イーサリアム「2030年末に4万ドル」予想|英大手銀行が強気を維持する理由
Crypto Times 編集部
英大手銀行スタンダードチャータードのデジタル資産調査責任者ジェフリー・ケンドリック氏はイーサリアム(ETH)が2030年末に4万ドルに達するとの予想を維持しました。中期的にはビットコイン(BTC)を上回る値上がり率を見込んでいると説明しています。
同銀行は2026年1月の調査レポートでも、2030年末のETH価格目標を4万ドルに設定しています。
強気予想の根拠は株式や債券などをブロックチェーン上で発行・管理する「トークン化」の拡大。銀行や運用会社がこの仕組みを利用することで取引基盤となるイーサリアムへの需要が増えるとみています。
ケンドリック氏はステーブルコインの市場規模が2兆ドル、それ以外のトークン化資産が2兆ドルに成長すると予測。特に、米国の短期国債などで運用するマネー・マーケット・ファンド(MMF)や株式のトークン化に期待を寄せています。
企業がステーブルコインで送金し、余剰資金をブロックチェーン上のMMFで運用すれば、送金と資金運用を同じ基盤で行えます。同氏はこうした資金管理の需要に加え、資産の貸し借りなどを行う分散型金融(DeFi)での利用拡大が関連サービスの成長を後押しすると説明しました。
価格上昇の鍵は「収益がトークンの価値につながるか」
ケンドリック氏は暗号資産市場が「収益を重視しない段階」から「収益が重要になる段階」へ移行しつつあると指摘しています。重視するのは利用者や取引量の増加がトークンの価値に結び付く仕組みです。
代表例に挙げたのが分散型取引所Uniswapの「UNI」。手数料収入による買い戻しと焼却でトークンの供給を減らす仕組みを評価し、2030年の100ドルという目標も低すぎる可能性があると述べました。
イーサリアムの処理を補助するネットワーク「Arbitrum」のARBには2030年に10ドルという目標を示しています。米金融サービス企業Robinhoodなどによる技術の採用が収益拡大につながるとの見方です。
ただし、同氏によるとコメント時点でArbitrumの収益はトークンの買い戻しには使われていません。事業拡大への再投資が優先されており、保有者への還元方法は今後の課題です。
イーサリアムについても、ネットワークの利用増加がETHの価値に結び付く経路は間接的だと認めています。そのうえで1ETHの価値をBTCで表す比率が2030年までに0.08BTCへ上昇すると予測。時価総額の逆転ではなく、BTCに対するETHの相対的な値上がりを見込んでいます。
4万ドルの目標は金融資産のトークン化が進み、イーサリアムがその基盤として利用され続けることを前提としています。取引量の拡大がETHの需要にどこまでつながるかが焦点です。
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記事ソース:Milk Road
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