Moonbeam($GLMR)/Moonriver($MOVR)とは?プロジェクト概要を徹底解説!
   公開日 : 2021/12/10

Moonbeam($GLMR)/Moonriver($MOVR)とは?プロジェクト概要を徹底解説!

さっちゃんCRYPTO TIMES公式ライター

2017/12のピーク時から仮想通貨に触り始めました。こちらでは通貨・プロジェクトについてまとめた記事を書くことが多いです。クリプト外ではWebまわりの集客、広告に携わっていたりします。

ct analysis

Moonbeam/Moonriverは、Polkadot系プロジェクトとしてEthereum完全互換性を持ち、マルチチェーン対応としてユーザーエクスペリエンスを高める期待のプロジェクトです。

Polkadotのパラチェーンに接続され、ネットワークが完全に起動開始すると、多くのプロジェクトがMoonbeam/Moonriverを経由して展開していくと考えられます。

ネイティブトークンGLMR/MOVRは、クラウドローン参加者への報酬やステーキング、ガバナンスなどで使用されるので、今後の価格動向には注目です。

この記事では、スムーズな移動や構築を可能にしたMoonbeam/Moonriverの機能性や特徴について徹底解説します。

トークンアロケーションや設立チーム、資金調達情報まで解説するので、今特に注目すべきプロジェクトMoonbeam/Moonriverを知るためにぜひチェックしてくださいね!

目次

Moonbeam/Moonriver Networkの公式リンクまとめ

Webサイトhttps://moonbeam.network/
https://moonbeam.network/networks/moonriver/
プロダクトMoonbeam/Moonriver App
TwitterMoonbeam/Moonriver
Mediumhttps://medium.com/moonbeam-network
Discordhttps://discord.gg/PfpUATX
TelegramChat/Announcement
githubhttps://github.com/PureStake/moonbeam

フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。

Moonbeam/Moonriverの特徴・注目ポイントを解説

moonbeam feature

Moonbeam/Moonriverが目指す、Ethereum完全互換性をもつプラットフォームの特徴について解説します。

Polkadotの相互運用性によりMoonbeam/Moonriverの目標が実現されるとわかるので、実装している機能を理解しておきましょう。

Moonbeam/Moonriverの特徴

Polkadot上でEthereum完全互換のスマートコントラクトプラットフォームを展開

Moonbeam/Moonriverは、Ethereumと完全に互換性を持つスマートコントラクトを展開します。

スマートコントラクトの構築にあたる開発者は、環境が整っているEthereumで始めることが多く、EVM(イーサリアム仮想マシン)向けのプログラミング言語を学んでいる場合が多いです。

しかし、他のブロックチェーンで開発したくても、互換性がなく学んだ言語を使えない場合、技術があるのに開発する機会を失ってしまいます。

そこで、Moonbeam/MoonriverではEthereumで培った技術をそのままPolkadot上でも活用できるようにします。

完全にEthereumと互換性のある環境を整えるため、まずEVMを実装します。

これだけに留まらず、Moonbeam/MoonriverはEthereumのWeb3 RPC(遠隔手続き呼び出し)やサブスクリプション、アカウント、キーなども同一で操作可能です。

例えば、上の画像にある互換性を持つ機能の概要は以下の通りです。

  • Solidity言語対応により、書き直しせず既存のスマコンをPolkadotに展開
  • ECDSA(デジタル署名アルゴリズム)とH160アドレスによりEthereumと同じ一つのアドレスでOK
  • Ethereumのトランザクションやステーキングなどの機能拡張
  • 既存のツールやDAppの操作窓口をMoonbeam/Moonriverに接続

抜粋ですが、上記のようなMoonbeam/Moonriverの機能により、単にEVM実装だけでなくさまざまな恩恵が受けられます。

一般ユーザーも開発者も、ほとんど手を加えずにEthereumからPolkadot上へDAppの移動が可能となり、Ethereumで使っているアカウントやキーをそのままMoonbeam/Moonriverで使用できる機能です。

