特集・コラム
2019/02/28エストニア×ブロックチェーン スタートアップ事例と電子政府化の必然性
2017年よりエストニアと日本の二拠点生活を送っている、blockhive Co-Founderの日下光に、CRYPTO TIMESの協力のもとインタビューを実施。エストニアにおいてブロックチェーン領域に取り組む彼に、移住の背景、ブロックチェーンの魅力、エストニア国民が電子政府から受け取るメリットなどを聞いた。 ※ 今回のインタビュー記事は、CRYPTO TIMES のFounderである新井(アラタ)が協力の下、インタビューを実施し、株式会社電通様が運営するWEBメディアGRASSHOPPERに掲載されたインタビューの転載となります。 ブロックチェーンが生活に浸透して見えなくなっていた –エストニアにはブロックチェーンを利用したスタートアップがたくさんあるのでしょうか? 日下:エストニアはブロックチェーンこそ発達しているものの、スタートアップの数は少ないですね。最近少しずつ増えて来ています。エコシステムがあるともいわれていますが、実際にはありません。むしろそれを我々が現在、作っています。 2017年にエストニアに行ったとき、衝撃を受けたのはブロックチェーンが生活に浸透しているので見えなくなっていたことでした。これはブロックチェーンの成功例と言えるでしょう。ただ、世界的にはブロックチェーンが注目されているので、ブロックチェーンの導入がインビジブルになっているエストニアに飛び込んで、現地でそれを実体験しながら世界に向けて挑戦しています。 今テクノロジー面でのアドバイスを行っているAgrelloというリーガルテックのスタートアップがあります。創業者は19歳で司法試験に合格しましたが、ブロックチェーンの登場で、これからはブロックチェーン、スマートコントラスト、AIが弁護士の仕事を奪っていくだろう=弁護士になる意味はないと考え、この会社を創業したのです。 Agrelloは、電子署名を利用したデジタル契約書などのサービスを提供していて、紙の書類が一切不要になります。Agrelloが提供する「AgrelloID」は、エストニアのIDと同じ仕組みで、日本でもパスポートがあれば、アプリからこのAgrelloIDを作成することも可能です。国境を跨いだ二者間の契約がより簡単になりますので、我々は日本とエストニアでも利用しており相手の方にAgrelloIDの作成をお願いしたりしています。もちろん、契約の情報はブロックチェーン上に記録され、改竄もできません。 –このAgrelloのビジネスモデルはどのようなものなのでしょうか? 日下:AgrelloID発行自体は無償です。企業の導入や、自社システムへの導入時のビジネスが肝となっています。導入したい企業は、契約のプラットフォームをエンタープライズで採用し企業間で利用します。ライセンスでマネタイズするSaaS (Software as a Service) 的なイメージが近いですね。 本人性の担保としては、Agrelloが採用している電子署名を利用することで、証明を確実にすることができます。 さらには、タイムスタンプにより、契約書のサインをお願いして一週間後に紙の書類が返送されてきたなんてこともなく、どのタイミングから契約が執行されるのかわかります。 –他に関わっているブロックチェーン事例を教えてください。 日下:まだ公開前なので名前は出せませんが、保険 × ブロックチェーンで進んでいるところがあります。 エストニアでは既に個人のデータが存在するので、こういった個人が提供する情報に基づく最適化を行った保険を提供していくことが可能となります。そこで、保険にかかわる情報を個人に帰属させるという企業向けアドバイスを我々で行っています。 日本では、行政間での連携が取れていないだけでなく、病歴の移行やインプット・インターフェースの統一など様々な課題があります。我々はよく「データポータビリティ」と呼んでいるのですが、IoTの連携でヘルスケアのデータを自身に帰属させるような仕組みが整えば、あとはサービス・アプリケーションレイヤーでそれをどう扱うかによって、マーケットプレイス的に保険機関との連携もスムーズになっていくのではと思っています。 ブロックチェーンを使うことで、こういった個人に帰属すべき情報を不当に我々が売買できないということを担保・証明できるのも一つのメリットです。 エストニアの考え方はLocation Independent(場所からの独立) –日下さんはエストニアで構想された仮想通貨エストコイン関連でも仕事をしていましたが、その活動についても教えてください。 日下:私はエストコインの規格検討委員会に個人として入っています。前述の通り、エストニアでは行政の方々もブロックチェーンに対する理解があるためブロックチェーンエンジニアやスタートアップは歓迎されます。是非に、とエストニア行政に迎えてもらっています。 彼らは、行政を『Government as a Service』と呼んでおり、行政がインフラを作り、あとは課題も問題も熟知している民間に任せる、OSのような立ち位置にいると言っています。 私のエストニアでのキャリアはe-Residencyのアドバイザーから始まりました。これは、住民だけでなく、会社を作ることもできるボーダレスなコミュニティで、e-Residencyによって世界中の人がエストニアに起業することができるようになります。実際、エストニアにはイギリスやアメリカ、シンガポール、日本などから起業する会社も多く、独自のグローバルなコミュニティも出来上がっています。 フィジカルなエストニアはEUに属しておりユーロという通貨がありますが、バーチャルなエストニアにも通貨があってもいいんじゃないのか?とのことで始まったのがエストコインの構想です。私の役目は民間のスタートアップ側からどのように実現していくかを考えることで、現在でも続いています。 –フィジカルもバーチャルも行き来しているのがユニークなところですね。 日下:そこがエストニアの面白い点で、考え方がLocation Independent(場所からの独立)なのです。エストニアでは、衣・食・住は縛られてしまいますが、それ以外は場所に縛られない生き方として、公共財として行政が提供すべきものは平等に提供していくことで色々な人にチャンスを与えようとしています。 日本では2018年1月、電子政府化5ヵ年計画を発表しています。日本をエストニアのようにしていこう!ということで、エストニアの成功事例を日本に輸入しようとしています。 日本と違い、エストニアの電子政府化には必然性があって、九州ぐらいの大きさの土地に130万人しか住んでいない国なんです。その中で、行政サービスを国民全員に提供する道は、デジタル化しか残されていなかったんです。なぜなら、人もいなくてお金もなかったからです。 これから日本も人口縮小し、過疎地が増えることも予想されます。なのでエストニアの仕組みを導入するのは必要なのですが、その前提となるマイナンバーの普及率もまだ10%(約1,300万人)くらいなんですよね。政府の動きと同様、国民もインターネット上で本人性を担保できるようになる必要があると考えております。 –電子政府時代を迎えるにあたり、企業はどのような準備をすべきでしょうか? 日下:いままさに我々でやっていることの一つで、日本が電子政府化する前提で日本企業をエストニアに誘致しています。 我々社内では『Back to the Future』プロジェクトと呼んでいるのですが、エストニアでは、Xroadのおかげで行政基盤と連携したビジネスを作ることができていて、行政と民間企業は切っても切り離せない状況にあります。様々なサービスがありますが、既に3,000社以上が行政のサービスと連携しています。 もし、日本でも電子政府が実現するのであれば、これに備える必要があると考えています。日本企業が行政と連携したサービスを現状で作る方法としては、エストニアに行ってしまうことが近道になります。 エストニアには法人が作れる上、130万人の個人のデータも存在しているので、アルゴリズムだったり機械学習のモデルだったり、国民のデータを活用することも可能です。例えば、ある製薬会社などが、いずれは厚生労働省などと連携して医療費の削減をしたいと考えたとして、エストニアに行き、処方箋の電子データを活用したサービスを考えることも可能です。 日本での電子政府というアイデア自体が、エストニアの技術を日本が採用して作っていて、マイナンバーもこれらを参考・活用しているので相互互換性が生まれます。そういった意味でも、将来的な日本の電子政府化が完了し次第、エストニアから技術を戻す『Back to the Future』なのです。 −−最後に日本でブロックチェーンをこれから活用しようとしている方々向けにコメントいただけますか? 日下:まだ信用のないスタートアップが何かサービスを作るとき、特にフィンテック・サービスを作る際にはブロックチェーンテクノロジーを活用していくべきだと考えています。自分たちが作るサービスがスケールする際に、信用コストが求められるかどうかがYESなら検討していくべきでしょう。 データを中央集権的に集めてそこでマネタイズではなく、その主権を個人に戻す思想があるサービスであればブロックチェーンは最適です。 個人的に、Freemium戦略の次に現れたのがブロックチェーンだと思っています。みなさまのビジネスでブロックチェーン採用を考える上で「データの保管をどこにおくのか?」を考えるのが重要です。もしもデータを個人に戻すのではなく、自分の会社で管理したいと思うのであればブロックチェーンは不要なのでバズワードとしての「ブロックチェーン」という言葉も使わないでほしいぐらいです。収益性とかエンジニアの単価などを見ても、データの保管や思想がないのであれば、ブロックチェーンを使わない方が圧倒的に安く済みます。 ブロックチェーンは哲学を実現することのできる一つのツールですから、収益性などの観点からではなく、自分がどのような世界を実現したいのか?を 考えた上で活用していく方々が増えていくことを期待します。 エストニア在住日本人 blockhive 日下光 に聞くブロックチェーン事情 〜データ主権を個人が持つ魅力 - CRYPTO TIMES Interview & Text:西村真里子 Edit:市來孝人 協力:CRYPTO TIMES 新井進悟 転載元記事 : エストニア×ブロックチェーン スタートアップ事例と電子政府化の必然性 - GRASSHOPPER
特集・コラム
2019/02/27VR・ARを用いた仮想世界の創造とは?Mark.Space(マークスペース)へのインタビュー!
Mark.Space(マークスペース)は、VRやARを用いた仮想世界の開発に取り組んでいるプロジェクトです。 マークスペースが提供する仮想世界の中では、居住区に自分のアパートを設けたり、暗号通貨MRKを用いてデジタル空間内でのオンラインショッピングなどをすることができます。 今回クリプトタイムズは、そんなマークスペースの東京オフィスを訪問し、プロジェクトの詳しい内容や開発状況について詳しく聞いてきました。 Mark.Spaceってどんなプロジェクト? ユニットには仮想住宅や店舗などが設置でき、将来的にユーザーは現実世界にいる感覚でデザインやショッピングを楽しむことができるようになる見込みとなっています。 今回は、そんなマークスペースの近未来的なプロジェクトの進捗状況や計画について詳しく取材してきました。 Mark.Space東京オフィスに訪問!事業内容を取材 今回は、マークスペースジャパン代表取締役のシャモフ・ドミトリーさんと、取締役の原田 健太郎さんがインタビューに応じてくださいました。 [caption id="" align="aligncenter" width="522"] シャモフ・ドミトリー氏 マークスペースジャパン取締役: モスクワ出身・日本在住のドミトリー氏は、マークスペース以前は日露間のライセンシングビジネスに携わっていた。[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="521"] 原田 健太郎氏 マークスペースジャパン取締役: マークスペース以前は暗号通貨関連のLINE@やブログ、セミナー等の運営に携わったほか、ロシアのプロジェクトに日本のマーケティングや資金調達等の援助を行ってきた。[/caption] --本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。まずは、マークスペースが行っている事業について詳しく教えてください。 原田さん: マークスペースは、本拠地をロシアに置くプロジェクトで、VRやARといった技術を用いて「バーチャル世界にもう一つの地球を作ろう」というものです。 マークスペースのバーチャル世界には、街や店舗、家はもちろん、逆に現実世界には存在しないような世界も存在します。 [caption id="" align="aligncenter" width="566"] マークスペースでは、このようなファンタジー・ゲーム風の空間も作り上げることができる。[/caption] 仮想世界の建物やオブジェクトは現実世界のもののように利用することができます。例えば、マークスペースは現在、自動車メーカーのランドローバーと提携して、当社の自動車ショールームを仮想世界内でデモ制作しています。 将来的には、こういった仮想世界内の店舗区域でユーザーが実際にオンラインショッピングをすることができるようにしていきます。 私たちマークスペースは、VRのプラットフォームビジネスの先駆けになりたいと考えています。ユーチューバーがコンテンツを展開する場所がユーチューブであるように、マークスペースもVRを利用した「コンテンツクリエイター向けの箱」になろうとしています。 マークスペースの仮想空間は「ユニット」と呼ばれるもので区切られています。このユニットは上限30万ユニットとなっています。ユニットの数に上限を設けることで土地価格の差が発生し、現実世界同様「あの区域は土地が高い/安い」といった現象が起こることを見込んでいます。 ユニットはマークスペースの暗号通貨「MRKトークン」で取引でき、Unitex(ユニテックス)という自社取引所ですでに取引可能となっています。また、MRKトークンを法定通貨に換金するスキームもすでに整っています。 マークスペースでは現在、居住区ユニットと呼ばれる仮想住宅だけが利用可能となっていますが、将来的にはショッピングや教育、娯楽などといったことも仮想空間内でできるようにすることで「現実世界でやっていることをどこでもできるように」していきたいと考えています。 仮想世界でのショッピングでは、自身のアバターを通して商品を試着したりできるようにし、通販と連携することで商品が実際に届くシステムを構築しています。また、学校やライブなど、本来であれば外出しなければいけない行事をVRを通して行えるようにもしていきたいと考えています。 マークスペースのプロジェクトチームは約70名ほどで構成されており、日本では私たちを含めて4名が活動しています。また、マークスペースはすでにファッション・アパレル業を主とする150社ほどと提携を結んでいます。 ドミトリーさん: また、私たちのプロジェクトは、ショッピングによる手数料や仮想世界内での広告掲載料、ユニットの改築などにおける手数料を主とした収益モデルを計画しています。 ブロックチェーン技術の導入について --マークスペースはブロックチェーン技術を取り入れているとのことですが、これを使う理由はなんなのでしょうか?一般的な中央集権型のデータベースで良いのではないでしょうか? ドミトリーさん: マークスペースでは、トランザクションやユニットの所有権の記録などに分散型台帳を用いています。ユニットを誰が所有しているのかブロックチェーン上で確認できるほか、モノの売買や手数料のやり取りなどを全てスマートコントラクトを通してブロックチェーン上に記録していきます。 また、将来的には仮想世界のグラフィック処理を「分散型レンダリング」でまかなっていくことも計画しています。マークスペースの膨大な仮想空間を一度に数千人のコンピューターを使ってレンダリングしていく、というものです。もちろん、このレンダリングに対する報酬はMRKトークンで配布していく見込みです。 --MRKは現在、イーサリアム上のトークンという形ですが、今後独自のチェーンを構築していく予定などはありますか? ドミトリーさん: もともと作る予定はありましたが、今は模索中という形ですね。チーム内では、ステラーに移行するという話も検討されています。 --住居やショッピングの場となる「ユニット」の売買はMRKトークンで行えるとのことですが、法定通貨での支払い等を導入していく予定はありますか? 原田さん: 一応、マークスペース内のサービスは全てMRKトークンで決済されることになっていますが、ブロックチェーン技術や暗号通貨にあまり詳しくない方にもわかりやすいように、表記的には「該当円分のMRK」を支払うという形になります。 また、ショッピングにおいては、外部サイトに誘導してモノを購入させることも可能な上、2020年に向けて、クレジットカードを登録して購入時に法定通貨をMRKに自動換金するシステムなども考えています。 もちろん、流通量を上げるために、MRK購入による商品割引なども考えています。 VR・AR技術はどう普及していくか? --マークスペースを利用するには、やはりVRゴーグルがないとダメですか? ドミトリーさん: そんなことはありません。ウェブブラウザ上からアクセスすることももちろん可能です。その場合はマウスやキーボードを使って画面上に表示される空間を移動する、という感じですね。 --VRやARってまだまだ広まっていないイメージですが、今後こういった技術は日本でどのように普及していくと考えていますか? 原田さん: VR技術はまだ大きく普及してはいませんが、着実に広まりつつあります。例えば新宿や渋谷にはVRパークやVRゲームセンター、VRジムなどがありますし、マンションの「VRモデルルーム」なんてものも少しずつ発展してきています。 自社が行なっていく展開としては、まずは洋服屋さんや自動車メーカーなど仮想空間と親和性の高い小売業から積極的に取り入れていこうと考えています。 企業だけに限らず、来年のグランドオープン後からは、個人の方でもハンドメイド商品を売り出すことなどが可能になります。ですから、仮想空間上でVRショップをオープンすることに興味があれば、価格の安い今のうちにユニットを購入しておくのも手だと思います。 ドミトリーさん: アップルやフェイスブックなどのテック大手が独自のVRゴーグルを出すという噂もありますね。これが本当にリリースされたら爆発的に普及も進むのではないかと考えています。 このように大手企業でもVR部門が増えており、仮想空間上の物体の質感や温度、重量がわかる技術を開発しようとしている企業なども出てきています。 --数々の企業がVR関連のプロダクトやサービスを提供し始めているんですね。グーグルなどの大企業が入ってきた場合、どのように差別化を行なっていきますか? 原田さん: マークスペースはこの事業に関する特許なども取得しているので、先行者利益的な面でとても強いと考えています。また、必ずしも競争していくというわけではなく、一緒に協力して成長していけるパートナーも積極的に探しています。 --最後に、投資家のみなさんに向けて一言お願いします。 原田さん: MRKトークンの価格はすぐに上がるようなものではないと思います。「0か100か」みたいな感じで、VR技術が普及すると同時に価格も動き出すのではないかと考えています。マークスペースは技術と実需の整ったプロジェクトなので、気長に楽しみにして待っていて欲しいです。 ドミトリーさん: また、マークスペースのトークンは現在4つの取引所に上場していて、今後有名な取引所にも上場する予定です。トークン価格は確かに大事ではありますが、MRKトークンはエコシステム内でのユーティリティがとても高いものであることも覚えておいて欲しいです。 まとめ VRを利用した仮想世界で「もう一つの地球を作る」マークスペースは、とても近未来的なプロジェクトを実現しようとしていることがわかりました。 現実世界でいう土地にあたる「ユニット」を軸に、住居やVRショッピング、将来的には教育や娯楽など幅広いジャンルを仮想世界でカバーしていきたいとのことでした。 また、ブロックチェーン技術を導入することで透明性の高いユニット管理と、トークンをベースにした経済モデルを実装している点も興味深く感じました。 プレスリリースに基づいた情報によれば、オンラインショッピング機能もじきに正式リリースされ、以降アップデートを通してAIスタッフやアバターなどの機能がより充実していくようです。 Mark.Space公式ウェブサイトはこちら Mark.Space(マークスペース)がバージョン2.0を発表!居住区ユニットのグラフィックを改善 仮想現実(VR)ショッピングが実現?! マークスペース(Mark.Space)が12月に大型アップデートを追加予定
