はYogaPetzのホワイトペーパーに記載されているNFTですが、未だリビールされていないこともあり、そのデザインの全貌は未だ謎に包まれています。 Yogapetz NFTのフロアプライスは0.133ETHほどで取引されています。 YogapetzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/yogapetz Yogapetz NFTは、YogapetzプラットフォームのVIPパスとして機能し、NFT保有者は通常のユーザーよりも大きな特典を受けることが出来ます。以下が、主要な特典となります。 プラットフォームへのVIPアクセス 1枚のYogaMatt(ゲーム内アイテム)が全ホルダーに配布 プラットフォーム経由の属性ボーナスおよび追加ボーナス 毎月のトレジャーボックスボーナス ホルダー限定のイベントや特典 $PRANAの報酬およびステーキング Yogapetz NFTをステーキングして$PRANAを獲得し、$PRANAをPetzlandの購入に使用可能。 ホルダー限定IRLイベント・トレーニング・商品 NFTホルダーは、ホルダー限定の現実世界にリンクした特典を手に入れることが出来、こうした限定イベントや特典は、プラットフォームのマーケットプレイス経由でのみ交換可能となっています。 Keungz Keungz NFTは、オークションでミントされ、落札価格は5Ether、総供給量は432でした。 当初のオファーは約11ETHほどでしたが、今では、フロアプライスは3.3ETHほどに落ち着いています。 次に紹介するKubzよりも非常に高額になっていますが、その分、多くの特典を受け取ることが可能です。例えば以下のような特典を得ることが出来ます。 Kubzエアドロップ 2つの無料Yogapetzエアドロップ このほかにもYogapetsエコシステムの全ての恩恵を受け取ることが可能です。また、Keungz GenesisはKubz NFTをステーキングで繁殖させること(増やすこと)が可能です。これにより毎月無料でKubzを手に入れることが出来ます。 KeungzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/keungz-genesis Kubz Kubzは、Keungzの子供に位置しており、いわば廉価版と考えてみて下さい。 Kubzもオークションでミントされ、価格は0.469イーサで、オークションの総供給量は5000でした。Keungz NFTによってKubzを繁殖させることができるようになったため、供給量は増えていますが、総供給量は1万が上限となっています。 Kubzにも以下のような特典があります。 ・3つのKubzホルダーは、Petslist(Yogapetz NFTのホワイトリスト)を獲得。 ・6つのKubzホルダーは、Resortlist(Petslistよりも貴重なホワイトリスト)を獲得。 ※YogaPetzには「Petslist」と「Resortlist」という2つのホワイトリストが採用されています。 となっており、つまりは、6つのKubzホルダーは合計で2つのPetslistと、1つのYogaPetz Resortlistを獲得することが出来る仕組みになっています。 KubzのOpenSea URLは以下になります。 https://opensea.io/collection/kubz Petzland:クラン方式を採用 YogaPetzでは、「Petzland」という他のゲームにおけるクランが存在しています。 ユーザーは、Petzlandを購入(クランを開く)するか、レンタル(クランに参加する)を選ぶことが出来ます。 Petzlandの大きさは「S、M、L、MEGA」の四種類に分けられており、大きさによって獲得できる$PRANAの量や、ミッションのブースト率などが異なっています。 また、各Petzlandでは、オーナーや公式が主催する様々なミッションやイベントに参加することが出来、ユーザーにとって$PRANAを稼ぐチャンスが増えます。 二種類のトークン:$PRANAと$KARMA Yogapetzでは他のGame-FiやWeb2ゲームと同様、デュアルトークンエコノミーが採用されており、$PRANAと$KARMAが使用されます。 全体的に$PRANAの方がより多くの用途に使用することが可能となっています。 以下で詳しく、それぞれのトークンの解説を行います。 $PRANA $PRANAは、ガバナンスに使えるだけでなく、YogaPetz内において基本的にあらゆることに活用が可能です。 稼ぎ方と用途は以下となっています。 稼ぎ方 Kubzの保有 Yogapetzの保有 ウェルネスで稼ぐ Petzlandのミッション Petzlandのプール Petzlandのコンテンツ作成 用途 チップ タスクとミッションのスキップ Yogapetzのアップグレード Petzlandの購入および参加 ヨガマットの購入 トレジャーボックスの購入 ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造 換金 IRL特典の入手 特別なIRL特典の入手(ホテルリゾートや航空券など) $KARMA $KARMAはプラットフォームトークンの機能を有しています。$PRANAと同じように使うことが出来ますが、最低限の用途しか用意されていないのが特徴です。 稼ぎ方と用途は以下となっています。 稼ぎ方 ウェルネスで稼ぐ Petzlandのミッション Petzlandのコンテンツ作成 用途 チップ Yogapetzのアップグレード トレジャーボックスの購入 ゲーム内アイテムの修理・レベルアップ・改造 $PRANAへの交換 IRL特典の入手 おわりに ここまでウェルネスビジネスとNFTを組み合わせたプロジェクト「YogaPetz」の解説をしてきました。 ウェルネス経済は年々、その規模を拡大してきており、そうしたビジネスの波がWeb3にも波及してきました。 「○○ to Earn」という言葉は最早、馴染みのある言葉ではありますが、「Breathe to Earn」は初耳という方も多いのではないでしょうか。 また、GameFiであるにも関わらず、必ずしもNFTを必要としないことから初期投資の必要がなく、気軽に試してみれるというのも魅力の一つでしょう。 Yogapetz NFTのリビールはまだされておらず、現時点から始めてもアーリーユーザーになることが可能です。 もし、興味が湧いた方がいれば、まずはDiscordに入るとことから始めてみてもいいかもしれません。
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2023/09/23アスターネットワーク(Astar Network)とは?プロジェクトの概要を徹底解説!
この記事では、Astarについて解説しています。 Astarは日本発のパブリックチェーンで、相互運用性やマスアダプションに焦点を当てたプロジェクトです。 日系企業との連携や、米国大手のCoinbaseから出資を受けているなど、注目点も多いです。 この記事では、そんなAstarについて以下のポイントから解説しています。 この記事のまとめ ・Astarはパラチェーンの1つ ・日系企業との連携に関するニュースなどが多い ・相互運用性などに焦点を当てる ・dAppに対してステーキングが可能 Astarとは?日本発のパブリックチェーン これから、Astarの基本的なポイントについて以下の観点から解説していきます。 ・Astarの概要 ・AstarとPolkadot ・AstarのTVL Astarの大枠をチェックしていきましょう。 Astarの概要 Astarは、ブロックチェーンの相互運用性やマスアダプションに焦点を当てたプロジェクトです。 日本発のプロジェクトはいくつかありますが、その中でも代表的なプロジェクトの1つになっています。 Astarは複数の側面を持つプロジェクトですが、特に複数のVMへの対応と相互運用性、dApp ステーキング、著名な企業との連携などに対して注目が集まることが多いです。 直近では、ガバナンスやトークノミクスへの変更を行うAstar 2.0や、zkEVMへの展開など、積極的な開発が行われています。 AstarとPolkadot Astar(Astar Network)は、Polkadotのパラチェーンの枠を獲得したプロジェクトの1つです。 そのため、AstarはPolkadotのエコシステムに組み込まれています。 Polkadotでは、リレーチェーンという中心となるチェーンに、パラチェーンというチェーンが複数接続されています。 リレーチェーンを囲む形で展開されているパラチェーン同士は相互運用性を持ち、ブロックチェーンを通してさまざまなものが行き来しています。 また、リレーチェーンを中心にパラチェーンに対して、バリデーターが割り当てられており、セキュリティもパラチェーン間で共有されています。 Astarは、そんなパラチェーンの1つです。 AstarのTVL (引用元:DefiLlama) DeFiLlamaによると、全体のランキングで41位、Astarの2023年9月時点におけるTVLは約2,800万ドルです。 最盛期の2022年4月には、3億ドルを超えるTVLを持っていたので、最盛期の10分の1ほどの規模になっています。 ASTR建てのTVLでは、6分の1程度の減少になっています。 もちろん、同時期は他チェーンのTVLについても、現在よりも非常に高いTVLを維持していたので、減少率に違いはあるものの、TVLの大幅なAstar特有の現象ではありません。 また、CoinMarketCapによると、ASTRの時価総額は400億円程度、98位です。 Astarの特徴 これから、Astarの持っている特徴について以下の点から解説していきます。 ・複数のVM ・dApp ステーキング ・大企業との連携 ・zkEVMへの展開 Astarの特別な点をチェックしていきましょう。 複数のVM Astarの大きな特徴の1つが、EVMとWasmの両者に対応している点です。 EVMは、ブロックチェーンにおいてもっとも普及しているVMで多数の開発者が存在です。 ブロックチェーンにおいて、EVMの互換性の有無がdAppsがチェーンを採用する大きなポイントになることもあります。 EVMと比較して、Wasmは複数のプログラミング言語に対応していることや、性能の観点からメリットがあります。 しかし、ブロックチェーンにおいて、EVMほどの普及は見せていません。 Astarは、2023年4月に従来より目標としていたWasmの導入を完了させました。 dApp ステーキング Astarにおいて、さまざまな面から注目を集めているポイントが、dApp ステーキングです。 dApp ステーキングを端的にまとめると、Astarで開発を行っている開発者に対して、インセンティブを与えるという趣旨の仕組みです。 具体的には、dApp ステーキングは、AstarのユーザーがAstar上のdAppにステーキングできる機能です。 dAppに対するステーキング量が多いdAppほどより多くの報酬を獲得できます。 ブロック報酬の一部が報酬の元となっており、ステーキングされている限り報酬も発生するので、dApp開発者から見ると安定的な収入になり得ます。 発生した報酬は、dAppの開発者とステーキングした主体の間で、分配される仕組みです。 通常のチェーンにおけるバリデーターなど、ネットワークを保護する主体が受け取っている報酬の一部を、dApp ステーキングでは開発者とステーキングを行った主体に回します。 活発な開発を促進したり、魅力的なプロジェクトが人気を集めやすくなるといった効果を期待しています。 記事執筆時点で、2万件を超えるステーカーによって1億8,000万ドル分の$ASTRが、dApp ステーキングに対してロックされています。 Astarは、Astar 2.0としてさまざまな設計に変更を加える方針となっており、その中にTokenomics 2.0があります。 上記では、元となる全体のブロック報酬が動的になったり、インセンティブの設計も変化し、dAppステーキングについても変更が加えられる方針です。 大企業との連携 Astarはもっとも日本の大手企業と何らかの連携を行っているプロジェクトの1つです。 Astarでは、この点を積極的に強化しており、さまざまな事例が見られます。 直近ではAstarの関連会社であるStartale LabsとSonyが合弁会社を設立し、ブロックチェーンやエコシステムを行う旨を明らかにしました。 \スターテイル・ラボと新会社設立へ/ 「Sony Network Communiations Labs Pte. Ltd.」の設立が決定👐 新会社では、Web3時代を支えるグローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目指します。 スターテイル・ラボの詳細はこちら👇https://t.co/NmC59jccQS pic.twitter.com/GdH602nlPa — ソニーネットワークコミュニケーションズ (@sonynetworkcom) September 12, 2023 直接Astar(Astar Network)に関連して、何らかの開発が行われるのか?については不明です。 しかし、Astarエコシステムとの連携を狙った動きは期待できるでしょう。 似たような動きは複数確認できるため、今後もAstarと日本の何らかの企業が協力していくといった動きが見られる可能性があります。 zkEVMへの展開 Astarは、2023年9月に新たにAstar zkEVMを発表しました。 Astar zkEVMは、EVMと互換性を持つゼロ知識証明を活用したイーサリアムベースのロールアップです。 ロールアップは、イーサリアムなどのL1をベースに構築したトランザクションを処理するもう1つの場所のようなもので、ロールアップを活用するとイーサリアムと比較してガス代が安くなります。 (ただし、パラチェーンベースのAstarとAstar zkEVMを比較した場合、前者の方がガス代は低い) Polygon Labsと協力して提供され、10月にテストネットが運用される予定になっています。 今後、PolkadotのパラチェーンベースのAstarと、イーサリアムベースのロールアップであるAstar zkEVMが存在することになりますが、Astar zkEVMで独自のトークンを発行する予定はありません。 Astar zkEVMで発生したETH収入を元に、$ASTRを市場から買い戻し、バーンするといった大まかな方針は発表されている状態です。 これにより、$ASTR保有者に一定の恩恵が発生する可能性があります。 ただし、トークノミクスの詳細は、今後テストネットを通じて調整されます。 Astar zkEVMを通して、開発者の選択肢を増やしたり、イーサリアムのエコシステムとAstarが持つdApp ステーキングとの連携などを目指しています。 AstarのdApp ステーキングの使い方 これから、AstarのdApp ステーキングのやり方について以下の点から解説していきます。 ・dApp ステーキングのやり方 ・注意点 実際に、dAppにステーキングしていく手順をチェックしていきましょう。 dApp ステーキングのやり方 前提として、取引所などから購入した$ASTRと、それを送金したウォレットが必要となります。 推奨されているウォレットは「Polkadot{.js}」です。 コチラで、Polkadot{.js}の使い方については解説していきます。 また、MetaMaskなどを使用して、EVMからの転送を行う場合はXY Financeを使用する例が、公式ドキュメントでは紹介されています。 準備が完了したら、コチラのページにアクセスしてください。右上からウォレットを接続してください。 dApp Stakingの画面から任意のプロジェクトを選択し、以下のステーキングの画面にアクセスしてください。 使用する残高、金額やトランザクションのスピードを選択して「Confirm」を選択してください。 また、ステーキングが完了すると、「dApp Staking」の「My Staking」現在のステーキングの状態が表示されます。 各項目の意味は以下のとおりです。 Total Staked :ステークした総額 Estimated Rewards:推定される未確定の報酬。実際は変動可能性あり Re-Stake After Claiming:報酬請求時の自動的な再ステーク Total Earned (all time):これまでの獲得報酬 直近で解除する意志がないなら、Re-Stake After Claimingをオンにしておくと利便性が高いです。 また、すでに何らかのdAppsにステーキングしている場合、ほとんど同じ手順で残高を変更することで、そのまま別の新たにステーキングしたいdAppに資金を移すことも可能です。 注意点 dApp ステーキングには、いくつか注意点があります。 ステーキングを行う場合には、最低でも500ASTR以上が必要で、これ以下の金額をステーキングすることはできません。 上記に加えて、最低でも10ASTRがウォレットに残っている状態にしないといけないので、最低でも510ASTR以上が必要です。 また、ステーキングを解除できるのは10日間を経過した後からです。 一定期間はロックされるので、予め押さえておきましょう。 $ASTR購入方法 $ASTRは、さまざまな取引所から購入可能です。 ただし、国内仮想通貨取引所で$ASTRを扱っているところは限定的です。 すでに国内仮想通貨取引所で、$ASTRが扱われていない場合は、OKCoinJapanなどから購入しましょう。 OKCoinJapanでは$ASTRを取り扱っており、取引所・販売所・積立など基本的にニーズの高いサービスに対応しています。 OKCoinJapan経由から、直接ASTRのネットワークに送金することも可能です。 Astarについてまとめ この記事では、Astarについて解説しました。 日本の代表的なプロジェクトの1つであり、日系企業とのさまざまな連携など期待したい話題の多いプロジェクトでもあります。 今後、関連会社とSonyのブロックチェーン開発や、zkEVMなど注目ポイントが多いので注視していきたいと言えるでしょう。
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2023/09/17Aerodrome徹底解説|Base上に構築された急成長中の流動性提供プロトコル
先日、8月29日にBase上でローンチされた「Aerodrome」は多くの注目を浴びています。 イーサリアムにはトランザクションの速度の遅さや手数料の高さという問題点が存在します。これらの課題に対応するため、レイヤー2の開発が盛んに進められています。 [caption id="attachment_98095" align="aligncenter" width="568"] 画像引用元:https://www.orbiter.finance/data?rollup_tab=optimism[/caption] 現在、多くのレイヤー2が登場し、イーサリアムメインネットのトランザクションを大きく上回る取引がレイヤー2で実施されています。 その中で、Coinbaseはレイヤー2「Base」を開発しました。 コインベースのL2「Base」の概要や特徴、使い方を徹底解説 そして、現在Base上で最も高いTVLを持つプロトコルは「Aerodrome」です。 しかし、なぜAerodromeはこれほど急速にTVLを増やすことができたのでしょうか?Aerodromeとは、具体的にどのような特徴を持つプロダクトなのでしょうか? この記事では、Aerodromeの機能や特徴について詳しく解説します。 Aerodromeの概要 Aerodromeは、Base上で動作するDEXです。 DefiLlamaのデータによれば、記事執筆時点でのBaseのTVLは3.74億ドルとなっています。その中で、AerodromeのTVLは1.33億ドルを占め、Base全体のTVLの約3割以上を担っています。 BaseのTVLの変動については、以下で詳しく説明します。 [caption id="attachment_98067" align="aligncenter" width="800"] DefiLlamaより引用。[/caption] 8月31日を境に、BaseのTVLは急激に増加し、2億ドルから3.5億ドルへと上昇しました。この急激な増加の要因は、Aerodromeのローンチにあります。 既にOptimism上にて実績を有するVelodromeのフォーク Aerodromeが登場するまで、Base上の流動性提供プロトコルはBaseSwapなどが担当していました。しかし、Aerodromeの登場以降、Aerodromeが圧倒的な存在感を放っています。では、なぜAerodromeはこれほどまでの注目を集めているのでしょうか。 AerodromeはBase上でのプロダクトでありますが、これが初のDEXではありません。実は、Velodromeという名前のプロトコルとして、イーサリアムのレイヤー2であるOptimism上で既にローンチされていたのです。言い換えれば、AerodromeはVelodromeのフォーク版となります。 [caption id="attachment_98068" align="aligncenter" width="800"] DefiLlamaより引用。[/caption] VelodromeはOptimism上のDEXカテゴリでトップのTVLを持ち、全体としてもSynthetixに次ぐ第2位のプロダクトとして位置づけられています。 Velodromeの実績は既に確立されており、その成功したプロダクトがBase上にもローンチされたことで、Base内での圧倒的なシェアを獲得することができました。 Aerodromeの特徴 Aerodromeが流動性提供プロトコルであり、Velodromeのフォークであることを既に触れました。 しかし、多くの流動性提供プロダクトが存在する中で、なぜAerodromeがこれほどの注目を浴びているのでしょうか? Aerodromeの魅力の一つは、$AEROトークンを中心とした充実したエコシステムにあります。 まず、DEXにおいて最も重要な要素は、流動性です。ユーザーは流動性を提供することで報酬を得ることができます。例えば、Curveでは、報酬として$CRVトークンを受け取ることができます。 多くのDEXが独自トークンを発行し、それを流動性提供のインセンティブとして使用しています。