Trust WalletがTrust2.0の計画を発表!Trustが発表する『all crypto assets』とは?

2019/01/25・

Shota

Trust WalletがTrust2.0の計画を発表!Trustが発表する『all crypto assets』とは?
ct analysis

Trust Walletは、当初Ethereumのウォレットとしてリリースされ、現在はERC-20 / 223 / 721以外にBTCやTRX,Wanchain,VeChainなどをサポートしBinanceの公式マルチコインウォレットとして、ここまで多くの進化を遂げてきました。

そんなTrust Walletですが、今回新たなマイルストーンである『Trust 2.0』の構想を発表しました。

本記事では、現在Trust Walletがどのような機能を持っているのか、そして上記ツイートでFreedom of Moneyと語られる『Trust2.0』ではどのような機能が実装されていくのかの2点についてまとめていきたいと思います。

現段階で実装されている機能の紹介

冒頭にも述べた通り、Ethereum向けのウォレットとして当初リリースされたTrust Walletですが、現在はEthereumだけでなく多くの通貨やDAppsに対応しています。

14種類のブロックチェーンをサポート

Trust Walletでは、EthereumやEthereum Classicなど、その他12種類・計14種類のブロックチェーンに対応しています。

BitcoinとLitecoinに関して、これらはSegWit(Segregated Witness)と呼ばれるデータ圧縮技術をサポートしており、資産を送金・受け取る際には、最新のbech32と呼ばれる規格を利用することが可能です。

これらを利用していくことで、ユーザーはトランザクション時に発生する手数料を大幅に抑えることができる上、速度面でも従来の仕組みと比較して大きな向上が見込まれます。

4種類のブロックチェーン上のDAppsをサポート

Trust Walletでは現在、4種類(Ethereum, Ethereum Classic ,GoChain, POA Network)のDAppsに対応しています。

今後、より多くのブロックチェーンへのサポートが行われていく予定であると記載されています。

Trustが表現する”all crypto assets”とは?

Trustでは、ホーム画面に様々なウォレットをダウンロードしておくのではなく、Trust Wallet一つですべてのメジャーな仮想通貨の管理を可能にすることを目指しているそうです

この第一歩として、時価総額トップ20の仮想通貨(Tezos, Zilliqa, EOSなど)のサポートにコミットしています。また、匿名コインのサポートにも大きく力を入れているので、今後Zcoin, ZCash, Monero, Grin, Beamなどのサポートにも期待していてね!と明記されています。

第二に、Trustでは2019年の後半に、“Wallet SDK”と呼ばれるSDKのリリースも予定しています。

これは、すべてオープンソースで公開される予定で、プロジェクト側としては、GitHub上でシンプルなプルリクエストを行うことで、Trustを統合することができるようになるようです。

Trust 2.0のマイルストーン

Trust Walletの公式ブログでは、主に『Trust 2.0』について3点の大きな発表を行いました。

具体的な時期こそは明記されていませんでしたが、”in the coming month ahead”と記載されており、ここ数ヶ月(2019 Q1~Q2)辺りでの実装を期待することができるのではないでしょうか?

デスクトップ版 Trust Wallet

Trust Walletは“mobile-first wallet(モバイル版第一)”のプライオリティを保ちながらも、モバイルだけでなくデスクトップ版のウォレットをリリースを予定しているようです。

このプライオリティは、Trust Walletのミッションである”make crypto more accessible”に由来しており、分散型アプリケーションや分散型決済を人々の手のひらから利用できるようにすることで、このミッションを達成できることができると考えているためであると説明されています。

一方で、デスクトップ版リリースは多くのユーザーの要望に基づいたものであり、これまでのTrust Walletのインターフェースは引き継がれていくようです。

Binance ChainとDEXのネイティブウォレット

Binanceによりリリースが予定されている独自チェーンであるBinance Chainとそれに付随するDEXですが、Trust Walletでは$BNBとBinance Chainをサポートする最初の分散型ネイティブウォレットとしてこれらをサポートしていきます。

これにより、ユーザーはBinance ChainのFast Confirmation(1秒)の恩恵を受けることができるようになる上、これまでと全く同じインターフェースでこれを利用することが可能となります。

ERC20のBNBのトークンスワップなどについての詳細は時期が決定次第、続報が発表されるようです。

ハードウェアウォレットを利用したコールドストレージ

Trust Walletでは現在、Trustのハードウェアウォレットとの統合に向けて、マニュファクチャとの話し合いを進めているだけではなく、将来的にハードウェアウォレットをより容易に追加できるようにするための標準的な規格を制定しようとしています。

これが実現すれば、資産をスマートフォンとは別の家などの安全な場所に保管しながら、一方でスマートフォンを利用して自身の保有する仮想通貨をシームレスにコントロールすることが可能になります。

まとめ

Trust Walletのここまでの変遷と、今回発表された『Trust 2.0』についてをまとめました!

最初にTrustウォレットを知ったのが、去年の春くらいだったので、ここまで物凄いスピードで進んできているなあという印象です。

今回発表されたBinance Chainの実装含む『Trust 2.0』の構想も十分に実現が期待できるのではないかと思います!

記事ソース:Trust 2.0 – Making Crypto More Accessible

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