サムスン・SKを追う中国CXMT|上場3カ月で上海総合指数入りの可能性
Crypto Times 編集部
中国のDRAM大手、長鑫科技集団(CXMT)が上海総合指数に組み入れられる可能性が高いことが分かりました。
同社はDRAMで世界4位の規模を持ち、サムスン電子とSKハイニックスの韓国2強を追う存在です。10月半ばには次世代構造のサーバー向けメモリーを2026年末までに投入すると表明し、韓国株やマイクロン、キオクシアなど世界のメモリー関連株が連鎖安となる引き金にもなりました。
CXMTは7月下旬に上海証券取引所の新興市場「科創板」に上場したばかりです。上海総合指数は上海に上場する全銘柄の値動きを反映する指数で2020年のルール改定により科創板銘柄も対象となりました。時価総額上位10銘柄に入る大型株であれば上場から3カ月で組み入れが可能になり、CXMTはこの要件を満たしています。8月には大型IPO向けの特別措置でMSCIチャイナ・オール・シェアーズ指数にも早期採用されており、市場関係者の間では上海総合指数入りも有力視されています。実現すれば、指数に連動して運用する年金や投資信託の資金が機械的に流れ込みます。
上海市場は「韓国型」になるのか
注目されるのは上海市場の構造変化です。これまで金融や不動産が主導してきた市場がCXMTのような大型ハードテック銘柄の登場で様変わりしつつあります。先行例が韓国でサムスン電子とSKハイニックスの2社だけで韓国総合株価指数(KOSPI)の時価総額の約半分を占めます。
10月中旬にはCXMTの新技術発表などを受けてかKOSPIが一時7.4%下落し、取引の一時停止に追い込まれました。海外投資家の売りは1日で約4兆5000億ウォンに達しています。相場全体がメモリー株に振り回される構造が、上海でも生まれる可能性がゼロではありません。
CXMTの時価総額は現時点で上海市場全体の4%にとどまります。ただ、米ゴールドマン・サックスは1〜9月期の業績速報を受けて目標株価を現在の株価の3倍にあたる130元に引き上げており、比率が高まる余地は一定ある可能性があります。
一方で足元の相場環境は厳しく、AI投資の採算懸念からサムスン電子とSKハイニックスは3〜6カ月ぶりの安値圏にあり、CXMT自身も上場来安値圏に沈んでいます。23日の東京市場でもキオクシア株が一時9.6%安と約半年ぶりの安値を付けました。もっとも、調査会社TrendForceは10〜12月期のNAND契約価格が前四半期比15〜20%上昇すると予測しており、実需が崩れている状況ではありません。高性能な広帯域メモリー(HBM)では韓国勢が数年分の先行を保っているとの見方も根強くあります。来週出そろう3社の7〜9月期決算は技術と資金の両面で中韓の差がどこまで縮まったかを測る材料になりそうです。
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記事ソース:日本経済新聞
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