しかし、このような独自トークンは、売り圧となる可能性があります。独自トークンの供給増加は、その価値の希薄化と関連しています。 Aerodromeは、流動性提供者が得るトークンの活用方法を多様化することで、この売り圧を軽減する仕組みを導入しています。 $AEROをロックすることで多くの手数料をもらえる Aerodromeは、トークンの流動性を集めることでトレーダーからの手数料を得る設計となっています。流動性プロバイダーは、毎エポックで$AEROトークンを受け取ることができます。 これだけを見ると、他のDEXと同様の仕組みに思えます。しかし、Aerodromeの特徴は、$AEROをロックすることで受けられるインセンティブが充実している点にあります。 [caption id="attachment_98072" align="aligncenter" width="725"] Aerodoromeドキュメントより引用。[/caption] ユーザーは$AEROをロックすることで、次のエポックの排出量配分への投票が可能となり、これにより「$veAERO Voters」としての権利を得ることができます。 $veAERO Votersは、投票に応じて、前エポックのプロトコル取引手数料の100%と、現在のエポックの追加投票者インセンティブを受け取ることができます。 この追加の投票者インセンティブは、ロックされた$AEROの量に比例しています。そのため、多くの$AEROをロックすることで、より多くのインセンティブを受け取ることができる仕組みとなっています。 $AEROのロックによるインセンティブは、$AEROの売り圧を軽減する役割を果たしています。さらに、多くの$AEROをロックすることが有利という仕組みは、流動性プロバイダーを引きつける効果も持っています。 ロック期間が長ければ長いほど、より多くの投票権を得られる $AEROに関して詳しく説明してきましたが、特筆すべき点として、$AEROはAerodrome内での投票には直接使用できないことが挙げられます。 Aerodromeは、ユーティリティとガバナンスの目的のために、2つの異なるトークンを採用しています。 AERO:プロトコルのERC-20ユーティリティトークン veAERO:NFT形式のERC-721ガバナンストークン ガバナンスにはveAEROが使用されます。しかし、veAEROを取得するためには、$AEROをロックする必要があります。そして、ロックされる$AEROの量と期間によって、配分される$veAEROの量が変わります。 具体的には、以下のような配分がされます(ロック期間の上限は4年): 100$AEROを4年間ロック → 100$veAERO 100$AEROを1年間ロック → 25$veAERO このように、$AEROのロック期間が長いほど、得られる$veAEROの量が増える仕組みが取り入れられており、これにより$AEROを長期間ロックするインセンティブが提供されています。 リベースによる$veAEROの調整 [caption id="attachment_98087" align="aligncenter" width="642"] 画像引用元:https://medium.com/@aerodromefi/aerodrome-launch-tokenomics-30b546654a91[/caption] $veAEROの保有者は、$AEROの排出量や$veAEROと$AEROの供給量の比率に応じてリベースを受け取ることができます。この仕組みは、$veAEROの投票力が新たなトークンの排出によって希釈されるのを防ぐためのものです。 リベースとは、ステーキング報酬として新しいトークンをミントし、それをステーカーに分配することを指します。具体的な例で説明します。 $AEROが100万枚ステーキングされ、それに対応して100万枚の$veAEROが分配されたと仮定します。次に、プロトコルが利益を上げ、その利益から1万枚の$AEROをミントすると、合計で101万枚の$AEROと100万枚の$veAEROが存在することになります。この状況で、$veAEROの1%、すなわち1万枚が追加で発行されます。 このリベースの仕組みは大まかな説明ですが、このようにして利回りを複利的に増加させることができます。その結果、トークンを継続的に保有することが最も収益性が高くなるというインセンティブが生まれます。 OlympusDAOのメカニズムを参考:(3, 3)メカニズム このリベースメカニズムは、OlympusDAOの仕組みをベースに構築されています。 OlympusDAOは分散型準備通貨プロトコルで、そのトークンであるOHMをステーキングすることで報酬を受け取ることができます。この報酬レートは、投票を通じてコミュニティのメンバーによって決定されます。また、ステーキングをせずにトークンを売却すると、そのトークンの価値が希薄化する仕組みが取り入れられており、これによりトークンの売却という行動に対して負のインセンティブが生じるよう設計されています。 この仕組みは一般的に「(3, 3)メカニズム」として知られています。このメカニズムはゲーム理論の考え方を基にしており、具体的には、ユーザーとOlympusDAOの両者が「Stake」、「Bond」、そして「Sell」の3つの行動選択肢を持つと仮定した場合、それぞれの行動がもたらす利益を指数として示しています。 このメカニズムの中で、もし「Stake」を選択することが両者にとって最も利益をもたらす選択となる場合、最適化の結果として自然にステーキングが促進されることになります。 [caption id="attachment_98080" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://dune.com/0xkartod_bounty/OlympusDAO[/caption] 上記のデータを見ると、OHMの約80%がステーキングされていることが明らかです。 この仕組みに関して一般的な誤解として、「全てのユーザーがステーキングを行うと、売る人がいなくなり、その結果、価格の下落が防げる」という考えがあります。 しかし、実際には、先に市場から撤退することで利益を得る人が現れる可能性があるため、「Stake」が必ずしも利益をもたらすわけではありません。この問題を解決するために、リベースというメカニズムが導入され、ステーキングに対するより強力なインセンティブが提供されています。 Velodromeユーザーにはエアドロを実施 [caption id="attachment_98088" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://medium.com/@aerodromefi/aerodrome-launch-tokenomics-30b546654a91[/caption] Aerodromeのエコシステム拡大の一環として、Velodromeのユーザーを取り込む戦略も見逃せません。 Velodromeで既に流動性を提供しているユーザー(veVELOホルダー)に対して、veAEROのエアドロップを実施しています。このエアドロップの量は初期供給の40%にも上る大量で、Aerodromeがエコシステムの構築に熱心であることが伺えます。 まとめ ここまでAerodromeの概要およびトークノミクスについて解説してきました。 流動性を提供するDEXは数多く存在しますが、Aerodromeの特徴として特筆すべきは、$AEROトークンのロックに強力なインセンティブを設けることで、$AEROの売り圧を抑制している点です。 さらに、Aerodromeは新規のプロダクトというわけではなく、Optimism上で既に実績を持つVelodromeのフォークとして存在しているため、ユーザーからの信頼も厚いです。 チェーンの発展には流動性の供給が不可欠です。Baseは新進のイーサリアムレイヤー2としての地位を築いていますが、そのTVLの約3割をAerodromeが占めていることから、Aerodromeが今後のBaseの発展に大きく寄与することは間違いないでしょう。 興味を持たれた方は、Aerodromeのトークノミクスに参加してみてはいかがでしょうか。
