【仮想通貨】BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHの特徴・仕組みを徹底解説!
Crypto Times 編集部
BCHことビットコインキャッシュは名前こそ多くの方に知られているものの、実際にビットコインとの違いについて説明までできる方は少ないのではないでしょうか?
今回はBCHの特徴とビットコインとの違いや将来性について解説していきます。
目次
BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHの概要
通貨名称 | Bitcoin Cash |
ティッカー | BCH |
総発行枚数 | 2,100万枚 |
総供給枚数 | 約1,700万枚 |
アルゴリズム | SHA-256 |
システム | PoW |
公式サイト | https://www.bitcoincash.org |
BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHの特徴
ビットコインキャッシュは基本的にはビットコインを元にして作られています。
ブロックサイズが8MB
BCHは1ブロックのサイズがBTCの8倍の8MBとなっているため単純計算でBTCの8倍の取引を処理することができます。BTCはスケーラビィティ問題に代表されるように取引の遅延などが度々報じられていますが、BCHではその点が改善されています。
強固なセキュリティ
BCHはリプレイアタックというハッカーによるネットワークへの攻撃に対応しているため、BTCからセキュリティ面が大きく向上しました。
さらにBCHではハードウェアウォレットにもセキュリティを向上させる仕組みを搭載しているのでセキュリティは非常に高い水準だと言えるでしょう。
SegWitは未実装
SegWitとはSegregated Witnessの略で、データを圧縮することでブロックサイズを変えずにより多くの情報を一つのブロックに記録することができるようになるというアップデートです。
BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHの歴史
ビットコインは以前から取引量の増加に伴いスケーラビィティ問題というものが存在していました。その問題をきっかけにビットコインをよりよくして行こうと新たな通貨を創造する動きが始まりました。
スケーラビリティ問題とはビットコインの送金スピードの遅延のことをいいます。
このスケーラビリティ問題を解決するために、ビットコインにはSegwitが実装される予定でした。それが「Bitcoin Unlimited」です。
Segwitとは、データ量を小さくすることによって、スケーラビリティ問題を解決することができます。
逆にハードフォークはブロックサイズを大きくするものです。Segwitはソフトフォークともいわれ、ハードフォークとの違いは分裂等をしない、という違いがあります。
ただ、Segwitの実装にはデメリットがあります。それはマイナー(マイニングをしている人たち)による反発が大きいことです。それまで使用していたASI(マイニング専用機)を使用することはできなくなってしまいます。
2017年7月21日まではビットコインはSegwitが実装されるという方向で動いていました。しかし、8月1日にビットコインはSegwitの実装をせずに、ハードフォークを強行することが決定しました。
そして生まれたのがBCH(ビットコインキャッシュ)です。BCHは2017年の8月1日にビットコインからハードフォークという形で分裂しました。当初はビットコイン所有者に対し、1:1の割合で付与され3万円ほどの値が付いていました。
8月中に価格が上昇し、10万円を突破したり一時的にビットコインの取引高を超えるようなこともありました。そして記事執筆時点では15万円前後で推移しています。
BCHとBTCの比較
BCH | BTC | |
---|---|---|
総発行枚数 | 2,100万枚 | 2,100万枚 |
1ブロック生成時間 | 10分 | 10分 |
ブロックの容量 | 8MB | 1MB |
一秒あたりの処理能力 | 20-90取引 | 3-5取引 |
リプレイアタック | 対応 | 未対応 |
SegWit | 未実装 | 未実装 |
ビットコインとビットコインキャッシュの比較は上記のとおりです。
ビットコインに比べると改良されていることがわかりますが、そこまで大きな改良点はないようにもみえます。
BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHのチャート
BitcoinCash(ビットコインキャッシュ) / BCHが買える取引所
国内では
の4箇所で扱っているBCHですが、世界的な出来高はHitBTCが世界で最も多く、次いでOKExが二番目の取引高を誇ります。
BCHのウォレット
BCHのウォレットには以上のような互換性のウォレットがあります。
まとめ
BCHはビットコインより完璧なビットコインを作ろうという目的から生まれたプロジェクトだけあって他のハードフォークされたコインたちとは全く違う方向に成長しています。
仮想通貨界隈では「いつの日かBCHがビットコインを置き換える日が来る」なんて言われていたりしますが、そのうち現実になる日が来るかもしれませんね。