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2020/04/09Chicago DeFi Allianceが発足される
コロナウイルスによる危機を乗り切るため、金融関連の企業8社がChicago DeFi Alliance (CDA)を発足しました。主催している企業は以下の通りです。 Volt Capital TD Ameritrade CMT Digital Cumberland DRW Jump Capital Compound Finance DV Trading Arca このアライアンスの目的はdecentralized finance (DeFi)の企業家やスタートアップ企業に対して貿易や規制などの観点から有用な補助や指導を行うこととなっています。 ホームページによるとアライアンスに参加することで下記6つのプログラムに関してサポートとガイダンスが受けることができるようになります。 現在はDyDxとYeildをパートナー企業として迎えているとしています。また、暫時新たな提携企業の受け入れを進めていきたいという考えを示しています。 記事ソース:CDA
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2020/04/05兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【4月5日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 世間は、依然新型コロナウイルスによるパニックが続いており、東京ではとうとう1日の感染者数が100人を超えてしまいましたね。これにより、さらなる景気悪化が懸念されていますが、これからどうなってしまうんでしょうね。 仮想通貨市場だけでなく、金融市場、さらには街中に至るまで、暗いムードが続いておりますが、今回も仮想通貨市場における分析・考察を進めていこうと思います。ぜひ外出自粛の際のお供として、お役立てくださいませ! それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、ここまでの流れを振り返ってみましょう。 年始以降、黄色チャネルの上抜けに伴い、流れが一気に上へと傾きましたね。そしてその後、青ラインのような展開で逆三尊形成に向かうと思いきや、押し目形成することなく、大きく急落してしまいました。 4000ドル規模の特大下落の後、一時リバウンドを見せ、現在昨年の7月頃から続く黄色チャネルの上限、そして、超長期の抵抗帯である6800ドル周辺にて推移しております。 これまで不安定ながらも着実に上昇してきたBTCですが、長期・超長期のライン上という背景もあり、ここらで一時急落後のリバ取り勢による大規模な利食い売りが発生してもおかしくない状況ですね。 ここまでの流れ等を踏まえると、長期目線としては「黄色チャネルを上抜けるまでは売り目線」といった判断が妥当だと思われます。 では次に、少し拡大して中期チャートの分析に移りましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 現状、黄色チャネル上限周辺にて推移していますが、この上限に至るまで、水色ラインのような上昇ウェッジを形成して上昇してきました。 そのため、「黄色チャネルを抜けたか?」の判断が難しい場合には、より短い時間軸で形成しているこちらの上昇ウェッジ(水色)を元にブレイクの判断を行うのがよいでしょう。 また今後、この水色ウェッジをどちらに抜けるのか?についてですが、中期目線で見ても、MACDで緩やかではありますが下降転換示唆であるダイバージェンスを発生させています。そのため中期目線においても、やや下目線といった判断が妥当だと思われます。 とはいえ、ウェッジの形状や角度を見た限りでは、急激な上昇ウェッジではありませんし、上抜けの可能性も十分にあり得ます。 そのため、より確実に狙い撃つのであれば、この上昇ウェッジの下抜けを機に、ショートポジション(3/5)を、再度ウェッジ下限でのリターンムーブ時に残りの2/5を入れるようなポジション分割による立ち回りが最も妥当だと思われます。 上にしろ下にしろ、再度今週中に大きく動きそうな雰囲気ですから、あらかじめブレイクに対して、「どのタイミングでどういったポジション配分でエントリーするのか?」を決めておくのがベストですね。 では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり2通りです。 上昇ウェッジ上抜け(緑) ⇒同時に黄色チャネル上抜け 上昇ウェッジ下抜け(白) ⇒チャネルセンターラインへ 現状、どちらかといえば下目線優先といった状況ですが、上昇ウェッジの中でも、比較的角度が浅く、また抵抗帯周辺にも関わらず、安易に戻り売られることなく、辛抱強く上げ続けているため、ここからウェッジを上抜けての急上昇も十分あり得ます。 そのため、長期目線に従ってショートポジションを持つ際には、先にお話ししたようなポジション分割を行って、最低限リスク分散を行ったうえでの立ち回りが妥当かなと思います。 では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) 現状、BTC価格はジワりジワりと上昇を続けていますが、BTCドミナンスについては緩やかに下落を続けています。 恐らく、急落時リバ取りポジションらの利食いが発生し、一時BTCに流れてきていた資金が再度抜けてきているのだと思われます。では、これらBTCから抜けた資金はどこに流れているのでしょうか? 少し拡大して、アルトコインのドミナンス推移を見てみましょう。 主要アルトからは全体的に資金抜けが確認できますが、中でもTether(USDT)のドミナンスが急激な上昇を見せています。 ここから推測するに、現状、BTCの長期チャネル(黄)や超長期の抵抗帯(6800ドル)周辺への到達を機に、一通りリバ取りを終えたトレーダーらが、再度急落のリスクを考慮し、資金をTether(USDT)へと退避させているのだと思われます。 これらを踏まえると、以降このBTC⇒USDTへの退避が継続するかどうか?というのは、BTCのウェッジ下抜けにおけるトリガーとなる可能性が高いため、要注視しておくべき指標でしょう。 特に、こういったチャート上でのパターン形成(ウェッジや保ちあい)は、展開が煮詰まっていればいるほど、ダマシが発生する可能性が高くなります。 そのため、チャートだけでなく、今回ご紹介したドミナンスなどを踏まえ、「実際に資金がUSDTへと退避しているのか?」なども確認されることをお勧めします。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 【BTC】戻り売り目線(長期) ⇒上昇ウェッジに注目 【アルト】Tether(紫)に注目 ⇒「BTC→USDT」継続の可能性 現状、「上も下もありうるが、長期目線では下優勢」といった状況ですね。 