取引所ハッキング被害総額、9月時点ですでに昨年の3倍以上に
2018/10/13・
Yuya
ニュース
今年に入って仮想通貨取引所から盗み出された資産の総額が、9月までの時点で9億2700万米ドル相当にまで達していることが、ロイター通信の報道からわかりました。
この額は昨年全体(2億6600万米ドル)の3倍以上となっており、暗号通貨の普及が広まるに連れてハッキング被害も爆発的に増えているものとみられます。
調査を行なった米サイバーセキュリティ企業・CipherTraceによれば、今年は2000万ー6000万ドル相当の比較的小規模なハッキングが多発しており、その総額は1億7000万ドルに及ぶといいます。
CipherTraceは、今回の報告書執筆時点では未だ追跡できていない事例もあるといい、その額はおおよそ6000万ドルほどであるとしています。
また、同社は資金洗浄防止策の整っていない国で運営を行う大手取引所で、2009年から通算20億5000万ドルほどの資産が洗浄されているとも報告しています。
「いかなる取引所にも犯罪行為に関わる資産は必ず存在する」と述べたCipherTraceは、巨額の資金洗浄が行われている取引所の具体的な名前は公開しませんでした。
記事ソース: Cryptocurrency theft hits nearly $1 billion in first nine months: report