特集・コラム
2019/02/25専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【2月25日】
みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です。 先日からBTC、アルトの大躍進が凄まじいですね。Twitterもかなり活気付いてきたように思います。 さて、そんなBTCですが、4200ドルを天井に急落してしまいました。恐らく、調整を挟まずに・・・の上昇だったため、大規模な梯子外しが発生したのでしょう。 大きな上下直後ですから、本日はBTCの分析にやや比重を置いてお話ししていこうと思います。 是非最後までお付き合いくださいね。 専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【2月25日】 - CRYPTO TIMES BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) 青ウェッジの上抜け後、しばらくは方向感を探る展開が続いていましたが、先日の急上昇を経て、長期足でもかなり方向性が見やすくなりましたね。 日足における注目点は3つあります。 まず、1つ目は「白□ゾーン(4200~4350ドル)」。 この価格帯は、直近の硬いレジスタンスポイントになります。BTCにとって、「まず、超えなくてはならない壁」のようなものですね。正直、ここを超えないことには、「トレ転(トレンド転換)」とは言えないでしょう。 2つ目は、「移動平均線(80)」。 画像のチャートで言う、オレンジ色の曲線ですね。このラインは、BTCが天井をつけてから今まで、反転ポイントとしてかなり有効に機能してきました。 そして現在、「移動平均線(80)がサポートとして機能するか?」のポイントです。通常なら、短期移動平均線(黄色)とのGC後なので、そのサポートにも期待できるポイントですが、問題は3つ目です。 さて、問題の3つ目は、「ストキャスティクス(黄色□)」です。 過去の推移を見ていただければ分かると思いますが、BTCが天井をつけて以降、ストキャス70%以上でのDC成立は、ほぼもれなくその後の大きな下げに繋がっているのです。 もちろん、トレンドが転換するのであれば、この否定もあり得ます。しかし、市場に対する評価が依然下目線のままであれば、これを機に再度大きく下げてくる可能性も大いにあり得るわけですね。 さて、それでは次に中期のチャートを見てみましょう。 BTCチャート(中期) 先ほどの長期チャートと比較すると、若干複雑にも見えますが、実はそんなこともありません。少し遡りながら順に見ていきましょう。 ①ウェッジ上抜け まず、先日からの上昇の起点ともなった、「ウェッジの上抜け」です。年始から続く、長い保ち合いのブレイクアウトだったので、大きく跳ねましたね。そして、ウェッジの下限がちょうどチャネルの下限だったこともあり、ここからはチャネルを基準に推移していきました。 ②チャネルの上抜け これは正直、予想外でした。急上昇直後ですし、通常ならこのチャネル上限への接触を機に、ある程度の利食い売りが入ってもおかしくないのですが、まさかのノータイムでブレイクしてきましたね。 しかし、このブレイクから、以前とは「買いの強さ」が異質であることが分かりますね。 ③4200ドルの接触で急落 先ほどもお話ししましたが、この4200~4350ドルのゾーンは、今のBTCがまず直近でぶち当たる大きな壁(レジスタンスポイント)です。そして、この壁に接触すると同時に反転。500ドル以上も急落してしまいましたね。 以上がここまでのざっくりとした流れです。では、今回の注目ポイントについてお話ししていきましょう。 今回の注目ポイントは1つだけ、ズバリ「黄色□ゾーン」です。 理由は簡単。この黄色ゾーンが、「短期サポート(水色)」と「チャネル(点線)」、「ウェッジを起点にした半値」と、3つの要素が重なるサポートポイントだからです。 複数の面から見たサポートポイント、ということはそれだけ大切なポイントというわけですね。ですからここを抜けてしまうと、再度底探しに向かう可能性も出てきます。 それでは、これらを元に考えられる今後のシナリオについてお話ししていきましょう。 BTCチャートの総評 これらを元に考えられるシナリオは3つ。 黄色□を下抜け、再度底探し 黄色□で転換、のち戻り売り展開 黄色□で転換、のち水色ウェッジの展開 以上が、現状のチャートから想定される3つのシナリオです。 ここから再度上を見る展開となったとしても、待っているのは下抜けが多いとされている上昇ウェッジ推移です。 となると、現状から買いで見込めるリワードも少なく、買いも付きづらい状況だと思われます。ですから、個人的には戻り売りのシナリオ②推移の可能性が高いと見ています。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。 大きな変化は2点。「BTCドミナンスの上昇」と「ETH、EOSドミナンスの減少」ですね。 ETHについては、恐らくコンスタンティノープル(アップデート)を直前に控えているため、事実売りによる下落でしょう。そしてEOSは、ここまでETHの対抗馬として上昇してきたため、ETH同様に利食い撤退が入ってきている様子が伺えます。 次に、主要アルトコインの動向を見てみましょう。 主要アルトコインの動向 前回同様、特に気になるのはプラットフォーム系のETH、EOS、NEOの3つですね。中でもNEOは、BTCの下落時にもリバが早く、主要アルトの中でも抜きん出た底固さを見せています。 3月9日、10日に秋葉原で開催される「NEO GAME CONFERENCE」を直前に控えた強さでしょうか。現状からは、「それによる強さなのか?」は断定しかねますが、現状主要アルトの中でも強いのは確かですね。 NEOが日本のゲームメーカーや技術者・クリエイターと連携した大規模イベント「NEO GAME CONFERENCE」を秋葉原にて2日間開催決定 - CRYPTO TIMES それでは、今回はそんなプラットフォーム系の3通貨を軽く追ってみましょう。 ETH 直近の急落が少し強烈だったため、ここからは若干買いが付きづらくなる展開になるでしょうね。ただ、緑チャネル上限で押し目を作ることができれば、再度高値チャレンジも視野に入ってきます。 そして万が一、押し目を作ることができれば、そこからは「165.5ドルを超えることができるか?」がキーになってきます。恐らく、ここを抜けることができれば、他に抵抗ポイントもないため、200~250ドル近くまでの上昇にも期待できるでしょう。 しかし、現状ではファンダ事実売りの可能性が非常に高いです。まずは、「アップデート後にどう動くか?」、それを見てからの判断でも遅くないと思います。 EOS ETH同様、直近の急落によりかなり買いづらい展開ですね。 このまま、黄色サポート上で耐えることができれば、さらに上も望めそうですが、それもETH次第な展開になりそうですね。 NEO 3つの中で、現状もっとも期待ができるチャートですね。 現在、ちょうどレジスタンスポイント(0.0025)周辺ですが、直近の上昇は出来高も伴っていますし、このまま0.0025を抜けることができれば、さらなる上昇にも期待できる・・・bといった状況です。 あくまで推測ですが、ETH、EOSに流れていた資金がBTCの下落を機に、3月上旬の大規模イベントを控えたNEOに移行してきた可能性も考えられますね。 もちろんBTCの動向にも要注目ですが、それと平行してNEOの動きにも注目しておくべきだと思います。 総評(まとめ) 最後にまとめに入りましょう。 BTCは黄色□に要注目 →戻り売り展開に警戒 ETH、EOS、NEOは要注目 →資金がNEOに流れた可能性もアリ こんな感じでしょうか。 今回は、直前にBTCの急落があったために、BTC分析がメインになってしまいましたが、あくまで分析の参考程度にしていただけると幸いです。 それでは、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 不定期ですが、LINE@にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!