基本的な形式は変わらず、ガス代低下や取引速度改善などのメリットが生まれ、より使いやすくなります。

Polkadotの相互運用性がMoonbeam/Moonriverのマルチチェーン展開を達成させる

Polkadotのパラチェーン同士は相互運用してトークンの移動などが可能です。

また、Polkadot以外のブロックチェーンを接続するために、独自のブリッジ機能を活用することもできます。

このPolkadotの相互運用性モデルが、Moonbeam/Moonriverのクロスチェーン展開をサポートしており、Polkadotを選んだ理由の一つです。

クロスチェーンで他のチェーンと取引できるようになり、さらにはマルチチェーンとして他のブロックチェーンでDAppsを展開できるのがMoonbeam/Moonriverです。

Polkadotの開発フレーム「Substrate」のモジュール機能で「EVM Pallet」を活用することで、主にEthereumで展開していたDAppsをMoonbeam/Moonriverでコピーして、パラチェーンで展開できるイメージです。

上記の画像のようにマルチチェーン展開では、新規ユーザー獲得や、Polkadot系・ERC-20規格系の資産へアクセス、パラチェーンのエコシステム早期展開などのアプローチが実現します。

マルチチェーンのイメージ
例えば、分散型取引所「1inch」ではEthereum、BSC、Polygon、Optimismなど異なるネットワークで同じアプリケーションを使えます。マルチチェーンはこのようなイメージです。

Moonbeam・Moonriverでステーキングできる

MoonbeamとMoonriverは、Polkadotのブロック生成メカニズムに基づくステーキングを導入します。

すでにMoonriverではステーキングシステムを開始済みです。

ブロック生成については以下記事の「Polkadotの4種類のプロトコル参加者」を理解しておきましょう。

仕組みとして、まずトークン保有者であるノミネーターが、特定のコレーターを推薦してステーキングします。

コレーターがブロックの検証や生成を行うと、そのコレーターに賭けられたステーキング額を考慮した報酬が発生し、ノミネーターと共有するシステムです。

moonbeam staking

ステーキング方法は、例えばMoonriverであればメインネットのステーキング画面にアクセス後、コレーターと数量を入力してノミネートすればOKです。

最小ステーキング額について、Moonriverでは5MOVR~預入れできます。

利用するにはMetaMaskを接続するので、Polkadot{.js}にトークンを入れておかなくても問題ありません。

Moonbeam/MoonriverのEthereum完全互換というメリットがここでも発揮しますね。

ネイティブトークン「GLMR」「MOVR」は手数料支払いやガバナンスで活用できる

Moonbeamは「GLMR(Glimmer)」を、Moonriverは「MOVR」といったネイティブトークンを発行しています。

パラチェーンオークション勝利後、貢献したユーザーに報酬として配布されています。

公開されているGLMRとMOVRの活用方法は以下の通りです。

  • スマートコントラクトのガスデータ分析サポート
  • 分散型ノードインフラ作成のセキュリティ強化
  • オンチェーンで提案や投票などのガバナンス実行
  • 取引手数料の支払い

両方のメインネットが完全に立ち上がると、GLMRやMOVRで取引やステーキングして運用できると考えられます。

GLMRの総供給量は10億枚であり、年間のインフレ率(新規発行)は5%(5,000万枚)が目標です。

MOVRの総供給量は1,000万枚となっており、GLMRと同じくインフレ率は5%(50万枚)の予定です。

GLMR/MOVRは、永久的にパラチェーンスロットへ接続するための支払いや、コレーターなどのMoonbeam/Moonriverネットワークサポーターに報酬として配布され続けます。

EtherscanとMoonbeam/Moonriverが統合したMoonscanの開発

Etherscanは、Ethereum上の取引分析やウォレット・トランザクションの確認などさまざまなEthereumの情報に特化した分析サイトです。

トランザクション状況を見るためEtherscanを使用した経験がある人は多いかもしれません。

2021年10月末、そのEtherscanとMoonbeam/Moonriverを統合したMoonscanの提供を開始しました。

moonscan

出典:Moonscan

上の画像はMoonriverのMoonscanです。Etherscanとほとんど同じ見た目だとわかります。

Moonscanにて、ユーザーは自分が発行した個々のトランザクションやブロックの表示が可能です。

開発者へのアプローチとして、スマートコントラクトの実行やコレーターデータの確認、Moonbeam/MoonriverのERC-20・ERC-721(互換性やNFT発行で使われる規格)関連の情報を見ることができます。

将来的には、Substrateを利用してMoonscanに、ステーキングやガバナンスなどMoonbeam/MoonriverエコシステムとPolkadotで起こっていることを表示し、把握できる統合型ツールとして展開する予定です。