依然、金融市場はしっかりとした方向感を持たず、不安定な推移を続けています。現状、未だBTCが普及していないとはいえ、これまでの推移をみる限り、BTCがこれらの動向による影響を受けるのは明白です。 そのため、金融市場全体の方向性が落ち着くまでは、ポジションの長期保有などは避け、短期間で取れそうなところを取れるだけ刈り取っていく…、といった立ち回りが無難でしょうね。(方向性が定まっていない状況で大きな値幅を狙いに行くと、結局建値撤退…、となってしまう可能性が高いため) 少し短いですが、今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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2020/03/25兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【3月25日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 過去最大級の下落、その後の特大リバウンドと、連日すさまじいボラが続いておりますが、直近に急落を見せてしまっているため、安易なショートも難しく、動きづらい地合いが続いていますね。 一見、ボラが大きいためその分利益もガッポリ狙えそうな状況ではありますが、仮想通貨だけでなく、金融市場全体が混沌としておりますので、利益は二の次で、常にリスクを想定した立ち回りを最優先すべきですね。 ということで、今回もチャート分析やドミナンス推移、資金循環などを元に、今後の仮想通貨市場で注目しておくべき点についてお話しさせていただこうと思います。ぜひ、最後までお付き合いください! それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、ここまでの流れをおさらいしてみましょう。 昨年の7月から続いていた下降チャネル(黄)でしたが、年始にこれを大きく上抜け、再度11000ドルに迫る上昇を見せました。しかしその後、押し目を作ることができず、逆三尊形成失敗により、一時4000ドルを割り込むまでの下落を見せました。 そして現在、このチャネル下限接触以降、再度大きなリバウンドを見せ、現在6700ドル周辺にて推移しております。この6700ドル周辺は下落チャネル(黄)だけでなく、過去に何度も大きな転換点となっている重要な価格帯ですね。 恐らく、急激な下落、その後のリバウンドにあたりますから、純粋な戻り売りに利食い売りなども重なり、長期時間軸では再度売りムードに展開が進むと思われます。 では、次に中期足(4時間足)を元に、より細かな動きを見ていきましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 直近のリバウンドを見ると、一応チャネルを形成して上昇してはいるものの、「安定的上昇」とはいいがたい推移をしていますね。 先ほどお話しした6700ドルの抵抗帯と下降チャネル(黄)、さらに現在の不安定な上昇を踏まえると、買いポジを持っている人からすれば利食いに傾く見込みも高く、日足分析と同様、売り優勢といった目線でよいかと思います。 では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり2通りです。 黄色チャネル上抜け(緑) ⇒8600ドル周辺まで上昇 黄色チャネルにて反発(白) ⇒6000ドル周辺まで下落 現状から考えられるシナリオとしては、以上2通りでしょう。 やはり、直近に大きなリバウンドを見せているとはいえ、それ以上に大きな下落を見せているため、様子見状態のトレーダーも多く、ここから再度買い優勢に傾くにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか? そのため、個人的には白シナリオのように戻り売り優勢となる可能性が高く、その後も直近安値を割り込むことなく、しばらくはチャネル内にて様子見が続くのでは?と見ています。 では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) BTCドミナンスを見てみると、2/14にドミナンス安値を付けて以降、アルトドミナンスの全体的な下落に反して、比較的安定した上昇を見せております。 それでは少し拡大して、アルトコインのドミナンス推移も踏まえて考察していきましょう。 BTC価格が下落していながらもドミナンスが上昇している不思議な状況ではありますが、こちらを見ていただければわかるよう、現状のBTCドミナンス上昇は2段階のフェーズから成り立っています。 それでは、ここまでの資金の流れをざっくり辿ってみましょう。 まず年始以降、アルトコインの軒並み上昇を背景に、資金はBTCからより利益効率の高いアルト市場へと流れていきました。これにより、BTCドミナンスは大きく下落し、その分主要アルトコインのドミナンスが軒並み上昇を見せましたね。 そしてその後、高値を迎えたアルト市場から利食い撤退が相次ぎ、資金は再度BTC・USDT(Tether)へと集中します。これが1段階目のBTCドミナンス上昇ですね。 さらにそこから、今度はBTC高値推移により利食いフェーズへと突入し、資金はBTCからUSDT(Tether)へと大きく流出し、結果としてBTC価格は大きな下落を見せました。これにより、BTCドミナンスは再度大きく下落し、反してUSDT(Tether)ドミナンスは大きな上昇を見せました。 そして現在、BTCの大きな急落を受けて、USDT(Tether)に退避していた資金が再度BTCへと戻り、これにより現在のBTCドミナンス上昇(2段階目)が発生しているものだと思われます。 つまり現状、「USDTに退避していた資金らがBTCのリバウンドを取り終えたことにより、再度USDTやfiatへと資金が抜けていく可能性がある状況」にあるわけです。 このように、現状資金循環の面から見ても、下目線優勢といった状況であり、再度チャートで黄色チャネル上抜けなどの明確な転換シグナルが発生しない限りは、新規の買いも見込めず、資金は抜けていく一方だと思われます。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 【BTC】黄色チャネルに注目 ⇒比較的、下目線優勢な状況 【アルト】資金撤退傾向 ⇒再度USDTへの資金撤退に警戒 過去最大級の急落後のリバウンド、とかなり手を出しずらい状態ですね。私も拾いなおした現物を全て売却し、しばらくはノーポジでの様子見となりそうです。 これだけ大きく動くのは久しぶりのことですし、今は金融市場も連日混沌としておりますから、引き続き積極的な買いが見込めない「リスクオフ」が続きそうな状況ですね。またその反面、行き過ぎた悲観により、再度大きく巻き返す可能性も…、と個人的にはかなり触りづらい印象です。 これらも踏まえ、もし仮に触るのであれば、比較的低リスクな戻り売りで様子見、戻り売りが否定されるようであれば、目線を改め、再度買えそうなシチュエーションを待つ…、といった立ち回りが最も妥当かと思います。 少し短いですが、今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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2020/03/19Steemコミュニティが20日にハードフォークを実施、新チェーン「Hive」誕生の背景と概要
