CoincheckとCircleが日本におけるステーブルコインUSDCのアクセス拡大を目指し戦略的提携
hapi
CoincheckとCircleが提携
日本最大級の仮想通貨取引所のCoincheckがアメリカの暗号資産関連企業であるCircleと戦略的提携を結んだことが発表されました。
【プレスリリース】
米Circle社とコインチェック、日本でのUSDCへのアクセス拡大に向けた提携を発表https://t.co/g47cUNMghC— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) February 27, 2024
両社はこの提携により、日本の暗号資産市場においてステーブルコインの1つであるUSDCの利用と流通が拡大されることを目指しています。
Circleはボストンに本拠を置くフィンテック企業で、支払い、送金、暗号資産取引サービスを提供しています。
一方のCoinCheckは、日本国内最大の仮想通貨取引所の1つで、日本国内での暗号資産を大きく認知させた取引所の一つです。
この提携によって、コインチェックのユーザーは円建てでUSDCをより簡単に購入、保有、送金できるようになります。
コインチェックは今後、自社の様々な支払いサービスにUSDCを順次統合していく計画であり、同社のユーザー基盤を通じて、USDCの認知と利用が大きく拡大することが期待されます。
Circleの共同創業者でCEOのジェレミー・アラー氏は、「この提携はコインチェックの大規模なユーザーベースがUSDCの恩恵を受けられるようになる重要な一歩だ」とコメント。
一方、コインチェック株式会社代表取締役社長執行役員の蓮尾 聡氏は、「グローバルに展開するステーブルコインを提供することで、ユーザーが仮想通貨をより安心・安全に利用できる環境の実現を目指す」と述べています。
安定した価値を持つステーブルコインの国内取引が活発化することは、日本の暗号資産業界全体にとって大きな影響を与える可能性があります。
今後も両社の提携がもたらす効果と影響に注目が集まります。
USDCについて
USDCとは、Circle社が発行している主要なステーブルコインの1つです。
ステーブルコインとは、法定通貨などに価値をペッグ(固定)することで価格変動を抑える仕組みの暗号資産のことを指します。USDCの場合は1USDCを1米ドルと等価にしており、米ドル準備金に裏付けされています。
USDCの主な特徴は以下の通りです。
- 1USDCは常に1米ドルと等しい価値を保つよう設計されている
- 発行されているUSDCはすべて、米ドルなどの法定通貨で準備金として保有されている
- 準備金の額が常に発行済みUSDCと等しくなるよう管理されている
- Ethereumのブロックチェーン上でERC-20トークンとして実装されている
USDCはボラティリティの高い暗号資産の代わりに、価値が安定した支払い手段として世界中で利用されています。