BSC(バイナンススマートチェーン)やPolygon、Fantomなどサイドチェーンやレイヤー2と同じ機能レベルとなることがわかります。

Moonbeam/MoonriverのTokenomics

GLMR Token

Moonbeamのネイティブトークンは「GLMR」、Moonriverは「MOVR」です。

パラチェーンオークションのクラウドローン参加者には、報酬としてGLMR・MOVRが配布されます。

ここでは、GLMR・MOVRの発行時のトークンアロケーションや、クラウドローンの権利確定について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

Moonbeam/MoonriverのTokenomics

GLMRのトークン割り当て

GLMRtokenomics

引用:Moonbeam公式HP

Moonbeamの発行トークン「GLMR」の初期発行量は10億枚ですが、年間5%のインフレ率を目標とする上限なしのトークン供給となります。

インフレの目的は、セキュリティニーズの対応や継続的なパラチェーンスロットへの支払い、ネットワークをサポートするコレーターへのインセンティブです。

インフレ率5%のうち、1%がコレーター、1.5%がパラチェーン準備金、2.5%がコレーターのステーキングで有力なユーザーに配布されます。

ガス代などで使用されたトークンは80%が焼却され、全体の供給量を調節しますが、これは取引の増加によりデフレになるとGLMRの価値に反映することを意味します。

GLMRの割り当ては上の画像のように細かく分けられており、大まかにまとめたのが以下の通りです。

  • 資金調達合計:36%
  • プロトコル開発:15%
  • 創設メンバー・従業員:14.6%
  • クラウドローン報酬:15%
  • 開発者やパートナー・アドバイザー:9%
  • 流動性プログラム:5%
  • パラチェーンスロット継続確保:3%

資金調達は、シードラウンド、ブロックチェーン重視企業の資金調達ラウンド、コミュニティトークンイベントの3つによるもので、それらの参加者に対する割り当てが36%です。

長期的なプロトコル開発や従業員メンバーに割り当てられるトークンも多いとわかります。

これらのトークンはロック期間があり、GLMRの初期循環量は全体の約5%にあたる約5000万枚になる計算です。

参考:https://moonbeam.foundation/glimmer-token/transparency/

クラウドローンの報酬割り当て・権利確定

Moonbeamがパラチェーンオークションのクラウドローン参加者へ配布するために割り当てたGLMRトークンは、初期供給の15%である1.5億GLMRです。

スロット獲得後、報酬は以下のように分配されます。

  • 30%はパラチェーンの起動に成功するとすぐに請求可能
  • 残り70%は96週間のリース期間があり、ブロックごとに均等にアンロック

報酬として受取るGLMRトークンの比率は、オークション終了時に集まったDOTトークンの総数に対する、個人が預けたDOTに比例して計算されます。

例えば、クラウドローンで10DOTを預入れ、オークション終了時に合計1,000,000DOT集まっていた場合、1DOTの比率は10万分の1となり1,000GLMRトークンになる計算です。

MOVRのトークン割り当て

Moonriverのトークン「MOVR」の初期供給量は1,000万枚ですが、GLMRと同じく年間5%のインフレ率を目標とする上限のないトークン供給です。

上図がトークンアロケーションです。

GLMRより分布が少なくてすっきりしていますね。

大きな項目を以下にまとめます。

  • クラウドローン報酬:30%
  • Kusamaスロットリースやコミュニティ報酬保護分:40%
  • Moonbeam管理下のネットワーク維持用トークン:24.5%
  • 開発者採用プログラム:4.5%

Kusamaパラチェーンオークションのクラウドローン用に30%となっており、すでに配布が進んでいます。

将来永久的にパラチェーンスロットに接続するためのリース料分も予約されていますね。

コミュニティ報酬保護分は、流動性インセンティブなどです。

Kusamaクラウドローンの報酬権利確定

Kusamaクラウドローンの参加者へ配布するためのMOVRトークンは、初期供給の30%である300万トークンです。

MoonriverはKusamaオークションで2番目にスロットを獲得しており、2021年8月にメインネットを立ち上げています。

その時すぐに配布量の30%である約100万トークンが請求可能となり、残りの70%は48週間にわたって毎週均等にアンロックされています。

Moonbeam/Moonriverのパートナー・提携情報まとめ

moonbeam pertner

Moonbeam/Moonriverを構築するプロジェクトやパートナーを紹介します。

多くのパートナーと連携してMoonbeam/Moonriverの機能を構築しており、またMoonbeam/Moonriverでの展開を進行するプロジェクトもあります。

