Web3データを拡張するための分散型AI OS「0G Labs」AMAレポート
boarding bridge
執筆:summerchon
次世代のAIアプリケーションを実現するための分散型AIオペレーティングシステムを開発する「0G Labs」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、プロジェクトの概要やAIを誰もが利用できる共有資源にするための具体的なビジョンについて伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
AMA概要
日時:2024年10月24日(木)22:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice X(Twitter)
Giveaway:100 USDC × 2名 ノードWL × 5名
スピーカー
・Lai | VP of Ecosystem
・ビニール | boarding bridge
・AKI | boarding bridge
(敬称略)
35M$調達済の分散型AI OSでWeb3データを拡張するインフラ「0G Labs」のAMAを開催✈️
⏰ 10月24日(木)22:00
🎁 Giveaway:$100USDC × 2名✅ Like, RT & Follow ↓ @0G_labs & @bb_jpdao
✅ Join AMA
メイン会場 ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb
同時配信 ▶️ https://t.co/pQh58i0SMx💁♂️… pic.twitter.com/uzBXP9Xrld
— boarding bridge (@bb_jpdao) October 17, 2024
AMAの内容
自己紹介
こんにちは、0G財団エコシステム担当VPのTiffanyです。私はパートナーや開発者、コミュニティと連携し、分散型AIエコシステムの構築と拡大に注力しています。
0Gの使命はAIを公共財とすることであり、完全なオンチェーンAIの実現を目指しています。10年のブランディング・マーケティング経験を持ち、Avalancheでは成長責任者を務め、台北ブロックチェーンウィークのディレクターも担当しています。
0G Labsがどのようなプロジェクトか教えてください
0G Labsは、次世代のAIアプリケーションを実現するための世界初の分散型AIオペレーティングシステムを開発しています。私たちの目標は、AIを誰もが利用できる共有資源にすることです。
0G Labsでは、分散型のデータ保存やAIを動かすネットワークを活用し、リアルタイムでAIの正確さを確認できる仕組みを整えています。これにより、AIが一部の組織だけでなく、コミュニティ全体により管理される未来を目指しています。
開発チームと投資家について教えてください
0G Labsの開発チームは、AIやブロックチェーン、暗号技術の経験豊富な専門家たちで構成され、MITやスタンフォード、清華大学出身の博士や、MicrosoftやAmazonなど大手企業出身のメンバーが集まっています。多くのメンバーがユニコーン企業の立ち上げ・成長にも関わった実績を持ちます。
投資家については、分散型AIの未来を信じる強力なパートナーが支援しており、私たちのビジョンに賛同しています。最新の資金調達ラウンドでは目標の20倍の応募があり、3500万ドルのプレシードラウンドを成功させました。世界トップクラスのチームと投資家に支えられていることを大変誇りに思います。
プロダクトの優位性はどのあたりですか?
