近頃、取引所マイニングが流行るキッカケとなったFCoinを筆頭に、「配当型取引所トークン」を発行する仮想通貨取引所が流行しています。

配当型取引所トークンを保有していると、コミュニティやガバナンスの投票権を得られたり、保有額に応じて配当を受け取ったりすることができます。

これらのトークンは通常、取引量に応じて実質無料で獲得することができます。

この配当取引所トークンには、価格変動に合わせて手数料の還元や利益を獲得できるポテンシャルがあることから、近頃大きな注目が集まっています

今回は、そんな配当型トークンにハービング(報酬量の半減)システムを実装した通貨を発行する取引所・ABCC(エービーシーシー/$AT)の仕組みや特徴を徹底的に解説したいと思います。

ABCCの概要

通貨名/ティッカー ABCC / $AT
創業者(CEO) Calvin Cheng
特徴 配当型取引所トークン×ハービング
公式リンク Webサイト
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ABCCでは、近頃注目されている「配当型取引所トークン」であるABCCトークン/$ATを発行しています。

取引所上での総取引量/手数料に応じて配布される、というのが配当型取引所トークンの基本形ですが、ATにはこれに加え、更に異なった特徴も備わっています。

取引所のインターフェースは、上画像のような形式になっており、スタンダードな機能が全て備わった見やすいものになっています。

また、ABCCではiOSおよびAndroidでもトレーディングアプリをリリースしており、ウェブ版同様の機能が備わっているもようです。

同取引所では基本的な通貨は全て揃っており、ベース通貨はBTC、ETH、USDTの3つから選ぶことができます。新たな通貨も早いペースで追加されてきています。

ABCCの特徴を徹底解説!

それでは、ABCCにはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、同取引所が発行するABCCトークン($AT)について詳しく解説していきたいと思います。

ABCCの「ハービングシステム」とは

ABCCでは、トレードを行うことでABCCトークン($AT)と呼ばれる配当型トークンを獲得することができます。同取引所では、この仕組みをToM(トレード・トゥ・マイン)と呼んでいます。

ATの総発行枚数は2.1億枚に限定されているため、有限な供給量に基づいた価格の変動が起こります。

これに加えてABCCでは、ATの需要に拍車を掛けるために、ビットコインに似た「ハービングシステム」を設けています。

これは、ATのブロックチェーン上において、1ブロックあたりに発行されるトークンの枚数を120日ごとに半減していく、というものです。

ハービングの計画表。真ん中の列が期間内に発行されるトークン枚数、右列がその枚数が総発行枚数に占める割合を表す。

例えば、トークン導入初期(今年7月)であれば、 120日間で配当されるトークンの総枚数は4200万枚となります。

これを日数で割る(42,000,000÷120)と1日あたり35万枚、ブロックは6時間に1つ生成されるため、1ブロックあたり87,500枚が配布されることになります。

この枚数を120日ごとに半分にし、トークンに希少性を与えることで早期参加にインセンティブが生まれ需要の増加・供給量のコントロールがなされると考えられます。

AT獲得量の算出方法は特殊!

AT配当の獲得は必ずしも「たくさん取引すればするほど良い」という訳ではないようです。

ユーザーが1ブロックごとに獲得できるATの枚数は、次のように算出されています。

ブロック全体の手数料総額におけるユーザー個人の手数料の割合 × 1ブロックあたりの配当枚数

例えば、1ブロック内での自分の取引手数料が全体の1%を占めている場合、1% × 87,500AT = 875ATを配当として獲得できることになります。

したがって、ユーザーが獲得できる配当の額には他のユーザーの取引手数料も大きく関係してくるということになります。

理論上、他トレーダーの取引手数料が少なければブロックあたりのATのほとんどを獲得することができますし、逆にそのようなチャンスが多くのトレーダーを呼び込む仕組みにもなると言えるでしょう。

ATを保有しているだけで配当がもらえる

ATは獲得後に売却することもできますが、保有することで様々な配当コミュニティ活動参加権を得ることもできます。

ATを長期間保有していると、同取引所の取引手数料収益の一部「配当」として獲得することができます

ATなどの通貨が「配当型取引所トークン」と呼ばれる所以はここにあります。トレードを行うだけでトークンを獲得でき、さらにそれを保有しているだけで配当を受け取ることもできるのです。

