仮想通貨エバードームとは?特徴や今後について解説

2024/03/13・

airutosena

仮想通貨エバードームとは?特徴や今後について解説

エバードーム(Everdome/$DOME)は、火星をテーマにしたメタバースプロジェクトのひとつです。

メタバースの市場規模や成長性についてはさまざまな予想が出ていますが、総務省は21年に約4兆円だった市場規模が30年までに約78兆円以上になるという予想を挙げています。

上記のようなメタバースの中でも、注目したいプロジェクトのひとつが高品質な体験が期待できるエバードームです。

この記事では、エバードームの概要から特徴、競合との比較といったさまざまな点から解説していきます。

この記事のポイント
  • エバードーム(Everdome)はNFTを活用したメタバースプロジェクト
  • Unreal Engineによって高品質なグラフィックを実現
  • MaaS (Metaverse-as-a-Service)の提供により個人でも参加しやすい環境が整っている
  • まだ初期段階のプロジェクトであり、今後の開発に期待がかかる

エバードーム(DOME)とは?=NFTを活用したメタバースプロジェクト

画像引用元:Everdome

エバードーム(DOME)は、仮想空間を提供するメタバースのプロジェクトです。”火星”がテーマとなっており、SFの雰囲気を楽しむことができます。

エバードームにおいて提供されている土地や関連する要素の一部はNFTとして提供されており、売買が可能です。

トークンとして、BSC(バイナンススマートチェーン)でDOMEを発行しており、DOMEは複数の取引所に上場済み。DOMEはエバードーム内の経済活動に活用され、エバードームで行われるさまざまな売買や、エバードームが提供するサービスへの決済などに利用されます。

DOMEの発行枚数は1,000億枚となっており、流動性・チーム・ステーキングやゲーム内報酬・パートナーなどに分配されます。

一方で、NFTの発行については、Ethereum(イーサリアム)を使用しています。

類似プロジェクトとしてThe SandboxやDecentralandが挙げられがちですが、コンセプトや全体的な設計などに若干の違いが見られます。

エバードーム(DOME)の3つの特徴

画像引用元:Everdome

これから、エバードーム(DOME)の特徴について以下の3点から解説していきます。

エバードーム(DOME)の3つの特徴
  • 1. Unreal Engineによる高品質なグラフィックとゲーム体験
  • 2. ビジネスやブランドのメタバース参入を想定した開発
  • 3. MaaS:サービスとしてのメタバース体験

エバードームの特徴をチェックしていきましょう。

1. Unreal Engineによる高品質なグラフィックとゲーム体験

エバードーム(DOME)の特徴のひとつとして挙げられるのが、高品質なグラフィックとゲーム体験、そしてそれをサポートするUnreal Engineです。

メタバースやBCGに関する体験・品質は、重要なトピックのひとつです。その点において、上記の動画からも分かる通り、エバードームは高いクオリティを実現していると言えるでしょう。

このような高品質な体験を可能にしているのがUnreal Engineです。Unreal Engineとは著名なゲームエンジンのひとつで、ゲーム業界においてUnityに次ぐシェアを持つエンジンです。ゲームエンジンの中でもとくに高品質なグラフィックの表現が得意とされています。

著名なゲームタイトルの多くがUnreal Engineで提供されており、例として以下のようなものが挙げられます。

・フォートナイト
・PUBG
・Dead by Daylight
・VALORANT

どのゲームも、プレイヤー人口の累計が数千万人から数億人を超えている世界的な人気タイトルです。

上記のエンジンを使用しているエバードームでは、既存の著名なゲームと同じクオリティの空間が提供されることが期待されます。

2. ビジネスやブランドのメタバース参入を想定した開発

画像引用元:Everdome

エバードーム(DOME)は、シンプルなメタバース空間の提供のみならず、以下のような様々な用途を想定して開発されています。

・企業やブランドの露出
・企業やブランドのプロダクトの販売
・ビジネスやオフィスとしての利用
・仮想イベントの開催
・ファッションや新たな金融

上記のような点にフォーカスを当てている類似のプロジェクトはすでにいくつか見られますが、エバードームはとくに高品質なグラフィックと体験を提供しています。よりリアルな体験が可能なエバードームは、上記のようなトピックとの親和性が高い可能性があります。

実際に2022年3月にはアルファロメオF1チーム・オーレン(Alfa Romeo F1 Team ORLEN)がエバードームとのパートナーシップを発表し、メタバースへ参入することとなりました。

