インドでポンジスキーム被害者に投資額を返還する事案が発生するも投資家は不満げ
Crypto Times 編集部
1.インドでポンジスキーム被害者に投資額を返金するという事案が発生
2.一方で投資家は仮想通貨の現在の価値に基づいた金額の返金を要求
3.被害総額は160億円越えと見られており、Zebpayも協力する事態に
記事ソース:Factor Daily
BTCポンジスキームの中心人物として報じられていたAmit Bhardwaj氏が被害者に対して、投資額をインドルピーで返還すると発表しました。一方、被害者らは投資額ではなく、仮想通貨の現在の価格での返還を求めているといいます。
Bhardwaj氏は投資額の補填を発表するも、投資家は不満な様子
Factor Daily紙が今週水曜日に伝えたところによると、Amit Bhardwaj氏はGBminersおよびGainbitcoinの創設者で、投資家らに対して投資額をルピーで補填する事を申し出ています。
同氏は何千人もの投資家に対して非現実的なリターンを約束するとして、騙してきた疑いがかけられています。地元紙は「ムンバイやデリー、プネーなどの都市で数十名の投資家が警察に苦情を訴えている」と報じました。
被害者のうちの1人は以下のようにコメントしました。
「私たちは投資した時点の価値ではなく、今日現在の仮想通貨の価値を元にした返金を求めています。今ではビットコインの価格は投資時点から大幅に増加しています。これではBhardwaj氏が投資額のみを返金して利益を保持し続けるという間違った結末になります。」
2015年中頃から累計で1.46億ドル(約164億円)相当の仮想通貨がBhardwaj氏率いるGainbitcoinプロジェクトに投資されたと報じられています。
今回のケースではインド最大級の仮想通貨取引所Zebpayに捜査協力が要請されています。捜査を担当するJayram Paygude氏はZebpay社の協力の必要性を以下のように説明しました。
「Zebpayは今回のケースにおいて、ビットコインの流れを明らかにする事が可能な存在であり、それが我々が協力を要請した理由だ。」