仮想通貨Mainframe/MFTの特徴・将来性解説!取引所・チャートまとめ
Crypto Times 編集部
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Mainframeは第三者に検閲されることが無い、プライベートなアプリケーションを構築する分散型ネットワークです。
Ethereum関連のカンファレンスであるdevcon3で登壇しており、既にメッセージアプリケーションOnyxをプロダクトとして公開しています。
この記事では、Mainframeの特徴や仕組みについて解説していきます。
目次
Mainframe(MFT)の概要を簡単に把握しよう
Mainframeの概要
通貨名/ティッカー | Mainframe/MFT |
---|---|
総発行枚数 | 10,000,000,000MFT |
創業者(CEO) | Mick Hagen |
主な提携先 | kima ventures、Data Collective、techstars |
特徴 | 分散ネットワーク上でのアプリケーションの構築 |
公式リンク | webサイト |
Telegram | |
Blog (Medium) | |
YouTube | |
Github(ソースコード) |
Mainframe(MFT)の特徴を詳細解説
私達が信じること
一 自分のデータに対するアクセスとコントロールをオンライン上で持つべきであること。
一 あなたが使うツールは、自分がシェアするものを自分で選べる権限をもたらすべきであるということ。
Mainframeは、ノードが自身の通信を完全にコントロールし、ネットワーク上で役割を担うことで経済圏を作り出します。
この経済圏を作り出すために、Mainframeは暗号化・ダークルーティング・インセンティブ(動機付け)・P2P・相互運用性の5つの原則に基づいて設計されています。
これらの特徴について、紹介していきます。
パケットの暗号化とマルチキャスト
パケットの暗号化には、共有鍵暗号方式または、公開鍵暗号方式が利用されます。
公開鍵暗号方式・・・受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号化
パケットを複数ノードに送信したい時は、マルチキャストで送信されます。
マルチキャストとは複数のノードをグループ化し、そのグループアドレスに対してパケットを送信することで、パケットを複製する必要がありません。
また、マルチキャストは後述するダークルーティングと組み合わせて使用することもできます。
ダークルーティングでパケットの宛先を特定困難に
ダークルーティングはパケットの真の送信先を外部から特定困難にする仕組みで、暗号化との組み合わせで「セキュリティを前例のないレベルにまで引き上げる」ことができます。
ダークルーティングモードでは、まず、新しいセッション開始時にトピックIDと呼ばれるIDを各利用者に配布します。
次に、パケットを送信したいノードの宛先アドレスと部分一致するアドレスを持つ全ノードに対して、パケットを送信します。
受信したパケットに付与されるトピックIDが一致し、自分の秘密鍵(トピックIDとは別)で暗号化されていれば、復号化することができます。
インセンティブ(動機付け)による経済圏の構築
Mainframeノードが報酬を得る方法は、ネットワークを維持するための機能を提供することです。
ノード間はお互いにサービス提供の契約を結び、どのくらいデータを送受信したかによってトークンの取引が行われます。
例を挙げると、
- サービスを提供するノード間の経由ノードとなる
- あるノードがオフラインの時に、代理ノードとなりパケットを保持する
- ネットワーク上のファイルストレージとしてファイルを保持する
以上の機能を担うことで、サービス料金に基づいたトークンの取引が行われます。
ノードの評価指標として信用スコアがあり、期限内に取引の支払いが完了すれば上がり、逆に債務不履行となると下がる仕組みになっています。サービス料金もこの信用スコアによって設定されます。
このようなインセンティブをノードに与えることで、活発なネットワーク・経済圏の構築が可能になります。
分散ネットワークを支えるP2P技術
P2Pはブロックチェーンの基礎技術です。
データを提供・管理する運営が存在せずに、ノード同士の通信でネットワークを形成します。
あるノードがオフラインになっても、他のノードによってネットワークを維持することができます。
プラットフォームの垣根を越える相互運用性
様々なプラットフォーム上、プログラミング言語でMainframeが利用できるように開発者向けのツールが提供されます。
更に、インセンティブの報酬を複数のトークン(Ethereum、NEO、Tezosなど)でも支払い・受け取りが可能になります。
ここまでのまとめ!