先日のTronとSteemコミュニティとの対立を受け、コミュニティが新ブロックチェーンHiveを発表しました。 Hiveは、Steemのコードベースを元にハードフォークという形で誕生する、DPoSと呼ばれるPoS(Proof of Stake)をベースとしたガバナンスの仕組みを持つブロックチェーンです。 本記事では、TronとSteemコミュニティ間で起きた対立の一連の流れから、Hiveの概要やSteemとの違い、特徴などに関してまとめていきます。 Steemitハードフォーク事件 2月14日にTron FoundationがSteemitが買収されたことを受け、SteemのコミュニティはTronが獲得した本来投票には使われないはずのトークンがSteemのガバナンスに影響を及ぼすことを危惧し、チェーンの分岐を伴わない仕様の変更であるソフトフォークが提案・実施されました。 これを受け、Tron Foundation有するSteemitのチームは、Binance等の取引所などに管理されるトークンを利用して、全体の過半数を超える投票権を確保します。 Steemitのチームは、この投票権を利用して「事実上Tronが保有するSteemの投票権を無効化するソフトフォークを覆すハードフォーク」を提案し、実装しました。 これにより、本来使われないはずのトークンがガバナンスに関わる20の重要なノードを独占し、SteemコミュニティはSteemのネットワークに対するコントロールを意に反して失う形となりました。 他方、買収をイニシエートしたとされるJustin氏は、このソフトフォークを"Hacking(ハッキング)"と呼ぶなど、コミュニティの怒りを買うような言動も見受けられ、これがTron FoundationのSteemitチームとSteemのコミュニティの分断に繋がったと考えられます。 Hive(ハイブ)の概要 今回発表されたHiveは、以上の一連の流れを受け、コミュニティ主導で誕生したSteemのハードフォークチェーンです。 Steem同様、DPoS(Delegated Proof of Stake)と呼ばれる、ビットコインとは異なる合意形成の仕組みを採用しています。 開発チームは、ハードフォークの実施を行うSteemのコミュニティメンバーにより構成され、現在でも30名以上が開発に携わっています。そのため、Tron Foundation有するSteemit Inc.とは完全に独立したネットワークとなります。 ハードフォークは3月20日(日本時間23時)に予定されており、ハードフォークをサポートした(Tron Foundation側ではない)有効なアカウントに対してエアドロップという形で、Steem上の残高が引き継がれ、移行が行われます。 移行が完了した後は、2つのチェーンは完全に独立したものとなります。 また、移行における最初の改善案としては、取引所の投票参加による攻撃の防止策で「トークンが投票権として有効になるまで30日間のディレイ(遅延)が発生」する仕組みが実装される予定となっています。 このディレイにより、チェーンに重大な変更が加えられる前に、コミュニティが変更について知り議論をするための猶予が生まれ、集権リスクが最小化されます。 Hive(ハイブ)とSteemの違いは? [caption id="attachment_49584" align="aligncenter" width="800"] Steemit(左)とHive(右)[/caption] Hiveのフォーク直後は、Steemのチェーン情報をコピーした形で始まるため、二つのアカウントを持ちSteemitと同様のUI・UXが提供されます。 20日のローンチ以後は、独立したチェーンとしてネットワークが運用されるため、その後の動きはコミュニティとSteemit Inc.のそれぞれ独立したものとなります。 独立後は、Hiveのコードは完全オープンソースで公開され、コミュニティの意思で誰もが改善の提案をすることができます。 今回の事件を受けたコミュニティによるリアクションであることもあり、Hiveでは分散化の達成や単一の主体によるコントロールからの脱却を目指しているようです。 ハードフォークへの各要人の対応 今回のハードフォークの引き金となったSteemitチームとコミュニティの対立には、PoloniexやHuobi, BinanceやTron FoundationのJustin Sun氏が関与していました。 Binance, Huobi Globalの2つの取引所は、公式よりHiveのハードフォークへの対応がそれぞれ発表されています(Binance/Huobi)。 上場に関しては、各社の基準で今後発表されるようです。 事件の当事者であるJustin Sun氏は、自身のTwitter上ではHiveの発表に関して何もコメントを残していません。 まとめ 2月に起きた、Steemitの事件の概要と、Steemコミュニティにより誕生した新プロジェクト「Hive(ハイブ)」の概要についてまとめました。 クリプト業界でも注目を集めるトピックの一つである「ガバナンス」に直接関連する点、また、それによって誕生したプロジェクトである点などから、今後も業界の要人がどのような立場をとっていくのか、注目していきたいですね。 Hive.io 公式ウェブサイト Hive.blog (旧Steemit) 公式ウェブサイト Hive 公式アナウンス
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2020/03/15兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【3月15日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 コロナウイルスの感染拡大を受け、各地で緊急事態宣言が発令されたり、それにより物流がストップしてしまったり…と、混沌としている金融市場ですが、同様にビットコインも1週間で5000ドル以上の歴史的大暴落を見せましたね。 年始のお祭りムードから打って変わってのお葬式ムードではありますが、逆に考えればこれは安く仕込むチャンスにもなり得ます。ということで、今回もきたるチャンスを逃さぬよう、しっかり分析をしていこうと思います!ぜひ最後までお付き合いください。 それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、ここまでの流れをおさらいしてみましょう。 黄色チャネル下限到達後、大きく上昇し、黄色チャネルの上限を突破。その後、前回記事でもお話ししたよう、黄色ゾーンにて押し目形成⇒逆三尊に向かうかと思われましたが、直後安値を更新し、大きく下落してしまいました。 