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2021/08/26『MATE』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
本記事ではDEX系プロジェクト「MATE」について、先日行われたAMAイベントを元にQ&A形式で解説していきます。 Uniswapや1inchなどのDEXは暗号通貨業界で注目を集めていますが、現状DEXを使うのは、 「中央集権的な取引所が利用できない国の人」 「どの取引所にも上場してないマイナー通貨を購入したい人」 「流動性提供で収益をあげたい人」 などが主なタイプだと考えられます。 指値注文などのいわゆる"一般的な暗号通貨トレーダー"が利用したい機能はDEXには備わっていないため、多くのトレーダーはBinanceなどの中央集権的な取引所もDEXと併用して使っているかと思います。今回紹介する「MATE」は上記のようなDEXの不便さを解決するプロジェクトです。 本稿では主に下記の流れで説明していきます。 ・MATEはどんなプロジェクトなのか ・どんな問題を解決できるのか ・競合と比較した時の強みはなにか ・トークンを持つメリットはなにか ・その他細かい部分に関する内容 「MATEについて知りたい」 「DEX系で面白そうなプロジェクトを教えてほしい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 また、MATEは以前CRYPTO TIMESでAMAを行った「Orakuru」というプロジェクトの派生プロジェクトです。興味がある方は下記の記事も是非ご覧ください。 『Orakuru』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説! MATEの概要 MATEの概要 ティッカー/通貨名 $MATE/MATE Token トークンアロケーション 流動性マイニングとステーキング報酬:60%、チーム(3 Years Vesting):15%、トレジャリー:11.5%、マーケティング:3.5%、パートナーシップと投資家(3 YR Vesting + 1 YR Cliff):10% 主な提携先 PancakeSwap 時価総額 N/A Coingeckoページ $MATE 特徴 指値注文が可能なDEX(分散型取引所)を提供。従来の指値注文のメーカー・テイカーモデルを使用せず、DeFi AMMから直接流動性を得る仕組みなため市場の状況が条件を満たしていれば、テイカーを待つ必要がなく指値注文が通る。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Github Discord MATEは指値注文が可能なDEXを提供するプロジェクトです。 MATEではDeFi AMMから直接流動性を得ているため、市場の状況がLimit Orderの条件を満たしていれば、メイカーがテイカーを待つ必要がないモデルが構築されています。 つまり、MATEは従来の中央集権的な取引所と同様、又はそれ以上のトレード機能を、分散的なDEXで実現しようと考えているプロジェクトとなります。 MATEのAMA 今回のAMAにはMateチームからコアデベロッパーのGon氏とコミュニティリーダーのJosh氏が参加してくれました。 自身の自己紹介とMATEチームのバックグラウンドを教えて下さい。 Josh:現在、私はMATEのコミュニティリーダーを務めており、GonはMATEのコア開発者です。 私のバックグラウンドは、マーケティングとコミュニティ構築で、特に暗号コミュニティでは、ブロックチェーン空間にブロックチェーンの採用と教育をもたらすことに情熱を注いでいます。 チームについてですが、MATEに取り組んでいるチームは、Stacks、Airbnb、Badger、ConsenSys、Polygon(旧Matic)、SAPのERPソフトウェアなどの経歴を持つ業界のリーダーで構成されており、ブロックチェーンの分野で最も困難な問題を解決しています。 MATEに関して詳しく教えて下さい。また、最も優れている点は何でしょうか? MATEは、トレーダーが指値注文を行うことを可能にするスマートな指値注文DEXです。 MATEの最大の利点は、トレーダーがMATEを通じて、取引のリターンを最大化でき、取引の実行が保証され、予測できない価格の影響やスリッページがなく、損失を最小限に抑え、取引時に資本を最大限に活用できます。 今回は、LTO-BUSDのペアを例に挙げてみましょう。どちらもBinanceとPancakeswapで利用できます。 LTO-BUSDを取引をする場合、Pancakeswapでは上記の画像のように表示されます。 しかし、Limit orderを使用する場合は、Binanceでは上記のように表示されます。 比較すると、BUSD$10,000はPancakeswapで約59,388.1LTOトークンを得ることができます。一方で同額のBUSDをBinanceで利用すると60,132LTOを得られますよね。 この比較だけでも、Limit Orderで取引すれば、743.9 LTOトークン(米ドルで123.71ドル)が追加で得られることがお分かりいただけたかと思います。その差は、CEXに非上場のトークンではさらに大きくなります。 成行注文で取引を行うと、一瞬で大きな損失を被ります。BSCトークンであれば、指値注文ができるのが最大の強みです。MATEはトレーダーの皆様のトレードを最大限にサポートします。 CRYPTO TIMES編集長 現状、PancakeswapのAMMはMarketでしか注文ができないので、その分、指値注文よりも獲得レートが悪くなってしまうのを、MATEを利用することで指値注文ができるようにして獲得レートを良くできるようにサポートするという形です。詳しいことはAMA進めていく中で詳細に出てくると思うのでかんたんな補足です。 MATEはどんな問題を解決できるのですか? DEX取引の問題点は、取引の大部分が成行注文で実行されるため、価格への影響が大きく、スリッページも発生することです。今後は、CEXとDEXの価格差を示す事例を公開していく予定です。 さらに、DEXの既存の指値注文ソリューションのほとんどは、価格が合致してもほとんどの指値注文が満たされないという非効率なものでした。この非効率性のために、トレーダーは成行注文に頼らざるを得ませんでした。 この問題を解決することで、トレーダーがより多くの取引を行うことができるようになります。 他のプロジェクトと比較した時の強みは何でしょうか? MATEの指値注文モデルは、例えば1inchや0x(抹茶)が指値注文を解決する方法とは全く異なります。MATEの競合他社の多くは、メイカー・テイカーモデルで指値注文を行い、それを満たしています。各メーカーは、テイカーが注文を満たすのを待たなければなりません。つまり、指値に達していても、テイカーがいなければ、その注文は成立しません。 MATEでは、指値注文にメーカー・テイカーモデルを使用せず、DeFi AMMから直接執行流動性を得ています。Limit Orderの約定を最優先にしたいので、市場の状況がLimit Orderの条件を満たしていれば、テイカーを待つ必要がないモデルを構築しているのです。 1inchや0x(抹茶)、あるいはその両方に対して、MATEが持つ主な違いや利点は以下の通りです。 非中央集権的: MATEの指値注文は、中央集権的なデータベースには置かれません。注文はMATEのスマートコントラクトとのやりとりで発注され、実行者のネットワークを介して実行されます。 既存の分散化された執行者のネットワークが、注文の実行を確実に行います。あるエクゼキュータが特定の注文をブラックリストに載せて実行を拒否したとしても、常に他のエクゼキュータがその注文を実行して報酬を受け取るのを待っているのです。 注文料金の報酬が執行者のガス料金を上回る限り、注文を執行する金銭的なインセンティブが常に存在します。 最高の流動性: AMMの流動性プールには、DeFiで最も多くの資産がロックインされているため、流動性が高まり、プロトコルが使用可能になった初日から注文が正常に執行される可能性が高まります。 また、複数のAMMに注文を集約することで、流動性と注文執行の効率をさらに高められます。 最高の注文執行: MATEは完全な非カストディアン方式で設計されているため、ユーザーの資金が不足する問題はありません。つまり、実際の取引(注文執行)が行われるまで、あなたのトークンはあなたのウォレットから離れないのです。 注文を実行するテイカーを待つ必要はありません。注文は、任意のAMMの流動性プロバイダープールで満たされます。 -例えば、1ドルの価格で、XXXトークンを100BUSD買いたい場合、80ドルのみが約定する場合は残りの20ドル分はスマートコントラクトに注文が置かれたままになりますか? 注文は、現在の実装では完全な約定のみに実行されるようになっていますが、プロジェクトの第2バージョンでは注文の分割を追加することを計画しています。 MATEトークンのユーティリティはなんですか? 注文を成立させるための最良の方法は(特に大きな注文や流動性の低いトークンを取引する場合)、注文をいくつかの指値注文に分けることです。 例えば、1,000ドルのBUSDでORKトークンを購入したいとすると、その注文を2つの取引に分けることができます。 1ORKが$0.35の時、1,000BUSDで一括で2,857.14ORK購入するよりも1,428.57 ORK(500BUSD分) + 1,428.57 ORK(500BUSD分) のように分けるべきです。 MATEトークンの実用性について説明します。 MATEはガバナンストークンであり、MATEエコシステムにおける議決権を与えます。 LPトークンをステークすることで、MATEをファームすることができます。 xMATEプールスマートコントラクトにMATEを賭けることで、Mateを経由した各取引の0.05%へのエクスポージャーを得ることができます。 Fee Discount(BNBの手数料削減モデルを参考にしています)のように、さらに多くのユーティリティを提供する予定です。 MATEとOrakuruの関係性は何でしょうか?同じチームですか? MATEは、Orakuruのインキュベートプロジェクトです。 Orakuruのコアチームメンバーの一部は、MATEに積極的に取り組んでいます。ORKのエコシステムの目標は、ブロックチェーン市場における真の問題を解決するプロジェクトをインキュベートすることで、ORKの参加者に最高の価値を提供することです。 ただし、$MATEと$ORKのトークンユーティリティは同じではありません。 コミュニティからの質問 MATEは指値注文ができるようですが、何故この仕組みが必要なのでしょうか? 指値注文は、トレーダーが指定した価格で資産を購入するためのものです。リミットオーダーの場合、注文を満たすのに時間がかかりますが、予測不可能なスリッページからトレーダーを守ります。 流動性が低ければ低いほど、スリッページが発生しやすくなり、結果的に1回の取引で得られる利益は少なくなります。 要するに、あなたは資産/トークンに対して支払うべき金額だけを支払うことになり、余分なことも少ないこともありません。 -MATEを使えば、サンドイッチボットを排除できると思ったのですが、フロントランボットの防止にも効果があるのでしょうか? MATEでは、指値注文時に指定した金額を確実に受け取ることができます。 フードの下で何が起こっても、あなたが受け取るべき金額は、注文時に指定したものであり、そうでなければ、取引は単に実行されません。 CRYPTO TIMES編集長 これは、AMMのサンドイッチボットはだいぶ減るんじゃないかなあって回答ですね 将来のロードマップはありますか?もし、DEMOやUIがあれば、みたいです。 メイトの長期的なビジョンは、オープンソースのプロトコルに基づいて構築された、非常に資本効率の高い、やりがいのある取引プラットフォームになることです。 ロードマップについては、近日中に公開する予定です。それまでは、私たちの公式チャンネルでフォローすることが、最新情報を得るための最良の方法です。 CEXの指値注文は成行注文に比べて手数料が安いですが、MATEにもそのようなメリットがありますか? これが本当なのか、どのCEXにも一般化できるのかはわかりません。CEXでは通常、注文の種類に関わらず取引ごとに固定の手数料がかかります。 ご質問の件ですが、MATEでは取引額に対して0.2%の固定手数料がかかり、MATEには成行注文はありません。(また、MATEには成行注文はありません(私たちは指値注文のみを対象としています。) MateがサポートするのはBSCのPancake Swapのみですか? はい。現在のバージョンでは、複数のAMMから流動性を調達し、近い将来、マルチチェ-ン化する予定です。ご期待ください。 "Executor Node"とはなんですか? 技術的には、執行者は、bot、スクリプト、他のコントラクト、または単に執行注文取引をトリガーするEOAアカウントになります。また、誰でもエグゼキューターになることができます。 エグゼキューターノードは、保留中の指値注文をブロックチェーン上で常に監視し、それを達成して報酬を得るために競争するサーバーです。 MATEはプレセールで配布されますか?それともステークスでのみ配布されるのですか?どのように配布するのですか? プレセールはありません、フェアローンチのみです。$ORK/$BNB LPをステークすることで、あなたの$MATEをファームができます。さらに多くのファームがすぐに登場します。ご期待ください。 MATEにも独自の流動性があるのでしょうか?それとも、指値注文を実行するために他のすべてのDEXの純粋なアグリゲーターになるのでしょうか? 今のところ独自の流動性を持つ予定はありませんが、既存の流動性を複数のAMMから調達することに注力し、近い将来、マルチチェーン化を進める予定です。 現在のDEXのほとんどが成行注文のみなので、指値注文はとても魅力的です。MATEの指値注文は流動性プールがあるものに対して行うことができ、指値注文できるトークンに特に制限はないということでよろしいでしょうか? はい、その通りです!BSCトークンには一切の制限がありません。 昨今、スリッページに苦しむ投資家は多いと思いますので着眼点に感動しました。日本へのAMAを通じて日本に特別してあげたいことはありますでしょうか? 日本のコミュニティがAMAに参加してくれることを嬉しく思います。ご興味があれば、将来的には日本のコミュニティ向けにユニークなコンテストを開催するかもしれませんね。 日本のコミュニティへの展開について何か面白いアイデアがあれば、ぜひ教えてください! CRYPTO TIMES編集長 日本コミュニティ向けに何か面白いこととかを提案してみるのもMateチームは望んでいるようなので是非とも何かある方はTelegramなどで提案してみてはいかがでしょうか! 同金額 同量のトークンでの指値注文の場合、注文を他より優先させる方法はあるのでしょうか? 価格条件が満たされていれば、すべての注文が同じように優先されます。注文が成立しやすいように、1つの大きな指値注文ではなく、いくつかの小さな指値注文を出すようにしてください。) 最後に Gon:興味深い質問をありがとうございました。引き続き、最新情報をお楽しみください。また、公式チャンネルの購読もお忘れなく。 Josh:心より、参加してありがとうございます!これからですよね! -実行が保証され、予期しないスリッページがゼロの指値注文- Read more: https://blog.usemate.com/mate-enabling-limit-order-on-bsc-with-guaranteed-execution-9782450da5b0 Webサイト Twitter Telegram Github Discord まとめ 指値注文が可能なMATEはDEXのセキュリティ問題や流動性の問題がクリアできれば使い勝手が良さそうなDEXになりそうですね。 昨今、様々なDEX系プロジェクトが誕生してきていますが、MATEの今後の動向が気になるところです。 CRYPTO TIMESでは、MATE以外にも様々な新興プロジェクトのAMAを主にTelegramで開催しています。 生でAMAに参加すると、海外の人の熱量など記事では伝えられないものをたくさん感じられるので、 「良さげな新しいプロジェクトないかな?」 という方は是非、公式 Twitter(@CryptoTimes_mag)や本公式サイトをチェックして、AMAイベントに参加してみてください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2021/08/16『MDEX』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
本記事ではDEX系プロジェクト「MDEX」について、先日行われたAMAイベントを元にQ&A形式で解説していきます。 昨今Uniswapや1inchなどの分散型取引所(DEX)が仮想通貨市場で注目を集めています。DEXには「トークン交換を中央集権的な一部の企業に依存せずに行える」という魅力がある一方、手数料が高額だったり、トークン交換に時間がかかったりするのが現状です。 今回紹介するMDEXは、上記のようなDEXが抱える課題を克服するためのDEXプロジェクトです。 本稿では主に下記の流れで説明していきます。 ・どんなプロジェクトなのか ・どんな問題を解決できるのか ・競合と比較した時の強みはなにか ・トークンを持つメリット ・その他細かい部分に関する内容 「MDEXについて知りたい」 「最近のDEX事情について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 また、MDEXの基本的な使い方はこちらの記事でも確認していますのでぜひともチェックしてみてください。 HECOやBSCなどのマルチチェーンに対応したAMM『MDEX』の使い方や特徴を徹底解説 - CRYPTO TIMES MDEXの概要 MEDXの概要 ティッカー/通貨名 $MDX/Mdex トークンアロケーション 49%:流動性マイニング・取引マイニング(HECO)、31%:流動性マイニング・取引マイニング(BSC)、10%:チーム報酬、7%:初期投資家へのシェア、3%:広告 主な提携先 Binance、Huobi 時価総額 約835億円(8/7時点) 特徴 HuobiのHECO、BinanceのBSC、Ethereumといった複数のチェーンでの取引をサポートし、さらにこれらの長所を組み合わせることで高性能な複合DEXを目指す。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Telegram(Official Channels) Discord Medium MDEXはHECOやBSC、Ethereumといった様々なチェーンに対応したDEXを主に手掛けているプロジェクトです。 MDEXでは、幅広い種類のトークンのスワップや流動性マイニングが可能となります。また、MDEXはDEXだけでなく、IMO(Initial Mdex Offering)、DAOも統合したDeFiプラットフォームの構築を目指しています。 MDEXのAMA 今回のAMAにはMDEXのCMOであるKiko氏が参加してくれました。 自己紹介、MDEXを開発した背景やチームについて教えてください。 こんにちは、MDEXのCMOのKikoです。私は3年前から暗号通貨の市場に身をおいています。私は、暗号通貨産業、特にDeFiにおいて幅広い経験を持っています。 MDEXは、市場におけるエキサイティングで革新的なプロジェクトであり、同業他社に比べて短期間で大きな進歩を遂げています。暗号通貨業界に入ってからは、決して後ろを振り返ることなく、この分野についてできる限り多くのことを探求することを目標としています。 MDEXについて、またMDEXの最も大きなメリットを教えてください。 MDEXの当初の意図とビジョンは、 DEX IMO(Initial Mdex Offering) DAO を統合した複合的なDeFiエコロジーの創造から始まりました。私たちは、信頼性が高く、多様性があり、費用対効果の高い顧客体験を提供することを約束しています。 MDEX.COMは、BSC、HECO、ETHの分散型クロスチェーン取引をサポートしており、その取引量はCoinMarketCapやCoinGeckoのDEXで1位を獲得しています。 MDEXは、HECOの低い取引手数料とイーサリアムの繁栄という利点を組み合わせることで、複数のチェーンの強みをさらに取り込み、流動性マイニングと取引マイニングの「デュアル・マイニング・インセンティブ」によって参加者のリターンを最大化する高性能な複合DEXエコロジーを目指しています。さらに、買戻しとバーンを行う仕組みにより、価値獲得のための自己完結型の無限ループを実現します。 詳しくはこちらのリンクから各種リンクに飛ぶことができるので、ぜひともチェックしてみてください。 Official website: www.mdex.com Discord: https://discord.gg/3TYDPktjqC New Medium account: https://medium.com/@MdexOfficial New Twitter account: https://twitter.com/Mdexswap Global Telegram: https://t.me/MdexEN Official Channels: https://t.me/MixDexAnn MDEX Russia: https://t.me/MDEXRUSSIA MDEXが解決できる問題は何ですか? MDEXは、DEX、IMO、DAOを統合したDeFiプラットフォームの構築に取り組んでおり、より多くの高品質なアセットに対してワンストップ流動性サービスを提供すると同時に、ユーザーにはより安全で信頼性が高く、多様且つコストパフォーマンスの高い取引体験を提供しています。 最高の取引体験、低い取引コスト、最速の取引スピードを求めるユーザーの方々には、是非MDEX.COMを使用して欲しいです! -因みにMDEXのサイトが昨日から開けませんがメンテナンス中ですか? 現在、MDEXアクセスするには www.mdex.co or www.mdex.me のどちらからかアクセスしてください! 競合する他プロジェクトと比較し、どのような点がMDEXの強みでしょうか? パブリックチェーンであるEthereumのデータエコロジーが拡大するにつれ、UniSwapに代表されるDEX取引における「高いガス料金」「遅いブロック認証」「高い取引スリッページ」などの問題に、ユーザーからの不満は高まっています。 MDEXは、HECOとBSCの高いTPS性能を活用することで、ガス代の高さやブロック認証時間の長さといった問題を大きく改善しています。4月8日にMDEXがBSCでサービスを開始して以来、BSCの優れた生態系がMDEXのさらなる発展を実現するための大きな後押しとなり、MDEXの取引量、ロックアップ量、ユーザー数は過去最高を記録しています。 MDEXトークンのユーティリティはなんですか? MDEXのプラットフォームトークン「$MDX」の総供給量は約10億で、そのうち10%はチーム運営や技術研究開発などのチーム報酬として使用され、スマートコントラクトによってローンチ後24ヶ月かけてアンロックされます。そして7%は、MDEXの発展のためにより有益な資金やリソースを提供するための初期投資家へのシェアとして使用され、3%は市場プロモーションやブランド構築に使用されます。これら2つのシェアは12ヶ月でロックが解除されます。残りの49%と31%は、それぞれHECOとBSCの流動性マイニングと取引マイニングに使用されます。 MDXの活用シーン $MDXは、MDEXのコアとなる取引所トークンとして保有者の権利を表すだけでなく、実用的な利用価値も備えています。具体的には下記のような場面で使用できます。 $MDXはコミュニティ主導の分散型プロジェクトであり、MDEXのコミュニティガバナンスに使用することで、コミュニティの主要な問題に関する意思決定を行うことができます。例えば、取引手数料の比率の投票、その他の重要なルールの見直し、トークンの定期的な買戻しやバーンに伴うデフレ達成の判断などです。 リストは以下の通りです。 1.1 投票 総合的な評価は、プロジェクトの取引量とロックされた総価値によって行われ、MDXユーザーの投票によって決定されます。 1.2 買い戻しとバーン MDXは取引手数料として0.3%を徴収し、手数料収入全体の66%を$MDXの買い戻しとバーン、$MDXを担保にしているユーザーにエアドロップするためのHTの購入に充てています。このうち、上記の配分比率の40%は$MDXの買戻し・バーンに、残りの60%は$MDXを抵当に入れているユーザーにエアドロップするためのHTの購入に充てられており、そのチェーンは透明性のあるものとなっています。 2 スタンダードな資金調達トークン $MDXは、MDEXプラットフォームをベースにした非中央集権型の資金調達プロトコルであるHT-IMOで使用されるスタンダードな資金調達トークンでもあります。ETHを使ってEthereumプラットフォームでICOを行うのと似ていますが、IMOが広く使われるようになれば、より大きな価値を持つようになるでしょう。 IMOはすでに実施されましたか? はい、IMOはすでに実施され、最初のIMO(Initial Mdex Offering)では、8,874人以上が参加し、資産総額は3億8700万ドル以上になりました。 現在、MDEXはBSC、HECO、Ethereumなどの複数のチェーンに対応しています。今後、対応するチェーンの数は増えていくのでしょうか?その場合、どのように決定されるのでしょうか? DEX開発の方向性は、良いユーザー体験を提供し、利益を保証し、投資を保護するものでなければなりません。これらの期待に応えられないプロジェクトは必ず失敗します。 DEXの競争環境は必然的にマルチチェーン展開と相互運用性になります。なぜなら、DEXでもCEXでもコアは「価値交換」だからです。1つのチェーンでしか交流できないのであれば、トークンが自由に流れるバリューハブを夢見るのはナンセンスです。ですから、マルチチェーン展開はDEXが発展するための大きな流れとなっています。 MDEXの競合優位性としては、 トランザクション・マイニング補助金(手数料0) 低スリッページ 主流トークンのDepth などで、これらは良質なユーザー体験に集約されます。 プラットフォームのため、また、DeFi業界のために境界を広げながらプロジェクトを進めていきます。 -この回答を読むとマルチチェーン対応とかインターオペラビリティは必須って感じが読み取れますね。 MDEXは、HECOチェーンで大きなTVLとボリュームを獲得した後、他のチェーン展開でもうまくいっていると思います。今後、新たなチェーンを統合する際に、ユーザーを惹きつけ続けるためにはどうしたらよいとお考えですか? MDEXは、DEXの中でリーダー的存在になるまで、あらゆる面でHECOやBSCのサポートがありました。ですが、市場で人気を博している大きな理由の一つは、MDEXの製品特性の強さだと思っています。 優れた製品デザインと、早期参加による収益性の高いマイニングにより、MDEXのトラフィックを順調に増加させることができました。 MDEXは、製品の改良を続け、より多くの機能、より良いユーザー体験、より多くの収益機会を生み出しています。将来的に、さらに多くのパブリックチェーンと接続されれば、MDEXは他のパブリックチェーンユーザーからも人気を集めると思います。 マルチチェーン展開 クロスチェーンプロトコル バーニングメカニズム 新市場機能 IMO など、これらの革新的な機能はすべて市場で歓迎されています。MDEXは、さらなる成長のために、より広い空間を求めて止みません。「花が咲けば、蝶がやってくる」という言葉があります。MDEXは、ユーザーの利益を優先するという原則を守り、富の効果がある限り、人々はMDEXに参加すると固く信じています。 MDEXは、WeStarterやHuobiとも強力なパートナーシップを結んでおり、これが成功の理由のひとつだと思います。今後、HECO以外のエコシステムをどのように拡大していく予定ですか? HECOにおけるMDEXの現在の発展は、 MDEX自体の低いスリッページ トランザクション・マイニング・フィーの補助 基本的に0のガス料金 豊富なアセット・タイプなどの利点 Hecoのサポート などが主な要因となって、非常に良いものとなっています。 しかし、MDEXをより大きくするためには、チェーンやプラットフォーム、エコシステムを超えて、さまざまなアプリケーションやシナリオをつなぐ必要があります。マルチチェーンで高性能な複合生態系DEXの構築は、常に我々の努力の方向性であり、今回のBSCの導入は必須でした。 次のステップとして、ETHやOkexChain、DOTなどのパブリックチェーンのレイアウトがあります。我々のクロスチェーンへのステップは一度始まると、異なるエコシステムの異なるユーザーが満足するまで、止まることはありません。 MDEX Trade Miningはとても良いと思います。最近では、1inchも同様の取り組みを始めています。今後、ユーザーが報酬を得られるような、このような新しい機能はありますか? 7月19日、MDXを長期的に保有していただくために「Boardroom Lockup」という新しい機能を導入し、より多くの資金や株式を投資することで、積極的な参加者に報いることにしました。 Boardroom Lockupの具体的なルールは以下の通りです。 1. Boardroom(日本語表記では取締役会)ロックアップ機能では、$MDXトークン単体のステーキングにおいて、異なるロックアップ期間をサポートするようになりました。つまり、ユーザーはボードルームのシングルトークンのステーキングプールにおいて、現在、30日、90日、180日、365日のポジションを簡単に選択してロックアップすることができます。 2. ユーザーは、リターンを得るために異なるロックアップ期間を選択できます。ロックアップ期間が長ければ長いほど、報酬のウェイトが高くなります。つまり、同じ金額のステーキングでも、ロックアップ期間が長い方がロックアップ報酬は手厚くなります。 3. ユーザーは、ボードのロックアップ期間中に元本を引き出すことはできませんが、ロックアップされた報酬はいつでも引き出すことができます。 4. ロックアップポジションが失効した後、対応するロックアップの未請求の収益がある場合、自動的にユーザーのウォレットアドレスに収益を転送します。 - ユーザーが多くのインセンティブ機会を得られる仕組みは素晴らしいと思います。 最近、中国の暗号資産に対するネガティブなニュースが多いが、MDEXはこれを踏まえてどのように対応しますか? 中国の暗号通貨に関するニュースが多いことには同意しますが、MDEXは中国に拠点を置いていませんし、MDEXは完全に分散化されています。ですから、中国の規制がMDEXに影響を与えることはありません。 私たちは、グローバルな規制の展開を見守り、それに応じて調整していきます。 ユーザーがMDEXを長期的に使うことや、$MDEXトークンを持ち続けることにはどのようなメリットがありますか? 1. MDEXはデュアルチェーン(BSC+HECO)を展開し、資産のクロスチェーンブリッジをサポートしており、一般ユーザーにとって便利で迅速なサービスを提供しています。 2.完全な製品機能:リキッドマイニング、トランザクションマイニング、ボードルーム 、IMO、買戻しと破壊など、ユーザーの様々な取引ニーズを満たしています。 3. トランザクションマイニングを行うと$MDXに報酬が支払われ、一般ユーザーは手数料が約0円で、ほとんど損失のない取引を体験できます。 4. 主要通貨の取引深度はネットワーク全体で常にトップ3に入っており、ユーザーは最もスリッページロスの少ない取引を体験でき、ユーザーの利益を守ることができます。 5. MDEXはDeFi業界をリードする取引所として、安全で安定しており、安心して取引することは一般ユーザーの核心的な要求です。 プロジェクトの現在のステージと、今後のマイルストーンやニュースはありますか? DEXの今後の展望は、マルチチェーン展開と相互運用性が必然的に求められます。なぜなら、DEXもCEXもコアは価値交換だからです。ユーザーが1つのチェーンでしかやりとりできないのであれば、トークンはスムーズに流れません。そうなると、バリューハブは問題外となります。そのため、DEXでマルチチェーン展開をするのは必然的な流れと言えるでしょう。 MDEXは2021年1月19日にトランザクションマイニングとリクイディティマイニングを正式に開始し、2021年6月5日には最初の半減期を迎えました。過去6ヶ月間で、MDEXは両チェーン(すなわちHECOとBSC)での展開に成功しました。デュアルチェーンでの最高TVLは57億ドルを超え、累積取引額は3,400億ドルを超えました。 2021年2月6日、MDEXはBoardroom repurchase と burn poolを開設し、買戻し価格(72時間平均価格)がトリガーされると、自動的にMDEXの買戻しとバーンを実行するようになりました。それ以外の場合は、資金は買戻しプールに入り続けます。現在までにMDEXは6,687万個の$MDXトークンをバーンし、使用した買戻し資金の総額は1億7,000万ドルを超えました。MDEXのボードルームでは、合計2億2,000万ドルのリワードを配布しました。 MDXの応用シナリオを充実させるため、第1回目の「Burning Black Hole」では464,000個以上のMDXをバーンしました。配布されたMDXの報酬を差し引くと、最終的な実際の燃焼量は417,600MDXを超えました。最初のIMO(Initial Mdex Offering)には8,874人以上が参加し、資産総額は3億8700万ドルを超えました。 次のステップとして、MDEXのブランド力を海外にも広げ、MDEXのトランザクションマイニングやリクイディティマイニングなどの応用シーンをより多くのユーザーに知ってもらいたいと考えています。 今後、日本でのビジネスをどのように展開していきますか? 私たちは、日本を含むすべての地域への認知度を高めるために、M-angelの採用プログラムを開始しました。 多くの日本人が興味を示してくれており、すでに一緒に仕事をしています。また、日本のメディアを通じてプロモーションを行い、日本の皆様にもっと知っていただけるようにしていきます。 M-angelへの参加に興味のある方は、こちらをご覧ください。 https://mdexdoc.gitbook.io/doc/activity/mdex-is-launching-its-second-round-of-m-angel-recruitment コミュニティからの質問 MDEXは競合他社が多いですが、勝つために開発力やマーケティングなど、何に力を入れますか? 私たちは、MDEXを競合他社よりも優れたDEXにするためのいくつかのユニークな機能を持っています。いくつかの特徴とは、トランザクションマイニング、買戻しと破壊、取締役会、そして年率が非常に高いことです。 今後、決済プロバイダー企業との業務提携などのお考えはありますか? プロジェクトを成功させるためには、パートナーシップが重要であり、これは私たちの優先事項のひとつです。我々はすでにいくつかのパートナーシップを結んでおり、プロジェクトの長期的な持続性をもたらす貴重な企業とのコラボレーションやパートナーシップにも取り組んでいますが、決済プロバイダーとのパートナーシップについてはコメントできません。今後、何かあればお知らせします。 既存の提携先については、当社ウェブサイト(https://mdex.com/#/)でご確認いただけます。 polygonへの対応予定があると聞いています。いつ頃か回答可能なら教えてください。 はい、これは現在パイプラインに入っており、将来的にはより多くのチェーンをサポートする予定です。具体的なスケジュールや詳細は追ってお知らせします。私たちのアナウンスメントチャンネルにご注目ください これから先にMDEXを模倣したプロジェクトもたくさん出ると思います。そういうプロジェクトに負けないための想いを聞かせてください まず、mdex.comを模倣したプロジェクトが出てくることを恐れていません。 私たちはオープンソースであり、誰もがオープンソースプロジェクトをフォークすることができます。競合他社よりも優れている点をいくつか挙げてみましたが、今日のDEXをリードしているのは私たちであり、技術的にもMDEXは傑出した存在であり続けると思います。 初心者の参入を促進するための取り組みはありますか?また日本に期待する点はありますか? そうですね、MDEXは初心者の方にも使いやすいと思います。誰でも簡単にmdex.coを使うことができますし、私たちは初心者がmdex.coを簡単に使うことができるように多くのガイドを用意しています。 ここでは、リクイディティとトレードマイニングのガイドをご紹介します。 MDEXトレードマイニングの実施方法: https://www.youtube.com/watch?v=jwzbZmhjsUo 流動性マイニングの実施方法(PC版) https://mdexofficial.medium.com/how-to-conduct-liquidity-mining-pc-version-b74fe6c2e13c?postPublishedType=initial 流動性マイニングの実施方法(モバイル版 https://mdexofficial.medium.com/how-to-conduct-liquidity-mining-mobile-version-405d0c88b0cf?postPublishedType=initial Mdexでのトレードマイニングの実施方法(PC版 https://mdexofficial.medium.com/how-to-conduct-trade-mining-in-mdex-pc-version-1f3a5bce32a4?postPublishedType=initial Mdexでのトレードマイニングの実施方法(モバイル版 https://mdexofficial.medium.com/how-to-conduct-trade-mining-in-mdex-mobile-version-c988e269a699?postPublishedType=initial まとめ いかがだったでしょうか? 筆者自身はいち暗号通貨ユーザーとしてCEXもDEXも利用しますが、CEXはビットコインの価格急落時はまともに板が機能しなかったり、DEXはスワップする度に高額なGas代がかかったりなど、どちらも一長一短、得手不得手があると感じています。 なので今後、MDEXが目指す従来のDEXの欠点を克服するような取引所が出てくれば是非使ってみたいと思います。 DEX、今後の暗号通貨取引所の動向を追っていきたい方はMDEXの情報をチェックしておくといいかもしれません。 MDEXの基本的な使い方はこちらの記事でも確認していますのでぜひともチェックしてみてください。 HECOやBSCなどのマルチチェーンに対応したAMM『MDEX』の使い方や特徴を徹底解説 - CRYPTO TIMES - MDEX 公式リンク- Official website: www.mdex.com Discord: https://discord.gg/3TYDPktjqC New Medium account: https://medium.com/@MdexOfficial New Twitter account: https://twitter.com/Mdexswap Global Telegram: https://t.me/MdexEN Official Channels: https://t.me/MixDexAnn MDEX Russia: https://t.me/MDEXRUSSIA
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2021/07/04『Moma』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
本記事では「Moma Finance」について、先日行われたイベントの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 単純なレンディングとアグリゲーター機能のみを搭載したプロジェクトが多い中、Moma ProtocolはFactoryとLaunchPoolまで対応予定の非常に興味深いプロジェクトです。(FactoryとLaunchPoolについては後ほど説明します。) 本稿では大まかに下記の流れで説明していきます。 ・どんなプロジェクトなのか ・どんな問題を解決できるのか ・競合と比較した時の強みはなにか ・Momaトークンの使い道はなにか ・その他細かい部分に関する内容 世間ではびこっている仮想通貨に関する情報の多くは、発信者の都合やバイアスによって歪められるものです。 本記事では、プロジェクト「内部」の人の話を「直接」伝えてきます。 「Moma Protocolについて知りたい」 「DeFiレンディング市場について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 また、Moma Financeでは7月6日にBounceでのIDOが実施が予定されています。 こちらのIDOは現在、Whitelistのプロセスが6日15時までOpenしているので、IDOに実施したいユーザーは忘れないようにしましょう。 詳細の記事はこちらより読むことができます。 https://twitter.com/Moma_Finance/status/1411309246281617418?s=20 Moma Financeの概要 Moma Financeの概要 ティッカー/通貨名 $MOMAT / Moma Protocol Token トークンアロケーション Advisors:3%、Foundation:67%、Private Sale:14%、Public Sale:1%、Team:10%、Seed Sale:5% 主な提携先 N/A 時価総額 N/A(7/6にIDO) 特徴 Factory(Launchpool,LendingPoolの作成) ,、LaunchPool、Lending、Aggregatorを備えたプロジェクト。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント Github 初期の仮想通貨市場では、利益を出すには値上がりした通貨を売却する方法しかありませんでした。 しかし、昨今の様々なプロジェクトや市場の発展により、レンディングやステーキングといった「仮想通貨を運用して利益を出す方法」が確立されつつあります。 仮想通貨運用の中心にいるのがDeFiですが、DeFi市場は参入障壁が高いことや一般ユーザーは手数料を払うだけで利益を挙げられない点が、「多くのユーザーがDeFiを利用できるようにすべきだ」と考える人々にとっては問題視されています。 Moma Financeは、そんなDeFi市場における様々なニーズに対応するためのプロジェクトです。 Moma FinanceのAMA 今回のAMAにはMoma Finance CEOのOcean氏が参加してくれました。 自己紹介 皆さん、こんにちは! 私は、ブロックチェーン業界の起業家であるOceanです。 2017年から、Gravity(30万人以上のトークン保有者がいる最大のEOSノード)、Lichang.io(100万人以上のユーザーがいるコミュニティアプリ)、TokenUp Wallet(10万人以上のユーザー)などのプロジェクトを構築してきました。 私は、中国のブロックチェーン・コミュニティの中では、「おなじみの名前」や「ベテラン」と言えると思います。 そして、私は現在は、Moma FinanceのFounder & CEOです。私自身は長期的な視点を持ち、理想主義者だと言えるでしょう。私は、革新的なことをするのが好きで、0から1になる過程を楽しみたいと思っています。 毎回成功するわけではないですが、自分とチームの努力で世界を変えようと常に考えています。 CryptoTimes編集長 2017年から業界にいる連続起業家による新たなブロックチェーンプロジェクトというわけですね、非常に気になるところです。 Moma FInanceについて教えて下さい。また最もメジャーな強みは何でしょうか? Moma Protocolは、レンディング市場の流動性、スケーラビリティ、インセンティブの多様化、投機的ニーズを満たすソリューションです。 Moma Protocolを使えば、誰もがレンディング市場を作り、管理できます。本プロトコルは、独自のカスタマイズ可能なスマートコントラクトファクトリーを提供し、レンディングマーケットとユーザーに下記の3つの役割を提供します。 Factory Launcher Aggregator Factoryは、Launch PoolとLending Poolを作成・管理できるスマートコントラクトファクトリーです。 Launch Poolは、コミュニティマイニングのために設計された、カスタマイズ可能なPre-Lending Poolです。 コミュニティトークンは、Launch Poolを通じてあらゆるプロジェクトに配布できます。 Lending Poolは、カスタマイズ可能なレンディング市場プールで、過担保な融資構造を持っています。このプールは、あらゆる市場での貸し借りをサポートできます。 Aggregatorは、プールと市場データに基づいた計算機と分析機を意味します。暗号通貨の貸し借りやコミュニティマイニングのためにパーソナライズされたDeFi需要を、ユーザーが解決するのに役立つのです。 Factory Launcher Aggregator という3つの機能を搭載したのがMoma Financeです。 CryptoTimes編集長 個人的にはFactoryが自分で作れるのかとかも気になります。 Moma Financeはどのような問題を解決するのでしょうか? Moma Protocolは、 レンディング市場の流動性 スケーラビリティ インセンティブの多様化投機的なニーズ を満たすソリューションです。 現在、市場にはDeFiレンディング市場の流動性を提供するプラットフォームが存在しますが、Moma Protocolは、Aave、Compound、Creamなどの競合製品と比較して、より拡張性の高い設計の製品となっています。また、既存の機能の拡張だけでなく、さまざまな独自機能を搭載しています。 他のDeFiレンディングプラットフォームの中には、プールが1つしかないものもありますが、Moma Protocolでは、Factoryを利用して、ユーザーがカスタマイズできるプールを無制限に増やすことができるため、プラットフォームのユーザーに無限の種類のインセンティブトークンを提供できます。 また、私たちは、誰もがDeFiレンディング市場を創造し、参加し、収益を得ることができるべきだと考えており、ここではINFINITE LIQUIDITY(無限の流動性)を目指しています。 競合と比較した際の強みは何でしょうか? 競合プロダクトと比較した場合、Moma Protocolの優位性は主に以下の点があります。 1. 無制限なマーケット Momaは無制限のアセットに対応できますが、Aave、Compound、Creamは限られたアセットにしか対応していません。 2. ユーザーによって定義されたプール Momaはカスタマイズ可能なプールソリューションを提供しますが、Aave、Compound、Creamにはありません。 3. アプリケーションシナリオ MomaのユースケースシナリオはLaunch、Lending、Aggregateに拡張されていますが、Aave、Compound、CreamのユーザーケースシナリオはLendingに限定されています。 4. インセンティブ・トークン Momaでは、Aave、Comp、Creamのトークンのみに限らず、インセンティブ・トークンの種類は無制限です。 5. リスクマネジメント Momaは、以下のような多面的で洗練されたリスク管理フレームワークを構築しています。トークンリスク評価データベース、リザーブプール、ステークス管理プール、内部告発メカニズム。Aave、Compound、Creamは、主に単一のトークンリスクフレームワークに依存しています。 6. 誰でも作れる ! 誰でも使える ! 誰でも稼げる ! CryptoTimes編集長 Momaはレンディング市場だけにフォーカスしたわけじゃないよってことですね。これを見ていると、レンディング系のプロトコルも次のステージに来てるんだなと感じますね。 Momaトークン($MOMAT)の利用用途は何でしょうか? Momaトークン($MOMAT)は、Momaプロトコルのネイティブガバナンストークンです。MOMATの有用性と使用例は以下の通りです。(これらに限定はされません) MOMAT保有者は、$MOMATをStakeして、当社のプラットフォームの収益の一部を得られます。 MOMATの保有者は、将来、プラットフォームの貸付市場やその他のサービスを利用する際に、一定の特典や利益を享受できます。 MOMATホルダーは、プラットフォームの開発や主要なガバナンスに参加するために投票を行えます。 MOMAT保有者は、MOMATをDAOプールにStakeしてインセンティブを得られます。 CryptoTimes編集長 $MOMAT を持つことで、基本的には収益の還元やガバナンスみたいなところですね。 ウェブサイトを見ると、MomaにはFactiryというユニークな機能があります。ユーザーは自分のレンディングプールやローンチプールを作ることができるようですが、このプロセスはどれくらい簡単で、誰でも作ることができるのでしょうか? Moma's FactoryはUniswapと同じようなものです。 Uniswapはトレーディングペアを作れますが、Momaはレンディングプールを作ることができます。 確かに誰でもプールを作れますが、正直なところ、レンディングプールの作成はトレーディングペアよりも少し複雑で、リスク管理のためのパラメータ設定が必要になります。 AaveやCompoundのような担保付きのレンディングプラットフォームの仕組みを理解している方であれば、すべてのプロセスがより簡単になるでしょう。 私たちは、独自のレンディングプールを運営したい人たちをガイドし、支援するための説明書を提供します。 今のところ、最初のプール構築者は、私たちのようなブロックチェーンプロジェクトチームと、CEXやトークンファンドのようなファンドを運営する機関だと考えています。 - ユーザーはFactoryでLending Poolを作ることでなにかインセンティブはありますか? Momaプロトコルでは、レンディングプールを作った人を奨励するためのインセンティブプールを設定します。インセンティブトークンは、TVLと貸し借りの取引で分けられます。 コミュニティからの質問 EthereumやBSCではFlashloan Exploitが非常に多く発生していますが、Moma Financeはどのように対処する予定ですか? 最近、DeFi市場ではFlashloan Exploitが多発しており、我々のチームもFlashloan Exploitに注意を払っています。 Flashloan攻撃の多くは、プロトコルが単一のデータソースから価格データを取得していることが原因です。しかし、Momaプロトコルでは、Committee Price FeedとDecentralized Price Feedの仕組みを組み合わせた独自のオラクルシステムを提供することで、マルチチャネルでの価格取得を実現し、価格操作の可能性を低減しています。 また、Momaのレンディング市場はサブマーケットで構成されています。仮にある市場でFlashloan攻撃が発生したとしても、他の市場の運営には影響を与えません。Moma Protocolのレンディング市場は、リスクの隔離をうまく行っています。 CryptoTimes編集長 ここでいうサブマーケットというのは、例えば、AaveでもCompoundなどは担保となる資産を預けたら、全ての資産をプールから借りることができます。でも、サブマーケットで1つずつレンディング市場が別れてるので、仮にAでなにか起きても、Bには影響ないよってことですね。 DeFi市場はここ1年で本格的に立ち上がってきましたが、まだ規制が明確でないことや、UIが分かりづらくて使いづらいことがあります。Moma Financeはこれらの問題をどのように解決していますか? 私自身もDeFiユーザーですが、DeFiプロダクトを使っていて多くのユーザーエクスペリエンスの問題に遭遇しました。特にインターネット上に存在するプロダクトのユーザーエクスペリエンスと比較すると、DeFi製品には改善の余地がたくさんあります。 Moma Protocolのユーザーエクスペリエンスについては、まず、この問題を非常に重要視しています。 ユーザーコンバージョンを達成できるかどうかは、この点が重要ですよね。そのため、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために多くの時間とリソースを投入します。 また、当社のプロダクトチームはインターネットプロダクトに関する豊富な経験を持っていますので、Moma Protocolのユーザー体験をより良く改善することができるでしょう。 レンディング市場にはすでに多くの競合他社が存在するが、ユーザーを引き付けるためにどのようなことをおこないますか? Momaはゼロスタートのプロジェクトではありません。Momaのチームは、過去2年間で100万人の登録ユーザーを持つコミュニティアプリを完成させました。中国では、私たちは素晴らしいユーザーベースを持っています。 もちろん、海外のDeFiコミュニティの重要性も認識していますので、多くの海外企業を投資機関に紹介し、彼らの協力を得て多くのKOLを登用することで、Momaに長期的な影響力とユーザーをもたらしてくれます。 Momaはマルチチェーンのプロトコルです。異なるパブリックチェーンにプロダクトをデプロイすることで、より多くのユーザーを獲得し、より多くの価値を生み出します。 Ethereumでのプロダクトローンチを終えた時点で、BSC、Heco、Polkadotの3つが計画に入っていました。 Momaプロトコルには、とても重要な機能があります。それは、Launch Poolです。どのDefiプロジェクトでも、Launch Poolを作ることで、コミュニティの初期のトークン配布を完了させることができます。これはIDOと多少似ていますが、ユーザーは様々な種類の暗号化された資産を賭けることが可能なので、リスクは全くありません。 ロスレス・マイニングを完成させること。この機能はプールの拡大をもたらすことができ、私たちにもユーザーをもたらしてくれます。 - Binance Launchpoolと一緒のものを考えたら良いですか? 同じ機能で、MomaのLaunchpoolは、スマートコントラクト版、パーミッションレス版、トランスペアレント版があります。 ビジネス開発の面では、以下のような計画と目標で進めています。 1~2週間 私たちの製品と最初のLaunch Poolが稼動します。 私たちはより多くの質の高いプロジェクトをパイプラインに入れ、市場の注目と資本参加を集めるために高利回りを利用していきます。 3~6ヶ月 DeFiプラットフォームとの戦略的提携により、他の競合プラットフォームのギャップを埋めるべく、多品種のトークンレンディング市場を提供していきます。 ユーザー側については、プロジェクトアンバサダー計画、継続的なコミュニティイベント、DAOの立ち上げ、トラフィックの良い他のプラットフォームとのインセンティブプログラムなど、さまざまなユーザーファーストのキャンペーンを積極的に展開し、参加を促していきます! $MOMATの保有者は利益を享受できるとありました。少し具体的な例を教えていただけないでしょうか? 貸し出しプロトコルであるMomaには金利の収入があり、$MOMATの保有者はその収入を分配できます。 また、$MOMATの保有者は、ステーキングを行うことによってより多くの$MOMATやその他様々なプールインセンティブトークンも得られます。 日本市場に対してどのような印象を持っていますか?例えば、Polkadotの上にDappsを構築することを考えているようですが、Plasm(日本人が開発したParachain候補者)の上にDappsを構築することも考えていますか? 現在、計画中のマルチチェーンの目標としては、polkadotのみを考えています。 私たちは、他のパブリックチェーンやL2プロトコルを試してみたいと思っています。Plasmは素晴らしいプロジェクトであり、私たちはそのエコロジーパートナーであることをとても嬉しく思っています。 正直なところ、日本のDeFiコミュニティは私たちには少し馴染みがありませんが、今回のAMAのようなコミュニティ活動を通して、私たちも日本のDefiコミュニティの活力を感じています。Momaのために日本のコミュニティを作り、皆さんに参加していただきたいと思っています。 ステーキング報酬のトークンの種類は無限のようですが、momat以外のリワードは誰が用意しますか?作成者が用意するとなると、トークンを持つプロジェクトの作成者以外は難しいのではないでしょうか? 他のDeFiプロジェクトのように、Launch PoolやLending Poolを作ってくれるパートナーがたくさんいて、彼らがある種のインセンティブ・トークンを提供してくれるでしょう。これはあくまでも第一段階です。 今後は、様々なコミュニティのレンディングプールが作られ、スポンサーやインキュベーションによってプロジェクトにインセンティブ・トークンが注入されていきます。 このようにして、コミュニティとDefiのプロジェクトは完璧な協力関係を築き、Win-Winの関係を築くことができるのです。 最後に Moma Protocolの詳細を知るために時間を費やしていただき、ありがとうございます。 DeFiレンディング市場には、すべての人のために作られ、カスタマイズや流動性に境界や制限のないソリューションが必要であるという私たちの信念に共感していただける方は、ぜひMoma Protocolに参加して、一緒に旅を楽しみましょう!私たちのTelegramに参加してください: https://t.me/Moma_Official また、Moma Protocol Airdropは現在進行中で、誰でも5000ドル相当の報酬を獲得するチャンスがあります。 https://gleam.io/gYM22/moma-protocol-airdrop まとめ いかがだったでしょうか? DeFiは仮想通貨初心者が使いこなすにはまだまだハードルが高い分野です。 今後Moma Financeのようなプロジェクトによって「かんたんに」「稼ぎやすく」なるといいですよね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 冒頭でも書いている通り、Moma Financeでは7月6日にBounceでのIDOが実施が予定されています。 IDOは現在、Whitelistのプロセスとなっておりが7月6日15時までOpenしているので、IDOに実施したいユーザーは忘れないようにしましょう。 詳細の記事はこちらより読むことができます。 https://twitter.com/Moma_Finance/status/1411309246281617418?s=20 -Moma Finance公式リンク- Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント Github
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2021/06/26『OpenOcean』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
本記事では注目プロジェクト「OpenOcean」について、先日行われたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 OpenOceanについて知ることで、仮想通貨取引プラットフォーム全体の動向を把握できます。 大まかな内容は下記です。 ・「OpenOceanとはどんなプロジェクトなのか」 ・「OpenOceanはどんな問題を解決できるのか」 ・「競合と比較した時の強みはなにか」 ・「OOEトークンの使い道はなにか」 ・「DeFiの規制や、UI、UXが良くないプロダクトが多い現状についてどう解決するのか」 ・コミュニティからのQ&A 「OpenOceanについて知りたい」 「仮想通貨取引プラットフォームの動向について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 OpenOceanの概要 OpenOceanの概要 ティッカー/通貨名 $OOC/OpenOcean Token 創設者 Cindy Wu 主な提携先 N/A 時価総額 N/A トークンアロケーション Community:2%、Foundation:70%、Private Sale:10%、Public Sale:1%、Team:17% 特徴 ETH、BSC上のAMM、Binance、CoinbaseなどのCEXの中から最適なレートで仮想通貨の購入が可能なプラットフォームの提供 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Document ビットコインを始めとする仮想通貨は、初期段階では企業が運営する中央集権的な取引所(CEX)で取引が行われてきました。 そして、今ではUniswapや1inchなどの"特定の企業が運営していない"非中央集権的な取引所(DEX)が普及してきています。 様々な取引所が誕生し選択肢が増えた一方、ユーザー側は最適な取引のために無数のプラットフォームを行き来しなければなりません。 OpenOceanは取引プラットフォームが乱立することでの不便さを解決するためのプロジェクトです。OpenOceanのプラットフォーム上では複数の取引所の中で最適レートでトレードができます。 事前に押さえておくべき単語 アグリゲーター:暗号トレーダーが1つのダッシュボードを介して広範な取引プールにアクセスできるようにする金融プロトコル。 パブリックチェーン:誰でも自由にネットワーク参加可能なブロックチェーン。ブロックチェーンの種類はコンソーシアムチェーン、プライベートチェーン、パブリックチェーンの3つ。パブリックチェーンの代表はEthereum。 アービトラージ取引:同じ仮想通貨が異なる取引所間で価格が異なる場合、その差額で利益を出すトレード方法 AMM:取引のルールを"アルゴリズム"によって制御されたマーケットメイカー。 レイヤー2:ガス代の高騰やトランザクションの遅延を解決するために、トランザクションをブロックチェーン外で処理する技術の総称。Plasma、Optimistic Rollup、zk Rollupなどが例として挙げられる。 OpenOceanのAMA 今回のAMAにはOpenOceanのFounderであるCindy氏が参加してくれました。 自己紹介 OpenOceanの共同設立者であるシンディです。以前は、RBSでストラテジー・マネージャー、グローバル・プライベート・エクイティでシニア・インベストメント・ディレクターを務めていました。 ヨーロッパでポートフォリオマネジメントとヘッジファンドを中心としたファイナンスのマスタープログラムを卒業しました。2017年からは、ブロックチェーン分野のダイナミクスに注目し、クリプトへの投資を行っています。 私たちのチームは、伝統的な取引プラットフォームのリーディングカンパニーや、IBM、HP、インテルなどの多国籍IT企業、国際的な銀行から、平均10年以上の関連経験を持つ専門家が集まっています。 アグリゲーションプロトコルが暗号通貨のエコシステムに大きな価値を提供できるという信念のもと、我々のチームは2020年9月からOpenOceanを完全なアグリゲーションとして構築し始めました。 CryptoTimes編集長 OpenOceanのチームは2020年9月からのチームということで、かなり新規なチームなんですね。 1. OpenOceanについてとOpenOceanの最も強いポイントを教えてください。 OpenOceanは、深く最適化されたインテリジェント・ルーティングアルゴリズムを適用することにより、パブリックチェーンや取引所を集約し、トレーダーにとって最良の価格、追加手数料なし、最低のスリッページを見つける世界初のDeFi&CeFiフルアグリゲーターです。 スワップのアグリゲーション以外にも、OpenOceanはデリバティブ、イールド、レンディング、保険商品のアグリゲーションを行い、独自の複合マージン商品やインテリジェントなウェルスマネジメントサービスを開始する予定です。 また、OpenOceanは、ユーザーが自動的にアービトラージ取引を行うためのAPIやアービトラージツールを提供しています。 OpenOceanのビジョンは、暗号取引のための完全なアグリゲータを構築し、現在の断片的なDeFiおよびCeFi市場の孤立した島々をつなぐ架け橋となることです。 小規模な個人投資家や大規模な機関投資家に関わらず、誰もが最適な価格で取引を行い、様々な暗号資産クラスに独自の投資戦略を適用する機会を持つべきであると考えています。 CryptoTimes編集長 どういうことかを簡単に説明します。今、ETH,BSCとか色々なチェーンとその上のAMM、後はBinance、CoinbaseなどのCEXがあるかと思います。ユーザーがUSDTを持っていて、最安値でETHを購入したいと思い、OpenOceanを利用したら、その中から一番最適なレートで購入できるプロトコルだぜ!という感じです。将来的にはアグリゲーターだけじゃなくて、色々な機能を準備してるよというところです。 2. OpenOceanはどのような問題を解決しますか? 今日の暗号市場は、情報が非対称で断片化されており、様々な取引所やパブリックチェーンで取引を行うと、取引が非効率になります。多くのAMM取引所は、互いにサイロ化されており、相互運用性はほとんどありません。 このため、トレーダーは深い流動性を求めて、異なるプロトコルやブロックチェーンに資金を展開するか、スリッページの結果を背負うことになります。 Uniswap、YFI、1inchなどの分散型取引・アグリゲーションプラットフォームの急速な台頭や、DeFiの爆発的な流動性を目の当たりにすることで、アグリゲーターがいかに市場に大きな価値をもたらすかがわかります。 OpenOceanチームはOpenOcean.Financeのプロトコルを開発し、断片的な市場において対称的な情報と最良の価格をユーザーに提供することで、取引の効率を高めるためのワンストップな入り口をユーザーへ提供可能です。 3. 他の競合と比較したときの最も強いポイントは何でしょうか? OpenOceanは、世界初の、そして主要なCeFiおよびDeFiの暗号取引用フルアグリゲーターです。これは、分散型と中央集権型の両方の取引所を集約することを意味し、他のどの取引所も行っていません。 それに加えて、DeFiとCeFiの両方で、デリバティブ、イールドジェネレーション、レンディング、保険商品のアグリゲーションにも取り組み、独自の複合マージン商品やインテリジェントなウェルスマネジメント商品を発売する予定です。 また、当社は独自のアルゴリズムにより、トレーダーに最適な価格、低スリッページ、低いガス料金、追加料金なし、迅速な決済を提供しようとしており、最適な価格を見つけ、ルートを分割することで優位性を高めています。 機械学習の第一人者とともに、イーサリアムでより良い取引価格を提供するために、現在のシステムを補完するアップグレードに取り組んでいます。クロスチェーンスワップを開始し、ワンストップの取引体験をより促進していきます。 DEXのアグリゲーションについては、1inchとMatchaがOpenOceanの競合相手です。 1. より多くのパブリックチェーンを統合 OpenOceanは、ETH、ETH Layer2、BSC、TRON、ONT、Solanaなどのすべての主流パブリックチェーン上のDEXエコシステムを集約しています。また、OpenOceanはクロスチェーン取引をサポートします。 2. ユーザーの取引コストを低減 OpenOceanはユーザーに無料でサービスを提供しており、キャンペーン時にはユーザーのスリッページ損失をOOEトークンでさらに補助します。 3. 商品の拡充 スワップ取引に加えて、OpenOceanはDeFiにデリバティブ、利回り商品、レンディング、保険商品を集約します。 4. OOEトークンの使い道はなんでしょうか? OOEトークンは、保有者がOpenOceanの取引集約プラットフォームに支出・展開する際に恩恵を受けるインセンティブに反映されます。 ユーティリティーには下記が含まれます。 -ガス料金及び取引料金 OOEは、様々なパブリックブロックチェーン上のシングルチェーンスワップ及びクロスチェーンスワップ取引におけるガス料金又は取引料金として使用することができます。 -リクイディティマイニングと取引のインセンティブ リクイディティマイニングプログラムは、OpenOceanの自社DEX、OOSwap、およびパートナーDEXで実施されます。 -OpenOceanのVIP会員になって限定サービスを享受 一定期間、一定金額以上を使用したOOEホルダーは、異なるVIPレベルに付与されます。 -SaaSプラットフォームへのアクセス OpenOcean VIPメンバーは、機関投資家向けに設計された自動アービトラージツールを備えたOpenOcean SaaSプラットフォームに限定的にアクセスできます。 -手数料プレミアム VIP会員は、OpenOceanがアグリゲートする中央取引所での取引において、Taker/Maker手数料のプレミアム、取引手数料の補助、トークン引き出し手数料の補助などの特典を受けれます。 -複合証拠金プール OOEトークンは、異なる取引所間でのワンストップデリバティブ取引を促進するための複合証拠金商品の証拠金として使用できます。これにより、トレーダーは、複数のプラットフォーム間でヘッジを行う際に必要な担保としての証拠金が少なくて済み、資本効率を高められます。 -貸し出しの際のマージンとしての担保 5. ウェブサイトを見る限り、OpenOceanは現在5つのチェーンに対応しているようですが、今後のロードマップや対応予定のCEXなどがあれば教えてください。 正しくは、ウェブサイトに掲載されているEthereum、Binance Smart Chain、Ontlogy、Tron、Solanaの5つのパブリックチェーンですが、実はすでにEthereumのレイヤー2ソリューションであるLoopringも集約しています。 Loopringは、当社のPro版で取引すると見つけることができます。今後は、PolygonやAvalancheなど、さらに多くのパブリックチェーンを集約する予定です。 どのチェーンをアグリゲートするかは、コミュニティやソーシャルメディアの声によって決まります。 我々は最近の投票で44Kを超える投票を得ました。 CryptoTimes編集長 Twitterで集めたら、Polygonが圧倒的だったみたいですね。今後もこのようにコミュニティ手動の質問で決まるっぽいです 6. 最近、フラッシュローンによる資金流出がETH.BSCでも多く発生してますが、OpenOceanではこの問題をどのように対処しますか? ここ数日、悪用された事例を目の当たりにして残念に思っています。DeFiに対する恐怖感や不信感が広がってしまいました。皆様が安全に取引を行い、いかなる事件にも巻き込まれていないことを願っています。 OpenOceanはアグリゲーターであり、多くのチェーンとそのDEXの流動性と価格が検索される仕組みです。これは、フラッシュローンやその他のエクスプロイトが我々のプロトコルでは発生しないことを意味します。 セキュリティについての参考までに、私たちのすべてのパブリックに公開されたコントラクトは、内部手順およびCertiKやSlowMistなどの複数の階層のサードパーティセキュリティ監査会社によって監査されています。 そうは言っても、私たちは、私たちの基準に準拠したプロトコルと取引所のみの集約するため、セキュリティリスク、エクスプロイト、および脆弱性からユーザーを保護する責任がありますよね。 これが、当社のプラットフォームに主要な分散型取引所しか掲載されていない理由です。さらに、潜在的な詐欺コインからユーザーを守るために、取引ペアを制限しています。 7. OpenOceanは、Multicoin Capital、CMS、Keneticなどの評判の高いVCや、BinanceやOKExなどの取引所のVC部門からも投資を受けています。今後、彼らとどのように協力していく予定ですか? 戦略的投資家は、市場への露出、他のプロジェクトの紹介、AMAなどの面で多くのサポートをもたらしてくれました。また、一部の投資家とは、彼らのファンド投資戦略をOpenOceanに適用するために協力する予定です。 Binanceについては、OpenOceanはBSC上にDEXアグリゲーターを構築しており、すでにBinanceをアグリゲートしています。OpenOceanは、BSCとBinance間のアービトラージ、エクスプロイトの回避方法などの技術的な問題についてBSCと常に議論しています。 CryptoTimes編集長 Binanceは既に統合されているみたいですね。色々と動きも早いです。 8. DeFi市場は去年から本当に盛り上がっていますが、まだ規制も曖昧だったり、UIが分かりづらくて使いづらくUXをそこなっていることも多いです。OpenOceanはこれらの問題をどのように解決していますか? DeFiには、技術的に備わっている多くのプライバシー機能があり、例えば、トレーダーが自分のウォレットをOpenOceanに接続してスワップを実行しても、誰が裏で糸を引いているかはわかりません。 私たちが見ることができるのは、ブロックチェーンネットワークで公開されているアドレスと取引のハッシュだけです。 しかし、OpenOceanの集約されたCEXでの取引を希望する場合には、あらゆる管轄区域の法律/規制に違反しないように、厳格なKYC要件を導入しています。これは、ユーザーとプロジェクトを保護するためであり、いかなる場合でも妥協することはありません。 DeFiの業界はまだ歴史が浅く、技術の成熟も早いため、複雑なUI/UXが多く見受けられます。私たちは、初心者やスワップトレーダーにとって非常にシンプルで使いやすい「Classic」と呼ばれる端末と、より洗練され、CEXとDEX間の取引や手動アービトラージ取引など、より多くの製品や機能を提供する「Pro」と呼ばれる端末の2種類を提供することで、この問題に対処しようとしています。 また、ユーザーが当社のプラットフォームを快適に使用し、ミスを犯さないようにするために、ドキュメントを提供し、トレーニングセッションも行います。 9. CeFiにも統合する予定のようですが、DeFiがCeFiを破壊する未来は考えていないのでしょうか? 私たちは、DeFiとCeFiの両方に目的があり、ユーザーに価値を提供できると考えています。この2つの世界にはしばしば相互作用があり、ユーザーの中にはどちらか、あるいは両方を使いたいと考える人もいます。 最近、DeFiから非常に大きなイノベーションが生まれていることは間違いありません。これは今後も続き、CeFiを凌駕するほどになると信じています。 私たちのプラットフォームの主な目的は、 ユーザーができるだけ多くのオプションを検索できるようにする DeFiやCefiに関係なく最高のオプションを提供する ユーザーが取引内容を選択できるようにする ことです。 私たちは単純に、ワンストップのプラットフォームで、最も多くの、そして最高のオプションを手に入れられるようにしています。 10. OpenOceanを長く利用してもらうためにユーザーに対してのマーケティング戦略はどう考えていますか? 私たちはOpenOcean上で様々なキャンペーンを行い、また他のプロジェクトと協力してトレーディングコンテストや報酬を提供してきました。最近のキャンペーンは、20万アドレス達成を記念した取引イベントになります。 トークン発行日には、初期のユーザーや支援者の方々に報いるため、2回に分けてOOEの1.9%である19,000,000を配布します。なお、エアドロップの対象となる個人アドレス数は17万件以上です。 OOEトークンの34%を、流動性提供者や当社ユーザーを奨励するために、流動性採掘・取引コンテストに配分する予定です。この配分は、当社のマーケティング戦略および製品開発戦略に基づいて行います。 また、OpenOceanアンバサダープログラムを立ち上げ、アンバサダーや共同開発者を巻き込んでOpenOceanの普及に努めます。 CryptoTimes編集長 OpenOceanのアンバサダープログラムや流動性マイニングなど、色々なマーケティングでユーザーを増やしていくようですね。 一般の方からのQ&Aセッション - 貴方達は取引ペアを制限しているとのことですが、リスティングの基準はありますでしょうか? 上場する前に、そのコントラクトが監査されているかどうかを確認します。 また、一定期間の取引量を観察し、DEXに十分な流動性があるかどうかを確認して、スプリッページが多くならないようにしています。 - 日本の印象を教えて下さい 東京、京都、北海道、広島など、日本には何度も行っています。この国と文化がとても気に入っています。行くたびに心が洗われるような、穏やかな気持ちになります。 また、大阪ブロックチェーン・ウィークなど、ブロックチェーンのコミュニティにも参加しました。日本には、技術やコミュニティを本当に大切にするエリート開発者やスマートな投資家がたくさんいます。 - UIのインストラクション等を動画で紹介したりする予定はありますか?現在は色々なチェーンに対応しているとの事ですが、将来的にブリッジ等で切り替えしなくても良いようになりますか? はい、近日中にチュートリアルビデオを公開する予定です。TwitterやMediumなどのメディアでご確認ください。 現在のところ、ブリッジを使わずにクロスチェーン取引をサポートする優れたソリューションはありません。将来的には、分散型のクロスチェーン・インフラストラクチャが登場することを期待しています。 - OpenOceanはBinanceのような集中型の取引所に接続されていますが、BinanceはCEXですぐに取引を発生させません。そのため、取引には時間がかかると感じています。これは間違いなのでしょうか? 現時点では、OpenOcean CEXでの取引体験はBinanceと同様です。DEXとCEXの取引を統合し、1つのアカウントでワンストップの取引ができるようなソリューションを検討しています。 - フラッシュローンやエクスプロイトが起こりようがないのは素晴らしいことですね。例え話ですが、OpenOceanをご家族や親しい友人に紹介しろと言われたとします。Cindyさんは躊躇なくご家族や親しい友人にOpenOceanを紹介できますか? もちろん、私たちの友人である暗号技術者のほとんどが、すでにOpenOceanを利用しています。OpenOceanで取引されているアクティブなアドレスは、すでに約20万件あります。 最後に とてもフレンドリーでプロフェッショナルなコミュニティですね。ここでの生活を楽しんでいますし、またすぐに日本を訪れたいと思っています まとめ 取引を頻繁に行う仮想通貨ユーザーとしては、乱立している取引プラットフォームへOpenOceanからすべてアクセスできるようになるととても嬉しいですよね。 取引プラットフォームは仮想通貨を扱う上では絶対に必要なものなので、OpenOceanを始めとするアグリゲーター系のプロジェクトの動向は要チェックです。 今後もCRYPTO TIMESでは仮想通貨の様々な分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 -OpenOcean公式リンク- Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Document
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2021/06/23『BSClaunch』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
数年前に非常に盛り上がったICOや中央集権的な取引所が行うIEOなど、仮想通貨市場ではプロジェクトが資金調達する方法の最適解が常に模索されアップデートされています。 そして、IEOに続く資金調達の方法として、昨今注目されているのがIDOです。 本記事では、主にIDO分野でのソリューションの提供を目的としたプロジェクト「BSClaunch」について、先日開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「IDO分野の新しいプロジェクトについて知りたい」 ・「BSClaunchについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 BSClaunchの概要 BSClaunchの概要 ティッカー $BSL、$BST、$BSF、$BSW、$BSN 主な提携先 PancakeSwap(V2) 時価総額 41億7000万円(2021年5月31日時点) 特徴 Binance Smart Chainをベースにしたスマート投資プラットフォームを提供。プロジェクトがプロダクトを出す毎にトークンを発行しIDOを行うことで分散的な資金調達も可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram(チャット) Medium ドキュメント BSClaunchのAMA 今回のAMAにはBSClaunchのマーケティング責任者のHelen氏が参加してくれました。 自己紹介 私の名前はHelenです。現在、私はシンガポールに住んでおり、ブロックチェーン業界で4年働いていた経験があります。BSClaunchプロジェクトでは、2020年末にマーケティングの責任者として働き始めました。 BSClaunchのコアチームは、暗号通貨市場だけでなく、多くのプロジェクトに投資した経験を持っています。また、私たちのアドバイザー、VC、戦略的パートナーらもこの業界の巨人たちです。 そのため、投資家の皆様に最高の投資機会を提供できると確信しています。 1. BSClaunchはどんなプロジェクトなのでしょうか? BSClaunchは、Binance Smart Chainをベースにしたスマート投資プラットフォームで、プロジェクトが分散的に資金を調達し、コミュニティに安全、自由、平等な機会で投資できる機会を提供します。 他のIDOプラットフォームやランチャーとは異なり、BSClaunchはエコシステムのIDOとして広い範囲のプロジェクトの立ち上げも可能です。 CRYPTO TIMES編集長 広い範囲のプロジェクトを立ち上げるっていうのはどういう意味か気になりますね。色々と後ほど質問していきましょう! 2. BSClaunchの最もメジャーなポイントはなんですか? BSCLaunchはユーザー、開発者、投資家に下記を提供します。 ・B - LAUNCH B-Launchは、コミュニティに最高の品質、安全性、透明性、そして最も可能性のあるプロジェクトを提供したいという思いで作られました。BSClaunchでは、プロジェクトに対してB-LaunchプラットフォームでIDOを行い、ユーザーが簡単にアクセスできるようにします。 ・B - INSURE プロジェクトが調達した資金の一部を流動性プールにロックすることで投資家を保護しつつ、流動性を高めます。 ・B - TOOL B-Toolは、アドレスの活動を追跡し、投資家グループの行動予測に焦点を当てた高度なAIシステムです。IDO参加者のデモグラフィックを分析し、提供します。スパマー、ボット、クローンは無く、公平性が保証されています。 ・B - FARM B-FARMは、トークン保有者やユーザーの利益集約を可能にする利益最適化ツールです。自動化された利益生成と複利要素により、ユーザーは賭け金の報酬を手動で再投資する必要はありません。 ・B - SWAP B-SWAPは、Poolingコンセプトに基づいたマーケットプレイスであるAMM分散型取引所です。B-SWAPは、IDOの取引ペアや市場で人気のある取引ペアを提供しようとしています。 ・B - NFT B-NFTは、需要を刺激し、このニーズを満たすためにNFTを作成するソリューションを提供します。 現在、私たちは、コミュニティのサポートと関心に感謝するために、たくさんのホットなイベントを祝っています。また、BSClaunchでの次のIDOに備えて、ハイプを維持しようとしています。 プロジェクトはDeFiの大量導入を目指していますが、Launchpadはプロジェクトの成功に貢献する画期的なインパクトを与えています。多くのプロジェクトがBSCでローンチしていますが、その理由は、 高いスループット レイテンシーの問題のなさ 取引コストの低さ などの優れた特性によるものです。 非中央集権的な未来を推進する莫大なサポートを提供するために、BSClaunchはBSCエコシステムでのDeFi採用を促進するための革新的なソリューションを採用しています。我々はプロジェクトのための独自のLaunchpadを持つオールインワンのDeFiプラットフォームで、低レイズのジェムや大きな資本を必要とする野心的なプロジェクトに対応可能です。 しかし、他のIDOプラットフォームやランチャーとは異なり、BSClaunchはエコシステムIDOとして広い範囲のプロジェクトを立ち上げも可能となり、私たちはこれをエコシステムIDOと呼んでいます。 他の競合他社と比較して、私たちはB-NFT、B-Farm、B-Toolなどの多様なエコシステムを持ち、すべてのアドレスフィールド、トランザクションスクールの生データを追跡しクロールすることで、スパマー、ボット、クローンがいないことを保証し、ユーザーに公平なサービスを提供しています。 - 特にB-Toolのメカニズムは興味深いですね。「エコシステムIDO」についてももう少し詳しく説明してください。 B-Toolは、アドレスの活動を追跡し、投資家グループの行動を予測することに焦点を当てた高度なAIシステムです。IDO参加者の統計情報を分析して提供します。スパマー、ボット、クローンはありません。公平性が保証されています。 すべての投資家が投資機会を見つけられるよう、高度な市場分析ツールとマーケットメーカーツールを提供します。 エコシステムIDOは、より広い範囲のマルチDappプロジェクトのパブリックセールを行うのに最適な方法です。エコシステムIDO形式では、エコシステム・プロジェクトが複数の製品をそれぞれのトークンでIDOします。 これにより、当社のトークン保有者は、全体に投資するしかないのではなく、エコシステムのIDOの中から1つまたは2つ以上のIDOの選択により、より大きな規模のプロジェクトを多角的に支援できます。 また、創業者は、パブリックセールに参加した支援者の裾野の広さからも利益を得られます。 CRYPTO TIMES編集長 簡単に説明すると、A っていうプロジェクトが A1、A2っていうプロダクトを出したときに、両方でトークンを設計してBSCLaunch上でもIDOをヘルプするよっってことですね。これがエコシステムIDOです。Terraのエコシステムでプロダクトごとにトークンがついているって感じを考えたら良いと思います 😊 3. BSClaunchどんな問題を解決しますか? プロジェクトはDeFiの大量導入を目指していますが、Launchpadはプロジェクトの成功に貢献する画期的なインパクトを与えています。 高スループット、レイテンシーの問題がない、取引コストが低いなどのスマートな特性により、多くのプロジェクトがBSCでローンチしています。 4. 現在、MaticやSolanaなどのチェーンにもDeFiが広まっていますが、対応するのは今後もBSCのみですか? 産業革命4.0の文脈では、各個人や組織の財源を開発するための多くの機会が市場にあります。 近年、暗号通貨市場は猛烈なスピードで成長しており、他のどの金融市場よりも大きな利益の可能性を秘めています。参入障壁が低く、遊休資金があれば誰でも簡単に投資が可能です。 しかし、この市場に投資しても、誰もが利益を上げられるわけではありません。なぜなら、この市場には多くの落とし穴や困難があるからです。 そこで、この非常に可能性のある市場への投資を決断する際に、投資家がより安心して投資できるソリューション、それがBSClaunchなのです。 5. 「DeFi」「Farming」「NFT」「Launchpad」「Insurance」などのツールがありますが、ユーザーを惹きつけて使ってもらうために、どのようなマーケティングプランを立てているのでしょうか。 BSCLaunchとチームは、分散型プラットフォームの認知度を高めるために、常に様々なマーケティングプログラムに取り組んでいます。あなたがこのプラットフォームを試し、良いニュースを広めることを歓迎します。 私たちは、コミュニティが私たちのプロジェクトの成功を決めると信じています。ですから、私たちはコミュニティのためにオールインワンのソリューションを作り、投資家のコミュニティが利益を集約できるように支援します。 一方、私たちの戦略的パートナーは、私たちがプラットフォームのイメージを促進し、投資家にもっと価値のある投資機会をもたらすのを助けてくれるでしょう。 6. LaunchpadではToken保有数によって、IDOに参加できるのか?その条件を知りたいです。(FCFSなのか、SubscriptionModelなのかなど) 5月23日に行われたPublic Saleの$80,000割り当てのホワイトリストを公開し、48時間後に終了しています。ホワイトリストに登録されると、5月26日にBSClaunchで開催される予定のIDOに参加するチャンスがあります。 これは抽選形式のホワイトリスト登録です。 パブリックセールはFCFS(先着順)で行われ、BSClaunchプラットフォーム上で参加し、パブリックセール割り当ての100%が完売するまでトークンを購入する必要があります。 パブリックセールの詳細(既に終了済) - 日付 2021年5月26日 - パブリックセールの寄付はBNB/BUSDで行われます。 - 総供給量=100,000,000 BSLトークン - 初期マーケットキャップ=217,600ドル - 1BSL=0.08ドル - 80,000ドル相当のBSL - ティッカーサイズ:1,200チケット - 最小=50ドル|最大=200ドル - パブリックセールのリリーススケジュール TGEで100%アンロック - セールの種類 FCFS 7. 例えば、ポルカスターターの場合、3000 POLSあれば参加資格が得られますが、BSLの場合はどのような条件がありますか? 詳細は近日中に更新します。ホワイトリストに登録されるとすぐに、IDOでは1つのウォレットにつき200ドルもの金額を購入するチャンスがあります。 8. Q2には多くの機能がリリースされるようですがどれが一番最初にリリースされるのでしょうか?これは、それぞれの機能で資金調達をするということでしょうか? 最初のものは自社プラットフォームでの資金調達とISO B-Launchが行われています。合計6回の資金調達を行います。 そして、トークンティッカーが$BSLのB-Launchは、その第一弾としてリリースされます。 9. 機能別にトークンがいくつかの種類あるのですか? ここを見てもらえば、全部のプロダクトでTickerが違うの確認できます。 https://bsclaunchofficial.medium.com/bsclaunch-the-incubator-for-future-unicorns-e4e93e6b065a -This is an interesting mechanism. It is true that the tickers of all the tokens are different. Fundraising information of B-Launch Low cap raise: 800.000$ Part of 5 Dapps Sequential IDOs Token name: BSL Fundraising information of B-Tool Low cap raise: 500.000$ 30% of the allocation only for B-LAUNCH + B-SWAP + B-FARM participants Token name: BST Fundraising information of B-Farm Low cap raise: 750.000$ 30% of the allocation only for B-LAUNCH + B-SWAP participants Token name: BSF Fundraising information of B-Swap Low cap raise: 1.200.000$ 30% of the allocation only for B-LAUNCH participants Token name: BSW Fundraising information of B-NFT Low cap raise: 750.000$ 30% of the allocation only for B-LAUNCH + B-SWAP + B-FARM + B-TOOL participants Token name: BSN 重要なのは、B-Launch($BSL)を保有していないと、私たちのプラットフォームで他の資金調達ラウンドに参加する資格がないということです。 CRYPTO TIMES編集長 各プロダクトのIDOに参加者にアロケーションがあったりするみたいですね。 10. Launchpadは少し落ち着いた感じがありますが、BSClaunchは他のプラットフォームに比べて何か新しいことがありますか? ここ数年、何千ものプロジェクトが、時価総額数十億ドルのローンチパッド・プラットフォームで調達されてきました。その大半が驚異的な成長を遂げており、素晴らしい結果が全世界を驚かせていますが、まだまだこれからです。 11. B-NFTを持っているとなにかベネフィットはあるのでしょうか? B-Launchは、最高の品質、安全性、透明性、そして最も可能性のあるプロジェクトをコミュニティに提供したいという思いから生まれました。 BSClaunchのチームは、トップのVCやアドバイザーと直接連携して、最高のプロジェクトを選択します。プロジェクトの可能性とリスクを厳密に評価した後、プロジェクトが基準を満たし、実際に可能性があれば、BSClaunchはそのプロジェクトをB-Launchプラットフォーム上でIDOさせ、ユーザーが簡単にアクセスできるようにします。 これにより、ユーザーはB-Launchを通じてプロジェクトのIDO購入に参加したり、レビューを行うことが可能です。 市場に出回っているデジタル資産は、それ自体の価値が過小評価されていたり、過小評価されていたりします。B-NFTは、需要を喚起するためにNFTを作成し、このニーズに応えるソリューションを提供します。 特徴 - 非ファンジブル・トークンの作成とアクションのためのソリューションを提供。 - プロジェクトのための幅広いハイブリッド資金調達ソリューションの提供 - NFTの上場申請 - NFT資産の契約依頼を行う - Buy Now NFTの価格と条件の設定 - オークションNFTの条件設定 - オークションの開始価格の設定 - スマートコントラクトで交換・購入する際のデジタル資産の移動 コミュニティからの質問 - エコシステムIDOの仕組みは面白いですが、それだとトークンの価値が分散してしまうのではないでしょうか?複数のトークンを持つことのメリットはあるのでしょうか? BSLはBSClaunchプラットフォームの機能をつなぐ接着剤のようなものです。このトークンは複数の方法で使用できます。 イールドファームやステークリワードのため 今後のIDOに参加する機会を増やせる B-Toolの高度な機能のため したがって、BSLを保有することは、強気の市場でも弱気の市場でもメリットがあり、将来的にはBSClaunchのエコシステムの他のトークンに参加したり保有したりする資格を得ることにもなります。 CRYPTO TIMES編集長 個人的な意見としては1プロダクト1トークンの思想はかなり自分的には有りだと思うので、いいアプローチだとは思います。トークンの価値を担保できるかは置いておいて! - IDOプラットフォームに特化するのではなく、NFTやSwapなど幅広く扱うのはどのような利点があるのでしょうか?また今の時点でライバルとなるプラットホームはどこだとお考えですか? まだまだたくさんあります。私たちのビジョンは非常に大きく、それを小さなステップに分けて考えています。詳細なロードマップはこちらからご覧いただけます。: https://docs.bsclaunch.org/about-us/roadmap 私たちはBinance Smart Chain上にプラットフォームを構築することを選択しましたが、最近ではインフラストラクチャとして非常に堅実な選択となっています。多くのプロジェクトがBinance Smart Chainを利用していますが、これは高いスループット、レイテンシーの問題のなさ、取引コストの低さなどのスマートな特性によるものです。 ロードマップに書かれているように、B-SwapとB-NFTの機能は2021年第3四半期と第4四半期に登場します。また、Ethereumなどの異なるチェーンからのNFTをサポートするための最良の方法を提示できることを期待しています。 現在の競合他社は、PancakeswapやBakeryswapなどです。しかし、私たちは、B-NFT、B-Farm、B-Toolを使ったより多様なエコシステムを持っており、すべてのアドレスフィールド、トランザクションスクールの生のデータを追跡し、クローリングすることで、スパマー、ボット、クローンがいないことを保証し、ユーザーに公平なサービスを提供しています。 私たちのチームメンバーは、暗号通貨市場への投資やその他多くのプロジェクトの経験があると先述しました。私たちのVCも数百万の資本金を持つ成功者であり、このプロジェクトを運営できると信じていますが、コミュニティのサポートなしにはできません。 そのため、他のIDOプラットフォームやランチャーとは異なり、BSClaunchではエコシステムIDOとして広い範囲のプロジェクトを立ち上げること可能です。私たちはこれをエコシステムIDOと呼んでいます。低レイズのジェムから大きな資本を必要とする野心的なプロジェクトまで対応できる、プロジェクト用の独自のローンチパッドを持つオールインワンのDEFIプラットフォームです。 最後に このような素晴らしいAMAセッションをありがとうございました。皆さん、ぜひ参加してください。また、BSClaunchの公式メディアチャンネルで最新情報をお届けしますので、ご期待ください。 現在、私たちはコミュニティのサポートと関心に感謝し、5月26日に開催されるBSClaunchでのIDOに向けて宣伝を続けるために、たくさんのホットイベントを開催しています。 まとめ いかがだったでしょうか? BSClaunchは新興プロジェクトが成功しやすい土台を作っていくプロジェクトです。 今後は、BSClaunchのようなプロジェクトにより、ブロックチェーン業界への参加の垣根が低くなるかもしれませんね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 -BSClaunch公式リンク- Website : https://bsclaunch.org/ Telegram Channel : https://t.me/Bsclaunchchannel Twitter : https://twitter.com/BSClaunchorg Telegram Chat : https://t.me/Bsclaunchgroup Medium : https://bsclaunchofficial.medium.com
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2021/06/11『Plasm(現Astar)・Shiden Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
専門機関による一方向的な情報のやり取りしかできなかったWeb1.0の時代から時を経て、双方向的な情報のやり取りが可能なWeb2.0の時代を我々は現在生きています。 そして今後、Web2.0からWeb3.0への変化が予想されるなか、中心的な技術となるのがブロックチェーンです。 本記事では、未来のWeb3.0におけるアプリケーション開発の基盤構築を目的としたプロジェクト「Plasm Network・Shiden Network」について、先日開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「Plasm・Shiden Networkについて知りたい」 ・「PolkadotのParachainオークションについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Plasm Network・Shiden Networkの概要 Plasm Network・Shiden Networkの概要 ティッカー/通貨名 $PLM/Plasm Token、$SDN/Shiden Token 創設者 Sota Watanabe 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 Polkadotエコシステム内におけるPlasm・Shidenプラットフォーム上でDappsの開発が可能。Dapps開発者にはPLMトークン、SDNトークンが付与される。 公式リンク Website Website(Shiden) Twitter Twitter(Shiden) Telegram Medium Discord Github Plasm・Shiden Networkは、Polkadotエコシステム内でアプリケーションの開発が可能なプラットフォームの提供を目標とするStake Technologies株式会社が手掛ける日本発のプロジェクトです。 メインはPolkadotのParachainを目指すPlasm Networkで、Shiden NetworkはKusamaのParachainを目指す姉妹プロジェクトとなります。 PlasmはBinanceから出資を受けるなど、Polkadot系のプロジェクトの中でも特に注目されているプロジェクトです。 Plasm Network・Shiden NetworkのAMA 今回のAMAにはStake Technologies株式会社 CEOの渡辺創太さんが参加してくれました。 自己紹介 Stake Technologies株式会社の渡辺創太と申します。 Stake TechnologiesではPlasm NetworkとShiden Networkを作っていて、これらは日本初のパブリックブロックチェーンになります。 個人としてはもともと東京大学のブロックチェーンの共同研究員を2、3年前にやらせていただいていて、その時に会社をスタートさせて、パブリックブロックチェーンをやっていくんだということで、Polkadotのエコシステムに入ってやっています。 最近は、内閣府のTrusted Web推進協議会にタスクフォースメンバーをやらせていただいてます。主にPolkadotの目指す先がWeb3という次世代のウェブなんですが、それをブロックチェーンを使って実現させるムーブメントに絡ませてもらっています。 Plasm Network、Shiden Networkはどのようなプロジェクトなのですか? まず、Polkadotについて説明したいと思います。 今インターネットは全世界で繋がっていますが、2、30年前は大学ごとや企業ごとにネットワークがありそれぞれには互換性がありませんでした。 しかし、共通のレイヤーが出来たためにこれらが繋がってインターオペラビリティ、相互運用性が確保されました。 ブロックチェーンも似た歴史をたどっていて、今BitcoinやEthereumなど色々なチェーンがありますが、基本的にこれらは独立しています。そのため例えば、EthereumのデータをSolanaやAvalancheに持っていこうとすると時間がかかったり、そもそも互換性が無いケースがあるんです。 「ブロックチェーンが社会にアダプションしていく」というのが前提になった時に、確実に重要になってくるのがインターオペラビリティです。ブロックチェーンは将来的におそらく繋がってきます。BitcoinとEthereumやその他諸々のチェーンも繋がってくると思います。 では、どのプロトコルが繋ぐのかとなった時に、今、最も有望なコネクターの役割を果たすチェーンがPolkadotとなります。 このプロジェクト自体はギャビン・ウッド氏によって率いられていて、彼の実績はブロックチェーン業界では化け物級にすごいです。 まず、Ethereumをヴィタリック・ブテリンと作り、その後にSolidity(開発言語)を開発しました。そしてEthereumの技術系のイエローペーパーを書きました。その後に、Ethereum Foundationを離れて、Polkadotを作るParity TechnologyとWeb3 Foundationを作ったんです。 ギャビンウッドはEthereumも作ったし、Polkadotも作った人みたいな感じですね。 その中でPlasm Networkが何をしているかというと、Polkadotが今すごく伸びてて、Polkadot上でアプリケーション作りたいって人がどんどん出てきています。 しかし、Polkadotの大元のチェーンはスマートコントラクトがサポートされてないので、結局誰もアプリケーションを作れないんです。繋がってるチェーンの橋渡しに特化させてるのでアプリケーションはサポートしてないんです。今のBitcoinと同じですね。 そうすると誰もアプリケーションを作れなくなってしまうので、繋がってるチェーンの上でアプリケーションをサポートしなければいけない。そのためにはスマートコントラクト機能が必要になるんですけども、Plasm NetworkはPolkadotに繋がって、スマートコントラクトのハブとして、機能するチェーンということになります。 Polkadotはロジックがかなり複雑です。そのため、PolkadotのチームがKusamaっていうもう1個のネットワーク、1/10の小さいネットワークを立ち上げて、これが今4000億円ぐらいなんですけど。ここに我々は「PlasmはPolkadot、ShidenはKusamaに繋ぐ」という戦略をやっています。 このKusamaに繋ぐためにはオークションに勝つ必要があるんですが、このオークションが迫っているということでコミュニティの色んな人からかなり注目していただいているということになります。 MoonriverやAcala Networkなどもスマートコントラクトに対応していくと思いますが、その中でPlasm・Shidenの強みや同プロジェクトを選ぶ理由はなんでしょうか? これはよく聞かれる質問なんですが、最も大きな特徴はPlasmの上で開発者がアプリケーションやインフラストラクチャーを作ることで、その人達に報酬が入る点です。 例えば、Ethereumでアプリケーションを開発する場合、ガスコスト、トランザクションコストを払わなければいけなくて、これが今すごく高くなっています。一度のスマートコントラクトのトランザクションに5万円ぐらいかかるケースもあると。 例えば、MoonbeamやAcalaのプラットフォームもそうですが、彼らの上でやるとAcalaトークンを持っていなければいけなかったり、Moonbeamトークンを持っていなければならなかったりだとか、さらにネイティブトークンで支払う必要があるので、基本的に開発をすると持っているトークンが無くなっていきます。 でも、Plasmの場合は違います。ブロックチェーンなのでブロックが生成されます。ここのブロック生成報酬の50%ぐらいを開発者に充てています。つまり、Plasmの上で開発をすればPlasmトークンをもらえることになります。 Ethereumの上で開発をしてもETHはもらえないですよね。ただ、Plasmの上で開発をすれば開発することでトークンがもらえると、これがベーシックインカムになります。開発者の。ネットワークにとってまず一番最初に大事なのって、開発者とアプリケーションの「数」と「質」なので、そこに対してのインセンティブ設計が一番できてるんじゃないかなというのが一番大きな違いです。 もう1つ大きな違いとしては、Ethereum Vitual MachineというEthereumの環境と、PolkadotのWebAssenblyという環境の2つを持っています。なので、Ethereumのスマートコントラクトをそのまま我々の上のEthereumの環境にデプロイすることもできるし、Polkadot系のスマートコントラクトを我々の上に載っけることもできます。 でも、例えばMoonbeamとかだと、彼らはEVMしかやってないので、WebAssenblyの環境はサポートしてないんです。そういった違いがあります。 開発者に対するインセンティブがかなり我々が考えられてるんじゃないかなというのと、あと開発者の層、横に広く取れてるんじゃないかなと思っています。 実際、Plasm上でアプリケーションを開発したいというプロジェクトは多いのですか? 多いですね。ものすごく増えていて、我々の手が逆に追いついてないんです。 いい意味で目立ってきてると思っています。客観的に。Polkadot自体が盛り上がるとPolkadotの中の繋がれそうなチームにみんな集まるので、今でいうとAcalaとかPlasmに集まってきているなと。 その中で、今のマーケットにおいて、最もプロジェクト側からして一番やりやすいマーケティング戦略は「パートナーシップを連発する」っていう戦略なんですね。 我々はデモやコントラクトをデプロイしないと、パートナーシップアナウンスメントは出さない方針でやっていますが、それでも今かなりアナウンスメントが出ています。なので、水面下ではコンタクトしていただいているプロジェクトの数は多いですね。 KusamaのPLOのカウントダウンが始まっていると思うんですが、そもそもPLOとはなんでしょうか? PLOというものが、そもそも何を比較対象にすればいいかというとEthereumのICOです。 EthereumのICOみたいなものが、Polkadot上で行われるという一大イベントなわけです。Ethereumの2017年の熱狂が今2021年のPolkadotにきてるというような状況です。 ICOっていう時にとても重要なのが、Ethereumの上でICOをやるとプロジェクトチームが資金を持ち逃げすることができるじゃないですか。スキーム的に普通にやってしまうと。なのでレギュレーションが固くなって実質できないという形になってはいますが。 Polkadotの場合は全く違くて、プロジェクト側がユーザーの資産に対して一寸たりともタッチしないんです。例えば、KSMトークンでParachainオークションに入ったら1年後に全額同額返ってくるんです。手数料は数円払わないといけないんですけども。 もう少しPLOの説明をすると、Parachain Lease Offeringはクラウドローン期間とオークション期間の2つに分かれます。 オークションっていうのが重要で、オークション期間中に他のプロジェクトよりもKSMトークンを集められたプロジェクトから、KusamaのRelay Chain、真ん中のチェーンに繋がっていいくことができます。なので、ここで競争が発生するんですね。 このオークション期間中に他のプロジェクトよりもたくさんのKSMを集めて、それをロックして、Parachainになります。先程言った通り、集めたKSMトークンはプロジェクト側からタッチすることなく、一年後とかにユーザーに返ってきます。 ここが従来のICOと明確に違うところだと思っています。オークション中にたくさんのKSMトークンが必要になるので、クラウドローンというのをオークションの前にやって、クラウドファンディングみたいなスキームをオークション前にやるんですね。 そのクラウドローンにみんなに入ってもらって、この入ってもらった資産をオークションで使うってことがプロジェクトはできるんです。我々の場合はクラウドローンにすごくフォーカスをしてます。 - 端的にいうと、Polkadot版のICOなんだけれども、従来のICOと違って自分のEthereumと引き換えにトークンをもらうのではなくて、ステーキングのように1年間ぐらいのロックすることでPlasmだったらPLMトークンがもらえるよといった形ですね。 