ブロックチェーン×アートのスタートバーン株式会社、UTECから1億円を調達

ブロックチェーン×アートのスタートバーン株式会社、UTECから1億円を調達
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この記事の3つのポイント!1. アート×ブロックチェーンスタートアップが約1億円を調達

2. ネットワークを構築し、アート業界の課題解決

3. アートとブロックチェーンは相性が良い

アート×テクノロジーを軸に複数の事業を展開するスタートバーン株式会社が、東京大学エッジキャピタル-UTECより、約1億円を調達したことを発表しました。

3事業を展開予定、9月末より新サービスを公開も

同社は今回の資金調達を受けて、3つの事業の展開と9月末からの新サービスリリースを予定しています。

文化・芸術品などの管理に特化したアート×ブロックチェーンネットワークの構築

アート×ブロックチェーンのネットワークを構築することで、アート作品の来歴管理や基本情報の共有、そして作品証明書の発行および作品管理が容易になります。

また、このブロックチェーンネットワークは外部サービスも参加可能な許可型ブロックチェーンを使ったネットワークであり、多くの関連機関が参加することで、作品のタイトルやサイズ、制作年度、作者情報、来歴情報といったデータがサービスをまたいで活用可能になります。

2018年9月末からの試験運用開始を予定しているようです。

引用: スタートバーン株式会社プレスリリース

アート×ブロックチェーンネットワークと連動する自社運営ウェブサービス「Startbahn BCM(仮称)」の提供

これまで運用してきたStartbahn.orgの特徴を引き継ぎながら、Startbahn BCM(仮称、Blockchain based Marketplaceの略)としてアップデートし、上記のアート×ブロックチェーンネットワークを活用する1つのWebサービスと位置付けすることで、従来抱えていた来歴のトレースや還元金の徴収といった問題の解決を図るようです。

引用: スタートバーン株式会社プレスリリース

ブロックチェーン×コーポレートの共同開発事業の開始

アート×ブロックチェーンネットワークで得た知見を活用し、文化・芸術だけでなく「情報共有、来歴管理、証明書発行、真贋鑑定」などを必要とする事業者とブロックチェーン事業の共同開発を行うようです。

ブロックチェーン技術だけでなく、ウェブアプリケーションの設計やNFC、RFIDなどと連動するシステム開発等、総合的なシステムの共同開発を進め、ブロックチェーン×コーポレートで得た知見をアート×ブロックチェーンネットワークにも還元することで、相互に良い影響を与え合い、ブロックチェーンの可能性を押し広げる良循環を作ることを目指すようです。

アートとブロックチェーンは相性良

アートにはそもそも贋作が多いこと、また、アート作品の値段は「今まで誰が所持していたか」で大きく変わることから、真贋鑑定や来歴管理の分野でブロックチェーンととても相性が良く、海外ではアート業界の課題解決を目的としたブロックチェーンスタートアップが増えてきていました。

ブロックチェーンを活用することで業界全体の透明性向上が期待されます。

sota
今後生まれる作品やトッププレイヤー以外の作品がもっと簡単に流通するようになる!

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