結果、一時4000ドルを下回る特大下落となりましたが、これまで基準となってきた黄色チャネルの下限周辺にて日足終値を確定させ、現在に至ります。 ここから再度下げ始めるか?それとも一旦リバウンドを挟むのか…?といった状況ですが、金融市場全体が暗い雰囲気になってしまっているだけでなく、久しぶりの特大下落直後というのもあり、しばらくは「様子見ムード」が続くのではないかと思われます。 では、次に中期足(4時間足)を元に、より細かな動きを見ていきましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 今回は、再度黄色チャネルが基準となる可能性も考えられるため、黄色チャネルをフィボナッチチャネルに切り替えて表示してみました。 特大下落直後ですから、一時調整に入るとは思いますが、先ほどお話ししたように、一旦は買いが入りづらい様子見ムードに移行すると思われます。 となれば、意識すべきは「戻り売りゾーン」です。 参考となるライン・価格帯も少ないですが、現状有力なのは2018年の間、何度も大きな下落を支えてきた「6000ドル」ですね。そしてこの「6000ドル」はフィボナッチチャネルで見ても、ちょうど戻り売りが発生すると思われる38.2-61.8%ゾーン(青)に当たります。 現状黄色チャネルからのリバウンドも考えられますが、ハイリスクにロングを突っ込むのではなく、一時「この青ゾーンにて戻り売られるか?」を見届けてからの判断が妥当でしょう。 では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり2通りです。 青ゾーン到達(白) ⇒ダブルボトム成立へ 青ゾーン到達(緑) ⇒ディセンディングトライアングルへ 現状から考えられるシナリオとしては、以上2通りでしょう。 もちろん、青ゾーン到達、そのままこれを跳ねのけて上昇…、という可能性もあり得ますが、垂直直下後の買いに対してそこまで積極的になれない状況のため、恐らくここは一旦揉むような展開になると見ています。 それを踏まえると、このような白〇周辺にて、ダブルボトムやディセンディングトライアングルのような一時調整パターンの形成に動く展開が妥当だと思われます。ですから、個人的な立ち回りとしては、一時ここのパターン形成を待ちたいと思います。 では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) BTC価格がこれでもかと急降下しているにもかかわらず、なぜかBTCドミナンスは微動だにしていませんね。むしろ少し上昇しているのが気がかりです。 ということで今回は、「BTCが大きく下落しているにも関わらず、ドミナンスが維持できている理由」について考察しながら、市場内での資金の動きを推測していこうと思います。 まずは、直近のBTCドミナンスと時価総額を比較してみましょう。2020年以降、この2つの逆相関が確認できますね。では次に、この逆相関の開始ポイントから遡り、資金の流れ、逆相関となった理由について考察していきましょう。 2020年に入って以降、時価総額はしばらく上昇を続けていましたが、これは当時のBTCドミナンス下落、アルトドミナンス上昇からも分かる通り、BTC価格安定によるアルト市場への資金流入、それに伴うアルトの軒並み上昇が起因していると思われます。 これを踏まえると、その後現在に至るまでの緩やかなBTCドミナンス上昇は、「アルトに流れた資金が再度BTCに出戻りしたことによる推移」と考えるのが妥当ですね。 では少し拡大して、各主要アルトのドミナンス推移も踏まえて分析を進めていきましょう。 先ほどは、『時価総額とBTCドミナンスの逆相関から、「BTC価格安定⇒アルト上昇⇒アルトへの資金流入⇒時価総額上昇⇒資金がアルトからBTCへ」という流れで資金が移動しているのでは?』とお話ししましたが、それだけではBTCが下落しているにもかかわらず、ドミナンスが維持できていることの理由になりません。 ここで一度、主要アルトのドミナンス推移を見ていきましょう。 BTC価格が大きく下落した3月9日周辺を見てみますと、主要アルトの多くは資金抜けによりドミナンス下落を見せていますが、この流れに反して、大きく上昇しているアルトが2つあります。 「Others(緑)」と「Tether(紫)」です。 この点も踏まえると、仮想通貨市場から資金が撤退しているというよりかは、現状「一時避難状態である可能性が高い」と思われます。 もし仮に、現在の状況が「USDTやBTCと逆相関を示しやすいヘッジ系アルトへの一時避難状態」であると仮定した場合、以降カギとなるのは、『BTC安定化による避難からの出戻り』です。 つまりここから先は、「上記2通貨のドミナンスが下落した際、BTC、もしくはアルトへと資金が戻るのか?それともfiat(法定通貨)へと流れるのか?」が重要となるわけです。 そのため以降は、上記2通貨のドミナンス、そしてそれらの推移を踏まえた主要アルト、BTCの動きに注目しながら様子見を行うのが最も妥当だと思われます。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 【BTC】 ⇒様子見状態(やや戻り売り優勢) 【アルト】 ⇒USDT・Othersへ一時避難状態 ⇒上記2通貨からどこに資金が動くのか?に注目 大体こんな感じでしょうか。 今回は、大きく動いた直後というのもあり、価格に対する分析というより、主に資金の流れに対する分析となりましたが、資金に対する分析は市場の大きな流れを掴むためにも非常に重要です。 当然、目に見えるものではないため、すべて仮定や可能性のお話しにはなってしまいますが、あらかじめいくつかの仮説や可能性を見ておくことで、今回のように「何に注目すべきなのか?」を把握することができますし、それを知っているのと知らないのとでは、その後の動きに対する判断速度も大きく変わってきます。 これまで資金の動き等をあまり見てこなかった方は、ぜひ 今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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2020/02/282月ランク戦(レジェンド級)の振り返り、及びギルド戦に向けた対策
