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2018/03/26【仮想通貨】Enigma(エニグマ) / ENGの特徴・仕組みを徹底解説!
Enigma(ENG)はアメリカ合衆国のエリート名門校MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究から生まれた仮想通貨です。しっかりと開発も進んでおり、これからさらに注目される可能性は十分あります。これを機会にEnigmaについて学んでみましょう。 Enigma(エニグマ) / ENGの概要 通貨名称 Enigma ティッカー ENG 総発行枚数 150,000,000枚 現流通枚数 74,836,200枚 アルゴリズム ビットコインに依存 公式サイト https://enigma.co/ Enigma(エニグマ) / ENGの特徴 Ethereumの上に乗っている二層目のパブリックオフチェーン(ブロックチェーン上にやり取りを直接記録しない)のシステムとして稼働している「Enigmaプロトコル」というものがあります。 これを利用することによりスマートコントラクトをシークレットコントラクトにすることが可能となります。 Enigmaはこのシークレットコントラクトを利用して、Ethereum(イーサリアム)が抱えている「プライバシー保護ができていない」「スケーラビリティに問題がある」という2つの問題を解決することができると言われています。 シークレットコントラクトとは?スマートコントラクトを秘匿化し、さらに処理が重くて動かせなかったようなスマートコントラクトも手数料を抑えて実行できるというもの。 プライバシーの保護ができる 今までのEthereumなどのスマートコントラクトではコードが全て丸見えの状態になっています。 透明性の保持は可能ですが機密データを扱ったり、コード自体を秘密にしたい場合などには適していませんでした。 これをシークレットコントラクトによって解決することが出来ます。 スケーラビリティ問題に対応している スケーラビリティとはシステム規模の状況に応じて柔軟に対応できる適応力です。 取引にかかる時間が長い仮想通貨=「スケーラビリティが低い」逆に短い仮想通貨=「スケーラビリティが高い」と捉えておけば大丈夫です。 Ethereumなどでのブロックチェーン上のスマートコントラクトの実行速度は遅いです。「スケーラビリティが低い」んです。こうなるとやはり市場は拡大していくのは難しいでしょう。 Enigmaは複数のノードがシークレットコントラクトをランダムに実行することにより、データのやり取りにかかる負荷を軽減することが可能となります。 [caption id="attachment_4325" align="aligncenter" width="523"] (引用:The Enigma Protocol)[/caption] Enigma(エニグマ) / ENGの可能性 Enigmaの特徴について説明したところで、ここからは実際に動いているプロジェクトや、期待される市場を見てみましょう! Catalyst Caralystとは仮想通貨市場の値動きや売買などのデータをコンピュータで分散的に保管と計算処理ができ、そのデータをENGトークンを用いて自由に売買できるようにしたプラットフォームアプリケーションです。 2018年1月にベータ版が発表され、現在も稼働しています。enigma.catalyst 個人データのデータマーケットプレイス 個人や団体がデータを販売したとします。 これまでは、プライバシーが守られていなかったため一度販売されたデータは転売されてしまう可能性がありました。 しかし、Enigmaプロトコルの上でやり取りとすることでこれが防ぐことができるようになり、データマーケットプレイスの市場をさらに解放することができるようになります。 遺伝子情報を利用した市場 みなさんは遺伝子解析企業をご存でしょうか。 人々の遺伝子情報を解析して、それを製薬会社に売っている企業のことです。 自分の遺伝子情報を企業に販売する時、遺伝子配列のデータの権利の全てが遺伝子解析企業に譲渡されることになっています。 製薬会社は購入した遺伝子情報から、特定の疾患とゲノムの関連性を予想します。 しかし、「個人-遺伝子解析会社-製薬会社」という横の繋がりはありますが「個人-製薬会社」という繋がりはありません。 そのため、製薬会社は個人の生活習慣と遺伝子の配列を結びつけることが出来ません。そこで、Enigmaのシークレットコントラクトを使用します。 遺伝子情報を提供する人々は、製薬会社に遺伝子情報と生活習慣に関するデータを安心して預けることができ、さらにそこで新たなキャッシュフローが生まれます。 個人、製薬会社共にWin-Winな関係になるのです。 医療データを利用したAIの市場 ヘルスケアデータの分析をAIを使ってする場合、その障壁となるのはやはりプライバシーの問題です。 現在、機械学習を利用して分析する企業は、患者のデータを扱うためにデータ提供者との間に長期に渡る負担が大きい機密保持契約を結ぶ必要があります。 これらをシークレットコントラクトによって、解決します。Enigmaのシークレットコントラクトを利用することによって、負担の大きな契約を結ぶ必要がなくなり、この分野の研究が加速することが期待されます。 Enigma(エニグマ) / ENGのチャート・価格推移 TradingViewによるENGBTCチャート Enigma(エニグマ) / ENGの取り扱い取引所・購入方法 海外取引所 Binance,Huobi,Upbit,Bittrex Enigmaは現在は海外取引所でのみ扱っています。 Enigmaを購入する際は、一度日本の取引所で日本円から仮想通貨を購入して海外取引所に送金する必要があります。 まとめ Enigmaについての説明いかがでしたでしょうか。Enigmaはシークレットコントラクトによって、様々な分野の市場を生み出し、成長させる可能性があるものだと思います。これからのEnigmaの動向は要チェックです! 【仮想通貨】Ethereum(イーサリアム)とは?根幹を支えるスマートコントラクト技術を含めて解説#イーサリアムの根幹、スマートコントラクトとは- CRYPTO TIMES
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2018/03/24Yahoo!がビットアルゴの株式を取得!仮想通貨業界へ参入か!?
この記事の3つのポイント! Yahoo!が仮想通貨業界に参入すると日経が報じた 子会社である東京のYJFZを通じて、ビットアルゴ取引所の株式を取得 ビットアルゴはこの件に関して正式発表はまだしていない 記事引用元: 日本経済新聞電子版 Yahoo!が仮想通貨業界に参入? 3月23日(金)に日本経済新聞がYahoo!が完全子会社である東京のYJFZを通じて、ビットアルゴ取引所東京(金融庁の登録業者)の株式を40%取得したと報じました。 ビットアルゴ取引所東京の40%の株式は2億円(1900万ドル)に相当します。両者はすでに資本提携で合意をしているという話です。 2019年春には仮想通貨のトレードに関してのシステムを整えに追加の出資をすることを検討中です。 多くの企業が仮想通貨業界に参入している今、Yahoo!が仮想通貨業界に進出すれば大きな動きを生むことが予想されます。 3月23日に日本経済新聞が発表した情報ですが、ビットアルゴ取引所東京は 「当社がワイジェイFX株式会社(ヤフー株式会社100%子会社)から出資を受入れ、資本提携を行うとの報道がなされましたが、本件は当社が発表したものではありません。当社は、昨今の仮想通貨業界を取り巻く環境変化を踏まえ、システムや経営の一層の強化を図るべく、他社との資本業務提携を含めて、様々な可能性を検討していますが、現時点で決定したものはございません。 引用元:ARG(アルゴ)-ビットコイン取引所東京 と発表しています。今後どのような形でこの話が進んでいくか動向に注目ですね。 https://twitter.com/nikkei/status/977180805113040896 ゆっし どんどん大企業が仮想通貨業界に進出してきたなあ ゆっし 大きな企業が仮想通貨業界のどの分野に入ってくるか注目だね!
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2018/03/09coincheck記者会見の最新情報 来週中にも補償が開始か?
XEM流出事件で世間を賑わせたcoincheckが3月8日に記者会見を開きました。 顧客に対しての対応や、取引所のこれからの方針が気になるところです。 記者会見の内容をざっくりまとめてみました! この記事の3つのポイント!・流出の原因は社員が社内のパソコンでフィッシングメールを開いてしまった ・XEMの補償は日本円で行い、補填レートは88円。詳細は来週HPで報告 ・coincheckのサービスは続行を検討 引用元:coincheckプレスリリース XEM流出の原因は XEMの流出は会社の職員が会社が支給していたパソコンでフィッシングメールを開いてしまい、そこからマルウェア感染たことが原因のようです。 感染したことによりXEM専用サーバーから秘密鍵を盗まれて流出へと繋がったそうです。 流出の原因として人員不足でセキュリティへの対処が甘かったことも挙げられていました。 特に対処が甘かったと指摘されているアルトコインをホットウォレットで管理していたことに関しては、業務利益を優先していたからのようです。 また、流出に気付くまでに時間がかかりましたが、これは社内に流出を検知するようなシステムが無かったためとされています。 ユーザーへの対応 XEMの補償に関して、目途がたったので来週中にはcoincheckのHPで報告する予定のようです。 XEMの補填レートは88.549円とし、顧客対応による日本円出金の総額約600億円になるそうです。XEMの補填を日本円で行うのは、マーケットインパクトを期待した為のようです。 XEM以外の取引停止期間中の損失については、coincheckは利用規約に基づき責任は負わないようです。また、coincheckに対しての様々な訴訟に関しては随時対応していくそうです。 取引所としてのcoincheckのこれから サービスに関して終了する予定はなく、続行を検討しているようなコメントが出ていました。 coincheckは現在、一部機能が制限されています。現在最終業務確認中のため、各コインの出金や送金に関しては、確認完了後随時対応していくようです。 今回の流出の一部の原因である人員不足に関しては未だ解決しておらず、システム・セキュリティはcoincheckが担当し、CISO(企業内で情報セキュリティを統括する最高責任者)を社外の人に担当してもらい、補佐としてcoincheckの職員を担当させているようです。 取り扱う通貨に関しては、現状変更なしで、XEMを引き続き取り扱うかどうかは来週のHPでの報告の中で発表するようです。 その他、プレスリリースもcoincheckより出ていました。 来週のcoincheckの発表に注目ですね。 https://twitter.com/RIDs2005/status/971784776519700480 ゆっし Coincheckはこのまま破綻するのではないかという意見もあったけど、XEMユーザーへの対応をしっかりしたものだったね。 ゆっし 信頼を取り戻すのは大変だろうけど、Coinncheckにはいいところも沢山あるから、セキュリティ面や人材に関してきちんと体制を整えてまた頑張ってほしいね。
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2018/03/07Ripple利用のスマホ送金アプリ「Money Tap」発表
この記事の3つのポイント! 住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行が個人間送金アプリ「Money Tap」を発表 アプリにはRipple社のブロックチェーン関連技術を使用 対応銀行は今後増える見通し 記事引用元: engadget日本版 個人間送金アプリ「Money Tap」 住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の三社がRipple社のブロックチェーン関連技術を利用した個人間送金向けアプリ(iOS/Android)「Money Tap」を発表しました。 住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の三社間であれば、電話番号やQRコードを用いて年中無休&低コストでの送金が可能となります。 「Money tap」はリップル社の「xCurrent(銀行間の即時国際送金決済を可能にし、すべてのやり取りを可視化するソリューション)」を次世代金融基盤「RCクラウド2.0(決済プラットフォーム)」に 接続します。 現段階では、個人間送金機能のみですが、外為機能の追加も検討しています。また、B2B(企業間での電子商取引)やP2B(個人と企業間の取引)の法人向けのソリューションの提供もめざしています。 現時点では住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の三社が対応すると発表されていますが、対応銀行はコンソーシアム参加銀行から拡大する予定となっています。三菱東京UFJ銀行や、セブン銀行、みずほフィナンシャルグループなども先に挙げた三社と同じコンソーシアムに参加しています。 https://twitter.com/XRPTrump/status/971242268358213639 https://twitter.com/kasou_okuribito/status/971276512291885057 ゆっし 銀行主体でアプリを作ってくれると「仮想通貨でも安心して取引できそう」ってみんな感じると思うな ゆっし あと、三菱UFJ銀行や、セブン銀行などがMoney Tapに参加したら一気に利用者が増えそうだね。今後の動向に注目しなきゃ!
