ビザとマスターカード、ステーブルコインで送金資金の新ルート
よきょい
ビザとマスターカードは10月15日、企業がステーブルコインで支払い資金を用意できる商用ルートをそれぞれ発表しました。ビザは決済インフラ企業Inyo Globalを通じ、Visa Directの国際送金をUSDCで事前入金(プリファンディング)できる仕組みを提供します。
マスターカードはステーブルコイン基盤企業BVNKを通じ、ステーブルコイン残高から現地通貨の銀行振込を行えるサービスを始めました。いずれも支払いの起点となる資金の調達手段を広げるものです。
ビザはVisa Directのステーブルコイン事前入金機能を商用化した最初の事業者としてInyoを挙げています。対象は適格なVisa Directの顧客やパートナーで、ほぼリアルタイムでUSDCによる事前入金が可能になるとしています。Inyoはこの機能が既存のAPIを通じて24時間稼働すると説明しています。マスターカードの「Mastercard Global Money Platform」は、法定通貨とステーブルコインの口座、交換、送金の機能を組み合わせたものです。
マスターカード側の送金では、企業がステーブルコイン残高を使っても受取人は現地通貨で銀行口座に受け取れます。BVNKは利用できるステーブルコインとしてUSDCとOUSDを挙げています。NuveiとMarqetaが初期の導入企業となる予定です。マスターカードは2027年に、40以上の通貨、200以上の国・地域へ対応を広げる目標を掲げています。
両社の発表では、実際のステーブルコイン決済額や手数料削減の実績は開示されていません。200カ国超という規模は、あくまで今後の拡大目標です。参加企業にとっての当面の変化は、従来の銀行口座に届く支払いの資金手段が一つ増えたことです。大手決済網でのステーブルコイン活用がどこまで広がるか、導入の進み具合が注目されそうです。
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