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2023/08/30BSCレイヤー2「opBNB」とは?BSCや他チェーンと比較して優れている点を徹底解説
opBNBは、BSC(BNBチェーン)のレイヤー2ソリューションです。この技術は、BNBのスケーラビリティ問題を解決するために開発されたもので、その名前の"op"は、Optimismに基づいて構築されていることを示しています。 2023年8月16日、opBNBのメインネットがインフラプロバイダー向けに公開され、これにより注目が高まりました。ただし、一般向けのメインネット公開はまだ行われておらず、このプロジェクトについての情報が不足している方も多いかもしれません。 本記事では、opBNBの概要から特徴、現在の状況までを詳しく解説していきます。 opBNBの概要 opBNBは、BSCのスケーラビリティの問題を解決するために開発されたBSCのレイヤー2ソリューションです。 ユーザーはBSCから資金を入金し、opBNB上のアプリケーションやコントラクトを利用することで、opBNBネットワークとやり取りします。このプラットフォームを使用することで、ユーザーは高いスループットと低い手数料を享受しながら、資金の入出金、スマートコントラクトの実行、ネットワークデータの閲覧などが可能です。 opBNBの特徴として、イーサリアムレイヤー2である「Optimism」のテクノロジーが採用されており、非常に高速で低コストなトランザクション処理を実現しています。また、EVMとの互換性があるため、既存のイーサリアムアプリケーションの移行や拡張が容易に行えます。 具体的な数値に関する詳細は次の章で説明しますが、まずは周辺情報を整理して理解を深めていきましょう。 インフラプロバイダー向けにメインネットがローンチ 8月16日、opBNBはインフラプロバイダー向けにメインネットをローンチしました。 https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1691721686825980199?s=20 一般ユーザー向けのopBNBの公開は、9月1日に予定されており、現在は一般ユーザーがテストネットに参加できる状態です。 OP Stackを搭載したBSCレイヤー2ソリューション [caption id="attachment_97424" align="aligncenter" width="632"] OPスタックのモジュール画像(画像引用元:https://optimism.mirror.xyz/fLk5UGjZDiXFuvQh6R_HscMQuuY9ABYNF7PI76-qJYs)[/caption] opBNBには、OP Stackが組み込まれています。 OP Stackは、Optimismの開発元であるOP Labsが提供する「レイヤー2ネットワークを構築するためのデータ構造」を指します。これにより、レイヤー2への展開における開発の負担を軽減することが可能となります。 opBNB以外でも、OP Stackを採用しているプロジェクトが存在します。例えば、Coinbaseの「Base」やByBitの「Mantle」などがその例です。 opBNBが必要とされる理由:Web3アプリを展開する上で発生するスケーラビリティを解決 一般ユーザーの観点から考えると、BSCを利用する理由として最も一般的なのは「低い手数料」でしょう。そして、opBNBはレイヤー2であるため、BSCよりも遥かに低い手数料を提供します。 しかしながら、opBNBが導入される目的は、既に安価なBSCの手数料を更に削減するためだけではありません。もちろん、低い手数料は重要ですが、それ以上にもう一つの理由が存在します。それがスケーラビリティの課題です。 Web3アプリケーション、ゲーム、ソーシャルネットワーク、メタバースなどが、レイヤー1チェーン上に直接構築される場合、大きな問題が生じます。それは、BSCやイーサリアムなどのネットワークが、これらのアプリケーションの多くのトランザクションや集中的なデイリーアクティブユーザーを処理するためには設計されていないという点です。 ここで、具体的なBSCのケーススタディを見てみましょう。 2021年、BSC上のWeb3ゲームで1日あたり800万件以上のトランザクションが記録されました。この事態は2つの主な懸念を引き起こしました。 BSCのスループットを超えることによるトランザクションの遅延とユーザーエクスペリエンスの低下の可能性。 1日のガス代が6,800BNB以上に達する可能性があり、ユーザビリティとネットワークの持続可能性が危うくなる可能性。 大規模なdAppはさらなるトランザクション負荷をもたらすことがあります。特に人気のあるアプリがプロモーションキャンペーンを展開すると、通常よりもトラフィックが急増することがあります。例えば、Crypto Bladeなどのゲームは、30万人以上のデイリーアクティブユーザーと1日あたり1,800万件以上のトランザクションを生成しています。これがBSCに大きな負荷をかけ、ガス代の急上昇やネットワークの遅延を引き起こす可能性があります。 しかしながら、現行のBSCの状態では、これらのトランザクションを効率的に処理することは極めて困難であり、大幅な最適化とスケーリングソリューションが求められていました。 また、BSCはイーサリアムメインネットに比べて手数料が安いですが、それでもレイヤー1という性質上、多くのゲームやアプリケーションにとってはまだ高額です。 これらの問題に対処するために、レイヤー2であるopBNBの開発が必要とされました。 何故、zkBNBやBNB Greenfieldとはまた異なったプロダクトを開発したのか BSCの開発は活発に進行中です。実際、昨年8月には「zkBNB」というL2ソリューションを、今年の2月には分散型ストレージシステム「BNB Greenfield」を発表しています。 「zkBNB」(https://zkbnb.bnbchain.org/) ゼロ知識証明を利用したスケーリングソリューション。 zkBNBの導入により、BSCは最大1億アドレスの管理が可能になります。 「BNB Greenfield」(https://greenfield.bnbchain.org/en) 分散型ストレージシステムであり、データの作成、所有、取引を可能にするインフラストラクチャー。 現在、アマゾンウェブサービス(AWS)、NodeReal、Blockdaemonと協力してテストネットを構築中です。 既に2つのレイヤー2ソリューションを開発している中で、新たにopBNBが開発されました。その背景には、BSCのシニア・ソリューション・アーキテクトであるArnaud Bauer氏が、EVMとの互換性を挙げています。 一方で、zkBNBにはEVMとの互換性がない一方、opBNBはその互換性があるため、エコシステムの更なる成長を支援する役割を果たします。さらに、zkBNBとopBNBの両方が採用されることで、ArbitrumやOptimismなどのプロジェクトを含むイーサリアムのレイヤー2エコシステムと競合することになるとされています。 徐々にではあるが減少傾向にあるBSCの預かり資産(TVL):起爆剤として期待されるopBNB opBNBの開発目的は、BSC上におけるWeb3アプリの需要を満たすために行われました。 ここで、BSCのTVLを見てみましょう。 [caption id="attachment_97426" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://defillama.com/chain/BSC[/caption] 上記の図をご覧いただければわかる通り、BSCの預かり資産(TVL:Total value locked)は現在28億ドルとなり、減少している傾向があります。以前はイーサリアムに次ぐ第二位のブロックチェーン市場でしたが、現在ではトロンに抜かれて第三位に位置しています(トロンのTVLは52億ドル)。 ブロックチェーン市場が盛り上がるためには、魅力的なコンテンツやプロダクトが必要です。そのような要素が不可欠ですが、opBNBというレイヤー2の取り組みは、こうしたコンテンツの拡大に寄与することが期待されています。 opBNBの特徴:将来的なBNBエコシステムの拡大を見据えて、大規模な処理を可能とするソリューション opBNBは将来的にWeb3アプリを充実させる際に直面する大量のトランザクション処理と手数料のコスト削減を実現するために開発されました。 次に、具体的な特徴や数値について詳しく紹介していきます。 opBNBの8つの特徴:トランザクション処理やガス代等の具体的な数値。 opBNBには以下のような多くの特徴があります。その中でも、トランザクションの大量処理やコスト削減、相互運用性に関する重要なポイントを詳しく紹介します。 最大ガスリミットの向上: opBNBの最大ガスリミットは毎秒1億ガスに設定されており、これにより高速かつ効率的なトランザクション処理が可能です。 拡張性: OPスタックフレームワークの活用により、4,000トランザクション/秒(TPS)を超えるスケーラビリティが実現され、大量のアプリケーションにも対応可能です。 コスト効率: opBNBは送金取引のガス料金を平均0.005ドル以下に抑え、取引コストを大幅に削減します。 互換性: opBNBはBSCと整合されており、ブロックタイムを1秒に合わせています。これにより高速なトランザクション処理が可能となっています。 セキュリティ: opBNBはBNBスマートチェーンのコンセンサスとデータ可用性ソリューションによって保護され、強固なセキュリティを提供します。 柔軟性: OPスタックにより、opBNBは単一のクライアント実装に依存せず、さまざまな方法でブロックチェーンネットワークと相互作用できるようになりました。 相互運用性: opBNBのOPスタック採用により、他のEVMやSolidityをサポートするレイヤー2プラットフォームとの相互運用が可能となり、オープンで協調的なエコシステムが育成されます。 データ可用性: opBNBはデータ可用性(DA)レイヤーを実行レイヤーから分離し、さまざまなDAオプションの選択を可能にし、セキュリティとパフォーマンスの需要に基づいて異なるDAスキーム間のシームレスな切り替えを可能にします。 これに加えて、opBNBは他にも多くの特徴を備えていますが、ここでは主要な特徴を紹介しました。これらの特徴により、BNBエコシステムをより広範囲に拡大し、柔軟な対応が可能となることが期待されています。 opBNBと他レイヤー1ネットワークとの比較 opBNBの特徴の一つは、BSCやイーサリアムを大幅に凌ぐ毎秒1億のガスリミットです。これにより、高速で大量のトランザクションを処理することが可能となっています。 さらに、opBNBではトランザクションコストを極めて安く抑えています。具体的には、BSCに比べて6分の1、イーサリアムに比べて200分の1のコストでトランザクションを実行できることが分かっています。 opBNBと他レイヤー2ネットワークとの比較 opBNBは、他のイーサリアム上のレイヤー2ソリューションであるOPメインネットやArbitrumと比較して、ガス代が低く、ブロックガス上限が高く設定されています。 ただし、opBNBとOPメインネットは固定ブロックタイムを採用しており、Arbitrumは可変ブロックタイムを採用しています。したがって、記載されている「0.25秒(最小値)」という表記は、最速の場合を示すものであることに注意が必要です。 opBNBのガス代と手数料 以下のポイントを整理してみましょう: フロア・ベース価格: opBNBの最小ベース価格であり、使用状況によって変動することに注意が必要。例えば、使用量が1億ガスの50%に達した場合、基本価格は12.5%上昇。 最低優先価格: ユーザーが設定でき、この値より高い優先価格を設定可能。通常はAPIを使用してガス代の見積もりを取得し、履歴ブロックの平均ガス価格に基づいて推奨される価格。 BSCのガスコスト削減目標: BSCは取引コストを大幅に削減し、opBNBは送金取引のガス代が0.005ドル以下を目指している。これに基づいて最低基本価格と優先価格が計算される。 レイヤー2のガス代: 最初の設定は0.2gwei。最小優先価格は調整可能で、BSCコミュニティのガバナンス・プロセスで管理される。 これらのポイントがopBNBのガス価格に関する重要な要素です。 現時点でのopBNB opBNBは8月16日にインフラプロバイダー向けにメインネットがローンチし、およそ半月ほどが経過しようとしています。 では、現時点のopBNBのTVLや、エアドロの可能性についてはどのようになっているのでしょうか。 ブリッジ額とTVLは伸び悩む [caption id="attachment_97432" align="aligncenter" width="800"] データ引用元:(左)https://dune.com/cryptokoryo/opbnb、(右)https://defillama.com/chain/Op_Bnb[/caption] opBNBのブリッジ額とTVL: 現在のブリッジ額は約800万ドル、TVLは約75万ドル。 プロジェクトの規模: 現状ではまだ規模は大きくない。主要なプロジェクトは存在しない。 バイナンスの関与とBSCの影響: バイナンスの関与が深いことや、BSCのレイヤー2であることを考慮すると、将来性は未知数。 BSCの影響力: BSCはレイヤー1領域で第三位の規模を持つ。これがopBNBの将来の展望に影響を与える可能性がある。 これによって、opBNBの現状と将来性についての情報が整理されます。 関連:opBNBのメインネット公開初日で入金額550万ドルを記録 エアドロップの可能性は公式が否定 こうした新興チェーンにおいて多くの方が気になるのが、エアドロップの存在かもしれません。しかしながら、エアドロップは公式によって否定されています https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1671578853234585600?s=20 ツイート内容は、エアドロップの予定はないこと及び、詐欺に対する注意喚起に関するものです。 まとめ:9月1日より一般向けのメインネットが公開予定 opBNBの魅力は、大量のトランザクションを迅速かつ経済的に処理できる点にあります。そして、バイナンスの関与が欠かせない要素です。BNBエコシステムには既に数百万人の顧客が存在し、潜在的に大規模な市場が形成されています。他のプラットフォームと比較して、マーケティングや顧客獲得に大きなコストがかかることなく、優位性があると言えるでしょう。 https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1691057910816669697?s=20 9月1日から一般向けのメインネットがローンチされることもあり、BSCの新しいエコシステムの拡大に注目が集まります。
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2023/08/23「friend.tech」Dapp|インフルエンサーが注目する新たな分散型SNS
