グローバル教育ゲーム×メタバース「Winkyverse」とは?

2021/11/16・

Yuya

グローバル教育ゲーム×メタバース「Winkyverse」とは?

Winkyverse ($WNK)は、最先端技術をはじめとした教育コンテンツにフォーカスしたグローバル教育向けのメタバースプロジェクトです。

フランス発の同プロジェクトは、メタバースに先行して子ども向けのロボット「Winky」をすでに販売しており、パートナーには多くのインベスターや国内トップの大学などがついています。

Winkyverseでは、メタバース内でのコンテンツクリエイターに向けた様々な開発ツールやマネタイズ手段が企画されています。

こちらの記事では、Winkyverseのコンセプトから具体的なプロダクト、ロードマップ、$WNKトークンの機能やセール情報などを解説していきます。

Winkyverseの概要

−Winkyverseの概要−

プロジェクト名 / ティッカーWinkyverse / $WNK
特徴子ども向け教育ゲーム×メタバース
対応チェーンイーサリアム, BSC
公式リンクWebサイト
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Telegram
Discord

Winkyverseは子ども向けの教育ゲームをプレイしたり作成・マネタイズできるメタバース系プロジェクトです。

教育のテーマにはロボット工学、ゲーミング、人工知能、拡張現実(AR)、プログラミング、ブロックチェーンの6つが挙げられています。

Winkyを開発するMainbot社は2017年からフランスの理工系トップ校Ecole Polytechniqueのインキュベータープログラムに参加しており、すでに子ども向けのロボット「Winky」を開発・同国内の大手家電量販店で販売しています。

同プロジェクトはEcole Polytechniqueのほかにも人気メタバースプロジェクト「Sandbox」の創業者、エンターテインメントプラットフォーム「Ultra」のCEO、などロボット工学・ブロックチェーン両面のパートナーから約200万ユーロの資金を調達しています。

以下では、Winkyのメタバースの特徴や詳しい仕組み、ハードウェアとの連携やロードマップ、WNKトークンやセール内容について解説していきます。

Winkyverse

Winkyverseのエコシステムは、教育ゲーム/アプリケーションを作成・マネタイズするクリエイターとそのゲームで遊ぶユーザー(子ども)で構成されます。

このメタバースの基本はUnityベースの3Dオープンワールドとなっていて、空間内のゲームやアバター、アイテムはNFTとして取り扱われます。

Winkyverse内のゲームは無料と有料の2種類があり、加えてゲーム内アバターやアイテム(NFT)、下記で詳しく解説する3Dアクセサリーも購入・販売できます。

これらはすべてクリエイター側のマネタイズ手段となっています。

またWinkyverseのゲームやアプリには、前述のWinkyロボットと同期してよりインタラクティブな遊び・学びの環境を創り出せるという特徴的な機能が存在します。

WinkyPlay

Winkyには、大人から子どもまで誰でも簡単にゲームやアプリを作成できる「WinkyPlay」と呼ばれる開発ツールが用意されています。

WinkyPlayでは、以下の6ジャンルのゲーム/アプリが作れるようになっています。

  • オーディオブック: Winkyロボットが表情や動作を用いて読み聞かせをよりイマーシブにする。
  • 最先端技術: プログラミング、ロボット工学、人工知能などをテーマとしたもの。
  • ゲーム: メタバースとWinkyロボット(リモートコントロール、センサー、疑似感情)を活かした拡張現実(AR)体験など。
  • 教育: 数学、英語、地理、歴史などのいわゆる学校科目をWinkyロボットと組み合わせて楽しく学べるもの。
  • ヒーロー: Winkyロボットが子どもたちの間での人気ヒーローたちとインタラクトするもの。
  • ボードゲーム: モノポリー、ピクショナリー、カードゲームなど。Winkyロボットがホストやプレイヤー、審判などとして加わることでよりよい体験を生み出す。

