【実体験】仮想通貨で500万円失った話|仮想通貨投資の危険性や教訓とは

【実体験】仮想通貨で500万円失った話|仮想通貨投資の危険性や教訓とは

仮想通貨投資は高いリターンが期待できる一方、詐欺や不注意による損失のリスクも抱えています。

今回は、当メディア「CryptoTimes」の代表が実際に体験した事例などを元に仮想通貨投資における「詐欺被害」や「損失事例」を解説し、それぞれのケースから得られる教訓を紹介します。

甘い言葉や「絶対に儲かる」といった情報に惑わされず、安全な仮想通貨投資を行うためにぜひ今回の内容を参考にしてください。

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事例①うっかりミスで数百万円が消えた…コピー&ペーストの罠

仮想通貨を送金する際、ウォレットアドレスと呼ばれる英数字の羅列を正確に入力する必要があります。しかし、アドレスは非常に長く複雑なためコピー&ペーストを利用する人が多いでしょう。

このコピー&ペーストが思わぬ落とし穴となるケースがあります。

イーサリアム(ETH)やEVMチェーンのウォレットアドレスは「0x」から始まりますが、コントラクトのアドレスも「0x」から始まるため、見た目が非常に似ています。

「メタマスク」などのソフトウェアウォレットで新しいトークンを表示させる場合、トークンのコントラクトアドレスをカスタムトークンとして追加する必要があります。この際、トークンのコントラクトアドレスとウォレットアドレスを混同してしまい、誤ってコントラクトアドレスに資金を送金してしまうミスが発生するケースがあるのです。

コントラクトアドレスはウォレットアドレスとは全くの別物で誰かの管理下に置かれているわけではありません。そのため、誤ってコントラクトアドレスに送金してしまうと、資金を取り出すことができず、実際に当メディアの代表はこのミスで合計500万円以上を失ってしまっています。

教訓:送金アドレスは必ず複数回チェック!イーサスキャンで確認も

この事例から得られる教訓は、送金アドレスは必ず複数回チェックするということです。

アドレスの最初と最後だけを確認するのではなく、アドレス全体が正しいことを必ず確認してください。送金額が大きい時はなおさら念入りに確認しましょう。

不安な場合はイーサスキャンなどのブロックチェーンエクスプローラーでアドレスの送金履歴を確認するのも有効です。

高額な資産を失ってしまうリスクを避けるためにも、送金アドレスの確認は慎重すぎるくらいがちょうど良いのです。

事例② 巧妙化する手口…偽プロジェクトに騙されるケース

仮想通貨業界ではプライベートセールやシードセールと呼ばれる一般公開前のプロジェクトに投資できる機会があります。上場前の企業に投資する株式投資と似た仕組みで将来的に大きなリターンが期待できることから多くの投資家が注目しています。

しかし、中には偽のプロジェクトを装い、投資家を騙そうとする悪質なケースも存在します。

当メディアの人間(以下:被害者A)が実際に体験したケースでは、ある有望なプロジェクトのプライベートセール情報が信頼できる友人との少人数グループチャットに投稿されました。その友人も悪意なく偽のプロジェクト情報を拡散してしまっていたようです。

偽プロジェクト側は、本物と酷似したWebサイトやテレグラムグループを作成し、あたかも本当にプライベートセールを実施しているかのように装っていました。

そのプロジェクトに被害者Aはもともと興味があり、友人からの情報ということもあり、深く考えずにグループチャットに投稿されていた問い合わせ用のメールアドレスに連絡を取りました。そして翌日には希望金額を尋ねる内容の返信があり、プライベートセールへの参加を促されました。

さらに、返信には「資金を送金するのは夕方18時まで」と締め切りが設定されており、焦る気持ちに拍車がかけられました。

結局、被害者Aは契約書の存在も確認せず、相手から指定されたアドレスに数十万円相当の資金を送金しまい、送金後、冷静になってイーサスキャンでアドレスの履歴を確認したところ、自分と見知らぬ人物が少額の資金を送金した履歴しか残っておらず自分が詐欺に遭ってしまったことに気づいたのです。

教訓:時間に追われても冷静に!信頼できる情報源の確認を

この事例から得られる教訓は、どんなに時間に追われても冷静に判断することです。

詐欺グループは、締め切りを設けたり焦らせるような言葉を使って、投資家の冷静な判断力を奪おうとします。

「今すぐ投資しないと損をする」「この機会を逃すと二度とない」といった言葉に惑わされず、本当に信頼できるプロジェクトなのか、十分な時間をかけて確認しましょう。

また、投資判断が難しい場合は周りの専門家や信頼できる人に相談するのも有効です。

事例③ 盲点!身近な人のアカウントハッキングによる被害

友人や知人のSNSアカウントがハッキングされ、そこから詐欺被害に遭うケースも存在します。

ハッカーは乗っ取ったアカウントから友人や知人に成りすまし、仮想通貨の送金を促すメッセージを送信します。

普段からやり取りをしている相手からのメッセージだと、つい警戒心が薄れてしまうためこのような詐欺に騙されてしまう人が後を絶ちません。

被害者Aが実際に体験したケースではベンチャーキャピタルで働く友人のテレグラムアカウントがハッキングされ、彼になりすましたハッカーからプライベートセールの案内が届きました。

ハッカーからのメッセージには「プライベートセールの枠が余っているんだけど興味ない?」「資金を送金するのが今日の18時までなんだけど準備できる?」といった内容が書かれていました。被害者Aはそのプロジェクトにも興味があり、友人を信頼していたため特に疑うこともなく指定されたアドレスに資金を送金してしまいました。

送金後、その友人のLinkedInに「テレグラムアカウントがハッキングされました。私から送られてきたメッセージは、全て偽物なので注意してください」と投稿されているのを見て、被害者Aは自分が詐欺に遭ってしまったことを悟りました。

教訓:友人からの連絡でも疑い、普段からセキュリティ対策の徹底を

この事例から得られる教訓は、友人からの連絡であっても必ず疑って確認するということです。

特に資金の送金を促すようなメッセージを受け取った場合は、別の手段で相手に直接確認するなど慎重な対応が必要です。

また、自身のアカウントがハッキングされないためにもパスワードの使い回しを避けたり、二段階認証を設定するなど、セキュリティ対策を徹底することが重要です。

まとめ:仮想通貨投資は「疑う」ことを忘れずに!

今回ご紹介した3つの事例はいずれも「疑うこと」を怠ったために起こってしまったものです。

仮想通貨投資は、常にリスクと隣り合わせであることを意識し、以下の3点を徹底することが大切です。

  1. 疑うこと:情報源の信頼性、プロジェクトの正当性、連絡相手の真偽など、常に疑いの目を持ちましょう

  2. 確認すること:公式サイトや公式SNSアカウント、送金アドレスなど、重要な情報は必ず自身で確認しましょう

  3. 冷静に判断すること:時間に追われたり、感情的になっている時は冷静な判断ができません。焦らず、落ち着いて行動しましょう

今回の内容が皆様の安全な仮想通貨投資に役立てば幸いです。

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