急速に話題を集める「friend.tech」Dappに注目が集まっています。 8月10日にベータ版がリリースされ、これに伴い多くのインフルエンサーが参入し、高額の収益を上げることで話題となりました。その後も新たなインフルエンサーが参入するたびに話題が再燃し、日々注目が高まっています。 しかし、この急速な注目の中で、friend.techの仕組みやエコシステムについて理解が追いついていない人も多いかもしれません。 この記事では、friend.techの概要を紹介し、同時に懸念されている事項などに焦点を当ててみます。 急に注目を浴びたfriend.tech friend.techは、Coinbaseが提供するイーサリアムレイヤー2「Base」上に展開されたDappです。このアプリケーションは、Twitterと連携して個人の影響力を収益化する仕組みを提供しており、特にクリプトインフルエンサーたちの間で大きな注目を浴びています。 ベータ版がリリースされたことを受けて大注目:プロトコル手数料がイーサリアムに次いで、第二位に。 8月10日にfriend.techのベータ版が公開されました。このアプリケーションへの注目度を反映する興味深い側面は、ユーザーが支払うプロトコル手数料です。以下では、その規模を具体的に探ってみましょう。 [caption id="attachment_97206" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:DefiLlama “Fee / Revenue”[/caption] 8月22日時点で、friend.techは過去24時間で約168万ドルの手数料を獲得しています。この数字は、イーサリアムに次ぐ第二位の位置に位置し、プロダクトの登場から半月も経たない段階で、他の多くの名だたるサービスを上回る成果を収めています。これにより、friend.techの高い注目度が浮き彫りにされています。 friend.techの影響によってBaseのユーザー数が10万人を突破 friend.techの影響は、そのサービスの成長だけでなく、Baseにも波及しました。 [caption id="attachment_97207" align="aligncenter" width="800"] データ引用元:https://dune.com/tk-research/base[/caption] 8月10日の時点で、Baseの日次アクティブユーザー数は13万人以上に達し、これはBaseの過去最高記録となりました。元々Baseへの注目度は高かったとはいえ、急激なアクティブユーザーの増加には明らかにfriend.techの影響があると考えられます。 friend.techに登録するには、必ずBase上でイーサリアムをデポジットする必要があります。これがBaseのアクティブユーザー数の増加に寄与した要因の一つでしょう。ただし、現在friend.techへの新規登録は招待コードを介したものに限られており、アプリへのアクセスが制限されています。 誰もが自由に利用できるわけではないアプリケーションであるにもかかわらず、多くの人々がアプリに参加している様子を見ると、その注目度の高さがわかります。 Paradimからシードラウンドの支援 https://twitter.com/friendtech/status/1692588652172640666?s=20 突如として現れたfriend.techは、周囲の情報が十分でないため、その信頼性に疑念がありました。しかしこのような状況の中、8月19日に、Paradigmからシードラウンドの支援を受けていることが明らかになりました。 Paradigmは、暗号資産に特化したベンチャーキャピタルであり、Coinbaseの既存投資家でもあります。最近ではAI分野への投資も行っており、その幅広い投資活動を展開しています。 friend.techの仕組み:「Share」を中心としたエコシステム friend.techの特筆すべきポイントは、「Share」を中心に据えた独自のエコシステムを構築している点です。このセクションでは、その中心的な要素である「Share」を基盤に、その仕組みを詳しく解説していきます。 ユーザーはShareを発行:Share保有者は発行者と独占的にチャットなどのコミュニケーションを行うことが可能に。 friend.techのユーザーは、自身が発行する「Share」と呼ばれる独自のソーシャルトークンを持つことができます。そして、これらのShareはfriend.techのプラットフォーム内で取引可能です。 Shareを所有するユーザーは、Shareの発行者であるインフルエンサーの投稿を閲覧するだけでなく、そのインフルエンサーと個人的なメッセージのやり取りも可能です。さらに、同じ発行者のShareを持つユーザー同士は、その発行者の返信内容を他の保有者からは隠すことができるため、独占的な個人間コミュニケーションが可能です。 著名インフルエンサーのShareは2ETHを超えるものも [caption id="attachment_97225" align="aligncenter" width="576"] 画像引用元:https://twitter.com/yugacohler/status/1689973528185999360?s=20[/caption] Shareは価格が一定ではなく、株式のように変動します。特に人気のあるユーザー(この記事では「インフルエンサー」と呼びます)のShareは高額で取引される傾向があります。要するに、Shareの価格はそれを発行したインフルエンサーの人気度を示す指標と言えます。 Shareが売買される度、そのShareの発行者にはロイヤリティ収益が発生。 Shareの取引は購入と売却の両方で手数料が発生し、この手数料からプロトコルの収益や、Shareを発行したインフルエンサーに支払われるETHのロイヤリティが供給されます。 具体的な上位インフルエンサーのETH還元例を見てみましょう。 [caption id="attachment_97223" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:https://www.coingecko.com/research/publications/friend-tech-royalty-earnings?utm_campaign=Data%2BVisualization&utm_medium=social[/caption] Cobie氏(https://twitter.com/cobie) 著名なクリプトインフルエンサーであり、Coinbaseでのインサイダー取引についても言及したことで知られています。 最近では、バイナンスの創設者であるCZ氏に関する「Red Notice」(国際逮捕手配書)の情報をツイートしていますが、その真偽は不明であり、公式発表はないことに注意が必要です。 Racer氏(https://twitter.com/0xRacerAlt) friend.techの創設者として知られています。 CoinGeckoのデータによれば、Cobie、0xRacerAlt、HsakaTradesの3人の合計ロイヤリティが、上位25アカウントが受け取ったロイヤリティの34.6%を占めています。 Shareの売買や価格決定の仕組み ここまでfriend.techのエコシステムの中心であるShareについて説明してきましたが、次にそのShareの売買に関する詳細を探ってみましょう。特に、Shareの販売方法や価格設定に焦点を当てて説明していきます。 Shareの売買には全て運営が関与。個人間の取引は不可。 ここまでShareの売買について詳しく説明してきましたが、重要な点として、インフルエンサーやユーザー同士が直接的にShareを売買しているわけではないことに留意する必要があります。 ユーザーは自分の保有するShareをいつでも売却することができますが、これは運営側がそのShareを買い取っているためです。