どうもこんにちは、Rubyギルドマスターのでりおてんちょーです。 この度、CRYPTO TIMESでのコラムを書くこととなりました。 この記事を読んで頂いている方のほとんどは、クリプトスペルズ(以下クリスペ)のユーザーだと思います。 まずは、2月ランク戦(レジェンド級)お疲れ様でした。今回のランク戦で、僕自身は9位という結果に終わりました。 この結果が良いか悪いかは一旦置いておくとして、今までのランク戦を振り返ってみても、精神的にも体力的にも非常に苦しめられた3日間でした。 この記事では、それらの経験を踏まえた上で ・2月ランク戦(レジェンド級)の振り返り ・2月ギルド戦ではどう立ち回れば良いのか? などについて述べていきます。 2月ギルド戦に向けて、少しでも役立てて頂けますと幸いです。 2月ランク戦(レジェンド級)の振り返り まずは、今回のランク戦のTOP10の方々を見ていきましょう。 今回の2月ランク戦では、TOP10の方が全員レジェンド以上持ちとなっております。そして、その他に目立った特徴として以下の2点を、現状の環境と照らし合わせながら考察していきたいと思います。 赤が人気、白が不人気 Top 300 赤:勝率51.8%:使用率32.0% 青:勝率47.2%:使用率22.6% 緑:勝率52.3%:使用率20.3% 白:勝率46.7%:使用率10.2% 黒:勝率49.3%:使用率14.5% 引用:パラメータ投票2020 3/1について 今回のランク戦では、赤の使用率が32%、白の使用率が10.2%と、かなり差が開いていることが分かります。 しかも、赤は使用率だけでなく勝率も高いため、レジェンド以上のカードを持っているか否かはあまり関係なく強いと言えます。 この要因としては、最近Twitterでもよく言及されている「熱風の兵団」が強い問題が一つ。 そして、赤アグロの環境が良すぎてレジェンドカード「重装姫 ルチア」が輝きまくっていることも要因となっています。 レジェンドを持っていてもいなくても、赤アグロは今の環境に刺さりまくっているので、愛用者が多くなっているのでしょう。 それに対して、白文明は10人に1人しか使っていない状況。 「ランプオク」と呼ばれる、「月光」「義賊団の団員」を使ってマナ加速させながら、高スタッツのユニットを早くから展開するデッキも一般的にはかなり強いのですが、今の環境 的にかなり使いづらくなっていることは間違いないです。 ・赤アグロ ・覚醒2CS緑 は、レジェンド以上のカードの有無を問わず強いので、マナ加速をしている間に盤面を取られてしまい、そこから逆転できなくなってしまいます。 これは、ランク戦だけでなくギルド戦まで続くので、ランプオクでギルド戦に挑むのはかなり厳しいと僕自身感じました。 赤アグロ(サファイア緑も)が流行って、白デッキが使われない状況というのは、ギルド戦でも同じかなと思っています。 TOP10に青使いが一人も入っていない 今回のランク戦から「雷帝 ガイン」が使えるようになりましたが、残念ながらガイン使いどころか、青デッキ使用者はTOP10に一人もいませんでした。 青文明はゴールド以下で優秀なカードが多いので、1人くらいはランクインしてくるかなと思ったのですが、今回上の方に位置してからはほとんど当たりませんでした(マッチング運もありますが)。 そのせいもあってか、『ガインは弱いんじゃないか?』という意見をあちこちで目にしましたが、さすがにガインはめちゃくちゃ強いと僕は思います。 ただ、今の環境が、『序盤から横展開してバフするアグロ』に寄りすぎているため、活躍の場を逃しているだけでしょう。 ガインの効果は「召喚時 ターン終了時 ランダムな相手1体に6ダメージ」なので、赤の「暴れ花火」とは異なり1体ずつにしかヒットしません。 そのため、横展開してバフするアグロが流行っていると、ガインの強みとなる ・顔に6点ダメージ ・ヘルスが高いユニットに6ダメージ が機能しにくくなります。 そのため、ギルド戦では青は特に警戒しなくても良さそうに感じます。 また、ガインが今の環境で機能しづらいことに加えて、アンリミデッキを組もうと思った時のパートナーは「幻竜 パープルミスト」になってしまいます。 ここでは多くは述べませんが、この要素からもやはり今回のギルド戦で青使用者はかなり少なくなるかなと思います。 2月ギルド戦に向けた対策 これらの考察を踏まえた上で、2月ギルド戦はどのようなデッキ・戦略を持って立ち回れば良いのでしょうか? まず、2月ギルド戦でもランク戦と同じく、アグロデッキを使う人が多いと思いますので、それに対応していく必要があります。 おそらく上位に位置する人の多くは今回のように ・シュモフリ(覚醒2CS) ・ディバルチ になってくると思いますので、熱風兵や3ターン目フリッグをケアするのであれば ・フェンサー ・インプ ・ホーリーボルト(白) を入れたり、マリガンでそれらを優先的に引きにいくと良いでしょう。 因みに、フリッグ対策としてかつて僕自身も採用していたことのある「マッチ売りの少女(赤)」ですが、これは3ターン目フリッグに間に合っていないため、必要ないと考えています。 中途半端にアグロケアをするのであれば、そこは割り切ってデッキ構成した方が勝率も高くなるので、今回のギルド戦では「マッチ売りの少女(赤)」より他の優先すべきカードを入れた方が良いかなと思います。 また、環境的に向いていないのは ・黒のシルバー9CS ・白のランプデッキ ・青のガインパープルミストデッキ など。前寄りのデッキが流行っている環境では、これらのデッキは不利になってしまいますからね。 今のクリスペ環境では、序盤の展開が試合のほぼ全てを決めると言っても過言ではありません。 その理由として、 ・低コストカードが全体的に強め ・確定全体除去カードがない(「ノストラダムスの大予言」は除く) などが挙げられます。 とにかく試合の序盤から盤面を取られすぎると、後から返すのが難しいため、 ・黒であれば3CS ・白であればランプしない ・青であればアグロ寄り・序盤の盤面除去を徹底する ・赤であれば1CSを選択 などの対策が必要になります。 まとめ 今回は、2月ランク戦(レジェンド級)の振り返り、及びギルド戦に向けた対策についての記事でした。 とにかく今の環境はアグロがかなり強いため、どうしても無視せざるを得ない状況になっています。 ギルド戦では、上位に ・覚醒2CSシュモフリデッキ ・ディバルチデッキ が台頭してくると思いますので、それに特化したデッキを組んでおくことをオススメします。 ギルド戦では、各チーム30人ずつしか参加できないため、一人一人のポイントが非常に重要になってきます。 しっかりギルド間で連携を取りながら、戦い方の方向性や目指すポイント数を決めて、優勝できるように努めてみてください。
