QuarkChainはスケーラブルでセキュア、分散化されたプラットフォームを作るプロジェクトです。

記事作成時点でICOから10倍以上になっているZilliqaの競合ということもあり、将来性にも期待されています。

こちらのページでは、そんなQuarkChainの特徴やICO情報についてまとめています。

これを読めば、基本的な特徴からZilliqaとの違いまで、QuarkChainについてはバッチリです。

目次

QuarkChainの概要を把握しよう

QuarkChainの概要

QuarkChainの概要

通貨名/ティッカー QuarkChain(クォークチェーン)/QKC
創業者(CEO) Qi Zhou
主な提携先 ChihuoPRIMASなど
特徴 スケーラブルなプラットフォーム
公式リンク Webサイト
Twitter
Telegram
日本公式Telegram
Facebook
Weibo
github(ソースコード)

ICO情報とトークンメトリクス

QuarkChainのICO情報

WhiteList 2018/05/07 ~ 2018/05/21
※抽選あり
規格 ERC20
支払い ETH
発行枚数 10,000,000,000 QKC
調達額 総額 20,000,000 USD
PrivateSale 16,000,000 USD
ICO 4,000,000 USD
ICOレート 1 QKC = 0.00003 ETH

QKCはメインネットver1.0(2018年Q4予定)公開までは、ERC-20トークンとなります。

QKCの用途は公開されていて、取引手数料の支払いやコミュニティ貢献者への報酬に利用されることになっています。

QuarkChainの抽選について
QuarkChainのICOに参加する(WhiteListに通る)には、Telegramへの加入、Quizの回答ののち、抽選に参加する必要があります。

Telegram参加時期によるポイント、Quizのポイント、その他のプロジェクトへの貢献度に応じてポイントがつけられ、合計得点が60点以上の人に、点数に応じた枚数の抽選権が配られます。その後抽選に当たればICOに参加することができます。

QuarkChainの5つの特徴を紹介!QuarkChainを利用するメリットや将来性は?

QuarkChainの特徴

QuarkChainの特徴について解説しています。

まずはQuarkChainのがどんなものなのか、どんな問題を解決できるのかを知っておきましょう。

dAppsやスマートコントラクトを構築できるプラットフォーム

QuarkChainはブロックチェーンのスケーラブルなプラットフォームです。

イーサリアムやNEOのように、QuarkChain上でdAppsを作ったりスマートコントラクトを実装したりすることができます。

スケーラビリティ問題に対応できるイーサリアムと考えるとわかりやすいです。

毎秒約1,000,000のトランザクションを処理できる

QuarkChainのトランザクションは1,000,000,000TPS

スケーラビリティ問題解決に関係してくる特徴です。

公式サイトの画像からわかるように、QuarkChainのTPSはBitcoin、Ethereumよりもはるかに大きくなっています。

TPSとは
トランザクション・パー・セカンドの頭文字をとったものです。1秒当たりに処理できるトランザクション数を示しています。

VISAは世界で最も利用されている決済サービスです。

このように比較すると、QuarkChainが対応できるTPSどれだけすごいかがよくわかりますね。

イーサリアムのdAppsなどを簡単にQuarkChain上に移行できる

QuarkChainが注目されている理由の一つです。

すでにイーサリアム上でdAppsとして稼働しているアプリなどを、簡単にQuarkChain上に移し替えることができます。

これはQuarkChainがEVMのスマートコントラクトに対応していることが理由です。

EVMのスマートコントラクトとは
イーサリアムのトランザクションはEVM(イーサリアム仮想マシン)を介して行われます。QuarkChain内にイーサリアムの通訳がいるイメージです。

弱いパワーのマイナーも報酬を得られる(ネットワークの分散化に役立つ)

多くの仮想通貨のマイニングはPoWという方式で、これではハッシュパワー(計算力)が小さいマイナーは報酬を獲得しづらくなります。

PoWとは
計算を一番早く完了させたマイナーだけが報酬を獲得できるマイニングの仕組みです。計算がより早くできる、大きなハッシュパワーのマイナーが有利になります。

PoWの仕組みのために、マイナーはみんなで力を合わせてマイニングをし、獲得した報酬を分割します。(マイニングプールを作る)

しかし、これは分散化という観点では良いことではありません。

1つのマイニングプールの権力が大きくなるからです。

マイニングプールの問題点
ブロックチェーンは本来、みんなでネットワークを監視して健全性を保つものです。マイニングプールにより、1人が持つ力が大きくなると、ネットワークの健全性が失われやすくなります。