同様に、ユーザーはいつでもShareを購入することができますが、これは運営側が所有しているShareを売却しているものです。 Shareの価格を発行者(インフルエンサー側)は決められない 重要な点として、Shareの売買はすべて運営側によって行われているため、インフルエンサーはShareを発行することはできますが、そのShareの価格を自ら設定することはできません。代わりに、運営が設計したアルゴリズムによって自動的にShareの価格が決定される仕組みとなっています。 この仕組みにより、個別のインフルエンサーによる価格設定の偏りや操作を防ぎつつ、公平な取引が行われることが保証されています。インフルエンサーやユーザーは自分の保有するShareをいつでも売買することができますが、その価格は運営のアルゴリズムに基づいて決定されるため、市場における需要と供給のバランスを考慮した価格設定が行われています。 報酬ポイントのエアドロを実施中:ガバナンストークンの発行予定も。 2023年8月15日、friend.techは公式Twitterを通じて、アプリ利用者に報酬ポイントのエアドロップを実施することを発表しました。 https://twitter.com/friendtech/status/1691209818697355264?s=20 毎週金曜日に、8月18日から合計で1億ポイントが配布されるとのことです。先週の金曜日には、4万4千人を対象として最初のエアドロップが行われたことが発表されました。 また、将来的にはガバナンストークンの発行も計画されています。 friend.techの懸念されるリスクや問題点 ここまでFriend.techのエコシステムに関して詳しく説明してきましたが、新興のプロダクトであるために情報が限られている点や、その仕組みがまだ不透明な部分もあることから、多くの懸念事項が存在しています。 プライバシーポリシーが不明。セキュリティへの不安も [caption id="attachment_97215" align="aligncenter" width="552"] (現状、プライバシポリシーは公開されていない)[/caption] friend.techは、インフルエンサーとしての価値を直接的に金銭に変換できるサービスと言えます。これまでInstagramやYouTubeなどでインフルエンサーは自身の知名度を活かしてビジネス展開し、収益を上げてきましたが、friend.techではインフルエンサーが自分の価値をより手軽に金銭的な価値に変えることができる仕組みを提供しています。 ただ、こうしたサービスを提供する上で、プライバシーや情報管理が非常に重要です。しかし、friend.techのプライバシーポリシーは現在まだ公開されておらず、「coming soon」となっています。 Hypeの懸念 「Hype(ハイプ)」は、元々は誇大宣伝や過度な宣伝を指す言葉でしたが、最近では、特定の商品やサービスが大きな注目を浴び、熱狂的な受け入れを受けている状態を指す用語としても使われています。 現在のfriend.techに関する状況は、かつての「Hype」の意味と現代の意味の両方を含んでいるようです。 手数料の増加からも分かる通り、friend.techのShareの取引は盛んです。しかしながら、具体的なビジョンが明確でなく、サービスの実際の姿を把握することは難しいです。多くのインフルエンサーが参加していますが、これが継続するかどうかは未知数であり、一時的な現象で終わる可能性も考えられます。 また、friend.techはParadigmがシードラウンドの資金調達に関与したことを発表し、これに反応して多くの人々がShareを購入したことで、Buyersの比率が急速に上昇しました。 [caption id="attachment_97221" align="aligncenter" width="669"] データ引用元:https://dune.com/cryptokoryo/friendtech X引用元:https://twitter.com/caitlinxyz/status/1692588912990982281?s=20[/caption] データを見ると、Paradigmの関与が明らかになる前は、BuyersとSellersの間で需要と供給が安定していました。しかし、その関与が判明した後、Buyer側の需要が急激に高まり、一時的に4:1という比率にまで達しました。その後も、基本的にはBuyer側の需要が高い傾向が続いていることが分かります。 一見すると、非常に活気のある状態に見えますが、これは実際には実体のないものに影響されている可能性があるため、冷静な分析が必要です。良い側面もあれば悪い側面もあり、現実との乖離があるため、過度な期待に振り回されることなく、状況を冷静に評価することが重要です。 導入が初心者向きではない これまでfriend.techの懸念事項にフォーカスしてきましたが、ここからはプロダクトの使いやすさについて詳しく見ていきます。筆者自身も試してみましたが、正直なところ、ユーザビリティは高くはありません。特に、暗号通貨初心者にとっては取り扱いが難しいと言えるでしょう。 Base上にETHが必須 friend.techが注目を浴びる中で、実際にShareを発行したり売買したりしなくても、その仕組みに触れてみたいと考える人もいるかもしれません。しかし、実際に登録する手続きはかなり煩雑です。 登録には電話番号かメールアドレスが必要ですが、その際にETHのデポジットが不可欠です。デポジットを行わずに進むことはできないため、friend.techの内容を確認するだけでも、わざわざETHをデポジットしなければならないという状況です。 さらに、ETHのデポジットを行う際には多くの手数料が発生します。 手続きの煩雑さや手数料に加えて、最も重要な点は、新興プロジェクトに大量の資産を預けることは、大きなリスクを伴う可能性があることです。少しでも試してみたいと考える人でも、Shareを購入しない限り、最低限のETHデポジットに留めることが賢明かもしれません。 招待コードが必要 さらに、手続きの面倒さを除いても、friend.techはどんな人でも簡単にアクセスできるアプリではありません。まず、招待コードが必要です。招待コードを手に入れるためには、旧Twitter(X)などで招待コードを提供している人を見つけるしか方法がありません。 おわりに インフルエンサーにとって、InstagramやYouTubeなどでのマネタイズは重要な課題です。たとえば、YouTubeではスーパーチャットなどを通じてファンから直接収益を得ることが可能ですが、多くの場合、企業案件や広告収入が主な収益源となっています。広告収入を得るには登録者数や総再生時間などの要件を満たす必要があり、ハードルが高いとされています。 以前はマネタイズの仕組みが整備されていなかったX(旧Twitter)も、最近になって収益分配プログラムが導入されましたが、それにも関わらずインプレッションを確保する難しさが残り、ハードルが依然として高いと言えます。 このような状況の中で、friend.techの仕組みが存在することは、著名インフルエンサーがXに偏るクリプト領域の需要を満たす潜在的な能力を持っていることを意味します。friend.techはXとの連携によって自身の知名度を利用し、容易に収益を生み出すことができるプラットフォームを提供しており、そのために多くの注目を浴びる要因となりました。 ただし、friend.techはプライバシーやユーザビリティに関して多くの懸念事項を抱えており、その将来には不透明な要素も存在します。その進展にどのような方向性が示されるかは分からないものの、friend.techの動向には引き続き注目が集まるでしょう。 friend.techが過去24時間の収益で全Dapps中1位を記録/