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2020/02/26兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【2月26日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 前回更新後、やはり上値が重いのか、BTCは大きな下落を見せました。そして、この下落の影響もあってか、前回まで元気だったアルト市場も軒並み一時下落に転じていますね。 とはいえ、長期では依然上目線継続中です。ということで今回は、以降の調整突入に対する具体的な判断材料や、調整突入した際の押し目買いポイントについてお話していこうと思います。今回もぜひ、最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします! それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、軽くここまでの流れをおさらいしてみましょう。 長期にわたる黄色チャネルの上抜け後、一時橙チャネル上限を上抜ける強烈な上昇を見せましたね。しかしその後、そのまま橙チャネル上で落ち着くことなく、大きく上下に振られた後、再度チャネル内へと戻ってしまいました。 一時、節目である橙チャネル上限・9400ドルを上抜けたものの、やはり直近高値周辺なのもあってか、上値もかなり重たそうですね。 とはいえ、黄色チャネルを抜けて以降、未だ現トレンドのサポートラインである橙チャネル下限を下抜けていないため、長期では依然上目線継続中です。 しかし現在、高値圏にて調整開始に差し掛かりそうな動きを見せているため、今のところ買いは一旦様子見・・・が無難でしょう。 では、次に中期足(4時間足)を元に、より細かな動きを見ていきましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 まず注目すべきは、黄色□部分ですね。このポイントでは、橙チャネル上限・白サポートを下抜け、一時調整突入か・・・と思われましたが、その売り圧を跳ね除け、再度チャネル上限・白サポート上への回帰する力強さを見せました。 ここまでの推移を見た限りでは、現状この「調整突入(下げ)を否定し、再度高値更新に向かうと思わせる推移」による高値掴み勢も未だ健在かと思われます。 そして現状、前回記事でもお話ししたように、白点線をネックラインとした三尊天井を形成しつつあります。 恐らく、この三尊を成立させる展開となった場合には、黄色□周辺での高値掴み勢の損切りを巻き込んだ急降下となるのでは・・・?と見ています。 もちろん、そうなった場合にはチャネル下限が次回安値の目安となりますが、先にも述べたように長期では依然上目線継続中です。 そのため、三尊天井の成立後に高値掴みを巻き込んだ急激な下落を見せるものの、大きな下ヒゲを作って再度持ち直す・・・、そのような展開も十分考えられると思われます。(個人的にはこの可能性が高いと見ています) では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり2通りです。 三尊成立否定へ ⇒再度高値更新へ 三尊成立へ ⇒8500-600ドルまで下落 現状から考えられるシナリオとしては、以上2通りでしょう。 個人的には、現状の上値の硬さなどを踏まえると、三尊成立による一時調整突入、その後長期上目線の押し目を作りに8500-600ドル周辺まで下落、大きな下ヒゲを作って再上昇・・・、といったシナリオがもっとも妥当だと見ています。 また、仮に上記展開となった場合には、青ラインをネックラインとした右肩上がりの逆三尊形成に向かう可能性が出てくるため、このポイントでのロングはRR的にも非常に優秀です。 もちろん、現在の価格からそのまま高値更新に向かう可能性もありますが、現状の推移から見ると、上記のような8500-600ドルでの長期押し目待ちといった立ち回りがもっとも現実かつ、リスクリワード的にも優秀な立ち回りかと思われます。(個人的には、同価格での指値買いを入れて少しの間放置してみようと思っています) では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) BTCドミナンスに関しては、前回更新時以降、それほど大きな変化は見られませんね。 では少し拡大して、アルトコインのドミナンス推移を見てみましょう。 主要アルトが軒並み上げ止まりor下落転換しており、その影響もあってか徐々にTether(紫)が上昇してきました。 また、主要アルトに目を向けてみると、どれも直近高値から大きく下落しているにもかかわらず、ETHだけは依然高値圏にて踏みとどまっていますね。 ここから見ても、やはりアルト市場を引っ張っているのは、今回もETHで間違いなさそうです。ということで今回も、アルト市場の中心的な指標となりつつあるETH、並びに大手アルト取引所BINANCEの取引所通貨、BNBの分析を進めていこうと思います。 ETHUSD 前回から若干ラインの修正を行ったところ、今回の上げ止まり箇所(黄色□)がよりしっくりくる形となりましたね。 現在、高値圏にて保ち合いを形成し、未だ力強い推移を見せておりますが、今後BTCが三尊成立となれば、同時にETHも引き摺り下ろされる形となり、保ちあいの下抜け、その後調整突入が濃厚でしょう。 また、その際の押し目候補については、今のところ支持価格帯とフィボナッチ38.2%の重なる223ドル、そして上昇幅に対する半値の200ドル周辺での押し目形成がもっとも妥当だと思われます。 当然BTCの推移状況次第ではありますが、ETH200-220ドル到達時に、BTCが8500-600ドル到達などとBTCに下げ止まりの兆候が見られる場合には、200ドルに向かって緩やかに買い下がる方針でもよいのでは?と見ています。 BNBUSD こちらがBNBUSDの日足になります。 BNBには、マイナーアルトの取引が盛んになると、その盛り上がり具合に比例して推移する傾向がありますが、今回ETH以外のアルト(Othersを含む)が軒並み下落に転じている影響もあってか、BNBも高値圏から大きく下落していますね。 そして現状、前回お話しした押し目候補、20-21.5ドル周辺にて推移しており、ここらで下げ止まるかどうか・・・、といった状況です。 前回記事では、「ここらで買い始めても・・・」とお話ししていましたが、現在すでに押し目ポイント周辺にて推移している中、対するBTCは「今から三尊を成立させるか?」といった様子。 つまり、BTCの状況次第では、さらに大きく下落してしまう可能性も秘めているわけです。そのため、現状手を出すのはリスキーであると判断し、BNBについては一旦様子見に回るべきだと見ています。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 【BTC】三尊形成か? ⇒三尊成立時は8500-600ドル 【アルト】ETHの動きに注目 ⇒200-223ドルが押し目候補 先にも述べたとおり、三尊否定からの上昇も大いにありえますが、ここからのロングは期待できるリワードが不鮮明なため、チャートに張り付ける方でない限り難しいと思います。 そのため個人的には、上昇を取り逃してしまう可能性もありますが、よりRRがハッキリしている8500-600ドル周辺での押し目買いが推奨ですね。 投資において、見逃し三振はありません。ですから、打てそうな球にだけ狙いを絞り、狙った球が来たときだけバットを振ればいいんです。 引き続きボラの大きい相場が続いていますが、焦って後手後手に回ってしまわぬよう、しっかりご自身で立ち回り計画を立て、計画に基づいた立ち回りをしていきましょう! 今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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2020/02/18クリプトスペルズ|【黒文明】2020年2月の最強ブロンズデッキはこれだ!