種別ごとにまとめるのでぜひ目を通してくださいね。

Moonbeam/Moonriverのパートナー

API・ツール

上記は、プログラム同士を繋げるAPIと、使用されるツールに関するMoonbeam/Moonriverのパートナーです。

例えば、SubQueryはPolkadot系プロジェクトを多くサポートしており、チェーン上データの高速処理ツールを展開しています。

全体的に見ても、Ethereumスマートコントラクトのツールやフレームワークとも提携しており、Ethereumでの開発チームが容易に移動できることが分かります。

資産管理・発行

資産管理・発行のパートナーは、資金調達時の機能拡張や、トークン化・トークン発行・転送などのプラットフォームが多いです。

例えば、PolkastarterはEthereumとPolkadot間の転送やクロスチェーンのトークンプールなどを展開しています。

Moonbeam/Moonriverとの提携で、Ethereum向けのコードをPolkadot向けのフレームワークへ移動・提供がしやすくなります。

ブリッジ・DApps

ブリッジ機能として提携する上記のプロジェクトは、主にクロスチェーンスワップや、チェーンの互換性、Ethereumからのブリッジといったものが多いです。

例えば、RelayChainはMoonriverやEthereum、Shiden、BSC、Fantom、Avalancheなどさまざまなチェーンをサポートしており、高速で安全なブリッジ機能を提供しています。

すでにMoonriverでパートナーシップを結んでおり、MoonriverとShiden間で独自トークンのブリッジも可能となっています。

コレーター

Moonbeam/Moonriverのコレーターは、ブロックの作成をサポートしており、Polkadotのリレーチェーンとパラチェーンの両方でノードを維持する機能を持ちます。

コレーターになると、Moonbeam/Moonriverのプロジェクトをサポートすることになり、報酬としてGLMR・MOVRトークンを獲得できます。

上記のコレーター一覧はほんの一部です。

バリデーターやノードオペレーター、ブロックチェーンインフラなどのプロジェクトが揃っていると分かりますね。

DeFi

Moonbeam/MoonriverエコシステムのDeFiは、DEXアグリゲーターやレンディングプロトコル、分散型取引所など多くのプロジェクトが提携しています。

最近の提携で目立つのは、分散型流動性ステーキングプロトコルのLIDOです。

Ethereumのシェアがトップであり、MoonbeamとMoonriverには流動性ステーキングを導入するのでDOTの投資先が広がります。

オラクル

ブロックチェーンに外部情報を提供するオラクルは、Moonbeam/Moonriverでも外部データを取得する際に重要です。

例えば、BandProtocolはデータと接続点であるAPIを集約してスマートコントラクトに接続します。

これによりMoonbeam/Moonriverは、100以上の仮想通貨や為替レートなどの資産価格を取得したり、市場データにアクセスすることが可能です。

ウォレット

Moonbeam/Moonriverと提携するウォレットとして、Polkadotの公式ウォレットであるPolkadot.jsや、Ethereum対応の拡張機能MetaMaskは特に有名です。

資産をオフラインで安全に保持するAirGap、モバイルウォレットやクロスチェーントークンスワップなどを展開するMathWalletとも提携しています。

Moonbeam/Moonriverでの資産管理や、各プロジェクトの新しいウォレット作成にも繋がるでしょう。

パラチェーンプロジェクト

Polkadotのパラチェーンオークション関連のプロジェクトともパートナーシップを組んでいます。

例えば、KILTは資金調達メカニズムとして、KUSAMAのオークションで6番目にスロットを獲得しました。

ステーブルコイン発行のEquilibriumや、分散型ストレージを提供するCrustNetworkなどもPolkadotのオークションに参加しています。

パラチェーン間の接続により、Polkadot系のプロジェクト同士が連携して必要な機能を分け合えるのは重要ですね。

Moonbeam/Moonriverの出資VCや資金調達元の情報まとめ

moonbeam founding

Moonbeam/Moonriverの過去の資金調達や出資するベンチャーキャピタルについてまとめます。

Moonbeam/Moonriverの開発会社は、ブロックチェーンインフラやツールを幅広く展開するPureStakeです。

PureStakeは他にも、Polkadotのバリデーターとして提携したり、Algorandサービスの展開としてAlgoSignerというウォレット拡張機能も提供しています。