いずれのジャンルも子どもの好奇心を掻き立てたり学習を手助けするものとなっており、ハードウェア(ロボット)と同期して楽しめるという特徴があります。

WinkyMaker

Winkyが現在開発しているもうひとつのツールが「WinkyMaker」と呼ばれる3Dエディターです。

WinkyMakerではメタバース用のキャラクターとして使用するWinkyロボット(ハードウェアのものとは別)や関連アクセサリーを初心者でも簡単にデザインすることができます。

このツールで作成したデザインはNFT化することができ、マーケットプレイスで取引することができます。

また、コミュニティの投票を通して選び抜かれたデザインをハードウェア化される計画も立てられています。

WinkyPlayおよびWinkyMakerにはサブスク型のプレミアムユーザー制度が設けられるようで、開発中のゲームへの早期アクセスや、デザインの販売数上限を無制限にするなどといった特典があるようです。

WinkyMakerのイメージ

ロードマップ

Winkyロボットはすでにプロダクト化が済んでおり、2019年からフランスの大手量販店などで店頭販売もされています。

2021年末現在は後述するWNKトークンのセールが行われており、2022年Q1中にはCEXへのリスティングが予定されています。

Winkyverse, WinkyPlay, WinkyMakerのテスティングは2022年に行われ、正式ローンチは2023年Q2に計画されています。

また、2024年にはWinkyMaker等を通してデザインされた人気クリエイションを実際に登場キャラクターとして採用しWinkyverseをアニメ化するという企画も予定されています。

WNKトークンについて

$WNKトークン エコシステムの相関図

Winkyverseの独自トークン$WNKは、エコシステム内のトランザクションやガバナンスに利用するERC-20トークンです。総発行枚数は75億枚となっています。

ホワイトペーパーでは、以下のようなWNKの具体的な使用用途が挙げられています。

  • Winkyverseへのアクセス権(買い切り)
  • アバター等のゲーム内アイテム購入
  • 有料ゲームの購入
  • WinkyPlayのプレミアム・サブスクリプション
  • Winkyロボット 50%オフ(法定通貨比)
  • ゲームデベロッパーやWinkyMakerのクリエイターへの報酬
  • WinkyPlay上への広告
  • ガバナンス・投票

プロジェクトの調達資金のアロケーションは以下の通りとなっています。

サードパーティのゲームエディタ25%
ユーザー獲得20%
マーケティング・ブランディング20%
Winkyverseの開発15%
ハードウェアの研究開発10%
セキュリティ・リーガル5%
リザーブ5%

続いて、$WNKトークンのディストリビューションは以下の通りとなっています。

クラウドセール(詳しくは後述)32%
PR・マーケティング14%
プライベートセール10%
開発チーム10%
アドバイザー4%
ゲームエディタ・パートナーシップ10%
エアドロップ・バウンティ4%
リザーブ9%
流動性5%
Winkyファウンデーション2%

開発チームやアドバイザー、リザーブなどに割り当てられているトークンは最長で1年のロックアップ、そこから最長4年間のベスティング期間が設けられています。

$WNKトークンセールについて

$WNKトークンは、総発行枚数75億枚のうち合計24億枚がクラウドセールで売り出されることになっています。セールラウンドは3回に分けられています。

ラウンド1ラウンド2ラウンド3
期間10/25-11/711/8-11/2111/22-12/5
価格0.006EUR0.008EUR0.01EUR
販売枚数600,000,000800,000,0001,000,000,000
ベスティング期間9ヶ月6ヶ月なし

第1ラウンドはすでに終了しており、現在は第2ラウンドの最中となっています。

まとめ

Winkyverseは最先端技術などを主とする教育に着目し、子ども向けのメタバース開発に取り組んでいるプロジェクトです。

同プロジェクトはまだクラウドセールを通して資金を調達している段階にあり、メインプロダクトの完成にはまだ数年かかりそうです。

遊びや学びの体験を完全にデジタル化するのではなく、ハードウェア(Winkyロボット)を活用したインタラクティブなメタバースというのは画期的な発想といえるでしょう。

クリエイターのマネタイズの方法も広告からゲーム・アプリの買い切り、ゲーム内アイテムのNFT取引まで様々なものが考えられていますが、これらがRobloxやMinecraftといったタイトルに見られる現行のクリエイタービジネスの進化系になるかは要注目です。

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