0G Labsは、AIアプリケーションの高度な要件に特化した世界初の分散型AIオペレーティングシステムを構築しています。従来のブロックチェーンと比べ、0Gのインフラは50,000倍のスループットを100分の1のコストで提供し、大量データを扱うAI、ゲーム、分散型金融などに最適です。また、無限にスケーラブルなデータ可用性(DA)、分散型ストレージ、検証可能なAI推論ネットワークを備え、AIモデルを完全にオンチェーンで運用できる仕組みを実現しています。
このアプローチにより、AIが求める透明性やセキュリティ、アクセシビリティが確保され、従来のブロックチェーン技術では対応しづらいリアルタイム性や拡張性も実現可能です。私たちは、分散型AIを強化し、未来を見据えたエコシステムの創造を目指しています。
分散型AIオペレーティングシステムの具体的なユースケースを教えてください
0G Labsの分散型AIオペレーティングシステム(dAIOS)は、さまざまな分野で応用可能です。
ゲームとメタバース:
キャラクターとの対話や世界構築など、リアルタイムで拡張性のあるAIが没入型のゲーム体験や仮想世界の向上をサポートします。
高頻度DeFi取引:
DeFi市場での高頻度取引や市場予測にAI駆動型のアルゴリズムを提供し、0Gの高速スループットと低コストで大量取引の効率化と透明性を確保します。
サプライチェーンとロジスティクス:
AIでサプライチェーン業務を最適化し、商品の追跡や予測分析を行いながら透明性と改ざん防止を実現します。
0G Labsは、こうした分野を含むさまざまな産業でAIの変革を後押しすることを目指しています。
今後のロードマップについて教えてください
今後のロードマップは、0Gの分散型AIインフラをさらに拡大し、パートナーや開発者、コミュニティからなるエコシステムの強化に焦点を当てています。
特に注目すべきマイルストーンは、2024年11月11日に開始予定の「AIアラインメントノードセール」です。このセールは、コミュニティや個人がAIの未来に直接関わる機会であり、AIの分散化への重要な一歩になります。参加者は、ネットワーク上でAIの透明性とセキュリティを確保し、長期的なエコシステムの成長にも貢献できます。
さらに、ノードセールの後には、ノードの活性化や分散型ストレージ、データ可用性(DA)、AI推論レイヤーの統合を進め、世界初の完全オンチェーンAIインフラを構築する計画があります。これにより、多様な産業でスケーラブルなAIユースケースが可能となります。また、パートナーシップの構築や開発者ツールの強化を進め、日本の暗号資産エコシステムとの協力も積極的に展開していきます。
データを保存する際に支払うトークン数はデータあたりで固定ですか?
現在テストネット段階にあり、詳細は今後確定していく予定です。メインネットの時期が近づくにつれ明確になりますが、現時点では正確な情報をお伝えできない状況です。
0Gの名前の由来を教えてください
0G Labs(Zero Gravity Labs)の名前は「ゼロ重力」の概念にインスパイアされています。現在のデータ可用性やデータストレージは、まだその可能性を最大限に発揮できていません。「ゼロ重力」は、従来の限界を超えてイノベーションを追求し、データをオンチェーン上で「重さのない」状態にすることで、AIの可能性を最大限に引き出すという目標を象徴しています。
直近予定しているイベントはありますか?
次のイベントはDevConをタイにて開催予定で、開発者やKOL、エコシステムのメンバー、0Gに関心のある方々と協力する一連のイベントが行われます。また、来年にはAPAC(アジア太平洋地域)でのロードショーも予定しており、日本でのイベントも計画に含まれています。
ノードを購入することでどのようなメリットがありますか?
ノードを購入することで、今後0Gエコシステムへの貢献ができ、リワードプログラムなどで還元を受ける可能性もあります。また、0Gには300以上のパートナーが参加しており、AIが健全かつ利用しやすいエコシステムの構築に貢献しているため、ユーザーにとってメリットが多いと考えています。なお、購入前にはリーガル面での規制等についてご確認ください。
ノードの運用に技術的スキルや知識は必要ですか?
いいえ、必要ありません。AIアライメントノードの運用は非常に簡単です。多くのノードプロバイダーがサポートを提供しており、一般的なノートパソコンがあれば十分です。また、node.0g.aiの専用サイトにノード仕様が詳しく記載されており、詳細を確認できます。
まとめ
今回のAMAでは、0G Labsのビジョンや主な機能、将来の展望が共有されました。
0G Labsは、AIを公共財とすることを目指し、次世代AIアプリケーションのための分散型AIオペレーティングシステム「dAIOS」を開発しています。その特徴は、高速かつ低コストなインフラであり、ゲームやDeFi、サプライチェーンなど多様な分野での応用が可能な点です。開発チームには世界的な専門家が集結し、投資家の支援も受けています。
また、2024年11月11日には「AIアラインメントノードセール」が予定されており、AIの分散化に向けたコミュニティ参加の機会が提供されます。ノード運用は技術的な知識がなくても簡単に始められます。
ゼロ重力に触発された0G Labsが、データの「重さ」を取り除き、AIをコミュニティ全体で管理する未来を目指す姿勢には大きな期待が寄せられます。今後の展開が楽しみです。
関連リンク
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