【仮想通貨】Ripple(リップル) / XRP とは?国際送金を迅速かつ格安に!
Crypto Times 編集部
Ripple(リップル)は、アメリカのRipple Labo(リップルラボ)社が開発した、仮想通貨を用いた送金システム(決済サービス)です。
このシステム上で使われる仮想通貨、及びその単位はXRPです。リップルコインと呼んでいるWebサイトを良く見かけますが、これは正式名称ではありません。
リップル上でXRPを利用すると、これまで銀行などの金融機関を介して行っていた国際送金を、迅速かつ安い手数料で行えるようになります(もちろん、国内送金に使うことも可能)。
リップルが広まれば、外国への送金・あるいは外国からの送金の受け取りは今よりもずっと楽になります。
となると既存の金融機関からの反発を受けそうなものですが、実際には多くの金融機関がリップルの導入を検討しています。
送金システムの構築・維持コストは金融機関にとっても非常にコストだからです。
今回の記事ではリップルがどのような技術によって支えられているのかを解説いたします。
リップルの歴史
リップルは2004年にカナダのプログラマーであるRyan Fuggerが考案した送金システムです。
Ryan氏は2005年にリップル社を開設し、マウントゴックスの創始者であるJed McCaleb氏らと共に開発に乗り出します。
Googleなどの大企業の出資も得たことで開発が進み、2014年頃から一部の取引所で取扱が開始。
当初の価格は1XRP=1円前後で、長らく注目されることもなく、同じような価格が数年ほど続いていたのですが、2017年4月に三菱UFJ銀行がリップルと提携するとにわかに価格が上昇しはじめます。
国内銀行がリップル社の次世代決算基盤をクラウドに実装することも発表され、2017年5月には1XRP=45円という過去最高価格をつけます。
その後多少下落したものの、それでも1XRP=20円~30円前後をキープして続けます。
そして2017年12月には、日韓の大手銀行がリップルを用いた送金実験を開始したことが報道され、再び高騰。
1XRP=80円を突破して話題となり、2018年では一時的に400円もタッチしました。
リップルを使った送金の仕組み
リップルを使って送金する方法はとても簡単です。
例えば日本円を使う人が米ドルを使う人に送金する場合、送金する側は日本円をXRPに換金し、リップルのネットワークを使って受け手に送ります。
受け手は受け取ったXRPを米ドルに換金します。XRPは取引所で購入できます。
この役割は従来銀行が果たしていたものでしたが、リップルは銀行と比べて送金スピードが遥かに早く、なおかつ手数料も低いというメリットがあります。
XRPは異なる単位のお金の橋渡しをする役割を担っているため、ブリッジ通貨と呼ばれることもあります。
また、リップルは比較的マイナーな法定通貨や仮想通貨の交換にも対応しています。
- 豪ドル→XRP→ビットコイン
- 日本円→XRP→ライトコイン
- ビットコイン→XRP→ライトコイン
といったような送金も、リップルならば簡単に実現が可能です。
XRPの基本的な仕様
- 総発行枚数:1000億XRP(すべて発行済)
- 半減期:なし
- 決済時間:数秒
XRPはビットコインと違い、現時点ですでにすべて発行済み、これから新規発行されることはありません。
むしろ送金するたびに送金手数料(0.000001XRP)が破棄され、総量は微減していきます。
また、2017年12月では、発行済の1000億XRPの約3分の2に当たる640億XRPをリップル社が自身が保有しています。
この内550億XRPはロックアップされ、毎月10億XRPを上限に少しずつ市場に出回ります。
XRPにはマイニングも存在しません。また、台帳にはブロックチェーンではなく、「XRP Legder」という分散型台帳を使っています。
XRPのもう一つの特徴は、決済にかかる時間が極めて短いことです。
ビットコインは送金に概ね10分(10分以上かかることも)の時間がかかります。
仮想通貨はボラティリティ(価格変動幅)が大きいため、送金前と送金後で、法定通貨に交換した時の価格が大きく異なってしまうことがありますが、XRPは数秒で送金できるのでその心配は殆どありません。
XRPはどこで使える?
XRPはブリッジ通貨であり、それ自体で何かを買ったりするためのものではありません。
一部の海外の通販サイトではXRPでの支払いを受け付けているようですが、それをする意味は現状ありません。
XRPが売買できる取引所は?
XRPは基本的には仮想通貨取引所を通じての売買をおすすめします。
現在、国内でXRPを指値取引ができるのはbitbankがおすすめです。
まとめ
- リップルは国際送金を迅速・格安に行える送金システム
- 大手の金融機関がリップルの導入に前向きで、一部はすでに実証実験を開始している
- XRPの総発行枚数は1000億XRPと多く、なおかつ全て発行済
- XRPの約3分の2はリップル社が保有しており、その分は今後少しずつ市場に出回る
リップルは大手の金融機関も注目する優れた送金サービスであり、大企業や金融機関も目をつけていることから、値上がりの余地も大きいです。
国内の取引所や海外の取引所でも大体取り扱っています。この機会に是非購入してみてはいかがでしょうか。