見えない手数料!?仮想通貨販売所(取引所)のスプレッドを解説し、徹底比較!

見えない手数料!?仮想通貨販売所(取引所)のスプレッドを解説し、徹底比較!

今回は仮想通貨のスプレッドについて解説していきたいと思います。実はこのスプレッド、投資する上で大きな落とし穴になっているのです!

知っているのと知らないとでは雲泥の差であるスプレッド。スプレッドとは何か?という疑問から取引所比較まで、これを読めば初心者の方も丸わかりできる内容となっています。

手数料として徴収されている!?スプレッドの仕組みを解説

スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額のことを指します。

上の画像はbitFlyerの販売所での購入価格と売却価格の差を比較したものです。

何、この差って思いますよね汗。

購入価格と売却価格では、33,042円もの差額が発生しています。

このように、仮想通貨取引所には売却価格より購入価格のほうが高く設定されています。

なぜこのような差額が生じるのでしょうか?

それは、「手数料」としてその差額分を仮想通貨取引所が利益として計上しているからです。

スプレッドの計算方法
スプレッド=購入価格−売却価格

例えば、購入価格1BTC=100円、売却価格1BTC=80円の時点で、購入してすぐ売却をすると20円のスプレッドが発生します。(100-80=20)

100円で購入し、その通貨が仮に50円に価値が上がったとして価格は150円になりますが、20円のスプレッドがあるので130円でしか売却することができません。

すると、ユーザーの利益は130-100=30円となってしまいます。

要するに、スプレッドの幅は広ければ広いほど、ユーザーは含み損をすることとなります。

当然、スプレッドの幅が狭い方がユーザーにとって有利となります。

手数料無料と謳っている仮想通貨取引所でも、このようにスプレッドで手数料を徴収しているのです。

なので、スプレッドはしばしば「見えない手数料」と表現されています。

スプレッドが存在する中で、利益をあげるためには売却価格が購入価格を上回る必要があります。

各取引所で通貨の購入価格・売却価格・スプレッド幅も異なります。

POINT・スプレッドは一定の値をとらず、変化し続ける
・取引所によりスプレッド幅は異なる
・通貨の種類によりスプレッドは異なる
・相場が安定しており、取引量が多い時にスプレッド幅が狭くなる
・相場が不安定で急騰・急落している時にはスプレッド幅は広くなる

取引の流動性によりスプレッドは左右されます。

急騰・急落している時は、購入・売却のどちらかが多く偏っているために、取引量にムラが生じている状態になります。

そのため、仮想通貨取引所は確実な利益を得るためにスプレッド幅を広く設定します。

逆に、相場が安定している時は取引量も多いため、仮想通貨取引所はスプレッドを広く設定しなくても十分な利益を得られます。

すなわち、取引量の多さでスプレッド幅は変化するのです。

「取引所」と「販売所」では取引所の方がスプレッドが狭い!

まずは、仮想通貨取引所おける「販売所」と「取引所」の違いをおさらいしましょう。

「販売所」と「取引所」の特徴
・販売所…仮想通貨交換業者と取引を行う。取引がすぐ成立するが、スプレッドが広い。
・取引所…ユーザー同士で取引を行う。「板取引」とも呼ばれる。高く購入し、安く売れる可能性があるが、取引がなかなか成立しないこともある。スプレッドは狭い。

販売所のスプレッド

実際にビットフライヤーの「販売所」と「取引所」のスプレッドを比較してみましょう。

「販売所」の方が仮想通貨取引所によって操作されているので、取引の流動性に大きく左右されます。

後述する取引所のスプレッドと比較してみてみましょう。

取引所のスプレッド

次にビットフライヤーの「取引所」のスプレッドを見てみてみましょう。

販売所のスプレッドと比較しながら見てください。

ほぼ同時刻のスプレッドですが、差は一目瞭然ですね。

ついでに、購入価格も販売所では837,533円、取引所では827,000と取引所の方が安く購入できます。

金銭的な面から見れば、取引所の方がかなりお得といえます。

主要国内取引所のスプレッドを比較!一番お得に取引できるのは?

ビットコイン(BTC/JPY)の各取引所のスプレッドを比較をしていきます。

検証方法は各販売所・取引所を目視で2分間確認し、最小値と最大値を割り出します。

2018年7月24日の8時30分〜9時30分までの間に検証しました。

時間も誤差がある上に、スプレッドは常に変化するものなので、参考程度にみてください。

スプレッドの割合はスプレッド価格÷購入価格×100で計算しています。

※販売所価格上位2桁のみ、取引所価格は上位1桁のみを有効とします。

今回検証した取引所
  • bitFlyer(取引所と販売所)
  • Zaif(取引所と販売所)
  • bitbank(取引所)
  • Coincheck(取引所と販売所)
  • GMOコイン(販売所)
  • DMM Bitcoin(販売所)

販売所のスプレッド比較

それでは、各取引所のスプレッドを比較してみましょう。

取引所名スプレッド(価格)スプレッド(割合)
bitFlyer19,700〜23,1002.3%〜2.7%
Zaif34,400〜34,6004.1%〜4.2%
Coincheck34,800〜35,4004.1%〜4.2%
GMOコイン16,200〜17,2001.9%〜2.0%
DMM Bitcoin23,900〜24,1002.8%〜2.9%

販売所では、GMOコインが優勢ですね。

CoincheckとZaifの1/2の割合で済んでいます。

つまり、販売所ではGMOコインを利用することがお得だということです。

取引所のスプレッド比較

取引所スプレッド(価格)スプレッド(割合)
bitFlyer290〜3100.03%〜0.04%
Zaif10〜1900.001%〜0.02%
Coincheck50〜2600.005%〜0.03%
bitbank40〜5000.004%〜0.06%

販売所に比べ、取引所のスプレッドの狭さに驚きますよね。

取引所ではZaifが優勢のようです。

では、ここで取引手数料をおさらいしましょう。

各取引所の取引手数料

取引所名販売所取引所
bitFlyer無料(スプレッドの負担あり)0.01〜0.15%
Zaif無料(スプレッドの負担あり)無料
bitbank無料(スプレッドの負担あり)無料
Coincheck無料(スプレッドの負担あり)無料
GMOコイン無料(スプレッドの負担あり)
DMM Bitcoin無料(スプレッドの負担あり)

取引手数料は全体的に無料が主流のようです。

なんども言いますが、取引手数料が無料と言えどスプレッドにご注意を!

スプレッドを節約する3つの方法とは?

スプレッドとして、こんなに手数料がとられていたなんて驚きですよね。

次は、スプレッドの節約法を伝授するので、参考にしてみてください。

取引所で売買を行う

ここまでで販売所に比べ、取引所の方がスプレッドが狭く断然お得だということをわかっていただけたと思います。

金銭面を重視するなら、取引所で売買を行うことをおすすめします。

相場が安定している時に取引をする

前述したように、相場が安定している時にスプレッドは狭くなる傾向にあります。

相場が安定している時に取引することが得策といえます。

複数の仮想通貨取引所を使い分ける

購入価格・売却価格・スプレッドはそれぞれの仮想通貨取引所で異なります。

複数の仮想通貨取引所に口座開設し、その都度安く購入できる取引所と高く売却できる取引所を使い分けることがポイントです。

まとめ


投資する上で、見落としがちなスプレッド。利益をあげるためには、決して軽視できない存在です。

複数の取引所をうまく使い分け、利益をあげていくことが賢い投資法かと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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