アセット・バックト通貨とは?特徴・仕組みを徹底解説!
2018/05/04

アセット・バックト通貨とは?特徴・仕組みを徹底解説!

Yuya【CRYPTO TIMES公式ライター】

YuyaCRYPTO TIMES公式ライター

分散型台帳技術の技術・応用両側面を幅広く学んでいます。

Crypto Times公式ライターのYuya(@yuyayuyayayu)です。

近頃、アセット・バックト(資産担保型)通貨がたくさん出てきています。

アセット・バックト通貨は他の仮想通貨とどう違うのでしょうか?長所や短所といったものはあるのでしょうか?

今回は、アセット・バックト通貨の仕組みと特徴を様々な観点から徹底解説していきたいと思います。

アセット・バックト通貨とは?

アセット・バックト通貨とは、実在する資産にペグされている通貨のことをいいます。

言い換えると、トークンが金や石油といったコモデティや不動産などの所有権を表すということです。

従来こういったものをトークンの代わりに証券として住宅ローンや他の債券等を担保とする金融商品、アセット・バックト・セキュリティ(ABS;資産担保型金融商品)というのを聞いたことがある方も多いと思います。

アセット・バックト通貨はABSと似ている点があります。

ABSでは、SPC(特別目的会社)という仲介者的な存在が担保を裏付けにして証券を発行します。

法的規制やデータ管理のシステムには大きな違いがありますが、アセット・バックト通貨を発行するブロックチェーンがこの仲介者的な役割を果たし、証券の代わりにトークンを発行しているわけです。

アセット・バックト通貨の良い例といえば話題のベネズエラ政府発行の通貨、ペトロ(Petro)でしょう。

ペトロでは理論上、一定数のトークンと石油を交換できることになっています。つまり、トークンの価値が石油という資産で裏付けされているということです。

アセット・バックト通貨にはそれぞれ違ったベクトルからの利点が見込まれています。では、具体的にどのようなメリットが期待されているのか見てみましょう。

サプライチェーンの改善

まず、ブロックチェーンの応用という観点からみて、既存のコモデティ市場の効率を改善するはたらきが期待されています。

例えば、CEDEXというプロジェクトではブロックチェーンと機械学習を組み合わせてより効率の良いダイアモンド市場を作り上げようとしています。

既存のダイアモンド産業では、資産の透明性(鉱石がどこから来たのか)や流動性がとても低く、鉱石一つ一つが異なるため価格付けの標準化も整備がうまくいっていないといわれています。

そこでCEDEXではダイアモンドをブロックチェーン上に登録、トークンと紐付けすることによって透明性と流動性を確保し、さらに機械学習を利用して品質に応じた適正価格をつけています

このように、アセット・バックト通貨は裏付けされている資産の物流の効率化することができます。

価格の安定化

皆さんご存知の通り、ほとんどの仮想通貨はボラテリティーが高すぎる故に日常的な利用にはほど遠いものとなっています。

この高ボラテリティーの根本はスペキュレーション(推測)です。トークンに価値がつく理由や、適正価格はいくらなのかが誰もわからないためにこのようなボラティリティーが発生しているわけです。

ここで、遠回りな方法ではありますが、トークンをコモデティ等の実在する資産で裏付けることによって価格の安定を測ろうとしているプロジェクトが現れてきています。

このような通貨はステーブル・コイン(Stable Coins)と呼ばれています。

代表的なステーブル・コインといえばMakerDaoです。同通貨はコモデティを担保としたものではありませんが、1 Dai = 1 USDとなるようなメカニズムが組み込まれています。

このように、ステーブル・コインは通貨をフィアットやコモデティで裏付けすることにより、価格の安定したより使いやすい仮想通貨を目指しています。

ヘッジ的な利用法

アセット・バックト通貨において、投資家的な目線で一番大切なのがヘッジとしての利用法でしょう。

前項の通り、アセット・バックト通貨には価格を安定させるという利点があります。

ですから、高ボラティリティーが予測される通貨に入っている資金をアセット・バックト通貨に移動することによって価格高騰・下落による損失の回避が期待できる、というメリットもあるわけです。

以下のチャートを見てみましょう。赤線がBTC/USD青線がDGD/USDを表しています。DigixDaoはトークンが2つ発行しており、DGXは金とペグされている通貨ですが、今回はDGDを例にします。

緑色の丸で囲まれている2月の部分では、大変な差が開いています。

また、BTC下落時にDGDが高騰したり…

 上昇・下降を交互に繰り返したり…

と見てわかるように、両者は極端な逆相関の値動きを見せていることがわかります。

このように、アセット・バックト通貨はABSのようにヘッジとして使うこともできるのです。

まとめ

アセットバックト通貨やステーブル・コインはまだ出現したての仮想通貨です。

今後このようなプロジェクトのサプライチェーンの改善性が注目されるに連れて価格の安定性も助長され、ヘッジ的な利点もさらに強くなっていくものと思われます。

DGXのように既存のゴールド・スタンダードに取って代わるかもしれないプロジェクトもたくさん出てきていますから、今後の動きに要注目です。

CRYPTO TIMES LINE@で情報ゲット!

関連記事 同じライターから

同カテゴリの人気記事