特集・コラム
2019/02/24小室圭氏の名前を騙った通貨「コムロコイン」が登場、詐欺が濃厚なので注意が必要
秋篠宮家の長女、眞子さまとの結婚問題が度々取り沙汰されている小室圭氏の名前を騙った仮想通貨「コムロコイン」が登場しています。 コムロコインは日本の各種ニュースサイトや雑誌でもとりあげられ、AbemaTVなどでもコーナー内で注意勧告されたりと違った意味で話題となっています。 コムロコインって一体何? 仮想通貨掲示板Bitcointalkに投稿された「MAKE KOMURO GREAT AGAIN - KOMURO COIN(コムロを再び偉大に コムロコイン)」という投稿にはコムロコインに関するバックグラウンドや資金の使い道などが記載されています。 コムロコインの投稿につけられた題名がトランプ氏の大統領選の際のスローガンをもじったものである事からもその怪しさが伺えます。 投稿にはコインの説明として、「私たちはフォーダム大学に在籍する小室圭氏の友人です。そして彼を助けるためにこのコインを開発しました。」と記載されています。 また、投稿者は小室圭氏と眞子さまを「21世紀のロミオとジュリエット」と形容し、支援を募っています。 コムロコイン(KEI)はイーサリアム(ETH)ベースで作られたERC-20トークンでEtherscanの情報によると総発行は16億枚となっています。1ETHを指定のアドレスに送る事で1コムロコインが受け取れるという仕組みになっているようですが、現時点で一切のトランザクションは存在していません。 また、投稿者はForkdeltaやEtherdeltaなどの取引所に上場済みと主張していますが、投稿が掲載されてから取引は一切行われておらず、流動性は限りなくゼロに近いと言えるでしょう。 調達した資金の使い道 コムロコインによって調達した資金は以下のような使い道に当てられると投稿には記載されています。 母親の抱えている借金返済に必要な金額 4万ドル 母親がアンティークブティックを開くために皇族から借りる予定だった金額 80万ドル フォーダム大学の3年間の学費 30万ドル 眞子さまと暮らす家の取得費用 120万ドル NYを去った後東京で暮らす家の取得費用 200万ドル 第一子を愛育病院で産むための費用 3万ドル 眞子さまと婚約するために日本政府に支払う金額 150万ドル 帝国ホテルでの結婚式にかかる費用 200万ドル パリ、モナコ、ローマへのハネムーン旅行にかかる費用 50万ドル ユニセフへの寄付 500万ドル 国際基督教大学(ICU)への寄付 100万ドル 自民党への寄付 40万ドル 六本木ヒルズCタワーでペントハウスを取得する費用 年36万ドル 眞子さまへプレゼントするカルティエのジュエリー 500万ドル 第一子を学習院幼稚園へ入れるための費用 5万ドル 全ての項目を紹介するとかなり長くなってしまうため、一部省略させていただきました。 この表を見てもらえればわかると思いますが、集まった資金の使い道にあまりにもツッコミポイントが多すぎます。まず、家の購入費用に関する項目だけで3つある点からしてスキャム臭が漂ってきます。 また、母親がブティックを開くための資金や、結婚に当たって政府に支払う金額、自民党の寄付という項目に関してはもはやよく意味がわかりません。さらに、せっかくのハネムーンも行き先を決められてしまっているとなると泣きっ面に蜂でしょう。 一方で気になるのは、六本木ヒルズCタワーなどやけに具体的に名称が挙げられている項目がある点です。コムロコインの作者はこれらの場所に何か特別な思い入れがあるのでしょうか。 これら全ての項目を合算すると、総額31億8000万円ほどに相当します。この数字はNEOやOmiseGoがICOで調達した金額を上回っている事からも非現実的だと言えるでしょう。 投稿者は金髪の美女!? Help Kei Komuro! Read story here:https://t.co/PIKZiFSFN1#keikomuro #help #coindesk #cryptonews #bitcoinnews #PrincessMako #Japanese — Deloris May (@DelorisMay55) 2019年2月10日 コムロコインの投稿にはフォーダム大学の友人と記載されていますが、Twitter上ではDeloris Mayというユーザーが投稿者なのではないかと言われています。 同氏はTwitter上でBitcointalkへのリンクを掲載し、「小室圭氏を助けよう!」とツイートしています。 このツイートのリプ欄は辛辣なコメントで溢れかえっており、「問題は金銭面だけではない」とする声や「詐欺はやめろ」といったリプライが見受けられます。 また、週刊文春の報道によると、Deloris Mayという名前の生徒はフォーダム大には存在せず、プロフィール画像も他サイトから転用している可能性が高いとされています。 過去にも似たようなスキャムコインが存在 今回のコムロコインのように、日本人をテーマにしたスキャムコインは過去にも存在します。有名どころをあげるとGACKT氏が関わっていたスピンドル(SPINDLE/$SPD)でしょう。 GACKTコインとも呼ばれていたこのプロジェクトは、創業メンバーが過去に行政処分を受けていた件や野田大臣との問題を受けてICO時の価格を大きく割り、右肩下がりになっていました。 さらに、運営会社は日本オフィスを閉鎖し、ロンドンへと移転している事からもこのプロジェクトの不透明さが伺えます。 スキャムに共通する問題点 必要以上のマーケティング GACKTコインの他にもスキャムコインは数多く存在しますが、これらのプロジェクトに共通して言える事は異常なまでのマーケティングを行なっているという点です。 コムロコインはプロジェクトと呼べるほどの規模ではないので当てはまりませんが、ノアコインやスピンドルなどはかなりの費用を広告費に割いています。そして、その多くが日本人をターゲットにした日本語の広告となっています。 プロジェクトの内容ではない点にフォーカスしている また、有名人を広告塔として起用していたり、宣伝文句が「100倍は確実!」や「絶対儲かる」など見るからに怪しいプロジェクトはスキャムの可能性が非常に高いと言えるでしょう。 プロジェクトの内容ではなく、有名人の関与や利益に関する話を全面に押し出しているプロジェクトは総じて疑った方が良いでしょう。 スキャムプロジェクトは、英語で情報を検索してみたり、疑いの目で精査する事で避ける事ができます。 コムロコインはネタ要素強めのスキャム説が濃厚 明確なトークンの使い道が記載されていない点や、意味不明な調達資金の使い道が記載されている点を見るに、コムロコインがスキャムである事はほぼ確実だと言えるでしょう。 コムロコインはそこらへんのスキャムと異なり、ふざけた資金の使い道などネタ要素が強いプロジェクトになっています。 現在の小室コインは、皇族の婚約相手を題材にしているというだけあって、世間の反応は厳しいものになっています。
特集・コラム
2019/02/20Binanceが独自チェーンBinance Chain と Binance DEXのテストネットをローンチ
CEOであるCZ氏(@cz_binance)によりローンチが間近とされていたBinance ChainとBinance DEX(@binance_dex)のテストネットのローンチが2月21日についに行われました。 https://twitter.com/Binance_DEX/status/1098132267770114049 Binance DEXとは、Binanceが独自に開発するブロックチェーンであるBinance Chain上の分散型取引所を指します。 詳細は以下の記事にまとめていますので、下記記事を参照ください Binance(バイナンス)がテストネットリリースを間近に控えるBinance Chainの詳細に関して - CRYPTO TIMES Binance DEXの特徴 UI・UXに関して Binance DEXのUIは上記のようなイメージになっており、CZ氏が以前から言及しているように、Binance.comのUIと比較しても遜色のないデザインとなっています。 その他、注文画面などの細かなUIを見ても、Binance.comと同様の形となっていることがわかります。 買い(売り)注文に関して、注文のオプションがDEXではLimit Order(指値)での注文のみとなっている点などで多少の違いが散見されましたが、基本はほぼ同じようなUI・UXとなっています。 通貨ペア部分に注目 通貨ペアの部分に注目すると、BNB以外の銘柄にはすべて『~~~.B』というように末尾に.Bがついています。 BinanceのGitHubのドキュメントを確認すると、これに関して For example, on the Binance Chain testnet, you can see BTC.B, which is a pegged (tethered) token for the real BTC running on Bitcoin network. BTC.B runs on Binance Chain, and cannot be directly transferred/deposited/withdrawed to Bitcoin network directly (coming soon). When the real mainnet comes in, these pegged tokens can be deposited back to Binance.com. For example, when you withdraw BTC.B or Bitcoin BTC from Binance.com accounts, you would have a choice to withdraw it as the Bitcoin BTC or Binance Chain BTC.B. So can be the case for other coins, especially the ERC20 ones. と記載されており、Bitcoinであれば、実際のBitcoinと価格がペッグされたBinance Chain上のトークンであることを示しています。 また、トップページのTransfer Assetという項目には、将来的にBinance DEX上のウォレットアドレスにBNB及びその他の仮想通貨資産を送金することで、Binance Chain上で資産を保管することができるようになると記載されています。 なお、テストネット上のアドレスに直接、これらの通貨を送金することはできず、資産を失う恐れがありますので注意してください。 Binance DEXのブロックエクスプローラ こちらや上記の画像から確認できるように、Binance Chainでは毎秒ブロックが生成されていることがわかると思います。 これは、Binance DEXの一つの特徴である『Instant Confirmation (Finality)』と呼ばれるものであり、DEX上で起きたトランザクションは即座に承認され確実なものとなります。 Binance DEX上でのトークン発行 前回の紹介記事でも触れた、DEX上でトークンを発行することのできる機能に関してですが、こちらはまだ実装されていないようです。 