こんにちは、Mr.ブロンズマンです。 このシリーズでは、ブロンズ同士の対決で負けないためのデッキ編成と戦略を、私Mr.ブロンズマンが解説していきます。 今回は、ブロンズ黒デッキについて紹介していきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。 -クリプトスペルズ|【青文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ -クリプトスペルズ|【赤文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ -クリプトスペルズ|【緑文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ -クリプトスペルズ|【白文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ デッキ編成とポイント 今回解説するブロンズ黒デッキは、以下になります。 20年2月時点でのブロンズ黒環境だと、こちらの3CSデッキがオススメです。 『前衛』や『速攻』を取り入れた、初心者の方でも使いやすいバランス型のデッキになります。 ブロンズ環境で、どんな色の相手と対面しても対応できるような構成にしています。 「リリス」「闇の祭司」が持っている”デバフ効果”を上手く使いこなせるかどうかが肝になります。 ※デバフ:カードを弱体化すること。その能力値自体を下げているので、回復しても元の状態には戻らない。 また、CS(クリプトスペル)は基本3CSで問題ありませんが、お相手が緑や白の場合は2CSを使っても構いません。 ただ、ブロンズ環境なのでバランスの取りやすい3CSを使っておくのが無難ではあります。 慣れてきた方は2CSも使ってみて、使うやすい方を採用してみてください。 デバフ効果を使いながら有利に試合を運ぶ 写真は、こちらが「闇の祭司」を出してデバフ効果を「ホルスの門番」に当てた場面です。 こうすることで、相手の「ホルスの門番」を倒しやすくなったと同時に、こちらのユニットが受けるダメージも減らすことができました。 このように、ヘルスが高い相手ユニットを除去したいときに、特にデバフ効果は機能します。 相手の『前衛』を突破しやすくして、かつこちらのユニットを生き残らせた状態で試合を展開していけると非常に強いです。 同じデバフ効果で「腐敗:相手ユニット1体を-4/-4する」を採用していないのは、 「歴戦のパラディン」「スカイガルドの巨神兵」と対面しないから 4コストで場にユニットが出ないのが痛いから です。 ブロンズ対決では、一発逆転みたいな展開がお互いに期待できないので、盤面の支配率がとても大事になるのです。 デバフ効果を上手く使いながら、盤面を取っていきましょう! 3CSの使いどころを見極めろ 3CS主な使いどころとしては 自分がかなりダメージを受けているとき どうしても取りたい相手ユニットがいるとき あと3点顔を殴れれば勝てるとき の3つです。 1つ目は、特に相手が赤デッキのときですね。今回の上写真の場面は、3つ目の「あと3点顔を殴れれば勝てるとき」になります。 「疾風の竜騎士 バロン」も入っていますが、欲しいときに引いてこれるとは限りません。 しかしCSに関しては最初から手札にあるため、ユニットに使う場面がなかったのであれば最後にフィニッシャーとして使ってしまえば良いのです! なので、序盤に使ってしまうと選択肢が狭まってしまうので、使いどころはしっかり見極められるよう練習を積んで感覚を磨きましょう。 まとめ 今回は、現環境におけるブロンズ対決で勝つための最強デッキを紹介・解説させて頂きました。 ブロンズカードは頻繁にリリースされたり、調整されたりするものなので、環境によってベストなデッキ及び戦法は変わってきます。 2020年2月の今の段階では、今回の内容がベストだと思っておりますし、私自身も採用しています! 今回の記事で分からないことや質問など御座いましたら、遠慮なくお問い合わせください。お待ちしています。
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2020/02/15クリプトスペルズ|【緑文明】2020年2月の最強ブロンズデッキはこれだ!
