開発会社「ビットコインを理解する上でのパラダイムシフト」新たな分析フレームワークが公開

開発会社「ビットコインを理解する上でのパラダイムシフト」新たな分析フレームワークが公開
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ビットコインを分析する新たなフレームワーク「Cointime Economisc(以下:Cointime)」が公開されました。

Cointimeは米投資会社ARK Investと分析プラットフォームを提供するglassnodeが2022年から2023年にかけて共同で開発したフレームワークで、従来のオンチェーン分析でベースとなっていたUTXOとは異なる基準が多く採用されています。

Cointimeの最大の特徴となるのは「長期間にわたり移動されていないBTC」をより重視する点(アクセス不能となった通貨は排除)。Cointimeでは、1年間移動されなかったBTCが動いた時よりも、10年間同一のアドレスで眠っていたBTCが動いた時の場合の方が、より市況に与える影響が大きいと考え、指標に反映される仕組みとなっています。

上記を反映するため、Cointimeでは”Coinblock”と呼ばれる単位が導入されており、ブロック生成毎に同一のアドレスに保有されてるコイン(BTC)がカウントされます。例えば4ブロックが生成された期間に4つのアドレスでそれぞれ4コイン(BTC)が保有された場合は16のCoinblockが市場にあるとカウントされる仕様になっています。

Coinblockは、対象のBTCが移動された場合にはリセットされ、それと同時に”Coinblocks destroyed” (CBD)と呼ばれる単位が増加。4コイン(BTC)が全て4ブロック生成後に移動された場合、Coinblockは0に、CBDは16となります。

新たな分析のフレームワークを手がけた2社は、Cointimeを活用することで、

  • より正確なビットコインのインフレ率の測定
  • *MVRV比率のより正確な指標の算出
    *時価総額を実現時価総額で割って算出される数値。対象のアセットが市場で過大評価/過小評価されている状況を把握するケースなどに活用できるとされている

等が可能になるとしています。

glassnodeは、公式サイトにて下記コメントを残しています。

“「Cointime Economicsは単なる分析ツールではなく、ビットコインの経済状況を理解する上でのパラダイムシフトです。Coinblockと、その創造、破壊、保管の間の複雑なダンスに焦点を当てることで、このフレームワークはビットコインのエコシステムの中心に貴重な洞察を提供します。

ビットコインの世界が進化し続ける中、Cointime Economicsは、ビットコインの経済ダイナミクスの複雑な迷路を通して、愛好家や専門家を導く道標として際立っています。」”

今回新たなビットコイン分析のフレームワークの開発/公開したARK Investは、米大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)の株の保有や、現物ビットコインETFの申請などを実施してきた企業です。

先日、同社は投資会社21Sharesと共にイーサリアム(Ethreum/ETH)の先物ETFの申請を米国証券取引委員会(SEC)に行っていたことが提出書類より明らかとなっています。

記事ソース:レポート、grassnode資料

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