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2023/02/10幹細胞の管理や取引をブロックチェーンで行うプロジェクト「SuperCells」 特徴や仕組みを解説!
SuperCells (スーパーセルズ)は幹細胞(スーパーセル)の管理や取引をブロックチェーン上で行う会員制メタバースプロジェクトです。 同プロジェクトは、医療分野での研究・活用が進んでいる幹細胞の研究や保管、培養、取引などをブロックチェーン上で管理できるシステムの開発に取り組んでいます。 また、この一連の管理にトークンを組み込むことで、同分野を経済化し、高額な幹細胞事業を手の届きやすい価格で提供することを目指しています。 こちらの記事では、そんなSuperCellsのプロジェクト概要やトークノミクス、開発の状況などを詳しく解説していきます。 SuperCellsの概要・特徴 プロジェクト名 SuperCells (スーパーセルズ) ネイティブトークン (ティッカー) SuperCells Token (SCT) コアメンバー 大島 昇 (代表取締役) 村上 聡 (取締役) 本庶 佑 吉田 治 特徴 幹細胞の研究、保管、培養、取引などを行う会員制メタバース SuperCellsは、近年医療分野で急速に研究・実用化が進んでいる幹細胞について、その研究や保管、培養、取引などをブロックチェーン上で管理するシステム(メタバース)を開発しているプロジェクトです。 代表取締役の大島 昇氏は、天然水ウォーターサーバー大手のプレミアムウォーター株式会社を創業した実績を持つ起業家です。 SuperCellsは幹細胞医療の需要・供給、コミュニティ、監督といった一連の流れすべてをメタバース内に組み込み、ユーティリティトークン(SCT)を導入することで、幹細胞事業・経済を活性化することを目指しています。 SuperCellsは、市場性の大きな幹細胞医療の分野で、医療を受ける店舗とWeb3を掛け合わせる、というユニークな取り組みをSuperCellsを行っています。 SuperCellsのビジョン 幹細胞医療のメタバースを構築するにあたり、SuperCellsは3つのビジョンを掲げています。 まずひとつめは、メタバース自体の構築のために1億ドル以上の資金を調達する、というものです。初期投資は22年6月に開始されており、23年1月にはエンジェルラウンドが開始されています。 ふたつめのビジョンは、SuperCellsの幹細胞メタバースで1000万人を支援する、というものです。SuperCellsは会員制サービスを予定しており、任意のタイミングで入会予約を募る仕組みをとっています。 最後に、幹細胞事業の活性化促進のためのマイルストーンとして、100以上の病理学・幹細胞ファンドが同メタバースに参加する、というビジョンが掲げられています。事業との提携は22年8月から進んでいるもようで、23年5月で20の事業との提携がゴールとなっているようです。 幹細胞医療の躍進とボトルネック 幹細胞(スーパーセル)を活用した医療は、老化や、がん、その他の諸疾患に対する療法として日々進化しています。 米国を中心として研究がさかんに行われており、中国をはじめとする世界各国で注目を集めています。 それにともなって市場も急激な成長を遂げており、その規模は2024年までになんと6000億ドルほどにも到達すると予測されています。 しかし、幹細胞医療は幹細胞の培養・保存をはじめ、資源やデータの管理・コンプライアンス基準がまだ確立されていないうえ、現在その価格は約300万円からと富裕層のみにしか手の届かないものになってしまっています。 そこで、SuperCellsはブロックチェーンを活用してデータの管理を効率化するとともに、SCTトークンを用いて医療の価格を下げようとする試みに取り組んでいます。 SuperCellsのプロダクト SuperCellsの会員制サービスは、治療実績や特許のある幹細胞医療を患者ごとにカスタマイズされた形で提供しているようです。 具体的なプロダクトは現在、ユーザーの幹細胞を採取・培養し、身体機能維持やアンチエイジングに利用する「ベーシック治療サービス」、特許技術を用いて腫瘍の予防・治療や、アルツハイマーや糖尿病などの疾患からの回復を行う「病理学的治療サービス」の2つがあり、家族ごと入会するプランなども用意されています。 これらのプロダクトはSCTで支払うことにより通常価格の半額で購入することができます。また、幹細胞治療の証明書は譲渡可能なNFTとして配布されます。 近年躍進する幹細胞医療は現状とても高額ですが、SuperCellsは国内での幹細胞自社培養などでコストを削減しながら幹細胞医療をより手の届きやすい価格で提供することを目指しています。 幹細胞医療をより安く提供することに加え、SuperCellsは湖山医療福祉グループ、さくらクリニックといった医療法人とサービスの提携パートナーになっており、実績のある医療従事者や研究者とすぐれた医療資源を確保しています。 また、SuperCellsはWeb2.0的なプロダクトも展開予定で、中国、香港、台湾、ベトナム、カンボジア、タイなどアジア圏の旅行会社と提携し、銀座への幹細胞治療ツアーを販売する計画も進めているようです。 SuperCellsトークン (SCT)について SuperCellsメタバース上での基軸通貨となるのが、SuperCellsトークン (SCT)です。上述の通り、SuperCellsのプロダクトはSCTで購入することで半額になります。 BEP-20規格(BSC)の同トークンは、総発行枚数は32.5億枚となっています。トークンの割り当ては70%が幹細胞プロダクトにおけるペイメント、20%が市場運営・マーケティング、10%がユーザーインセンティブとなっています。 50,000 USDT相当のSCTがプロダクトに支払われると、その分のSCTはバーンされて幹細胞治療の予約を証明するNFTに変換されます。 さらに、プラットフォームの純利益の15%はバーンされた分の買戻しに充てられます。トークンの上場はまず中国系の取引所を目指していくようです。 製品基金会の設立 SCT保有者は、100万枚をステークすることで幹細胞事業や研究の製品基金会 (基盤団体)を設立することができます。 この基金会として、独自にコミュニティや医療機関、幹細胞治療の患者、研究開発機関等からの投票(ステーキング)を募ることができ、総ステーク枚数が500万枚に達すると、配当を受け取る権利や、基金会の活動の結果うまれたプロダクトを利用する権利が得られるとされています。 ガバナンス SCTエコシステムのガバナンスはオンチェーンとオフチェーンに分けられています。 オンチェーンガバナンスは、スーパーノードの選出、コミュニティルール、プロダクト・SC財団基金関連の投票が行われます。 SuperCellsはトランザクションチェーンとコントラクトチェーンに分かれており、スーパーノードはトランザクションチェーンでの検証・記録を行う役割を担います。 対してオフチェーンガバナンスはプロダクト運営、アドバイザーやチームの構成などにまつわるもので、SuperCellsの理事会が独自で行います。 ロードマップ 22年3月に発足したSuperCells開発チームは、2023年のロードマップを公開しています。 2022年には、プロジェクトの設立にはじまり、各チームの形成や財団の準備、プラットフォームやブロックチェーンの基板設計と開発が進められてきました。 今年はSCTの流通を主としたエコシステムの展開が多く予定されています。 1月: SCT販売、エンジェルラウンド開始 2月: 取引所への上場、ブロックチェーンの始動、会員制サービスの予約開始 3月: コミュニティ機能のローンチ 4~6月: 段階的なサービスのローンチ、事業提携の推進 11月: SuperCellsパブリックチェーンの構築 SuperCellsの公式アプリは4月ごろにローンチされる予定となっています。店舗の確認から治療の決済・予約までをワンストップでできる幹細胞メタバースも6月までにはローンチされるもようです。 まとめ こちらの記事では、幹細胞医療とWeb3.0を掛け合わせた画期的なプロジェクト「SuperCells」を紹介しました。 同プロジェクトは、現在進行形で進化する幹細胞産業にブロックチェーン技術を応用することでデータ管理を効率化し、さらにSCTを導入して医療価格を抑える取り組みを行っています。 幹細胞医療をより多くの人が受けられる未来の実現に取り組む同プロジェクトには要注目です。 関連リンク: 公式ウェブサイト SuperCells基金 公式ウェブサイト DApp Twitter Discord Telegram Sponsored Article ※本記事はいただいた情報をもとに作成したスポンサード記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2023/01/26Enjinが開発するブロックチェーン Efinity / $EFI の特徴、概要を徹底解説!OKCoinJapan上場やEFI獲得キャンペーン情報も
Efinityは、分散型クロスチェーンメタバースのインフラを担うPolkadotベースのブロックチェーンです。 同プラットフォームは、他チェーンのNFTをインポートする機能や、ネイティブトークン($EFI)のインセンティブを他チェーンにまで波及させてNFTの価格形成を促す機能などを備えています。 こちらのページでは、Enjinが開発するブロックチェーンEfinityの概要や特徴を解説し、技術的な仕組みやパートナシップ、開発者情報にも触れていきます。 また、EFIトークンのOKCoinJapan上場、またそれに際するキャンペーン情報も詳しく紹介します。 OKCoinJapan上場・キャンペーン情報 EfinityのEFIトークンは、2023年1月26日からOKCoinJapanにて国内初の取扱いが始まります。 詳細情報は、以下の通りです。 取扱開始暗号資産: エフィニティトークン($EFI) 取り扱い開始日時: 2023年1月26日(木) 17:00 対象サービス: 販売所 EFI豪華プレゼントキャンペーン 今回OKCoinJapanは日本国内初上場を記念して、EFI取扱いキャンペーンを開催しています。 現在、クイズに答えて正解すると2,000円相当のエフィニティトークン(EFI)がもらえるEFI取扱いキャンペーンを開催中です。 / EFI取扱いキャンペーン第1弾! \ 抽選で計20名様にプレゼント🎁 ■5,000円相当の #エフィニティトークン $EFI 参加方法 ✅フォロー@OKCoinJapan ✅いいね❤️ + RT 〆切:1/25 17:00 詳細https://t.co/bOfL02izRk#EFI #EfinityToken pic.twitter.com/rnsI6QVKhX — OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン) (@OKCoinJapan) January 18, 2023 また、今回のキャンペーンはプレゼントキャンペーンの第二弾となり、今後も以下の 2つのキャンペーンが予定されています。 ・23年1月26日(木)~:【口座開設・取引キャンペーン】新規口座開設とEFIの取引でEFIがもらえるキャンペーン ・23年2月中旬予定:【取引キャンペーン】EFIを購入するとEFIがもらえる取引キャンペーン まだ口座を保有されていない方や、EFIの購入を検討されている方向けの豪華プレゼントキャンペーンが予定されていますので、今回のキャンペーンの機会をぜひ活用ください。 今後のキャンペーンの情報はOKCoin JapanのTwitterアカウントをフォローすることで、確認ができるのでこちらもフォローしてはいかがでしょうか。 OKCoin Japanの新規登録はこちら Efinityブロックチェーンの概要・特徴 プロジェクト名 Efinity (エフィニティ) ネイティブトークン (ティッカー) エフィニティトークン (EFI) コアメンバー Maxim Blagov氏 (CEO) Oscar Tan氏 (CFO/CLO) Rene Stefancic氏 (COO) 特徴 デジタルアセットの価格形成やブリッジ機能を備えたPolkadotパラチェーン Efinityは、Enjinが開発を手掛けるブロックチェーンで、NFT等のデジタルアセットの取引の高速化や手数料削減に特化しています。 EfinityのネイティブトークンであるEFIトークンは、ネットワークを運営するCollatorノードや、ガバナンス参加者、価格形成を促進するNFT買い手・売り手、Efinity上のデベロッパーへのインセンティブとして機能します。 価格形成の促進とは特定のNFTの買値・売値を提供する行為を指し、それ自体で$EFIインセンティブを得ることができる仕組みになっています。このシステムが様々なプラットフォームのアセットをEfinity上に呼び込むネットワーク効果をもたらし、エコシステムを発展させていくというのが同プラットフォームの狙いです。 EfinityはPolkadotベースのパラチェーンで、Paratoken規格はERC-721だけでなく、ERC-20やERC-1155など様々な規格のトークンに対応しています。 パラチェーンオークションは2021年末に完結し、22年3月から正式にPolkadot上にオンボードされています。 https://twitter.com/Polkadot/status/1476583388488167426?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1476583388488167426%7Ctwgr%5Efd266044090123d1ccc2e432e5638fbdb3efd5b4%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fenjin.io%2Fblog%2Fefinity-parachain-slot-confirmed パラチェーンのクラウドローンには約770万DOTもの投資が集まり、これらのコントリビューターには96週間(1.8年)かけて2億枚のEFIが配布されることになっています。 Collatorノード EfinityのエコシステムにはリレーチェーンバリデータとCollatorノードの2種類のノードが存在します。 まず、Efinityを含むPolkadotネットワーク全体のセキュリティは、Polkadotリレーチェーンのバリデータが担保します。 一方、Efinity自体はPolkadot上で独立したブロックチェーン(パラチェーン)であり、この中でのトランザクションの処理は自前のノードが担当することになり、これがCollatorノードにあたります。 [caption id="" align="aligncenter" width="800"] PolkadotリレーチェーンとEfinityの関係性[/caption] Collatorノードの選出はENJトークンを保有するユーザーが同トークンをステークして行います。選出されたCollatorノードはネットワークへの貢献の対価としてEFIトークンが専用のプール(Collatorプール)から支払われ、該当するCollatorに投票したユーザーはその報酬の一部を受け取ることができる仕組みになっています。 一度に稼働するCollatorノードは10台となっており、Collatorプールからの報酬は均等に配布されます。また、この10台のいずれかがオフラインになった時に稼働するバックアップノードも存在します。 Collator自身も稼働するにはENJトークンをステークする必要があります。アクティブCollatorノードがオフラインになった場合、その空きにはENJステーク額が一番多いバックアップノードが入ることになっています。 クロスチェーンブリッジ Efinityには、ERC-20トークンをインポートするブリッジ機能が存在します。それに加えて、Enjinは現在ERC-1155トークンのブリッジ機能も開発しています。 Enjinエコシステムはイーサリアムにルーツがあるため、このブリッジ機能が実装されればイーサリアムからERC-1155トークンをインポートできるだけでなく、Efinity上で生成されたERC-1155パラトークンを逆にイーサリアムに持っていくこともできるようです。 さらに、このブリッジ機能はチェーン間でのパラメータの共有も可能で、例えばイーサリアムからEfinityにインポートした際にトークンを譲渡不可にするなどといったこともできるようになります。 マーケットプレイスと価格形成 Efinityには、NFTなどのデジタルアセットの価格形成促進というエコシステム内外に大きなメリットをもたらす機能があります。 それはEfinityエコシステム上のデジタルアセットに買値・売値をつけることができる機能です。対象となるトークンはマーケットプレイスなどにリストされている必要もなければ、そもそもネットワーク上に存在している必要すらないというのが特徴です。 最も高い買値(Bid)を提示しているユーザーは、Efinityの価格形成プールから該当トークンのトランザクションで発生した手数料の一部がインセンティブとして支払われます。このインセンティブの存在がデジタルアセットの積極的な売買を促し、価格形成に繋がるというのがこのシステムの狙いとなっています。 Fuel Tank、クラフティングなどの諸機能 ほかにも、Efinityは多数の画期的な機能を持ち合わせています。 トランザクション関連では、 複数のデジタルアセットの送信や共同署名を行える機能: アセットの取引に有効 手数料を支払うアドレスを指定できる機能: 企業やデベロッパーなどによる手数料補助などに使うことができる Discreteアカウント: 管理者、オーナー、オペレーターなど役割を決めた複数のエージェントがひとつのアカウントを運用できる機能 などがあります。Discreteアカウントのうち、特に手数料の支払いのために作られたものはFuel Tankと呼ばれます。 また、GameFiなどの分野で便利な機能として、利用可能数や所有権を調整可能な「レシピ」に基づいて特定のコレクティブルを組み合わせて別のアイテムにできる「クラフティング」機能も存在します。 Efinityのエコシステム Efinityはそのスケーラビリティと手数料の効率性からすでに大きな注目を浴びており、実際にローンチされたプロダクトが数多く存在します。 My Meta Studio/MyMetaverse: ブロックチェーンゲームプラットフォーム My Meta Studioは、NFTを活用したブロックチェーンゲームを開発するスタジオで、Play-to-Earn MMOやFPS、サンドボックス系など様々なジャンルのゲーム開発を手掛けています。 