でもQuarkChainではハッシュパワーが小さいマイナーも、きちんと報酬が得られるような仕組みになっています。

これは、QuarkChainのマイニング報酬の仕組みが、ビットコインやイーサリアムなどのとは少し違うからです。

QuarkChainでは、ハッシュパワーに対する報酬の割合(難易度)を自分で決めることができます。

難易度が低いマイニングを選択することで、ハッシュパワーの大きいマイナーと競合するのを避けることができ、報酬を獲得することができるようになるのです。

わかりやすい例
  • マイニング報酬 … 100
    必要ハッシュ(難易度) … 100
  • マイニング報酬 … 1500
    必要ハッシュ(難易度) … 1000
  • マイニング報酬 … 20000
    必要ハッシュ(難易度) … 10000
※ここで紹介しているレートはランダムです。
これなら弱いハッシュしのマイナーも報酬を獲得できる。つまり、マイナーが分散化できる!

公式ホワイトペーパーでは、「ハッシュという通貨でマイニング報酬を買うことができる。」という表現がされています。

さっちゃん
さっちゃん
レートの仕組みは「まとめ買いでお得になる」みたいなイメージですね。

QuarkChainの仕組みを活用することで、結果的にマイナーの分散化にもつながり、より分散化された健全なネットワークが成立します。

クロスチェーンを実装できる

QuarkChainではクロスチェーンを実装することができます。

具体的にいうと、”取引所を介さないQKCとビットコインなどの交換”ができるようになります。

クロスチェーンとは
ビットコインやイーサリアム、NEOなどの互いに異なるチェーンとの直接取引を可能にする技術です

スケーラブルなQuarkChainを支える技術を紹介!

QuarkChainの5つの特徴では、QuarkChainは高分散化・スケーラブル・セキュアなプラットフォームといわれる特徴について解説してきました。

そんなQuarkChainを支える技術について紹介していきます。

QuarkChainはコード評価も高い
海外のコードレビューサイトなどではQuarkChainのコード評価(コードの質の評価)がかなり高いです。英語ですがQuarkChain Code Review – Deep Diveの「QuarkChain Code Review Conclusion」のパートを見ただけでも高評価なことがわかります。

シャーディング技術(2レイヤー構造)

QuarkChainの2レイヤー構造

QuarkChainはシャーディング技術を採用していて、ブロックチェーンの処理を分割することができます。

これによって処理速度を上げることが可能です。

QuarkChainの2層構造の概要

チェーン名 ブロック名 検証時間 主な役割
ルートチェーン層
(第2層)
ルートチェーン ルートブロック 数分以内 検証
シャーディング層
(第1層)
シャード マイナーブロック 数秒 元帳

シャードレイヤー(第1層)

QuarkChainのシャーディングレイヤー

これがQuarkChainのスケーラビリティの秘密です。

シャードレイヤーのポイント
  • トランザクションのすべてではなく”一部を”処理することで処理時間が短縮できる
  • マイナーブロックは増減可能なのでトランザクションが増えても対応できる

シャード(マイナーブロック)ではトランザクションの一部が処理されるため、すべてを処理するのに比べて処理速度が向上します。

また、このマイナーブロックの数は増やすことができるので、トランザクションが増えても全体の処理速度は落ちません。

わかりやすい例
道路の拡張工事をイメージすると分かりやすいです。車線(マイナーブロック)を増やすことで、車はよりスムーズに流れます。(トランザクションが増えても問題ありません。)

ルートチェーン(第2層)

QuarkChainルートチェーンレイヤー

ルートチェーンの役割は第1層のマイナーブロック(各シャード)を束ねて、QuarkChainの全体のネットワークとして構築していくことです。

ルートチェーンには承認されたマイナーブロックの一部(ブロックヘッダ)が格納されていきます。

ここではトランザクションの処理はせず、ひたすらに承認された第1層のブロックを束ねていきます。

このように処理とネットワーク全体の確認を分割することで、トランザクションが増えてもQuarkChainは安定的に稼働することが可能です。

マイニングではルートチェーン(第2層)に50%以上のハッシュが割り当てられる

QuarkChain マイニング

マイニングのハッシュパワーは、第1層と第2層で分割されます。

このときのハッシュパワーの割り当ては、50%以上はルートチェーン(第2層)、残りを全てのシャード(第1層)で分割です。

これにより、悪意のあるマイナーがネットワークを支配するには、最低でも全体の25%のハッシュパワーを持つ必要があります。

Point
これがもし逆で第1層が50%以上持っていると、ネットワークを全体を管理する第2層を、より小さいハッシュパワーで乗っ取ることができるようになってしまいます。

