FTXの資金調達率とは?  仕組みとトレードでの注意点をわかりやすく解説
   公開日 : 2021/12/20

FTXの資金調達率とは? 仕組みとトレードでの注意点をわかりやすく解説

さっちゃんCRYPTO TIMES公式ライター

2017/12のピーク時から仮想通貨に触り始めました。こちらでは通貨・プロジェクトについてまとめた記事を書くことが多いです。クリプト外ではWebまわりの集客、広告に携わっていたりします。

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FTXは、仮想通貨の多様なデリバティブ取引を提供している海外の取引所です。

FTXの取引では、「資金調達率」という特徴的な手数料があります。

資金調達率の英語表記はfunding rateとなり、そのままファンディング手数料と呼ばれることもありますが、FTXに支払う手数料ではありません。

ロングポジションとショートポジションの保有者間で、市場の状況に応じて支払いまたは受取りが行われる仕組みです。

この記事では、FTXの資金調達率について、基本情報や確認方法、うまく利用してトレードする方法を解説するのでぜひ参考にしてくださいね!

FTXの資金調達率とは? 基本情報や仕組みを解説!

FTX資金調達率

まず最初に、FTXの資金調達率について、基本的な情報や仕組みを解説します。

保有するポジションによって、資金調達料を受取る場合もあるのが特徴的です。

一般的に取引所に支払う手数料とは異なるので、違いをしっかり把握しておきましょう。

FTXの資金調達率の基本情報と仕組み

資金調達率は無期限先物取引にかかる資金調達料の比率

FTXは、仮想通貨を対象とした多様な先物取引サービスを提供していますが、その中に無期限先物契約(Perpetual Futures 通称PERP)があります。

通常の先物契約には、満期となる期日が決まっていますが、無期限先物契約は期限が設定されておらず、それゆえにポジションの保有期間が限定されない取引です。

資金調達率は、仮想通貨の現物価格と無期限先物契約の価格を連動させるために、ロングポジションとショートポジションの間でやり取りする資金調達料の比率を指します。

無期限先物契約の取引で特徴的な仕組みですね。

アルトコインも対象
FTXでは、BTCやETHといったメジャーどころの通貨だけでなく、EOSやADAといったアルトコインにも無期限先物契約の取引サービスがあり、それぞれに資金調達率が設定されています。

保有するポジションによって受け取る場合と支払う場合がある

資金調達率の状態ロングポジションショートポジション
プラスの場合資金調達料を支払う資金調達料を受け取る
マイナスの場合資金調達料を受け取る資金調達料を支払う

FTXの資金調達率は、仮想通貨市場の状況に応じて常に変動しており、プラスにもマイナスにもなります。

資金調達率がプラスの場合は、無期限先物契約の価格が現物に比べて高すぎる状態です。

この場合は、ロングポジションを持つ利用者は資金調達率に応じた資金調達料を支払い、ショートポジションの側は調達料を受け取ります。

資金調達率がマイナスの場合はその逆で、ショートポジション側が資金調達料を支払い、ロングポジションは受け取る側になります。

資金調達料は保有ポジションの額×資金調達率

資金調達料の計算式
資金調達料 = 保有ポジションの価格 ×  資金調達率

FTXで支払う/受け取る資金調達料は、保有しているポジションの総額に資金調達率を掛けた金額です。

例えば、10万ドル分のロングポジションを保有している時に資金調達率が+0.02%であれば、20ドルを資金調達料として支払います。

ポジション価格は、BTCなどの仮想通貨ではなくドル評価額になるので注意してください。

FTXの資金調達率は1時間に1回見直される

FTXの資金調達率は1時間に1回、毎時00分に見直しされます。

そのたびに資金調達料の支払い・受け取りが行われるので、1日に24回資金調達料の移動が発生しますね。

仮想通貨の価格が動いていないときでも、ポジションを保有したままにしておくと利益や損失が継続的に発生するのが資金調達率の特徴です。

FTXでの資金調達率・資金調達料の確認方法

FTX資金調達率確認方法

資金調達率の基本事項の次は、FTXの取引画面で資金調達率を確認する方法を解説します。

FTXの資金調達率は1時間に1回の頻度で刻々と変わり、他の取引所と比べて頻度が高いです。

今現在の数値や過去の履歴を確認する方法をしっかり身に着けておきましょう。

資金調達率・調達料の確認方法

今現在の資金調達率を確認するには?