また、同スタジオが展開するMyMetaverseは、エコシステム中のブロックチェーンゲームにワンストップでアクセスできるプラットフォームで、Enjin/Efinityエコシステムに集まるBCGデベロッパーの架け橋的な存在になることを目指しています。 Lost Relics: MMORPG Lost Relicsは、Enjinベースのコレクティブルを採用したブロックチェーンゲームです。 ハック&スラッシュ系MMORPGである同ゲームでは、手に入れたアイテムにUncommonからTranscendentまで6段階のレア度が存在し、公式ウェブサイトから「どのアイテムがいくつドロップしたか」「特定のアイテムはあといくつ存在するか」といった情報が確認できるシステムがすでにできあがっています。 Azure Heroes: デジタルコレクティブル Azure Heroesは、マイクロソフトとEnjinによるコラボレーションによって生まれたNFTバッジプロジェクトです。 同プロジェクトでは、「ソフトウェアエンジニアリングの分野での環境保全活動」「プロジェクトのオープンソース化」「メンターシップ」など、主にIT関連の分野で功績を収めた人物にAzure Hero NFTバッジを与えることができます。 NFTバッジはERC-1155トークンで、ブリッジの完成後はEfinityにインポートすることができるようになります。 EFIトークンについて EFIトークンはEfinityブロックチェーンのネイティブトークンで、総発行枚数は20億枚となっています。 割合 割当先 35% エコシステム 20% Enjin/Efinity 15% ステーキング/プール 10% 開発チーム 7% アーリーラウンド 5% 戦略ラウンド 5% パブリックセール 3% シードラウンド EFIトークンのパブリックセールは2021年6月にCoinListで実施されています。ステーキングおよびプールに割り当てられている15%は、Efinityパラチェーンの最初の8~10年の稼働分のものとなっています。 EFIトークンのユーティリティ EFIトークンは、Efinityエコシステム内の多方面で利用されるシステムの要となっています。 まず、EFIトークンは手数料(ガス)通貨として機能します。手数料は、トランザクション/価格形成、ブリッジ、スマートコントラクト等、トランザクションのタイプに応じて上下する仕組みになっています。 マーケットプレイスでの注文執行で発生する手数料の2.5%はCollator、コミュニティ、価格形成、Fuel Tankの4種類のプールに割り当てられ、エコシステムの循環をさらに促進する役割を果たします。 またEFIはガバナンスへの参加、また参加へのインセンティブにも使われます。 パートナーシップ、開発者、ロードマップ等 Efinityの開発元であるEnjinのプロダクトは、Microsoft (Azure Heroes)、サムスン(Samsung Blockchain Keystore)、BMW (Vantage)などの企業で利用されています。 ほかにもSquare Enix, OKX Blockdream Venturesなど様々な業界の有名企業がEnjin/Efinityとパートナーシップを締結しています。 開発者 EnjinのCEOを務めるのは、ソフトウェアデザイン・マネジメントなどの分野で18年の経験を持つMaxim Blagov氏です。シドニー工科大学出身で、過去にも様々な企業で取締役やクリエイティブディレクションの役職を務めてきた実績があります。 Oscar Franklin Tan氏は、EnjinのCFOおよびCLOを務める人物です。ハーバード大学卒の同氏は、シンガポールを拠点としてEnjinとEfinityを初期から支えています。 Rene Stefancic氏は、EnjinのCOOを務めています。もともと金融業界出身のStefancic同氏は、CoinCodexでマーケティングのトップや、ブロックチェーンアドバイザ、ITコンサルタントなど多数のポジションで活躍した実績を持っています。 開発状況 Efinityの開発状況については、公式ブログ頻繁にレポートが公開されています。 2023年1月17日の開発アップデートでは、NFT発行時に名前や画像といったメタデータを付与させる機能、Efinityのマルチトークンパレットに他のパラチェーンからのトークンを送信できる機能などが追加されました。開発アップデートは、月に2回更新されています。 また、2022年末にはプロダクトの発表が相次いで行われました。 BeamはQRコードを介してNFTを受け取ることができるウェブウォレットで、イーサリアム, Enjin (JumpNet), Efinityに対応しています。現在はアンドロイドのみ利用可能となっています。 QRコード機能を活かして、ゲーム内アイテムやコレクティブル、ギフトカード、割引券等のやり取りを簡易化できることが期待されています。 BeamはHapiFam、宗玄酒造、Bite Localなどがすでにユースケースを確立しています。 また、Beamはウォレットを生成するだけでもらえるNFTがあるので要チェックです。 ロードマップ より大まかな開発状況として、Efinityには3段階のフェーズに分かれたロードマップがあります。初期はイーサリアムとの親和性やセール関連、フェーズ2ではエコシステムの諸機能、フェーズ3ではチェーンのユーザビリティに関する機能が追加される予定となっています。 フェーズ1: EFIトークンのローンチ ERC-1155とERC-20ブリッジを実装したJumpnet 早期アダプションステーキング プライベートセール パブリックセール Paratoken規格 フェーズ2: Discreteアカウント EFIネットワーク手数料・プール Collatorノードステーキング マルチシグトランザクション Polkadotブリッジ Fuel Tanks フェーズ3: オンチェーンマーケットプレイス クラフティング ガバナンス トレジャリープール スマートコントラクト EFinity 関連リンク 公式ホームページ Facebook Reddit YouTube Instagram Telegram LinkedIn Twitter Discord Sponsored Article by OKCoin Japan ※本記事はオーケーコイン・ジャパン株式会社さまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
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2023/01/25「任天堂の世界を」DeFi&分散型ゲームエコシステムTreasureDAOとは
先日弊社のコミュニティboarding bridgeでAMAが行われたTreasureDAOのエコシステムについて解説していきます。 昨年末、Beacon(@The_Beacon_GG)というゲームが日本や中国を中心に突如話題になり、多くのコミュニティやメディアで取り上げられました。 BeaconはTreasureDAOによってインキュベートされており、Treasureエコシステムの1日のアクティビティは1500程度から6000程度に増え、TreasureDAOのトークンMAGICも期待の高まりと共に底値から約400%上昇しています。 この記事では、TreasureDAOの起源、トークンモデル、プロジェクトについて説明します。 TreasureDAOは"分散型任天堂"を目指すプロジェクト TreasureDAOはArbitrum上で開発されているゲームやメタバースに特化した分散型エコシステムで、「The decentralized 'Nintendo'」をテーマに掲げたプロジェクトとなっております。 なぜ、分散型任天堂と呼ばれているかというと、TreasureDAOはいわゆるNintendo Switch的な存在で、そのTreasureエコシステム上で様々なゲームが展開されているからです。 Treasureエコシステムにはユーティリティトークン「MAGIC」が流通しており、Treasure傘下にあるゲームプロジェクト全体の基軸通貨として機能しています。 冒頭でも挙げたBeaconを始め、Smol Brainsやbridge worldなど様々なゲームをプレイすることでMAGICを獲得することができます。 元々はLootから派生したプロジェクト https://twitter.com/lootproject/status/1615365523432161281?s=20&t=H_GkYbN6OUOsn-zD-gZ7sg 2021年8月、黒の背景に白地で8個の単語が並んだNFTテキストファイルが暗号資産界隈で話題になったのを覚えていますでしょうか?TreasureはこのLootから派生したスピンオフプロジェクトです。 Treasureは2021年9月にコミュニティ主導でローンチされ、TreasureエコシステムのNFTやMAGICなど全てのアイテムが無償で配布されたところから始まりました。当初はイーサリアム上で開発されていましたが、Gas代の高騰などの懸念から、ユーザーの参入障壁を下げるためにイーサリアム レイヤー2のArbitrumに移行されました。 2021年12月23日に、Treasure DAOは1kxとの戦略的パートナーシップを結び、1kxが主導のもと、Merit Circle、chain tour guild, AcadArena, Ready Player DAO、Axieが参加して300万ドル資金調達を行いました。Axie Infinityの共同創業者であるJiho氏も出資に参加しています。 Treasureエコシステムのプロジェクト Treasureにはすでに多くのゲームプロジェクトが展開されています。 今回その中から特に注目を集めているプロジェクトを紹介します。 Smolverse SmolverseはTreasureエコシステムにおける最初のNFTプロジェクトとして構築された、言わばTreasureDAOの「顔」となるプロジェクトです。Smolverseの中心となる猿のデザインをしたSmolBrainsは分散型任天堂における「マリオ」的ポジションにあたります。 このSmolverseは、NFTを段階的に進化させる方法を導入しており、Smol Brainsを学校に通わせたり(ステーキング)することで、IQを向上させて脳を肥大化させていきます。 まだSmolBrainsを活用してMAGICを獲得することはできませんが、将来的にはレーシングゲームで獲得したココナッツをMAGICに交換できる予定だと先日のAMAにて言及されていました。 そのレースはSmol Carsの能力であったりSmolBrainsのIQの高さ等が影響するかもしれないため、ステーキングで脳を肥大化させておくことで今後有利に働く可能性が考えられます。 また、SmolverseにはSmolBrains以外のシリーズも展開しています。 キャラクター一覧 ・Smol brains:脳が肥大化していく猿。 ・Smol brains Land:猿たちが暮らす土地。 ・Smol Cars:MAGICを賭けたレースゲームに使用。 ・Smol Brains Pets:SmolBrainsの赤ちゃん。 ・SmolBodies:脳猿にかなり似ているが、ステーキングによって脳ではなく腕が肥大化する。 Smol BrainsはTreasureDAO独自マーケットプレイスTroveで売買することができ、現在880MAGIC(約1,100ドル)で売買されています。 公式サイト:https://www.smolverse.lol/ Twitter:https://twitter.com/smolverse discord:https://discord.com/invite/smolbrains The Beacon The Beaconは、武器を選んでダンジョンを探索し、探索中に武器をアップグレードしながら戦っていく「Roughlite」的なアクションRPGです。ダンジョンはプログラムによって自動的に生成され、毎回異なるダンジョンを楽しむことができます。 現在遊ぶことのできるコンテンツは、「ホームステッドモード」「シングルプレイヤーPVEモード」「酒場クイズ」です。 ホームモード 初期の部屋に様々な家具を飾ることができる「ハウスエディター」です。 シングルプレイヤーPVEモード ダンジョンに入り、決められた時間内にクエストをクリアすることで報酬を得ることができます。ダンジョンは毎日異なり、通過するまで何度でも挑戦できますが、通過できるのは一度だけとなっています(報酬は一日に一度しか回収できません)。 [video width="632" height="360" mp4="https://crypto-times.jp/wp-content/uploads/2023/01/6kPN0V7tYSQv2XN8.mp4"][/video] ダンジョン内で死亡すると再スタートとなります。ダンジョン内には異なる難易度の3つの出口があり、選んだ出口の難易度が高いほどレアな報酬を受け取れる可能性が高くなります。 酒場クイズ 酒場の一番奥にいる酔っ払いのオヤジが出す質問に答えて報酬を得るゲームです。 酒場にいるNPCは毎日違う会話をするので、彼らに話しかけて答えのヒントを得る必要があります。また、問題は毎日12時(BST)に更新され、正解したプレイヤーには「Gen 0 Pet Egg」のホワイトリストを獲得できます。 上位入賞を狙わない場合や、解答がうまくいかない場合は、こちらで答えが更新されるのを待ちましょう。 回答チャンスは1日5回までなので、不正解でチャンスを使い果たすと、その日の報酬を受け取れなくなります。 Beaconはトークンの詳細など非公開情報が多く、現在はエアドロップを期待して参入しているプレイヤーが多くいます。また、ロードマップによると、「一人用PVEモード」の次は「多人数協力型PVEモード」を導入するとのことなので、今後のアップデートにも注目しておきましょう。 公式サイト:https://www.thebeacon.gg/ Twitter:https://twitter.com/The_Beacon_GG Discord:https://discord.com/invite/thebeacon Kuroro Polygon上で開発されていたWeb3版ポケモンこと「Kuroro」がTreasureエコシステムへ移行することが決定しました。 Kuroroは2021年11月末からNFTを販売し、「金のフェリーチケNFT」「銀のフェリーチケNFT」で300万ドル以上の資金を集めています。 チームメンバーは現在27名で構成されており、共同創業者はose氏とOtium氏の二人です。二人ともシリコンバレーの企業で技術部長クラスのポジションを経験した実績を持っており、ose氏は8歳から14歳の子供向けオンライン教材を提供するSynthesis社のCEOを務めています。 Kuroroのゲームコンテンツは「Beast Brawl」と「Wilds: Call of the Islands」の2つが用意されています。 Kuroro Beast Brawl [video width="666" height="360" mp4="https://crypto-times.jp/wp-content/uploads/2023/01/8f1fb8993abf7e4369f33f0be4420c3e.mp4"][/video] Kuroro Beast Brawlはポケモンに似たターン制バトルゲームです。 様々なビーストを集め、自分だけのバトルラインナップを設計して他のプレイヤーと戦い、ランキングを上げ、シーズンバトルで勝利することで報酬を手に入れることができます。 ビーストブロウを戦略性の高いゲームにするために、世界チャンピオンを含む3人のポケモンVGCプロプレイヤーがゲームの仕組みの設計に携わったようです。 現在、ビーストブロウはベータ段階で、事前登録を受付中です。 Wilds: Call of the Islands Wilds: Call of the IslandsはMMORPGで、仲間と一緒にクロロ諸島の群島、古代人、そして彼らの失踪の秘密を解き明かしながら、ビーストのチームを集め、ストーリーを進めていくことができます。 こちらのゲームモードに関する詳細はほとんど出ておらず、アルファベータ版の事前登録は2023年第1四半期に開始する予定です。 また、KuroroにはBeasts OriginsとBeasts Scionsと呼ばれるNFTがあります。 Kuroro Beasts Origins 金のフェリーチケット/銀のフェリーチケットを交換することで、合計6600体のオリジンビーストを生み出すことができます。現時点で4,565体のOrigin Beastが生成され、OpenSeaでのフロアプライスは0.044ETHとなっています。 オリジンビーストのNFTを保有するメリットは以下が挙げられます。 Discordのプライベートチャンネルへの参加権 ゲームやスニークピークへの早期アクセス ビーストブロウでチームに使用することが可能 $KUROのエアドロップ クロロ・ビーストゲーム内の特別な仕組みや特典を利用できる。 ゲームが始まると各オリジンビーストに振られたステータスが重要になってきますが、今回は割愛します。 Kuroro Beasts - Scions スターター・ビースト は現在971体しかいません。オリジン・ビーストと比較して、スターター・ビーストは「繁殖」できず希少性が高いNFTです。現在、Starter BeastはOpenSeaで0.068ETHのフロアプライスで売買されています。 スターターは、特定の特徴を持つ、限られた期間しか入手できない特別仕様のビーストNFTです。 Kuroroのトークンについて Kuroroは、$KUROと$DIVのデュアルトークンモデルを採用しています。 $KUROはKuroroエコシステム全体のガバナンストークンで、$DIVはゲーム内Tokenとして機能する予定です。 オリジンビースト、スタータービースト、ゴールデントレーナーバッジの保有者は、$KUROのエアドロップを受け取ることができ、NFTを保有すればするほど、より多くのトークンを受け取ることができます。 Web3版ポケモンと呼ばれるゲームモデルは非常に注目を集め、今後のアップデートも追っていきたいと思います。 公式サイト:https://www.kuroro.com/ Twitter:https://twitter.com/kurorobeast Discord:https://discord.com/invite/kurorobeasts Trove TreasureDAOは独自のマーケットプレイス「Trove」も展開しています。 TroveはTreasureDAO関連のNFTを売買することができ、TreasureエコシステムのNFTを購入する際はこのTroveを使います。 