Binance DEXで実際に取引を行う方法 Binance DEXで取引を始める方法を簡単に解説します。 今回はテストネットなので、自身の資産を失ってしまう恐れはありませんが、Keystoreファイルやそのほかのキーなどはしっかりと保管するようにしておきましょう。 ウォレットの作成 Binance DEXのトップページ中央(或いは右上)から、『Create (a) Wallet』ボタンをクリックし次に進みます。 ウォレットのパスワードを設定します。 この際、パスワードは『8桁以上』・『大文字小文字の両方』・『記号』を含むというすべての条件を満たしている必要がありますので、注意してください。 イメージ水色の枠にパスワードを入力し、チェックボックスにチェックを入れ、『Download Keystore File』を押して次に進みます。 すると、Keystoreファイルをダウンロードします、という確認が表示されますので、そのまま『Continue』を押します。 ダウンロードされたKeystoreファイルは、テストネットで自分のウォレットにアクセスするために必要になりますので、大切に保管しましょう。 続いて、Keystoreファイルのアップロード以外の方法でログインするための情報が表示されます。 イメージの水色ボックス部分に、『24のフレーズ』、その右下をクリックすることで『プライベートキー』が表示されますので、こちらは無くさない場所にメモを取っておきましょう。 メモを取り終わったら、右下の『Continue』からさらに次に進むことができます。 これらが完了すると、ウォレットの作成は完了です。 続いて、先ほどダウンロードしたファイルを利用してログインを行うことで、作成したテストネット上のウォレットにアクセスすることができます。 ログイン時に、上記イメージのような画面が表示されますので、先ほどダウンロードした『Keystoreファイル』のアップロードを行いパスワードを入力、完了後『Unlock Wallet Now』をクリックすることで、すべての操作は完了します。 また、Binanceのアカウントを保有している方は、画面トップページからテストネット用のBNBを受け取ることもできます。テストネット用のBNBを送金する際は、Binanceアカウントに1BNBを保有しておく必要があります。 BNBの価格も上昇 今回のBinance Chain , Binance DEXのテストネット発表を受けて、Binanceの独自トークン BNB の価格にも影響が出ています。 記事執筆現在、$11.22で取引がされており、前日比で16.07%高となっています。Binance ChainやBinance DEXの期待の現れとも言えるでしょう。 まとめ テストネットがリリースされたBinance Chain , Binance DEXの情報をできる限り網羅的にまとめてみました! 予告通り、BinanceとUI・UXに違いを感じさせないようなデザインとなっており、今後のリリースにも十分期待できそうですね。 Binance Chain上の資産とその辺りのインターオペラビリティ・仕組みに関しては、詳細が発表され次第追記できればと思います。 参照:Binance Academy Binance DEX Binance Chain Docs
特集・コラム
2019/02/202019年の仮想通貨先進国はどこになる?スイス、マルタ、ジブラルタル、UAE(アラブ首長国連邦)などの特徴をまとめてみた。
現在世界各国で次々と仮想通貨・ブロックチェーン関連企業が生まれています。 これらの企業に特に人気なのが欧州で、スイスには「クリプトバレー」と呼ばれる地域があり仮想通貨関連企業は750社にも及ぶと言います。 本記事を読んでいただければ「仮想通貨先進国(スイス、マルタ、ジブラルタ)の特徴」や「どういう国が仮想通貨関連企業に人気になるのか」などがわかると思います。 また、番外編として今仮想通貨業界から注目されているUAE(アラブ首長国連邦)やベラルーシについてもまとめてみましたので是非最後まで読んでみてください! それでは早速紹介していきます! スイスやマルタなどの各国の特徴 今回この記事では3ヶ国の特徴を以下の3つのポイントに絞ってみていきたいと思います。 1.機関 2.税金 3.ムード 「機関」に関しては「仮想通貨に関する法規制をいち早く行っている機関があるのかどうか」という点でみていきます。 「ムード」に関しては「有名な仮想通貨企業は既に存在するのか」や「その国の影響力のある人間がどんな発言をしているのか」などを見ていきます。 1-3の特徴についてスイス、マルタ、ジブラルタルの特徴を表でまとめてみると下記のようになります。 スイス マルタ ジブラルタル 機関 金融市場監査局(FINMA) 金融サービス局(MFSA) 金融委員会(FSC) 税金 約15% 約35%(5%にできる) 約10% ムード Ethereum 経済相「スイスはブロックチェーン国家になるべき」 BinanceやOKex 首相「ブロックチェーンビジネスの規制において世界の先駆者を目指す」 eToroやXapo FSC顧問「ブロックチェーンは長いゲームになり、企業、市民、政府との信頼関係において重要なものである。」 この表だけでは良くわからないと思うので、それぞれの国の特徴についてもう少し詳しく紹介していきます。 スイス 永世中立国として知られるスイスですが、スイスの一部地域はクリプトバレーと呼ばれており、クリプト企業も非常に多く存在します。 そんなスイスにはどのような特徴があるのでしょうか。早速みていきましょう。 機関 金融市場監査局(FINMA) 税金 約15% ムード Ethereum 経済相「スイスはブロックチェーン国家になるべき」 1.機関 スイスにはFINMA(金融市場監査局)という日本で言う金融庁にあたる機関があります。 FINMAは世界各国の中でも仮想通貨に関して動きが速く、ICOのガイドラインを制定しています。 スイスの金融市場監督局 FINMAがICOに関するガイドラインを発表 - CRYPTO TIMES 2.税金 スイスの「クリプトバレー」と呼ばれているツーク市は法人税が約15%に設定されており、低税率となっています。 3.ムード スイスのツーク市にあるクリプトバレーには、仮想通貨業界の最強集団であるEthereum(イーサリアム)やShapeShift、Xapo、Tezosなどが拠点を構えています。 クリプトバレーにある仮想通貨関連企業の数は約750社程で、その評価額の総額は4.9兆円ほどになると言われています。 さらにスイスの経済相のシュナイダー・アマン氏は「スイスはブロックチェーン国家にならねばならない」と発言したこともあり、国としてブロックチェーン企業を応援していく方針が伺えます。 マルタ 地中海に浮かぶ小さな島国のマルタ共和国は、近年一気に仮想通貨先進国として広く知られるようになりました。 そんなマルタにはどのような特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。 機関 金融サービス局(MFSA) 税金 約35%(5%にできる) ムード BinanceやOKex 首相「ブロックチェーンビジネスの規制において世界の先駆者を目指す」 1.機関 マルタには金融サービス局(MFSA)という機関があります。 MFSAは昨年の7月に仮想通貨に関係する3つの法案を提出し、可決されています。 可決された3つの法案のうち、1つ目が 「The Virtual Financial Assets Act(仮想金融資産条例)」というもので、これはICOに関する条例です。 この条例により企業はホワイトペーパーの提示などのルールをクリアすることでICOを行えるようになります。 2つ目が「 The Malta Digital Innovation Authority Act(マルタデジタルイノベーション局法案)」で、これは法的保証などの信頼性の確保を目的とした法案です。 3つ目の 「Technology Arrangements and Services Bill(テクノロジー協定・サービス法)」は、仮想通貨サービスを提供する際に登録や証明を求めるものです。 2.税金 マルタの法人税は35%と日本と同じぐらいの税率に設定されています。 しかし、制度をうまく活用することで実質的に5%程度まで抑えることが可能です。 3.ムード マルタには現在OKexやBinanceなどの大手の仮想通貨企業が拠点を構えています。 Binanceがマルタへの拠点を移すことを発表した際に、マルタの首相は「バイナンス、マルタへようこそ。私たちは、ブロックチェーンビジネスの規制において世界の先駆者を目指し、世界クラスのフィンテック企業から選ばられるような司法制度を作り上げたい」と歓迎のツイートをしており国全体として歓迎ムードであることが伺えます。 Welcome to #Malta 🇲🇹 @binance. We aim to be the global trailblazers in the regulation of blockchain-based businesses and the jurisdiction of quality and choice for world class fintech companies -JM @SilvioSchembri https://t.co/3qtAQjOpuQ — Joseph Muscat (@JosephMuscat_JM) March 23, 2018 ジブラルタル スペインの南海岸の半島にあるイギリスの海外領土である「ジブラルタル」。ジブラルタルはオンラインカジノ業界などの先進国として世界に知られています。 日本人にとってはあまり馴染みのないジブラルタルですが、どのような特徴があるのでしょうか。 仮想通貨業界が大注目のジブラルタルってどんな国?なぜ注目されるのかまとめてみた - CRYPTO TIMES 機関 金融委員会(FSC) 税金 約10% ムード eToroやXapo FSC顧問「ブロックチェーンは長いゲームになり、企業、市民、政府との信頼関係において重要なものである。」 1.機関 ジブラルタルには金融委員会(FSC)という機関があります。 FSCは昨年3月に以下のようなICOに関する規制を発表しました。 「ジブラルタル法またはEU法の元ではトークンは、所有者が将来のネットワークにアクセスしたり、将来のサービスを利用する権利を与える製品の事前販売を表しているもので、トークンは有価証券ではなく、商業的な商品である」 また、GSX(ジブラルタル証券取引所)はQUOINEとも提携しているGBX(ジブラルタルブロックチェーン取引所)を運営しています。 2.税金 ジブラルタルもタックスヘイブンとして知られており法人税は約10%となっています。 日本の法人税が30%ですのでだいぶ低いことが分かります。 3.ムード ジブラルタルにはeToroやXapoなどの企業が拠点を構えています。 また、ジブラルタルは元々オンラインカジノ先進国なので、オンラインカジノと同じような規制が難しい仮想通貨業界に対しての理解やノウハウがあるとされています。 ジブラルタル金融サービス委員会(GFSC)の上級顧問であるSian Jones氏は 「ブロックチェーンと分散型台帳技術を長いゲームとして見ている。これは、顧客と企業、市民、政府との信頼関係に重要かつ深遠な影響を及ぼし、持続可能性の高いものと考えている。」 と発言しており、ブロックチェーンの存在価値を認めています。 番外編:UAE(アラブ首長国連邦) これまで仮想通貨業界の先進国と言われる国についてまとめてきましたが、ここにUAE(アラブ首長国連邦)もリスト入りする可能性があるので紹介したいと思います。 UAE(アラブ首長国連邦)には金融市場を監督、監視する「SCA(証券商品局)」という機関があります。 SCAは今年2019年前半までにICOに関する規制を導入することを決定しています。 また税金に関してですが、UAE(アラブ首長国連邦)では法人税が55%(世界1位)と定められています。しかしながらUAEは「タックスヘイブン」として知らています。 一体どういうことでしょうか。 というのも実は、UAEでは制度自体は存在するものの実際に法令が施行されていません。 なので実質UAEの法人税は0%なのです。(外国銀行支店・石油、ガス関連会社は徴収されるようです) UAEはイスラム教徒の国であり「仮想通貨はイスラムの教えに反する」と当初されていましたが、その流れは徐々に変わりつつあります。 先日、UAEを拠点とするADABソリューションズ社は、世界初イスラム法に準拠した仮想通貨取引所「FICE」の開設を発表しました。 番外編:ベラルーシ UAE(アラブ首長国連邦)と並んで注目されているのが、東欧ベラルーシです。 ロシアとポーランドに挟まれているこの国も仮想通貨先進国になるのではないかと注目が集まっています。 ベラルーシは先日12月、仮想通貨ビジネスの先進国を目指すために、2017年に発行されていた法令(行政命令第8号)に追加規則と保護措置を導入しました。 これにより「全ての仮想通貨取引とICOは免税」「KYCの導入」などが可能になりました。 ベラルーシの米国ビジネス協議会会長であるDavid Baron氏はベラルーシについて以下のように語っています。 「多くの米国IT企業はすでに、自社のソフトウェア開発部門を設立する拠点としてベラルーシを認識しています。さらに行政命令第8号によって、ベラルーシは、仮想通貨ベンチャーや価値を創造するグローバルなIT製品企業にとって最適の拠点になります。」 まとめ 仮想通貨先進国の特徴についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。 スイス・マルタ・ジブラルタルに関しては仮想通貨に関する法規制に対する俊敏な機関が存在し、税率が低く、国のキーパーソンがブロックチェーンを重要なものだと認識していることが分かりました。 UAEやベラルーシも自国が仮想通貨先進国になるように色々な施策を実施しているようです。 2019年は一体どこの国が「仮想通貨先進国」になるのでしょうか。そして日本はここに食い込んでいくことができるのでしょうか。 以上「2019年の仮想通貨先進国はどこになる?スイス、マルタ、ジブラルタル、UAE(アラブ首長国連邦)などの特徴をまとめてみた。」でした! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
特集・コラム
2019/02/15専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【2月15日】
みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です。 BTCも前回の記事更新から大きく上昇しましたね。とはいえ、しっかりと押し目をつけているわけでもなく、依然幅の狭いレンジを形成しながら方向感を探っている状態です。 こうして、記事を書いている間にも動き出してしまいそうですが、今回もBTC含め仮想通貨市場の分析を行っていきたいと思います。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) 値動きが小さいため、やや見づらいと思いますが、こちらが現在のBTC(日足)になります。 前回記事でもお話ししましたが、依然出来高は少なく、ボラティリティの小さい状況が続いていますね。MACDも年始から続く、レンジ内を脱せずにいます。 状況としては「良くも悪くもない状況」ですが、出来高が乏しいにも関わらず、節目の「大型水色ウェッジ」をブレイクできたのは、少なからず評価すべきポイントだと思います。 さて、こうして日足を見たところで、売り場も買い場もないように見えますが、中期で見たらどうでしょうか? BTCチャート(中期) 前回記事では、「黄色ウェッジ内での下降率低下により、水色シナリオが本筋」とお話しさせていただきましたが、かなりシナリオ通りに展開してくれましたね。 そしてこの黄色ウェッジの上抜けのおかげで、シナリオもかなり練りやすくなりました。今回は注目ポイントも複数ありますので、じっくりとお話ししていこうと思います。 まず注目すべきは、ウェッジ上抜け直前の安値から上抜け後高値の「半値(3535ドル)を守れるか、守れないか?」です。 当然、半値で買いがついてくるようであれば、それだけ上目線の人がいた事になります。逆に半値を割れてしまえば、半値で押し目買いを入れた上目線の人らが損切りをする形となり、再度売り込まれる展開が想定できます。 ですから、まずはこの「半値(3535ドル)を守るのか?」に注目です。 そして、もう一点の注目ポイントは「黄色チャネル、ならびにそのフィボナッチチャネル」です。 先ほどの半値だけでは、中期的なシナリオまでは想定することは非常に困難です。しかし、そこにチャネル、フィボナッチチャネルを加えることで、「半値を守ったor下抜けた」際に、今後の展開予想が立てやすくなります。 例えば、半値を守り、再度高値更新に向けて上昇してきた場合には、フィボナッチチャネルがそのレジスタンス(抵抗線)として機能することも想定できますし、見事高値を更新した場合には、チャネル上限を天井の目安として活用することができます。 逆に、半値を下抜けた場合には、チャネル下限が次の注目ポイントになってくるわけですね。このように目先のポイントだけでなく、現状の材料をうまく活用してあげることで、今後の動きがある程度想定できるようになります。 さて、少し話がそれてしまいましたが、ここでBTCチャート分析の総評に入りましょう。 BTCチャートの総評 現状のチャートから想定できる推移は以下の3パターン。 半値を守り、チャネル上限まで上昇 半値を守るが、そのまま38.2%~61.8%間の小幅でチャネル推移 半値を守れず、再度チャネル下限まで下降 当然ですが出来高が少ない現状では、新規ポジションだけでカチ上げることは不可能です。つまり、上に行くにも下に行くにも「燃料(損切りにつながる既存ポジション)」が必要というわけです。 となれば、一旦②のシナリオのようにどっちつかずな展開が続き、その間の「ロングが溜まったのか?ショートが溜まったのか?」次第で、その後の方向が決まってくるのでは・・・?と考えております。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。 ドミナンスは、前回から大きな変化がありました。 それは、「上昇傾向にあったBTCドミナンスが下降し、それに伴ってETH、LTCのドミナンスが上昇した」という点です。 前回記事の執筆時には、TRXや同TRXチェーンの新規通貨BTTをキッカケに、アルトコイン市場が活発化。そして、それらの通貨に流れていた資金がBTCに戻り、一転してリスク回避ムード(利益確定)に向かうか?それとも引き続きアルトコイン市場で循環するのか?というポイントでしたね。 そこで前回、アルトコイン市場で資金が循環するのであれば・・・、という候補に挙げたのが好ファンダを控えたETHとチャートが上昇傾向にあったLTCでした。 となると、ここから注目すべきは「その2通貨の推移」ですね。これらが引き続き上昇傾向にあれば、そのまま資金はアルトコイン市場で循環する可能性もありますが、逆に一転して下降傾向になってしまえば、再度リスク回避ムードにもつながりかねません。 それでは、主要アルトコインの動向も追いながら、上記2通貨についても確認していきましょう。 主要アルトコインの動向 昨日のBTC上昇開始直前に、ETHやLTCはもちろん、ADAやNEO、DASHなどの主要アルトコインも大きく上昇していますね。この動向からも、「先日のBTC上昇は、アルトコインが引っ張り上げた」といっても過言ではないでしょう。 そして、それと引き換えに前回、前々回、ノリに乗っていたTRXがジワジワと下げており、アルトコイン市場内で資金が循環している様も伺えます。 中でも、ETHを始めとしたNEOやEOSなどのプラットフォーム系通貨の伸びが気になりますね。ということで、今回はLTCも気になりますが、プラットフォーム系二台巨頭のETHとEOS、そして今回大きく上昇したADAに注目していきましょう。 ETH 展開的には前回から引き続き、緑チャネル内にて推移していますね。ですが、月末の好ファンダまで残り半月を切りました。 さらにここから、期待感が上昇していくのであれば、このチャネル上抜けも視野に入ってきそうですね。もし、ETHのチャネル上抜けが実現すれば、同様にチャネル内にて推移中のBTCにも期待が持てそうです。 個人的に期待感は十分ですが、それ故に「延期をさらに延期」となった場合には、再度底探しに向かう展開もありうるのでその点だけ要注意ですね。 イーサリアム、コンスタンティノープルを2月末に実装予定 - CRYPTO TIMES EOS EOSはCフォークラインに上昇を阻まれて、現在丁度日足200MAの真上ですね。上にはかつてのサポートラインもあり、ETHよりも若干上値が重そうな状況です。 CMCにて出来高を参照してみても、短期的には上昇傾向ではあるが、「決してよいとは言えない状況」なので、これが維持できるかどうか?次第といったところでしょう。 不安材料は多いですが、以前からETHに釣られてあげることが多かったため、ETH同様に注目な通貨だと思います。 ADA 長期的にかなり沈み込んではいますが、先日のBTC上昇直前の上げで半値を守ったままというのはいい要素ですね。4時間足を見ると、200MAでリターンムーブしそうな流れになってしまっていますが、ここを超えてくると濃い抵抗線の1350sats周辺への到達も視野に入ってきそうです。 また、1350satsの到達となれば逆三尊の成立も目前ということもあり、先日のTRXのようなアルトコイン市場を引っ張っていく通貨になるのでは?と見ています。 総評(まとめ) さて、長くなってしまいましたが、まとめに入りましょう。 BTCは半値とチャネルに要注目 TRX⇒主要アルトへ資金循環 →これが継続するか? ETH、EOS、ADAは要注目 →下げ始めたらBTC下げにも注意 ざっくりですがこんな感じでしょうか。 前回から引き続き、BTCとアルトの両方を見なくてはならない、忙しい相場ですね すでにアルト循環である程度の利益を出した方にとっては、「利益を持ち帰ること」が一番重要ですからリスクとそれに対して見込めるリワードを見ながらしっかり立ち回っていきましょう。 では、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 不定期ですが、LINE@にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!
