法定通貨に連動!?仮想通貨におけるペグ通貨とは?

法定通貨に連動!?仮想通貨におけるペグ通貨とは?
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この記事の3つのポイント!

  1. ペグとは「固定すること」!
  2. ペグ通貨は仮想通貨と法定通貨のいいとこどり!
  3. 仮想通貨のペグ通貨は1種類じゃない!

こんにちは、Koishi(@kitraum)です。

Tetherに関する疑惑があってから、注目を浴びているペグ通貨

あまり聞きなれないワードかもしれませんが、仮想通貨だけで使われるワードではないのです!

この記事では、ペグ通貨の基礎から、仮想通貨のペグ通貨にどんなものがあるのかまで紹介します。

ペグ通貨とは?

ペグとは、英語で「釘を打つ、固定する」を意味し、洗濯物と紐を固定する洗濯ばさみのこともペグと言います。
つまり、何かと何かをつなぐものをペグといい、ペグ通貨とは「ある通貨に固定した通貨」を表しています。

ペグ通貨として有名なものには、香港ドルがあります。
香港ドルは米ドルに「固定する」ことで、米ドルと連動するようになっており、これにより自国の不安定な経済によるリスクを避け、通貨を安定させることができるのです。

さて、話を仮想通貨に戻します。

仮想通貨におけるペグ通貨と言った場合、法定通貨(ドル、ユーロなど)に固定した仮想通貨のことを指します。

有名なものには米ドルにペグされたUSDTがあります。

香港ドルの例のように、仮想通貨も法定通貨にペグすることで、通貨の安定性を得ることができます。

もう少し、メリットについて見ていきましょう!

ペグ通貨のメリットとは

「仮想通貨なのに、法定通貨にペグする」。一見すると非常に無意味ですが、大きなメリットが2つあります。

1. 低手数料で高速処理
法定通貨にペグをしてると言えど仮想通貨なので、その取引はブロックチェーン上で処理されます。
これにより国際送金にかかる手数料を安く、しかも早く行うことが可能です。

2. 高安定性
仮想通貨は非常にボラティリティ(価格変動性)が高く、現在仮想通貨取引において、頻繁に基軸通貨とされているビットコインでさえ、価格が安定していません。
しかし、法定通貨にペグされた仮想通貨は、ボラティリティは法定通貨と一般的に同じになるため、基軸通貨として安定な取引を可能にします。

このように仮想通貨のメリットである、ブロックチェーン上での処理による、低手数料、高速送金と、
法定通貨のメリットである、安定性のいいとこどりをしたものがペグ通貨なのです!

しかし、全ての物事は一長一短。

現在のペグ通貨にはデメリットもあります。

ペグ通貨のデメリットとは

ペグ通貨は被ペグ側の信用を担保とすることで、通貨に安定性をもたらしています。

つまり、ペグ通貨の裏付けとなる資産がある上で成り立つ仕組みとも言えます。

例えば、TetherはTether Limitedに預け入れられた法定通貨を裏付けとしています。

Tether Limitedは法定通貨で保有する分のUSDTを発行すると約束しているので、裏付け資産があるはずで、いつでもUSDTと米ドルを交換することができるはずです。

しかし、もしTether Limitedが約束を破り、預け入れられた法定通貨以上にUSDTを発行したらどうでしょうか

こうなると資産の裏付けが失われ、USDTの価値が揺らぐことになります。

このようなリスクのことをカウンターパーティリスクと呼びます。

Tether自身もそのことは認識しており、以下のようにホワイトペーパーで述べています。

We recognize that our implementation isn’t perfectly decentralized since Tether Limited must act as a centralized custodian of reserve assets.

Tetherホワイトペーパーより

(和訳:Tetherは預かり資産を中央集権的に管理しているので、分散型であるとは言えません。)

このようにペグの方式によっては、カウンターパーティリスクを伴うということがデメリットとしてあげられます。

また、基本的にペグ通貨は価格が固定されており、Tetherの実績どうこうでUSDTの価格が上昇するわけではないので、投資対象にもあまりなりません。

ペグ通貨の種類

現在仮想通貨のペグ通貨はいくつか存在しています。

最近疑惑のあるTetherが一番有名ではありますが、他にも独自の方法でペグを行う通貨があります。

今回はその中でも3つ紹介したいと思います。

1. Tether

Tether Tether Limitedの発行する米ドルとのペグ通貨です。
Proof of Reserves(PoR)というアルゴリズムを採用しており、ユーザーがTether Limitedに法定通貨を預け入れると、その分のUSDTを発行するという仕組みです。

また、Tether Limitedから法定通貨が引き出された際には、その分に相当するUSDTをバーンすることで、発行量を調整しています。

2. BitUSD

 スマートコインと呼ばれる通貨です。
1BitUSDを1米ドル分のBTSと交換できることが保証されています。
そして、この保証を行っているのは、Tetherのように民間企業ではなく、スマートコントラクトになります。

また、預け入れられたBTSの金額分だけBitUSDを発行するという契約のため、
保証可能な範囲内でのみBitUSDの発行が自動的に行われます。

3. NuBits

Nubits NuSharesという株式ような通貨を用いることで米ドルにペグしています。
NuSharesのホルダーは1NuBitsが1USDを上回ると大きな売りを出し、逆に下回ると大きな買いを出すというようにして価格を維持します。

また、Nuネットワーク自体の価値が上がることで、NuSharesの価値が上がるという仕組みです。

最後に

ペグ通貨というものが何なのか、どういうメリットがあるのかわかっていただけたでしょうか?

一見矛盾しているようにも感じられる、法定通貨でペグをした仮想通貨ですが、いいとこどりの通貨なのです!

また、それぞれいろいろな方法でペグを行っている通貨が存在し、今後も新しいペグ通貨は出てくるはずです。

どんなペグ方法が生き残るのか、そんなところにも注目してみてください!

Koishi
仮想通貨の普及のためにはまず換金性の高いペグ通貨の普及が第一だと思います!
Koishi
ペグの方法を比較するのも面白い!

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