昨年12月には月間アクティブユーザー数が過去最高を記録し、ArbitrumでのNFTマーケットプレイスNo.1の地位を確固たるものにしました。 公式サイト:https://trove.treasure.lol/ MagicSwap MagicswapはTreasureエコシステムのためのDEXで、現在はMagic/GflyとMagic/ELMの2つの取引ペアのみ対応しています。Magic/ELMの流動性は58万3000ドル、過去24時間の取引額は4万2,000ドル、Magic/Gflyの流動性は58万3000ドル、過去24時間の取引額は4万6000ドルとなっています。 公式サイト:https://magicswap.lol/ Twitter:https://twitter.com/MagicSwap_ ユーティリティトークン「MAGIC」について MAGICの総供給数は3億5,000万枚です。 この内33%はTreasure farm、25%がMining、17%はステーキングと流動性プロバイダーのインセンティブ、15%はエコファンド、10%はチームビルディングに使用されます。 MAGICの半減期はビットコインが4年毎に行われるのに対して、MAGICは毎年発生します。 また、2023/1/26(木)10:30に約6,300万枚のMAGICがアンロックされます。 TIP-23でゲーム優先の持続可能な成長モデルへの転換を図るために、「Atlas Mine」と呼ばれるステーキングで報酬を得るシステムを完全に停止する提案が98.25%で可決されたためです。 MAGICの循環枚数2億600万枚の約30%にあたる6,300万枚がロック解除されることで、大きなボラティリティが発生する可能性があるため、ポジションを持っている方は注意しておきましょう。 現在、MAGICはBinanceやCoinbase、OKXなど多くの取引所で取り扱われており、1/25からBinanceでデリバティブ取引が開始予定です。 TreasureDAOチームメンバー Treasureのチームメンバーの大半はコミュニティから直接参加しており、開発者、プロダクトマネージャー、アーティスト、ブランド構築者、マーケティング担当者、経済学者、そしてゲーマーからなるグローバルな分散型チームで構成されています。 現在29名のメンバーがTreasureの構築に携わっており、John Patten氏は共同創業者兼CEOで、以前はOsmosisの成長責任者であり、Gaarp氏は共同創業者で成長責任者です。 日本からはjcheese(@jc_1917)氏がDevelopment (Front-End)として参画しており、フレンドリーにユーザーとコミュニケーションを交わしてくれることで有名で、先日のAMAにも参加してくださりました。 まとめ TreasureDAOは分散型ゲームパブリッシングプラットフォームとなることで、アイデアを持つビルダーがゲームを構築、公開、マネタイズするためのツールやリソースを提供する重要な役割を担っています。 また、エコシステム内で構築された全てのゲームをMAGIC中心に据えることで、ブロックチェーンゲームの抱えるトケノミクスの課題も解決できる可能性を秘めています。 TreasureDAOの計画によると、Treasureは現在Arbitrum上で構築されていますが、将来的にはCosmos SDKを使って独自のアプリケーション専用チェーンを構築することも検討しているようです。 TreasureDAOは「レイヤー2」「ブロックチェーンゲーム」という2023年以降の注目テーマを掛け合わせており、多くのゲームプロジェクトもローンチを控えているため今後に注目です。 公式サイト:https://treasure.lol/ Twitter:https://twitter.com/Treasure_DAO Discord:https://discord.com/invite/treasuredao
プロジェクト
2022/11/26DeFi特化のチェーン「Sei Network」とは?概要や特徴、今後を解説
Seiは、DeFiに特化したL1チェーンです。 高い処理能力とファイナリティまでの速さ、チェーン側でのCLOBの実装、汎用チェーンと固有チェーンのメリットを上手く取り込んでいるなどの特徴が見られます。 まだテストネット段階ではあるものの、7億円規模の資金調達に成功していたり、わずか数日間でテストネットにおけるNFTが10万件ミントされるなど、注目度が非常に高いプロジェクトです。 この記事では、そんなSeiについて以下の観点から解説していきます。 この記事のまとめ ・DeFiに特化したL1チェーン ・フロントランニングの防止を実現 ・高速なファイナリティと高いスループット ・Cosmosエコシステムとの相性の良さ ・ローンチ時期は不明なもののインセンティブテストネットが実施中 Seiとは?=DeFi特化のL1チェーン Seiは、主にDeFiに特化したL1チェーンです。 現在、DeFiではさまざまなプロダクトが登場しており、展開されているL1チェーンも多岐にわたります。 そんな中で、Seiは「CEXと同等程度」の体験を、ブロックチェーン上で実現する可能性があります。 そんなDeFiに焦点を当てたSeiの概要、チーム、資金調達といった基礎的な情報について解説していきます。 ・これまでのDeFiの課題 ・DeFi特化のSeiが解決する問題 ・Seiのチームと資金調達 これまでのDeFiの課題 DeFiは、中長期的な観点から見ると、安定的な成長を続けています。 過去数年間のTVLからも、その傾向が見て取れると言えるでしょう。 (引用元:DefiLlama) その一方で、DeFiにはさまざまな面での課題が存在します。 例えば、取引が処理されるまでの時間、安定性や信頼性、汎用性の高いL1チェーンでの開発におけるカスタマイズ性の少なさなどです。 そのような背景もあり、現在多数のプロダクトやプラットフォームがDeFiにおける諸問題を解決しようと取り組んでおり、より実用性の高いプロダクト・プラットフォームが登場しつつあります。 DeFi特化のSeiが解決する問題 Seiは、DeFiに存在する諸問題の中でも、特に以下のような課題に取り組んでいます。 高速なファイナリティの確保 高いスループットの確保 フロントランニングの防止 上記のような問題を解決することで、例えばSeiではCLOB(一般的な取引所で採用されているような注文システム)などの対応を目指しています。 まだ、試験的な運用(テストネット)に留まっていますが、今後Seiで実用性・利便性の高いDeFi周りのプロダクトが構築されていく可能性があるでしょう。 Seiのチームと資金調達 https://twitter.com/SeiNetwork/status/1564972903916904450?s=20&t=VIMcaiIdzVKieapULW_jWQ Seiは、2022年8月に500万ドル(約7億円)の資金調達に成功したことを発表しました。 資金調達に伴って以下のような企業が見られ、著名なVCが参画していることも分かるでしょう。 Multicoin Capital(主導) coinbase VENTURES Delpi Digital Hudson River GSR また、SeiはAirbnbやゴールドマン・サックスなどで経験・経歴を持つメンバーによって開発が進められています。 経験豊富なチームや、著名なVCからのバックアップなどが揃っていると言えるでしょう。 Seiの5つの特徴 これから、Seiの特徴について以下の観点から5つピックアップしていきます。 ・トランザクションの処理性能とファイナリティの速さ ・フロントランニングの防止 ・取引に特化したさまざまな技術 ・汎用チェーンと固有チェーンの中間に位置する ・Cosmos SDKとIBC Seiが持つ特別なポイントやその仕組みなどについて解説していきます。 トランザクションの処理性能とファイナリティの速さ SeiはDeFiに特化していることから、チェーンにおける処理速度やファイナリティまでの速さは最も重要なポイントです。 Seiの公式サイトで記載されている処理速度は以下のとおりです。 トランザクションのスループットについては22,00OPS、ファイナリティまでの速さについては600msでの運用が可能であるとの記載が確認できます。 (OPS = TPSに近しい指標、ファイナリティ = トランザクションが確定的になるタイミング) DeFiの利用においてはどれだけトランザクションを処理できるのか?と同時に、トランザクションが確定するファイナリティも重要です。 もしも、上記のような数値が安定的に出せるのなら、大きな期待ができるでしょう。 試験的な段階の数値にはなりますが、同等・近しいパフォーマンスが出ていることが確認できます。 https://twitter.com/jayendra_jog/status/1560305088362528768 ただし、Seiに関する数値については試験的な段階であり、ローンチされ本格的に普及した場合のパフォーマンスについてはまだまだ未確定であることに注意が必要です。 フロントランニングの防止 DeFiにおいては、フロントランニング・MEVが重要な課題として挙げられることが少なくありません。 ブロックチェーンでは、トランザクションを処理する前段階で、保留されるタイミングがあります。 ブロックチェーンにおけるフロントランニングでは、トランザクションが保留されているタイミングで、ターゲットよりも高速にトランザクションを処理し、利用者に不利なレートで取引をさせる行為などが挙げられます。 Seiでは、後述する技術・仕組みによってトランザクションの処理を高速化し、高頻度なバッチオークションを行うことでフロントランニングを解決します。 (バッチオークション = 1つずつトランザクションを処理せず、一定時間内において同じタイミングで処理を行う) MEV (Miner Extractable Value) とは ブロック内のトランザクションを任意の順番で配置し、バンドル化(= 別のプロダクトやサービスと合わせて提供)することで抽出可能な金銭的価値。MEVには、MEV Searcher(サーチャー)と呼ばれるMEVを発⾒を狙うグループと、Proposer(プロポーザー)と呼ばれる、ブロックをオンチェーンに伝播するグループが存在する。 MEVのランドスケープには、トランザクションを組み⽴てて利益を出すサイドと、ブロックの⽣成を実際に担うサイドの、⼆種類の参加者がいる。 取引に特化したさまざまな技術 Seiでは、さまざまなアプローチで、トランザクションの処理を高速化・効率化させています。 代表的なものに、トランザクションの並列処理と市場ごとの区分けが挙げられるでしょう。 通常、ブロックチェーンでは、トランザクションを1つずつシーケンシャルに処理していきます。(順序的に処理していく) しかし、上記のような処理方法では、高い処理能力(高いスループットや低いレイテンシ)を実現するには限界があります。 https://twitter.com/goated2EZ/status/1595296006530564096?s=20&t=BI1p7d3FP74UEdmko0BmJg 一方で、Seiではトランザクションを並列処理しています。(各トランザクションを同時に処理) 並列処理は他のブロックチェーンでも見られますが、Seiでは並列処理に一定の条件を設定し、並列処理の懸念を払拭します。 というのも、並列処理には不確定・非決定性的な事態が発生する可能性があります。(ノード間で矛盾が発生する可能性など) 不確定・非決定性は、DeFiに焦点を当てるSeiにとっては致命的な弱みになってしまいます。(価格に矛盾などが出ると利用者の損失につながる) そのため、Seiでは他の市場に依存しない・関係しないものに限定して、並列処理が可能です。 (並列処理の流れと時間軸のイメージ。上部が並列処理なし・下部が並列処理あり Seiのwhite paperより) 具体的には、同じ市場(同じものに対する注文など)は並列処理が不可能で、異なる市場での取引に関しては並列処理が可能です 一方で、同じ市場を取引する注文に関しては、一般的なブロックチェーン同様に1つずつ順序的に処理していきます。 また、効率的なブロック伝播と楽観的な処理を行うコンセンサス関連の技術であるツインターボコンセンサス(Twin-Turbo Consensus)も、処理速度の高速化に貢献している要素の1つです。 https://twitter.com/jayendra_jog/status/1573058056292016128 その他にも、オンチェーンでは処理性能などから実装が難しいCEXに見られるようなCLOBの実装などに対応しています。 上記はあくまで一例で、Seiはブロックチェーンに予め、DeFi(特にDEX)と相性の良い取引周りの仕組み・技術を組み込んでいます。 また、Seiではチェーンレベルで注文のマッチングエンジンを実装していますが、少なくとも初期段階では取引手数料を徴収しない方針です。(ここで言う取引手数料は、ガス代ではありません) しかし、将来的にガバナンスによって変更される可能性もあります。(将来的な変更が可能な旨がWhite paperに記載) あくまで可能性の話ですが、手数料が徴収される方針になった場合、徴収された取引手数料を元にしたユニークなTokenomicsを構築できるかもしれません。 汎用チェーンと固有チェーンの中間に位置する Seiは、汎用チェーンと固有チェーンの中間に位置するブロックチェーンです。 具体的には、汎用チェーンはイーサリアムに代表されるようなどんな用途にも利用可能なブロックチェーン、固有チェーンはdYdXのような固有のアプリに用いられているブロックチェーンを指します。 両者は、以下のような特徴をもっていますが、Seiは汎用チェーン・固有チェーンのメリットを備えています。 汎用チェーン 固有チェーン コンポーザビリティ(構成可能性) 高い 低い アプリサイドでのカスタマイズ性 低い 高い 他チェーンとの相互運用性 場合によるが低い 高い (IBCに対応するチェーンなど) 手数料 主要なイーサリアムでは高い 低いことが多い SeiはL1ブロックチェーンとして、複数のプロダクトをチェーン上に展開可能であり、汎用チェーンと似通った側面を持っています。 その一方で、展開されるプロダクトはパーミッションであり、展開するプロダクトはガバナンスによってホワイトリストに登録される必要があります。 つまり、固有チェーンほどクローズなブロックチェーンではないものの、汎用チェーンほどオープンなブロックチェーンでもありません。 また、Seiでは、ノードのハードに対して高い負荷が掛かる可能性が指摘されています。 その代償として、高い処理能力を持ちながら、Seiは汎用チェーン・固有チェーンの強みをバランスよく持っています。 Cosmos SDKとIBC Seiは、Cosmos SDK・Tendermintを用いて構築されています。 前述したような技術・特徴の基礎的な部分は、Cosmos SDK・Tendermintによってもたらされています。 また、SeiはIBCにも対応しているため、相互運用性が高く、Cosmos周りとのプロダクトと相性の良いです。 こういった他のチェーンとの相性の良さも、Seiの強みとなっていく可能性があるでしょう。 仮想通貨Cosmos/$ATOMとは?特徴や仕組み、注意点を解説 Seiに構築されたアプリの例 Seiはテスト段階ではあるものの、すでにSeiで開発が進んでいるプロダクトが多数見られます。 いくつかピックアップすると、以下のようなものが挙げられます。 Vortex Protocol (デリバティブ対応DEX) Nitro SVM (SolanaとCosmosのゲートウェイとなるSolanaのL2) Axelar Network (複数のチェーンに対応したブリッジ) UXD (Solana系のステーブルコインプロトコル) Synthr (複数のチェーンに対応予定の合成資産プロトコル) DeFi周りのプロダクトも見られるものの、一部ではNitro SVMのようなインフラ系のものも見られます。 Sei自体はまだまだ試験的な段階での運用にとどまっているため、今後も展開されるプロダクトは注視していきたいと言えるでしょう。 その他のプロダクトについてはコチラからチェック可能です。 Seiのこれまでと今後 これから、Seiのテストネットやローンチ時期などについて、解説していきます。 Seiのこれからについてチェックしていきましょう。 テストネットのこれまでと現在 11月時点で、Seiはテストネットを運用している段階です。 Seiは、テストネットの段階ごとにミッションを設定しており、クリアした方に向けてインセンティブを配布する予定になっています。 現在、ACT4まで実施されていて、各ACTごとにミッションの概要は以下のとおりです。 ACTの段階 ミッション概要 実施時期 ACT1 バリデーターの設定や実行、運用 2022年7月~8月 ACT2 ウォレットの接続やVortexなどの利用 2022年8月~10月 ACT3 Seiに対するハッキング、Vortexに対するハッキングなど 2022年8月~未定 ACT4 Vortexの利用や紹介など 2022年10月~未定 各ミッションの詳細はコチラをご確認ください ただし、開催期間などについては記載されているものと実際の運用に一部乖離が見られます。 実際に参加を検討している方は、Discordなどと併用してリサーチを行ったほうが良いでしょう。 ローンチ時期はまだ不明 https://twitter.com/SeiNetwork/status/1586102864295829504?s=20&t=RN1H_4cUZHtz3SKb2yWviA Seiのローンチ時期は、現時点において不透明です。 まだ具体的なトークンのアロケーションなども発表されておらず、上場に関する情報などもチェックできません。 ただし、着実に開発が進んでいる様子は確認でき、すでにテストネットを数ヶ月運用していることなどからそれほど長期間のスパンではない可能性もあります。 特定のトークンの保有者に対するエアドロを示唆するツイートも確認できるため、Seiに注目しているという方は、ウォッチしていく必要があるでしょう。 https://twitter.com/SeiNetwork/status/1581046611647508481?s=20&t=KZv0bm-hvwajgjrMVbgkqw まとめ この記事では、DeFiに特化したL1チェーンであるSeiについて解説しました。 FTXの一件以降、CEXへのリスク意識が高まり、DEXの利用が広まっているという流れも確認できます。 そんな中で、CEXと近いクオリティでさまざまなプロダクトを構築できるSeiは、今後注目したいプロジェクトであると言えるでしょう。 DEX(分散型取引所)の取引高が急増中。FTX騒動の影響か
