エバードーム(Everdome)は、火星をテーマにしたメタバースの1つです。
メタバースの市場規模や成長性についてはさまざまな予想が出ていますが、総務省は21年に約4兆円だった市場規模が30年までに約78兆円以上になるという予想を挙げています。
上記のようなメタバースの中でも、注目したいプロジェクトの1つが高品質な体験が期待できるエバードームです。
この記事では、エバードームの概要から特徴、競合との比較といったさまざまな点から解説していきます。
この記事のまとめ
・エバードームはNFTを活用したメタバースプロジェクト
・Unreal Engineを使って高い品質を実現
・MaaSを提供し参加しやすい環境が整っている
・まだ初期段階のプロジェクト
目次
エバードーム(Everdome)とは?=NFTを活用したメタバースプロジェクト

画像引用元:Everdome
エバードームは、仮想空間を提供するメタバースのプロジェクトです。”火星”がテーマとなっており、SFの雰囲気を楽しむことができます。
エバードームにおいて提供されている土地や関連する要素の一部はNFTとして提供されており、売買が可能です。
トークンとして、BSC(バイナンススマートチェーン)でDOMEを発行しており、DOMEは複数の取引所に上場済み。DOMEはエバードーム内の経済活動に活用され、エバードームで行われるさまざまな売買や、エバードームが提供するサービスへの決済などに利用されます。
DOMEの発行枚数は1,000億枚となっており、流動性・チーム・ステーキングやゲーム内報酬・パートナーなどに分配されます。
一方で、NFTの発行については、Ethereum(イーサリアム)を使用しています。
類似プロジェクトとしてThe SandboxやDecentralandが挙げられがちですが、コンセプトや全体的な設計などに若干の違いが見られます。
エバードームの3つの特徴
これから、エバードームの特徴について以下の3点から解説していきます。
①Unreal Engineと高い品質
②さまざま用途への展開
③MaaSの提供
エバードームの特徴をチェックしていきましょう。
①Unreal Engineと高い品質
エバードームの特徴の1つとして挙げられるのが、高いグラフィックの品質とそれをサポートするUnreal Engineです。
メタバースやBCGに関する体験・品質は、重要なトピックの1つです。
その点において上記の動画からも分かる通り、エバードームは高い品質を実現していると言えるでしょう。
上記のような体験を可能にしている背景の1つが、Unreal Engineです。
Unreal Engineとは著名なゲームエンジンの1つで、ゲーム業界においてUnityに次ぐシェアを持つエンジン。ゲームエンジンの中でもとくに高品質なグラフィックの表現が得意とされています。
著名なゲームの多くがUnreal Engineで提供されており、例として以下のようなものが挙げられます。
- フォートナイト
- PUBG
- Dead by Dylight
- VALORANT
どのゲームも、プレイヤー人口の累計が数千万人から数億人を超えている世界的な人気タイトルです。
上記のエンジンを使用しているエバードームでは、既存の著名なゲームと同じクウォリティの空間が提供されることが期待されます。
②さまざま用途への展開
エバードームは、シンプルなメタバース空間の提供のみならず、さまざまな用途を想定して開発されています。以下が、その例です。
- 企業やブランドの露出
- 企業やブランドのプロダクトの販売
- ビジネスやオフィスとしての利用
- 仮想イベントの開催
- ファッションや新たな金融
上記のような点にフォーカスを当てている類似のプロジェクトは、すでにいくつか見られる状態です。
そういった中でエバードームについては、とくに高いグラフィック・体験を提供しています。
そのため、よりリアルな体験が可能なエバードームは、上記のようなトピックとの親和性が高い可能性が可能性があります。
③MaaSの提供

画像引用元:Everdome
エバードームでは、中小企業や個人であっても気軽にエバードームへのアクセスを容易にするMaaS (Metaverse-as-a-Service)を提供していく方針を明らかにしており、すでに「SPACES」という製品がリリースされています。
SPACESではコンテンツやブランドをアピールできるスペースをかんたんに作成できる機能を提供しています。
現時点では、エバードームの土地の保有者向けに提供されていますが、今後アクセスが開放されていく方針です。