今現在のFTXの資金調達率は、各通貨の無期限先物契約の取引画面で確認できます。

取引画面の上部にある「Predicted funding rate」が資金調達率です。

この図での資金調達率は「-0.0026% in 32min」と表示されています。

これは、「32分後に-0.0026%の料率で資金調達料の移動が発生する」という意味です。

資金調達率がマイナスなので、ショートポジションの保有者が支払い、ロングポジションの保有者は受け取ります。

名称は「***-PREP」
FTXでは様々な仮想通貨の無期限先物契約取引が可能です。いずれも「***-PREP」という名称がついています。 ビットコインあればBTC-PREP、イーサリアムならETH-PREPです。

過去の資金調達率の履歴を確認するには?

取引画面の上部にある「Predicted funding rate」をクリックすると、FTXの過去の資金調達率の履歴を見ることができます。

図はBTC-PREPの資金調達率の履歴ですが、短時間の内に資金調達率がプラスからマイナスに転じている様子がよくわかりますね。

FTXのFundingページでも現時点までの履歴を確認できるのでチェックしてみてください。

自分が受け取った・支払った資金調達料を確認するには?

自分が過去に支払った・受け取った資金調達料の履歴は、資金調達率の履歴画面の下部に表示されます。

「Funding Payments」という欄が出てくるので、保有履歴があればチェックしましょう。

FTXの資金調達料は、ポジションを保有している間であれば1時間ごとに発生し続けるので、常に気を張っておきましょうね。

資金調達率を味方につけてFTXでトレードする方法

FTX資金調達率トレード

FTXの資金調達率について、仕組みや確認方法を説明してきました。

ポジションを維持しているだけで資金調達料が1時間ごとに発生するので、資金調達率は取引の成否に大きく影響します。

ここからは、資金調達率を味方にして有利に取引するためのポイントを解説するので参考にしてくださいね。

資金調達率を利用してトレードする方法

資金調達率が有利なポジションを建てる

無期限先物契約の取引でポジション持つ時には、その時点での資金調達率も考慮して判断しましょう。

資金調達率がプラスであればショートポジションが有利、マイナスであればロングポジションが有利です。

また、資金調達率が0から大きく離れるほど、その影響は大きくなりますよ。

この仕組みを理解しておけば、FTXで有利なポジションを建てられます。

資金調達率が不利なポジションは短期間で決済する

資金調達率が不利なポジションを建ててしまった場合は、そのポジションを長期間維持しないことを心がけましょう。

FTXで保有するポジションが、自分に有利なトレンドに乗っているときは気にする必要はありません。

しかし、トレンドに乗り切れずに一進一退の状態であれば、一旦手仕舞いするのもよい戦略ですよ。

自分に不利な資金調達料の支払いを避けるには?
資金調達率表示の「-0.0026% in 32min」は、32分後に資金調達料の支払い・受け取りが行われることを示しています。資金調達率が自分に不利であっても、32分後より前にポジションを手仕舞いすれば資金調達料は発生しません。

ポジションを長期間維持するときは資金調達率の動きに気を配る

FTXでポジションを建てた時には、資金調達率が自分に有利であっても、維持している間に資金調達率が不利に変わる可能性は常にあります。

長期のポジションを保有している場合は、通貨の値動きだけでなく、資金調達率の変化にも気を配ることが必要です。

繰り返しになりますが、資金調達率が自分に対して不利になった場合には、ポジションの手仕舞いを検討しましょう。

FTXの資金調達率まとめ

FTX(フィントルエックス)

この記事では、FTXの資金調達率について、基本情報や仕組み、確認方法、賢く利用してトレードする方法も解説しました。

資金調達率は、プラス・マイナスにより、ロングポジションとショートポジションの間で資金調達料のやり取りが行われる仕組みです。

見た目の比率は小さくても、1時間ごとに発生するのでその影響は大きく、注意を怠ると思わぬ損失につながりかねません。

資金調達率に常に気を配りながら、FTXをうまく使いこなしていきましょう!

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