そうです。 一言でいうと、日本法で合法なICOみたいなものです。 なぜ多くのプロジェクトがParachainになりたがるのでしょうか? Parachainになってないブロックチェーンって基本的にみんな独自のブロックチェーンを作ってます。なので、我々も今は独自のブロックチェーンを作っています。 一番大変なのってセキュリティを作ることです。つまり、ネットワークの時価総額、セキュリティをあげるのが非常に難しいと。例えばビットコインってほとんど改ざんできないと言われますけど、なんでかっていうと、それこそ数兆円規模のネットワークだからです。 あれが1万円のネットワークだったら僕でも改ざんできると思うんですよ、プルーフ・オブ・ワークで。それこそ51%攻撃とかありますけど。 つまり、セキュリティ、時価総額っていう観点がパブリックブロックチェーンの領域だと非常に重要なんです。Kusamaとかpolkadotとかに繋ぐことで、彼らのセキュリティをParachain側に持ってくることができるんですね。 つまり、今Kusamaは時価総額4000億円くらいですけど、我々がKusamaに繋げば4000億円分のセキュリティがもらえるんです、手元に4000億円分のセキュリティがなくてもです。 もう1つの理由が、KusamaとかPolkadotに接続することで、他のチェーンと、トークンとかデータを送受信できるというのが、かなりメリットになっています。 例えばどんなことができるかっていうと、ビットコインをPolkadotに持ってこようとしているプロジェクトがいます。これとPlasmが繋がったら、Plasmはレイヤー2もサポートしてるのでビットコインのインスタント・ペイメント・ソリューションができます。ビットコインをそのチェーンからPlasmに持ってきて、Plasmのレイヤー2で決済をやることができるみたいな形です。 ビットコインって今までconfirmationに60分かかるから使えないって言われてきてると思うんですけど、これが5秒でできますとかなったら実社会に応用できそうだと思いませんか?組み合わせ爆発が起こると思います。 - それはInterlayのPolkaBTCの話だと思うんですが、これはPolkadotにビットコインを持ってくる時は、wBTCやBinanceとかFTXのようにカストディとして使ったものをPolkaBTCとかで発行されてそれがPlasm上でも使えるようになるっていう認識で合ってますか? Interlayの場合、彼らがすごいのは完全にトラストレスなことです。なので彼らはCEXのようなカストディ業務には当たらないです。 基本的にロックとミントなので、ビットコインをどこかにロックをして、同じ額をPolkaBTC上で発行するんですが、発行プロセスがDecentralizedで、間違ってるトランザクションを検証できて、それを指摘した人にインセンティブが出るような仕組みになっているので、CEXとは違う、トラストレスになります。 最近、様々なプロジェクトがオークション参加を表明していますが、Shidenネットワークがスロットを獲得するための戦略などはありますか? まず分かりやすくいうと、他のプロジェクトよりも多くの枚数のトークンを準備します。これは非常にわかりやすい戦略です。 我々は最終的にはDAOを目指しているので、コミュニティドリブンでプロジェクト及び開発を進めていきたいと考えています。 なので、プロジェクトのコミュニティのメンバーが沢山持つべきだと思っています。もちろんVesting(トークンにおける権利確定期間の設定)とかはつけます。 もう1個の戦略としては、PLOはクラウドローンとオークションで決まるというのは先程言いましたが、オークションの期間中に勝者が決まるんですね。 オークションって普通、終わった時に入札が高い人が勝つと思います。でもPolkadotのオークションはこうなっていません。 Polkadotのオークションが始まって、終わりますと。ここでランダムな数がトラストレスに選ばれて、例えば、7日間オークションをやって「2日23時間53秒」みたいにどこかが選ばれるんですね。その7日間中の特定の時点で勝ってた人がParachainになります。 なので戦略として正しいのはクラウドローンでKSMトークンを沢山集めて最初から全力でベットするというのが正しいです。 なので、このゲームは一番最後にKSMトークンを集めていたら意味が無いんです。KSMトークンを集めている時間をどれだけ最大化するかのゲームになるんです。 そのため、我々はクラウドローンに注力をとてもしています。クラウドローンに早く入れば入るだけボーナスが高くなるように設定してるんですね。うちは慶應の坂井先生とかに手伝ってもらいながらこういう戦略をとっています。 オークション参加プロジェクトは沢山いますが、他のプロジェクトについてどのように考えていますか? 多くのプロジェクトがユーザーをカモにしてると思っています 最初低い価格でトークンセールをやって、さらにトークンセールやって、ストラテジックトークンセールをやって、まだやるのかみたいな。 そしてここまできて初めてICOみたいな感じでパブリックで売れます、そして上場して誰でもがトークンを買えます、とやるんですけど、一番最初の価格って絶対上場価格より低い価格になっています、100%。 そうすると一般のユーザーは上場してからじゃないと買えない仕組みになっています。この仕組みはかなりトラディショナルすぎませんか?って話です。 この仕組みをブレイクしてるのがブロックチェーンのはずなのに、哲学が無いなって思ってしまいます、こういう事例を見ていると。 我々は逆にロックドロップっていう形で、全く資金を扱わずにユーザーに対して最初にトークンを分配しています。そのおかげで、資金調達が結構たいへんだったんですけど(笑)。ユーザーに先に取らせちゃうとVCは二番目に入ることになります。 以前、Plasm自身もPlasm上でプロダクトを作っていくと言っていましたが、PLOが一段落したら今後プロダクトが出てくるのでしょうか? 我々スマートコントラクトのプラットフォームを作っているんですけど、我々自体もプロダクトを出します。 まず最初に考えているのはポータルを出すところです。ポータルを使って誰でもコードを書かない状態でスマートコントラクトをアップロードできるようにします。 そうなると、どんどんスマートコントラクトがアップロードされて、我々のポータルのDappsリストみたいなのが出来上がってくると思っています。 そのポータル上でユーザーが持っているトークンをステーキングできたり、トークンを送れたり、スワッピングできたりとかそういういった機能を今どんどん作ってるところです。これは、6月ぐらいにリリースできると思います。 このポータルがリリースされると何が嬉しいかというと、Plasm Network自体が1つのプロダクトになります。エンドユーザーが触れる1つのプロダクトに。また、ポータル自体の上でスマートコントラクトをアップロードできる開発者もいて、その開発者がまた違うUIを作るみたいなのも全然いいと思います。 それが出ると、かなり差別化要素になるかと思います。 - それはShidenでも同じようなものが出るんですか? そうですね、出ます。 コミュニティからの質問 KusamaのPLOに敗れた時と、獲得できた時の対応を教えてください オークションの仕組みをもう少し詳しく説明すると、オークションは1回ずつ行われるんですが、1オークションにあたり勝者は1プロジェクトだけです。 そのため、一番最初のオークションで例えばAcalaが勝って、Plasmが負けた場合、2回目のオークションに入る必要がありますと。 オークションの数自体は5回は一気にやるというのはFoundationが発表しているので、5番以内に入れれば、誤差は1ヶ月ぐらいありますが、Parachainとして繋がることができます。5番以内にも入れなければ、最大100まで入れるんですが、今100個もプロジェクトが無いので100までには入れるだろうなと考えています。 事前調査を見ると今Plasmが2位とかなので5番目以内に入れると思いますが、もし入れなかったらEthereum寄りのところを攻めていきます。Ethereumとのブリッジを作ってしまうとか、BSCとのブリッジを先に作ってしまうとか、このあたりを戦略的にやっていくと思います。 ICOと違い、PLOでは預けたトークンが最終的にユーザーに返ってくるならば、Stake Technologyはどうやって収益を上げていくのですか? そもそも収益を上げ続けるという考え方自体を持っていません。 というのは、会社っていう仕組み自体が変わっていくと思っています。そのため、収益を上げ続けて株の価値を最大化するという戦いは我々はもうしてないんです。 そうではなくて、自分たちの法人としての収益は上げ続けなくてもいいから、Plasm Networkのトークンの時価総額を最大化させようと言う動きです。むしろ、Stake Techologysっていう法人は将来的には潰そうくらいに考えています。会社は死んでるけどプロダクトは動き続ける世界観を見ています。 これって日本史上はおそらくないんですよね。Facebook社がなかったらFacebookは動かないし、AmazonがなかったらAmazonは動かないし、Googleがなかったら検索エンジンが動かないですよね。 我々が目指してる世界は、会社はなくなっていくと。ただマルチステークホルダーによってネットワーク自体はガバナンスされているのでこれが発展し続けるみたいな世界観を見ています。 なので法人として収益を上げ続けるっていうところに対してはあまりコミットしていません。 あと、「パブリックブロックチェーンは儲からない」って多くの人が言うんですけど、あれは嘘で、儲かります。 どこからかっていうと、ネットワーク自体のトークンを25%ぐらいもってるので、例えばこれが100億円になった時に我々が自由に使えるPLMトークンが25億円ありますと。開発費が必要になったらそれを現金にしてもいいし、Grantという形で分配してもいいし、みたいなことができるんじゃないかなと思っています。 パブリックブロックチェーンのプロトコルって儲からないって言われますけど、グローバルで事例を見てみると、MakerDAOとかUniswapとかCompoundとかかなり儲かっています。 四半期で数十億とか、もっとかもしれないけど、自由に使えるアセットとかトークンとか現金があるのでとても儲かっていますよ。 そういう事例を日本から作っていきたいと思ってますし、人から見て儲からないと思われてるけどかなり儲かる領域というのは起業家としてもチャンスだと思います。 ただし、儲けるってことがプライオリティ高いわけでなくて、プライオリティはネットワークを大きくしていくことです。 - 自分達が持っているトークンをステークする手段もあるとのことなので、こういうのも手段の一つとしてありなのかなと思っています。 そうですね。あとGrantもかなりいいと思っています。 我々はPolkadotが確実にくると思って2年前くらいから開発を進めていたので、FoundationからのGrantももらっていました。 これらはPolkadotの価格が1ドルとかのときにもらっており、これが売上になっています。PLMをまだ発行してない中、我々のチームは13人ぐらいでやってるんですけど、開発資金があるのはそこからです。 Parachainのスロットは2年経つと再度オークションに参加しなければなりませんが、もし2年後にPlasmと同じようなプロジェクトでまだトークンが未上場のようなプロジェクトが参加してきた場合、どうやってKSMやDOTを集めるのでしょうか? それに対しては何個か解があります。 1つ目が自分たちの資金を最初からずっとオークションに使うための資金として最初から最後まで持っておくということがあります。 例えば1回目のオークションで10億円分のKSMロックすると、1年後に返ってくるのでまた1年後にまた10億円、時価総額が伸びていたら15億、20億をまたオークションに入れる、というのを繰り返すといった形です。 もう1つは、我々の場合は1回目のオークション、これはPolkadotの話なんですけどトークンのバジェットが2年間で30%あります。さらに2年後にもう1回入るために5%のバジェットがあるので計4年で35%あります。 この4年間の間にオンチェーンでトレジャリーと呼ばれるんですけど、例えばアラタさんから僕にトランザクション送ったらその手数料の2割をこのトレジャリーに保管するんですね。 なのでネットワークが活発になればなるほどトレジャリーの額が増えるので、それを使ってもう一度入札するっていうのはできますね。 あと、一番重要なのが、最初のParachain Auctionが一番過酷です。なぜならば1つのスロットで1つのチェーンをみんなで入札するからですね。 例えばPlasmが一番最初のParachainになりましたと、Acalaが2番目のparachainになりましたと。1年後に我々はアンロックされますが、Acalaと僕らとでアンロックされる時期がずれています。なのでアンロックされるタイミングがずれると次に入札するタイミングがずれるので、2回目以降はPlasmとAcalaは競合にならないです。 そのため、入札に必要な価格自体は下がっていくと僕は思っています。 ユーザーがPLMやSDNを持っておくメリットはなんですか? トークンエコノミクスの話ですね。PlasmやShidenが他のプロジェクトと何が違うかというと、トークンをステーキングできます。 他のプロジェクトと比べて、このステーキングができる場所が違います。ネットワークにステーキングっていうのはいくつかのプロジェクトがPoSという形で既にやっていますが、我々はPLMやSDNトークンをDappsに対してステーキングできます。 例えば、アラタさんがEthereum持ってるとします。アラタさんはUniswapとかCompoundなどの応援したいプロジェクトに対してステーキングをすることができます。Plasmのネットワークだけじゃなくてアプリケーションに対してです。 そうすることによってDappsに順位が出てきます。簡単に言うと応援されてるプロジェクトと応援されてないプロジェクトみたいな順位です。 この順位と開発の速度に従ってブロック生成報酬が分配されます。なので開発者の人達は生成報酬、ベーシックインカムがほしいので「我々にステーキングしてください」となります。そうすることによって勝手にPLMとかSDNのアドバタイズメントをしてくれます。 面白いのが、Dappsの数って制限がありません。そのため、Dappsの数が増えれば増えるだけトークンがロックされる額って増えていくと考えています。 我々のトークンエコノミクスだと50%がネットワークステーキングに使われるような形になっていて、最初この50%は普通に流動していますけど、Dappsが増えれば増えるだけ、Dappsにロックする人が増えるんで、ロック総額が50、60、70%と増えていきます。 そうすると、Dappsの数が多くなればなるほどみんな広告していくわけです。「ステーキングしてくれ!」というようにです。しかし、流動性は減っていきます。そうすると需要は増えているものの、流動性が減っているってので価格は経済学的にいうと上がるよねっていうのが、我々の仕組みです。 上場する予定がある場合ですが、例えばCoinbaseのように従業員やパートナーにインセンティブを渡すような計画はありますか? あります。会社の株価格の最大化にコミットしてないので、株を持っていても議決権ぐらいにしかなりません。フィナンシャル的なリターンが見込めないと。 ただ、取ってるリスクと報酬はしっかり紐付いてくる、比例する関係であるべきだと思うので、そこはトークンのストックオプションみたいな形で考えています。 例えば、「PolkadotのParachainになったらあなたには0.1%分のPLMトークンを付与します」と、何かを達成したら何かをしますと事前に計画書に盛り込んでおく事を考えています。 これが日本だと事例が無いのでなかなかできなくて大変なんですが、シンガポールだとこれが合法という形でみんなやっているので、そういうった理由もあって今は日本法人とシンガポール法人の両方で事業をやっているという感じですね。 基本的にパートナーじゃない人にはトークンの配布はしないです。例えば「上場させてくれよ」って裏でPLMトークンをボンって渡すようなことはしないです(笑)。当たり前ですね。 PlasmやShidenが日本に与える影響について教えてください。 日本が世界で勝っている事例が現状無いです、これは我々も含めてですが。 パブリックブロックチェーンが未来だと思っているのですが、勝ってる事例が無いがゆえに蓋を開けてみれば結構プライベート、コンソーシアムとかに寄ってしまっている現状が多いです、企業自体の話です。 なので、しっかり我々がグローバルで結果を出して、パブリックブロックチェーンでもしっかり実績出せるんだぞっていうのを証明したいなと思います。そうすることによってブロックチェーンの業界が1周回ればいいのかなと思っています。 もともとシリコンバレーにいたんですけど、あそこはもう3周ぐらいしてるんです。Coinbaseの創業者が次の人達にいれて、そこがUniswapを排出して、Uniswapの創業者が次のところ、Compoundとかに入れてといった感じで回しています。 なのでその1周目を我々はやりたいなと思っていて、それこそ多分2、3ヶ月のうちにグラントプログラムとか始めようと思っています。そして僕は日本人なので日本語で先にアナウンスメント出します(笑)。 例えばPlasm Networkが仮に100億円作ったときに、PLMトークンで10億円の基金があることになります。これをしっかり日本のプロジェクトとかに配布していくことによってエコシステムを回していきたいなと思っています。 今回のクラウドローンはWaitlistを逃した人は参加できないのかや、1人あたりのロックの上限の有無などについて教えてください。 ハードキャップを設けることは技術的に不可能です。なぜならば、Kusama自体がパブリックブロックチェーンであるからで、パーミッションレスだからです。 なので、アラタさんが僕に100KSMトークンを贈ろうとしたらそれを僕は制限出来ないんです。 多分すでにデプロイしてるプロジェクトがありますが、その人達が例えば5%とか使ったら価値が出ちゃいますね、この5%の額の。 例えば100億円の時価総額を持ってるプロジェクトの5%って5億円です。この5億円をクラウドローンにロックしたら、いっぱい入ってくれば入ってくるほど1人あたりの額って減るんですよね。ゼロサムゲームになっちゃうんですよ。 5億円をゼロサムゲームでやってしまうので、多分デプロイしてるチームって、オークションで結構戦いにくいと思っています。 ただ、AcalaとかPlasmはデプロイしてないんですよ。なので、いっぱいユーザーによるトークンがロックされれば、1人あたりのSDNトークンやPLMトークンは減るんですけど、時価総額が決まってないんで、PLOで需要があればあるほど、時価総額は上がってるんです。 我々は「早くローンチしろ」ってコミュニティからめっちゃ言われるんですけどローンチしない理由はまさにこれです。 - なんでこういう質問したかというと、どっかのPolkadotコミュニティがKaruraなどの1KSMあたりの交換レートを出してたじゃないですか。あれって嘘ですよね。(笑) あれは、嘘ですね(笑) 言いたいことが沢山あるんですけど、あのマーケティングはよくないです(笑)。 あれは、1KSMあたり、例えば12KARとか言ってますけど、あれはあくまでプロジェクト側の予測であって確証できるものではないです。 - 見てると、結構トークンの発行枚数が出てないのに「最低これ以上だよ」みたいなことを書いてるところが結構多いと思うので、あれ?と思いながら見てることも多いです。 そうなんですよ。情報弱者をカモにするよなのはよくないと思っています。これは常々思っています、この業界を見てて。ババ抜きみたいになってるのは悪ですね。 今から新たに開発するとすれば何に取り組みますか? 今流行ってるものをやっても結局2年後に勝てないと思っています。 例えばNFTとかのIPコンテンツとかなら日本は強いし良いと思うんですけど、DeFiが流行ってる時に始めても勝てないです。 我々がPolkadotを2年前に始めた時はかなり馬鹿にされました。「何年かかるんだよ」とか「ブロックチェーンのL1が乱立する世界なんてありえねーよ」とか、そんなことを言われ続けた2年間でした(笑)。 未来の急成長的なカーブに乗るには、今の直線的な段階で仕掛けていかないとグローバルではなかなか難しいなと思うので、今から始めるのであれば僕も何を始めればいいかは正直分からないです。 2年後に急速に伸びてるんだけど、今マーケット小さくて中の人達と密にコミュニケーションとれる領域をやるべきだろうなっていうのは1つ学びでした。 当たり前ですけど流行に流されず待つっていう感じですね。 ShidenとPlasmが両方それぞれParachainになった場合、それぞれの棲み分けはどうなるんですか?Plasmに付くべき機能がShidenに付いた場合、Shidenがメインチェーンになるのではないですか? メインチェーンはPlasm Networkであるのは間違いないです。というのは、繋がってるネットワークがPolkadotのほうがKusamaより10倍大きいので、理論的にはShidenよりPlasmが10倍大きくなるといっていいと思います。 実際のところParachainサイド側から言うと、Kusamaにもローンチするし、Polkadotにもローンチせざるを得ないです。 なぜなら、PolkadotのParachainはローンチされてなくて、いつになるか分からないからです。でもpolkadotのParachainで1、2番なっていくにはKusamaで実績がないとダメなんです。 なのでまずShidenでKusamaでの実績を作って、その後でPlasmでPolkadotでの実績を作っていくのが未来像だと思っていて、ShidenとPlasmの棲み分けっていうのは正直現時点ではなかなか難しいなと思っています。 ただ、Polkadotがない中ではKusamaしかないので、基本的にこっちでみんな作るんだろうなとは思います。 ShidenからPlasmへの乗り換えコストはめちゃくちゃ楽なんです。ただ将来的には実装を一部変えたりオンチェーンでのガバナンスを一部変えると思います。 例えばShidenはDogeコイン、Monaコインとブリッジされてるとか実装の仕方を変えていくと思います。 最後に 我々自体はまだ結果を出してるとは思ってないので、まず我々が結果をグローバルで出さなければならないなってところは思いますし、やっぱり「日本人がグローバルで勝てる」というところを僕は証明したいと思っています。 前例がないので、困ることはかなり多いです。それこそ税制だとか法務的なところだとかプロジェクトのトークンの配布の仕方、チームの作り方、前例が無いがゆえの苦しさみたいなところは結構あります。 ただ我々が切り開いた道を、新しくパブリックブロックチェーンをやりたい人達がそんなコストを払わなくてもできるような環境を、しっかり整備していきたいと思っています。 本当に前例がなくて難しい領域なので一緒に切り開いていける人達がいるといいなと思います。 - 本日はありがとうございました ありがとうございました。 まとめ いかがだったでしょうか? プロジェクト自体のことだけでなく、日本全体の今後を考えていることが分かりましたね。 PlasmはPolkadot系のプロジェクトとして初めてBinanceからの出資を受けているプロジェクトです。 今後Polkadotの情報を追っていきたい方は、Plasm・Shidenの動向に注目ですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 -Plasm Network・Shiden Network - Website:https://www.plasmnet.io/ Website(Shiden):https://shiden.plasmnet.io/ Github:https://github.com/staketechnologies/Plasm Twitter:https://twitter.com/Plasm_Network Discord:https://discordapp.com/invite/Dnfn5eT Telegram :https://t.me/PlasmOfficial Medium :https://medium.com/plasm-network
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2021/06/11「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」トークセッションレポート【後編】
本記事は先日「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」をテーマに開催されたトークセッションレポートの後編です。 前編では、代表的な4つのパブリックチェーンの紹介から、各チェーンの注目の機能などについて語られました。 後半では、 ・「企業がどのパブリックチェーンを使うのか」 ・「今後のパブリックチェーンの使われ方」 などについてお伝えします。 前編以上に面白い内容となっているので気になる方は是非最後まで読んでみてください! 企業が使うパブリックチェーン 新井 : それでは、次にディスカッションに移っていきます。「企業に使われるパブリックチェーンってどれか?」っていうテーマでお話していきたいと思ってるんですが、まずは各々の意見を述べてもらって、その意見に対してディスカッションしていきましょう。 最初に落合さんはどのパブリックブロックチェーンが企業に採用されてくるでしょうか? 落合氏:LayerX「Anonify」 LayerXが開発する「Anonify」がエンタープライズに非常に良い 落合:LayerXが開発する「Anonify」という、Ethereum L1に暗号化したバイトコードを投げて、Trusted Execution Environment、秘密鍵が絶対に物理マシンから取れないよっていうサーバーを使って、その暗号コードを処理する秘匿化ブロックチェーンのようなものがあります。 個人的に、これは企業でも使いやすいし、L1はEthereumは一番堅そうだし、柔軟だからということで選ばれていますが、どのレイヤー1でも暗号コードを置く場所はいいんで、こういったような記録する場所として使うっていう用途はとりあえずEthereumです。現在でも使われていますし、これからも使われていくという風に感じています。エンタープライズとなったらAnonifyは非常に使いやすいと思っています。 Tesla+DeFi = TeslaFi もう1つが、CeFi on DeFi、いわゆる中央集権的な金融をDeFiの上でやるというものです。日本暗号資産市場のJPYCっていうトークンがあって、日本円の前払式支払手段っていう法律的な枠組みで発行されている円のトークンがあります。これは現在、様々なチェーンで展開していますよね。 DeFiがあるところで金融業を営んでいくのは、エンタープライズだと思うんですよね、「あれは金融だから僕たちができることじゃない」と区切るのではなくて、法律的にできるかできないか、どういうリスクがあるのかを洗い出したら、前払式支払手段はゲーム内通貨に類似しているものなので、やろうと思えばできてしまいます。 ですから、普通に一企業人として、法律調べてこうやれば「この企画通る」というように、稟議をあげていけば、CeFi on DeFiでもできるはずです。その最たる例が今日一番話そうと思っていたTeslaFi(テスラファイ)です。 これは僕が勝手に名前をつけたんですが、TeslaがDeFiしたらどうなるかという話です。昔、電力会社の案件をやっていた時に、Compoundを電力会社が運営したらとても強いと思いました。 どういうことかというと、お金を貸す、つまりトークンを買う部分はアイデンティティをKYCせずに誰でも扱えるようにしてあげつつ、借りるのはその電力会社、例えば、東電とかTeslaのKYCを通った人しか借りられないとした時に、もし借りたお金を期限までに返さなかったら「その人が電気のサービスを使うことは許さない」というように、首根っこを掴むことができます。 そうすると、担保が少なくても貸せる普通の貸金と一緒になります。このような構造がDeFiに入ってきます。トークン買う側の人はKYCをしないでいいから、DeFiとして使えてる、借りる人は普通の既存金融として借りる、みたいな不思議なバランスができあがってきます。 これはその契約の相対がいないっていうCompound、スマートコントラクトの良さがあるからできることで、普通にこれをやったら貸金料を会社が取らないといけません。 電気系の会社がやることといったら、借りた人がもしだめになった時に電気を止めることだけをやればよくて、金を貸していないし預かりもしていません。これが面白いなと思っています。 パブリックチェーンでしか面白くならない こういうことから色々発想は膨らむはずで、全てのライフライン系の企業が今話したようなことはできるはずです。いろんな企業のライフライン系を組み合わせればより包囲網が強くなるわけです。 現実のお金を貸す際、例えば他にも税金取るとかの国の用途もあるわけですが、現実世界の力強い経済と結びついたDeFiはもっと扱う金額が大きくなります。 そのため、いかがわしいというか、「そんなの本当にできるの?」って今の常識では思ってしまうところがすごい伸びていくんじゃないかと思っています。 面白い用途を思いついた人から、今のエンタープライズもそうですけど、「こういう用途が好きで僕はこのブロックチェーンが好きだから」みたいな理由で使うことが多いと思うんです。だけど、段々と「ブロックチェーンの本質はこうで、だったらこのブロックチェーンでしかできないな」ってブロックチェーンを選べなくなっていくと思うんですよ、面白いネタを思いつけばつくほど。 だから、パブリックブロックチェーンでしか面白くならないCeFi on DeFiみたいなネタが増えていくんじゃないかなと思います。 Yugo氏 コンソーシアムブロックチェーンは難しい 新井:落合さんありがとうございます。次にYugoさんいかがでしょうか? Yugo:僕の経験がエンタメ系のコンテンツに限定されてしまうんですが、その観点kら考えると、まずガス代がかからない、トランザクション時に取引手数料が極めて低いのでサービス運営者が持ってもいいようなレベルで低いってのが最低条件になってくるかと思います。 コンソーシアムってノードに参加してるなかで分散化できるっていうメリットなんですが、実際に事業として運営しようとすると、エンタメコンテンツのIPホールダーさんがノードを運用するスキルがあるかっていうと、、、無くてですね。 結局コンソーシアムでやっても分散化しない、そういう意味でパブリックチェーンってのはこれからエンタメ分野で言えば、すごい使われるんじゃないかなと思います。 特に所有権をパブリックチェーンに刻んでおくと、少なくともサービスの運用者がサービスの運用をやめてもその所有権は後で参照できるので、ベンダーというかプラットフォームにIPの版元さんがロックインされないのですごい有効なんじゃないかなと。 身近な例なんですが、大企業の中でどういうロジックでブロックチェーンを選定するかっていうと、基本的には実績ベースで選ぶことが多いです。 実績には2つあって、1つはそのブロックチェーン上で既に大きいタイトルが動いてる、NBA TOPSHOTみたいにデイリーで数万件トランザクション捌いてて、トランザクションを起こしてるそのユーザーさんも数万人いるみたいなものです。 もしくはすごい実績のある開発チームが作り出したブロックチェーンとかが大企業が選定する際の基準になってくると思います。 Daoka氏:NEM・Symbol NEM・Symbolはハードルが低い 新井:Yugoさんありがとうございます。続いて、Daokaさんいかがでしょうか? Daoka:我々オープニングラインもプライベートチェーンを使った案件もパブリックチェーンを使った案件どちらもやっていますが、正直プライベートチェーンを使って運用していくっていうのは結構面倒な部分があるってのが正直なところです。 それはインフラを維持していくコストや、用途ごとにプライベートチェーンを作ったり、用途に応じてパラメーターを特化させるのはできるのにはできるんですが、なかなか難しいところがあります。 企業にはデータを外に見せたくないなどの理由でプライベートチェーンが好まれがちなのですが、実際そんなことはなくて。パブリックチェーンでも様々なユースケースに対応できるんじゃないかなと、最近色々な案件をやっていて思いますね。 その中でブロックチェーンの中でスマコンを書いてデプロイするのがハードルが高いと思うエンジニアは結構いると思っていて、これからNEM・Symbolは楽にトークンを発行できて、他にもマルチシグとか安全に使えるなってところで個人的にはNEM・Symbolを使って色々サービスを作っています。 NEM・Symbolを使うとモザイクでトークンを発行して、そのモザイクに対してメタデータを付与することによって、NFT的なところもやれますし、実際メンバーアートっていうSymbolで動くサービス、まだこれはβ版でテストネットでやってる段階なんですけど、NFT的な取り組みも始まっています。 あとはアポスティーユっていう、もともとNEMであったサービスでもあるんですけど、デジタル証明や所有権に関する領域もパブリックチェーンを使って十分やっていけるとかなと思います。 渡辺氏:マイクロソフト「ION」 マイクロソフトの「ION」でDIDを 新井:ありがとうございます。最後に渡辺創太さんお願いします。 渡辺:最近だとマイクロソフトのION(アイオン)にとても注目していています。あれはビットコインベースでDIDを発行しようというものなんですけども、IONが本格的に浸透したらマイクロソフトのユーザーは世界に数億、数十億いると思うのでそこにDIDが入ったら、世の中変わるなと思って非常に楽しみにしております。 なぜここがビットコインを選んだかって言うと、セキュリティの問題だと思っていて、基本的にL2とかオフチェーンでユースケースの組み立てが可能なものに関してはL1のセキュリティが大事になっています。 その観点でいうとBitcoinやEthereumが良いんじゃないかなと思っています。というのも、ブロックチェーンのユースケースをパブリックチェーンで作ろうとした時に一番貴重なリソースっていうのがセキュリティの部分、時価総額及びコンセンサスアルゴリズムと言っていいのかもしれないと思っています。 そのため、L1のセキュリティはユースケースにおいては大事だと思います。 カスタマイザビリティもめちゃくちゃ大事で、かといってBitcoinとかEthereumとかで逆にオンチェーン上でユースケース走らせたいとかだと今度はガス代が高くて何もできなくなります。 ブロックチェーンを使うことによってさらにガス代が高くなる、しかも「ガス代変わるから予測もできない!」みたいなことも起きてしまいます。そういうのに関しては、独自チェーン系のものか、もしくは完全にL2にしちゃうか、独自チェーンを作ってL1に繋げられるようにするかみたいなアプローチがいいんじゃないかなと思っています。 Compoundとかはそういう仕様ですよね。Ethreum 2.0がいつになるのか分からないのと、ガス代が不定期に高くなるのとで独自チェーンの路線を走り出しました。 デイリーで500万人が同時接続した時にトランザクションがしっかり走って、マイノリティが確保できるブロックチェーンを作ってくださいみたいな、リクアイアメント取らせてみたいなものです。 そういうところだと、やっぱりSubstrateみたいなカスタマイザビリティが高いものが色んなプロジェクトに刺さったりしてますね。カスタマイザビリティが高くて、必要じゃないところをそぎ落とせるんでその分ユースケースに対応しやすいんです。 各々に対して質問 「NFT系でFlowを使う意味はあるの?」 理論通りの世界はない 新井:各々の意見を聞いてきたなかで、「ここってどういうことですか?」など気になるところある方いれば質問していただけたらと思います。 Yugo:これは落合さんに伺いたいんですけども。Flowを使う意味ってあると思います?デジタルコレクティブとかNFT系で。 落合:すべてのブロックチェーンはプライベートであろうと使う意味はあると思っています。理論通りに完全な世界は無いので。一時の熱狂っていうのは人間にとって外せない要素で、それで色々偏っていくのは絶対にあるので、全然オッケーです。 超長期に時間軸を持っていった時に、どこにパワーが吸収されてる構造なのかってところが頭にあれば、短期的に盛り上がってて「これ将来大丈夫か?」みたいなやつを選んでいたとしても受け身の取り方はいくらでもあるはずです。 その意味で僕は未来はこうなるって話はしますけど、今こうだから駄目だって話は絶対しなくて。力の方向性の流れだけわかっていれば全然オッケーなんじゃないかなという気がします。 Yugo:ありがとうございます。僕はずっとEthereumでNFTの事業を2年間ぐらいやってきて、ガス代がすごい高かったりして、日本円でガス代を支払える機能とかも作ったんですけど、4000円くらい1回NFTを動かすたびにかかるみたいな状態になってしまって。 現在で選択肢を考えると、Flowも悪い選択肢ではないのかなと思ってるんですが、長期的な流れでいうとたしかにEthereumに吸収されていくのかなというように僕自身も思っています。 値段の下がらないNFT 落合:Ethereum上のNFTで1個だけ面白いなと思ったのが、Fractionalっていうプロトコルです。例えば、絵とか論文、ビットコインのホワイトペーパーでもいいんですけど、それにまずNFTで唯一の所有権を持たせるとします。これをコントラクトにロックしたら、ERC20になって分割されます。そしたらERC20なんで、DeFiと相性がよくなるというか売り買いがしやすくなります。それだけ?って印象なんですけど、DeFiの中で値動きが違うアセットがあるってことがすごく面白いと僕は思っています。 この間、Hashmuskが出たあたりの時に、相場が一回下がった時にHashmuskの値段は下がらなかったという現象がありました。 DeFiって今までクリプトアセットだけだったから、みんなつられて下がったのにそこで耐えるアセットがオンチェーンであるっていうのが、すごく面白かったです。 それはまだアートだけですけど、自分がやってるような出版とか出版物の最初に応援した人の証明や、不動産、株式だったりいろんなものがくるはずだと考えています。 例えばPAX Goldだって、金の倉荷証券を無理やりERC20で実装してて、金がロンドンの倉庫にあって、そのIDがトークンと紐付いてるっていう立て付けなんですね。それと同じことが、NFTやNFTの分割物にできるはずなんです。アセットクラスが多様化するDeFiにおいて、NFTは基礎になると思ってます。あとはガス代がどれだけ安くなるかですね。 「EthereumがATHしてるのにガス代が思ったより高騰してないのはなぜ?」 無駄なトランザクションを作る人達が消えた 渡辺:僕から落合さんに。今、EthereumがATHを記録してる中で、僕はGas代が思ったより上がってないなと思っていて、これすごいいいことだと思ってるんですが、これってどういう理由なんでしょうか? 落合:僕よりDeFi強い人に聴いたほうが絶対いいとは思うんですけど(笑)、彼らが言うにはFlashbotっていうめちゃくちゃトランザクションを無駄に作ってた人達が一旦落ち着いて消えたからって話はよく聞きますね。 渡辺:なるほど。 落合:儲かれば儲かる余地がある分だけ、金突っ込んで競争しちゃうという話です。市場が動いてる時はガスが高くなるみたいな宿命が感じられますよね。 カナゴールドさんが書いた論文でビットコインはボラティリティがあるから儲かるみたいな話があります。これを引用すると、ボラがないとマイナーはEthereumを維持できないみたいな話になってくるのかなと思います。これはステーカーでも通用するのかは分からないですが。 そうなってくるとボラが必須ってなると、ガス代が高くなる力学と切っても切れないみたいな悩ましい構造がちらつきます。 「NEMブロックチェーンは使われなくなるのか?元々採用してた企業はSymbolへ移行するの?」 これからはSymbolが使われていく 新井:では次に僕からDaokaさんに質問なんですけども、Symbolブロックチェーンがローンチされたと思います。 基本的にSymbolがエンタープライズ向けに色々活用して実証実験をしていくとのことですが、「もともと使われていたNEMブロックチェーンはあまり使われなくなるのか」「もともと採用してた企業はSymbolに移行していくのか」これらについて教えて下さい。 Daoka:これは結構NEMコミュニティの中でもいろんな意見や質問がでてきてる話です。今までそもそもNEMがJavaで作られていて、SymbolがC+で作られていて、もともとのコンセプトは一緒なんですけど、実態は別々のチェーンとして動いているという前提があります。 そのため、今までNEMで作っていたものをSymbolに持っていくのはそこそこ労力がかかるんです。今までNEMで動かしていたものを、Symbolに移さずに、そのままNEMで使っていくというのは考えられると思います。 「これからあえてNEMを選択していくかどうか」は、個人的な意見として、Symbolを使うかなというところです。機能的なところやスケーラビリティのところもSymbolのほうが圧倒的にあるので、あえてNEMを使う理由はあまりないのかなと思っています。 あとは、NEMとSymbolの開発をメインで動いているNGLっていう団体があるんですけど、そこは今までのNEMを活用していくっていうところで、NEM1が一部クローズになっていましたが、オープンソース化して機能拡張していくっていう話も出てきているようです。 プロジェクトが今後考えるべき観点 TEE技術でゴミ問題を解決する 落合:これ僕の妄想のような話になるのですが、これ良い使い方だなと思っていた「TEE」というIoTとかのデバイスの秘密鍵を入れてるところからデータ抜けませんという技術があります。SafePalとかLedger nanoSとがTEEが入ってるデバイスの例なんですけど。 例えば「SEABIN」っていうマシンがあって、海に浮かべておくと太陽光で動いてゴミ拾ってくれます。ルンバの海版みたいなのが。それがゴミを吸い込んだ量をセンサーで検知して、吸い込んだ量に比例してトークンが配られるみたいな、そのSEABINの持ち主に対してです。 もし、ゴミ吸い込んだ量を不正しようと思っても、TEEが入ってるからセンサー類の中のデータはいじれませんみたいにすると、これって現実世界のマイニングになりうるんじゃないかなと考えています。 「そのトークンに価値は無い」と思うかもしれないですが、そこはシンプルに、経済学で言うピグー補助金というものを、国から税金として出します。 外郭団体でもなんでも良くて「そのトークンを買い取ります、バーンします。」って言わせてしまいます。すると、ゴミ拾ってるトークンは根源的価値はあるので。そういう理屈で、杉をなくしたり、海のプラスチックをなくしたり、マイニング的なことってできるんじゃないかと思ったりしています。 これはピグー補助金が使える街は全部できるはずなんです。 プルーフ・オブ・グレタ 渡辺:その話でいうと、最近僕、地球温暖化に興味があって、週末色々調べています。我々はレイヤー1ブロックチェーンを作っていて、2025年くらいまでにカーボンニュートラルなブロックチェーンを作ろうと思っています。 そこで、まさしくピグー補助金みたいな話で、ブロックチェーンって政府がいないです。だからオンチェーンのトレジャリーみたいな、例えばトランザクションコストの2割はそこに蓄えられるみたいな実装をしといて、それをトークンホルダーがオンチェーンガバナンスでバリデーターに補助金として支払いをする。 バリデーターは再生可能エネルギーを使っているデータセンターを使っていないとそもそもネットワークに入れないみたいに我々のブロックチェーンでも最近始めています。 この話と全く関係ない話ではないんですが、企業でブロックチェーンが使われるってなった時に、今後エナジーコンサプションとかSDGsみたいな話って結構重要になってくると思っています。例えば、マイクリサーガのプレスの発表をした時コメント欄がひどいことになっていました。内容も「PoWは!」みたいなコメントがかなり多かったです(笑)。 全くじゃないけどあまり関係なくない?みたいなところで企業が色々抗議されてるところがあるので、そういう観点も今後意思決定の時に入ってくるんじゃないかなと考えています。 落合:なるほど。TeslaFi(Tesla+DeFi)じゃないけど、Teslaもソーラーパネルついてるわけだし、発電した分だけオフセットのために少々、政府にポイっと投げたら、「あなたはこれくらいのCo2を再生可能エネルギーにオフセットしたから、その代わりもし排出したとしても相殺できるよ」「買い取るよお金で」って今ありますよね? Teslaがなんらかのブロックチェーンと密結合したらそういうことができるはずだし、それをやり取りする市場が生まれるので普通にそれを買い取ってもいいですよね。さっき創太くんが言ってたトレジャリーで買い取るっていうのはそういうことですよね。 渡辺:そうです。これ2個あると思ってて。そもそもカーボンニュートラルにネットワーク自体をするっていうのと、カーボンクレジットを買うみたいな話ですよ。 落合:そうそう、旬ですよね。なんかグレタが言ってましたよね、カーボンアセットをトークン買ってやるとか本気じゃないでしょとかすごい批判してましたね(笑)実際、日本の非化石証書は基準がゆるいんです。要はゆるい基準で発行された証書を買ってお終いだったら意味ないよね、みたいな話だと思ってます。 追跡可能で証書の質を比べたりだとか、本当にそれを買うことで、環境のためになってると自信もって言えるようなものが売り出されたら価値があるんじゃないかなと思っています。プルーフ・オブ・グレタということですね。 オーディエンスからの質問 「金融機関がオンプレミスでパブリックチェーンのノードを建てることは可能?」 パブリック風味のノードを持てる 質問者1:非常に有益なお話を皆様から拝聴できて、ありがとうございます。 聞きたいのが私は金融機関のシステムを見るのが好きなんですが、日本の金融機関って結構「ブロックチェーンやりたい!」みたいな会社が多いです。「内部で意欲的に検討しています」みたいなものです。 そういうところにパブリックブロックチェーンが何かしらの形で使われるようになればなかなか面白いかなと思うのですが、一方で金融機関ってクラウドどころかオンプレっていって「サーバー自前で立ててます!」みたいなところ結構あると思います。ああいう会社ってプライベートのブロックチェーンだとオンプレとクラウドのハイブリッドでノードが建てられたりします。 その辺ってそれぞれのチェーンって、オンプレって使えるのかという質問です。もし使えるなら金融機関としては検討の余地あるなと思いました。それこそ多摩の奥地とかにサーバー立ててますみたいな話です。このあたりお聞きしたいです。 落合:Ethereumのバリデーターとかでもオンプレって自分で作れます。そのため、例えばRollupのノードを自分で建てちゃって、自分のRollupを作るというようなこともできます。パラスレッドはまだちょっと使えないみたいだけど、これもありだと思いますし、あとはMijinですよ。Symbolだとどうなんでしょうか。 Daoka:Symbolのノードも、NEMからSymbolになってハーベストが結構取れるようになって、みんなこぞってノードを立ててて1800ぐらいノードがあります、1ヶ月で。それをやってる人はクラウドでやってる人が多いんですが、中には自前で自宅のサーバーでノード立ててる人も結構います。 落合:Binance Smart ChainがEthereumを参考にしたように、Optimismをオマージュしてエコシステムを持ちたそうな日本の会社がデータシャードのデータを貯める構成のロールアップをOptimismを参考にして作っちゃって、「はいもうこれEthereum L1とつながっててめちゃくちゃ速いです」みたいなマーケティングって多分稟議通りやすいんじゃないかなと思います。もちろん、このあたりは色々あるかと思いますが(笑)。パブリック風味なんだけど、自分たちでサーバーを持つってことはできるかと思います。 質問者1:はい、私のイメージどおりのお答えいただけました。ありがとうございます。 本当は企業はパブリックチェーンを導入できる 落合:ただ、僕はそういう大企業の稟議とかに合わせるのを完全に辞めたんですけど、オンプレにしたい理由ってその会社のセキュリティモデルがそうだからじゃないでしょうか。 質問者1:そうですね。ネットワークが専用線かとかも結構検討材料になります。 落合:そうです。パブリックブロックチェーンを使うって、その会社のセキュリティモデルから第一原理的に考えたら、パブリックチェーンは普通に使えるはずです。社内の基盤系と連携しないです。情報漏えいが怖いて話になると、LG1じゃないけど、閉域網って結局データの出入り口が限定的だからいいわけで、パブリックチェーンを導入してしまうとデータ漏れ放題になります。 だから、変に「ログのところに顧客データ混ざっちゃいました。パブリックに出ました」ってなると閉域網やってる意味がなくなってしまいます。パブリックが使われてない理由ってこのへんだと思います。 だから、ちゃんとセキュリティモデルを把握してる社内の人が「パブリックチェーンは中に入れません。外でごにょごにょやって、パブリックチェーンのログデータを閉域網から社内データに連携させます」みたいなアーキテクトがいないと、進まない話な気がします。 質問者1:ありがとうございます。 「それぞれのブロックチェーンは使ったことがある?」 質問者2:こんばんわ。質問なんですが、それぞれのブロックチェーンは使われたことはありますか? Daoka:自分はEthereumは触ったことはあります。2017年に少しだけですが。その時にスマコン書くのはなかなかしんどいなと思って、NEM・Symbolにいったっていうのが自分の経歴だったりします。 落合:触るってのがプロダクションデプロイって意味なら、僕は基本プロダクションに何かをデプロイしましたっていうのは絶対に言わないようにしてるので詳しくは話せません。しかし、ドキュメント読んでどんなスマコンかけるかは全部把握してますし、PolkadotとかNEMに関しては結構深いところまで勉強して比較検討してるつもりではあります。 Yugo:僕はずっとEthereumでNFTの取引所の開発を2年ぐらいずっとやっていて、そこでちょっと限界を感じる部分が何点かあってFlowに行きました。Polkladotに関しては、僕触ったことがなくて、ちょっとお伺いしたかったのが、デジタルコレクティブとかゲームの関係で見といたほうがいいプロジェクトとかあれば創太さんにお伺いしたいと思っています。 渡辺:そうですね、時間はちょっとかかるってしまうかもしれませんが、EnjinとかがPolkadotで独自チェーンを作り始めました。あれもガス代の問題や開発を自分たちのコントロールで進めたいからっていうところはあるんだと思います。 Yugo:Dfinityと比較して、Enjinがやってることはどの辺が良いと思ったんでしょうか? 渡辺:ビジネス的なところでいうと、マーケティングのところとか資金調達の部分ですよね。Polkadotである程度一回波が来たんで、資金調達自体も今このタイミングとかでしっかりクローズさせてしっかりやってないと、次の波にも乗れないフェーズだと思うんです。多分彼らはそこが上手く行ってないはずです。 Daoka:創太さんに聞きたいんですが、NEM・Symbolで発行したトークンをPolkadotに繋げることってできますか? 渡辺:多分、NEM自体をPolkadotに接続すれば可能ですね。あともう一個できるのが、StatemintっていうのをParityが作ったんですね。Polkadotにつながるブロックチェーンで、トークン発行のためのブロックチェーンなんです。だから、USDTとかがStatemint上で発行するんですけど、NEMトークンだけを持っていきたいって話であれば、NEMトークンをNEMのスマコンにロックして、同じ額をStatemintで発行するのはできます。これは簡単にできます。 Daoka:そうすると、NEMの中にトークンをロックする機構が必要になってくるということですね。 渡辺:そうですね。ただコンポーザビリティがないですね。ブリッジみたいなのを作らないと。つまりNEMのアプリケーションがただ単のトークンのトランスファーになる。USDTはそれでいいですけど、スマートコントラクトとかが複雑に絡んでくるとトークンだけ発行してもあんまり意味がない。EthereumとかPolkadotもつながってくるんでNEMもその流れでつながってくると思います。 質問者さんの質問に戻ると、僕が使ったことあるのはEthereumとPolkadotですね。 新井:ありがとうございました。今回みなさんには「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」というテーマで話してもらいました。トークに参加してくださった4名、質問者のお二方、リスナーの皆様今回はありがとうございました。 一同:ありがとうございました。 まとめ いかがでしたか? 後半も今後のパブリックチェーンの話から、環境問題までとても興味深い内容だったかと思います。 ブロックチェーン技術が利用されているシーンはまだまだ一部で、私達の日常生活までは溶け込んできていません。 今後、企業はブロックチェーンとどのように融合して新しい価値を創造していくのでしょうか、目が離せないですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、他メディアでは得られないコアな情報から初心者向けの情報まで幅広く発信していきます。 今後とも是非積極的にチェックしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2021/06/10『Burnt Finance 』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
Mike Winkelman氏のデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」が約$69 million(約75億円)で落札された事例などをきっかけに、仮想通貨業界以外からも注目を集め続けているNFT市場。 しかし、現状、NFTを取り扱うプラットフォームは取引一回にかかる手数料(ガス代)が高額であるなどの課題を抱えています。 本記事では、そんなNFT市場に対するソリューションの提供を目的としたプロジェクト「Burnt Finance」について、先日開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「NFTプラットフォーム関連の新しいプロジェクトを知りたい」 ・「Burnt Financeについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Burnt Financeの概要 Burnt Financeの概要 ティッカー/通貨名 $BURNT/Burnt Token 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 Solana上で構築されたBurnt Financeプラットフォーム上で低コスト・高速で合成資産、NFT、新しいデジタルアセットの作成が可能。同プラットフォームで多様なオークションにも対応。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント Burnt.financeのAMA 1. 自己紹介とチームの紹介をお願いします。 私が最初に脚光を浴びたのは、私たちが本物のバンクシーの絵を一緒に燃やしてNFTにしたときでした。この行為は、特にNFT業界において私たちと私たちのプラットフォームをトップに押し上げました。 例えば、現在OpenSeaにおいてはBeepleなどの有名アーティストを抑えて、NFT平均販売価格のレコードを保持しています。 このパフォーマンスは、Forbes、BBC、Bloombergなどの国際的なメディアに取り上げられました。 私たちは、今日のDeFiとNFT業界における最先端のチームです。私たちは、ハーバード大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学スターン校などの学校に通っていました。チームは合わせて25年以上のビジネスと暗号通貨業界の経験を経ています。 2. Burnt Financeとはどんなプロジェクトなのですか? Burnt Financeは、Solanaをベースに構築された完全に分散化されたオークションのサポートが可能なプロトコルです。 Burnt Financeは、1秒間に50,000件以上の取引が可能で、さらに、1取引あたりのコストは0.001セント(約0.1円)以下です。 ユーザーは、 合成資産 NFT 新しいデジタルアセット など、好きなアセットを作成できます。 このプラットフォームは、イングリッシュオークションからダッチオークションまで、あらゆる種類の主なオークションに対応しています。 Burnt Financeは、Injectiveが創業・新事業創出支援をした会社で、Alameda、Multicoin、Defianceなど多くの大手ファンドが支援しています。 3. Burnt Financeは既存のソリューションが解決できていない問題を解決できるのでしょうか?また、競争上の優位点はなんですか? 現在のオークション市場には、いくつかの大きな問題があります。1つは、プライバシーやユーザーの情報を一般的に保護していない中央集権的な存在がいる点です。 2つ目は、現在の合成資産やNFTの他のプラットフォームは、Ethereumの上に構築されているため、取引速度が非常に遅く、ガス料金も非常に高いため、プロセスへのアクセスにハードルがある点です。 私たちは、分散型で、誰もが簡単にアクセスできるプラットフォームを実現するために、Burnt Financeを構築しました。 Burnt Financeは、すべてのユーザーに無制限のアクセスを提供し、イングリッシュオークションからダッチオークションまで様々な種類のオークションを開催できます。また、ユーザーは、NFTだけでなく、多様な合成資産の作成も可能です。 Burnt Financeは、Solana上に構築された完全に分散化されたプロトコルであり、ユーザーは数回のクリックで簡単に新しい合成資産やNFTを作成できるのです。 さらに、Burnt Financeでは、400ミリ秒のブロックタイムで毎秒50,000件のトランザクションを処理できるため、入札プロセスを非常に高速に処理でき、入札操作にかかる時間を減らせるのです。 取引手数料は、入札や新しい資産の作成の際に0.00005ドル程度しかかかりません。Burntでは、イングリッシュ、ダッチ、ボンディングカーブ、その他多数のオークション形式を作成できます。これにより、新しいアーティストやユーザーは、新しいアセットを簡単に作成することができます。 最後に、私たちのプラットフォームで独占的なNFTや合成資産をドロップしてくれるアーティストやクリエイターの比類ないネットワークがあります。 このように、Burntを利用することで安く、早く、簡単に、そして他では手に入らないアセットにアクセスできるのです。 私たちは、最も有名なファンドやプロジェクトのCEOたちからも支援を受けています。 4. これまでに達成した主なマイルストーンと、目標とするマイルストーンをスケジュールと共に簡単に説明してください。 現在、テストネットの開発を進めており、今四半期中のリリースを予定しています。 その後すぐに、メインネットのバージョン1.0をリリースする予定です。私たちは、これまでの進捗状況を示すことに非常に興奮しており、メインネットを段階的に展開する予定です。 5. $BURNTトークノミクスの概要と、トークンの有用性について教えてください。 Burnt Financeは、$BURNTトークンによって運営されます。 $BURNTトークンのユースケースは、以下のようなものがあります。(これらだけに限定されるものではないです。) プロトコルガバナンス:ネットワークの分散型コミュニティガバナンスを促進するために、$BURNTホルダーは、Burnt Financeプラットフォームの機能やパラメータを決定するためのガバナンス提案をしたり、投票したりできます(これにはプロトコルのアップグレード、プロファイルの検証、合成資産の作成が含まれます。) 合成資産の担保:プラットフォームのネイティブ通貨である$BURNNTトークンは、Burnt Financeプラットフォーム上で合成Burnt資産(bAssets)を作成する際の担保として使用すできます。 この二次的な合成資産は、譲渡や取引が可能です。 手数料の軽減:$BURNTを利用してプラットフォーム上でNFTを購入したユーザーは、取引手数料が(1%→0.1%)に軽減されます。価格はSolanaのAMMプールによって決定されます。 参加インセンティブ:プラットフォームの採用を促進するために、一定のエポック(期間)内に供給されるトークンの一部は、Burnt Financeプラットフォーム上で合成資産やNFTの作成、NFTの売買など様々な活動を行ったアーリーユーザーに分配されます。 $BURNTトークンは、Burnt Financeのノードオペレーターにインセンティブを与えるために使用されます。 今後、コミュニティがBurnt Financeのプラットフォームに参加できるよう、トークンセールを開催する予定です。 トークンセールの詳細は近日中に発表します。また、コミュニティのために特別なNFTドロップやその他の特別なイベントを実施していきます。 私たちは数日ごとに新しいものをリリースしており、今後数ヶ月の間に製品の初版をリリースする予定です。 最新情報を入手するには、公式のTwitterとDiscordチャンネルをご利用ください。 https://linktr.ee/Burnt.finance 6. $BURNTの総供給量はどのくらいですか? 2億枚です。 7. スマートコントラクトはオープンソースになるのですか? はい、オープンソース化します。 8. 最近、ハッキングの事件が多発しています。セキュリティ対策はどうなっていますか? Solanaは、Fortune 500に選ばれたセキュリティ企業の監査を受け、グローバルな規模で鉄壁の不変性を提供しています。 Solanaは数多くの著名なプロジェクトで利用されており、現在、数十億ドルのセキュリティ確保に貢献しています。 Burnt Financeのセキュリティと信頼性は、私たちの最優先事項です。 もし、セキュリティリサーチャーやBurnt Financeコミュニティの誰もがプロトコル内の脆弱性を検出できれば、BRUNTバグバウンティを受け取ることができ、エコシステム内での善行の動機付けにもなります。 また、Peckshield社などの大手企業によるセキュリティ監査を受ける予定です。 9. Burnt Financeに関するニュースや最新情報があれば教えてください。 私たちは、Burntのエコシステムを拡大し、パートナーとの統合に努めてきました。 また、近日中にローンチ予定の製品の開発にも全力で取り組んでいます。 すべての最新情報は、私たちの公式ソーシャルアカウント https://linktr.ee/Burnt.finance に掲載されます。フォローしていただければ、最新の情報をお届けします。 コミュニティからの質問 - 現状ではSolanaのプラットフォームということを売りにしているように見えますが、今後Solanaで同様のプロジェクトが出てきた場合、その競合に勝つ戦略はどう考えていますか? これは、プロダクト自体の問題だと思います。 プロダクトの中には、その分野では最高でも、他の分野では劣るものがたくさんあります。 暗号通貨市場の動きは速いので、企業としては適応力と構築力を身につける必要があります。 もし当社がNFTオークションハウスだけを目指していたら、市場のトレンドが変化したときに、顔面から落ちていくでしょう。 しっかりとした基盤を構築することで、変化する市場のニーズに素早く対応し、トップの地位を確立できるのです。 - 合成資産のオークションを一つの目玉として挙げていましたが、具体的なユースケースを教えてください。 Burnt Financeの使命は、無制限のアセット作成とオークション作成の両方に、真に無制限なアクセスを提供することです。 そのため、すべてのユーザーがアクセスできるプラットフォームを構築するために、合成プロセスを全面的に見直しました。Burntの合成資産は、Burnt AssetsまたはbAssetsと呼ばれています。 現実世界の株式、コモディティ、インデックスなど、多数のbAssetを作成可能です。さらに、Burnt FinanceはSolana上に構築されているため、現在のEthereumのエコシステムが課す典型的な制限を回避できます。 新しい合成資産の作成は数秒で完了し、取引手数料はわずか数円、さらに過剰担保に関連する問題も、Burnt Financeのプラットフォームの柔軟性によって解決されます。 USDCのようなステーブルコイン、BURNTトークン両方がbAssetsをミント(発行)する際の担保として利用可能です。 ステーブルコインの場合、150%の担保率が適用されますが、BURNTトークンを担保とする場合は300%の担保率が適用されます。BURNTを担保にすることで、ユーザーはリワードの形でインセンティブを得られ、トークンを担保としてロックアップする負担を軽減できます。 最後に、私たちは、合成資産のミントに伴う複雑さを排除し、使いやすいインターフェースを構築することに細心の注意を払いました。 初心者にも上級者にもわかりやすいフロントエンドのインターフェイスにより、誰でも数回のクリックで新しいシンセティック・アセット(合成資産)を作成できます。 - $BURNTトークンについて様々なユースケースが紹介されていましたが、Burnt Financeの目的を達成する上で最も重要で特徴的なユースケースを教えてください。 個人的に最も特徴的だと思う例は、個人情報精査だと思います。 これは、検証可能な人物をコミュニティが投票するという、他ではあまり見られないものです。 従来のオークションハウスでは、何がアートで何がそうでないかを決定する中央管理機関がありました。 これは、従来のDAOよりも一歩進んで、真の分散型経済を実現するものです。 - クリスティーズやサザビーズなど、現実社会で実績あるオークション会場があると思います。それらと比較して、Burnt financeだからこそ、勝ち抜いていける点はどのような点でしょうか? 従来のオークションハウスには、参入にものすごく障壁がありました。 オークションをはじめる前に、美術品は中央のクリアリングハウスを通過し、中央の権威者によって承認されなければなりません。 このような機会は、通常、超富裕層や超有名なアーティストに限られています。 Burntは、このような顕著な問題を解決するために、世界初の完全に分散化されたオークションプロトコルを開発しました。 フロントエンドでは直感的なインターフェースを提供し、バックエンドでは完全に分散化されています。 そしてそれは、僅かな手数料と数倍のスピードで行われます。 - Burnt finance はオークションの歴史・実績において、アーリーステージかつ新しい分野を開拓する存在の為、反対意見や抵抗勢力が少なからず存在してくると思います。これから事業展開をしていく上で、どのように集客を行い、信頼・実績を積み重ねていく予定ですか? 私たちの投資家の中には、Matic(Polygon)、Terra、Marlin、Fantom、Injectiveなどの一流プロジェクトのCEOや幹部も含まれています。これらのプロジェクトは、Burnt Financeのプラットフォームで特別なNFTのドロップを開催する予定です。 また、Alec Monopoly、Pussy riot、the naked philanthropist、bored elonなどともすでに仕事をしています。彼らはいずれも数十万人から数百万人のフォロワーを抱えており、ローンチ時にはより多くの支持を得ることができます。 また、NFTでは、暗号通貨エコシステムの中でも他に類を見ない大規模なイベントやプロモーションを実施する予定です。これには、宇宙へのアートの打ち上げや、私たちの作品を展示するアートギャラリーの建設も含まれます。 Burnt Financeは、暗号通貨とそれによるNFT主流化に貢献する最初のNFTプラットフォームになると確信しています。 契約書がなく、無料でオープンなオークションプラットフォームなので、導入はとても簡単です。私たちは分散型のプラットフォームなので、アーティストから直接支払いを受けることはありません。 - 今後チャリティオークションの予定はありますか? はい、私たちはニューヨークのWhitneyという有名な美術館の向かいで、 「Not an art gallery」というNFTのアートギャラリーを運営しています。 これは、「NFTはアートではない」と言っていた画廊の反対側でやっています。意趣返しとして、このギャラリーでNFTを販売します。 複数の異なるアーティストが参加し、それぞれの売り上げは彼らがサポートする目的のために100%使われます。 私はグリーンエネルギーの推進者なので、そこに重点を置くことになります。 さらに、このギャラリーでアートを販売し、嫌というほど発生したアジア人コミュニティへのヘイトを減らすために資金を提供する予定です。 - もし今あなたが本物の物質的なモナリザを所有していたとしたら燃やしますか? 私がそうする、とは断言できません。 バンクシーのアイデアは、単にアートを燃やすだけでなく、メッセージを伝えることです。 また、バンクシーを選んだのは、彼が同じようなスタンスを取っていることで有名だからです。 私たちは、デジタルの世界でも価値が維持されることを示したかったのです。このようなことを繰り返していたら、以前に作られたものを破壊するだけになってしまいますからね。 - Burnt Financeのミッションやビジョンは何ですか?Burnt Financeは、どのような問題やユースケースを解決したいと考えていますか? 私たちの長期的な計画は、最終的にIDOプラットフォームをリリースし、ステーキングとNFTインセンティブによる流動性マイニングを取り入れ、クロスチェーンオークションをサポートするエコシステムを構築することです。 NFTオークションを超えて、すべてのオークションを促進したいと考えています。 - ユーザーコミュニティの重要性をどのように評価していますか?近い将来、コミュニティを惹きつけ、拡大するための特別なプランはありますか? 正直コミュニティが一番大事だと思っています。 素晴らしいプラットフォームがあっても、それを利用するコミュニティがなければ意味がありません。さらに、私たちが改善できることをコミュニティから聞くのも大好きです。それが、最高のプラットフォームを作る方法だからです。 - Burnt Financeは、最初の単射プロトコルインキュベーションプロジェクトを発表しました。 では、なぜインセンティブプロトコルを選んだのですか? 私たちは、数年前からInjectiveと緊密な関係にあります。 Banksy NFTをInjectiveと共同で作成したとき、私たちはInjectiveとの最初の主要なコラボレーションに着手しました。 私たちは、完全な分権化の必要性など、多くの点で共通のビジョンを共有し、金融セクターの障壁を打破することの重要性を信じています。 Burnt Financeの計画について話し合った後、Injectiveは、マーケティングと技術開発の両方の面で私たちを支援しながら、私たちに投資すると決定しました。 Injectiveは、億万長者のマークキューバンやパンテラキャピタルなどの著名な個人によってサポートされているDeFiスペースの主要なプロジェクトです。 Injectiveのチームと一緒に仕事をするのは本当にうれしいことです。今後も他にも多くのコラボレーションに参加していきます。 基本的に、Burnt Financeで作成およびオークションにかけられた資産の多くは、後でInjectiveで取引できるという考え方です。したがって、Burnt Financeは資産作成のプライマリーマーケットとして機能し、Injectiveはこれらのユニークな資産が取引されるセカンダリーマーケットになります。 - マーケティング戦略はありますか?一番得意な手法などは? 早期参加者に対しては、プラットフォームの初期ユーザーにトランザクションマイニングを実施する予定です。 これには2つの理由があります。 1つ目は、ユーザーがプラットフォーム上で取引を行う動機付けになる点、2つ目は、プロトコルの分散化を図る点です。 プラットフォーム上で最も活動している人たちがより多くの発言権を持ち、プラットフォームが成長するためのインセンティブが高まるからです。 まとめ いかがだったでしょうか? 昨今のNFTの盛り上がりの中、市場には様々なプロジェクトが誕生しました。 その中でもBurnt Financeは、強力なバックがいる点などから是非注目したいプロジェクトですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨の様々な情報を発信していくので、チェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 - Burnt Finance公式リンク - Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント
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2021/06/09『Bifrost』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!【第二弾:Kusama PLO開催間近編】
Kusama Parachain Slot Auctionが開催間近とする中、注目のPolkadot系プロジェクトのBifrostがCRYPTO TIMES主催イベントとして第二回目となるAMAを開催しました。 先日Bifrostが発表したSALP(Polkadot Parachain Slot Auction)や、Kusamaオークションの参加方法などについて詳しく解説されています。 ・「Bifrostについて知りたい」 ・「最近のBifrostについてやKusama PLOについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 *前回のBifrostのAMAについてはこちらの記事をご確認ください。 Bifrostの概要 Bifrostの概要 ティッカー/通貨名 $BNC/Bifrost Native Token 特徴 流動性を提供するための担保資産のインフラを目指しているプロジェクト。Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することでvTokenの獲得が可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github BifrostはDeFi分野でStakingの流動性を提供するためのインフラとなることを目指しているプロジェクトです。 Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することで、代替トークンとなるvTokenを得られます。 BifrostのAMA 今回のAMAにはBifrostのプロダクトマネージャーのTyrone Pan氏が参加してくれました。 1. Bifrostとはどんなプロジェクトなのですか? こんにちはみなさん!再び会えることができて嬉しいです! 今日は、膨大なBNCの報酬と素晴らしいParachain Bondingの流動性を持つ、Bifrost Kusamaへの参加方法についてお話します、お見逃しなく! Bifrostは、Polkadot Ecological DeFiの基本となるプロトコルです。流動性を提供するための担保資産のインフラを目指しています。 ステーキングやSALP(Polkadot Parachain Slot Auction)用の派生vTokenを発表しました。 NGC、SNZ、DFG、CMSなどの機関から215万ドルの資金調達を行い、Web3 Foundation Grantを取得しています。また、Substrate Builders ProgramやWeb3 Bootcampのメンバーでもあります。 因みに今、BifrostのKusamaのReserveページもOpenしてます! https://ksm.vtoken.io/ 2. KusamaのParachain Auctionはもう少しで始まりますが、公式にスタートはいつからでしょうか? Bifrostは18:45 UTC+2,5月21日に行われる「SALP liquidity protocol」について話すスピーカーの一人です。お見逃しなく。 BifrostがKusamaリレーチェーンで第2Parachain ID2021として登録しました。 最初の5回のオークションには必ず入札し、スロットが落札された場合には3,000,000BNCの報酬を最終的に確保し、少なくとも1KSM : 10BNCの割合で報酬を得る予定です。 3. PolkadotやKusamaにおいて、なぜParachainのスロットを欲しがるのでしょうか? BifrostがPolkadotのエコシステムを選んだ重要な理由は、自分たちでコンセンサスの準備を維持する必要がないからです。 これは、Polkadotが提供するparachainの共有セキュリティを享受するrelay-chainと接続するparachainにとっては明らかな利点です。 コンセンサス・セキュリティを維持するためには、多くの設備投資と人件費が必要です。DeFi製品の場合、ビジネス・ロジックと製品開発にコストを集中して投資することで、キラー・アプリケーションを素早く反復することが容易になります。 同時に、Bifrostはスマートコントラクトを使って、Polkadot以外の異なるPoSチェーンにサービスの展開が可能です。例えば、当社のvETHは、BifrostのParachainが開始された後、ERC-20とSubstrateベースのデュアルアセット契約となり、複数のチェーン間でシームレスに配信・利用が可能です。 CRYPTO TIMES編集長 Parachainとしてつながることで、Polkadotのセキュリティを享受できる点、そして、ビジネスとプロダクトにフォーカスすることができるところみたいですね。 Bifrostに限って言えば、色々なPoSアセットをステーキングデリバティブとして扱うことも考えているので、クロスチェーンであるがゆえのメリットも有るのだと思います。 4. Bifrostは、Kusama・PolkadotのParachainをどのように考えていますか?今後、両者のビジネスをスムーズに移行させる方法は考えていますか? BifrostはKusamaとPolkadotの両方のスロットオークションに参加し、BifrostはKusama用の追加ネットワークを持たず、メインネットワークのみを持ちます。 KusamaとPolkadotのコンセンサススイッチを通じて、KusamaとPolkadotのParachainと互換性を持つことになります。その理由は、Bifrostの価値をいかに高めるかに焦点を当てて、すべての価値を組み合わせたいからです。 Kusamaのために別のネットワークを維持することは、多くのエネルギーを消費し、多くの反復的な労働をもたらすかもしれません。しかし、ローンチ前の検証のために、Kusamaに比較的短い時間をリースすることにしました。 検証終了後、PolkadotのParachainをオークションにかけ、より強いコンセンサスを持つDeFiサービスをユーザーに提供していきたいと考えています。(Polkadotコンセンサスの共有) CRYPTO TIMES編集長 他のプロジェクトだと、2つのネットワークを持っていて、2つのトークンを準備するけども、BifrostはBifrost単体でAuctionに挑むようです。 このメリット的な部分でいうと、下記になるんでしょうかね。→KusamaとPolkadotのコンセンサススイッチを通じて、KusamaとPolkadotのParachainと互換性を持つことになります。 5. Kusamaスロットオークションに参加するユーザーは、最大48週間のロックアップ期間に直面します。この期間中、Bifrostはどのようにしてロックしたトークンの流動性を解除するのでしょうか? はい、入札結合期間中にユーザーが流動性を放出できるソリューション、SALPと呼んでいるスロットオークション流動性プロトコルの開発が完了し、近日中に製品ページがお目見えする予定になっています。 SALPは、Bifrostのオリジナル商品です。スロットオークションのデリバティブを研究することで、ユーザーがスロットオークション中の6~48週目のKSMボンディングの流動性を解除できるようにすることが当初の目的です。 同時に、オークションの償還期間が不均一であることや、デリバティブの流動性に影響を与えるその他の要因を考慮して、資産の効用や株式の属性を表すデリバティブであるvsTokenとvsBondを作成しました。ユーザーは、いつでも「vsToken」を売買して流動性を享受し、「vsBond」を保有してParachainが発行するオークションの報酬を受け取ることができます。 これは、他のスロットリクイディティプロジェクトではできないことです。金融商品である以上、流動性が一様でないデリバティブは、ユーザーの体験に大きな影響を与えます。ここではその例を紹介します。 1KSMをBifrostに投票すると、1vsKSM+1vsBond-Bifrostが得られるので、BifrostのParachainリース期間中に両方を取引することができます。例えば、1vsKSMを0.98KSM(0.02は流動性取引プールでの割引)で売ることもできますし、Bifrostのparachainが終了するするまで待って、1vsKSM+1vsBondを破棄して1KSMをコストなしで交換することもできます。 vsBond-Bifrostを保有すると、BNCの報酬を自動的に受け取ることができますが、BifrostのvsBond市場で売却も可能です。 6. なぜvsTokenをファンジブルトークンとして設計したのでしょうか?また、Parachainごとに異なるデリバティブを発行することの問題点は何ですか? 同質性の度合いが低いほど、流動性というのは悪くなるのです。 異なるParachainに対して異なるデリバティブを発行すると、それぞれのデリバティブが別々に流動性を提供しなければならない状況に陥いります。 Parachainのリース期間が異なる 償還期間が異なる Parachainの報酬戦略が一致しない などの非ファンジブルな要因により、完全なファンジブル・デリバティブを実現することができず、非ファンジブルは流動性の障害となっています。 それに対して、fungibleなデリバティブは、異なるParachainのクラウドローンから流動性をまとめ、客観的な流動性の優位性の形成が可能です。そこでBifrostは、クラウドローンのTokenの属性から始まり、その属性を効用と株式に分離し、vsToken(Voucher Slot Token)とvsBond(Voucher Slot Bond)の2つの派生商品をデザインしました。 7. Bifrostのスロットオークション/SALPに参加するには? 今回のBifrost Kusamaスロットオークションでは、初めてvsKSMの鋳造が開始されます。vsKSMでMintされたKSMは、Bifrost Kusama Parachainスロットオークションで使用され、ユーザーは無料で流動化されたvsKSMと、BNCスロットオークションの豪華な報酬を受け取ることができます。 Mintドロップのページは現在公開されており、https://ksm.vtoken.io、スニークプレビューを見ることが可能です。また、メールで購読すると、Bifrost Kusama Parachainスロットオークションの最新情報をいち早く受け取れます。 いまは予約期間中です。この期間中に、他人の招待コードを記入して0.01KSMのMintを完成させると、優先的にMintを作成でき、個人の招待コードを受け取れます。 1. 優先的なMintの権利 正式なMint開始の24時間前からMintを開始することができます。 2. 個人招待コード 他のお友達を招待して、いつでも招待関係を束ねることができ、お友達が造幣局に参加すると招待ボーナスを獲得できます。 