【地方創生】岩手県紫波町にて「Web3タウン表明」が実施

2024/11/28・

Crypto Troll

【地方創生】岩手県紫波町にて「Web3タウン表明」が実施

現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。

それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。

Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。

今回の記事では、岩手県紫波町が実施した「Web3タウン表明」について紹介していきます。

紫波町とは

引用:Map-It

紫波町は、岩手県のほぼ中央、盛岡市と花巻市の中間に位置しています。

町は、大きく分けて中央部、東部、西部の各地域に区分されており、中央部では農地が広がっており農業が盛んとなっています。そばの生産量は県内1位となっており、そのほかもち米や麦の栽培も盛んとなっています。東部や西部では、リンゴやぶどう、梨といった果樹の栽培が行われています。

古い歴史を有しており、遡れば9 世紀前半から坂上田村麻呂を中心とする軍隊により、斯波郡(紫波郡)として治められるようになりました。その後、鎌倉時代には高水寺城が建築されたりや、杜氏の集団が誕生するなど、文化的にも豊かな土地となっています。

「Web3タウン」を表明し、多数のNFTやDAOプロジェクトを実施

紫波町は、「Web3タウン表明」を行い、国内外どこからでもまちづくりに参加できる「DAO」と呼ばれる分散型自立組織を設立するなど、多様な取り組みを行う旨を発表しました。

今回の記事では、「Web3タウン表明」および実際の取り組みについて特集していきます。

「Web3タウン表明」によりWeb3へ注力する方針を内外にアピール

紫波町は、地域の活性化に欠かせない要素として、多様な人材の確保を挙げます。その上で、国内だけでなく海外も含めた多様な人材にまちづくりへの参加を促す方法として、Web3に注目し、「DAO」を設立する旨を発表しました。

また、DAOを通して地域資源の活用やまちづくりの活性化を実現していくとして、Web3を積極的に取り入れる「Web3タウン表明」が行われました。

Web3タウンで目指す例として、以下の4点が挙げられています。

  1. 地域課題の解決を目指すDAOを設立
  2. Web3 技術を活用した新型地域通貨の発行に向けた活動
  3. ふるさと納税の返礼としたデジタルアートのNFT化
  4. Web3 技術の推進に取り組む企業の誘致

この発表がされたのは2022年ですが、その翌年にはふるさと返礼品にNFTを採用した取り組みがされています。

ふるさと納税返礼品として、「くりぷ豚レーシングフレンズ」で使用できるNFTを提供

引用:Newscast

紫波町は、Web3タウン事業の第一弾として、ブロックチェーンプロジェクトを手掛ける株式会社グッドラックスリーが提供する「くりぷ豚(トン)レーシングフレンズ」で使用できるNFTを、ふるさと納税の返礼品として提供しました。

NFTだけでなく、紫波町の特産品であるしわ黒豚などとのセットでの返礼品となっており、限定50枚(黒色10枚、紫色40枚)で販売されました。

Furusato DAOのロゴNFTを配布

また、Web3タウン事業の第二弾として、「FurusatoDAO ロゴ NFT」を返礼品として採用しています。

ロゴデザインは、小田中染工房の3代目を務める小田中耕一氏が行っており、「地域を超えて多様な人材との結びつきを創り出す」という FurusatoDAO のコンセプトから連想された、黄色や明るい茶色をベースにした色合いで、温かみを感じるデザインとなっています。

おわりに

今回の「地方創生」記事では、岩手県紫波町が実施した「Web3タウン表明」を紹介しました。

NFTやDAOを活用したプロジェクトは様々ありますが、単発で終わっているものの少なくはありません。そうした中で、紫波町は2022年からWeb3分野に焦点を当て、継続的な取り組みを行っていることも、大きな差別化を図れていると言えるでしょう。

紫波町の今後の取り組みに注目が集まります。

紫波町公式サイト:https://www.town.shiwa.iwate.jp/

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