【仮想通貨】Enigma(エニグマ) / ENGの特徴・仕組みを徹底解説!
ユッシ
Enigma(ENG)はアメリカ合衆国のエリート名門校MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究から生まれた仮想通貨です。しっかりと開発も進んでおり、これからさらに注目される可能性は十分あります。これを機会にEnigmaについて学んでみましょう。
目次
Enigma(エニグマ) / ENGの概要
通貨名称 | Enigma |
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ティッカー | ENG |
総発行枚数 | 150,000,000枚 |
現流通枚数 | 74,836,200枚 |
アルゴリズム | ビットコインに依存 |
公式サイト | https://enigma.co/ |
Enigma(エニグマ) / ENGの特徴
Ethereumの上に乗っている二層目のパブリックオフチェーン(ブロックチェーン上にやり取りを直接記録しない)のシステムとして稼働している「Enigmaプロトコル」というものがあります。
これを利用することによりスマートコントラクトをシークレットコントラクトにすることが可能となります。
Enigmaはこのシークレットコントラクトを利用して、Ethereum(イーサリアム)が抱えている「プライバシー保護ができていない」「スケーラビリティに問題がある」という2つの問題を解決することができると言われています。
シークレットコントラクトとは?スマートコントラクトを秘匿化し、さらに処理が重くて動かせなかったようなスマートコントラクトも手数料を抑えて実行できるというもの。
プライバシーの保護ができる
今までのEthereumなどのスマートコントラクトではコードが全て丸見えの状態になっています。
透明性の保持は可能ですが機密データを扱ったり、コード自体を秘密にしたい場合などには適していませんでした。
これをシークレットコントラクトによって解決することが出来ます。
スケーラビリティ問題に対応している
スケーラビリティとはシステム規模の状況に応じて柔軟に対応できる適応力です。
取引にかかる時間が長い仮想通貨=「スケーラビリティが低い」逆に短い仮想通貨=「スケーラビリティが高い」と捉えておけば大丈夫です。
Ethereumなどでのブロックチェーン上のスマートコントラクトの実行速度は遅いです。「スケーラビリティが低い」んです。こうなるとやはり市場は拡大していくのは難しいでしょう。
Enigmaは複数のノードがシークレットコントラクトをランダムに実行することにより、データのやり取りにかかる負荷を軽減することが可能となります。
Enigma(エニグマ) / ENGの可能性
Enigmaの特徴について説明したところで、ここからは実際に動いているプロジェクトや、期待される市場を見てみましょう!
Catalyst
Caralystとは仮想通貨市場の値動きや売買などのデータをコンピュータで分散的に保管と計算処理ができ、そのデータをENGトークンを用いて自由に売買できるようにしたプラットフォームアプリケーションです。
2018年1月にベータ版が発表され、現在も稼働しています。enigma.catalyst
個人データのデータマーケットプレイス
個人や団体がデータを販売したとします。
これまでは、プライバシーが守られていなかったため一度販売されたデータは転売されてしまう可能性がありました。
しかし、Enigmaプロトコルの上でやり取りとすることでこれが防ぐことができるようになり、データマーケットプレイスの市場をさらに解放することができるようになります。
遺伝子情報を利用した市場
みなさんは遺伝子解析企業をご存でしょうか。
人々の遺伝子情報を解析して、それを製薬会社に売っている企業のことです。
自分の遺伝子情報を企業に販売する時、遺伝子配列のデータの権利の全てが遺伝子解析企業に譲渡されることになっています。
製薬会社は購入した遺伝子情報から、特定の疾患とゲノムの関連性を予想します。
しかし、「個人-遺伝子解析会社-製薬会社」という横の繋がりはありますが「個人-製薬会社」という繋がりはありません。
そのため、製薬会社は個人の生活習慣と遺伝子の配列を結びつけることが出来ません。そこで、Enigmaのシークレットコントラクトを使用します。
遺伝子情報を提供する人々は、製薬会社に遺伝子情報と生活習慣に関するデータを安心して預けることができ、さらにそこで新たなキャッシュフローが生まれます。
個人、製薬会社共にWin-Winな関係になるのです。
医療データを利用したAIの市場
ヘルスケアデータの分析をAIを使ってする場合、その障壁となるのはやはりプライバシーの問題です。
現在、機械学習を利用して分析する企業は、患者のデータを扱うためにデータ提供者との間に長期に渡る負担が大きい機密保持契約を結ぶ必要があります。
これらをシークレットコントラクトによって、解決します。Enigmaのシークレットコントラクトを利用することによって、負担の大きな契約を結ぶ必要がなくなり、この分野の研究が加速することが期待されます。
Enigma(エニグマ) / ENGのチャート・価格推移
Enigma(エニグマ) / ENGの取り扱い取引所・購入方法
海外取引所 | Binance,Huobi,Upbit,Bittrex |
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Enigmaは現在は海外取引所でのみ扱っています。
Enigmaを購入する際は、一度日本の取引所で日本円から仮想通貨を購入して海外取引所に送金する必要があります。
まとめ
Enigmaについての説明いかがでしたでしょうか。Enigmaはシークレットコントラクトによって、様々な分野の市場を生み出し、成長させる可能性があるものだと思います。これからのEnigmaの動向は要チェックです!
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