ベネズエラがペトロを給与や財・サービスの通貨単位とすることを発表

2018/08/16・

Yuya

ベネズエラがペトロを給与や財・サービスの通貨単位とすることを発表
ct analysis

仮想法定通貨「ペトロ」の登場で注目を集めているベネズエラが、同通貨を給与や財・サービスの新たな単位として扱う方針であることが現地紙ABC Internationalの報道からわかりました。

報道では、同国政府が運営する石油会社・PDVSAが来週月曜日をめどに会計などで扱う通貨単位を全てペトロに変更するとされています。

同国大統領Nicolás Maduro氏は、一般市民の給与や財・サービスの通貨単位も同様にペトロへと変更していくと発表しました。

同氏は、通貨単位の変更を導入することで「労働者の給与が大幅に改善されることになる」と発言しています。

ベネズエラではボリバル・フエルテと呼ばれる法定通貨が政治・外交を原因にハイパーインフレーションに陥り、政府に対するデモが多発している他、米国からの経済制裁なども受けています。

この経済状況を変えるべく導入されたのが法定仮想通貨「ペトロ」で、通貨の価値がPDVSAが生産する石油に紐づけられているとされています。

今年7月末にはペトロをベースにした新たな法定通貨「ソベリン・ボリバル」を8月から導入することも発表され、同国は一年で二つの法定通貨を発行する形となりました。

同国の中央銀行(BCV)は、「ソベリン・ボリバルの価値はペトロ、ペトロの価値は他国通貨をベースにして決めていく」と発表しています。

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