3. MaaS:サービスとしてのメタバース体験

画像引用元:Everdome

エバードームでは、中小企業や個人であっても気軽にエバードームへのアクセスを容易にするMaaS(Metaverse-as-a-Service)を提供していく方針を明らかにしており、すでに「SPACES」という製品がリリースされています。

SPACESではコンテンツやブランドをアピールできるスペースをかんたんに作成できる機能を提供しています。現時点では、エバードームの土地の保有者向けに提供されていますが、今後アクセスが開放されていく方針です。

こういったサービスは、エバードームが提供するMaaSの一部です。上記のように企業がブランドを露出したり、ビジネス利用するためのサービスが新たに提供されていくかもしれません。

競合プロジェクトとの比較

すでに市場にはThe SandboxやDecentralandといった著名なメタバースプロジェクトが多数登場しています。

上記のようなプロジェクトと比較しながら、エバードーム(Everdome)の強みと弱みを解説していきます。

エバードームの強み

エバードームの強みとして挙げられるのは、高品質なグラフィックと体験です。

エバードームは、すでに提供されているアルファ版を参考にすると、既存のゲーム業界におけるAAAタイトルと変わらない体験を提供できるポテンシャルを持ちます。

人気を持つゲームタイトルの多くは、高品質なグラフィックがそもそも最低ラインの品質となっているので、こういった体験に慣れている層は馴染みやすいはずです。

また、エバードームが主要なトピックとしている企業からのブランド露出やプロダクト展開といった点と相性が良いかもしれません。予め高品質なグラフィックを提供できる基盤が整っているので、現実と似通った環境でコンテンツやブランドの露出が行えるのは大きなメリットでしょう。

エバードームの弱み

エバードームの弱みとして挙げられるのは、競合との規模感と要求されるハードです。

The SandboxやDecentralandなどのビッグタイトルと比較すると、エバードーム(Everdome)の規模はまだ大きいとは言えません。2024年3月時点での時価総額で見てみると、DecentralandのMANAが約13.3億ドル、The SandboxのSANDが約15.8億ドルである一方、エバードーム(Everdome)のDOMEは約1,520万ドルにとどまっています。

また、エバードームは高品質なグラフィックと体験を提供する一方で、ハードに対してもそれなりのスペックを要求します。例として、Windows向けの要求されるスペックは以下の通りです。

・16GB以上のRAM
・Intel i7、i9 または同等以上
・Nvidia モデル RTX 2080 VRAM 8GB

上記のスペックは、一般的にゲーミングPCと呼ばれるレベルのもので、十数万円から数十万円程度の価格となります。

一方で、競合となるThe SandboxやDecentralandなどはより低いスペックのPCでも参加可能です。競合と比較すると、エバードームに参加できる層はそれほど多くないかもしれません。

ただ、エバードームのドキュメントでは、ハードウェアの進化でミドル or ライトスペックであっても、今後利用できる可能性があると記されています。

エバードームの今後や将来性

画像引用元:Everdome

エバードームは初期段階のプロジェクトで、公開されているアルファ版については、一部NFTを所有している方向けのアクセスは開放されていますが、誰でも参加できる状態ではありません

ロードマップは公開されているものの本格的に利用されていないため、そのポテンシャルや見通し、今後や将来性は不透明な部分が多いです。

ただし、段階的にではありますが開発が進んでいる状況は確認できます。例えば、前述したMaaSのSPACESは2023年10月に公開されたものです。また、2024年3月にはメタバース空間のハブとなるHQ(本部)へのアクセスが公開されました

今後エバードームの開発が進むに従って様々な部分が明らかになっていく可能性が高いでしょう。まずは、開発が順調に進んでいくかといった点に注目したいと言えます。

仮想通貨DOMEの購入方法

画像引用元:Everdome

2024年3月時点において、エバードーム(DOME)は国内仮想通貨取引所に上場していません。そのため、海外仮想通貨取引所での取引が必要です。

海外取引所の利用には、まず国内取引所で仮想通貨を購入し、その仮想通貨を海外取引所に送金した後、DOMEを購入するといった手順が必要です。

まだ海外取引所の登録が済んでいないという方は、DOMEが上場している大手仮想通貨取引所「Bybit」への登録がオススメです。DOMEが購入できるBybitの口座解説方法や使い方については以下の記事で詳しく解説しています。

エバードーム(DOME) まとめ

この記事ではメタバースのプロジェクトのひとつであるエバードームについて解説しました。

エバードームは様々な魅力的な特徴を持っているものの、競合と比較するとまだまだ小規模のプロジェクトです。

開発も積極的に進んでいるので、今後の動向に注目したいプロジェクトのひとつであることは間違いないでしょう。

Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。

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