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2018/02/26【仮想通貨】Factom(ファクトム) / FCTの特徴・仕組みを徹底解説!
日本の取引所「Coincheck」でも取り扱われている「Factom/FCT(ファクトム)」 「聞いたことが無い」という人や「なんとなく知ってるけど説明できない」という人はこの機会にどのような通貨か知ってみましょう。その特徴や将来性などをざっくりまとめてみました。 Factom(ファクトム) / FCTの概要 通貨名称 Factom ティッカー FCT 総発行枚数 9,000,000枚 発行上限枚数 無し アルゴリズム ビットコインに依存 公式サイト https://www.factom.com/ Factom(ファクトム) / FCTの特徴 FCT(ファクトトム)は資産や、契約書、払込の記録などをブロックチェーンを用いて決して取り消されない形で残すことができるプラットフォームです。 ビットコインのブロックチェーン技術を利用し、分散型のセキュリティシステムを提供しています。 「より強力なブロックチェーン」とイメージするとわかりやすいかもしれません。 【仮想通貨】Bitcoin(ビットコイン) の仕組みに関して #ビットコインを支えるブロックチェーンの仕組み - CRYPTO TIMES 仕組みのイメージを図で見てみましょう。英語で分かりづらいと思うので段階毎に説明していきます。 まず一番左の列。 PrivateとPublicと記されています。これは個人情報と公開情報と考えてください。 次に二番目の列。 Entriesと記されています。ファクトムサーバーに残したい個人情報と公開情報を依頼(エントリー)するという意味です。 次に三番目の列。 依頼されたエントリーをここでエントリーブロックに暗号化(ハッシュ化)した状態でまとめます。 次に四番目の列。 暗号化されたエントリーブロックを集めてディレクトリブロックに保管します。 最後に完成したディレクトリブロックをブロックチェーンに乗せれば完成です。 ざっくりとしたイメージはつかめたでしょうか。では、これらの仕組みを使ってFactomではどのようなプロジェクトがあるのでしょうか。代表的なものを2つみてみましょう。 ファクトムハーモニー 住宅ローンを組む際、買い手と売り手の間には様々な第三者が存在します。 それは不動産屋や銀行などの金融企業です。 買い手、仲介業者、売り手それぞれの間で行われるやりとりのデータは膨大なものになります。それらを安全に管理するのはとてもコストがかかります。 ファクトムハーモニーでは、データの管理を自動化し、さらにブロックチェーンの技術によって今までよりも低コストかつ安全に取引データを管理することが出来ます。 DLOC DLOCはSMARTRACという企業と協力して出されたプロダクトです。 DLOCとはブロックチェーン上の情報をスマートフォンなどの端末から読み取れるステッカー(QRコードのようなもの)で、主に医療現場などでの利用が期待されています。 データで保存されている個人の情報や医療履歴などをDLOCステッカーに取り込み、DLOCステッカーから読み込むことで瞬時に情報が得られるのです。 例えば、DLOCステッカーを服に貼り付けていれば急患で運ばれてきた意識不明の人のアレルギーや手術歴だったりが分かるようになるという訳です。 Factom(ファクトム) / FCT のチャート・価格推移 FCTBTC chart by TradingView Factom(ファクトム) / FCTの取り扱い取引所・購入方法 国内 海外 Coincheck Bit-z,Bitrex,Poloniex Cryptopia,Qryptos まとめ ・Factomはデータ管理をブロックチェーンを用いてより安全にできるものである ・ファクトムハーモニー(住宅ローン)やDLOC(医療現場)のようなプロジェクトがある Factomについてざっくりとした解説でしたがいかがだったでしょうか。Factomは住宅ローンや医療現場などでのデータの管理を大きく変えることができる可能性のあるものだと思います。これからのプロジェクトの動向が楽しみです。