プロジェクト
2022/11/19Sorare NBAとは?概要・遊び方を解説 | 現実と連動したブロックチェーンゲーム
2022年9月、サッカーやメジャーリーグのブロックチェーンゲームを提供するSorareは、アメリカのプロバスケットリーグであるNBA、NBPA(NBAの選手労働組合)とパートナーシップを締結しました。 https://twitter.com/Sorare/status/1567481971953045512?s=20&t=SXCEhofjQafP5o5BcUB-0A 提携先であるNBAは、バスケの神様であるマイケルジョーダン、通算歴代得点で一位の偉業を成し遂げたレブロン・ジェームズ等の多くのスーパースター達が歴史をつくってきたバスケ界最高峰のバスケットボールリーグです。 Sorare NBAでは、ゲームでの勝敗が"現実世界での選手のパフォーマンス"によって決まるユニークなゲームモデルが採用されています。 本記事ではSorare NBAについて始め方を解説してみたので、興味がある方は是非読んでみてください。 Sorare NBAとは = 現実世界のゲームと連動したブロックチェーンゲーム 「Sorare NBA」について触れる前に開発元であるSorareについて簡単に説明しましょう。 Sorareは、サッカーやMLBといった伝統的なスポーツに焦点をあてたブロックチェーンゲームを開発しており、185ヵ国で200万人以上のユーザーが利用しています。 サッカーやMLBの選手をNFTカードとして発行することで、選手カードをマーケットプレイスで売買したり、Sorareが提供するブロックチェーンゲームで利用できます。 「Sorare NBA」もSorareのサッカーやMLBのブロックチェーンゲーム同様、選手のカードを集めてチームを構築し他プレーヤーとスコアを競い合うゲームとなっています。 [caption id="attachment_83499" align="aligncenter" width="455"] Sorare NBAのイメージ | 画像引用元:Sorare NBA[/caption] エントリーした大会の戦績によって、選手カードや$ETH(イーサリアム)が報酬として手に入ることから「好きなスポーツに関連したゲームで稼ぐ」ことが可能となっており、各種スポーツファンを魅了させています。 また選手のカードは、NFTなので不正改ざん出来ないよう設計されており、レアリティが高い限定的な選手カードには希少価値が存在するため、ファンはコレクターとしてNFTカードの保有も出来、高値がついた選手カードを販売して利益を得ることも可能です。 Sorareの選手カードの一部は、国内の暗号資産取引所であるコインチェックのNFTマーケットプレイスで取り扱われているので、より身近なブロックチェーンゲームへと展開を繰り広げています。 Sorare MLBとは?概要・遊び方を解説【大谷翔平も登場】 スコアリングシステムについて Sorare NBAでは、試合中のアクション毎にポイントが採点されスコアが確定するスコアリングシステムが採用されています。 あなたがチームメンバーとして選出した選手5名が、"Game Weeks"期間内の試合でアクションを起こし、その活躍に応じてスコアが採点され、チーム全体のポイントとしてカウントされます。 大会のスケジュールサイクルについて Sorare NBAの"Game Weeks"は 以下のような3~4日のサイクルで、隔週のトーナメントスケジュールとなっています。 1.月曜日~木曜日 2.金曜日~日曜日 各Game Weeksは、2022年10月のSorare NBAのリリースから順に番号が付けられています。 大会へ参加の申し込みはゲームが始まる10分前までが締め切りとなります。 例えば、月曜日の19時に試合が行われる予定となっていれば、18時50分までに申し込みを済ませればエントリーは完了です。 Game Weeks終了後に全てのスコアの採点が確定し報酬の配布が開始されます。 トーナメント数と出場資格について トーナメントは、最初からエントリー出来る「コモンコンデンター」と「コモンチャンピオン」があるので初心者でも気軽に遊ぶ事が出来ます。 また希少性の高いNFTカードを保有するユーザーのみがエントリー出来る大会などもあり、Sorare NBAは複数の大会で構成されています。 大会に参加するために必要とされるレアリティカード及び必須枚数は以下の通りです。 リミテッド トーナメント:リミテッド カード5枚 レアトーナメント:最小3枚のレア カード、最大2枚のリミテッド カード スーパーレアトーナメント:最小3枚のスーパーレアカード、最大2枚のレア カード ユニーク トーナメント:最小2枚のユニークカード、最大3枚のスーパーレアカード NFTカードの種類は4種類 Sorare NBAのNFTカードは、無制限で手に入るコモンカードと4種類のレアリティカードの合計5種類あります。 ・無制限コモンカード(グレー) ・5000枚のリミテッドカード(黄色) ・1000枚のレア(赤) ・100枚のスーパーレア(青) ・1枚のユニーク(黒紫) 上記のように初めてSorare NBAをプレイする時に入手出来るコモンカードの他に希少価値があるNFTカードが存在します。 レアリティをもつ各種カードは、 NFTマーケットプレイスで購入 トーナメントで上位に入る報酬 にて手に入れる事が出来ます。 コモンカードはゲームを遊ぶ時のみ使えるカードなので、売買出来ません。一方でレアリティをもつカードはマーケットプレイスで売買ができ、前述の通り保有することで限定トーナメントへの参加が可能です。 NFT選手カードの購入場所は? Sorare内でカードを購入できるNBAマーケットプレイスでは「ニューカードオークション」と「マネージャーセールス」があります。 どのような違いか解説していきます。 ニューカードオークション ニューカードオークションは、新しく作成されたカードをSorareマーケットプレイスから直接購入できるマーケットです。 各カードは販売期限付きでオークションに出されているため、販売期限が終わるまでに最高額をつけているユーザーがNFTを購入出来ます。 マネージャーセールス マネージャーセールスでは、Sorareマーケットプレイスに出品されているNFTカードを購入できます。 リストされたカードは、NFTカードを保有するプレーヤーが出品価格を提示しており、買いたい場合はピアツーピアで提示された価格で即購入が可能です。 支払い方法は「ETH」と「クレジットカード」に対応 Sorare NBAの支払い方法に関しては、現在「ETH」か「クレジットカード」で購入出来ます。 ニューカードオークション、マネージャーセールスともに下記のようなシンプルな手順での購入が可能です。 購入したいNFTカードを選択 bid(入札)またはbuy(買う)ボタンをクリック クレジット カードまたは ETH の支払いを求めるポップアップが表示 支払い方法を選択、購入額を確認しbid(入札)またはbuy(買う)をクリック ※マネージャーセールスにてクレジット カードで購入する場合、手数料 (10%) がかかりますので注意してください。 ゲームで利用するMetamaskウォレットをインストールしていない方は、下記記事で解説していますのでご覧になってインストールして使い方を学んでみてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 Sorare NBAの始め方 Sorare NBAを始めるとNFTカードを20枚無料で手に入れられ、最初からマーケットプレイスでNFTカードを調達する必要がありません。そのため参入障壁は非常に低く気軽にプレーヤーになる事が出来ます。 Sorare NBAを始めるにあたって最初にアカウントを登録していきますので手順に沿って作成していきましょう。(※サッカーやMLBでSorareのアカウントを作成している方は、サインアップをする必要がありません。) また本ゲームは日本語に対応していないため英語画面を操作することになるので、英語が苦手で読めない方は、Google chromeのGoogle翻訳を活用することをオススメします。 登録からエントリーまで まず、公式サイトにアクセスしてトップ画面上部右にある「sign up」をクリックします。 アカウント登録は、 メールアドレス登録 Googleアカウント登録 Facebook登録 の3つから選択出来るようになっており、今回はGoogleアカウントを使った登録手順で進めていくので、Googleアイコンをクリックします。 使用するGoogleアカウントをクリックします。 利用規約などが記載された画面が表示されるので読みながら下へスクロールしていきます。 最下部にチェックボックスがあるのでチェックを入れてボタンのクリックし進めていきましょう。 ログインするとパスワード設定画面が表示されるのでお好きなパスワードを設定し「submit」をクリックします。 Sorareの遊ぶゲームが一覧で表示されるので中央の「NBA」をクリックします。 好きな選手のNFTカード(コモン)を1枚選ぶ画面になりますので、お気に入りの選手をクリックして「I’ll take this one」をクリックします。 無料で手に入るコモンカード以外にレアリティのあるカード告知があるので「Continue」をクリックします。 チームを構築するために、新たなNFTカード(コモン)を取得する事が出来ますのでカードをクリックするか「Claim all card」をクリックしましょう。 最初の1枚含めて全枚数で20枚をGETする事が出来ます。 カードを取得出来た事でトーナメントに参加する事が出来ます。 コモンカードがあれば、Common Championにエントリー出来ますので、「Enter Tournament」をクリックして参加していきましょう。 チャンピオン大会では、ポイントキャップの下でチームを構成することになります。 「COMPOSE TEAM」をクリック。 エントリーする5名の選手を選択したら「Submit」をクリックします。 エントリーが完了したので後はGAME WEEKが終了するまでチームメンバーの活動状況、トータルスコアなどを確認しましょう。 各種トーナメント、エントリーした大会の見方について ロビーの「Play」の画面では、全てのトーナメントを閲覧する事が出来ます。 各種トーナメントが一覧で反映されていますが、エントリー出来る大会は、「REGISTER」をクリック出来るようになっています。 エントリーしたゲームで、開始されているゲームを「Live」から確認する事が出来るので見てみましょう。 初回エントリーしたGAME WEEK 4は、11月1日~11月4日までゲームが行われ、この期間内で選手はスコアを稼ぐことになります。 以下のように選手1人1人が稼いだスコア、トータルスコア、現在のチームランキングが表示されます。 トーナメント終了後、報酬の請求 エントリーした大会の終了後、ロビーの「Play」の画面で報酬を請求出来るようになっています。 「CLAIM REWARDS」をクリックして確認してみましょう。 エントリーしたCommon ChampionのGAME WEEK4でのポイント、ランク、NFTカードが表示されます。 HAUSERのNFTカードを報酬としてGETする事が出来ました。 選手のコンディション、戦績の見方 TOP画面の「My Cards」では、保有している各選手カードの戦績を閲覧出来ます。 例として報酬でGETした選手カードHAUSERをクリックして今までの戦績を見てみます。 参戦している試合のスコアが試合別で表示されます。 5つの試合の中でCeltics VS Wizardsの試合が高いスコアを獲得しているのが分かります。 このように選手のコンディションや試合の活躍の詳細を確認する事が出来ますので、今後の大会に向けたデータとして役立てていく事が可能です。 実際にプレイしたみた感想と今後の考察 Sorare NBAをプレイし触ってみた感想は、楽しみながらお金(暗号資産)を稼げるゲームは、純粋にバスケが好きな人やNBAファンの一般層も取り込んでいける画期的なブロックチェーンゲームであると感じました。 ゲーム自体がシンプルな操作性で分かりやすく、大会のエントリー1つとっても難しくない事から参入障壁は低い設計となっています。 またNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、今回のSorareとの提携に対し「NBAチームや選手と関わる全く新しい方法をファンに提供する」「ファンのコミュニティを拡大し、世界でNBAを発展させる大きな機会になると考えている」と発言していることから、ブロックチェーンゲームを通してNBAに触れる機会を展開させていくと考えられます。 そんなSorare は、ヨーロッパやアジアの市場を含む世界185か国で展開し、登録ユーザー数は200万人を記録しているため、Sorare NBAによって登録者数は更に拍車がかかるでしょう。 まとめ Sorare NBAの概要・始め方について解説してきました。 ゲームの概要や遊び方はSorare MLBとほぼ同様の設計となっており、カードゲームが初心者のバスケ、MLBファンが飲み込みやすいような優しいブロックチェーンゲームとなっています。 プレーヤーは、お気に入りの選手カードをコレクションする楽しみ方が出来ますし、大会にエントリーし賞金を狙う事も醍醐味ではないでしょうか。 またニューカードオークションのユニークカードでは、ドノバン・ミッチェルが最高値の$25,400を付けているようにトーナメントに参加してゲームを純粋に楽しむだけでなく、現実のバスケリーグでも有名で実績を残している選手のNFTカードをリサーチしてトレーディングしていく点においても攻略し甲斐があると感じました。 バスケが好きだったり、MLBファンの方は、楽しみながら稼ぐことが出来るSorare NBAを是非プレイして体感してみてください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Sorare NBA公式リンク― 公式サイト:https://sorare.com/nba/market/ ガイド:https://nbaguide.sorare.com/ Twitter :https://twitter.com/SorareNBA Discord :https://discord.com/invite/STdWv5Dr79 Medium:https://medium.com/sorare
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2022/11/01仮想通貨Cosmos/$ATOMとは?特徴や仕組み、注意点を解説
Cosmosとは、ブロックチェーンの開発を簡易化し、ブロックチェーン間の相互運用性を実現するプロジェクトです。 現在、多数のプロジェクトがCosmosが提供するソリューションを活用して構築されています。 今後、ブロックチェーンの開発が活発になるにつれて、Cosmosのような相互運用性を実現するプロジェクトは重要になると考えられるでしょう。 本記事では、そんなCosmosについて以下のようなポイントから解説しています。 この記事のまとめ ・Cosmosではブロックチェーンを簡単に開発可能 ・各チェーンはIBCによって接続可能 ・ペグゾーンによって規格外のチェーンとの接続も可能 ・Cosmos Hubはハブの1つ ・IBCを有効にしているチェーンは40以上 Cosmosとは?=チェーンの相互運用性を提供するプロジェクト Cosmosとは、ブロックチェーン間の相互運用性(インターオペラビリティ)を提供するプロジェクトの総称です。 現在、代表的なものではイーサリアムやビットコインなど多数のブロックチェーンが展開されていますが、その多くは相互運用性を持ちません。 各ブロックチェーンが、異なるルール・規格で運用されており、トークンの送付が各ブロックチェーン間で不可能だったり、さまざまなデータをやり取りできないといった課題が見られます。 また、イーサリアムなど代表的なブロックチェーンの裏側の仕組みに依存することで、各アプリケーションの拡張性・柔軟性が失われるといった問題も見られます。 Cosmosは、上記のような課題を解決するために、各ブロックチェーン間の相互運用性を確保や、ブロックチェーン開発を容易するためのソリューションを提供するプロジェクトです。 Cosmosの3つの特徴 ①柔軟性、拡張性の高いチェーンの開発 ②開発されたチェーン間の接続 ③規格外のチェーン同士の接続 これから、Cosmosの簡単な特徴について、上記3つの観点から解説していきます。 Cosmosの魅力・特別なポイントをチェックしていきましょう。 ①柔軟性・拡張性の高いチェーンの開発 Cosmosは、ブロックチェーンの開発が行えるソリューションを提供しています。(Cosmos SDKなど) Cosmosのソリューションを利用することでブロックチェーン開発を容易に行え、アプリケーションを独自のブロックチェーンに構築することが可能となります。 各アプリケーションが独自のブロックチェーンを持つことで、用途にあったチェーンを開発し柔軟性を持たせることが可能です。 イーサリアムに構築されたアプリケーションは、ブロックチェーンの開発を行わない代わりに、多くの部分をイーサリアムに依存するため、設定されているルール内でしかアプリケーションの開発・運用ができません。 一方で、Cosmosのソリューションを活用すれば、各アプリケーションにとって最も望ましいブロックチェーンを開発し、運用が可能となります。 ②開発されたチェーン間の接続 Cosmosのソリューションを利用して開発されたブロックチェーンは、IBCと呼ばれる規格を活用して容易に接続できます。 そのため、Cosmosのソリューションで開発された各ブロックチェーンは、相互運用性を持ちます。 具体的には、各ブロックチェーン同士のトークンの転送等が可能です。 また、IBCの汎用性はCosmos関連のソリューションに留まりません。 IBCを利用する規格にさえ沿っていれば、どんなブロックチェーンでも接続が可能なのも注目すべき特徴となっています。 ③規格外のチェーン同士の接続 Cosmos関連のブロックチェーンは、前述したような規格に沿っていないブロックチェーンであっても、間接的に接続できます。 前述した規格にはいくつか条件があり、その中にファイナリティの種類があります。 例えば、ビットコインのようなPoWを採用するチェーンではファイナリティに至る過程が規格に沿っていないため、IBCを用いて直接の接続はできません。 Cosmosでは、IBCと互換性を持つペグゾーン(Peg-Zone)と呼ばれる専用のブロックチェーンを中間に置くことで、間接的な接続を実現しています。 