米国株が24時間動く時代へ、トークン先物は月間1000億ドル超え

米国株が24時間動く時代へ、トークン先物は月間1000億ドル超え
ct analysis

株や金、原油といった伝統資産を仮想通貨と同じように24時間365日取引する市場が急速に育っています。オンチェーンデータ分析を手掛けるDeFiLlamaによると、こうした「RWA(実世界資産)」を対象とする無期限先物の月間出来高は6月に約1,200億ドルに達し、初めて1,000億ドルを突破しました。



6月に出来高の首位に立った資産は金でも原油でもなく「株式」でした。新NISAで日本人にも身近になった米国株が最先端の金融市場では「眠らない商品」に変わり始めています。

DeFiLlamaの資産別データを見ると半年間で主役が入れ替わった様子がわかります。年初のRWA先物は金などの貴金属が出来高の中心で3〜4月は原油と株価指数が押し上げ役でした。個別株の取引が目立ち始めたのは5月以降で6月は約1,200億ドルのうち個別株が最大の割合を占め、株価指数と合わせた「株関連」は全体の6割近くに達しています。

つまり「トークンで24時間動く資産」の需要はまず金や原油といったコモディティで立ち上がり、この2ヶ月で一気に株式へ広がった構図です。

市場全体は縮小、RWAだけが伸びている

この成長は市場全体の拡大によるものではありません。分析チームArtemisの集計ではRWA無期限先物の四半期出来高は2025年Q4の123.7億ドルから2026年Q2には2,026.7億ドルへ急増した一方、無期限先物市場全体の出来高は2025年Q3のピークから約35%減少しています。

DeFiへの預入資産でもRWA関連は前年比約3.2倍の74.4億ドルに拡大する中、DeFi全体のTVLは約15%縮小しています。

仮想通貨市場が軟調な中でトークン化された株式・株価指数・商品だけが逆行して伸びている構図です。成長を牽引しているのはトークン化株式やインデックスだとArtemisは分析しています。

この需要を追ってかプレーヤーの参入も昨今加速しています。米国では既存取引所がトークン化株式の取り扱いをSECに申請し、ロビンフッドは株式をDeFiの担保に使える新チェーンを稼働させました。日本でもKDDIがRWAトークン化で基本合意を結ぶなど、国内の接点は既に生まれています。



「便利」の裏に残る課題

一方で市場の若さゆえの事故も起きています。直近ではトークン化されたグーグル株で担保価値を偽造するハッキング被害が発生しており、「株がトークンで動く」利便性の裏で、価格情報や資産の裏付けを支えるインフラの信頼性が課題として残ります。

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記事ソース:DefiLlama

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