今年2月にメインネットをリリースしたIOSTは、エコシステム拡大のためにブロックチェーンプロジェクトのインキュベーションを積極的に実施しています。
その第一弾として発表されたのが分散型データガバナンスプロトコル「Berm Protocol」で、南米にフォーカスを置いたプロダクトの展開を行なっています。
今回は、Berm Protocolが利用されたプロダクト「Berminal」「Bermi」と、近日リリース予定の新ネットワーク「EMOGI」について解説します。
目次
Berm Protocol

Bermi Protocolのアーキテクチャ
Berm Protocol はIOSTプラットフォームを活用した分散型データガバナンスプロトコルとなっており、このプロトコルを利用して、様々な分散型アプリケーションを作ることが可能になっています。
同プロトコルでは、BERMトークンを専用の「BMPトークン」に変換することで、プラットフォームへの各データエントリに投票やコメントができるようになります。
投票やコメントの多いエントリにはより多くのBERMトークンが割り当てられ、投票/コメント期間が終わるとデータの作成者に80%、投票/コメント者に20%が配布されます。
Berminal
Berm Protocolがはじめに展開したアプリケーションは、ニュース集約サービスの「Berminal」で、暗号資産の価格情報に加え、最新ニュース・エアドロップ情報などがリアルタイムで網羅されています。

Berminalのメイン画面
南米を中心にユーザー数を増やすショートビデオアプリ「Bermi」
Berm Protoclのプロダクト第2弾となる「Bermi」は、近頃流行しているショートビデオアプリのひとつで、BERMトークンを活用したアプリケーションとなっています。
ユーザーは、ビデオの視聴・シェア・ライクなどといったエンゲージメントを通してリワード(報酬)を得ることができ、BERMエコシステムの構築にも一役買っています。
Bermiは特に南米でユーザー数を伸ばしており、コロンビアやメキシコ、チリ、ペルー、ベネズエラ、ドミニカ共和国、アルゼンチンなどではシェアの増大が顕著です。
検閲耐性ネットワーク「EMOGI」決済手段としてのユースケースも視野に
Berm Protocolが近日リリースする「EMOGI」は検閲耐性のあるメディア構築の基盤となるフレームワークで、IOST上のIRC-20トークン「$EMOGI」を活用したPoSのアルゴリズムを元としています。
EMOGIが目指すのは、政治関係者や大企業などによる検閲の入った集権型メディアではない、事実の発信者と読者を直接繋げる分散型メディアの基盤を目指しています。
これを達成するために、EMOGIではコンテンツの「制作者」「承認者」「消費者」それぞれに役割を設けています。
コンテンツ制作者は、ニュース・ビデオ・ポッドキャスト・プレスリリースなどのコンテンツの掲載を、承認者にEMOGIトークンを支払って委託します。
事前にコミュニティによって選出されたコンテンツ承認者は、製作者からの受注に伴って、それぞれの読者にコンテンツを配信します。
IOSTによれば、すでに南米市場での成長を続けるBerm Protocolは、EMOGIが現地の不安定な法定通貨に取って代わる可能性も見込んでいます。
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