米SEC、ステーブルコイン発行企業Paxosへの法的措置を見送る
Crypto Times 編集部
引用元: Jarretera / Shutterstock.com
米証券取引委員会(SEC)は、ステーブルコイン発行業務を行うPaxos社に対して、昨年送付したウェルズ通知に基づく法的措置を見送ることが明らかとなりました。
“Paxos prevails in SEC investigation of BUSD stablecoin” 👏
On Tuesday, we received a formal termination notice from the SEC stating that it will not recommend enforcement action against Paxos Trust Company in the investigation of Binance USD (BUSD).
View the letter and our… pic.twitter.com/8kjysfsPg3
— Paxos (@Paxos) July 11, 2024
SECは昨年、Paxos社が発行を手がける大手仮想通貨取引所バイナンスのUSDステーブルコイン「BUSD」を未登録証券と認定し、法的措置の可能性を示唆していました。
Paxos社は今回の発表を受け「世界の一流企業によるステーブルコイン導入の新たな波を呼び起こすと信じています。Paxosが発行するような、強力な消費者保護を備えた優れた設計のステーブルコインは、決済、送金など様々なユースケースにおいて金融システムを変革させるでしょう」と公式声明で述べ、今後の事業展開に対する自信を示しました。
Paxos社は最近、アラブ首長国連邦(UAE)で規制された利回り生成型の米ドル建ステーブルコイン「Lift Dollar(USDL)」を発表するなど、新たな取り組みを積極的に進めています。
Today, Paxos International announced the launch of Lift Dollar ($USDL) – a yield-bearing stablecoin that democratizes access to US dollars and safe yield generated from cash and cash equivalent assets. Now, you can seamlessly spend, save and trade, all while earning yield.
1/4
— Paxos (@Paxos) June 5, 2024
Paxos社のCharles Cascarilla CEOは、ステーブルコインは決済手段として重要な役割を果たすとしながらも、6兆ドル規模のマネーマーケットファンドや17兆ドルの銀行預金と比較すると、市場規模はまだ小さいと指摘しています。
同氏は、多くの人が利益を生み出す金融商品を求める傾向があることから、利回り生成型ステーブルコインの需要は今後高まると予測しています。
記事ソース:Paxos