Coincheck NFTとは?NFTマーケットプレイスの特徴と使い方を解説
Daichi
この記事では、NFTマーケットプレイスとして注目のCoincheck NFT (コインチェックNFT) について、その概要や特徴、使い方を解説しています。
- この記事のポイント
- Coincheck NFTは暗号資産交換業者が運営する国内初のNFTマーケットプレイス
- Coincheck NFTは、出品/購入手数料が無料であること、決済対応通貨の豊富さ、金融庁認可業者による運営などが特徴
- Coincheck NFTの使い方を、口座開設から入庫/出庫、出品/購入まで画像つきで解説
- Coincheck NFTの利用は詐欺などのリスクへの注意も忘れずに
目次
Coincheck NFTとは?=国内初のNFTマーケットプレイス
Coincheck NFT(β版)<nft.coincheck.com>は2021年3月にローンチした、仮想通貨交換業者による運営される国内初のNFTマーケットプレイスです。
コインチェックに口座開設をすることで、ユーザー同士で仮想通貨とNFTの交換取引(出品/購入)が可能になります。
コインチェックの口座とウォレットがあれば簡単に利用を開始できるうえ、出品/購入時の手数料(ガス代)が無料であることや、決済に対応する通貨が豊富であることなど、様々な面で注目のマーケットプレイスです。
本記事執筆時点(2023年2月)での取り扱いNFTタイトルは以下の通りです(全15タイトル)。
・CryptoSpells(関連記事)
・The Sandbox
・NFTトレカ
・Sorare(関連記事)
・Meebits
・TOMO KOIZUMI
・Decentraland
・Art Blocks
・Generativemasks
・Otherside(関連記事)
・Moonbirds
・3D Generativemasks
・ENS
・NOT A HOTEL NFT(関連記事)
・元素騎士オンライン-META WORLD-
Coincheck NFTの3つの特徴
Coincheck NFTについておさえておきたい特徴を3つに分けて説明します。
出品/購入時の手数料 (ガス代) が無料
一般的なNFTマーケットプレイスではガス代が必要になりますが、Coincheck NFTでは出品時の手数料(ガス代)は無料となっています。
イーサリアムなどの高騰に伴うガス代の高騰に頭を抱えたユーザーも少なくないかと思いますので、これはうれしいポイントですね。
※その他細かな手数料区分の設定がありますので、より詳しい説明は下記サイトをご確認ください。
関連:NFTマーケットプレイスに関する手数料|Coincheck
決済に対応している通貨が多い
一般的なNFTマーケットプレイスではイーサリアム(ETH)での決済が基本ですので、ユーザーはまずETHを準備する必要があります。
一方、Coincheck NFTは仮想通貨取引所Coincheckとの一体化により、決済に使用可能な対応通貨はなんと10種類以上もあります。
本記事執筆現在(2023年2月)、決済に対応している通貨は以下の通りです。
BTC, ETH, MONA, LSK, XRP, XEM, LTC, BCH, XLM, QTUM, BAT, IOST, ENJ, OMG, PLT
運営会社が金融庁認可を受けている
Coincheckの運営母体であるコインチェック株式会社(マネックスグループ)は金融庁の認可を受けているという点も重要ですね。
2018年のNEM流出事件からの立て直しを経て、翌2019年には改正資金決済法に基づく仮想通貨交換業者として認可登録されるに至りました。
関連:金融庁がCoincheck(コインチェック)を仮想通貨交換業者として正式登録!ハッキング事件から実に約1年
とくに海外の取引所やDEX(分散型取引所)にまだ慣れていないという方でも、国内の認可登録業者のサービスであれば始めやすいのではないでしょうか。
Coincheck NFTの使い方
ここからはCoincheck NFTの具体的な始め方や使い方について順番に解説していきます。
事前準備
Coincheck NFTの利用開始の前に、以下2点の準備が必要です。
- 事前に必要なもの
- ① ウォレットの作成(メタマスクなど、ERC721規格に対応するもの)
- ② Coincheckの口座開設(新規登録)
①が済んでいない方はこちらの記事を参考にウォレットを作成し、その後②へ進んでください。
②が済んでいない方はこちらの記事を参考に口座開設(新規登録)を進めましょう。
①②ともに済んでいる方はさっそく次に移りましょう。
※ここからは例としてブラウザ版Coincheck NFT (β版) とメタマスクを使用します。
ウォレット接続
まずはコインチェックとウォレットを接続するところから始めます。
1.コインチェックホーム画面の左端のメニューから「Coincheck NFT (β版) 」をクリック
2.画面右上の「マイページ」をクリック
3.ウォレット未接続となっていたら「MetaMaskに接続」をクリック
4.表示されるサービス概要、取引説明書、利用規約などを確認したら、「同意してサービスを利用する」をクリック
5.再びCoincheck NFTの画面に戻るので、先程と同じく「マイページ」>「MetaMaskに接続」と進む
6.メタマスク側での確認・署名を進める
7.Coincheck NFTの画面に戻るので、接続状況とアドレスを確認する
これでウォレットの接続は完了です。
入庫
ウォレットの接続が完了したら、NFTの入庫ができるようになります。自分が所有するNFTを出品したい場合も、まずは入庫が必要となります。
1.「マイページ」>「入庫前NFT」と進み、入庫したいNFTにマウスオーバーすると「入庫」と表示されるのでクリック(※Coincheck NFTで取り扱いのないタイトルのNFTは表示されません)
2.注意事項、入庫するNFT、Token IDを確認し、問題なければ「入庫」をクリック
3.「入庫しました」と表示され完了
表示されたメッセージの通り、入庫処理には数分かかる場合があるため、時間をおいて「マイページ」>「アイテム」>「すべて」を確認してみましょう。
出品
入庫したNFTを出品する場合は以下の手順で進めます。
1.「マイページ」>「アイテム」と進んで、スクロールダウンして「すべて」に表示されるNFTから出品したいものをクリック
2.出品するNFTを確認し、「出品」をクリック
3.①購入可能通貨、②出品金額 を入力し、内容を確認したら③「出品」をクリック
4.「出品しました」と表示され完了
これで出品は完了です。
出品したNFTの通貨/金額の変更や出品キャンセルをしたい場合は、出品中のNFTをクリック>「出品編集」から実行できます。
購入
NFTの購入のためにはコインチェックの残高が必要ですので、コインチェックの残高がまだないという場合はこちらの記事を参考にして残高を用意しましょう。
1.Coincheck NFTトップ画面から購入したいタイトルを探してクリック
2.出品一覧から購入したいNFTをクリック
3.「購入確認」をクリック
4.購入内容と注意事項を確認し、問題がなければ「購入」をクリック
5.「購入しました」と表示されれば完了
以上が購入の手順です。
出庫
購入したNFTを外部のウォレットへ出庫する手順です。
1.「マイページ」>「アイテム」と進んで、スクロールダウンして「すべて」に表示されるNFTから出庫したいものをクリック
3.出庫するNFTを確認し、「出庫」をクリック
4.出庫申請が開きますが、まずは出庫先を追加/削除をクリック(出庫先を追加済みの場合は手順7までスキップしてOK)
5.①チェーンを選択した後、②新規追加をクリック
6.①ラベル (識別用の名前を自由に入力) と ②出庫先のアドレス を入力。③「SMSを送信」 をクリックし、受信した認証用コードを④に入力。①〜④が完了したら、⑤「追加」をクリック
7.出庫先を追加できたら出庫先リストを閉じ、①出庫先を選択する。注意事項を確認したら、②「出庫」をクリック
8.「出庫申請が完了しました」と表示される
これで出庫が完了です。正しく出庫できているか、出庫先を確認しておきましょう。
オファー
「オファー」とは、Coincheck NFTに入庫されている他人のNFT(出品/未出品を問わない)に対して希望購入価格を提示できる機能で、そのNFTの所有者が承諾すれば提示価格で購入することが可能になります。
- オファーの注意事項
- ・同一のアイテムに対し、申請が可能なオファーは通貨毎に1つまでです。
・48時間以内に作成できるオファーの上限は合計20個までです。
・オファーに使われた資産は、残高上でロックされます(売却/出金等不可)。
・ロックが解除されるのは、オファーが「キャンセル」、「却下」、「期限切れ」、「他のユーザーによる購入」、「Coincheck NFTから出庫」となった場合となります。
・オファーの有効期限は申請した時刻から起算して「2週間」です。
・申請したオファーは、NFTの所有者が承諾する前であれば好きなタイミングでキャンセルすることができます。
(出典:Coincheck)
1.オファーしたいNFTの詳細ページからオファー履歴を確認したうえで、「オファーする」をクリック
※下の画像の例だと、先に4800IOST (¥7024.3) のオファーが入っているため、次のオファーはそれ以上の金額である必要がある
2.①決済通貨 と ②価格 を入力し、注意事項を確認して問題なければ、③「オファー内容確定」をクリックする
これでオファーが完了です。
Coincheckを謳う詐欺に要注意
Coincheck NFTに限らずですが、自身が利用するサービス名や企業名を謳う詐欺にはとくに注意しましょう。
コインチェック公式からもフィッシングサイトやそこに誘導する偽アカウントの存在が注意喚起されています。
関連:Twitterにおける偽アカウント・偽キャンペーンにご注意ください|Coincheck
ここで記したもの以外にも様々なリスクが潜んでいるため完璧な対策はありませんが、一例としては以下のような対策が考えられます。
- 詐欺被害に遭わないための対策例
- * 知らない/怪しいアカウントからのDMやURLは不用意に開かない
* 個人情報を入力する前に本物のサイトかどうかよく確認する
* 利用するサービスサイトへのアクセスにはブックマークを使用する(ネット検索から偽サイトへ遭遇するリスクを排除する)
ご自身の対策に不安がある場合は、まずはリスクの実態を把握し、具体的な対策方法について知ることから始めましょう。
まとめ
Coincheck NFT(コインチェックNFT)の概要や特徴、その使い方や注意点を解説してきました。
最近ではニュースやテレビでも取り上げられたりと、NFTの注目度も高まっていますね。
NFT取引の経験が豊富な方はもちろん、まだまだ不慣れな方であっても始めやすいという点が大きな魅力ではないでしょうか。