そのため、規格に沿わないチェーンであっても、ペグゾーンの利用により接続が可能です。 Cosmosの特徴を実現する仕組みを解説 前述したようなCosmosの特徴を実現する仕組みについて、以下のポイントから解説していきます。 ・TendermintとCosmos SDK ・接続を可能にするIBC ・規格外のチェーンを対応するペグゾーン ・接続の中心となるCosmos Hub、ATOM Cosmosの仕組みとその詳細についてチェックしていきましょう。 Tendermint BFTとCosmos SDK Cosmosのブロックチェーン開発者向けに、Tendermint BFTを利用したCosmos SDKが提供されています。 Tendermint BFTとは、ブロックチェーンの裏側の仕組みをまとめたソリューションです。 ブロックチェーンには、主に以下のような層が存在しており、各層が重要な役割を担っています。 アプリケーション コンセンサス ネットワーク これまでのブロックチェーン開発では、上記全ての層を一から開発する必要がありました。 Tendermint BFTは上記の課題を解決するために、コンセンサス部分とネットワーク部分をまとめて処理するソリューションになっています。 Tendermint BFTを活用することで、ブロックチェーンで取引を処理する際に必要となる仕組みを簡単に構築できます。 そして、Tendermint BFTを利用したブロックチェーンを開発するためのフレームワークがCosmos SDKです。 Cosmos SDKには、ブロックチェーンの開発に必要なツールが備わっており、前述した各ブロックチェーンと相互運用性を持つブロックチェーンを容易に開発できます。 接続を可能にするIBC Tendermint BFTとCosmos SDKを用いて開発された各ブロックチェーンは、IBCによって接続が可能になり、相互運用性を持たせることが可能です。 IBCとは、ブロックチェーン同士が通信を行うための規格のことです。 IBCに沿ったブロックチェーン同士は直接接続し合うことが可能で、トークンやデータのやり取りが可能になります。 具体的には、以下のような流れでトークンのやり取りを行います。 送付元のチェーンにトークンをロック (ロックのことを、bondedとも呼称) 送付元チェーンにロックした旨を送付先チェーンに伝達 送付元にてロックしたトークンを、送付先にて発行 ただし、送付先で発行されるトークンは、ロックされたことを証明するトークンのため、厳密には送付元のトークンとは異なるので注意が必要です。 上記の仕組みでは、トークンといった用途に限らず、さまざまなデータが扱えます。 例えば、Cosmos Hub(後述)では、IBCを通して他のチェーンへのセキュリティの提供・共有が可能となります。 IBCと似たようなソリューションに、ブリッジが挙げられます。 ブリッジは異なるブロックチェーン間で、トークンを送付する際に多用されていますが、IBCとブリッジは同じものではありません。 ブリッジはトークンの送付に伴って、送付元・先になるブロックチェーンの間に何らかのサードパーティを利用するため、サードパーティにおいて欠陥が見られる場合、リスクを伴います。 一方で、IBCは送付元・先になる2つのブロックチェーンを直接接続しトークンをやり取りするため、2つのブロックチェーンへの信頼性が確立されていれば、安心してトークンを扱うことが可能です。 規格外のチェーンに対応するペグゾーン IBCを活用できないブロックチェーンとの接続には、ペグゾーンを利用します。 ペグゾーンは、IBCと互換性を持つブロックチェーンであり、IBCと互換性を持たないブロックチェーンとIBCと互換性を持つブロックチェーンの中間に位置します。 前述したとおり、IBCの規格にはさまざまな条件が設定されており、その1つがファイナリティです。 PoWなどを採用するブロックチェーンでは、確率的なファイナリティしか得られません。 IBCを利用するには、決定論・決定的なファイナリティが必要であり(接続後に各チェーン間で矛盾を起こさないため)、この点が互換性を持たせる上での障害となっています。 そのため、ペグゾーンはファイナリティを確立させる場所として利用され、ペグゾーンを中間に位置させることで、互換性を持たせ各ブロックチェーンを接続できる状態にします。 ただし、ペグゾーンは各ブロックチェーンごとに開発を行う必要があり、各ブロックチェーンの特性によって技術的な難易度も異なります。 (イーサリアム用、ビットコイン用といった各ブロックチェーンに合わせた独自のペグゾーンが必要になる) 接続の中心になるCosmos Hub・ATOM Cosmos HubとATOMは、各ブロックチェーンの中間に位置するハブとして機能するブロックチェーンとそのトークンです。 Cosmosには、「ハブ」と「ゾーン」の概念があります。 ゾーンは、Cosmos関連のソリューションを利用して構築されたブロックチェーン、ハブはゾーンを接続させるために、以下のような形で中間に位置するブロックチェーンです。 「IBCを利用して、ブロックチェーンを直接接続可能なのに、なぜハブを通す必要があるのか?」と気になった方もいるかもしれません。 もちろん、IBCを通して各ブロックチェーン同士を直接接続することは可能です。 しかし、直接接続してしまうと、ブロックチェーンが増えるに従って、接続する数も大量に増えていきます。(1つ1つブロックチェーンに対して、接続が必要なため) Cosmosの公式サイトでは、100のブロックチェーンがある場合、必要な接続数は4,950になると記載されています。 そのため、Cosmos Hubのような各ブロックチェーンとIBCによる接続において中間となるハブを利用し、効率的な接続を行えるようにします。 各ゾーンはハブに接続することによって、ハブと接続しているその他全てのゾーンとの通信が可能です。 また、Cosmos HubはATOMというネイティブトークンを持ち、ATOMはCosmos HubにおけるDPoSへのステーキングなどに利用されます。 Cosmos Hubは、Cosmos ネットワークにおいてはじめてスタートしたハブの1つというだけで、ハブ自体は複数展開することも可能です。 また、IBC接続によって直接ブロックチェーン間を接続できるため、仮にハブに何らかの問題があったとしても、前述の通り各ブロックチェーン自体が直接接続しあうことができます。 Cosmosを活用したチェーン・プロジェクト 現在、多数のブロックチェーン・プロジェクトがCosmosを活用して、開発されています。 トークンを実装しているものから、一例として以下のようなものが挙げられます。 BNB (Binance Chain) OKB CRO OSMO また、IBCを有効にしているブロックチェーンは40個以上に渡り、1兆円以上の時価総額を持っています。 [caption id="attachment_82441" align="aligncenter" width="689"] Cosmosエコシステムマップ | 画像引用元:mapzones.com[/caption] また、Cosmosを活用したアプリのジャンルは多岐にわたっており、2022年10月時点で、260以上のアプリが展開されているようです。 Cosmosの注意点・リスク Cosmosの注意点・リスクについて以下のような観点から解説していきます。 ・エコシステムとATOM ・競合の存在 ・その他の潜在的なリスク Cosmos関連のエコシステムの利用などに伴う注意点をチェックしていきましょう。 エコシステムとATOM Cosmosでは、多数のブロックチェーン(ハブやゾーン)を構築することができます。 最も代表的なハブがCosmos Hubであり、Cosmos HubのネイティブトークンはATOMです。 しかし、前述の通り、Cosmosを利用したブロックチェーンの開発は各々が独立しており、IBCにて接続するか否かも選択できます。 そのため、イーサリアムなどと比較すると、Cosmos周りの開発や運用が必ずしも、Cosmos HubやATOMの直接的な需要に繋がる訳では無い可能性があります。 競合の存在 ブロックチェーン間に相互運用性を持たせようという試みを行っているのは、Cosmosのみではありません。 複数のブロックチェーンを開発できるといったプロジェクトには、PolkadotやAvalancheといったプロジェクトが挙げられます。 しかし、各プロジェクトごとに、相互運用性へのアプローチ方法は大きく異なっており、一概に同様のプロジェクトと評価することはできません。 ただ、開発者やユーザーの数は限りがあるため、各プロジェクトとの競争が行われていく可能性は高いです。 そのため、各プロジェクトの動向などについてもチェックしていく必要があるでしょう。 その他、潜在的なリスク Cosmos関連のアプリ、サービス、チェーンなどの利用には、潜在的に多数のリスクが存在しています。 各アプリにバグや欠陥が存在している可能性や、Cosmosエコシステムに触れるにあたって利用する何らかのソリューションでトラブルが発生する可能性も否定できません。 他の仮想通貨の購入や利用と同様に、何らかのトラブル・攻撃などによって損失などが発生する可能性は常に押さえておきましょう。 Cosmosについてまとめ この記事では、Cosmosについて解説しました。 Cosmosは、ブロックチェーン間の接続や、アプリケーション独自のブロックチェーン開発など、多数の特徴を持つプロジェクトです。 今後、ブロックチェーンの開発・運用などがさまざまな分野において加速していく中で、各ブロックチェーンの接続や開発にフォーカスしているCosmosには注目していきたいと言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 USDCがCosmos、Polkadotなど複数チェーンで対応へ | 2022年末から利用可能予定 ー Cosmos 公式リンク ー Webサイト:https://cosmos.network/ ツイッター:https://twitter.com/cosmos ディスコード:https://discord.com/invite/cosmosnetwork ブログ:https://blog.cosmos.network/
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2022/10/22流動性ステーキング「Lido」とは?概要や特徴、使い方を徹底解説
Lidoは、ステーキングを簡単・便利に利用できるようにするソリューションです。 Lidoを利用することで、ステーキングした資金をDeFiなどで運用することが可能になり、資金がステーキングによって固定化されるのを防ぐことができます。 これまで、Lidoにステーキングされた資産は8,000億円、支払われた報酬は200億円を超えています。 この記事では、そんなLidoの基本的な概要から特徴、具体的な使い方(画像付き)などについて、解説しています。 この記事のまとめ ・Lidoを利用することでPoSなどへのステーキングが可能 ・ステーキングすることでstETHを獲得可能 ・stETHはDeFiなどで運用可能 ・SolanaやPolkadotなどにも対応 Lidoとは?柔軟なステーキングが可能に Lidoは、簡単・柔軟なステーキングを可能にするステーキングソリューションの1つです。 利用者は、Lidoを通して各ブロックチェーンに対してステーキングを行うことで、さまざまなメリットを享受可能です。 最も代表的なものに、ステーキングしたETHなどを間接的に、各DeFiプロダクトなどで利用することが可能になる点が挙げられます。 そんなLidoの概要・基本的な機能について、以下のポイントから解説していきます。 ステーキングの概要と課題 LidoのstETHを用いて運用が可能 stETH、wstETHの違いについて Lidoのコアとなるステーキングの概要から、Lidoが解決する課題についてチェックしていきましょう。 PoSに対するステーキングの概要と課題 イーサリアムを含めた複数の仮想通貨ではPoSを採用しており、PoSに参加するために必要となるなのがステーキングです。 PoSとは、ブロックチェーンのブロックを追加する際の合意方法の一種。 PoSに参加するには、各ブロックチェーンで中心となっている仮想通貨(ETH・SOLなど)をロックする必要があり、そのことをステーキングと言います。 ステーキングを行った方は、各ブロックチェーンで設定されている一定の金額を報酬として得ることが可能です。 PoSにはPoWと比較してさまざまなメリットがありますが、デメリットもいくつか見られ、代表的なものに資金の固定化が挙げられます。 ステーキングをしている間は、ロックしている仮想通貨を動かすことができず、DeFiなどでの運用ができません。 顕著な例では、イーサリアムが挙げられます。 イーサリアム最大のアップグレード「The Merge(マージ)」がまもなく実施予定です。 時価総額で30兆円を誇るイーサリアムの一大イベントであるマージについて、スレッド形式でかんたんに解説していきます。https://t.co/7rGpaWG0ju — CRYPTO TIMES@暗号資産・ブロックチェーンメディア (@CryptoTimes_mag) September 12, 2022 イーサリアムでは、PoWからPoSへの移行に伴うアップデートが実施されており、既に多数のETHが預けられています。 しかし、"Shanghai"というアップデートが実施されるまでは、預けたETHを取り出せません。 つまり、現在、ステーキングされたETHは、何も操作できない状態なのです。 イーサリアムのアップデートが実施されることで、上記の仕様自体は無くなります。 しかし、仮にアップデートを実施してステーキングから資金を取り出せるようになったとしても、PoSへのステーキングによって資金が固定化される問題は依然として解決されません。 また、これはイーサリアムに限らず、PoSを採用している他のブロックチェーンにも見られる問題でもあります。 LidoのstETHを利用してデメリットを解消 Lidoでは、stETHを用いて前述の課題を解決しています。 Lidoの利用者は、Lidoを通してイーサリアムに対してステーキングすることで、ETHと1:1で価格が連動しているstETHを獲得可能です。(市場では若干の乖離が見られる) stETHはステーキングによる報酬を集計して、自動的にstETHの残高が変わる仕様が備わっています。 そのため、ステーキングしたETHに対する報酬の獲得は、自動的にstETHの残高が増えることで反映される仕組みになっています。 また、stETHは各DeFiプロダクトで利用可能となっており、ステーキングしたETHを間接的に運用可能です。 もちろん、stETHはステーキングしたETHを解除することで、ETHとstETHの1:1の変換も可能です。 (現状は前述したアップデートの問題で変換できませんが、アップデートによってステーキングから資金を取り出せるようになると、変換可能になります) stETHとwstETHの違い Lidoのイーサリアム関連のトークンには、stETHの他に「wstETH」というトークンも挙げられます。 stETH・wstETHともに「ステーキングしたETHの報酬を反映させる」という点は変わりません。 しかし、stETH・wstETHでは「報酬を反映させる仕組み」が異なります。 前述の通りstETHは「利用者のアドレスの残高を変更することで報酬を付与」させるトークン。 しかし、この仕様は複雑なため、各DeFiプロダクトやL2では互換性を持たないケースもあります。 An update on Lido’s L2 plans 🏝️https://t.co/rvMSbsyWX2 pic.twitter.com/nfby4S63Ba — Lido (@LidoFinance) August 16, 2022 (L2での対応を発表するTwitterの投稿。しかし、当面L2での対応はwstETHのみとのこと) 上記のような互換性の問題を解決するのが「wstETH」です。 wstETHは、stETHのように自動的に残高が変化しません。(他のトークンと同じような挙動) 一方で、stETH・wstETH同士の変換に対応しており、stETH・wstETHの変換時に報酬分を反映させた変換が可能です。 (stETH To wstETHの変換レート。記事執筆時点で1stETHに対して0.9201wstETHのレート) 例えば、1stETHを1wstETHと変換したと仮定しましょう。 1wstETH保有時に報酬を獲得しており、実質的に10%が上乗せされていたとします。 この際、1wstETHをstETHと変換した場合、1.1stETHを入手できます。(つまり、報酬の10%分、1wstETHの価値が上がります) stETHとの互換性を持たない場所で利用すると、報酬が反映されないといったトラブルも予測されるので、wstETHとの使い分けが必須です。 Lidoの3つの特徴 これから、Lidoの特徴について以下の3つのポイントから解説していきます。 気軽にステーキング可能 ステーキング中でもETHの運用が可能 他の通貨でも利用可能 さまざまなメリット・特徴から、LidoでステーキングされたETHは400万ETHを超えています。 多額のETHが集められているLidoの強みと実際の利用例などをチェックしていきましょう。 気軽にステーキングが可能 まず、はじめに挙げられるポイントとして、Lidoを通すことで気軽にステーキングが行える点が挙げられるでしょう。 イーサリアムのステーキングを直接的に行う方法もありますが、技術的な問題や資金的な問題からハードルが高い面は否めません。 一方で、Lidoなら少額から数クリックで、ステーキングに伴う報酬を獲得できるのはもちろん、イーサリアムなど各ブロックチェーンの安定性を担保する一員になることができます。 具体的には、以下の画像のようにLidoでステーキングすると、Lidoのコントラクトを通して間接的にステーキングできます。 また、報酬もstETHの残高を通して自動的に反映され、計算式を用いて預けたETHに応じた配布される仕組みになっているため、報酬のチェックも容易です。 ただし、stETHの残高を通した報酬の反映には10%の手数料が含まれているため、直接的にイーサリアムにステーキングするよりも報酬は減少するため注意が必要です。 ステーキング中にETH(stETH)の運用が可能 前述のとおり、LidoにETHをステーキングすると、stETHが獲得できます。 このstETH(もしくはwstETH)は、DeFiプロダクトで利用可能です。 例えば、AAVEなどで担保として利用することが可能であり、stETHを利用してETHを借り入れることが可能です。 また、DEXを利用してstETHを売り出すことも可能なので、間接的にステーキングしたETHを入手することもできるでしょう。 