こんにちは、Mr.ブロンズマンです。 このシリーズでは、ブロンズ同士の対決で負けないためのデッキ編成と戦略を、私Mr.ブロンズマンが解説していきます。 今回は、ブロンズ緑デッキについて紹介していきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。 デッキ編成とポイント 今回解説するブロンズ緑デッキは、以下になります。 20年2月時点でのブロンズ緑環境は、決して良いとは言えない状態だと思っています。 緑デッキはバフ系カードが肝ですが、「シマリスク」「モーショボー」などシルバー以上のカードが強力なのです。 ブロンズ緑デッキで勝つためには、単体で強力な「バジリスク」「シーサーペント」を入れておかないと厳しいということで採用しております。 また、1コストのユニットを10体採用しているので、1ターン目から場にユニットを展開できる確率はかなり高いでしょう。 1CSを使ったりして、場の支配率はこちらが高い状態を保ちつつ、中盤以降に「遠吠え」などを使って一気に勝負を決めるデッキです。 実際の試合を見てみよう ここからは、実際にブロンズデッキ同士で対戦している一部場面を切り取りながら、このデッキの戦法について解説していきたいと思います。 有利トレードしながら横展開 冒頭でも説明した通り、このブロンズ緑デッキでは『横展開』が肝になります。 そのために、1CSや「進化の領域」を使って有利トレードすることを意識してみてください。 有利トレードとは、自分のユニットを体力1でも良いから残しつつ、相手ユニットを上から取ることです。 そのようにして、相手のユニットを除去しつつ、自分のユニットは可能な限り生き残る選択を取っていきましょう! そうしておくことで、中盤以降に「遠吠え」を発動して一気に試合を決めることが可能になりますよ。 フィニッシャーとして「遠吠え」「疾風の騎士 バロン」を活用 上写真の場面で、例えば次の相手ターンに「死霊の導き」で全体除去されたケースを想定してみてください。 せっかく終盤にかけて横展開して場のユニットを育ててきたにもかかわらず、1撃で全体除去されてしまうと、その後の展開としてはかなり不利になってしまうことが予想されますね。 しかし、「疾風の竜騎士 バロン」をフィニッシャーとして採用しているため、最後の一撃を与えることが可能になります。 私はこのデッキを使っていて「勝つためにあと5点足りない」「相手LPは残り3なのに手がない」といった場面が多かったので、『速攻』を持つフィニッシャーを採用しました。 もちろん、写真のように場にユニットが並んでいる状態であれば「遠吠え」を使って勝負を決める選択肢もありますよ。 まとめ 今回は、現環境におけるブロンズ対決で勝つための最強デッキを紹介・解説させて頂きました。 ブロンズカードは頻繁にリリースされたり、調整されたりするものなので、環境によってベストなデッキ及び戦法は変わってきます。 2020年2月の今の段階では、今回の内容がベストだと思っておりますし、私自身も採用しています! 今回の記事で分からないことや質問など御座いましたら、遠慮なくお問い合わせください。お待ちしています。
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2020/02/14クリプトスペルズ|【白文明】2020年2月の最強ブロンズデッキはこれだ!
こんにちは、Mr.ブロンズマンです。 このシリーズでは、ブロンズ同士の対決で負けないためのデッキ編成と戦略を、私Mr.ブロンズマンが解説していきます。 今回は、ブロンズ白デッキについて紹介していきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。 -クリプトスペルズ|【青文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ -クリプトスペルズ|【赤文明】ブロンズ対決で勝つ!20年2月の最強デッキ デッキ編成とポイント 今回解説するブロンズ白デッキは、以下になります。 20年2月時点でのブロンズ白環境だと、ランプオクがオススメです。 アグロやルナヘヴンデッキなども選択肢としては考えられますが、ブロンズだけの場合キーカードが足りないかなと私は思います。 それに対してランプオクの場合、ブロンズ対決になった場合そこまで不利な環境ではないので、十分に戦えると考えております。 デッキ編成のポイントとしては、「騎士の誇り」を不採用にしているところです。その代わりに「ゴブリン」を採用したことで、序盤の安定感を増しています。 「騎士の誇り」は、「歴戦のパラディン」「応募の冥神 オシリス」などヘルスが高いユニットを多めに採用できないブロンズデッキに限り、そこまでバリューが高くないので抜いても良いと思います。 序盤に「月光」「義賊団の団員」でマナ加速しながら、中盤に「霧の巨人」などの高スタッツのユニットを並べて勝つデッキです。 実際の試合を見てみよう ここからは、実際にブロンズデッキ同士で対戦している一部場面を切り取りながら、このデッキの戦法について解説していきたいと思います。 マリガンでマナ加速を狙う 冒頭でも説明した通り、ランプオクでは『マナ加速』が大切になります。 最初のマリガン(手札交換)では、基本的に「月光」「義賊団の団員」以外は全部返してしまって大丈夫です! しかし、赤や緑相手には「フェンサー」「ホーリーボルト」、後攻なら「ホルス」などをキープする応用力も必要になります。 なので、 ・「月光」「義賊団の団員」があれば迷わずキープ ・「フェンサー」「ホーリーボルト」「ホルス」は、相手のデッキによってキープするか決める を心がけてマリガンしていきましょう。 太陽の加護を上手く使おう 「太陽の加護」を上手に使って、ユニットを残しながら戦いましょう。 ランプオクでは、中盤以降に高スタッツのユニットを並べていく展開が理想なので、序盤〜中盤は相手ユニットを除去することを最優先します。 ここで、『有利トレード』をしっかり意識してトレードすることが大切です。 上写真では、「義賊団の団員」が相手に取られてしまわないように「太陽の加護」でヘルスを高めています。 こうしておくことで、相手のライトニングボトルや「バロン」などで取られずにトレードしやすくなるため、使っておいた方が良いのです。 また、こちらの場面では単体で場にある「霧の巨人」に「太陽の加護」を使った場面。これは、お相手の手札に「氾濫する魔力」があることをケアした一手です。 お相手の手にマジックボトルがないことは把握していたので、「大釜の魔女」でも使われない限り、次のターンで7/10の霧の巨人を攻略することは難しいですね。 このように、「太陽の加護」を上手く使って自分のユニットを守りながら戦うことを意識してみてください。 まとめ 今回は、現環境におけるブロンズ対決で勝つための最強デッキを紹介・解説させて頂きました。 ブロンズカードは頻繁にリリースされたり、調整されたりするものなので、環境によってベストなデッキ及び戦法は変わってきます。 2020年2月の今の段階では、今回の内容がベストだと思っておりますし、私自身も採用しています! 今回の記事で分からないことや質問など御座いましたら、遠慮なくお問い合わせください。お待ちしています。