ここでは、Moonbeam/Moonriverの資金調達元としてPureStakeが調達した資金を解説するので、プロジェクトの経済力を確認しておきましょう。

Moonbeam/Moonriverの資金調達元

2020年9月シードラウンドで140万ドルの調達に成功

Moonbeam/Moonriverは2020年1月にプロジェクトを開始しました。

同年7月にはWeb3財団の助成金を受取っています。

そして、9月にはシードラウンドで140万ドル(約1.6億円)の資金調達に成功しました。

Hypersphere Venturesがリード出資企業となり、Arrington XRP Capital、HashKey、KR1、Bitcoin.com Exchange、Du Capitalらが参加しました。

Hypersphere VenturesのパートナーでありPolkadotの共同創設者であるRobert Habermeier氏は、Moonbeam/Moonriverについて「Ethereum開発者の大部分がアクセスできるスマートコントラクトを展開しておりPolkadotへの入り口となる」と評価しています。

この資金調達によりMoonbeam/Moonriverのネットワーク開発が促進され、この時期、テストネットリリースやEthereum用のアカウント構造の変換も進んでいます。

2021年3月600万ドルの資金調達ラウンドに成功

2021年3月末、Moonbeam/Moonriverの開発会社PureStakeは、CoinFund率いる資金調達ラウンドで600万ドル(約6.8億円)の調達に成功しました。

この出資には、Binance Labs、ParaFi、Coinbase Ventures、FenbushiCapital、IOSG Venturesと、さらに2020年9月のラウンド参加企業も参加しています。

資金は、開発ツールの構築やセキュリティ監査、アジア市場へのアピールなどに使用すると公表されました。

この時期すでに、SushiSwapやBalancer、IDEXなどの分散型取引所(DEX)がMoonbeam/Moonriverと提携しています。

大きな可能性があるMoonbeam/Moonriverに、ブロックチェーンの投資会社やBinance・Coinbaseといった大手取引所のベンチャー部門が注目しているとわかります。

Web3財団の助成金受取

Moonbeam/MoonriverとPureStake両方の名義でWeb3財団の助成金を二度受取っています。

一度目は、2020年7月に助成金プログラムWave6として承認され、その成果としてWeb3RPCライブラリ(遠隔手続き呼出の集合ファイル)の開発やMetaMaskなどの統合デモンストレーションが行われました。

二度目は2021年7月の助成金プログラムWave10です。

パラチェーン周りのコレーターと連携し、分散型PoSを行うステーキングに充てる助成金となります。

Moonbeam/Moonriverのコアメンバーを紹介

Moonbeam/Moonriverを設立し、Ethereum完全互換のブロックチェーンを創り上げるコアメンバーを紹介します。

多くの重要人物は、Moonbeam/Moonriverの開発会社PureStakeのメンバーです。

Moonbeam/Moonriverを成長させる彼らの簡単な経歴や担当部門をチェックしておきましょう。

Moonbeam/Moonriverのコアメンバー

CEO兼創設者 Derek Yoo氏

Moonbeam/MoonriverのCEOであり創設者であるDerek Yoo氏は、開発元であるPureStakeのCEOでもあります。

アメリカのペンシルベニア大学出身で、マサチューセッツ州在住です。

ソフトウェア企業の「fuze」の元創業者で、13年以上にわたり技術責任者などの役職付きで勤務しており、その後PureStakeを立ち上げました。

業界のスペシャリストとしてMoonbeam/Moonriverの展開を進めます。

COO Stefan Mehlhorn氏

Moonbeam/Moonriverの最高執行責任者であるStefan Mehlhorn氏も、PureStakeのCOOを兼任しています。

会社設立や運営、資金調達、財務計画などのスキルに長けており、国際的な事業開発が専門です。

過去にはCandibell社やSumsungPayのアドバイザー・責任者も務めています。

主任兼ブロックチェーンエンジニア Alan Sapéde氏

Moonbeam/MoonriverとPureStakeで主任兼ブロックチェーンエンジニアを務めるAlan Sapéde氏も、以前fuzeのエンジニアや主任として勤務していました。

長期的な戦略でプロジェクトの目標をみんなで達成させるという熱意を持ち、スキルよりもモチベーションが重要だと考えるエネルギッシュな人物です。

主任兼エンジニア Tim Baldwin氏

Moonbeam/MoonriverとPureStakeの主任兼エンジニアを務めるTim Baldwin氏は、20年以上もソフトウェアソリューションの設計や開発に従事してきました。

過去には、EPRIのWebアプリマネージャーやComputer Servisesのエンジニアリング主任も担当しています。

Moonbeam/Moonriverにてプラットフォームの開発や構築を高いパフォーマンスで実行すると信頼されています。

Moonbeam財団 Aaron Evans氏

Moonbeam財団のAaron Evans氏は、現在もfuzeにて主任の上級担当を務めています。

MoonbeamとMoonriverのネットワークを成長させるプロジェクトを採用し、資金提供も行うのがMoonbeam財団です。

エコシステムを構築する有能なプロジェクトを選出するための重要な役割といえます。

Moonbeam/Moonriverのロードマップ(2021年11月時点)を解説

moonbeam roadmap

Moonbeam/Moonriverが目標を掲げて進んできたロードマップについて、要点をしぼって解説します。

立ち上げからPolkadotのパラチェーンスロット獲得までの達成項目を確認しましょう。

Moonbeam/Moonriverのロードマップ

2020年7月Ethereum互換性機能構築に対しWeb3助成金を獲得

Moonbeam/Moonriverは、PolkadotでEthereum互換性に対応するため、Web3財団の助成金プログラムに参加しました。

2020年7月に、6回目の助成金プログラムで承認されています。

同年1月のプロジェクト始動から半年で、最初の目標を達成したといえます。

ブロックチェーン技術が拡大し、EthereumとPolkadotの相互運用性が重要になることは必然的であり、そこに到達するための最初のステップです。

2020年9月Moonbase Alphaテストネットがリリース

Moonbase Alphaテストネットは、Moonbeam/Moonriverの最初のテストネットです。

Moonbeam/Moonriverの実験や構築の場所として開発者に提供しています。

上図のように、テストネットですがパラチェーンベースで構成され、Moonbeam/Moonriverの開発会社Purestake(画像内の「P」)により決定されたバリデーターやコレーター、RPCエンドポイントがあるとわかります。

このテストネットが2020年9月にリリースされ、最初の時点ではSubstrateで完全模範されたEthereumブロックの生成、Ethereum RPCサポートなどの機能を使用できるようになり、初期段階の目標を達成しました。

2020年11月アカウント構造をEthereum向けに変換

SubstrateベースのEthereum互換性に対する作業の一つとして、Moonbeam/Moonriverのアカウント構造を変更する必要があり、2020年11月にその作業を実現しました。

簡単に説明すると、SubstrateベースのEthereumスタイルのアドレスは「H160形式」であり、Substrateスタイルのアドレスは「H256形式」となるので、動作を加えるには本来2つのアドレスが必要です。

Moonbeam/Moonriverは、H160形式の1つだけでアカウント内の機能すべてにアクセスできるように構造を変更しました。

テストネットで統合アカウントの実装を確認したのがこの時期です。

最高のユーザーエクスペリエンスを提供して、完全なEthereum互換の環境を構築するための、大きな達成項目です。

2021年5月MoonrockをRococoに展開、Moonbeam/Moonriverの実装

Moonbeam/Moonriverは、独自のテストネットMoonbase Alphaでパラチェーンのセットアップをしており、それに基づくテスト用のパラチェーン「Moonrock」を構築しています。

Moonrockは2021年5月に、PolkadotのテストネットRococoに展開されました。

MoonrockをRococoに接続するのは、Moonbeam/Moonriverの実装と機能的に同じだとプロジェクトは考えています。

この展開で、上の動画にようにRococoに繋いだMoonrockで、Uniswapの動作を確認できているため、Moonbeam/Moonriverの考えるEthereum互換機能の実装テストが完了しました。

2021年6月KUSAMA PLOでMoonriverがスロット獲得、8月に接続

Moonriverは、2021年6月、KUSAMAのパラチェーンオークションで2番目にスロットを獲得しました。

その後8月には、起動プロセスをすべて完了し、Moonriverネットワークが完全に機能しています。

クラウドローンでは200,000以上のKSMを集めており、Moonriverの支持率の高さがわかりました。

プロジェクトの大きな目標の一つであるKUSAMAパラチェーンスロットの獲得を、苦戦することなく達成できたのはMoonbeam/Moonriverの圧倒的な能力の高さだといえます。