Mint期間中、Mintチャンネルが開設され、Bifrost公式サイトのイベントページからミントに参加すると、「1 KSM : X BNC」(Xはイベント開始時に発表される、1:10以上の比率)を受取が可能となります。 現在、27459件の応募があり、あと1週間で予約終了となるので、興味があれば今すぐ予約して、BNCブーストを手に入れましょう!公式Mint期間は数週間後に迫っています。 コミュニティからの質問 - Bifrostはスマートコントラクトを使ってPolkadot以外の異なるPoSチェーンにサービスを展開できるとしていますが、ERCやBSCなどの主要チェーンとの連携は可能なのでしょうか?また、いつリンクが可能になるのでしょうか? 相互間取引は、Polkadot bridge-parachainsを使用することで最大の利点となります。 - 早期参加者向けに他のインセンティブを用意する予定はありますか?vETHの価格は下がり、1KSMは10BNCになっています。 vETHは、Ethereum 1.5で換金が可能になると、1対1で換金されます。vETHは換金する機会を提供するだけですが、その割引率は市場で決定されます。 vETHがなければ、あなたのETHにはステークの間、流動性がありません。 - bifrostは素晴らしいプロジェクトですが、スロット獲得を争うライバルもまた素晴らしいと思います。最初の5つのオークションには参加するとのことですが、スロット獲得のための戦略がSALPなのでしょうか。他にも獲得のための戦略はありますか? 素晴らしい質問ですね。 正直なところ、オークションの勝敗は、そのParachainがどれだけの報酬を提供できるかで決まります。SALPを除いて、BIfrostは招待状ブーストで参加者全員に最低でも1KSM:10BNCの報酬を確保しています。 また、Kusamaでは、Karura、Khala、Shidenなどの先行するネットワークではなく、我々のメインネットであるBIFROSTで入札を行います。 トークンの価値は、草間のBIfrostとPolkadotの組み合わせで決まりです。 - vsKSMの取引ができるプールなどはBifrostが用意するのでしょうか?それとも、外部のプール(Uniswapなど)が用意されるのでしょうか? BifrostはvsKSMにデリバティブの価値を提供するために内部のBancorプールを構築し、セカンダリーマーケットの取引のためにUniswapのような外部のプールを構築しました。 より深いアーキテクトはこちらから学ぶことができます。 https://wiki.bifrost.finance/learn/vtoken/salp - AcalaにもL-dotという似たような仕組みがあるのでそちらとの違いはなんでしょうか? いくつかのプロジェクトはステークスの流動性を提供していますが、BifrostはPolkadot parachain上でXCMPを使用し、vTokenを使用して相互運用性を実現している点で、スマートコントラクトだけではない利点があります。 スマートコントラクトは、特定のチェーンだけに集中するため、デリバティブの流動性が分散してしまいますが、Bifrostは、Polkadot parachainとして、流動性を分散させることなく、異なるparachain間で一般的なデリバティブを提供します。 Bifrostは、将来的には(Polkadotと接続していない)より多くのPoSブロックチェーンに対して、スマートコントラクトによってステークの流動性を提供する予定です。一方で、Bifrostのステークス報酬分配の仕組みは、クロスチェーンハーベストの問題を解消します。 - ここにいるほとんどの人はまだ正しい理解をしていないと思いますので(私もその一人です)、御社の技術に何を期待し、どのように投資すればいいのかを端的に教えてください。 Bifrostの利点は、異なるPOSチェーンの流動性を繋ぐ点です。 つまり、私たちのコストはすべて製品に費やされていますが、チェーンのセキュリティ(コンセンサス・メカニズム)は維持されていません。だから、我々は製品に集中できるのです。 最後に ブロックチェーンの背後にある技術は、良い開発環境で安全なチェーンを構築することですが、PolkadotのParachainは、共有されたセキュリティと相互運用性を楽しむことで、その価値を非常に大きくしています。皆さんもぜひPolkadot Nposに注目してみてください。 まとめ いかがだったでしょうか? KusamaのParachain Slot Auctionの盛り上がりは、本命のPolkadotのParachain Slot Auctionに影響を与えることが予想されます。 Polkadot銘柄の中でも特に注目のBifrostの動向は積極的に注目しておきたいですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非チェックしてみてください。 Bifrost 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github
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2021/05/27「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」トークセッションレポート【前編】
従来まで「企業が使うブロックチェーンはコンソーシアムチェーン」というのが一般的な考え方でした。 しかし、昨今のブロックチェーン業界の成長により、その論調が変化しつつあります。 本記事では「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」をテーマに掲げ、第一線で活躍する開発者を集めて行われたトークセッションの様子をお伝えしていきます。 ・「企業とパブリックブロックチェーンについて知りたい」 ・「ブロックチェーン業界のコアな開発者達は今どこに注目しているのか知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 参加メンバーの紹介 落合 渉悟 氏 「Cryptoeconomics Lab」執行役員。ブロックチェーンエンジニアとして活躍する中でTEDを始めとする多数メディアに出演。今回はEthereum代表として参加。 渡辺 創太 氏 「Stake Technologies株式会社」Founder兼CEO。同社が手掛けるPlasm Networkは業界で高い評価を得ており、今年2月にはBinanceから出資を受けている。今回はPolkadot代表として参加。 Daoka 氏 「株式会社Opening Line」テクニカルディレクター/「NEMTUS」理事。半導体装置のサプライチェーンにおけるトレーサビリティー事業など多数の案件に関与。今回はNEM・Symbol代表として参加。 Yugo 氏 「株式会社メディアドゥ」NFT事業開発責任者。2020年まで株式会社メタップスにてNFT取引所「miime」の開発を手掛ける。今回はFlow代表として参加。 新井 進悟(アラタ) 株式会社ロクブンノニ 代表取締役。仮想通貨/ブロックチェーンの総合メディア「CRYPTO TIMES」編集長。今回はモデレーターとして参加。 自己紹介と関わっているプロジェクトについて 落合氏 新井:各自の自己紹介と関わってるプロジェクトについて、最初にCryptoeconomics Lab.の落合さんからお願いします。 落合:Cryptoeconomics Lab執行役員、副業として色々な有名プロジェクトの手伝いをしている落合です。詳細自体は話せないものが多いんですが、プロトコルレイヤーをやってきたり、DeFiもかじりつつというところです。 Ethereumの紹介としては、「Ethereumで企業用途」ときくとあまりパッと思い浮かばないと思うんですが、今回はあくまでパブリックチェーンとして企業がどう使えるかという話をやっていけたらなと思っています。 特に7月にメインネットローンチが予定されているOptimistic Rollup、これはOptimismのOptimistic Rollupが7月で、ArbitrumRollupがもう早くでるんじゃないかと言われています。こういったようなスケーリングソリューションが出た後、どういう使い方が可能かなどを話せていけたらと思います。 渡辺氏 新井:続いてはPlasm Networkの渡辺創太さん、Polkadotに関してと自己紹介をお願いします。 渡辺:こんにちは、渡邉創太です。私はPlasm Networkという日本初のパブリックブロックチェーンを今作っています。プロジェクトも赤ちゃんから幼稚園生になったかなというところです。 Polkadotにつながってくるブロックチェーンは全部Substrateと呼ばれるブロックチェーン版Wordpressみたいなもので作られています。最近、このSubstrateというフレームワークが非常に注目されています。 例えばDeFiで皆さんも知っていると思うCompoundが独自チェーンをSubstrateで作り始めたり、弊社で今携わっている大きな案件、これに関してはエンタープライズ系のものですが、こういうのも進んでいたりしてます。今回はSubstarateが使われる理由などを話していければと思います、よろしくお願いします。 Daoka氏 新井:続いて、オープニングラインのDaokaさん、最近NEMによってローンチされたSymbolブロックチェーンについてと、自己紹介をお願いします。 Daoka:株式会社オープニングラインのテクニカルディレクターをやっているDaokaと申します。私は、NEM、主にSymbolを使ったサービスの開発を行っています。 具体的には、プライベートチェーンにおける半導体装置のサプライチェーンのトレーサビリティー案件や、パブリック・プライベートチェーン両方を使ってよりセンシティブなトレーサビリティの案件などに関わっています。 Symbolは今年3月にメインネットローンチされてこれから活用が進んでいくところで、私はユースケースを作っていくところを担っています。 Symbolの場合、ブロックチェーンを担うべき機能が予めパッケージングされていて、例えば、"モザイク"と呼ばれるトークンの発行機能、マルチシグを使ったアカウントの管理、アセットの所有権の移転など、こういった機能があらかじめ組み込まれていて、比較的容易にブロックチェーンを組み込めるっていうところのお話まで出来ればと思います、本日はよろしくお願いいたします。 Yugo氏 新井:最後にFlowブロックチェーンのYugoさん、Flowに関してと自己紹介をお願いします。 Yugo:Flowの日本開発コミュニティをパートナーの荒川さんと一緒に運用しているYugoといいます。フロントのコードはかけるんですけど本職はビジネス寄りです。 技術面の詳細に関してはパートナーの荒川さんと一緒にやっています。僕はビジネスサイトからどのようにブロックチェーンを活用していくかのサポートをコミュニティ活動としてやってます。 仕事では2年前からメタップスで NFT の取引所「miime」の開発をしていました。現在はメディアドゥいう会社でNFT事業の開発責任者をやっています。今会社に取り組んでるプロジェクトは書籍メディアに関してです。 紙書籍、例えば、進撃の巨人の一巻の初版買った人って「すごいファンなんだけど誰が持っているかを特定できない」みたいな議論が社内でされてきて、ここに対して紙書籍にNFTをセットで売ることで、例えば15年後に流行ってるコミックの初版を買ってる人がわかったらそういう人に優待を付けられたら面白いと思っています。 現在、このような取り組みを大手の出版社さんと一緒に進めてまして、この際のブロックチェーンの選定やマーケットの開発をやってる最中です。 メタップス時代からの上々企業で金融庁顧問弁護士さんと調整しながらパブリクションをどうやってマスユーザーが使いやすいサービスに構築していくのかみたいなところに取り組んでます。ちょうど今回のディスカッションテーマがここに3ヶ月検討していることなので今日は参加させていただき嬉しく思います、宜しくお願いします。 新井:今回、モデレーターを務める、CRYPTO TIMESというメディアをやっております編集長の新井です、よろしくお願いいたします。皆さんと違いまして私はメディアとして情報を発信をしていく立場ですので、色々とお聞きできたらと思っております。 各々に対しての質問セッション 企業がPolkadotのパラスレッドを活用すると面白いのでは? 変幻自在で万能な「Substrate」 落合:渡辺創太君のPolkadotのパラスレッドについて聞きたいです。これは、たまにPolkadotにつないでトークンの行き来ができるようにする、これいつも行き来できるものじゃないんですが、安くてたまに送るだけの用途にはピッタリだと考えています。 これを例えば東証が使うとすごい面白いとずっと思っています。会社って稟議が社内でありますよね。 それを通すのってSubstrateの方がはるかに通しやすいと思っていて、「当社で稟議通りました→プライベートチェーンでSubstrate動いてます→パラスレッドにしました、つなぎます」ってめっちゃありえる話だなと思っています。もしも、こういう事例があったら教えてもらいたいです。 渡辺:ありがとうございます。まずはPolkadotについて事前に解説すると、PolkadotってRelaychainとParachainという、心臓部分とそこに色々刺さってくるParachainっていうブロックチェーンがあります。 この真ん中の心臓部分を通して、Parachain同士のメッセージ交換ができるというものです。このPolkadot及びParachainはすべて「Substrate」っていうブロックチェーン版Wordpressによって作られていて、先程落合さんが話していたパラスレッドは1つのParachianをみんなでシェアするというものです。 このParachainにさらにブロックチェーンがいっぱいつながっているという感じになっています。イメージとして、大きな根本があってそこから枝が生えてて、その枝にさらに葉っぱがついている、その葉っぱがパラスレッドとイメージしてもらえると思います。 [caption id="attachment_62403" align="aligncenter" width="551"] Parathreadのイメージ図[/caption] Polkadotの最も優れている点の1つとして、プライベートチェーンでも、コンソーシアムチェーンでもパブリックチェーンでも繋げられる点です。 パラスレッドは、Polkadotとトークンの行き来はしないけど、ある程度自分たちでオーナーシップ持って開発したいみたいな場合に向いていると思っています。パラスレッドの実装はまだ始まっていなくて、Parachainを繋げるところが優先順位が高いので、実装自体は来年になるかと思います。 落合:その、Relaychainとつなぐクロスチェーンメッセージングパッシングってあるとおもいますが、それのちょっと効率が悪いやつを実験しているという段階ですか? 渡辺:そうです。クロスチェーンメッセージングパッシング自体はもう出来ていて、我々と他のチームで1回実証実験を完成させてます、それはテストネットで動いた段階なので、次、「Kusama」っていう順メインネットでやるのが次の1ヶ月ですね。 落合:ホライゾンタルリレーなんちゃらっていう、無理やり繋ぐ、ちょっとガス代が高いみたいな技術があったとおもいますが、あの段階はもう脱したんですか? 渡辺:あれはもう脱してます。なので、ちょっと遅れてるんですが、今後1、2ヶ月は楽しくなっていくと思います。ちょっとここで、Substarateについて少し解説しますね。 Substrateという技術があって、Polkadotに繋がるブロックチェーンはすべてSubstrateっていう技術で作られているんですけど、なにがいいかって、今までブロックチェーン上になにかをつくる時、そのブロックチェーンの性質に引っ張られてしまいます。 例えばビットコインで何か作ろうとなった時、スマートコントラクトは書けないです。そういう制約があるので、「アイディアをブロックチェーンに合わせなければいけない」んです。 ただSubstrateはブロックチェーンをカスタマイズできるので、Wordpressみたいにいろんな表示を変えられると。例えばPoWからPoSにできるし、トークンいらなかったらトークンも外すことができる、カスタマイズしてレゴみたいに作れるようになります。 そうするとアイディアに合わせてブロックチェーンをカスタマイズできるんですね。こうなるのが1つ良いところかなと思います。これは事前背景として説明させていただきました。 Flowはゲーム以外の領域にも適応可能か FlowはNFT特化型のブロックチェーン 渡辺:僕の質問なんですが、Yugoさん。Flowってローンチをされてゲーム系のアプリケーションが多くなってくると思っています。 そもそもFlowってゲーム以外の適応領域も考えているのかっていう点と、スマートコントラクトの言語も結構独自を取り扱っていると思うんですが例えばSolidityと比べてどれくらい扱いやすいものなのか、オーディットツールが揃っているのかとかそのあたりについて教えてほしいです。 Yugo:質問ありがとうございます。そうですね、僕自身企業にアドバイスする時もそうですが、みんなにFlowをおすすめできる状態ではないと思っていて、そもそもFlowってNFTのようなデジタルコレクティブのトレードを簡単にできるように作られているブロックチェーンです。そのため、その用途でなければそんなに使う意味はないかと思います。 オーディットツールに関しては、今はまだメインネットに自由に誰でもデプロイできる状態ではなくて、あくまでFlowを開発してる、メインのブロックチェーンの開発者が目を通したスマコン以外はデプロイ出来ない状態になっています。 そのため、Ethereumのように誰でも自由にスマコンをデプロイして色々試せる状態ではなくて、あくまで企業とか企業ユースとか大規模のIPホールダーの方などが安心して使えるブロックチェーンを目指して開発が進められている状態です。 Symbolが出てきてこれからどういう用途が熱くなるのか? 落合:Daokaさんに質問です。もともとNEMってJavascriptで書けて簡単にWebの延長で触れられるところがあったとおもいます。 だからこそコミュニティがすごく盛り上がったと思うのですが、Symbolになってスケール、スループットも上がった状態でどういった用途がこれから熱くなりそうか教えて下さい。 [caption id="attachment_62404" align="aligncenter" width="567"] Nemlogトップページ[/caption] Daoka:NEMLOGっていうブログサービスがあって、そこで投げ銭できるっていうブログサービスがあります。 企業にパブリックチェーンを使わせるというところでは、詳細は話せないのですが、セキュリティに関わるところでパブリックチェーンを使用し、安全にやり取りさせるようなことをしています。 トレーサビリティに関しても、プライベートチェーンでやっているところも多いんですが、パブリックチェーンでやったほうがより可視化させやすいのでパブリックチェーンを使っています。 落合:NEMLOGのくだりが僕の中で記憶に新しいというか強烈だったのですが、Nemの開発者たちは、感覚がWebですね。 Daoka:そうですね、私自身もスマホアプリのエンジニア出身なんですが、NEM・Symbol触ってる人はもともとWebでやってる人がブロックチェーンに触れていく印象が多いです。 落合:最近、Dfinityとかが話題になっててWebだ!インターネットコンピューターだ!という感じでもりあがっています。NEMでコードを書くか、他で書くかって、絶対開発者の層が違うと思っています。そこがNemに関してはすごい印象的で、NEMOGがぱっと出てくるのって、NEMならではとおもいます。 Daoka:そうですね。割と毛色が違う感覚は自分自身も他の人といろいろ話しながら感じます。自分も結構この中ではまだまだだと思っていますが、そういう人でも気軽にブロックチェーンに触れられるというのもNEM・Symbolの魅力だと思います。 落合:Proof of Importanceもそうですが、コミュニテイが中心にあるっていう印象があるっていうのが実は効いてるのかもしれないと考えています。 Daoka:そうですね。そこはあるかもしれません。PoIって基軸通貨のXEMでしか重要度が考慮されなかったんですけど、PoS+になって支払ったトランザクションに支払った手数料で重要度が変わるっていう仕組みに変わったので、今まで評価されなかったカスタムトークン、モザイクの取引も評価されるようになりました。そこらへんも面白い仕組みになったと思います。 ブロックチェーンはこれからどういう風に使われるのが面白い? 完全に新しい時代が始まる Daoka:落合さんに聞きたいんですが、ブロックチェーンはこれからどういう風に使われるのが面白いと考えているか教えてほしいです 落合:私、Ethereum代表なので、Ethereumの宣伝をしつつになります。(笑) 僕が1番面白いと思っているのは、Rollupです。RollupはEthereumを高速化する技術です。 これが、常時1台のサーバーで処理を外に出しているので、例えば3ノードのDPoSとかPoAとかネットワークにデータを投げて、伝播するのを待たなきゃいけません。 これは、ネットワーク帯域の限界があったはずなのに、サーバー1個でスケーリングができてるから、CPUだけが限界になる世界がきます。これは渡辺創太君に是非頭に入れておいてほしくて、僕はこれをずっといろいろな人に言ってるんですけど、誰も動いてくれないんですよね。(笑) Rollupがローンチした時って、最初、Ethereum 1.0にデータを保存します。そのため、コールレートという領域で80%しかガスがカットできません。 ガス代が高いときとかあると思うんですが5倍程度の高速化で、巨大なコントラクトをデプロイしたら50万円ぐらいかかります。 これは会社を建てるより高いですよね。これが5分の1になったところでそんな大差もありません。 では、Ethereum 2.0のデータシャードと呼ばれる、データの保存が安くなる時代がこの後やってきます。こうなってくると、デプロイもすごく安くOptimistic Rollup上でできたりするから悪くありません。 ただ、この時代になるのは1年以上先になっています。理由としてザ・マージっていって、Ethereum 1.0とEthereum 2.0を繋げるのを先にやると言い出してしまったので、先にやる予定だったデータシャードが後回しになっています。あくまでも並列でやっているという主張なんですが、その1年を待ちたくないわけです。 来る未来として分かっているのが、データがスループットの限界にならないこと、CPUがスループットの限界なのであれば、Optimistic RollupのサーバーのCPUをスパコンにしちゃうか、量子コンピューターをおいてグローバルなアルゴリズムを使うとめっちゃ速いというところです。 とにかく、CPUを爆速にしてしまえば、それは「パブリックブロックチェーンだけどスパコンである」みたいになっていくわけです。 こうなると、プライベートチェーンって500ppsとかなんですけど、それよりも速くなります。スパコンなので。 こうなった時に何ができるかって、おそらく今のスマートコントラクトのプログラムの書き方が全然違って「なんでもクラウド側でやって良い」「ブロックチェーン側でやって良い」みたいに完全な考え方の転換がくると思っています。 これは、開発者として恐ろしいことで、完全に今までのスキルセットが無駄になって、完全に新しい時代が始まっちゃうわけです。もっと、実現可能性を調査すべきだし、もしそれがきたらどうなるかってもっと議論されるべきなんですが、どうしても見えないものって議論しにくくて話が進まないです。 渡辺創太くんにも是非聞いてほしいのが、Optimismに1個改善提案を出したことがあったのですが、全く相手にされなかったんです。それが何かというと、今度Optimismが7月にメインネットローンチするんですが、データシャードをEthereum 1.0じゃなくて、例えばNEARとかxDaiとか別のチェーンをデータシャードにして、でも、RollupのコアコントラクトはEthereum 1.0の方に乗せるのはどうかっていう話をしました。 これのミソは、Ethereum1.0の生態系とつながっているものの、データシャードと呼ばれるそのRollupが全ノードが仮に死んだ際、もう1回一から復活させるためのデータ置き場が、Ethereumじゃなくて、別のチェーンにデータ置き場として使おうっていう話です。 もちろんそのチェーンのネイティブトークンを大量に買い占めといて、それから手数料を払う処理をしなければいけないんですが、これをすることで、Ethereum 2.0のデータシャードが出る前に7月の段階でCPUの改善に入れる、次の時代を7月から始められるっていう話をしました。 でも全然伝わらなくて。「OptimismはEthereumのセキュリティを引き継ぐからこそいいんだ!」みたいなことを頭ごなしに突っぱねられてしまいました(笑)僕とか「Plasmaやってたからそんなの知ってるよ!」って話なんですよね、ちょっと頭固いなって思ってしまって。 渡辺:それとても興味あります。だからうちのチェーンとかとOptimistic Rollupを繋げればいいってことですよね? 落合:そうです。コアはEthereumのレイヤー1、データシャードがPlasmで、Plasmトークンがずっと支払われるわけです。 渡辺:それ世界獲れるような気がしますね。 落合:ただ、彼らは全然わかってないです。 渡辺:でも、Ethereumの開発が遅れに遅れてることに対して、ある程度いろんな人がフラストレーションを持っているのは常々感じていて、でもアプリケーションからしたらそんなの関係ないですからね。レイヤー1が遅れているということは。 落合:Plasmがその手を使った時に悪いんですが、Ethereum 2.0が来た時にデータシャードが変わるっていうのもあり得るわけじゃないですか。 Plasmからしたらそこが勝負で、UXを向上させる!って話になりますね。Optimismの人に言われたのは、「とりあえずOptimism出たら5倍良くなるから十分だよ」って。これは、今の時点で十分ってだけでもう次世代来てることまで考えてないわけです。 そのCPUが律速になったらレイヤー2がスパコンで動くわけです。この世界において、5倍で十分って、それは完全に盲目だなと感じています。 渡辺:多分人口の1%もブロックチェーン使ってないんで、今後エンタープライズ系とかがパブリックブロックチェーンに来ると僕は思っています。そうすると、指数関数的に伸びる中でEthereum L1が足りうるのかってところは疑問ですね。これはEthereumだからじゃなくて、Polkadotも他のブロックチェーンでもそうですけど。 落合:多分プライベートチェーンでも足りないで、だからスパコンになります。というよりも、プライベートチェーンって維持するの難しくて、それすらもインフラ維持したくないっていう気持ちってあるはずです。 それがスパコンみたいな速さで動くEthereum、まあEthreumかはもはや分からないキメラですが、これでいいですよね。「コントラクト書いてデプロイしてしかも安いし」みたいなものがポッと現れるわけで、7月以降それが可能なわけです技術的に。 更にいうと、ヴァンパイアアタックの面白い方法があって、OptimismってEVMなんで今のEthereum L1のStateをOptimismに持ってくるわけです。そこから、データシャードだけはPlasmのような状態にしてスパコンのノードたてて、スタートします。 そしたらスパコンみたいに動くEthereumがそこにある。 これ一番やりそうなのがMaticだと思っています。 渡辺:EthereumとPolkadotの間でそれができたら面白いと思います。EthereumもPolkadotも今年伸びるんで、世界的に立ち回りも違うと思いますんで、これは引き続き議論していきたいですね。 まとめ いかがでしたか? 開発者の方ならではの興味深い話がたくさん聞けましたね。 トークセッションの後半では、企業が使うパブリックチェーンの具体的な内容などについて、前編以上に盛り沢山な内容となっています。 興味がある方は後半も是非チェックしてみてください。(後半はこちら) 最後までありがとうございました。