- マルチキャストによる効率的な暗号化データの送信
- ダークルーティングによるノード間の関係を秘匿、検閲の困難化
- インセンティブによる経済圏の創造
【Mainframe(MFT)の将来性】使われ方・ユースケースを解説
メッセージアプリOnyxがリリースされている
Mainframe上で構築されたメッセージアプリOnyxを既に発表・公開しています。
部外者からの検閲・監視やシステムダウンに耐性があるので、機密情報をやり取りする際のツールがユースケースとして考えられています。
デザインもSlackのようになっているので、使いやすいのではないでしょうか。
現在Windows・macOS・Linux版がGitHub上で公開されており、今後はモバイル向けにもリリースしていくようです。
IoT分野でのユースケース
ノードが評価される仕組みを活かしたユースケースとして、IoT分野が考えられます。
IoT分野はハッキングのターゲットになりやすく、2016年10月にはThe Mirai BotnetというIoT向けのマルウェアが、米国ので甚大なネットワークアクセス遮断被害が起きました。
MainframeをIoT機器が利用すれば、ノードが攻撃を受けても信用スコアの評価によってネットワークから切断され、被害を抑えることができるとされています。
MainframeがプリインストールされたIoT機器、というのもいつか発売されるかもしれませんね。
Mainframe(MFT)のロードマップを確認しよう
MFTのロードマップ
Milestone1:「アポロ」 | ノードの各レイヤー構築 Onyxのβ版リリース |
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Milestone2:「ホーソーン」 | インセンティブ機能の追加 Onyxの機能追加 |
Milestone3:「ゲティスバーグ」 | Mainframeの完成 開発者向けSDKのリリース マーケットプレイスのリリース |
Mainframeはロードマップとして3つのMilestoneを立てています。
MainframeとOnyxのα版は昨年末にリリースした(Blog)とのことで、現在はMilestone1に向かって開発が進んでいるようです。
Milestone1:「アポロ」
Milestone1:アポロ | ノードの各レイヤー構築 Onyxのβ版リリース |
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Mainframeのノードはディレクトリサービス層・メッセージング層・ブロックチェーンノード層で構成されており、これらのインフラを完成させます。
Onyxのβ版では、メッセージ機能、ファイル添付、テキスト検索が利用できます。
Milestone2:「ホーソーン」
Milestone2:ホーソーン | インセンティブ機能の追加 Onyxの機能追加 |
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経済圏構築のための、インセンティブ機能が追加されます。
Onyxには、絵文字やリマインダー、タスク共有の機能が追加されます。
Milestone3:「ゲティスバーグ」
Milestone3:ゲティスバーグ | Mainframeの完成 開発者向けSDKのリリース マーケットプレイスのリリース |
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Mainframeがプロダクトとしてリリースされる段階です。
同時に、様々なプラットフォームでのアプリケーション開発をサポートするSDKと、Mainframe上でプロダクトの取引を可能にするマーケットプレイスのリリースも予定されています。
Mainframe(MFT)の優位性は?競合・類似プロジェクトとの比較
Mainframeのような分散型アプリケーション(Dapps)プラットフォームを提供する競合・類似プロジェクトとして、代表的なのがEthereumです。
更に、Ethereum上で動作するメッセージアプリとして、Statusが挙げられます。
StatusはEthereumのエコシステムにアクセスするWeb3.0のブラウザアプリで、チャットやウォレット機能だけでなく、様々なDappsの利用が可能です。
また、世界初のブロックチェーンスマートフォン「Sirin Labs Finney」にプリインストールされることも決まっています。(Blog)
AndroidベースのSirin OSを搭載し、コールドウォレットやトークン交換、Dappsストアが利用可能
一方で、Mainframeは高度なセキュリティを持つパケットルーティングの提供に重きを置いており、その特徴をメッセージアプリOnyxに活用しています。
そして5つの原則の「インセンティブ」によるノード同士の協力により、サービス品質の維持が可能です。
このような点が、他のプロジェクトとの差別化が図られているのではないでしょうか。
コミュニケーションツールの専門家が投資家になっている
Google WaveやSparrowの創業者、Microsoftに買収されたYammerのGMなどコミュニケーションツールに精通している方達が投資家として名を連ねています。
彼らスペシャリストから期待されているので、メッセージアプリの分野で成長が見込めるかもしれません。
Mainframe(MFT)のICO・エアドロップ
MainframeはプライベートセールでICOを実施しました。
また、エアドロップツアーというイベントを世界各地25箇所で開催し、現地でMFTの配布を行っており、東京でも開催されました。
風船の中に配布用のコードがあり、専用ページで受け取ることができる仕組みのようです。
まさに、エアドロップです。
Mainframe(MFT)関連のツイートまとめ
$MFT のエアドロップの受け取りが始まってるようです。
参加された方お忘れなく!@Mainframe_HQ https://t.co/my6PZwWk7R
— KOO (@KTR203) 2018年7月11日
$MFT #Mainframe
エ、エンジェル投資家にKeisuke Honda??我等がサッカー日本代表🇯🇵の本田圭佑さん。MFTに投資してたのですか🤔$BTC #仮想通貨 #ビットコイン pic.twitter.com/D8D3WaSZqw— マックくん@Blockchain (@mackun_crypto) 2018年7月13日
¥ベースで1.5円切るとお買い上げしてくるのね。わかってきた笑
結構ピンチがあるけど、今のところは買われてるなあ…。
Bittrexの出来高もいつも上位なADAよりも上。一応注目はされてる。#binance #ビットコイン$BTC $ETH $XRP pic.twitter.com/4zc958a81J— マックくん@Blockchain (@mackun_crypto) 2018年7月31日
Mainframe(MFT)のチャートを確認しよう
Mainframe(MFT)のBTC建てチャートです。
記事執筆時点(2018年8月8日)で、ETH建てはICO価格の4倍ほどになっています。(ICODROPSデータより)
上場から1ヶ月ですが、価格が下がりつつあるので、取引には注意してください。
Mainframe(MFT)のテクニカル分析はTradingviewChartが便利!
Mainframeのチャートを頻繁に確認したい人、テクニカル分析をしたい人にはTradingviewChartがおすすめです。
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Mainframe(MFT)が購入できる取引所一覧
MFTの取扱取引所一覧
国内取引所 | 海外取引所 | DEX |
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なし | Binance Bittrex Upbitなど | IDEX Bancor Network |
Binance、Bittrex、UpbitのBTC建ての取引が約3割ずつあります。
BinanceのBTC建て取引高が一番高く、ETH・BNB建ても取引可能です。
そのため、取引高が高く人気もあるBinanceをおすすめします。
Mainframe(MFT)のプロジェクトまとめ
この記事では分散型ネットワークプラットフォームを形成するMainframeについて紹介していきました。
同様のプロジェクトは数多くありますが、利用可能なプロダクトが公開されていること、そこで使い道を示していることでMainframeの特徴が理解できると思います。
また、Onyxが分散ネットワーク版Slackとなることができるのか、注目です。
Mainframeについてもっと知りたいと思った人は公式サイトやホワイトペーパーも併せてチェックしてみてくださいね。