上記のように、Lidoを活用すると、ステーキングした資金を柔軟に運用していくことが可能です。 複数の通貨が利用可能 この記事では、代表的なイーサリアムを中心的に解説していますが、Lidoはその他の通貨も扱っています。 以下が、9月23日時点でLidoが扱っているブロックチェーンと通貨になります。 ブロックチェーン APR ステーキング後の通貨名 イーサリアム 5.2% stETH Soalana 5.5% stSOL Polygon 6.3% stMATIC Polkadot 16.5% stDOT Kusama 11.4% stKSM (APRは9月23日時点のもの) 基本的な仕組みは、イーサリアムと似通っていますが、細かな仕様などは各ブロックチェーンによって異なってきます。 ステーキングしたい仮想通貨がある場合は、各ブロックチェーンごとの仕様などを予めチェックおきましょう。 Lidoの使い方を解説 次に、Lidoの使い方について、以下のポイントから解説していきます。 Lidoとウォレットの接続 Lidoでステーキングする方法 これまでの報酬の確認方法 stETHとwstETHの変換方法 上記の手順を参考に、Lidoの使い方をマスターしていきましょう。 また、Lidoの利用には前提として各チェーンにあったウォレットとネットワーク設定、ステーキングする仮想通貨が必要です。 これから解説する手順は、ETHでLidoを利用する手順になっているので、MetaMaskなどのウォレットを作成しておきましょう。 MetaMaskの使い方についてはコチラの記事で解説しています。 ウォレットとLidoの接続 はじめに、Lidoとウォレットを接続していきましょう。 Lidoへアクセス 「Connect Wallet」へ 自身のウォレットを選択 ウォレットの承認を済ませる 上記の手順で、Lidoとウォレットの接続ができたら、利用するための事前準備は完了です。 Lidoでステーキングする方法 次に、Lidoでステーキングする方法をチェックしていきましょう。 Lidoでステーキングする方法は以下のとおりです。 「STAKE」へ ステーキングする量を入力 「Submit」へ ウォレットの承認を行う 一度、ステーキングすると解除はできませんが(イーサリアムのアップデートが実施されるまで)、DEXなどでETHと変換することにより、間接的に解除することも可能です。 これまでの報酬を確認する方法 次に、これまでの報酬を確認する方法をご紹介していきます。 「REWARDS」へ 各項目をチェック 項目ごとに、以下のような点がチェック可能です。 stETHの数量 (stETH balance) 獲得したstETHの数量 (stETH earned) 平均的なAPR (Average APR) stETHの価格 (stETH price) 前述した仕様の影響で、ウォレットの残高は日々変化するものの、これまでの収益を振り返るといった用途で活用すると良いでしょう。 stETHをwstETHに変換する方法 最後にstETHとwstETHを変換する方法をご紹介していきます。(Wrapする方法) 「WRAP」へ 両項目からstETH or wstETHをウォレットに追加しておく 変換したいstETH or wstETHを選択 数量を入力 Wrapへ ウォレットの承認を済ませる stETHと互換性のない利用方法を検討している場合は、上記の手順でwstETHへ変換していきましょう。 Lidoの注意点とリスク Lidoには、いくつか注意点やリスクが存在しています。 特にstETHの取り扱いを誤ると、報酬を獲得できないといったトラブルに繋がる可能性もあります。 そのため、以下のポイントからLidoの注意点について押さえていきましょう。 stETHの残高は減少する可能性 stETHと互換性 stETHとETH間における市場価格 Lidoを正しく使うためのポイントをチェックしていきます。 (これから解説するのは、あくまで一部のリスク・注意点であり、常にさまざまな潜在的なリスクが存在しています。) stETHの数量は減少する可能性 前述したとおり、stETHは ステーキングの報酬によって残高が増加し、報酬が付与される仕様です。 しかし、これは同時に「減少する可能性も存在している」ことを意味します。 というのも、stETHの供給は、LidoにあるETHの総量とETH保有者のシェアを元に計算され、いくつかの経費を引いて残高に反映します。 このため、ETHの総量が減少すると、stETHの残高が減少する可能性があります。 代表的なものに、バリデーターがブロックチェーンからペナリティを与えられるケースが考えられるでしょう。 PoSでデータを検証する主体をバリデーターと言います。 望ましくないバリデーターに対しては、予めペナリティが設定されていることが一般的で、何らかのエラー・不正などを行った場合はステーキングした資金が没収されることもあります。 上記の没収は、Lidoを通してステーキングしているETHも対象となり、Lidoと連携しているバリデーターがペナルティを被った場合、ETHの総量が減少し、stETH残高の減少などが見られる可能性があるでしょう。 stETHと互換性 前述したとおり、stETHはステーキングの報酬を残高にて反映させるといった仕様を採用しており、wstETHなどを採用することで各プロダクト・プラットフォームとの互換性を保っています。 stETHを用いて誤った運用を行ってしまうと、報酬を受け取れないといったリスクがあるため、利用するために予めwstETH・stETHを利用べきか否か?をチェックしておくのがおすすめです。 また、各プロダクトによってstETHに対応している場合でも、対応している範囲が限定的(一部の機能のみサポート)といったケースもあり、こちらも留意しておくと良いでしょう。 市場価格ではETHの価格と乖離が見られる stETHとETHの変換レートは1:1に設定されています。 しかし、これは必ずしもstETHとETH間の市場価格が一致するということを意味しません。 実際に、9月23時点ではstETHがETHよりも若干安く取引されています。(1stETH = 約0.993ETH) (過去一年のETH・stETH間のチャート CoinGeckoより) そのため、市場を通して(DEXなどを通して)間接的に、ステーキングを解除するといった場合は、レートに注意したいと言えるでしょう。 (ただし、Lidoからダイレクトにステーキングを解除できるようになると、ETHとstETHは1:1で変換可能になります) まとめ この記事では、Lidoの概要と使い方について解説しました。 Lidoを用いることで、ステーキングしている資金に流動性を持たせて、柔軟な運用が可能になります。 イーサリアムはもちろん、他の通貨にも対応しているので、ステーキングしているという方は利用を検討してみましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2022/10/21L2ソリューション「StarkNet」とは?特徴や使い方を徹底解説!
StarkWareによって開発されているStarkNetは、zkロールアップに分類されるL2ソリューションの1つです。 StarkWareは過去に企業評価80億ドルで、1億ドルを超える資金調達にも成功しています。 そんなStarkWareが開発するStarkNetは、ゼロ知識証明を活用しイーサリアムのセキュリティを維持した状態で取引の処理を可能にします。 この記事では、StarkNetについて以下の観点から解説しています。 記事のまとめ ・StarkNetはzkロールアップのL2ソリューション ・StarkNetとStarkExは異なるソリューション ・StarkNetのシェアは限定的 ・ORUと比較してさまざまなメリットが見られる ・アルファ版のため注意が必要 StarkNetとは? =ゼロ知識証明を活用したL2ソリューション StarkNetは、ゼロ知識証明を利用したロールアップ(zk-Rollup)を活用したLayer2(以下、L2)ソリューションの1つです。 StarkNetの全体像を把握するにあたって、L2ソリューションと各ロールアップへの理解が不可欠です。 そのため、背景となるトピックも含めStarkNetについて、以下の観点から解説していきます。 ・L2ソリューションの概要と必要性 ・ロールアップの種類 ・StarkNetの概要とシェア ・StarkNetとStarkExについて StarkNetの概要を押さえていきましょう。 L2ソリューションの概要と必要性 代表的な仮想通貨であるイーサリアムの問題点として挙げられがちなのが、スケーリングです。 イーサリアムでは、さまざまな分野のプロダクトが構築されており代表的な分野にDeFiが挙げられます。 DeFiなどの普及に伴い大量に発生する取引(トランザクション)を、イーサリアムが処理しきれず、ガス代や処理速度が低下する問題が課題として認識されています。 上記の問題を解決するために、イーサリアムのブロックチェーンとは別の場所で取引を処理しようと試みているのが、L2ソリューションです。 ロールアップの種類とStarkNetの分類 L2の中でも、StarkNetはロールアップと呼ばれる種類に属します。 ロールアップは、L1とL2間におけるデータの可用性を確保している点が特徴に挙げられます。 具体的には、ロールアップではL2上で発生した取引のデータをオンチェーンでも記録・検証することが可能です。 また、ロールアップの中でも、取引の検証方法などによって大きく分けて、以下の2種類が存在しています。 Optimistic ロールアップ (例 Arbitrum、Optimistic Ethereum ) zk ロールアップ (例 zkSync、StarkNet) StarkNetは、zkロールアップに分類されます。 StarkNetとzkロールアップの概要 StarkNetは、StarkWare(Stark Ware Industries)によって開発されているzkロールアップの1つです。 zkロールアップでは、ゼロ知識証明と呼ばれる技術を活用し、L2上で行われた全ての取引を検証・証明します。 そんなゼロ知識証明の中でも、StarkNetではSTARKという証明方法を用いています。(仕組みによる特徴は後述) L2 BEATによると、StarkNetに預けられた資金は133万ドルとなっています。 L2全体の順位では18位となっており、大きなシェアを取れている状態ではないです。 ただし、StarkNetはアルファ版であることを考慮する必要があります。 まだまだ、利用できる機能・プロダクトなどには制限がかかっている状態で、本格的なローンチに至っているとは言えません。 今後、開発が進んでいくにつれて、徐々に利用が広がっていく可能性が高いでしょう。 StarkNetとStarkExの違い StarkNetを開発しているStarkWareは、StarkNetの他にも「StarkEx」と呼ばれるソリューションも提供しています。 StarkNetは、誰でもプロダクトを構築可能なパーミッションレスなロールアップ。 対して、StarkExは特定のプロダクトのために提供されているソリューションです。 StarkExは、StarkNetと比較してすでに多数の実績があり、4億ドル以上のロックが行われている代表的なプロダクトに「dYdX・IMMUTABLE X・Sorare」などが挙げられます。 また、StarkExを用いて開発されたプロダクトの中には、StarkNetが分類されるzkロールアップとは異なるソリューションを利用しているプロダクトも存在しています。(代わりにValidiumを利用) 名称や利用している技術などの類似点はあるものの、StarkNetとStarkExでは全体像が異なるため注意が必要です。 CT Analysis 『2022年12月 Ethereumの高いスケーラビリティを実現するStarkExとStarkNetの解説レポート』を無料公開 StarkNetの3つの特徴 これから、前述したようなStarkNetの概要・仕組みによって実現する特徴について、以下の観点から解説していきます。 ・高い処理能力と低いガス代 ・L1への引き出しの速さ ・プログラミング言語にCairoを採用 1つ1つチェックして、StarkNetの強みをチェックしていきましょう。 高い処理能力と低いガス代 他のロールアップと同様に、StarkNetはイーサリアムと比較して、高い処理能力を持ち、低いガス代で利用可能です。*ガス代は変動あり 一例として、StarkNetの記載はありませんが、以下の各ロールアップ間のガス代の比較をご覧ください。 ロールアップを用いた転送の方が、より低く押さえられていることが分かるでしょう。 StarkNetについても似たようなパフォーマンスが期待できます。 ただし、StarkNetはアルファ版であり本格的なローンチに伴って、どのようなパフォーマンスを発揮するのかは、まだまだ不透明な点があります。 今後、StarkNetの普及に伴って、各L2ソリューションとのパフォーマンスの違いには、注視していく必要があるといえるでしょう。 L1への引き出しの速さ StarkNetに預けた資金は、数十分程度でL1に引き出すことが可能です。 現在、大きなシェアを持っているOptimistic ロールアップを利用したL2ソリューションでは、資金の引き出しまでに1週間ほどの期間が必要です。 これは、Optimistic ロールアップが取引を検証・証明する際に必要な期間となっており、利便性や資金効率の観点から好ましくありません。 一方で、StarkNetのようなzkロールアップでは、より早い時間でL1への資金の引き出しが可能です。 (ただし、流動性を用いたソリューションなどを利用することで、Optimisticロールアップでも高速な引き出しが可能なケースもあります) プログラミング言語にCairoを採用 StarkNetでは、StarkNet上のスマートコントラクトなどの開発を行う言語として、「Cairo」と呼ばれる独自のプログラミング言語を採用しています。 StarkNetは基本的にCairoを用いて開発されており、StarkNetで開発を行いたい開発者もCairoを用います。 CairoはStarkNetのネイティブ言語ではあるものの、イーサリアムのSolidityなどをCairoへ変換するトランスパイラ(コード変換が行えるツール)も開発されています。 また、StarkNetはEVMについてもネイティブで対応していません。 StarkNetとArbitrum・zkSyncなど他のロールアップとの違い 現在、多数のL2ソリューションが登場しており、StarkNetもその中の1つです。 「StarkNetは具体的に他のL2ソリューションと何が違うのか?」と疑問を感じた方も多いでしょう。 そのため「OptimisticロールアップのArbitrum」・「zkロールアップのzkSync」と「StarkNet」の違いについて解説していきます。 StarkNetと、他のロールアップの違いについてチェックしていきましょう。 証明する「対象」が異なる:ArbitrumとStarkNet 2022年10月時点で、最も高いTVLを持っているロールアップがArbitrumです。 ArbitrumはOptimisticロールアップに分類され、StarkNetが属しているzkロールアップと、そもそもの検証・証明アプローチが大きく異なります。 両者の大きな違いは「証明する【対象】」にあります。 ArbitrumのOptimisticロールアップは「基本的に正しいブロックが生成される」という前提で設計されたロールアップです。 その上で、不正検知の仕組みとして、Optimisticロールアップでは「一定の検証期間」を設定し「期間内に不正なブロックは無いか?」という観点で検証を行います。 そのため、Optimisticロールアップでは、ブロックの検証に伴い「不正の証明(Fraud Proof)」が行われるのです。 一方で、StarkNetのようなzkロールアップでは「不正なブロックが生成される」という前提で設計されており、全てのブロックに対して「有効性の証明(Validity Proof)」を行います。 上記のような特性から、Optimistic・zkロールアップの間には、さまざまな箇所で大きな違いが見られます。 証明する「方法」が異なる:zkSyncとStarkNet zkSyncは、5,000万ドル以上がロックされるzkロールアップのL2ソリューションです。 StarkNetとzkSyncは、同じzkロールアップのため、両者とも「有効性の証明」を行い、証明する対象に違いはありません。 そのため、使用感(引き出しまでの時間など)について似通った点が見られます。 しかし、StarkNetとzkSyncでは「証明する【方法】」が異なります。 というのも、StarkNetでは「STARK」という証明システムを用いているのに対して、zkSyncでは「SNARK」を用いています。 また、このような違いはOptimisticロールアップに分類されるソリューションの間でも見られることが多いです。 同じロールアップに分類されていたとしても、L2ソリューション間で微妙に仕様・仕組みが異なってきます。 各ロールアップのより詳細な内容について、CT Analysisの「Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向」で解説しているので、ぜひご覧ください。 StarkNetの使い方 StarkNetの利用には、以下のようなものが必要です。 イーサリアムサイドのウォレット (MetaMaskなど) StarkNetサイドのウォレット (Argentなど) ガス代やDeFiなどで利用する仮想通貨 また、上記の準備に加えて、利用する仮想通貨のStarkNetへのブリッジも必要です。 StarkNetへのブリッジを行うことで、StarkNetに構築されているプロダクトで仮想通貨を利用できるようになります。 StarkNetへのブリッジや、Argentなどの利用手順について、以下の記事で解説しています。 【評価額1兆円】StarkWare手掛ける注目のトークンブリッジ『StarkGate』を解説 StarkNetの注意点 最後に、StarkNetの利用に伴う注意点などについて、以下の観点から解説していきます。 ・利用できるプロダクトが少ない ・アルファ版であり完全な状態ではない StarkNetの利用前に押さえておきたいポイントをチェックしていきましょう。 まだまだ利用できるプロダクトやシェアは少ない StarkNetは、他のL2ソリューションと比較すると、まだまだ利用できるプロダクトやシェアは限定的です。 前述したようにTVLも、他の主要なL2ソリューションと比較して多くありません。 そのため、他のロールアップのようにエコシステムが整備されているとは限らないため注意が必要です。 「アルファ版であり完全な状態ではない」 StarkNetはアルファ版であり、あらゆる箇所で開発途中の印象が否めません。 例えば、StarkNetの開発を行っているStarkWareによって提供されているStarkGateというブリッジでも、アルファ版での運用が続いています。 ブリッジやロールアップの利用にはさまざまな潜在的なリスクが存在していますが、StarkNetの利用についてはその傾向が特に強くなると言えるでしょう。 常に何らかのバグ・欠陥・変更などが見られる可能性を考慮し、StarkNetへのブリッジなどについては、限定的な使用に留めておくのがおすすめです。 まとめ この記事では、StarkNetについてさまざまなポイントから解説しました。 StarkNetは、今後注目していきたいL2ソリューションの1つではあるものの、さまざまな観点で開発途中のソリューションです。 動向を注視しながらも、細心の注意を払った上で利用していきましょう。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説
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2022/10/16Otherside(アザーサイド)とは?概要や特徴を解説|BAYC関連 メタバースプロジェクト
世界中で大きな盛り上がりを見せているYuga Labs関連の注目メタバースプロジェクト「Otherside」について解説していきます。 CoincheckでのNFT取り扱い開始や、CryptoPunksとMeebitsの買収など、Yuga Labs関連のプロジェクトは、様々な話題で注目を集めています。 この記事では以下の内容について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 この記事のポイント! 世界で注目されているメタバースプロジェクト「Otherside」とは? Othersideの土地NFT「Otherdeed」について なぜ世界中で注目されているのか?革新的な特徴について プロジェクトの現状と、今後の計画や将来性について Othersideの「今できること」と「これからできること」 メタバースプロジェクト「Otherside」とは何か? 「Otherside」は、NFT制作スタジオYuga Labsが関与するメタバースであり、現在世界で注目されているメタバースプロジェクトの1つです。 BAYCを制作するYuga Labsが新プロジェクト「Otherside」のティザートレーラーを公開|Crypto Times Othersideは世界中の人々が同時に参加できるメタバースプラットフォームであり、ユーザーは一般的なゲームプレイに加え、創作・対戦・探索ができるなど、その自由度の高さが特徴です。 また、このメタバースプラットフォームはコミュニティによって発展・拡大されることが想定されており、プラットフォームのツールや実用性についてもコミュニティによる参画やニーズによって形作られていくとしています。 運営・開発には大人気NFTコレクションを展開するYuga Labsをはじめ、業界屈指の企業が名を連ねていることも話題を集める要因となっています。 Othersideの概要 世界で注目されているメタバースプロジェクト ユーザーは創作・対戦・探索などができるなど自由度が高い プラットフォームはコミュニティによって発展・拡大していくことが想定されている 運営・開発にはYuga Labsなど業界屈指の企業が名を連ねる 運営・開発を手掛けるのはあのYuga Labs 他2社 引用:Otherside Othersideの豪華な運営・開発陣も注目を集めています。 Othersideの運営・開発企業 Yuga Labs・・・NFTシーンを席巻する注目のNFT制作スタジオ Improbable・・・メタバース関連の開発を手掛けるテクノロジーカンパニー Animoca Brands・・・The Sandboxを運営するゲーム制作会社 まさにWeb3.0を牽引する業界屈指の企業が集まっています。簡単ではありますが、ひとつずつ見てみましょう。 Yuga Labs 引用:Yuga Labs Yuga Labsは、世界のNFTシーンを席巻する注目の制作スタジオで、BAYC(Bored Ape Yacht Club)やMAYC(Mutant Ape Yacht Club)はじめとする多数の大人気NFTコレクションを展開しています。 現在(2022年9月)、大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaの取引高トップ10にYuga Labsのコレクションがランクインしており、その人気ぶりが見て取れます。 また、これらのNFTは何億円以上など極めて高額で取引されることでも知られ、その所有者にはラッパーのエミネム氏や、サッカー ブラジル代表のネイマール選手、日本ではEXILEの関口メンディーさんなど著名人も多くいます。 「Otherside」の土地NFT、約2億円で売買成立 | 同シリーズ最高値更新|Crypto Times 2022年3月にはYuga Labsが、Larva LabsのNFTコレクションである「CryptoPunks」と「Meebits」を買収したことでも話題になりました。 Yuga Labs ウェブサイト Yuga Labs ツイッター Improbable 引用:Improbabale Improbableは、メタバース関連の開発を手掛けるテクノロジーカンパニーです。 Othersideの開発においては、M2(MSquared:エム・スクエアード)というプロジェクトを創設しています。 このM2はメタバース実現に立ち上はだかる課題の解決を目指すもので、この技術を用いることで1万人の同時接続が可能になり、さらに1秒間に3億5000万回以上の操作処理が可能になると説明されています。 まさにOthersideのメタバースの技術基盤を支える企業ということになりますね。 Improbable ウェブサイト Improbable ツイッター Animoca Brands 引用:Animoca Brands Animoca Brandsは、ブロックチェーンゲームとして知られるThe Sandboxを運営するゲーム制作会社です。 ブロックチェーンやNFTに関連する様々な業界に多数出資し、独自のWeb3.0エコシステムの構築を進めています。 また、2022年2月には日本法人が設立されたことでも話題になりました。 Animoca Brands ウェブサイト Animoca Brands ツイッター Othersideの土地NFT「Otherdeed」について 引用:Otherside Otherdeed(NFT)とは?種類や設定についてわかっていること Othersideには土地NFTである「Otherdeed」が存在します。 Otherdeedについてはまだ詳しく公開されていない部分が多いですが、簡単に以下のように整理されています。 Tier(階層) 引用:Otherside Otherdeedには土地の堆積物によって5つの階層に分かれています。 Tier 1 - Sludge INFINITE EXPANSE Tier 2 - Bog COSMIC DREAM Tier 3 - Obsidian RAINBOW ATMOS Tier 4 - Luster CHEMICAL GOO Tier 5 - Crimson BIOGENIC SWAMP その土地の堆積物、環境、リソースなどの組み合わせによって、様々な変化があるようです。また、土地によっては後述のKoda(コーダ)が存在している可能性もあるとのこと。 Koda(コーダ) 引用:Otherside Koda(コーダ)はOthersideの原始の生物で、我々ユーザーをOthersideへ導いた存在です。なぜ彼らが我々をOthersideへ導いたのかはまったくわかっていないそうです。 全区画のうち10%に存在するようで、その希少性からKodaが存在する土地は高値で取引されています。 Resource(リソース) 引用:Otherside Othersideには4つのリソース(資源)が存在し、採取して利用することができるとのこと。これらのリソース(資源)はOthersideの世界を形作る素材をとなります。 Anima(アニマ) Ore(オレ) Shard(シャード) Root(ルート) Artifact(アーティファクト) 引用:Otherside Othersideにおいて一定確率で点在するとされるArtifact(アーティファクト)はレアアイテムです。 なかにはいかなる手段でも作ることのできないものやOthersideの世界の秘密を握っている可能性もあると噂が流れています。 ダイナミックNFTとしてのOtherdeed 引用:Otherside OtherdeedはダイナミックNFTであるため、Othersideに存在する様々な素材などの要素、ユーザーの選択と行動などによって変化・進化していきます。 各Otherdeed(NFT)には、その土地のSediment(堆積物)やTier(階層)、Resource(リソース)やArtifact(アーティファクト)、Koda(コーダ)などの情報が記載されています。 Otherdeed(NFT)購入殺到!記録的なガス代により大変なことに…! Otherdeed(NFT)は、2022年4月30日に5万5000区画が一律305ApeCoin(ApeCoinについては後述)で販売されましたが即日完売し、およそ24時間で3億2000万ドルの調達に成功しています。 また、あまりに人気に購入希望が殺到した結果、イーサリアムブロックチェーンのガス代が高騰し、完売までにかかったガス代は全体で1億2400万ドルにも達したとのこと。 システムへの高負荷に伴って高額なガス代だけを支払いながら購入には失敗するという人も続出したため、Yuga Labsは後日このことについて謝罪し、購入に失敗した人のガス代は払い戻されることになりました。 We are aware that some users had failed transactions due to the incredible demand being forced through Ethereum’s bottleneck. For those of you affected, we appreciate your willingness to build alongside us – know that we’ve got your back and will be refunding your gas. — Yuga Labs (@yugalabs) May 1, 2022 NFT即日完売や記録的なガス代など、話題尽くしとなりました。 その後もOtherdeedの人気は続いており、現在(2022年9月)OpenSeaのNFT取引高ランキングでは第4位となっています。 ガバナンストークンのApeCoin (APE) 引用:ApeCoin ガバナンストークンとして機能しているのはApeCoin(APE)です。 人気NFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)に関連する仮想通貨として、2022年3月にツイッターで発表されました。 その特色として、「Web3.0を牽引する分散型コミュニティを支える、カルチャー、ゲーム、商業利用のためのトークン」であるとされています。 BAYC関連トークン「$APE」ローンチ。BinanceやCoinbaseなどの取引所への上場も決定|Crypto Times 立ち上げにはYuga Labsが携わっていますが、運営そのものはApeCoin DAOという自立分散型組織によって行われ、トークン保有者はその運営の意思決定に関わる投票券を得ることになります。 BINANCE、Bybit、FTX、Gate.ioなど多くの大手取引所に上場していることからも注目されています。 Othersideが注目を集める理由とは?革新的な特徴について解説! Othersideが世界の注目を集める理由として、その革新的な3つの特徴について解説します。 ① より進化したメタバース開発への挑戦! 引用:Otherside Othersideでは、メタバース開発によって次の3つの実現に取り組んでいくと発表しています。 より進化したメタバース開発への挑戦 クラウドネットワーク技術とレンダリング技術によって何千ものユーザーを同時接続させる 空間オーディオ技術によって何千ものユーザーが同時に会話できるようにする あらゆるデバイスからの接続を可能にし、誰もが手軽にコミュニティに参加できるようにする 最初の2つについては、世界中の何千もの人々が同時に接続すること、そして同時に会話を行うことを目指しています。 とくに会話については、何千もの人々の声が一斉に聞こえるのではなく、距離感なども考慮したよりリアルな「人混みのなかでの会話」を再現することに挑戦しているようです。 また、3つ目については、メタバースへのアクセスに必要なマシンのスペックの壁を越えようという試みです。誰もがスマートフォンやPCブラウザで手軽にアクセスでき、デバイスの制限を取り払うことを目指しています。 ② 「ODK」とメタバース間の相互接続性! 引用:Otherside Othersideには「Otherside Development Kit(ODK)」というクリエイターツールが存在します。 ODKを使用することで、ユーザーは相互運用可能なコンテンツを自ら創造することができるようになると公表されています。 また、実際に作成したオブジェクトに対して、その機能やビジュアルを付与することができるそうです。 例えば、作成したオブジェクトに椅子としての機能とビジュアルを付与することで実際に座ることができるになり、こうして作成されたコンテンツはメタバース内で相互運用できるようになるとのことです。 将来的にはそのメタバース内だけでなく、先述のM2プロジェクトで開発されたメタバースであれば、異なるメタバース間で相互運用可能になることを目指しています。 ちなみに、下記のNFT保有者ついては、Othersideリリース時にそのまま使用可能なNFTの3Dモデルが配布されるとのことです。 ・BAYC(Bored Ape Yacht Club) ・MAYC(Mutant Ape Yacht Club) ・BAKC(Bored Ape Kennel Club) ・CryptoPunks ・Meebits ③ あらゆるモノの取引を可能にする「The Agora」 引用:Otherside 「The Agora(ジ・アゴラ)」はOthersideにおいて予定されているマーケットプレイスのことです。 The Agoraでは、作成したり、育てたり、収穫したりしたものを、購入したり、仕分けしたり、取引したりということができるようです。 Otherside経済圏の利点を享受するには最も簡単で安全な場所となるます。 メタバースが発展するにつれて、The Agoraにおける資源の受容と供給が増していくことが予想されます。 Othersideの現状や今後の計画は?将来性についても考察!(2022年9月現在) Othersideの現状や、今後の計画と将来性について整理していきます。 プロジェクトの現状 初めての「First Trip」で最大同時接続数4620人を記録! まずはPhase 1として、Otherdeed保有者(=Voyagers:ボイジャーズ)と開発者のみが参加できる「First Trip」というデモプレイが2022年7月16日に開催されました。 最大4620人もの同時接続プレイの様子は、公式ツイッターや個人のYoutubeなどで確認することができます。 We came, we saw, we made fart noises. Here, a look back at our unforgettable inaugural First Trip together. 4,620 players, 2,560 live-stream views, and Koda booty for DAYS. Can’t wait for the next one. pic.twitter.com/t3un1xmorZ — OthersideMeta (@OthersideMeta) August 4, 2022 このFirst Tripと題されたデモプレイは今後も複数回実施予定とのことで、現状未定ではありますが、詳しい日時や詳細は追って公式SNSにて発表されるとのことです。 2022年4Qに向けた新トレーラー公開! 2022年9月2日には第4Qに向けたトレーラーが公式ツイッター及びYouTubeにて公開されました。 10月以降にはまた新たな動きがあると思われるため、今後の動向に注目です。 The story continues later this Q4. pic.twitter.com/fSs2AkC7fo — OthersideMeta (@OthersideMeta) September 2, 2022 プロジェクトの今後の計画「The Voyager's Journey」 「The Voyager's Journey」と名付けられた一連のデモプレイのロードマップが公開されており、プロジェクトはこれに沿って進められていくということです。 ただし、詳細が公開されているのはすでに終了している1回目のFirst Tripのみで、他の予定についてはタイトルのみの発表に留まっており、その他の詳細は現状公表されていません。 現在ウェブサイトで確認できるロードマップの各タイトルは以下の通りです(参照:The Voyager's Journey) ・FIRST TRIP ・THE CODEX ・KODA ORIGINS // THE DECOUPLING ・THE GROWTH ・THE AGORA ・THE DREAM ・THE CHOICE ・THE SETTLING ・THE TOOLKIT ・THE AERONAUTS ・THE RIFT あとは次回のFirst Tripの予定が発表されるまでのおあずけとなりそうです。 プロジェクトの将来性についての考察 最後にメタバースプロジェクトOthersideの将来性について考察してみましょう。 Otherside及びYuga LabsでNFT売上高トップ4を独占! 引用:OpenSea 現在(2022年9月)、NFT取引高トップ4をYuga Labsのコレクションが独占、そして第4位がOtherdeedとなっています。 Otherdeedはすでに高値での取引が行われており、NFTシーンにおけるOtherdeed及びYuga Labsの注目度は高い状況です。 今後のロードマップやリリースによってOtherdeedがさらに注目される可能性! 引用:Otherside すでに非常に注目されているOtherdeedですが、今後のOthersideのロードマップ進捗やデモプレイなどのイベント次第では、まだまだプロジェクトが、勢いづく可能性を秘めているのではないでしょうか。リリースが近づけば近づくほど、Otherdeedの注目度が高まっていく可能性が考えられます。 メタバース環境が整えばApeCoin (APE) のユーティリティも増える? 現在、APE DAOのガバナンストークンとして機能しているApe Coinですが、Othersideのメタバース空間が利用可能になることで、ユーティリティが増える可能性が予測できます。 The Agoraでの利用可能やメタバース内でアイテムを購入する際に利用可能になっていくことが考えられます。 例えば、ブロックチェーンを活用したメタバース空間のDecentralandでは、メタバース空間内で基軸通貨であるMANAを利用することで、ゲームプレイやウェアラブルアイテムが購入することができます。 このようなユーティリティが増えることが考えられるので、Othersideの今後の開発状況には注目です。 M2が目指す技術が実現すればメタバースが一気に普及する? 引用:Improbable M2が実現を目指して取り組む開発目標のひとつに、「マシンスペックに制限されず誰でもどのデバイスからでもアクセスできる」という項目がありました。 もしもこのような技術が本当に実現したら、マシンスペックにとらわれずメタバースにアクセスすることが可能になります。現状は、PCやVR機器がほぼ必須となっていますがスマホからもアクセスできる時代がくる可能性があります。 誰もが手軽にメタバースにアクセスできるようになり、Othersideを含むメタバースそのものの敷居が一気に下がり、生活や仕事のなかに急速に普及する可能性を秘めているのではないでしょうか。 まとめ 今世界で最も注目されているメタバースプロジェクト「Otherside」について解説してきました。 まだまだスタートしたばかりですので、今後どうなるかわからない部分が多いですが、今わかる部分だけでもリリースが待ち遠しい限りです。 また、Otherdeed保有者の方は、この革新的なプロジェクトのスタートに携わる貴重な貴重を得られるわけですから、本当にうらやましいですね。 Otherdeedを持っていない方も、メタバースの躍進を見逃さないように今後の動向も要チェックです。
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2022/10/15クロスチェーンアグリゲーター「Rango」の概要や使い方を解説
Rangoは、チェーンをまたいで仮想通貨の交換が出来るクロスチェーンアグリゲーターです。 EthereumやBSCといった主要チェーンだけではなく、レイヤー2ソリューションのArbitrumやOptimismなど40以上のチェーンに対応しており、Rangoはローンチ後急速にエコシステムを拡大しています。 https://twitter.com/RangoExchange/status/1503725992807911424?s=20&t=uPexOgcGsWIGMElAd1vsXw Rangoはトークンのエアドロップ実施を発表しており、配布分の15%に関して、スナップショットが2022年10月31日に行われる予定です。 本記事では、注目のRangoについて実際の使い方も含めて解説していきます。 Rangoとは?=複数のブロックチェーンをサポートするクロスチェーンアグリゲーター Rangoは、複数のブロックチェーンをサポートしているクロスチェーンアグリゲーターです。 クロスチェーンアグリゲーターとは、資産を出発点Aから到着点Bに送金するために、複数あるDEXやブリッジプロトコルの中から最適なルートを提案してくれる機能を1つのプラットフォームに集約させたサービスです。 ブロックチェーン市場が成長を続ける中、幾多のブロックチェーンネットワークが市場を賑わし、ブロックチェーンネットワークの数だけトークンの運用方法の幅が広がりました。 しかし、チェーン間の資産を移動させるのは容易ではなく、例えばUniswapではEthereum(ERC20)規格の資産の交換しか出来ません。 資産を他のチェーンへ変更したい場合、特定のチェーンに対応しているCEXに資産を送金して変更したいチェーンへ送金するか、クロスチチェーンスワップのサービスを利用してチェーンを変更する方法等があります。 しかし、チェーンの変更までに多くの工程を経なければならぅ、ブリッジの選択肢の数だけ最適なルートを探す手間がかかってしまう悩ましい点がありました。 しかし、Rangoのようなクロスチェーンアグリゲーターを特徴としたプロジェクトを活用すると、チェーン間の資金移動の手間が解消され、様々なトークンやチェーンに触れることが可能となります。 Rangoの概要 現在市場には複数のクロスチェーンアグリゲーターのプロジェクトがローンチされていますが、Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターの中でも多くのチェーンに対応しており、2022年9月現在で40のチェーンをサポートしています。 またチェーン間の資金移動をより簡単に行えるように15のブリッジ、27のDEXを統合しているため、ユーザーは資産の交換やチェーンの変更の際に最適なルートで自由自在にスワップが行えます。 対応している40チェーン BSC、Polygon、Ethereum、Osmosis、Juno、Avalanche、Arbitrum、Cosmos、Fantom、Optimism、Solana、Cronos、MoonRiver、MoonBeam、Heco、Aurora、Harmony、Evmos、Sifchain、Thorchain、Binance Chain、Stargaze、Bitcoin、Crypto.org、Chihuahua、Comdex、Regen Network、IRISnet、Gnosis、LiteCoin、Bitcoin Cash、Fuse、Akash、Persistence、Sentinel、Starname、BitCanna、Desmos、Lum Network、Boba 統合しているブリッジプロトコル Thorchain、1inch、Binance bridge、Osmosis zone、Across protocol、Hyphen、Via protocol etc.. 統合しているDEX Uniswap、SushiSwap、Bancor、Paraswap、1inch、horchain、Quickswap etc... この他にもTron、Polkadot、Near、ADAなどのブロックチェーン、プロトコルを統合するために大規模な開発が行われています。 Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターとして最も使いやすく、どのような資産も簡単に交換出来るよう、究極のUXを追究してユーザーに提供する事をミッションとして掲げています。 上記ミッションを実現するべくフォーカスしているDeFi分野では、全てのDEXとブリッジプロトコル、DEXアグリゲーターを統合し、全ての流動性を集約することを目的に取り組んでいます。 Rangoの3つの注目ポイント 1. Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結 2. シードラウンドで100万ドルを資金調達 3. 多数のウォレットを統合 Rangoの注目ポイントとして上記3つについて解説していきます。 それぞれチェックしていきましょう。 Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結 Celer Networkのプロダクトであるインターチェーン・メッセージ・フレームワークと統合したことで、チェーン上のトークンの相互運用性を促進する事が可能になりました。 この統合によって取引の際に生じるブロックチェーン上の複雑な相互作用がなくなり、ワンクリック&ワントランザクションで取引を完了出来ます。 シードラウンドで100万ドルを資金調達 Rangoは、シードラウンドで、分散型クロスチェーンのインフラストラクチャを構築するTHORChainの構築および流動性を提供しているNine Realms 、北京に拠点を構え多数のブロックチェーン企業に投資を行っているD1 Ventures、またVCだけではなく小規模なDAOや個人投資家から100万ドルを資金調達しています。 多数のウォレットを統合 Rango.exchangeでは、以下のウォレットがサポートされており、Rango.exchangeのアクセスで使用する事が出来ます。 各種ブロックチェーンネットワークに対応した8つのウォレットを簡単にみていきましょう。 WalletConnect WalletConnectは、分散型金融(DeFi)などのDAppsとウォレットを、安全に接続して通信できるようにするためのプロトコルです。 総接続数は2022年9月時点で1,107,304,399に達しており、サポートしているウォレットは170、DAppsは450以上を統合しています。 DeFi、NFT、DAOといったWeb3への接続をシンプルに行えるweb3のインフラストラクチャです。 XDEFI Wallet XDEFI Walletは、14のブロックチェーンをサポートしており、暗号資産やNFTを安全に保管、交換、送受信できるマルチチェーンウォレットです。 対応しているチェーンは、主要チェーンであるBitcoinやEthereumをはじめ、THORChain、Avalanche、Fantom、Arbitrum、Polygon、Bitcoin、BNB Smart Chain、Dogeに対応しており、ウォレット内で10,000以上の資産をクロスチェーンによって交換する事が出来ます。 Metamask Metamaskは、2,100万人以上のユーザーがインストールし使用しているEVMをベースとしたウォレットで、ブラウザ拡張機能版とモバイルアプリ版があります。 EVMをベースとしていることからイーサリアムブロックチェーンの資産、NFTを保管・管理できます。 CRYPTO TIMESでは、MetaMaskの使い方に関する記事も公開中ですので是非参考にしてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 Keplr Wallet Keplr Walletは、Interchainエコシステム向けに開発されたオープンソースのIBC対応ウォレットです。 CosmosエコシステムのDappsに接続するウォレットの中で、最適なウォレットと評価されておりCosmos公認のウォレットになります。 Binance Wallet Binance Walletは、BSCやEthereumのチェーンに接続し、資産の交換を行う事が出来るバイナンス公式ウォレットです。 Binance Walletをサポートしているブラウザは、Chrome、Firefox、Braveがあり、Googleのchrome拡張機能に追加する事で簡単に使えます。 バイナンスのアカウントを作成し口座開設する事で、Binance Walletとバイナンスアカウントを直接リンクすることが可能です。 Phantom Wallet Phantom Walletは、Solanaのチェーンに対応したウォレットで、SPL規格のトークン及びNFTを安全に保管出来ます。 ウォレット内で高速のスワップが可能で、低い手数料で資産の交換が行えます。 Solanaブロックチェーンで構築されたDappsに接続し使用する事が出来るため、Solana上のプロジェクトを利用する多くのユーザーから支持を集めています。 【使えると便利】Phantom Wallet | ウォレットの概要や使い方を解説! Coin98 Wallet Coin98 Walletは、32のブロックチェーンに対応しているマルチチェーンウォレットで、Dapps内でイーサリアムベースのUniswap、BSC上のPancakeSwap、Polygon上のQuickSwapなどへ接続する事が出来るDeFiゲートウェイとしても活用出来ます。 Coinbase Wallet 米国のユニコーン企業であるCoinbaseと連携をとっているCoinbase Walletは、何十万銘柄の暗号資産、イーサリアム&ポリゴンブロックチェーンで構築されているNFTを保管出来ます。 またAMM DEXのUniswap、DeFi protocolのAAVE、自社のNFTマーケットプレイスのCoinbase NFTといったDappsへアクセス出来ます。 Rango Exchangeの使い方 Rangoの特徴で統合されたウォレットを紹介してきましたが、今回はEVMベースのMetaMaskを使い、クロスチェーンスワップの手順を解説していきます。 以下の手順に沿ってRango Exchangeを使ってみましょう。 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する ③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する ④ネットワーク間でアセットをスワップする ①Metamaskのウォレットを用意する Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説しているのでインストールしていない方は、参考にしてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する Rango Exchangeに対応している資産をMetaMaskで保有します。 ネットワークを追加する場合、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistの利用をオススメします。 Chainlistは、ほとんどのチェーンを網羅しており、簡単にネットワークの追加が可能です。 ③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する Rango Exchangeにアクセスしたら、右上にある「Connect Wallet 」をクリックします。 MetaMaskをクリックします。 接続が完了すると右上のメタマスクアイコンが緑色に表示し、自身の総資産が反映されるようになります。正常に接続出来ているかチェックしましょう。 ④ネットワーク間でアセットをスワップする 今回は、Ethereumネットワークの0.1ETHをArbitrumネットワーク上のWETHへスワップしてみます。 最適なルートとして提案された転送手順は、 EthereumネットワークのETHをAcross protocolにてArbitrumネットワークへブリッジ Arbitrumネットワーク上のETHを1inch経由でWETHへスワップ のルートが最適と提案されています。 手数料(0.37$)とスワップにかかる時間(4分45秒)が表示されていますので、確認したら「Swap」をクリックします。 EthereumネットワークのETHから、ArbitrumネットワークのWETHへ、スワップする最終確認をして「Confirm Swap」をクリックします。 先ず、EthereumネットワークのETHを、Across protocolにてArbitrumネットワークへ、ブリッジする際のトランザクションの承認を行います。 消費するガス代を確認後、「確認」をクリックします。 続いてArbitrumネットワーク上で受信したETHを、DEXである1inchでWETHへスワップするのでネットワークを切り替えます。 一定の時間が経過するとポップアップでMetaMaskが立ち上がるので、1inchでETHをWETHへスワップするトランザクションを承認してスワップを完了させましょう。 以下のようにArbitrumネットワークに、0.09986547WETHの保有を確認出来るので、スワップが完了したことが分かります。 またTx Historyでは、「Inbound tx」、「Out bound tx」、「Swap tx」をクリックすることで、各種ネットワークのスキャンツールにアクセス出来るので詳細を閲覧出来ます。 ユーティリティトークン「RANGO」について Rangoは、独自トークンRANGOを発行しています。 ティッカーシンボル:$RANGO 総供給量:100,000,000 $RANGO 公式ミディアムによると今年の5月頃にIDOを行う予定でしたが、市況により延期されています。 RANGOトークンの主なユーティリティは、ガバナンストークンとしてガバナンス投票に使用出来るだけでなく、Rango.Exchangeを利用した際の手数料の支払いに活用出来るようになるとのことです。 したがって、現在ではトランザクションの承認の際に、EhereumネットワークであればETHをガス代として消費していますが、今後、消費するガス代を独自トークンRANGOで支払う事が可能となり、ガス代をサードパーティーから調達したり、手数料で発生するガス代分のネイティブトークンを残すといった作業が必要なくなる予定としています。 今からでも狙えるエアドロップについて 冒頭でも触れましたが、9月現在の今からでも狙えるエアドロップキャンペーンがあります。 2022年10月31日時点でスナップショットが取られ、Rango.Exchangeを利用したユーザーにRANGOのエアドロップが行われます。 エアードロップの配布量は、取引の量、頻度に応じて配布されます。 まとめ クロスチェーンアグリゲーターRangoについて解説してきました。 Rangoのエコシステムを見ても分かる通り、ほとんどのチェーンを統合しており、統合していないチェーンの統合計画も進んでいます。 プロダクトのRango.Exchangeは、各種チェーンのブリッジプロトコル、DEXを統合しているため、ストレスなくシームレスにトークンのチェーン間移動、スワップを実現出来ます。 既にクロスチェーンアグリゲーターとして頭角を現しているRangoの今後に期待です。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Rango公式リンク― Webサイト:https://rango.exchange/ dApps:https://app.rango.exchange/ ツイッター:https://twitter.com/RangoExchange 日本語ツイッター:https://twitter.com/RangoJapan テレグラム:https://t.me/rangoexchange Medium:https://medium.com/@rangoexchange