具体的な配当金額は、次の計算式で求めることができます。

配当総額×(過去7日間の最小AT保有量÷他のユーザーの過去7日間の最小AT保有量の合計)

したがって、過去7日間での最小AT保有量の全ユーザー合計における自分の割合に、ABCCからの配当総額(手数料収益の80%分)をかけたものを配当として受け取ることができるということです。

更に、ATの一定以上の保有量や保有期間に応じて、ABCC開発者に向けてコミュニティやサービスについての提案などをすることもできるもようです。

配当型トークン元祖・FCoinとの徹底比較

この項では、配当型トークンの第一人者であるFCoinABCCの違いについて解説していきたいと思います。

ABCCとFCoinは両者とも、取引所の手数料収益の80%分にあたる量の配当型トークンを分配するという仕組みを導入しています(※実際の手数料収益を分配しているわけでは無いので注意)。

両者の大きな違いはトークンの獲得方法!

FCoinでは、ユーザーがトレードに支払った手数料を全額Fcoinトークン($FT)で還元しています。

このシステムでは、支払う手数料が少なければもらえるFTの額も少なくなる一方、ボットなどを使用して高頻度取引を行い(取引所マイニングと呼ばれる)、手数料を荒稼ぎできてしまいます。

対して、ABCCでは前述の通り、「ブロック全体の手数料総額におけるユーザー個人の手数料の割合 × 1ブロックあたりの配当枚数」分のATがユーザーに分配されます。

このシステムでは、支払う手数料が少なくても、ブロック内全体の手数料に占める割合が高ければ、相応量のATを獲得できます。

この仕組みでも取引所マイニングを行えばATを自動的に稼ぐことは理論上可能ですが、全員が同等量の手数料を取引所マイニングで稼いだ場合、報酬も参加者人数で割ったものになってしまいます。

したがって、ABCCではボットなどを使用して無理やり取引高を上げるインセンティブが確立しにくいのではないかと考えられます。

また、AT・FT両者共に発行枚数上限が設定されていますが、ATにはハービングシステムが実装されているため、早期段階での需要をより安定させられることが考えられます。

ABCCの最新ニュース・エアドロップ情報など

ABCCでは高頻度で進捗状況が報告されており、イベントなどのニュースも頻繁に更新されています。

最近では、スマートフォン版アプリ登場のニュースや、エアドロップ、取引コンテストなどのイベント情報が発表されています。

エアドロップ・取引コンテストについて

ABCCでは、今月18日までを対象期間としてエアドロップを行なっています。

100USDT以上を保有しているユーザーには合計で15万USDT分が抽選で分配され、かつ毎日トレードを行なっているユーザーには更に合計で10,000AT分が抽選で配られるとされています。

また、今月24日までを対象に取引コンテストも行われており、USDTでの賞金が毎日出ているほか、全体の優勝者への賞品はなんとテスラ社のスーパーカー・X 100Dモデルとなっています。

ABCCのマルタ進出について

ABCCは仮想通貨大国であるマルタ深い繋がりがあり、同国への本拠地の移転も予定されています。

先日には同国の金融副大臣がABCCについてツイートしている上、前外務大臣は同取引所のアドバイザーに就任しています。

ABCCはマルタだけでなくジブラルタルでも仮想通貨・分散型台帳関連のライセンスを取得する動きに出ています。

まとめ

ABCCは、近頃流行している「配当型取引所トークン」にハービングシステムを加えたATを発行する取引所です。

トークンは購入、または取引すること(ToM)によって入手することができ、それを更に保有することで配当が得られるという利点があります。

ToMによるATの獲得には他のユーザーの取引手数料も関係してくるため、必ずしも「たくさん取引すれば良い」わけではないという点がフェアで特徴的です。

ハービングの実装によりトークンの希少性が上がれば、取引所全体の出来高の上昇に繋がるポテンシャルもあります。

また、ABCCは開発が速く、エアドロップや取引コンテストなどイベントが盛んなこともあり、運営が力を入れていることも伺えます。

ABCCについて気になった方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください!