IOSTは、シャーディング技術や独自のコンセンサスメカニズムを導入することでスケーラビリティと非集権性の両立をめざすブロックチェーン・プラットフォームです。

来年2月25日にメインネットを公開することを発表したIOSTですが、今回はさらにノードへの申請方法や投票についての詳しい仕組みが公開されました。

こちらのページでは、IOSTの「Serviノード」への申請方法・報酬システムと、トークンを保有していれば誰でも行える「ノード投票」の仕組みやメリットをわかりやすく解説していきます。

Serviノード申請方法・収益性・コストについて

Serviノードとは、IOST独自のコンセンサスメカニズム「Proof of Believability (PoB)」に基づいてブロックの生成や検証を行う個人や団体のことを指します。

当ノードは数に制限がなく、12月21日から始まる登録申請を経て、以下の2つの基準を満たせばノードとなることができます。

  1. ネットワーク全体の0.05%(1050万IOST相当)以上の票の獲得。ノード候補者は自身に投票することができる。
  2. 8コアCPU、16GB RAM、5テラバイト以上のストレージ、100Mbps以上の帯域

登録申請はコチラから行うことができます。

なお、上記の基準は初年度(2019年度)の数値であり、ノード申請に必要な票数やストレージは今後変更される可能性があるもようです。

Serviノードになるメリットとは?

Serviノードはブロックの生成・検証による報酬の他に、新規ユーザーの招待報酬も獲得することができます。

  • ノード運営による報酬: Serviノードの運営による報酬には、ネットワーク全体に流通するIOSTトークンの4%が割り当てられています。各ノードが得る報酬の量は選出時の投票数に比例して増加するとされています。また、ノードがコミュニティ(自身以外の有権者)の投票によって選出された場合は、当報酬の50%をコミュニティとシェアすることにもなっています。
  • 新規ユーザーの招待による報酬: また、Serviノードはユーザーをネットワークに招待することで報酬を得ることができます。新規ユーザーのアカウント開設や、iRAM手数料、iGAS利用などに応じて対象手数料の10~30%を獲得できるとされています(詳しくは下記参照)。
IOST Mediumより

Serviノード運営のROI(投資利益率)は、自身への票のみと仮定した場合で40%、他の有権者からの得票や招待報酬を含めるとその4700%にまで登ると概算されています。

ノード申請は12月21日から、ERC-20トークンでの投票は来年1月初旬から2月25日、メインネットトークンでの投票は同日以降から始まる予定となっています(投票の仕組みは次項で解説しています)。

Serviノードの収益性

IOSTの公式発表では、収益の例として次のようなシナリオが挙げられています。

  • 全Serviノード候補に投じられた票の総数をIOSTの総供給量(210億IOST)の10%(21億IOST)と仮定。
  • 1.05億票(総票数21億IOSTの5%)を獲得して選出されたServiノード(ノードAと呼ぶ)の報酬は以下の通り。
  • 210億(総供給量) × 4%(Serviノードへの総報酬量) × 5%(総票数に対するノードAの獲得票数の割合) = 4200万IOST
IOST Mediumより

また、新規ユーザー招待報酬の詳細は以下の通りとなっています。

  • iGAS: IOSTでは、IOSTトークンをステーキングすることでiGASを得ることができる。あるユーザーがiGASを使用した場合、そのユーザーのServiノードは使用量の10%を報酬として受け取ることができる。
  • iRAM: IOSTユーザーがiRAMを購入する際には2%の手数料が発生する。購入ユーザーのServiノードはその手数料の30%を報酬として受け取ることができる。
  • アカウント開設: Serviノードが新規ユーザーを招待した場合、そのユーザーのアカウント開設手数料30%を招待報酬として受け取ることができる。

Serviノードのコスト

Serviノードの運営にあたり発生するコスト(概算値)は以下の通りになっています。

  • サーバー運営費: 年間2,978.4ドル
  • ストレージ費: 年間2,764.8ドル
  • 帯域コスト: 年間563.2ドル
  • 上記に加え全般的な運営費(税金、メンテナンス費、人件費)を考慮すると年間約10,000ドル

ノード投票の仕組み・メリット

ノード投票とは、Serviノードの立候補者に投票を行うシステムのことを指し、IOSTを保有していれば誰でも投票することができるとされています。

来年2月25日のメインネットローンチに関して、以下の事項を踏まえておく必要があります。

  • メインネット始動(2019年2月25日)以前は、現在のERC-20トークンで投票を行うことができる。
  • メインネット始動以降は投票したERC-20トークンをメインネットトークンと交換することができ、その際に投票先の変更や、すでに行なった投票の無効化を行うことができる。
  • 投票を行わなかったERC-20トークン保有者は取引所などを通してメインネットトークンへの交換を行うことができる。

ノード投票を行うメリットとは?

IOST Mediumより

Serviノードに選出された立候補者は、獲得する報酬の50%をそのノードに投票した投票者に分配することとなっています。

言い換えると、自身が投票した立候補者が実際にServiノードに選出された場合そのノードが獲得する報酬の一部を得ることができる、ということになります。

さらに、来年1月から開始されるERC-20トークンでの投票を行うと、票数分のトークンをステーキングすることができ、年利25%の利益を獲得することもできるとされています。

ノード・投票システム早見表・EOSとの比較

IOSTのServiノードおよび投票システムをまとめると、以下のようになります。

プロジェクト EOS IOST
ブロック生成者 21人で固定 数に制限なし。条件を満たしていれば誰でもノードになれる
ノードになる条件 トップ21以内の投票数を獲得 ネットワーク全体の0.05%の票数を獲得
運営コスト 年間約230,000ドル 年間約10,000ドル
リソースの効率性 CPUの使用率低 高TPS
投票者との関係 贈賄は禁止されているが、対策は取られていない。取引所がユーザーの代わりに投票できてしまう。 公式は候補者の自己プロモーションを承認し、良い成果を出した貢献者にはリソースを提供する。
収入曲線 獲得票数はブロック生成報酬に影響を与えない。 獲得票数が多いほど報酬も多くなる。
追加収入 無し 新規ユーザー招待報酬有り。
公式サポート 投票に深刻な問題がある場合、BlockOneが10%の票を動かすことができる。 公式プラットフォームは良い成果を出した貢献者に報酬やプロモーションリソースを割くことが可能。

希望者にはIOSTテックチームがノード開設を無料サポート。

まとめ

公平なブロック生成者(BP)の選出は、分散性の高いネットワークを構築する上で欠かせないプロセスです。

IOSTのServiノードは、票数が多いほど獲得できる報酬も増えるため、立候補者側にはできるだけ多くのユーザーを巻き込むインセンティブがあります。

更に、ブロック生成者の報酬が支持者にシェアされるシステムステーキング制度を設けることにより、一般ユーザーにも投票に積極的に参加するメリットが付与されています。

IOST Mediumより

ノードの登録申請は18年12月21日から、投票は19年1月中旬からスタートすることとなっています。

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