こういったサービスは、エバードームが提供するMaaSの一部です。
上記のように企業がブランドを露出したり、ビジネス利用を利用するためのサービスが新たに提供されていくかもしれません。
競合プロジェクトとの比較
すでに、The SandboxやDecentralandといった著名なメタバースのプロジェクトが市場には登場しています。
これから、エバードームと上記のようなプロジェクトと比較しながた、エバードームの強みと弱みを解説していきます。
エバードームの強み
エバードームの強みとして挙げられるのは、グラフィックと体験です。
エバードームは、アルファ版でありながらすでに提供されているものを参考にすると、既存のゲーム業界におけるAAAタイトルと変わらない体験を提供できるポテンシャルを持ちます。
人気を持つゲームタイトルの多くは、高品質なグラフィックがそもそも最低ラインの品質となっているので、こういった体験に慣れている層は馴染みやすいはずです。
また、エバードームが主要なトピックにしている企業からのブランドの露出やプロダクトの展開といった点と、相性が良いかもしれません。
予め高品質なグラフィックを提供できる基盤が整っているので、現実と似通った環境でコンテンツやブランドの露出が行えるのは大きなメリットでしょう。
エバードームの弱み
エバードームの弱みとして挙げられるのは、競合との規模感と要求されるハードです。
エバードームは、The SandboxやDecentralandと比較して、規模が大きくありません。
例えば、11月時点での時価総額で見てみると、DecentralandのMANAが約7.8億ドル、The SandboxのSANDが約8.1億ドルです。
一方で、エバードームのDOMEは約1,600万ドル程度に収まっています。
また、エバードームは高いグラフィックや体験を提供する一方で、ハードに対してもそれなりのスペックを要求します。
以下が、Windows向けの要求されるスペックです。
- 16GB以上のRAM
- Intel i7、i9 または同等以上
- Nvidia モデル RTX 2080 VRAM 8GB
上記は、十数万円から数十万円程度の価格がつけられている一般的にゲーミングPCと呼ばれるレベルのスペックです。
一方で、競合となるThe Sandbox・Decentralandともに、より低いスペックのPCでも参加可能です。
競合と比較すると、エバードームに参加できる層はそれほど多くないかもしれません。
ただ、エバードームのドキュメントでは、ハードウェアの進化でミドル or ライトスペックであっても、今後利用できる可能性があると記されています。
エバードームの今後や将来性
エバードームは初期段階のプロジェクトで、公開されているアルファ版については、一部NFTを所有している方向けのアクセスは開放されていますが、誰でも参加できる状態ではありません。
そのため、ロードマップは公開されているものの、本格的に利用されていないため、そのポテンシャルや見通し・将来性は不透明な部分が多いです。
ただし、段階的に徐々にではありますが、開発が進んでいる状況は確認できます。
例えば、前述したMaaSのSPACESは10月に公開されたものです。
今後、エバードームの開発が進んでいくに従って、さまざまな部分が明らかになっていく可能性が高いでしょう。
まずは、開発が順調に進んでいくか?といった点に注目したいと言えます。
エバードームの購入方法
2023年11月時点において、エバードームは国内取引所に上場していません。
そのため、海外取引所での取引が必要です。
海外取引所の利用には、まず国内取引所で仮想通貨を購入し、その仮想通貨を海外取引所に送金した後、DOMEを購入するといった手順が必要です。
DOMEは複数の海外取引所に上場しています。
まだ、海外取引所の登録が済んでいないという方は、DOMEが上場しているBybitなどに登録していきましょう。
DOMEが購入できるBybitの登録・使い方についてはコチラ。
エバードームについてまとめ
この記事では、メタバースのプロジェクトの1つであるエバードームについて解説しました。
エバードームはさまざまな特徴を持っているものの、競合と比較するとまだ小規模のプロジェクトです。
開発も積極的に進んでいるので、今後の動向に注視したいプロジェクトの1つであると言えるでしょう。
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