これはビットコインなどの「51%攻撃」よりも低い割合になっています。

QuarkChainではこの問題に対して、次に紹介するクラスタリングで対応しています。

クラスタリング

QuarkChainのクラスタリング

クラスタリングは、ミニノードを集めて実質的なフルノードを作れる技術です。

ノードとは
ここではマイナー=ノードと考えると分かりやすいです。つまり、クラスタリングで小さなマイナーが協力して大きな1つのマイナーになるイメージです。

QuarkChainのマイニングでは、小さなハッシュパワーでもマイニング報酬を得られるという特徴があるのは「QuarkChainの特徴」で解説した通りです。

各マイナーはQuarkChainのネットワーク内でミニノードであり、その集合体が実質的なフルノードになっています。

マイナーがいくつか集まってフルノードが作られるので、1つの大きなマイナーがネットワークを支配しづらくなります。

QuarkChainのクラスタリング2

ミニノードでは全体のトランザクションを確認することができません。

ほかのノードとデータを照らし合わせることで、全体のデータが確認できます。

クラスタ内の一部のミニノードが稼働不能になっても、ノード(クラスタ)としての機能は保たれるような仕組みが画期的です。

クロスシャードトランザクション

クロスシャードトランザクションは、異なるシャード間でのトランザクションを可能にする技術です。

これによって、いわゆる”train and hotel problem“などが解決できるようになります。

シャード1で電車の予約をするためのトランザクション処理をして、シャード2でホテルの予約をするためのトランザクション処理をするとします。

この旅行予約のとき、どちらか一方の予約ができなければ両方の予約をやめるべきであり、両方の予約ができて初めて旅行の予約が完了します。つまり、このような状況において、「どちらも予約できるか」あるいは「どちらも予約しないか」の二択になります。どちらか片方の予約だけして、もう一方の予約はしない、という選択肢はありません。

クロスシャードトランザクション技術によって、スケーラブルな環境下でも複雑なスマートコントラクトが可能になります。

クロスチェーン実装はアダプタorシャーディングを利用

QuarkChainは2通りの方法でクロスチェーンを実装することが可能です。

外部トランザクションにアダプタを利用する方法QuarkChainの外部チェーンのトークン(ビットコインなど)を、アダプタで変換してQuarkChain上で扱えるトークンにする方法です。

外部トランザクションをシャードに記録する方法外部チェーンをサブチェーン(またはシャードの1つ)として格納して、クロスシャードトランザクションを利用してやりとりする方法です。

スマートウォレット・スマートアカウント

QuarkChainのスマートアカウント

通常、異なるシャードにある情報を管理したりアクセスしたりするには、各シャードに対応したアカウントが必要です。

でも、QuarkChainのスマートアカウント(ウォレット)があれば、メインアカウントを1つ持っているだけですべてのシャードにアクセスできるようになります。

スマートアカウント(ウォレット)のおかげで、ユーザーは同シャード・別シャードなどを意識せずにQuarkChain上のアプリなどを利用することが可能です。

プロジェクト進行は早い!?QuarkChainのロードマップを確認しよう

QuarkChainのロードマップ

こちらは2018年5月現在のロードマップ(ライブ版)です。

最新のロードマップはQuarkChainの公式サイトで確認することができます。

QuarkChainのロードマップ

時期 内容
2017年 Q2 スケーラビリティ問題のリサーチ
2017年 Q4 ホワイトペーパー草案
2018年 2月 検証コード0.1
ホワイトペーパー公開
2018年 3月 テストネット0.1
ウォレット0.1
2018年 Q2 テストネット1.0
スマートコントラクト0.1
2018年 Q4 QuarkChainコア1.0
メインネット1.0
スマートウォレット1.0
2019年 Q2 QuarkChainコア2.0
メインネット2.0
スマートウォレット2.0

【2018年 3月】テストネット0.1・ウォレット0.1

テストネットver0.1、ウォレットver0.1がリリースされます。

テストネットver0.1は、シャード内・クロスシャード両方の基本的なトランザクションに対応します。

【2018年 Q2】テストネット1.0・スマートコントラクト0.1

テストネットver1.0がリリースされます。

テストネットver1.0ではスマートコントラクトに対応します。

【2018年 Q4】QuarkChainコア1.0・メインネット1.0・スマートウォレット1.0

QuarkChainコアver1.0(QuarkChainの基本的な機能と最適化を実装しているネットワーク)がリリースされます。

コア、メインネット、ウォレットはすべて同時に公開される予定です。

【2019年 Q2】QuarkChainコア2.0・メインネット2.0・スマートウォレット2.0

コア・メインネット・ウォレットver2.0はver1.0をさらに最適化したものになります。

さらにクラスタリングも実装されます。

主なチームメンバーを紹介!バックグラウンドをチェックしよう

QuarkChainの主なチームメンバーを紹介します。

結論からいえば、QuarkChainには優秀な人材が揃っています。Google、Facebookの出身が多いです。

1人1人について見ていきましょう。

【CEO】Qi Zhou

Qi Zhou

ソフトウェアエンジニア。Facebook、Dell EMCでスケーラブル系プロジェクトの経験あり。
ジョージア工科大学博士卒
Facebook 1年
Dell EMC 2.5年
Google 9か月

