CT Analysis『2023年10月DeFiマーケットレポート 』を公開

CT Analysis『2023年10月DeFiマーケットレポート 』を公開

CRYPTO TIMESが提供するリサーチレポートコンテンツ『2023年10月度版 DeFiマーケットレポート』を公開しました。

今回のマンリーレポート及び過去配信の140本以上のレポートは、CT Analysisのホームページ(https://ct-analysis.io/)よりご覧いただけます。

会員登録することでいつでも、過去のレポートを読むことができるので下記のウェブサイトよりアクセスください。2023年4月よりCT Analysisのレポートはサブスクリプションプランになりました。

『CT Analysis』が提供する『2023年10月 DeFi市場レポート』に関して

CT Analysis DeFiは、2021年9月より配信開始のDeFiの市況や主要プロジェクトの動向などを手軽に確認するためのマンスリーレポートになります。

データを中心とした定点観測、考察がメインとなっており3~5分程度で読める内容となっていますので、ぜひ一度ダウンロードしてみてください。月初の配信を予定しています。

マーケット概観と定点データ

  • ここ数ヶ月におけるクリプト市場を牽引しているBTCは、10月前半は27,000ドル付近の推移となっていましたが、中旬にCoinTelegraphがBlackRockによるBTC現物ETFの申請がSECにより承認されたという報道を受け、一気に価格が30,000ドル付近まで高騰しました。
  • 結果としてこれはフェイクニュースであったものの、ETFの承認のインパクトが今回の一件で明らかとなり、マーケットのセンチメントの大きな回復に繋がりました。
  • 先月までと比較して、ETHやSOL、その他時価総額の小さなアルトコインにも資金が循環したことで、TVLは前月比9.94%増の423億ドルとなりました。
  • 引き続きビットコインのドミナンスが上昇しており、直近では2021年4月以来の水準まで高くなっています。
  • その他の指標には大きな変動はなく、しばらくはETF関連の報道を中心とした値動きが継続することが予測されます。

リキッドステーキング

リキッドステーキングの分野では、ソロバリデーターの導入に向けたインフラや、Eigen Layer、MEVなどを通じた追加の利回り獲得などに注目が集まっています。

Redacted(10/3)

リキッドステーキングトークンとしてpxETHをローンチ。ETHをデポジットすることで、MEV報酬を含むステーキング報酬を獲得できます。

Redactedは賄賂を通じてDeFiプロトコル上での報酬アロケーションを一部コントロールしており、Frax同様のアプローチで、流動性戦略が設定されることが予測されます。

Manifold(10/5)

ManifoldがバリデーターにMEVを追加で提供するタイプのリキッドステーキングトークンとしてmevETHをローンチ。

最も早い段階でLSTを導入したCream FinanceとMEVに知見を持つManifoldが共同で立ち上げたプロジェクトとなっています。

Astrid(10/24)

Eigen Layerを利用したリキッドステーキングプロトコルとしてAstridがゴーライブ。

Eigen上でのリステーキングのポジションを流動化する、リキッドリステーキングトークンの発行を担うプロダクトです。

リキッドステーキング市場動向

市場動向に注目すると、LidoのstETHの市場シェア拡大が直近では最も鈍い一ヶ月となっています。

要因としては、LidoがコントロールするバリデーターがEthereum全体で33%に近づいていることなどが挙げられます。

続々と新規のLSTが市場に導入される中で、これらがLidoやCoinbase、Binanceを差し置いて拡大することは非常に難しく、拡大戦略が求められます。

LSTを導入するプロダクトの一つであるSwellは、10月にSuper swETHと呼ばれるストラテジーを発表しています。

https://x.com/swellnetworkio/status/1717005046905450763?s=20

ここでは、LidoのstETHをデポジットすることで、Swellはこれをアンステークし、SwellのswETHを新規にmintするという、ある意味ヴァンパイア攻撃的な戦略であると言えます。

このようなプロダクト戦略に加えて、前半で紹介したMEVやリステーキング等、現物資産との1:1の償還と裏付けを担保しながらも、追加で利回りが獲得できるLSTは差別化ポイントの一つであると言え、今後注目が集まる可能性があります。

CT Analysisについて

2020年2月12日より暗号通貨/ブロックチェーン専門メディアCRYPTO TIMES ( https://crypto-times.jp )が提供開始した、暗号通貨/ブロックチェーンの分野に特化したリサーチレポートコンテンツです。

今後、暗号通貨/ブロックチェーン分野は更に注目が集まることが予想されるものの、技術者から投資・事業家まで様々な参加者がおり、各々の求める情報は見つけづらく、また議論は英語で行われることが多いため、リサーチコストが高くなる傾向があります。

CT Analysisでは、5年間業界に携わりながら運営してきた知見やデータを活用して一般ユーザーから事業者まで、幅広いデータ・分析需要に応えることを目標として、専門性とわかりやすさを追求したリサーチ・レポートを提供していきます。

また、パートナー企業の強みを生かしたリサーチレポートも提供しており、オンチェーンデータやオフチェーンデータ、クリプト市場に関するセンチメントデータ、ユーザーの予測を機械学習で最適化したデータなどの情報を使ったレポートの配信も予定しています。また、これらは日本だけでなく、世界各国の情報も取り入れたコンテンツの配信を予定しています。

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks