【評価額1兆円】StarkWare手掛ける注目のトークンブリッジ『StarkGate』を解説

【評価額1兆円】StarkWare手掛ける注目のトークンブリッジ『StarkGate』を解説

5月25日、レイヤー2ソリューションを手掛けるStarkWare Industriesが、80億ドル(約1兆458億円)の評価額で1億ドル(約130億円)の資金調達を行いました。

StarkWareはゼロ知識証明を用いたEthereumのレイヤー2スケーリングソリューション「StarkNet」を手掛けるイスラエルが拠点の会社です。

そんな、StarkWareは先日、EthereumとStarkNet間のトークンブリッジ「StarGate」をローンチ。

StarkGateの画面

現在、StarkGateはアルファ版でテストネット・メインネットの両方が公開されており、メインネットでは定期的にブリッジできる通貨や上限の解放が行われています。

本記事では注目企業StarkWareが手掛けるStarkGateの基本的な概要や使い方について解説していきます。

今後、StarkGateユーザーに対するエアドロップの可能性も一部で囁かれているため、興味のある方は是非最後まで読んでみてください。

StarkGateとは

StarkGateは、StarkWareによって開発されたEthereum⇆StarkNetのトークンブリッジです。

今年5月にアルファ版がメインネットで公開されており、MetaMaskとArgent(ウォレット)を介してトークンのブリッジが行えます。

StarkGateのブリッジ画面

現在、メインネットでのブリッジ可能な通貨はETH、DAIの2通貨となっており、今後WBTC、USDC、USDTが対応予定です。

昨今のStarkWareの資金調達の実施状況や、一部ユーザーの間で囁かれているエアドロップの可能性なども含め、StarkGateは今後さらに注目される可能性が高いプロダクトです。

そんな注目のStarkGateの実際の利用方法を見ていきましょう。

テストネットのやり方・手順

①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する

②テストネット用トークンを請求する

③StarkGateにMetaMaskとArgentを接続する

④StarkGateでブリッジする

上記の手順でStakGateのテストネットを利用していきます。

*メインネットも同じ手順で利用できますが、現時点での利用はリスクが高いため、ご自身の責任でのご利用をお願いいたします。

①ArgentとMetamaskのウォレットを用意する

StarkGateの利用にはMetamaskに加えてArgentのウォレットを用意する必要があります。

今回はArgentのウォレットの作成方法を解説します。(Metamaskの作成方法はこちら)

1. まずはPC版のArgent「Argent X」を、対応しているブラウザに合わせてDLします。

2. Argentを起動して「New wallet」をクリック

3. 注意事項にチェックマークを入れて、パスワードを入力して「Create wallet」をクリックしましょう。

4. 次に「Low security」をクリックして次の画面で表示されるリカバリーフレーズをメモして保存します。

これでArgentのウォレット作成は完了です。

StarkGateのテストネットでは、Goerli Testnetを利用するので、ウォレット作成時にネットワークが「Ethereum Mainnet」になっている方は、ネットワークを変更して再度作成してください。

②テストネット用トークンを請求する

ウォレットの準備ができたら、StarkGateで利用するテストネットトークンを準備します。

下記のサイトにウォレットアドレスを入力すると、それぞれのウォレットにGoerliテストネットワーク用のETHが獲得できます。

Metamask側のトークン請求は、Googleアカウントやアカウント登録が必要ですが、StarkNet側ではアドレスだけでトークンの請求できます。

どちらか片方にETHが入っていればテストネットは利用できますが、EthereumからStarkNetへブリッジするケースが一般的なので、Metamask側にETHを用意しておくことをおすすめします。

請求したウォレット(Goerli ネットワーク)にETHが入っていればこの工程は完了です。

③MetaMask(Ethereum)上のETHを、Argent(StarkNet)へ移す

下準備が完了したら、実際にStarkGateのテストネットを利用していきましょう。

テストネットではGoerliのネットワークを利用するので各ウォレットのネットワークを切り替えておきます。

1. まずは、StarkGateのページにアクセスして、MetamaskとArgentを接続します。

2. ブリッジしたいETHの数量を入力して「Transfer」をクリックします。

3. 承認作業を行い、少し待って上記の画像が表示されれば、トークンのブリッジは完了です。

StarkNetからEthereumに戻す際も、同じ手順で行えばOKです。かんたんですね。

実際にメインネットを利用してみて分かった注意点

前述の通り、StarkGateではテストネット以外にもメインネットがローンチしています。

今後、エアドロップが行われる場合、メインネットのユーザーが対象となる可能性は高いです。

しかし、StarkGateは現在アルファ版であり、公式も”高リスクである”とコメントしているため、メインネットでのブリッジは余裕のある資金内で行うことをおすすめします。

下記は実際に筆者がメインネットを利用してみて感じた注意点です。

  • 「上限が来ていてもサイトに表示されないケースがある」
  • 「上限はすぐに埋まる」

現在StarkGateのメインネットではETHとDAIが対応しており、それぞれ(全ユーザー総量での)上限が設定されています。

メッセージが表示されない例

通常、上限まで満たされている場合、ブリッジ画面に注意喚起のメッセージが表示されますが、されないケースもあります。

もし、上限まで達している状態でトランザクションを起こしてしまうと、ガス代が無駄になってしまう可能性が考えられるので、ブリッジ前は公式Discordなどの情報をよくチェックしましょう。

また、定期的に上限が追加されるETHですが、現在は追加後すぐに枠が埋まってしまう状況が多いです。

こちらも常に最新情報を追うか、さらに複数の通貨に対応して余裕が出てくるまで待ってみましょう。

再度注意喚起になりますが、StarkGateは現時点ではまだアルファ版で、資産を失う可能性が考えられるので、利用したい方は、上記のリスクを理解したうえでStarkGateを触ることをお勧めします。

まとめ

StarkNetが手掛けるトークンブリッジ「StarkGate 」について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

L2は今後さらに注目される分野となる可能性が高いので、今のうちにStarkNet周りのプロダクトを積極的に触っておくと良いアドバンテージになるかもしれません。

今後もCRYPTO TIMESでは、最先端の情報を日本語でわかりやすく発信していきますのでよろしくお願い致します。

– StarkGate・StarkNet・StarkWare公式リンク –

記事ソース:StarkWareStarkNet

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