【エンジニア】Zhaoguang Wang

Zhaoguang Wang

ソフトウェアエンジニア。バックエンドエンジニアとしてFacebookで1年、Googleで5年以上の経験。
ミシガン大学(コンピュータ・サイエンス・エンジニアリング)博士卒
Facebook 1年
Instagram 4か月
Google 5年

【研究者】Xiaoli Ma

Xiaoli Ma

研究者。Ratrix Technologies、LLCの共同創業者・CTO。
ミネソタ大学・電気工学博士卒
ジョージア工科大学
(教授)
3年11か月
Ratrix Technologies、LLC 6年6か月
ジョージア工科大学
(准教授)
4年

【研究者】Yaodong Yang

Yaodong Yang

研究者。DEMO++の共同創業者。50以上の論文発表、600以上の引用あり。
バージニア工科大学博士卒
DEMO++ 2年11か月
西安交通大学・フロンティア科学技術研究所
(副学長)
3年9か月

【マーケティング・コミュニティ】Anturine Xiang

Anturine Xiang

多様な業種でのデータ分析の経験あり。
ジョンズ・ホプキンス大学卒
Beepi 1年6か月
Chartboost 1年2か月
LinkedIn 11か月

QuarkChainの問題点・懸念点も知っておこう

プロジェクトについてきちんと理解するには問題点・懸念点についても知っておくことも重要です。

主な留意点についてまとめているので、こちらにも目を通しておきましょう。

競合が多い

QuarkChainはスケーラブルなプラットフォームの構築を目指すプロジェクトです。

スケーラブルなプラットフォーム系のプロジェクトは競合がたくさんいます。

競合が多い場合ははやくシェアを獲得できたプラットフォームが有利になってくるので、開発のスピードはとても重要なポイントです。

Point
現状のシェア最多のイーサリアム上のdAppsをQuarkChainに移し替えることができるのは、QuarkChainの大きなメリットです。

25%のハッシュパワーでネットワークへ攻撃ができる

QuarkChainのネットワークを攻撃するには、最低でも全体の25%のハッシュパワーを持つ必要があります。

これはビットコインなどの50%よりも少ない割合です。

クラスタリングなどでマイナーのパワーを分散する構造にはなっていますが、実際に攻撃を受けずに稼働し続けられるかはわかりません。

【競合プロジェクトを比較】QuarkChainの優位性は?

最後に、QuarkChainと競合する主なプロジェクトについてもチェックしておきましょう。

プロジェクトの時価総額がどの程度になるのかを見極めるときの参考にすることができます。

QuarkChainとNEO・EOSの違いは分散性

NEOやEOSも高速のトランザクションが可能なプラットフォームです。

これに比べてQuarkChainが優れているのは、より分散化された仕組みになっているというところです。

NEOやEOSはノードが開発チームによって管理されているので、真に分散化された仕組みであるとは言い難くなっています。

対してQuarkChainはマイニングを分散化する仕組みによって、たくさんのマイナーが参加しやすい仕組みを作っています。

QuarkChainとZilliqaの違いはシャーディング

Zilliqa

Zilliqaもシャーディングを実装している、スケーラブルプラットフォームです。

QuarkChainはそんなZilliqaの上位版ともいわれることが多いプロジェクトで、よく比較対象に上がります。

QuarkChainとZilliqaはデータの分割(シャーディング)のところで、大きな違いがあります。

ZilliqaとQuarkChainのシャードの違い
  • Zilliqaはトランザクションを分割して、その処理を分散化してスケーラブルになる
  • QuarkChainはシャード自体がブロックチェーン(2層構造)で、あるノードが過負荷などで稼働できなくなってもほかのノードが引き継いで対応することができる

さらに、QuarkChainはEVM対応で最大シェアのイーサリアムから素早く乗り換えができる、というところもかなり大きなポイントです。

【大注目のICO】QuarkChainまとめ

QuarkChain QKC

QuarkChainの特徴や技術、競合についてまとめました。

スケーラビリティ問題を解決できるプロジェクトは注目度が非常に高いです。

QuarkChainについてもっと知りたいと思った人はホワイトペーパーを読んだり、公式Twitterなどをチェックしたりしてみてください。