【仮想通貨】NEM(ネム) /XEM の特徴・仕組みを徹底解説!セキュアで手軽な取引を!
Crypto Times 編集部
NEM(ネム)といえば先日コインチェック社がハッキング被害を受けて580億円相当が奪われたことで大きな話題になりました。
NEMは日本語では「ネム」と表記されることが多いですが、NEMはプラットフォームの名前であり、通貨としての単位にはXEM(ゼム)が採用されています。最大の特徴としてはセキュアなことと手軽であるということが挙げられます。
今回の記事ではNEMの実際のスペックや安全性などを紹介していきます。
NEMの歴史
NEMは2014年の1月にBitcoinTalkのフォーラムにてutopianfutureという人物によって企画が持ち上がり、プロジェクトがスタートしました。プロジェクトが公開されたのが2015年3月31日で、最初のトランザクションは3月29日に生成されています。
NEMは「New Economy Movement」の略でお金の平等な分散などを掲げた新しい経済圏の創出を目的としています。
2016年にはシンガポールで「NEM.io財団」が設立され、その後も世界中に支部を設置しています。
プロジェクト公開から長い期間数円という価格を維持してきたNEMですが、2017年5月ごろから上昇を始め40円を突破しました。
この値上がりには、Mijinが一般社団全国銀行協会に「ブロックチェーン連携プラットフォームプロジェクト」として提出されたことでプロジェクトの現実味が増したことが関係していると考えられます。
そしてテックビューロ代表の朝山氏のNEM財団の理事就任や2.0カタパルト実装などのニュースを受けて2017年末には100円を超え過去最高額を記録しました。
NEMの基本的な仕様
- 総発行枚数: 8,999,999,999XEM
- 半減期: なし
- ブロック生成間隔: 1分間
NEMはプロジェクトのローンチ時に全てのトークンを1600人の投資家で平等に分配しました。そのため、新規発行はありません。
NEMにはマイニングが存在しません。代わりに、トランザクション処理に貢献した場合にはハーベスト(収穫)というシステムで報酬が支払われます。
ハッキング被害は大丈夫?
2018年の1月26日にコインチェックがハッキングの被害を受け、580億円相当のXEMが流出しました。この金額はMt.GOX事件の被害額を超え、仮想通貨関連の事件としては過去最高の被害額となりました。また、NEMは安全性に欠けているという認識が広まってしましました。
記事執筆時点でコインチェック社は被害にあった利用客のXEMを自己資金から日本円で補填すると発表しています。
今回の事件はコインチェック社がホットウォレットというオンライン上のウォレットにXEMを保管していたことに起因すると言われています。しかし、NEMにはマルチシグがビルトインされていることもあり、通貨自体のセキュリティに欠陥があったとはわけではないようです。
また、事件の直後から17歳のJKホワイトハッカー、みずなしりんさんが盗まれたXEMを追跡したり、NEM財団からも迅速な対応があったため、通貨自体とそのコミュニティは健全かつ安全性があると言えるでしょう。
ハーベスト(収穫)とは?
XEMはPoSでもPoWでもないPoI(Proof of Importance)というシステムを採用しています。これは一部の資金力のある採掘者に報酬が偏らないように開発されたシステムで、アカウントごとにインポータンスのPoIスコアをつけ、そのスコアに応じて報酬が分配されます。
このスコアを上げるためにはXEMを積極的に利用し、取引に参加しているということが重要になってくるため、いかにコミュニティに貢献しているかが大事になってきます。
ハーベスティングに参加するには1万XEM以上の残高が必要になってきますが、もしアカウントに300万以上のXEMがあれば「スーパーノード(SN)」というものを建てられるようになります。これは通常のノードとは異なり、スペックの高いコンピューターやネット環境が求められますが、より多くの報酬を得ることができます。
NEMが買える取引所は?
今現在NEMを取り扱っている国内取引所は
の2つがあります。実質Zaifのみとなっている状況ではありますが、ZaifはもっともNEMに力を入れている取引所でもあるので購入する場合はZaifが良いのではないでしょうか
まとめ
- NEMはプロジェクトおよびプラットフォームの名称でXEMが通貨の単位
- 総発行枚数は約90億枚で新規発行はなし
- XEMはPoIを採用、ハーベストで報酬がもらえる
ハッキング事件で大きくつまづいたNEMですが、2.0カタパルトやCOMSAなど期待を持てるアップデートが待っているのでこれからどう成長していくのかが楽しみですね。