2021年11月Polkadot PLOでMoonbeamのスロット獲得

2021年11月からPolkadotのパラチェーンオークションが開催されています。

Moonbeam、Acala、Astarが上位3チームとして競り合いを続けました。

DOTのロック数をみるとMoonbeamの勝利は確実です。

正式にパラチェーンスロットを獲得して、Moonbeamネットワークが完全に始動するのがプロジェクトの目標達成でもあり、新たなスタートでもあります。

Moonbeam/Moonriverの競合・類似プロジェクトと徹底比較

Moonbeam/MoonriverAcala/KaruraAstar/Shiden
コンセプトPolkadot上でイーサリアム互換の
開発環境提供
Polkadot上でDeFiサービスの
ハブとなる
PolkadotのマルチチェーンDAppsの
プラットフォーム
仮想マシンEVMAcala-EVMX-VM(EVM&WASM)
仮想マシン比較Ethereum L1と完全互換性、Web3RPC(遠隔手続き)で
ETHのツール利用、移動も容易
Web3プロバイダー模擬プログラム導入で
Polkadot拡張機能とEthereumDAppを併用可能
WASMにより開発者のプログラム構築が容易、
EVMでL2ソリューションの最先端開発
トータル供給(Pokadot)10億枚10億枚70億枚
トータル供給(Kusama)1,000万枚1億枚7,000万枚
Web3助成金2回受領3回受領7回受領
BackersBinance Labs、Coinbase ventures、IOSG Ventures、
Fenbushi Capital、Hypersphere Venturesなど
Coinbase ventures、PanteraCapital、Plychain、
CoinFund、DigitalCurrencyGroupなど
Binance Labs、HashKey、LongHash、
FenbushiCapital、Hypersphere Venturesなど

上の表では、Moonbeam/Moonriverと競合のプロジェクトであるAcala/Karura、Astar/Shidenを比較しています。

Moonbeam/MoonriverはEthereum完全互換性を目指し、既存プロジェクトの移動や新規開発に重きを置いているのがわかりますね。

Acala/KaruraやAstar/Shidenは独自の解決法である仮想マシンを導入しており、結果的にすべてのプロジェクトがEthereum互換性に対応する環境構築に取り組んでいます。

その道筋は3つそれぞれ異なるので、表で簡単に違いを理解しておきましょう。

Moonbeam/Moonriverのまとめ

moonbeam

この記事では、Moonbeam/Moonriverネットワークの特徴やトークン詳細、メンバーなどプロジェクトの概要を徹底解説しました。

Ethereumと完全互換性を持ち、すでに起動している多くのプロジェクトがMoonbeam/Moonriverを介して展開できるようにサポートしているとわかりましたね。

最後に、重要ポイントを5つにしぼってもう一度振り返ります。

この記事のまとめ
  • Moonbeam/MoonriverではEthereumのWeb3RPCやアカウント、キー、サブスクリプションなどすべて同一でOK
  • クロスチェーン技術により他のブロックチェーンでDAppsを展開できる
  • MetaMaskを接続してMoonbeam/Moonriverでステーキング可能
  • ネイティブトークン「GLMR」「MOVR」がクラウドローン貢献者に配布される
  • Ethereumのツールやウォレットと続々とパートナーシップを結んでいる

これらのポイントを押さえておきましょう。

Moonbeam/MoonriverはPolkadotのパラチェーンに接続し、EthereumとPolkadotの橋渡しやサポートをすることで、開発者やユーザーを後押しします。

多くのDAppsが生まれて、GLMR・MOVRやその他のトークンの流動性も上がり、ステーキング・スワップが増えることで活気づいた経済圏となるでしょう。

パラチェーンスロットを獲得し、立ち上げ完了後のMoonbeam/Moonriverの動きに注目しておきましょう!

Webサイトhttps://moonbeam.network/
https://moonbeam.network/networks/moonriver/
プロダクトMoonbeam/Moonriver App
TwitterMoonbeam/Moonriver
Mediumhttps://medium.com/moonbeam-network
Discordhttps://discord.gg/PfpUATX
TelegramChat/Announcement
githubhttps://github.com/PureStake/moonbeam

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