エストニアが独自の仮想通貨を発行するプロジェクトの縮小を決定

エストニアが独自の仮想通貨を発行するプロジェクトの縮小を決定
ct analysis
この記事の3つのポイント!1.独自の仮想通貨発行を目指していたエストニアが計画の縮小を決定
2.エストコインは同国の電子国民向けに使用される予定
3.原因としてはヨーロッパの各銀行からの批判

記事ソース:Bloomberg

エストニアは独自の仮想通貨の発行を計画していましたが、ヨーロッパ中央銀行のトップ、Mario Draghi氏と地元の銀行から批判を受け、計画の縮小を決定したBloombergが1日に伝えました。

エストコインの新たな使い道は同国の電子国民へのインセンティブ

エストニアのIT政策を担当するSiim Sikkut氏はユーロペッグの通貨、Estcoin(エストコイン)に関するプロジェクトが頓挫していると同国の首都タリンでのインタビュー内で明かしました。同氏は代わりとして、エストコインは海外からエストニアの電子身分証を利用するeレジデント(外国人がエストニアの電子国民になること)へのインセンティブとして使われるとしました。

エストニアは2011年にユーロを導入しており、東ヨーロッパの中でもテクノロジーに精通している国として知られています。同国は独自の仮想通貨を進んで計画していることでも注目を浴びていましたが、Draghi氏は計画が発表された昨年9月に「人口130万人の国ではユーロのみが通貨になり得る」と批判しています。

Sikkut氏は「我々は政治家との議論の結果エストコインはeレジデントのコミュニティ内でのみ使われることで合意を得ている。他の選択肢はない。我々は新たな通貨を創造している訳でもない。」とコメントしました。

政府が支援するeレジデントプログラムでは、2014年から現在までに35000以上のIDが発行されており、申請者は主にフィンランド、ロシア、ウクライナの三ヶ国からだとしています。

kaz
当たりまえですけど、政府主体の仮想通貨は相当難しいんですね

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