特集・コラム
2019/02/09安倍総理が仮想通貨について国会で言及「仮想通貨は暗号資産と呼ぶ」「大きな可能性がある」
今月7日に開かれた参院予算委員会において、参議院議員の藤巻健史議員が安倍総理に対し、仮想通貨及びブロックチェーン技術に関する質問を行いました。 藤巻議員は2013年の参院選において日本維新の会より出馬し、初当選を果たしました。 2017年11月からTwitterで仮想通貨に言及し始め、現在でも仮想通貨について肯定的な意見を述べており、国会においても度々仮想通貨及びブロックチェーンについて発言しています。 また、先日仮想通貨税制を変える会の発足も行ったことで、一躍話題にもなりました。 仮想通貨税制を変える会の発足とその反響は? - CRYPTO TIMES 本日はSBIの北尾さんとの会食の様子をTwitterでも上げるなど、ブロックチェーンや仮想通貨に関して、非常にポジティブに考えていることが明らかです。 https://twitter.com/fujimaki_takesi/status/1094025980971122688 藤巻議員の国会での言及内容 今回、藤巻議員が国会で言及した内容に関してです。藤巻議員は主に3つの内容を言及いたしました。 仮想通貨とブロックチェーンの活用について -- 藤巻議員:インターネットの次の革命と言われるブロックチェーンと仮想通貨に対し、日本は税制などで発展を止めてしまっています。私はブロックチェーンと仮想通貨というのは、日本の未来の飯のタネだと思いますが、それについてどうお考えですか。 茂木経済再生担当大臣:フィンテックにおいて、仮想通貨かどうかは別として、「ブロックチェーンの技術」を活かして、個人情報の問題など様々なセキュリティを確保していくことは極めて重要な問題だと考えます。 個人情報の問題 今年1月には匿名質問サービス「Peing-質問箱-」において、約150万件のメールアドレスなどが漏えいし問題になりました。 同時に日本は、車の世界では世界一です。自動走行の分野ではセンサーやカメラなど、日本の技術は極めて重要であって、次世代のモビリティもまたそうであります。 また、日本の健康保険制度によって様々な情報があります。ビッグデータを活用することによって、個人個人に適したケアや予防、医療サービスを提供することができます。次世代のヘルスケアなど、様々な可能性を我が国は持っていると考えています。 ブロックチェーン普及促進と税制問題について -- 藤巻議員:1月14日に掲載された日経新聞の記事「GAFA寡占の弊害克服」に、『誰もが使いたがる強力な応用サービスを開発できれば、ブロックチェーンの普及は一気に進む可能性がある。今、目の前にある巨大なビジネスチャンスだ。』と書いてありました。今の日本は、税制問題などでその発展のチャンスをブロックしてるのではないでしょうか。 安倍総理:仮想通貨については、国際的な動向を踏まえ、今後「暗号資産」と呼ばさせて頂きたいと思います。 暗号資産のような金融分野のみならず、多様なビジネスを可能とするほか、利便性・安全性の向上など大きな可能性を秘めていると考えています。 先般創設した「サンドボックス制度」を活用し、とある国内ベンチャー企業が、暗号資産の流動性を高める世界初のビジネスモデルに挑戦するなど、この分野では、世界で十分に戦えるベンチャー企業が我が国に存在しているのは事実です。 サンドボックス制度 現行法の規制を一時的に止めて特区内で新技術を実証できる制度。ドローン飛行や自動運転といった先端技術の実証実験を円滑に進めることができる。(日本経済新聞より) 今年1月、本制度の下で、Crypto Garage社が仮想通貨と円建てトークンの発行および同時決済サービスの実証実験を開始しました。 安倍総理:これは、注目しなければいけないと私も思っています。色々指摘があったので、ブロックチェーンについてはいろいろ勉強させていただきました。その上でこの分野以外で何が世界で勝てるのかというところも重要です。この分野は、政府と関わりなく、ベンチャー中心に民間のダイナミックな発想によって発展してきました。しかし、第四次産業革命が加速度的に発展する現代において、政府がこの分野だと決定することはできません。ですが、ご指摘にあったような、様々な成長の可能性はしっかりと研究していく必要はあると考えています。 仮想通貨とブロックチェーンの可能性について -- 藤巻議員:世界には、20億人ほど銀行口座を持ってない人がいます。銀行口座を持っていないと、世界経済から除外されてしまう訳です。例えば私がフィリピンのバナナを買おうと考えても、ペソを送るわけにもいかないし、取引できません。ところが、スマートフォンさえあれば、仮想通貨を使って取引が出来ます。このように仮想通貨はものすごい可能性があると私は考えています。 安倍総理:暗号資産に活用されているブロックチェーン技術を含め、フィンテックなどの新しい技術には大きな可能性があると認識しています。技術の安全性の確保などは必要でありますが、利用者の利便性向上につながるよう、様々な主体がその活用にチャレンジをしていくことが期待されます。 他方で、取扱業者をめぐり問題となる事例も生じており、イノベーションと利用者保護のバランスをとりつつ、適切に対応して参りたいと思います。 まとめ 今回、安倍総理は、去年の参院予算委員会での藤巻議員の質問を踏まえて、仮想通貨については色々と勉強をしたと述べました。 また、藤巻議員の質問に対し、ブロックチェーンの分野が今後日本が世界に勝てる分野になると決め打ちはできないものの、大きな可能性があるとは認識しており、今後様々な成長の可能性を研究する必要があるとも述べました。 現在、株式で得た利益には住民税・所得税と合わせて20%の税金が課されるのに対して、仮想通貨は一律10%の住民税と累進課税の所得税として、合計で最大55%もの税金が課されます。 藤巻議員も税制問題については再三言及していますが、この非常に重い税負担が日本における仮想通貨の発展を妨げており、早急な税制改革が求められています。 今回の予算委員会では、藤巻議員が仮想通貨の話を出した際、他の議員からは笑いが起こっており、コインチェックを始めとして流出事件が多発している仮想通貨に対する視線は、世間からだけでなく議員からも大変冷たいものとなっていることが伺えます。 しかしながら、昨今、藤巻議員の活躍により仮想通貨及びブロックチェーンが国会で度々議論されるようになっているのは事実であり、今後議員の理解が進んでいくことが期待されています。 ぼにふぁ 他の議員に笑われながらも仮想通貨やブロックチェーンについて真剣に発言する藤巻議員、非常にかっこいいです
特集・コラム
2019/02/06LINE DApps 『Wizball』が面白い
はるか先生です。さてTwitterのフォローをしましょう。いいことあります。 実は、僕が、今一番時間をつかっているdAppsはWizballです。なので詳しくなっちゃいました。 CRYPTO TIMESの読者さんも幸せになるように今回の記事でわかりやすく説明させてもらおうと思う。 Wizballとは? Lineが始めたQ&Aサービスです。そして、なんと仮想通貨を利用した報酬機能が搭載されています。トークンは、Line独自のトークンではあるんですがなんとLine Pointへの変換が可能です。 Line Pointというのは換金性がとても高く、LinePayとしてコンビニで使ったり、Amazonギフトカードへの変更もできてしまうのです。 LineのdAppsで稼いだ金額を公開 - CRYPTO TIMES イメージとしては下記のような感じです 質問は誰でも作れます。その質問に対して任意の人が回答できる仕組みです。まず質問者はPickインセンティブを設定できます。これは、一番いい回答をした人にお礼をする仕組みです。 良い回答をした人はPickされるとそのインセンティブを受け取ることができます。Lineの独自仮想通貨はLink Pointです。現在の価値はLineが固定しており、500円分のLine Pointに変換できます。 また、仮想通貨の非中央集権的な取り組みの仕組みとしてVoteという仕組みが搭載されています。これは良い質問、回答にVote(投票)をすることでより良い、問題、回答を見つけ出す仕組みを支えています。 なんと、Voteした人にもLink Pointが配布される仕組みが備えられています。 Wizballの楽しみ方 稼ぎましょう 最近キャンペーンが何度か行われてユーザーさんがふえましたがまだまだ数千人レベルです。まだ黎明期だと思います。Lineの 4CAST, Pashaよりも今はWizballが一番稼ぎやすい。 Link Pointを得る方法で一番わかりやすいのは良い回答をしてPick Upされることです。質問は多くありますので自分が得意な分野で、役に立つ回答をすることができる。十分な質問量があります。 およそ1日に1LPを超える質問は20〜30個でてきます。その中から相性のいい質問をいみつけて回答をするだけです。難しい質問は楽しくないので手をつけないほうがいいです。自分が楽しく回答できる質問を選びましょう。 Link Pointが貯まってきたら自分で質問を設定するのもいいでしょう。Voteを多く得られると質問者にも報酬が入ってきます。 サイトではLink Pointの金額で検索する機能はありません。そのため自分でピックアップして皆さんが見られるように毎日2−3回更新をすることにしました。こちらをみてもらうと高額Link Pointの質問が探れます。 Wizball 本日の高額リンクポイント質問リスト - Blue Chain Lab. 自分の生活に役立てましょう 質問サイトの本質に戻って自分の知りたいことを知るために使えます。パーソナルな質問にも答えがつくのでたまに僕は使っています。こんな質問をしました。 自分の知りたいことを素直に聞いています。自分のスキルについても言及しているため、意味のある回答が多い。パーソナライズされた質問ができる場はとても貴重です。 バズらせてみましょう うまい質問をするとバズります。バズをつくれるのは、ほんとうに楽しい。最初は回答いただいた方にお返事を返していましたが、100を超える回答をもらったりしてしまったバス質問にはさすがに途中で回答ができなくなりました。 これが一番バズりました。 回答がなんと161個。 あとプチバズですがこの質問への回答はとても楽しく参考になりました。 こういった真面目な回答 おちゃらけた回答 たのしめました。 面白い質問をみつけて交流しましょう Link Pointというお金以外にも楽しさがあります。コミュニティができつつある状態です。まだまだ固定化されていないので、疎外感なく遊べます。 言葉遊びの得意な面白い質問者の方も多くいます。ぜひお気に入りの方を見つけて回答を含めたやりとりを楽しんでください。 昨晩見つけたおもしろ質問はこちらです。 回答を考えるのが楽しい質問といいのが多くあります。 また、他の方の回答もユーモアがあり楽しめます。 まだ間に合いますか? 多分まだ間に合います。Wizballのサイトにも明示されていますが、そうインセンティブは5億円を用意していますが、まだ700万円配っただけです。 今日は説明を深くしませんでしたが経験値を貯める仕組みがあります。そういった意味では長くWizballをして経験値を貯めた方が有利にはなりますが、これからでも育てる時間は十分あるとおもいます。そしてなにより、Lineさんはキャンペーンをしてくれるはずです。そうだといいな。 さいごに Lineは大企業です。結構バラマキに近い形でユーザーさんへの貢献をしくれています。LineのdApssの中でも金銭的な面以外でユーザー同士の交流がある唯一のアプリです。そういった面も楽しさを助長しています。 Wizballに多くの時間たむろっています。よかったらWizballの方もフォローくださいませ。Line@での情報発信しています。高額リワードのお知らせ、面白い投稿の共有などおこなっています。よかったら登録ください。 ではwizballで会いましょう。
特集・コラム
2019/02/05専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【2月5日】
みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です。 早いもので当分析企画も2ヶ月目に突入です。引き続き、初心者の方でも分かるよう、分かりやすさに重きを置いてお話ししていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。 さて、それでは今回もBTCチャートから分析していきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) 青ラインのウェッジを抜けたものの、その後短期の白ペナントを下抜け、現在はジリ下げ展開です。前回お話ししたように、「下げようものにも、下に向かうための燃料が足りない」、といった状況でしょうか。 先月から引き続き、出来高の少なさも気になりますが、MACDが0レベル周辺でレンジを形成している点も少々気になりますね。(黄色□部分) MACDは、短期EMA(12)と長期EMA(26)の乖離状況を表すインジケーターです。つまり、0レベル周辺でレンジ形成ということは、「2本のEMAに乖離は全くなく、短期的な値動き(ボラティリティ)がほぼない状態」ということを意味します。 前回の6400ドル周辺でも同じような状況がありましたが、これだけの出来高薄+値動き小となると、無理にFXで利益を追求するより、アルトコイン現物を触っていたほうが難易度も低く、利益効率も高そうですね。 それでは、もう少し拡大してみて見ましょう。 BTCチャート(中期) 一時は白保ちあいを下抜け、300ドル近い下落があったものの、その下落幅は序所に減少してきています。しかし、「保ち合いを下抜けたが、その際の下落幅は保ち合い内で最も小さい」というのはやや違和感がありますよね。 ということで、依然別の保ち合い内で推移している可能性が高いと考え、ここまでの推移を踏まえた上で「現状は黄色ウェッジ内での推移」という判断に至りました。 しかし、これを上抜けたところで待っているのは「白保ち合いのリターンムーブ(の可能性)」です。つまり、この上抜けによって獲得しうる利益は限定的、ということです。 ですから、もしこの黄色ウェッジを上抜けたとしても、場合によっては利確売りと新規売りが相まって、押し目(C点)を作れる可能性は低いのでは?と見ています。 もちろん、その時になってみないと分かりませんが、特にロングポジションの場合は常に疑って、半分リカク、残り半分は建値SLのような安全策で立ち回るのが無難でしょう。 BTCチャートの総評 現状は「黄色ウェッジ内での推移」。下落幅も徐々に減少してきているため、上抜けの可能性が高いと見ていますが、白保ちあいのリターンムーブなどの可能性もありますし、抜けても尚、上値は重くなりそうな展開ですね。 ともあれ、ここ最近は「保ちあいを上抜けれど、出来高がついて来ず、押し目を作ることなく続落」という展開ばかりなので、そろそろ短期的でもしっかりした押し目を作ってほしいものですね。 それでは、次にドミナンスを見てみましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考にしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) 大きな変化といえば、1月末からBTCのドミナンスが上昇傾向にある点でしょうか。そしてそれと同時に、XRP(リップル)のドミナンスも同量近く減少してきている点も気になりますね。 実際にチャートと合わせて見てみると、いかにも現物が利食いされたような推移をしています。XRPは日本人からも幅広い支持を集めている通貨ですし、このまま安値更新となると、アルト市場自体がよくないムードになりかねません。ですから、ここらでなんとか押し目を作って耐えてほしいところですね。 次に、主要アルト全体の動きを追ってみましょう。 主要アルトコインの動向 XRPをはじめ、XEM、XLM、ADAなどの低単価の主要アルトは軒並み大きく下落してしまいましたね。 特にXEMは運営資金枯渇の噂が蔓延し、リバることなく大きく下落しています。下落開始ポイント(黄色ライン)を見た限り、これがリスク回避ムードにつながり、他の主要アルトも連れ下げ・・・となった可能性もありそうですね。 しかし、そんな中でも依然TRX、ETH、EOS、LTCについては堅調な推移を見せています。 TRX(トロン) TRXはすでにP2Pの元祖として多くのユーザーを持つBitTrrentの買収、さらにそのBitTrrentがTRXをベースにした通貨、BTT(BitTorrent)の発行などと大きな好ファンダがあったからこそのものです。 あわせて読みたい BitTorrentのTRONベース通貨「BitTorrentトークン / $BTT 」とは?仕組みをわかりやすく解説! - CRYPTO TIMES むしろ、「好ファンダが出尽くした今、どのような動きをしていくのか?」は今後のアルト相場を占う意味では非常に重要になってくるでしょう。 まずは、「この資金がアルト市場内で循環するのか?」というのが、直近のアルト市場の注目ポイントになりそうですね。 ETH(イーサリアム) もちろん、ここからのTRXにも要注目ですが、それ以上に2月末に好ファンダ(コンスタンティノープル実装)を控えたETHにも要注目です。 イーサリアム、コンスタンティノープルを2月末に実装予定 - CRYPTO TIMES コンスタンティノープル自体は、先月1/16の実装を予定していましたが、セキュリティなどの問題により実装が延期され、大きく投げ売られる展開となってしまいました。 延期後の実装予定なので、さらに延期となればさらなる失望売りにもつながりかねませんが、「好ファンダを控えた通貨が、ここからどう動いていくのか?」は、アルト市場のリスクオンorオフを読む上で非常に参考になります。 TRXからの乗り換えの可能性も視野に入れつつつ、こちらも監視しておくことをお勧めします。 LTC(ライトコイン) 今年に入ってから堅調に推移しているLTCですが、中期的にはかなり優秀なチャートを描いています。(水平逆三尊) TRXなどの好ファンダ通貨やバイナンスのマイナーアルトの垂直上げなどでかすんでしまっていましたが、LTCの推移はアルト市場とビットコインを推し量る上では、欠かせない「バロメーター」のようなものです。 もちろん、チャートが優秀という点が大きいのですが、優秀が故、TRXなどに流れていた資金が再びアルト市場で循環するのであれば、その対象ともなり得ます。 ですから、好ファンダを控えたETHだけでなく、チャート的に優秀なLTCについても要注目推奨です。 総評(まとめ) 最後にまとめに入りましょう。 BTCは黄色ウェッジ内での推移 → 上抜けてもリターンの可能性 地合い的にはアルトトレード推奨 →「TRX、BTTに流れた資金が循環するか?」 ETH、LTCは要注目 大体こんな感じでしょうか。 今回は、先月までの内容に加え、軽い個別銘柄(通貨)の分析を追加してみました。またみなさんからいただくご意見などを元に、少しずつ本連載もアップデートしていけたらな・・・と考えております。 それでは、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 不定期ですが、LINE@にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!